JP2014145242A - 縦横スライド移動型立体駐輪装置

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【課題】幅の狭い敷地に多くの自転車を駐輪させる装置を提供する。
【解決手段】自転車を移動式のパレット３に収め、そのパレットがコンピューター自動制御装置付き電動モーター４を用いて垂直水平方向にスライド移動させることによって、幅の狭い敷地に多くの自転車を駐輪させることを可能にする。
【選択図】図１

本発明は、立体駐輪場で自転車を収納するパレットを垂直方向と水平方向にスライドさせる装置に関するものである。

近年、特に都市部において、交通渋滞をさけるための手段として、また健康促進の手段として自転車で移動する者が増加している。

しかし、十分な駐輪スペースや駐輪場が整備されていないため、違法な路上駐輪が増え、社会的問題となっている。

ところが、特に都市部に置いては駐輪場を設ける十分な敷地がないのが現状である。

特開２００１−３５５３４６

解決しようとする問題は、都市部において必要十分な駐輪場の設置面積を確保することが難しいことから、駐輪場の設置が難しい点である。

本発明は、自転車を移動式のパレットに収め、そのパレットを自動制御で垂直、水平にスライド移動させることによって、幅の狭い敷地に多くの自転車を駐輪させることを可能にする点に大きな特徴を有する。

歩道などに放置される路駐自転車が減少し、自転車運転者や歩行者における交通事故の緩和につながるだけでなく、都市の美観を保つことにも貢献できる。

縦横スライド移動型立体駐輪装置の説明図である（パレットの垂直と水平スライド移動）（ａ）縦横スライド移動型立体駐輪装置の説明図である（実施例平面図）（ｂ）縦横スライド移動型立体駐輪装置の説明図である（実施例縦断面図）（ｃ）縦横スライド移動型立体駐輪装置の説明図である（実施例横断面図）

自転車本体の幅に合わせたパレットの寸法から駐輪場の構造体の寸法を考えると、１ｍ以上のスペースがあれば施工が可能となる。

図１は本発明による立体型駐輪場の縦横スライド移動型のパレットの動きを表したものである。自動制御装置付き電動モーターモーターによって、パレットが垂直水平に移動し、自転車の出し入れ、駐輪を可能とする。パレット可動が出来るように、最低限マスの１つ分はブランクにする必要がある。

図２は、実際の立体駐輪装置設置した駐輪場を想定した一例で、その平面図と断面図である。ビルとビルとの隙間の敷地に８列、１２層の縦横スライド移動型立体駐輪場を設置し、９０台の自転車を駐輪させる。

都心には建物と建物との隙間に空き地が数多くあり、利用されていないのが現状である。これらの土地を有効に活用することが可能となる。

１隣地建築物
２立体駐輪場躯体
３可動型自転車収納パレット
４コンピューター自動制御装置付き電動モーター

格子状の構造体をした立体駐輪装置で、自転車を収納する移動式パレットがコンピューターの自動制御装置と連動したモーターで垂直方向と水平方向に移動し、あるいは奥行方向にも移動するので、多くの自転車の保管と出し入れが効率的かつスムーズにでき、狭い土地や複雑な形状の土地でもそれに合わせて垂直方向、水平方向、奥行方向にパレットの数を増やすことができるので、多くの自転車の立体駐輪が可能となる点に大きな特徴を持つ装置である。
格子状の構造体をした立体駐輪装置内の自転車を収納するパレットは、格子内のパレットの無い空白空間を利用してスライディングブロックパズル（例：１５パズル、２５パズル）のように垂直方向、水平方向、奥行方向に移動するので、空白空間の数を増やすことで（駐輪自転車の収容台数は減る代わりに）パレットのスライド移動のルートと時間が短縮され、自転車の出し入れがよりスムーズになるなど、駐輪自転車の収容台数と移動のバランスを自由に調整できる点に大きな特徴を持つ装置である。