JP2014145182A - 排水配管構造および排水横管用継手 - Google Patents

排水配管構造および排水横管用継手 Download PDF

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Abstract

【課題】外部から排水管内の状態を視認でき、蓋を取り外すことなく洗浄作業の要否を容易に判断でき、排水管の維持管理の効率化を図ることができる排水配管構造および排水横管用継手を提供する。
【解決手段】排水配管構造10は、排水横管用継手12を含み、マンションなど建物の床下空間100に配設される排水管14に適用される。排水横管用継手12は、継手本体20を備え、排水管14の曲り部54の直後、合流部の直後、曲り部54、または合流部のいずれかの排水横管部分に配設される。継手本体20は、上方に向かって開口する掃除口28を有し、ポリ塩化ビニル等の透明材料によって形成される。掃除口28には、蓋30が着脱可能に設けられる。
【選択図】図1

Description

この発明は排水配管構造および排水横管用継手に関し、特にたとえば建物の床下空間に配設される排水管に適用される、排水配管構造および排水横管用継手に関する。
従来のこの種の排水配管構造の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の技術は、処理層に排水を導く横主管の内部に堆積された固形ごみを除去するために設けられる横主管用掃除口構造に関し、横主管の周壁上部を穿孔することによって形成される掃除口と、この掃除口を開口可能に閉塞する蓋体とを備える。また、蓋体の外周縁を掃除口の周縁に当接させつつ蓋体によって掃除口を閉塞させた状態で、蓋体を横主管の外周面側に押圧して取り付けるクランプを備え、掃除口の周縁には、掃除口の閉塞時における蓋体の外周縁の位置決めを可能とする位置決め用目印が配設される。
特開2012−21278号公報 [E03C 1/12]
特許文献1の技術では、横主管内部に堆積した固形ごみを除去する際には、クランプのボルトを緩めてクランプおよび蓋体を横主管から取り外し、バキュームホース等を用いて掃除口から固形ごみを除去する。しかしながら、特許文献1の技術では、排水管内の状態を外部からは確認できないので、固形ごみの堆積量を確認するために蓋体を洗浄作業の前後に取り外す必要がある。この際、横主管内部に固形ごみが堆積していなければ、この蓋体の脱着作業は無駄になってしまう。横主管が配管される床下ピット内は、狭小で薄暗く作業性が悪いので、排水管内部の状態を確認するためだけに蓋体の脱着作業を行っていては効率が悪い。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、排水配管構造および排水横管用継手を提供することである。
この発明の他の目的は、排水管の維持管理の効率化を図ることができる、排水配管構造および排水横管用継手を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、建物の床下空間に配設される排水管に適用される排水配管構造であって、排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分に配設される排水横管用継手を含み、排水横管用継手は、上方を向いて開口する掃除口を有し、透明材料によって形成される継手本体、および掃除口に着脱可能に設けられる蓋を備える、排水配管構造である。
第1の発明では、排水配管構造(10)は、排水横管用継手(12)を含み、マンションなどの建物の床下空間(100)に配設される排水管(14)に適用される。排水横管用継手は、継手本体(20)および蓋(30)を備え、排水管の曲り部(54)の直後、合流部(72)の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分、つまり厨芥などの固形ごみが堆積し易い配管部分に配設される。継手本体は、ポリ塩化ビニル等の透明材料によって形成され、継手本体には、上方に向かって開口する掃除口(28)が形成される。この掃除口には、蓋が着脱可能に設けられる。
第1の発明によれば、曲り部や合流部の直後などの固形ごみが堆積し易い排水横管部分に排水横管用継手を配設するので、透明材料によって形成される継手本体を通じて排水管内の固形ごみの堆積状況を外部から視認できる。このため、蓋を取り外して掃除口を開口することなく、洗浄作業の要否および洗浄作業完了のタイミングを容易に判断でき、排水管の維持管理の効率化を図ることができる。また、固形ごみが堆積している場合には、高圧洗浄ホースでは洗い流すことが難しい固形ごみを掃除口から直接除去できるので、効果的な洗浄作業を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、排水横管用継手の外面に設けられる反射材をさらに備える。
第2の発明では、排水横管用継手(12)の外面に対して反射材(46)が設けられる。反射材は、テープ状に形成したものを巻き付けたり、液体状のものを塗布したりする等して、排水横管用継手の外面に設けられる。反射材に対して懐中電灯などの光を当てると、作業者側に光が反射してくるので、薄暗い床下空間(100)においても容易に排水横管用継手の位置が把握される。
第2の発明によれば、点検対象となる排水横管用継手の位置をすぐに把握できるので、維持管理にかかる作業時間を短縮できる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、掃除口は、短筒状に分岐する立上部によって形成され、反射材は、立上部の外周面に設けられる。
第3の発明では、排水横管用継手(12)の継手本体(20)は、短筒状に分岐する立上部(26)を備え、この立上部によって形成される上向きの開口が掃除口(28)として用いられる。反射材(46)は、立上部の外周面に設けられる。したがって、継手本体を通じて排水管内の状態を外部から確認する際の視認性が反射材によって妨げられない。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、蓋が透明材料によって形成される。
第4の発明では、掃除口(28)に設けられる蓋(30)は、ポリ塩化ビニル等の透明材料によって形成される。これにより、排水横管用継手(12)の上方からもその内部を視認し易くなるので、維持管理性をより向上させることができる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属し、排水横管用継手の上流側および下流側に接続される排水配管の少なくとも一方が透明材料によって形成される。
第5の発明では、排水横管用継手(12)に接続される排水配管、たとえば排水横管(52)、脚部継手(54)または合流継手(72)等も透明材料によって形成される。これによって、より幅広い範囲において排水管(14)内の状態を外部から視認できるようになるので、維持管理性をより向上させることができる。
第6の発明は、建物の床下空間に配設される排水管に適用される排水配管構造において、排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分に透明部を設けると共に、透明部の近傍に上向きに開口する掃除口を設けることを特徴とする、排水配管構造である。
第6の発明では、排水配管構造(10)は、マンションなどの建物の床下空間(100)に配設される排水管(14)に適用される。この排水配管構造では、排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分、つまり厨芥などの固形ごみが堆積し易い配管部分に透明部(20,22)が設けられる。また、透明部の近傍には、上方に向かって開口する掃除口(28)が形成される。掃除口には、着脱可能な蓋(30)が適宜設けられる。
第6の発明によれば、曲り部や合流部の直後などの固形ごみが堆積し易い排水横管部分に透明部を設けるので、透明部を通じて排水管内の固形ごみの堆積状況を外部から視認できる。このため、蓋を取り外して掃除口を開口することなく、洗浄作業の要否および洗浄作業完了のタイミングを容易に判断でき、排水管の維持管理の効率化を図ることができる。また、固形ごみが堆積している場合には、高圧洗浄ホースでは洗い流すことが難しい固形ごみを掃除口から直接除去できるので、効果的な洗浄作業を行うことができる。
第7の発明は、建物の床下空間に配設される排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分に配設される排水横管用継手であって、上方を向いて開口する掃除口を有し、透明材料によって形成される継手本体、および掃除口に着脱可能に設けられる蓋を備える、排水横管用継手である。
第7の発明では、排水横管用継手(12)は、継手本体(20)および蓋(30)を備え、排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分、つまり厨芥などの固形ごみが堆積し易い配管部分に配設される。継手本体は、ポリ塩化ビニル等の透明材料によって形成され、継手本体には、上方に向かって開口する掃除口(28)が形成される。この掃除口には、蓋が着脱可能に設けられる。
第7の発明によれば、当該排水横管用継手を排水横管の所定位置に組み込むだけで、排水管の所定位置に透明部と掃除口とを設けることができる。
この発明によれば、曲り部や合流部の直後などの固形ごみが堆積し易い排水横管部分に排水横管用継手を配設するので、透明材料によって形成される継手本体を通じて排水管内の固形ごみの堆積状況を外部から視認できる。このため、蓋を取り外して掃除口を開口することなく、洗浄作業の要否および洗浄作業完了のタイミングを容易に判断でき、排水管の維持管理の効率化を図ることができる。また、固形ごみが堆積している場合には、掃除口から固形ごみを直接除去できるので、効果的な洗浄作業を行うことができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の排水配管構造の一実施例を示す図解図である。 図1の排水配管構造に用いる排水横管用継手の外観を示す側面図である。 図1の排水配管構造に用いる排水横管用継手の縦断面を示す断面図である。 図3の排水横管用継手の掃除口部分を拡大して示す部分断面図である。 図1の排水配管構造において堆積した固形ごみを除去する際の様子を示す図解図である。 この発明の排水配管構造の他の実施例を示す図解図である。 この発明の排水配管構造のさらに他の実施例を示す図解図である。 この発明の排水配管構造のさらに他の実施例を示す図解図である。 図8の排水配管構造の平面図である。 この発明の排水配管構造のさらに他の実施例を示す図解図である。 図10の排水配管構造の平面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である排水配管構造10は、排水横管用継手12を含み、マンションや戸建住宅などの建物の床下空間(床下ピットや床下トレンチ等)100内に配設される排水管14に適用される。排水配管構造10は、厨芥などの固形ごみ102(図5参照)が堆積し易い排水管14の横管部分に対して、掃除口28を有する排水横管用継手12を配管時に予め組み込んでおくものである。排水配管構造10は、台所流し台、トイレ、風呂、洗濯機および洗面台などの住設器具からの排水を流す排水管14に適用され得るが、この中でも特に、ディスポーザが設置された台所流し台からの排水を流すディスポーザ配管に好適に適用される。
図2−図4に示すように、排水横管用継手12は、継手本体20および蓋30を備え、排水管14の横管部分に配設される。継手本体20は、透明材料、たとえばポリ塩化ビニル、ポリカーボネートおよびアクリル等の透明性を有する樹脂によって形成される。なお、この発明で言う「透明」とは、無色透明、有色透明、および半透明も含む概念であり、継手本体20は、外部からその内部の状態を視認できる程度の透明性を有していればよい。
具体的には、継手本体20は、直管状に形成される中央胴部22を含む。中央胴部22の両端には、接着受口またはゴム輪受口などの接続部24a,24bが一体的に形成される。接続部24aは、上流側の排水管14と接続されて排水流入口として機能し、接続部24bは、下流側の排水管14と接続されて排水流出口として機能する。継手本体20(中央胴部22)の内径は、床下空間100内に配設される排水管14の内径に合わせて設定され、たとえば150−200mmである。また、中央胴部22および接続部24a,24bを含む継手本体20の長さは、たとえば300−500mmである。
また、中央胴部22の天頂部には、鉛直上方向に短円筒状に分岐する立上部26が形成される。この立上部26によって形成される上向きの開口が掃除口28となる。
掃除口28(立上部26)には、蓋枠32を介して蓋30が着脱可能に設けられる。蓋30および蓋枠32は、従来のグレー色に着色されたポリ塩化ビニル等(不透明材料)によって形成される。具体的には、蓋枠32は、略円筒形に形成され、立上部26内に嵌め込まれて接着接合される。これによって、蓋枠32は立上部26に対して水密的に固定される。また、蓋枠32の内面上部には、雌ねじ34が形成される。蓋枠32の内径は、たとえば150−200mmである。
一方、蓋30は、円板状の天板部36と、天板部36下面の外周縁に沿って形成される短円筒状の嵌合部38とを備える。天板部36には、平行して上方に突出する2つの突条40が形成される。この突条40は、蓋30を着脱する際の把持部として利用される。また、嵌合部38の外面には、雄ねじ42が形成される。嵌合部38を蓋枠32に嵌め込んで雌ねじ34と雄ねじ42とを螺合させることによって、蓋30が蓋枠32(延いては掃除口28)に対して着脱可能に固定される。さらに、蓋枠32の上端面と天板部36の裏面周縁部との間には、スチレンブタジエンゴム等によって形成される円環状のシール部材44が設けられ、蓋30と蓋枠32との間の水密性が確保される。
また、立上部26の外周面には、その周方向全長に亘って反射テープ46が貼り付けられる。反射テープ46は、封入レンズ型、カプセルレンズ型およびプリズムレンズ型などの反射材をテープ状に形成したものであり、光がどのような方向または角度から入射したとしても、光源に向かって光を反射する。
図1に戻って、この実施例では、ディスポーザが設置された台所流し台からの排水を排水処理層まで流す配管経路(ディスポーザ配管)であって、立管部分からの排水が流入する横管部分の上流側端部、つまり排水立管50と排水横管52とが脚部継手(90°大曲がりエルボ)54を介して連結される曲り部の直後の位置に排水横管用継手12を配設している。
具体的には、継手本体20の上流側の接続部24aは、脚部継手54の下流側の受口56と短管58を介して接続され、継手本体20の下流側の接続部24bは、排水横管52の上流側の差口60と接続される。なお、排水立管50、排水横管52、脚部継手54および短管58等の継手本体20以外の配管は、従来のグレー色に着色されたポリ塩化ビニル等の不透明材料によって形成される。したがって、この実施例の排水配管構造10においては、継手本体20の中央胴部22の部分が、外部から排水管14の内部を視認できる透明部となる。
ここで、本発明者らの実験・調査によれば、排水管14の内径が150mmの場合、排水立管50の中心軸から横方向に200−700mm離れた横管位置に厨芥などの固形ごみ102が堆積し易いということが分かった。このような横管位置に固形ごみ102が堆積し易いのは、固形ごみ102が、曲り部分(脚部継手54)において壁内面と衝突し、下流側にジャンピングしてその勢いを弱めるためである。そこで、この実施例では、継手本体20の中央胴部22の軸方向中央部(掃除口28の中心軸)が、排水立管50の中心軸から横方向に約500mm離れた位置となるように排水横管用継手12を配設している。これにより、固形ごみが堆積し易い位置に対して、継手本体20の中央胴部22、つまり排水管14の透明部が確実に配設されることになるので、排水管14内の固形ごみの堆積状況を正確に外部から視認できるようになる。
なお、各図においては、排水配管の透明部分と不透明部分との区別を分かり易くするため、不透明材料によって形成される配管部分についてはドット模様を付しているが、このドット模様は実際の外観とは関係ないものである。
以下、図5を参照して、このような排水配管構造10を有する排水管14の維持管理方法について説明する。排水管14の点検・洗浄作業時には、作業者が床下空間100内に入って作業を行う。作業者は、先ず、点検対象である排水横管用継手12の位置を把握する必要があるが、床下空間100内は薄暗いので、懐中電灯などで床下空間100内を照らしながら排水横管用継手12を探すこととなる。この際、排水横管用継手12の立上部26に反射テープ46が巻き付けられていることによって、懐中電灯などの光が反射テープ46から作業者側に反射されるので、作業者は、排水横管用継手12の位置を容易に把握できる。
排水横管用継手12の位置を把握すると、次に、継手本体20の中央胴部22(透明部)を通じた外部からの目視によって、排水管14内に厨芥などの固形ごみ102が堆積しているかどうかを確認する。排水管14内に固形ごみ102が堆積している場合には、図5に示すように、蓋30を取り外して掃除口28を開口状態にする。そして、掃除口28から吸引ホース104を差し込んで吸引したり、手やスコップ等を用いて掬い取ったりして、固形ごみ102を直接除去する。固形ごみ102を除去した後は、蓋30を取り付けて掃除口28を閉じる。排水管14内に固形ごみ102以外の汚れがない場合には、そのまま点検・洗浄作業を終了するとよい。
一方、継手本体20の中央胴部22を通じた外部からの目視によって、固形ごみ102の堆積と共にヘドロ状の汚れの付着が確認された場合には、排水管14の排水横管用継手12以外の配管部分にもヘドロ状の汚れが付着していることが推測されるので、掃除口28から固形ごみ102を除去した後に、従来の高圧洗浄ホースを用いた洗浄を行うとよい。なお、高圧洗浄ホースによる洗浄は、掃除口28から固形ごみ102を除去する前に行ってもよいが、高圧洗浄ホースによる洗浄によって固形ごみ102が掃除口28から離れた不適切な位置に移動してしまう恐れがある。このため、高圧洗浄ホースによる洗浄は、掃除口28から固形ごみ102を除去した後に行うことが好ましい。
高圧洗浄ホースによる排水管14の洗浄方法の一例を簡単に説明しておく。高圧洗浄ホースを用いた洗浄を行う際には、排水管14の洗浄範囲の最下流側から高圧洗浄ホースを挿入する。そして、高圧洗浄ホースの先端ノズルから斜め後方に高圧水流を噴射して排水管14内の付着物(堆積物)を除去しながら、噴射による反力を利用して高圧洗浄ホースを推進させ、洗浄範囲の最上流側まで先端ノズルを到達させる。この際、排水管14に透明部(排水横管用継手12)を配設していることによって、この透明部への高圧洗浄ホースの先端ノズルの到達ないし通過を外部から確認できるので、作業効率が向上する。また、清掃完了状況を外部から確認することもできる。
なお、継手本体20の中央胴部22を通じた外部からの目視によって、固形ごみ102の堆積はないが、ヘドロ状の汚れが付着していることが確認された場合には、掃除口28からの固形ごみ102の除去を行うことなく、高圧洗浄ホースを用いた洗浄を行うとよい。また、固形ごみ102の堆積もヘドロ状の汚れの付着もない場合には、洗浄作業を行うことなく、点検作業をそのまま終了するとよい。このように、排水配管構造10を有する排水管14においては、掃除口28を開口して厨芥などの固形ごみ102を除去するか否かの判断、或いは高圧洗浄を行うか否かの判断を容易に下すことができる。
この実施例によれば、厨芥などの固形ごみ102が堆積し易い排水管14の曲り部(脚部継手54)の直後に、透明材料によって形成される継手本体20を備える排水横管用継手12を配設した。このため、蓋30を取り外して掃除口28を開口することなく、排水管14内の固形ごみ102の堆積状況を外部から視認できるので、洗浄作業の要否を容易に判断できる。したがって、排水管14の維持管理の効率化を図ることができる。
また、固形ごみ102が堆積している場合には、掃除口28から吸引ホース104を差し込むこと等によって、高圧洗浄ホースによる洗浄では洗い流すことが難しい固形ごみ102を直接除去できるので、効果的な洗浄作業を行うことができる。
さらに、高圧洗浄する際の清掃完了状況を外部から視認できるので、長時間の洗浄を無駄に行う必要がなくなり、清掃時間の短縮を図ることができる。また、高圧洗浄ホースの先端ノズルの到達ないし通過を確認できるので、作業効率が向上する。
さらにまた、排水横管用継手12の立上部26に反射テープ46が巻き付けているので、排水横管用継手12の位置をすぐに把握でき、維持管理にかかる作業時間を短縮できる。また、立上部26の全周に反射テープ46を巻き付けることによって、どの方向からでも排水横管用継手12の位置を把握できるようになる。さらに、立上部26に反射テープ46を巻き付けておけば、反射テープ46によって中央胴部22を通じた外部からの視認性が妨げられることがない。
また、排水横管用継手12の継手本体20には掃除口28(立上部26)が予め一体成形されているので、排水横管52に排水横管用継手12を組み込むだけで排水管14に掃除口28を設けることができる。したがって、排水横管52の周壁に孔を穿孔して掃除口28を形成する場合と比較して、施工が容易である。さらに、ねじ34,42の螺合によって掃除口28に蓋30を取り付けているので、蓋30の着脱を容易にかつ短時間に行うことができ、排水管14の維持管理を効率化できる。
なお、上述の実施例では、掃除口28を鉛直上向きに開口させるようにしているが、掃除口28の開口時に排水管14内の排水が溢れ出ない態様であれば、掃除口28を斜め上向きに開口させることもできる。すなわち、「上方を向いて開口する」とは、鉛直上向きだけでなく、斜め上向きに開口する場合も含む。たとえば、図6に示すように、排水管14の周方向に傾けた斜め上向きに掃除口28を開口させてもよいし、図7に示すように、排水管14の管軸方向に傾けた斜め上向きに掃除口28を開口させてもよい。もちろん、排水管14の周方向および管軸方向の双方に傾けた斜め上向きに掃除口28を開口させてもよい。
また、上述の各実施例では、排水立管50から排水横管52に排水が流入する曲り部(脚部継手54)の直後の位置に排水横管用継手12を配設するようにしたが、これに限定されない。たとえば、排水横管において横方向に配管方向が変わる曲り部(具体的には45°を超える角度で横方向に曲がる曲り部)の直後の位置に排水横管用継手12を配設してもよい。
さらに、曲り部の直後の位置だけでなく、排水横管に排水立管や他の排水横管などが合流する合流部の直後の位置に排水横管用継手12を配設することもできる。たとえば、図8および図9に示すように、排水横管52に対して他の排水横管70が合流継手(90°大曲がりY)72を介して合流する合流部の直後の位置に排水横管用継手12を配設することもできる。
図8に示す実施例では、継手本体20の上流側の接続部24aは、合流継手72の下流側(流出側)の受口74と短管58を介して接続され、継手本体20の下流側の接続部24bは、下流側に配設される排水横管52の差口60と接続される。具体的には、排水横管用継手12は、継手本体20の中央胴部22の軸方向中央部が排水横管70の中心軸(つまり合流継手72の合流点)から横方向に約500mm離れた位置となるように配設される。これは、本発明者らの実験・調査によって、排水管14の内径が150mmの場合、合流継手72の合流点から下流側に200−700mm離れた横管位置に厨芥などの固形ごみ102が堆積し易いということが分かったからである。これにより、固形ごみ102が堆積し易い位置に対して排水管14の透明部が確実に配設されることになるので、排水管14内の固形ごみの堆積状況を正確に外部から視認できるようになる。したがって、図8に示す実施例においても、図1に示す実施例と同様の作用効果を奏する。
さらに、上述の各実施例では、排水管14の曲り部または合流部の直後の位置に排水横管用継手12を配設するようにしたが、排水管14の曲り部または合流部に対して掃除口28を有する排水横管用継手12を配設してもよい。たとえば、図10および図11に示すように、排水横管52に対して他の排水横管70を合流させる合流部に対して、合流継手として機能する排水横管用継手12を配設することもできる。
図10に示す実施例に用いる排水横管用継手12は、ポリ塩化ビニルなどの透明材料によって形成される継手本体20を備える。継手本体20は、直管状に形成される中央胴部22を含み、中央胴部22の両端には、接着受口またはゴム輪受口などの接続部24a,24bが形成される。また、中央胴部22の側部中央付近には、横方向に突出する短曲管状の流入部80が形成される。この流入部80の先端には接着受口またはゴム輪受口などの接続部82が形成される。さらに、中央胴部22の天頂部には、鉛直上方向に短円筒状に分岐する立上部26が形成される。この立上部26によって形成される上向きの開口が掃除口28となり、掃除口28には、蓋枠32を介して蓋30が着脱可能に設けられる。そして、中央胴部22の両端に形成される接続部24a,24bのそれぞれには、排水横管52が接続され、流入部80の先端に形成される接続部82には、排水横管70が接続される。
図10に示す実施例においては、透明部(中央胴部22および流入部80)の位置が固形ごみ102の堆積位置のピークからずれてしまう恐れがある。しかし、固形ごみ102はある程度の幅を持って堆積するし、透明部を斜め横方向から見れば、排水横管用継手12に接続される排水横管52の端部内を透明部を通じて外部から視認できる。したがって、図10に示す実施例においても、排水管14内の固形ごみ102の堆積状況を外部から十分に視認でき、図1に示す実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、上述の各実施例では、排水横管用継手12の継手本体20以外の配管部分については、従来のグレー色に着色されたポリ塩化ビニル等の不透明材料によって形成したが、これに限定されない。たとえば、蓋30および蓋枠32を透明材料によって形成することもできる。これによって、排水横管用継手12の上方からもその内部を視認し易くなるので、維持管理性をより向上させることができる。
また、たとえば、排水横管用継手12の上流側および下流側に接続される排水配管の少なくとも一方を透明材料によって形成することもできる。具体的には、排水横管52、脚部継手54、短管58および合流継手72等を透明材料によって形成することもできる。これによって、より幅広い範囲において排水管14内の状況を外部から視認できるようになるので、たとえば固形ごみ102の堆積位置が想定位置(中央胴部22の位置)からずれてしまった場合でも、排水管14内の固形ごみ102の堆積状況を確実に把握できる。したがって、維持管理性をより向上させることができる。
さらに、上述の各実施例では、排水横管用継手12の接続部24a,24b,82のそれぞれを受口としているが、これに限定されず、排水横管用継手12の接続部24a,24b,82と他の排水配管の接続部との接続構造は、適宜変更可能である。
さらにまた、上述の各実施例では、排水横管用継手12の立上部26の外周面の周方向全長に亘って反射テープ46を巻き付けるようにしたが、必ずしも全周に巻き付ける必要はない。たとえば、周方向に対して間欠的に反射テープ46を設けるようにしてもよいし、床下空間100内への出入口から見える方向のみや、作業者が移動できる空間がある方向のみに、反射テープ46を設けるようにしてもよい。また、必ずしも立上部26に反射テープ46を設ける必要はなく、排水横管用継手12の接続部24a,24b,82の外周面や蓋30の上面または突条40の側面などに反射テープ46を設けるようにしてもよい。
また、反射材をテープ状に形成した反射テープ46を用いる代わりに、液体状の反射材を塗布するようにしてもよい。さらに、反射材を用いる代わりに、蛍光または蓄光作用を有する材料によって形成されるテープまたは塗料を用いてもよい。
また、上述の各実施例では、ねじ34,42の螺合を利用して掃除口28に対して蓋30を着脱可能に固定するようにしたが、掃除口28に対する蓋30の接合方法は特に限定されず、たとえば、バヨネット方式(或いはターンアップ方式)を採用してもよいし、ゴム輪を介して嵌合するだけのゴム輪接合方式を採用してもよい。これらによっても、蓋30の着脱を容易にかつ短時間に行うことができる。さらに、必ずしも蓋枠32を介して蓋30を設ける必要はなく、掃除口28(立上部26)に対して蓋30を直接設けることもできる。
また、上述の各実施例では、排水横管用継手12の中央胴部22に形成した立上部26によって掃除口28を形成するようにしているが、立上部26を形成せずに、中央胴部22の頂部を穿孔することによって掃除口28を形成してもよい。
さらに、上で挙げた寸法などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …排水配管構造
12 …排水横管用継手
14 …排水管
20 …継手本体
22 …中央胴部(透明部)
26 …立上部
28 …掃除口
30 …蓋
46 …反射テープ
52 …排水横管
54 …脚部継手(曲り部)
72 …合流継手(合流部)
100 …床下空間
102 …固形ごみ

Claims (7)

  1. 建物の床下空間に配設される排水管に適用される排水配管構造であって、
    前記排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分に配設される排水横管用継手を含み、
    前記排水横管用継手は、
    上方を向いて開口する掃除口を有し、透明材料によって形成される継手本体、および
    前記掃除口に着脱可能に設けられる蓋を備える、排水配管構造。
  2. 前記排水横管用継手の外面に設けられる反射材をさらに備える、請求項1記載の排水配管構造。
  3. 前記掃除口は、短筒状に分岐する立上部によって形成され、
    前記反射材は、前記立上部の外周面に設けられる、請求項2記載の排水配管構造。
  4. 前記蓋が透明材料によって形成される、請求項1ないし3のいずれかに記載の排水配管構造。
  5. 前記排水横管用継手の上流側および下流側に接続される排水配管の少なくとも一方が透明材料によって形成される、請求項1ないし4のいずれかに記載の排水配管構造。
  6. 建物の床下空間に配設される排水管に適用される排水配管構造において、
    前記排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分に透明部を設けると共に、前記透明部の近傍に上向きに開口する掃除口を設けることを特徴とする、排水配管構造。
  7. 建物の床下空間に配設される排水管の曲り部の直後、合流部の直後、曲り部、または合流部のいずれかの排水横管部分に配設される排水横管用継手であって、
    上方を向いて開口する掃除口を有し、透明材料によって形成される継手本体、および
    前記掃除口に着脱可能に設けられる蓋を備える、排水横管用継手。
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