JP2014144222A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図柄変動演出中に複数回のボタン演出を行うものにおいて、先のボタン演出中の操作有効期間内に演出ボタンが操作されると、直ちに操作対応演出を実行する。先のボタン演出で操作有効期間が満了するまでに余り時間が発生すると、余り時間を後のボタン演出の操作有効期間に加算する(S532B,S533B)。そして、操作有効期間に応じて操作態様を設定し(S534B)、設定した操作態様を遊技者に指示して後のボタン演出を実行する(S536B)。これにより、ボタン演出の態様を多様化することができ、演出ボタンの操作意欲を高めて、遊技興趣をより向上させることができる。
【選択図】図31
Description
所定の始動条件の成立に基づき図柄の変動表示を行う遊技機であって、
所定の操作を検出可能な操作検出手段と、
前記図柄の変動表示中に前記操作を検出可能とする検出可能期間を、異なるタイミングで複数回発生させる検出可能期間発生手段と、
前記検出可能期間内に前記操作が検出されると、該検出可能期間が満了する前に該操作の検出結果に対応する操作対応演出を実行する操作対応演出実行手段と、
前記図柄の変動表示中に前記検出可能期間を複数回発生させる場合であって、先に発生した前記検出可能期間内に前記操作が検出された際に該検出可能期間の余りが生じた場合に、該検出可能期間の余りを、後に発生する前記検出可能期間に加算する検出可能期間加算手段と
を備えることを要旨とする。
なお、「所定の操作を検出可能な操作検出手段」は、例えばダイヤルやレバー、タッチパッド等の特定の部材に対する遊技者の操作を検出する手段や、非接触型のセンサ等により遊技者の動作(操作)を検出する手段等が例示できる。
図1は本発明の一実施例であるパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、図2は実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3は実施例のパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
第1実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の左部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲を囲むように配置されたセンター役物50と、センター役物50の下側に配置され遊技球の入賞を検知する第1始動口スイッチ36a(図3参照)を有する第1始動口36と、センター役物50の左部に形成され遊技球の入賞を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、第2始動口38に取り付けられた開閉可能なチューリップ式の普通電動役物39と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入賞を検知する大入賞口スイッチ44b(図3参照)を有する大入賞口44と、遊技領域31の左下部に配置された一般入賞口スイッチ45a(図3参照)を有する一般入賞口45と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口46と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、普通図柄作動ゲート32の下側には風車48が設けられ、上述した各入賞口の周辺には遊技球をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘が設けられている。
次に、第1実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や貸球の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、図8にサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を示す。
次に、主制御処理について説明する。図9は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S130)と、特別図柄遊技処理(S140)と、大当り遊技処理(S150)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S160の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44b,一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種乱数値(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入賞に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44b,一般入賞口スイッチ45aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入賞が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行なうと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(図5参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、電サポなし状態中には、当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルを用いて行われ、電サポあり状態中には、当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルを用いて行われる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動表示時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動表示時間が経過するのを待つ。変動表示時間の設定は、電サポなし状態では長時間(例えば、30秒)に設定され、電サポあり状態では短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動表示時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、普通電動役物39の開放時間を設定し、普通電動役物39の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。普通電動役物39の開放時間は、電サポなし状態では短時間(例えば0.5秒)に設定され、電サポあり状態では長時間(例えば5秒)に延長される。また、普通電動役物39の開放は、上述したように、普通電動役物ソレノイド39bを駆動制御することによって、翼片部39aを左に開くことにより行なう。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。このように、電サポあり状態においては、普通図柄の当選確率を向上させ、且つ、普通図柄の変動時間を短縮する変動時間機能を作動させると共に、普通電動役物39の開放時間を延長する開放延長機能を作動させる。なお、電サポあり状態としては、本実施例では、普通図柄の当選確率を向上させると共に変動短縮機能を作動させ、更に開放延長機能を作動させるものとしたが、これらの3つのうちの一部を省略するものとしてもよい。
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、普通電動役物39が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入賞しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入賞してもいないと判定すると、普通電動役物39の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入賞していると判定すると、普通電動役物39の駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
S140の特別図柄遊技処理は、図10〜図12に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入賞したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入賞したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用乱数を取得してRAM70cの所定の判定用乱数記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。S206で取得される判定用乱数としては、第1始動口36への遊技球の入賞により行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、当り判定の結果が当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数などが挙げられる。また、第1特別図柄保留発生時コマンドには、判定用乱数を示すコマンドや保留数を示すコマンドが含まれている。これらのコマンドは、共通のコマンドとして送信するものとしてもよいし、別個のコマンドとして送信するものとしてもよい。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入賞していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次の処理に進む。
S150の大当り遊技処理は、図20に示すフローチャートに従って実行される。図20の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンであるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップ400)。大当り遊技フラグがオフであると判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオフであると判定すると、大入賞口44が開放中であるか否かを判定し(S402)、大入賞口44が開放中でない、即ち閉鎖中であると判定すると、大入賞口44の開放タイミングであるか否かを判定する(S404)。この判定は、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。大入賞口44の開放タイミングであると判定すると、大入賞口44が開放されるよう大入賞口ソレノイド44aを駆動制御して(S406)、大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口44の開放タイミングでないと判定すると、大入賞口44を閉鎖したまま大当り遊技処理を一旦終了する。
図柄変動演出処理は、図22に例示するフローチャートに従って実行される。図22の図柄変動演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図13の変動表示関連処理のS324で主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S500)。図柄変動開始時コマンドを受信したと判定すると、その受信したコマンドに基づいて演出表示装置34に停止表示させる演出図柄を設定すると共に(S502)、演出図柄の変動パターンである演出パターンを設定する(S504)。演出図柄の停止図柄は図示しない停止図柄決定テーブルを用いて決定され、演出パターンは図示しない演出パターンテーブルを用いて決定される。図23に演出パターンテーブルの一例を示す。図示するように、演出図柄の演出パターンは、特別図柄の変動パターン(変動時間)と対応付けられている。具体的には、特別図柄の変動パターンがパターンP01,P02,P07,P08の場合には演出パターンとして通常変動演出の動画を再生するパターンE01,E02,E07,E08が選択され、特別図柄の変動パターンがパターンP03,04の場合には演出パターンとして通常変動演出の動画とリーチ演出1(ノーマルリーチ演出)の動画とをこの順に再生するパターンE03,E04が選択され、特別図柄の変動パターンがパターンP05の場合には演出パターンとして通常変動演出の動画とリーチ演出1(ノーマルリーチ演出)の動画とリーチ演出2(ノーマルリーチ演出から発展するスペシャルリーチ演出1)の動画とリーチ演出3(スペシャルリーチ演出2)の動画とをこの順に再生するパターンE05が選択され、特別図柄の変動パターンがパターンP06の場合には演出パターンとして通常変動演出の動画とボタン演出の動画とリーチ演出1〜3の動画とをこの順に再生するパターンE06が選択される。なお、通常変動演出では、特殊なキャラクターを登場させたり、背景画像を変更したりすることにより、リーチ発生や大当り発生を予告する予告演出等を含めるものとしてもよい。
次に、第2実施例のパチンコ機について説明する。第2実施例では、図柄変動演出中にボタン演出を複数回実行するものとし、先のボタン演出で演出ボタン26が操作されたときに操作有効期間の余り時間が発生すると、後のボタン演出の操作有効期間に先のボタン演出で発生した余り時間を加算して、後のボタン演出の操作有効期間を延長するものである。なお、第2実施例のパチンコ機では、第1実施例のパチンコ機10と同一構成についてはその図示と説明は重複するから省略する。
Claims (3)
- 所定の始動条件の成立に基づき図柄の変動表示を行う遊技機であって、
所定の操作を検出可能な操作検出手段と、
前記図柄の変動表示中に前記操作を検出可能とする検出可能期間を、異なるタイミングで複数回発生させる検出可能期間発生手段と、
前記検出可能期間内に前記操作が検出されると、該検出可能期間が満了する前に該操作の検出結果に対応する操作対応演出を実行する操作対応演出実行手段と、
前記図柄の変動表示中に前記検出可能期間を複数回発生させる場合であって、先に発生した前記検出可能期間内に前記操作が検出された際に該検出可能期間の余りが生じた場合に、該検出可能期間の余りを、後に発生する前記検出可能期間に加算する検出可能期間加算手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記後に発生する検出可能期間に前記余りが加算される場合と加算されない場合とで、前記後に発生する検出可能期間内に前記操作検出手段によって検出可能とされる操作態様が異なるように構成される
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1または2に記載の遊技機であって、
前記後に発生する検出可能期間に前記余りが加算される場合に、該加算される余りの長さに応じて、前記後に発生する検出可能期間内に前記操作検出手段によって検出可能とされる操作態様が異なるように構成される
ことを特徴とする遊技機。
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