JP2014142001A - Uシール - Google Patents

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Sakuma Emori
作馬 江森
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Abstract

【課題】摩耗によるリップの損傷の抑制を図る。
【解決手段】Uシール10は、リップ21、22を対向配置して形成した凹溝24に、Oリング30を挿入して備える。凹溝24は、Oリング30がリップに沿って移動可能な深さとされている。Oリング30は、凹溝24に挿入されることでリップを拡張させ、拡張したシールリップ部Lsにて機械部品Smをシールすると共に、機械部品Smの摺動により凹溝24において移動可能とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、Uシールに関する。
Uシールは、摺動部のシールとして多用され、摺動性を確保した上でシールを図る手法が種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−69863号公報
Uシールは、凹溝を形成するリップを拡張することで、リップにてシール性を発揮している。このため、Uシールによりシールされている機械部品の摺動が繰り返されると、シール箇所において、摩耗によるリップの損傷が起き得る。凹溝に金属製の開口状のワイヤを挿入して、当該ワイヤにてリップの拡張を図る場合には、ワイヤの開口端とリップの位置関係が固定される。このため、ワイヤ開口端での摩耗によるリップ損傷が起きやすくなり、短時間の内のUシールの交換が必要となる。こうしたことから、摩耗によるリップ損傷を抑制することが要請されるに到った。ところで、上記の特許文献は、凹溝の開口側に弾性リングを挿入することを提案しているが、この弾性リングは、凹溝内への流体の浸入回避と溝奥側の弾性内装材を安定保持するものであることから、摩耗によるリップ損傷の抑制には、寄与しないと想定される。
上記した課題の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、Uシールが提供される。このUシールは、リップを対向配置して凹溝を形成したUシールであって、前記凹溝に挿入されることで前記リップに拡張をもたらして、該拡張したリップ部位にてシール対象の機械部品のシールを図るリップ拡張体を備え、前記凹溝は、前記リップ拡張体が前記リップに沿って移動可能な深さに形成されている。上記形態のUシールでは、凹溝に挿入したリップ拡張体にて拡張したリップ拡張部位にて機械部品をシールする一方、凹溝においてリップ拡張体を凹溝においてリップに沿って移動可能とするので、シールを図るリップ拡張部位をリップ拡張体の移動により変化させる。この結果、上記形態のUシールによれば、摩耗が起きるリップ拡張部位が固定されないので、摩耗によるリップの損傷を抑制でき、耐久性を高めることができる。
(2)上記形態のUシールにおいて、前記リップ拡張体は、前記機械部品の摺動により前記凹溝内において移動可能とされている。こうすれば、シールを図るリップ拡張部位を機械部品の摺動により変化させるので、摩耗が起きるリップ拡張部位がより固定されなくなることで、摩耗によるリップの損傷をより効果的に抑制でき、耐久性を高めることができる。この場合、リップ拡張体を機械部品の摺動により凹溝内において移動するようにするには、凹溝の溝寸法との関係を考慮して、実験的に、或いは適宜な設計手法により、実現できる。
(3)上記いずれかの形態のUシールにおいて、前記リップ拡張体は、弾性性状を有する材料から形成された弾性体とされている。こうすれば、リップ拡張部位における凹溝内周壁側でのリップと弾性体との摩耗も抑制できるので、耐久性をより高めることができる。
(4)上記いずれかの形態のUシールにおいて、前記リップ拡張体は、潤滑剤を介在させて前記凹溝に挿入されているようにできる。こうすれば、凹溝におけるリップ拡張体を潤滑剤により容易に起こすので、摩耗が起きるリップ拡張部位についても容易に変化することから、摩耗によるリップの損傷を高い実効性で抑制でき、耐久性をより高めることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、Uシールにてシールを図った摺動機構等の態様で実現することができる。
本発明の実施形態としてのUシール10を断面視して表す説明図である。 設備機械ベースSbに対して機械部品Smを摺動可能にUシール10にてシールする様子を示す説明図である。 本実施形態のUシール10の効果を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の実施形態としてのUシール10を断面視して表す説明図、図2は設備機械ベースSbに対して機械部品Smを摺動可能にUシール10にてシールする様子を示す説明図である。
図示するように、Uシール10は、台座部材12と、シール本体20と、Oリング30とを有する。台座部材12は、Uシール10の装着箇所において、シール本体20をテーパ面12sで受け止める。シール本体20は、台座部材12の側にテーパ面20sを備え、当該テーパ面は、テーパ面12sとその傾斜が一致されている。この他、シール本体20は、リップ21、22を対向配置して凹溝24を形成して備える。凹溝24は、弾性性状を有する材料から形成されたOリング30がリップ21、22に沿って移動可能な深さとされている。本実施形態では、凹溝24の深さおよび溝寸法を次のように規定した。凹溝24の深さは、製品呼び径がφ3.53mmのOリング30の1.5〜2倍に規定した。また、上記呼び径のOリング30を凹溝24に挿入した場合に、リップ21、22は少なくとも0.5mmほど拡張して、シールリップ部Lsが形成されるよう、凹溝24の溝幅を上記呼び径のOリング30に対して規定した。その上で、この凹溝24の溝幅については、設備機械ベースSbに対して機械部品Smが摺動する際に、機械部品Smの摺動によりOリング30が凹溝24において移動するよう、シール本体20やOリング30の材質を考慮した上で、実験的に規定した。
また、本実施形態では、凹溝24にOリング30を挿入するに当たり、凹溝24の壁面および/またはOリング30の表面に、潤滑剤としてのグリスGjを塗布し、グリス塗布の状態で、Oリング30を凹溝24に挿入させた。これにより、Oリング30は、グリスGjを介在させて凹溝24に挿入されたことになる。
以上説明した本実施形態のUシール10にて、設備機械ベースSbに対して機械部品Smをシールする際には、図2に示すように、設備機械ベースSbのシール挿入孔Shに、Uシール10を、台座部材12、シール本体20の順に装着する。この際、Oリング30は、グリスGjを介在させて凹溝24に挿入済みであることから、リップ21、22はシールリップ部Lsを形成している。なお、シール挿入孔Shの側のシールリップ部Lsは、挿入孔壁面に押し付けられて当該壁面に当接してシールを図る。このようにUシール10を装着した後、機械部品SmをUシール10の内径側に挿入する。これにより、機械部品Smの側のシールリップ部Lsは、部品外壁面に押し付けられて当該壁面に当接してシールを図るので、機械部品Smは、設備機械ベースSbに対してUシール10にてシールされた状態で、摺動する。Uシール10は、リップ21の先端を、凹溝24の側に突出した片状体としているので、Oリング30を凹溝24から抜け出にくくする。
図3は本実施形態のUシール10の効果を説明するための説明図である。図示するように、従来品は、Uシール材質、詳しくはシール本体20とリップ21、22の材質が、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン:polytetrafluoroethylene)であり、凹溝24には、Oリング30に代わり、V字状断面の金属ワイヤが挿入されている。そして、この従来品は、金属ワイヤを溝底部に装着したに過ぎず、凹溝24は金属ワイヤの移動が可能な深さではないと共に、金属ワイヤは、V字状断面の開口端を広げた状態でリップ21、22に対して固定状態にある。実施品1は、Uシール材質がPTFEであり、凹溝24に挿入したOリング30は、バイトン(デュポン社のふっ素ゴムの商品名:バイトンは登録商標)製のOリングである。実施品2は、Uシール材質がPTFEであり、凹溝24に挿入したOリング30は、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)製のOリングである。実施品3は、Uシール材質がPTFEであり、凹溝24に挿入したOリング30は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)製のOリングである。実施品4は、Uシール材質が高密度ポリエチレンであり、凹溝24に挿入したOリング30は、EPDM製のOリングである。なお、実施品1〜4は、共に、図1〜図2に示した形状のシール本体20およびリップ21、22を備える。
上記の従来品および実施品1〜4を、図2に示すように機械部品Smの摺動シールに用いた。そして、機械部品Smを図における左右に繰り返し摺動し、機械部品Smの側のリップ22に破損が起きたときの機械部品Smの延べ摺動距離を求め、これをプロットして図3を得た。
図3から明らかなように、実施品1〜4のUシール10は、従来品に比べて3倍以上の摺動距離耐性を備え、高い耐久性を有する。特に、実施品4は、従来品の5倍以上の耐久性を有する。このような実施品の耐久性は、次の理由で向上すると考えられる。実施品1〜4のUシール10は、凹溝24に挿入したOリング30にて拡張したシールリップ部Lsにて機械部品Smをシールする一方、凹溝24においてOリング30を機械部品Smの摺動により移動可能とするので、シールを図るシールリップ部Lsを機械部品Smの摺動により変化させる。このため、実施品1〜4のUシール10によれば、摩耗が起きるシールリップ部Lsが固定されないので、摩耗によるリップ21、22の損傷を抑制でき、耐久性が向上する。しかも、本実施形態では、Oリング30を凹溝24に挿入するに当たり、グリスGjを介在させて凹溝24にOリング30を挿入するので、凹溝24におけるOリング30の移動を起き易くする。このことからも、摩耗が起きるシールリップ部Lsは容易に変化するので、摩耗によるリップの損傷を高い実効性で抑制でき、耐久性をより高めることができる。また、凹溝24に挿入したOリング30は、弾性性状を有するゴム成形品であることから、シールリップ部Lsにおけるリップ21、22の内壁面との間でも摩耗も抑制できる。この点も、耐久性の向上に寄与すると考えられる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
例えば、Oリング30に代わって金属ワイヤを用いた上で、凹溝24を金属ワイヤの移動が可能な深さとし、金属ワイヤが凹溝24において移動するようにしてもよい。こうすれば、金属ワイヤを凹溝24に固定した従来品よりは、耐久性を高めることができる。これは、金属ワイヤが凹溝24において移動するため、摩耗が起きるシールリップ部Lsが固定されないからである。
10…Uシール
12…台座部材
12s…テーパ面
20…シール本体
20s…テーパ面
21、22…リップ
Ls…シールリップ部
24…凹溝
30…Oリング
Gj…グリス
Sb…設備機械ベース
Sh…シール挿入孔
Sm…機械部品

Claims (4)

  1. リップを対向配置して凹溝を形成したUシールであって、
    前記凹溝に挿入されることで前記リップに拡張をもたらして、該拡張したリップ部位にてシール対象の機械部品のシールを図るリップ拡張体を備え、
    前記凹溝は、前記リップ拡張体が前記リップに沿って移動可能な深さに形成されている
    Uシール。
  2. 前記リップ拡張体は、前記機械部品の摺動により前記凹溝内において移動可能とされている請求項1に記載のUシール。
  3. 前記リップ拡張体は、弾性性状を有する材料から形成された弾性体とされている請求項1または請求項2に記載のUシール。
  4. 前記リップ拡張体は、潤滑剤を介在させて前記凹溝に挿入されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のUシール。
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