JP2014141606A - 防火テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】施工する際の作業性に優れるとともに、被着体に接着した際には優れた粘着性を示す防火テープを提供する。
【解決手段】支持体と、支持体の少なくとも片面に設けられる粘着剤層と、粘着剤層の支持体とは反対側の面に設けられ、支持体および粘着剤層がロール状に巻回された際、対向する面が接触する面積を低減する粉体と、を備え、粉体は、粘着剤層の厚さよりも小さい平均粒子径を有しており、粘着剤層の面積に対して占有する面積比率が2%以上30%以下の防火テープである。
【選択図】図1

Description

本発明は、防火テープに関する。
電線やケーブルは、劣化して地絡することにより火災が発生する場合がある。火災を防止するため、電線やケーブルには、その最外層に難燃性に優れた防火テープが巻き付けられるようになっている。防火テープによれば、火災が発生したときに延焼の拡大を抑制することができる。
防火テープは、ゴムなどの支持体の片面に粘着剤層が形成されており、電線やケーブルなどに巻き付けて用いられる。防火テープは、柔軟性を有する支持体(例えばゴムなど)から形成されるため衝撃吸収材としても機能する。また防火テープは、電線やケーブル以外に、床や壁などに敷き詰めて用いることもできる。
このような防火テープは、通常、巻回状に製造されるが、粘着剤層と支持体とが密着しないように、その間に離型紙を介在させている。巻回状の防火テープを被着体(例えばケーブルなど)に巻き付けて施工する場合、防火テープを巻回状からほどき、離型紙を剥離して、露出した粘着剤層を被着体に密着させて施工する。
ただし、防火テープから剥離された離型紙は廃棄物となることから、防火テープによる施工範囲が大規模である場合、施工場所で廃棄物が大量に発生することとなり、離型紙を回収する必要がある。また、作業する場所が狭い場合、または防火テープで施工する空間(例えばケーブルや配管などの隙間)が狭い場合、離型紙を剥離し、粘着剤層が接触して密着しないように施工する必要がある。このように、従来の防火テープでは、離型紙を回収したり、粘着剤層の接触を考慮したりする必要があるため、作業性に劣っていた。
防火テープの作業性を改善するには、防火テープの離型紙を省略することが考えられる。このような方法としては、粘着剤層の粘着力を低減し、剥離性を向上させる方法がある。例えば、特許文献1〜3では、支持体に形成される粘着剤層の表面の一部に、粘着剤が存在しない非粘着部を形成する方法がある。非粘着部によれば、粘着剤層の剥離性を改善し、離型紙を省略することができる。また、特許文献4では、粘着剤層の表面に、粘着防止用微粉末を付着させる方法がある。粘着防止用微粉末によれば、粘着剤層同士の密着を抑制して防火テープの剥離性を改善し、防火テープの作業性を改善できる。
特開2003-49134号公報 特開平11-61058号公報 特開平10-237394号公報 特開平4-214511号公報
しかしながら、特許文献1〜3では、離型紙を省略できるものの、粘着剤層の面積が少なく、粘着力が低いため、ケーブルなどに施工した際に防火テープが剥離するおそれがある。また、非粘着部の形成には、特別な製造装置が必要となり、コストが増加するおそれがある。一方、特許文献4では、粘着剤層の密着を抑制できるものの、粘着剤層の粘着性を維持するものではないため、施工した際に十分な粘着性が得られず、防火テープが剥離するおそれがある。このように、従来の防火テープでは、巻回された状態においては剥離性が高く、施工する際の作業性に優れるものの、施工後の接着状態においては粘着性が低く、剥離するおそれがあった。つまり、従来の防火テープでは、施工する際の作業性と、施工後の密着性と、を両立することが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、施工する際の作業性に優れるとともに、被着体に接着した際には優れた粘着性を示す防火テープを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、
支持体と、前記支持体の少なくとも片面に設けられる粘着剤層と、前記粘着剤層の前記支持体とは反対側の面に設けられ、前記支持体および前記粘着剤層がロール状に巻回された際、対向する面が接触する面積を低減する粉体と、を備え、前記粉体は、前記粘着剤層の厚さよりも小さい平均粒子径を有しており、前記粘着剤層の面積に対して占有する面積比率が2%以上30%以下である防火テープが提供される。
本発明の第2の態様によれば、
前記粘着剤層の粘着力が10N/25mm以下である、第1の態様の防火テープが提供される。
本発明の第3の態様によれば、
前記粉体は、前記粘着剤層が被着体に押圧された際には、前記粘着剤層内に押し込まれる、第1の態様又は第2の態様の防火テープが提供される。
本発明の第4の態様によれば、
前記粘着剤層の粘着力が50N/25mm以上である、第3の態様の防火テープが提供される。
本発明の第5の態様によれば、
前記支持体は、厚さが0.3mm以上3.0mm以下である、第1〜第4の態様のいずれかの防火テープが提供される。
本発明の第6の態様によれば、
前記粘着剤層は、厚さが0.1mm以上0.6mm以下である、第1〜第5の態様のいずれかの防火テープが提供される。
本発明によれば、施工する際の作業性に優れるとともに、被着体に接着した際には優れた粘着性を示す防火テープが得られる。
本発明の一実施形態に係る防火テープの断面概略図である。 本発明の一実施形態に係る防火テープがロール状に巻回されたときの断面概略図である。 本発明の一実施形態に係る防火テープが被着体に密着されたときの断面概略図である。 (a)〜(d)は、粉体の粘着剤層への付着パターンを示す図である。 防火テープのケーブルへの巻き付けを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る防火テープの斜視図であり、(a)は厚い支持体の両面に粘着剤層が形成された場合、(b)は薄い支持体の両面に粘着剤層が形成された場合、(c)は厚い支持体の片面に粘着剤層が形成された場合、(d)は薄い支持体の片面に粘着剤層が形成された場合、(e)は防火テープを3枚重ねた場合をそれぞれ示す。
〈本発明の一実施形態〉
以下に、本発明に係る防火テープの一実施形態について図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る防火テープの断面概略図を示す。
本実施形態の防火テープ1は、支持体10と、支持体10の片面に設けられる粘着剤層11と、粘着剤層11の支持体10とは反対側の面11aに設けられ、支持体10および粘着剤層11がロール状に巻回された際、対向する面が接触する面積を低減する粉体12と、を備えている。そして、粉体12は、粘着剤層11の厚さよりも小さい平均粒子径を有しており、粘着剤層11の面積に対して占有する面積比率が2%以上30%以下となっている。
支持体10は、難燃性や耐熱性を有する合成樹脂からなるフィルムである。このような合成樹脂としては、例えば、ポリイミドテープや難燃ゴムテープなどを用いることができる。
支持体10の厚さは、特に限定されないが、支持体10が薄すぎると、得られる防火テープ1の機械的強度が低く、実用に適さないおそれがある。一方、支持体10が厚すぎると、ロール状に巻回することが困難となる。このため、支持体10の厚さは、0.3mm以上3.0mm以下とすることが好ましい。
粘着剤層11は、支持体10の片面に形成され、防火テープ1が押圧された際には被着体としてのケーブル20と密着する。粘着剤層11を構成する粘着剤としては、溶剤型粘着剤、無溶剤型粘着剤のいずれでもよい。原料としては、熱可塑性エラストマであれば特に限定されず、例えば、未加硫の天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、イソプレンゴムなどのエラストマが挙げられる。また、SBS系、SEBS系などの合成ゴムが挙げられる。これらの熱可塑性エラストマによれば、加熱により溶融して粘度が低下し、粘着剤層が粉体を取り込みやすくなる。なお、粘着剤には、他のエラストマ、粘着性付与樹脂、その他必要に応じて軟化剤、酸化防止剤などを添加した粘着剤でもよい。
粘着剤層11の厚さは、特に限定されないが、粘着剤層11が薄すぎると、後述する粉体12の平均粒子径よりも小さくなるため、粘着剤層11内に粉体12を取り込むことが困難となり、十分な粘着力を得ることが困難となる。一方、粘着剤層11が厚すぎると、防火テープ1をケーブル20に押圧した際に、粘着剤が支持体からはみ出し、仕上がり外観を損ねるおそれがある。よって、粘着剤層11の厚さは、0.1mm以上0.6mm以下が好ましく、0.2mm以上0.4mm以下とすることがより好ましい。
粉体12は、粘着剤層11の支持体10とは反対側の面11aに付着している。粉体12は、所定の平均粒子径を有しており、その粒子径は、粘着剤層11の厚さよりも小さくなっている。ここで、粉体12について、図2および図3を用いて説明をする。図2は、防火テープ1がロール状に巻回されたときの断面概略図を示し、図3は、防火テープ1がケーブル20に密着されたときの断面概略図を示す。
図2に示すように、防火テープ1がロール状に巻回された状態では、粘着剤層11は、巻回された支持体10と対向することとなる。このとき、粘着剤層11の面11aに付着する粉体12は、巻回された支持体10と粘着剤層11との接触面積を低減し、粘着剤層11の粘着力を低減する。つまり、粘着剤層11と巻回された支持体10との密着を抑制し、剥離性を向上させる。これにより、従来必要とされた離型紙などの介在を省略することができる。このときの粘着剤層11の粘着力は、防火テープ1の幅25mmにおいて、10N/25mm以下となることが好ましい。粘着力が10N/25mmよりも大きいと、粘着剤層11の剥離性が低下する。
また、図3に示すように、防火テープ1がケーブル20に密着されたときには、粉体12は、粘着剤層11内に押し込まれることになる。具体的には、防火テープ1をケーブル20に密着させる場合、防火テープ1を所定の圧力で押圧するため、その圧力により粉体12は粘着剤層11内に押し込まれることとなる。粉体12は、粘着剤層11の厚さよりも小さい平均粒子径を有しているため、押し込まれて粘着剤層11内に取り込まれて吸収されることとなる。これにより、粘着剤層11は、ケーブル20との接触面積が回復し、ケーブル20との高い密着性を発現する。このときの粘着剤層11の粘着力は、防火テープ1の幅25mmにおいて、50N/25mm以上となることが好ましい。粘着力が50N/25mmよりも小さいと、粘着剤層11のケーブル20への密着性が低く、防火テープ1が剥離するおそれがある。
このように、粘着剤層11は、表面に粉体12が付着する状態では接触面積が低減し、粘着力が低いものの、押圧されて粉体12が押し込まれた状態では接触面積が回復し、粘着力が高い。
ただし、粉体12が粘着剤層11の面11aを占有する面積(以下、占有面積ともいう)が小さいと、防火テープ1の巻回状態での粘着力が高く、剥離性が低下する。一方、粉体12の占有面積が大きすぎると、粉体12の粘着剤層11内への押し込みにくくなり、十分な粘着性を得ることが困難となる。よって、粉体12が粘着剤層11の面積に対して占有する面積の比率を2%以上30%以下とする。
粉体12としては、粘着剤層11と反応し、その粘着力を低減させないものであれば特に限定されない。粉体12としては、例えば、ゴム補強剤、充填剤、強化剤、着色剤、離型剤などの粉体を用いることできる。
また、粉体12の平均粒子径は、粘着剤層11の厚さよりも小さければ特に限定されず、粘着剤層11の厚さに応じて適宜変更することが可能であり、例えば0.1μm以上500μm以下とすることができる。
粉体12の粘着剤層11の面11aへの付着方法としては、特に限定されないが、例えば、粉体12が分散した分散液を粘着剤層11に噴霧する方法が好ましい。分散液としては、粉体12と反応しないものを選択することが好ましい。
なお、粉体12は、粘着剤層11の面積に対して占有する面積比率が上述した数値範囲内であれば、付着パターンは特に限定されない。粉体12の付着パターンとしては、例えば、図4(a)に示すように、粉体12を粘着剤層11の面に均一に塗布してもよい。また、図4(b)に示すように、粉体12を粘着剤層11の端辺を除いて塗布してもよい。また、図4(c)に示すように、防火テープ1の短辺方向に、粉体12を塗布する領域と塗布しない領域とを交互に形成してもよい。また、図4(d)に示すように、粉体12を塗布しない領域を格子状に形成してもよい。なお、図4(a)〜(d)において、左右方向が、防火テープ1の長手方向、つまり巻き付け方向を示す。
本実施形態の防火テープ1は、例えば被着体としてのケーブル20に巻き付けて用いられる。具体的には、図5に示すように、ケーブル20の外周面に縦添え、斜め巻きなどにより巻き付けて耐火性のケーブル20とすることができる。防火テープ1を巻き付ける際には、防火テープ1を加熱し、粘着剤層11を溶融させることで、ケーブル20に押圧することが好ましい。これにより、粘着剤層11内に粉体12を容易に押し込むことが可能となる。防火テープ1の加熱においては、例えばドライヤーにより加熱することが好ましい。ドライヤーによれば、大掛かりな加熱装置を必要とせず、ケーブル20に押圧する際に局所的に加熱することができる。加熱温度としては、粘着剤層11の樹脂成分によって適宜変更してもよいが、100℃程度とすることが好ましい。
〈本実施形態に係る効果〉
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
本実施形態によれば、防火テープ1は、粘着剤層11の支持体10とは反対側の面に粉体12が所定の面積比率で付着している。これにより、防火テープ1は、ロール状に巻回された状態において、粘着剤層11の接触面積が低減しており、粘着力が10N/25mm以下となっている。すなわち、防火テープ1は、ロール状に巻回された状態では、従来必要とされた離型紙などの介在が不要となる。
また、防火テープ1は、被着体としてのケーブル20などに押圧された際には、粉体12が粘着剤層11内に押し込まれて吸収されるため、粘着剤層11の接触面積が回復し、粘着力が50N/25mm以上となる。すなわち、防火テープ1は、ケーブル20に押圧された状態では高い密着性を示す。
また、本実施形態によれば、支持体10は、厚さが0.3mm以上3.0mm以下となっている。これにより、防火テープ1は、機械的特性を有するとともに、ロール状に巻回することができる。
また、本実施形態によれば、粘着剤層11は、厚さが0.1mm以上0.6mm以下となっている。これにより、ケーブル20に押圧した場合であっても、粘着剤層11が支持体10からはみ出さないため、外観が良好である。
また、本実施形態によれば、防火テープ1は、離型紙などの介在を必要としないため、作業性に優れるばかりか、低コストである。
〈その他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上述の実施形態では、図6(a)および図6(b)に示すような支持体10の片面に粘着剤層11が形成される場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。図6(c)および図6(d)に示すように、粉体12が付着する粘着剤層11を支持体10の両面に形成することも可能である。この場合、防火テープ1を巻回した場合、粘着剤層11同士が対向することになるが、上記実施形態と同様に、粉体12により接触面積が低減し、粘着力が低い。これにより、離型紙などの介在を省略することができる。また、図6(e)に示すように、防火テープ1を3枚重ねてもよい。
次に、本発明の実施例について説明をする。これらの実施例は、本発明に係る防火テープの一例であって、本発明はこれらの実施例により限定されない。
(1)原料
以下の実施例および比較例において用いた材料は次のとおりである。
支持体として、以下のものを用いた。
ゴムシート:日立電線株式会社製「日立H−GFテープ」(80mm×5000mm、厚さ1.4mm)
粘着剤層として、以下のものを用いた。
粘着剤(熱可塑性ゴム):日立化成ポリマー製「ハイボンXH−474−1」
粉体として、以下のものを用いた。
炭酸カルシウム:備北粉化工業製「ソフトン1200」(平均粒子径1.8μm)
被着体として、以下のものを用いた。
PETフィルム:帝人デュポンフィルム株式会社製「テトロンフィルムG2」(厚さ50μm)
(2)防火テープの製造
支持体としてのゴムシートに粘着剤を塗布し、所定の厚さの粘着剤層を形成した。その後、粘着剤層の面積に対する粉体の占有する面積の比率が所定の数値となるように、粘着剤層の支持体とは反対側の面に、粉体が分散した分散液を噴霧して、防火テープを製造した。なお、粉体の面積比率は、粉体が付着した粘着剤層の表面のうち所定領域(5mm×5mm)を顕微鏡で観察し、所定領域の面積に対する粉体の占有する面積の比率を算出することにより求めた。
実施例1〜10では、以下の表1に示すように、支持体の厚さおよび粘着剤層の厚さ、そして粉体の面積比率を適宜変更し、防火テープを製造した。
Figure 2014141606
比較例1〜5では、以下の表2に示すように、支持体の厚さ、または粉体の面積比率を適宜変更した以外は、実施例と同様に、防火テープを製造した。
Figure 2014141606
比較例1では、粘着剤層に粉体を付着させない以外は、実施例1と同様に防火テープを製造した。また、比較例2では、粉体の面積比率を1%に低減した以外は、実施例1と同様に防火テープを製造した。また、比較例3では、粉体の面積比率を40%に増加させた以外は、実施例1と同様に防火テープを製造した。
比較例4では、支持体の厚さを0.2mmに、比較例5では、支持体の厚さを3.3mmにした以外は、実施例2と同様に防火テープを製造した。
(3)防火テープの評価方法
次に、上記で得られた防火テープを以下の方法により評価した。なお、評価の際、防火テープから25mm×100mmのサイズでサンプルを切り出し、そのサンプルを用いた。
(巻回状態での粘着力)
防火テープの巻回状態での粘着力を評価するため、防火テープにPETフィルムを押圧しないように接触させて、防火テープをPETフィルムから剥離することにより、剥離強さを測定した。なお、この測定は、引張試験機(オリエンテック製、STA−1225)を用いて行った。
(接着状態での粘着力)
防火テープの接着状態での粘着力を評価するため、60〜80℃に設定した高温槽において、防火テープを2分加熱した後、加熱された防火テープにPETフィルムを押圧して貼り合わせ、室温に戻した。その後、防火テープをPETフィルムから剥離し、そのときの剥離強さを測定した。なお、この測定は、引張試験機(オリエンテック製、STA−1225)を用いて行った。
(巻回状態)
35mmの巻芯に対して、得られた防火テープを巻回させたときに、巻回できたものを良好「○」とし、できなかったものを困難「×」とした。
(4)評価結果
実施例1〜10では、離型紙などの介在がなくても良好な剥離性を示すことが確認された。また、ケーブルに接着した状態での粘着力が高く、剥離しにくいことが確認された。特に、実施例1〜8では、粘着剤層の厚さを0.1mm以上0.6mm以下としており、巻回状態での粘着力が10N/25mm以下であるが、接着状態での粘着力が50N/25mm以上であることが確認された。すなわち、特に、実施例1〜8では、施工する際の作業性に優れるとともに、被着体に接着した際には優れた粘着性を示すことが確認された。
比較例1では、接着状態での粘着力が70N/25mmであり、被着体に押圧されて接着された際には高い密着性を示すことが確認された。しかし、巻回状態での粘着力が70N/25mmであり、高いため、巻回状態からほどくことが困難であり、作業性が悪いことが確認された。
比較例2では、粘着剤層に粉体が付着しているものの、その占有面積が小さすぎるため、巻回状態での粘着力が高く、剥離しにくいことが確認された。また、比較例3では、比較例2と同様に粘着剤層に粉体が付着しているものの、その占有面積が大きすぎるため、押圧した際に粉体が十分に押し込まれず、接着状態での粘着力が低いことが確認された。
比較例4および5では、巻回状態および接着状態では所定の粘着力を示すことが確認された。しかし、比較例4および5では、支持体の厚さが粘着剤層と比較して小さすぎる、または大きすぎるため、防火テープを巻回状態に維持できないことが確認された。
1 防火テープ
10 支持体
11 粘着剤層
12 粉体

Claims (6)

  1. 支持体と、
    前記支持体の少なくとも片面に設けられる粘着剤層と、
    前記粘着剤層の前記支持体とは反対側の面に設けられ、前記支持体および前記粘着剤層がロール状に巻回された際、対向する面が接触する面積を低減する粉体と、を備え、
    前記粉体は、前記粘着剤層の厚さよりも小さい平均粒子径を有しており、前記粘着剤層の面積に対して占有する面積比率が2%以上30%以下である
    ことを特徴とする防火テープ。
  2. 前記粘着剤層の粘着力が、10N/25mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の防火テープ。
  3. 前記粉体は、前記粘着剤層が被着体に押圧された際には、前記粘着剤層内に押し込まれる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の防火テープ。
  4. 前記粘着剤層の粘着力が、50N/25mm以上である
    ことを特徴とする請求項3に記載の防火テープ。
  5. 前記支持体は、厚さが0.3mm以上3.0mm以下である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防火テープ。
  6. 前記粘着剤層は、厚さが0.1mm以上0.6mm以下である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防火テープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019031596A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 東レ株式会社 フィルム
CN113130128A (zh) * 2021-04-16 2021-07-16 上海永进电缆(集团)有限公司 一种核电站用阻燃耐火抗辐射电缆

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