JP2014141322A - エレベータ群管理装置およびエレベータ群管理方法 - Google Patents

エレベータ群管理装置およびエレベータ群管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のエレベータのそれぞれのロープの交換時期または乗場ドア装置のメンテナンス時期がばらつくことを防ぐことができるエレベータ群管理装置を得る。
【解決手段】第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの運転を管理するエレベータ群管理装置3Aであって、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの運転情報を取得する運転情報取得装置31Aと、運転情報取得装置31Aが取得した運転情報を用いて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度を推定し、推定結果を出力する劣化度推定装置32Aと、劣化度推定装置32Aから出力された劣化度推定装置32Aの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aについての運転パターンを決定する運転パターン決定装置33Aとを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のエレベータの運転を管理するエレベータ群管理装置およびエレベータ群管理方法に関する。
従来、複数のエレベータのそれぞれについてのかごの走行距離を測定する走行距離測定装置と、走行距離測定装置の測定結果に基づいて、複数のエレベータの中から使用頻度が少ないエレベータを選択するエレベータ選択装置とを備え、エレベータ選択装置によって選択されたエレベータを優先的に運転させるエレベータ群管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−321439号公報
しかしながら、例えば、複数のエレベータの中で、特定の階よりも上方の階のみが停止可能階に設定されている上階用エレベータと、全ての階が停止可能階に設定されている全階用エレベータとがある場合には、上階用エレベータについてのかごの走行距離は、全階用エレベータについてのかごの走行距離よりも短くなる場合がある。この場合、上階用エレベータは、全階用エレベータよりも使用頻度が少ないので、特定の階よりも上方の階については、上階用エレベータが優先的に運転する。これにより、上階用エレベータは、全階用エレベータよりも、特定の階よりも上方の階についての使用頻度が多くなるので、上階用エレベータは、かごが特定の階よりも上方の階へ移動する時に綱車と接触するロープの部分と、かごがその他の階へ移動する時に綱車と接触するロープの部分との間で、摩耗による劣化の程度に差が発生する。ロープの劣化が一部に集中することによって、ロープの寿命が短くなってしまう。その結果、複数のエレベータのそれぞれの交換時期がばらついてしまう問題点があった。
この発明は、複数のエレベータのそれぞれのロープの交換時期または乗場ドア装置のメンテナンス時期がばらつくことを防ぐことができるエレベータ群管理装置およびエレベータ群管理方法を提供するものである。
この発明に係るエレベータ群管理装置は、複数のエレベータの運転を管理するエレベータ群管理装置であって、それぞれのエレベータの運転情報を取得する運転情報取得装置と、運転情報取得装置が取得したそれぞれのエレベータの運転情報を用いて、それぞれのエレベータにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度または各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置とを備え、劣化度推定装置は、劣化度推定装置の推定結果を出力する。
この発明に係るエレベータ群管理装置によれば、それぞれのエレベータの運転情報を取得する運転情報取得装置と、運転情報取得装置が取得したそれぞれのエレベータの運転情報を用いて、それぞれのエレベータにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度または各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置とを備え、劣化度推定装置は、劣化度推定装置の推定結果を出力するので、例えば、作業者が、劣化度推定装置の推定結果を用いて、複数のエレベータのそれぞれの運転パターンを変更することによって、例えば、ロープの特定の部位に劣化が集中することを抑制し、特定のロープの寿命が短くなることを防ぐことができる。これにより、複数のエレベータのそれぞれのロープの寿命の差の発生を抑制することができる。その結果、複数のエレベータのロープ交換時期がばらつくことを防ぐことができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムを示す構成図である。 図1の劣化度推定装置によって推定されたロープの長手方向についての各部分における劣化度を示すグラフである。 図1のエレベータ群管理装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るエレベータシステムを示す構成図である。 図4の劣化度推定装置によって推定された各階の乗場ドア装置の劣化度を示すグラフである。 この発明の実施の形態3に係るエレベータシステムを示す構成図である。 図6の劣化度推定装置が劣化度を推定するロープの長手方向についての各部分を示す正面図である。 図6の劣化度推定装置によって推定されたロープの長手方向についての各部分の劣化度を示すグラフである。 この発明の実施の形態4に係るエレベータシステムを示す構成図である。 図9のエレベータ群管理装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータシステムを示す構成図である。図において、エレベータシステムは、第1のエレベータ1Aと、第2のエレベータ2Aと、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転を管理するエレベータ群管理装置3Aとを備えている。
第1のエレベータ1Aは、かご(図示せず)を昇降させるためのロープ(図示せず)が巻き掛けられる綱車を有する巻上機11と、綱車の回転数を測定するエンコーダ12と、エンコーダ12の測定結果が入力されるとともに、巻上機11の駆動を制御するエレベータ制御盤13とを有している。
エレベータ制御盤13は、エンコーダ12の測定結果を用いて、第1のエレベータ1Aの運転情報を作成する。この例では、第1のエレベータ1Aの運転情報には、それぞれの階についてのかごが通過する回数の情報と、それぞれの階についてのかごが通過する時のロープの速度の情報とが含まれている。
第2のエレベータ2Aは、かご(図示せず)を昇降させるためのロープ(図示せず)が巻き掛けられた綱車を有する巻上機21と、綱車の回転数を検出するエンコーダ22と、エンコーダ22の測定結果が入力されるとともに、巻上機21の駆動を制御するエレベータ制御盤23とを有している。
エレベータ制御盤23は、エンコーダ22の測定結果を用いて、第2のエレベータ2Aの運転情報を作成する。この例では、第2のエレベータ2Aの運転情報には、それぞれの階についてのかごが通過する回数の情報と、それぞれの階についてのかごが通過する時のロープの速度の情報とが含まれている。
エレベータ群管理装置3Aは、エレベータ制御盤13から第1のエレベータ1Aの運転情報を取得し、エレベータ制御盤23から第2のエレベータ2Aの運転情報を取得する運転情報取得装置31Aと、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度および第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定装置32Aと、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転パターンを決定する運転パターン決定装置33Aとを備えている。
劣化度推定装置32Aは、運転情報取得装置31Aが取得した第1のエレベータ1Aの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する。この例では、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度には、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する劣化の程度を示す摩耗劣化度が含まれている。
具体的には、劣化度推定装置32Aは、第1のエレベータ1Aの運転情報を用いて、ロープの長手方向についての各部分における綱車と接触する回数と、綱車と接触する時のロープの速度とを算出する。また、劣化度推定装置32Aは、算出した回数と、算出した速度とを乗ずることによって、ロープの長手方向についての各部分における劣化度を推定する。
また、劣化度推定装置32Aは、運転情報取得装置31Aが取得した第2のエレベータ2Aの運転情報を用いて、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する。この例では、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度には、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する劣化の程度を示す摩耗劣化度が含まれている。
具体的には、劣化度推定装置32Aは、第2のエレベータ2Aの運転情報を用いて、ロープの長手方向についての各部分における綱車と接触する回数と、綱車と接触する時のロープの速度とを算出する。また、劣化度推定装置32Aは、算出した回数と、算出した速度とを乗ずることによって、ロープの長手方向についての各部分における劣化度を推定する。
図2は図1の劣化度推定装置32Aによって推定されたロープの長手方向についての各部分における劣化度を示すグラフである。図2では、かごが1階から上昇する場合に綱車と順次接触するロープの各部分における劣化度を示している。また、図2では、第1のエレベータ1Aにおけるロープの劣化度を実線で示し、第2のエレベータ2Aにおけるロープの劣化度を破線で示している。
この例では、第1のエレベータ1Aの運転パターンは、全ての階が停止可能階に設定された運転パターンとなっており、第2のエレベータ2Aの運転パターンは、4階以上の階が停止可能階に設定された運転パターンとなっている。第1のエレベータ1Aでは、全ての階の中で1階にかごが停止する回数が最も多いので、かごが1階と2階との間を移動する時に綱車と接触するロープの部分における劣化度が最も大きい。一方、第2のエレベータ2Aでは、全ての階の中で4階にかごが停止する回数が最も多いので、かごが4階と5階との間を移動する時に綱車と接触するロープの部分における劣化度が最も大きい。
図1に示すように、劣化度推定装置32Aは、劣化度推定装置32Aの推定結果を出力する。運転パターン決定装置33Aは、劣化度推定装置32Aから出力された劣化度推定装置32Aの推定結果を取得する。運転パターン決定装置33Aは、取得した劣化度推定装置32Aの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンを決定する。
具体的には、運転パターン決定装置33Aは、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する。
運転パターン決定装置33Aは、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると判定する場合、または、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると判定する場合に、第1のエレベータ1Aの運転パターンと、第2のエレベータ2Aの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンを決定する。
これにより、第1のエレベータ1Aの運転パターンは、4階以上の階が停止可能階に設置された運転パターンとなり、第2のエレベータ2Aの運転パターンは、全ての階が停止可能階に設定された運転パターンとなる。
一方、運転パターン決定装置33Aは、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がなく、かつ、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がないと判定する場合に、第1のエレベータ1Aの運転パターンおよび第2のエレベータ2Aの運転パターンのそれぞれがそのままとなるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンを決定する。
次に、エレベータ群管理装置3Aの動作について説明する。図3は図1のエレベータ群管理装置3Aの動作を示すフローチャートである。まず、運転情報取得装置31Aは、エレベータ制御盤13から第1のエレベータ1Aの運転情報を取得し、エレベータ制御盤23から第2のエレベータ2Aの運転情報を取得する(運転情報取得工程)(ステップS101)。
その後、劣化度推定装置32Aは、運転情報取得装置31Aが取得した第1のエレベータ1Aの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定し、運転情報取得装置31Aが取得した第2のエレベータ2Aの運転情報を用いて、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する(劣化度推定工程)(ステップS102)。
その後、劣化度推定装置32Aは、劣化度推定装置32Aの推定結果を出力する(推定結果出力工程)(ステップS103)。
その後、運転パターン決定装置33Aは,劣化度推定装置32Aから出力された劣化度推定装置32Aの推定結果を取得する。また、運転パターン決定装置33Aは、取得した劣化度推定装置32Aの推定結果を用いて、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する(劣化判定工程)(ステップS104)。
ステップS104で、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると運転パターン決定装置33Aが判定する場合、または、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると運転パターン決定装置33Aが判定する場合には、運転パターン決定装置33Aは、第1のエレベータ1Aの運転パターンと、第2のエレベータ2Aの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンを決定し(運転パターン決定工程)(ステップS105)、その後、エレベータ群管理装置3Aの動作が終了する。
一方、ステップS104で、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がなく、かつ、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がないと運転パターン決定装置33Aが判定する場合には、運転パターン決定装置33Aは、第1のエレベータ1Aの運転パターンおよび第2のエレベータ2Aの運転パターンのそれぞれがそのままとなるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンを決定し(運転パターン決定工程)(ステップS106)、その後、エレベータ群管理装置3Aの動作が終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエレベータ群管理装置3Aによれば、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転情報を取得する運転情報取得装置31Aと、運転情報取得装置31Aが取得した第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定装置32Aとを備え、劣化度推定装置32Aは、劣化度推定装置32Aの推定結果を出力するので、例えば、作業者が、劣化度推定装置32Aの推定結果を用いて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転パターンを変更することによって、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの中で、ロープの劣化が一部に集中するエレベータが発生することを抑制することができる。これにより、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれのロープの寿命の差の発生を抑制することができる。その結果、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれのロープ交換時期がばらつくことを防ぐことができる。
また、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度には、各ロープの長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する摩耗劣化度が含まれているので、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの中で、摩耗によるロープの劣化が一部に集中するエレベータが発生することを抑制することができる。
また、エレベータ群管理装置3Aは、劣化度推定装置32Aから出力された劣化度推定装置32Aの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンを決定する運転パターン決定装置33Aを備えているので、エレベータ群管理装置3Aは、劣化度推定装置32Aの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転パターンを自動的に変更することができる。
また、この発明の実施の形態1に係るエレベータ群管理方法によれば、運転情報取得装置31Aが第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転情報を取得する運転情報取得工程と、運転情報取得工程で取得された第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転情報を用いて、劣化度推定装置32Aが、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定工程と、劣化度推定工程で推定された劣化度推定装置32Aの推定結果を劣化度推定装置32Aが出力する推定結果出力工程とを備えているので、例えば、作業者が、劣化度推定装置32Aの推定結果を用いて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転パターンを変更することによって、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの中で、ロープの劣化が一部に集中するエレベータが発生することを抑制することができる。これにより、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれのロープの寿命の差の発生を抑制することができる。その結果、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれのロープ交換時期がばらつくことを防ぐことができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係るエレベータシステムを示す構成図である。図において、エレベータシステムは、第1のエレベータ1Bと、第2のエレベータ2Bと、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの運転を管理するエレベータ群管理装置3Bとを備えている。
第1のエレベータ1Bは、かごおよび各階の乗場に設けられたドア装置14をさらに有している。ドア装置14は、各階の乗場に設けられた乗場ドア装置と、かごに設けられたかごドア装置とを含んでいる。かごドア装置がかご出入口を開閉する場合に、かごが停止している階の乗場ドア装置が、かごドア装置に連動して乗場出入口を開閉する。
エレベータ制御盤13は、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場に設けられた乗場ドア装置のそれぞれの動作回数をカウントする。また、エレベータ制御盤13は、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場に設けられた乗場ドア装置のそれぞれの動作回数を用いて、第1のエレベータ1Bの運転情報を作成する。この例では、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場に設けられた乗場ドア装置のそれぞれの動作回数が、第1のエレベータ1Bの運転情報に含まれている。第1のエレベータ1Bにおけるその他の構成は、実施の形態1の第1のエレベータ1Aと同様である。
第2のエレベータ2Bは、かごおよび各階の乗場に設けられたドア装置24をさらに有している。ドア装置24は、各階の乗場に設けられた乗場ドア装置と、かごに設けられたかごドア装置とを含んでいる。かごドア装置がかご出入口を開閉する場合に、かごが停止している階の乗場ドア装置が、かごドア装置に連動して乗場出入口を開閉する。
エレベータ制御盤23は、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場に設けられた乗場ドア装置のそれぞれの動作回数をカウントする。また、エレベータ制御盤23は、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場に設けられた乗場ドア装置のそれぞれの動作回数を用いて、第2のエレベータ2Bの運転情報を作成する。この例では、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場に設けられた乗場ドア装置のそれぞれの動作回数が、第2のエレベータ2Bの運転情報に含まれている。第2のエレベータ2Bにおけるその他の構成は、実施の形態1の第2のエレベータ2Aと同様である。
エレベータ群管理装置3Bは、エレベータ制御盤13から第1のエレベータ1Bの運転情報を取得し、エレベータ制御盤23から第2のエレベータ2Bの運転情報を取得する運転情報取得装置31Bと、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度および第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置32Bと、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの運転パターンを決定する運転パターン決定装置33Bとを備えている。
劣化度推定装置32Bは、運転情報取得装置31Bが取得した第1のエレベータ1Bの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する。また、劣化度推定装置32Bは、運転情報取得装置31Bが取得した第2のエレベータ2Bの運転情報を用いて、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する。
図5は図4の劣化度推定装置32Bによって推定された各階の乗場ドア装置の劣化度を示すグラフである。この例では、第1のエレベータ1Bの運転パターンは、全ての階が停止可能階に設定された運転パターンとなっており、第2のエレベータ2Bの運転パターンは、4階以上の階が停止可能階に設定された運転パターンとなっている。第1のエレベータ1Bでは、全ての階の中で1階にかごが停止する回数が最も多いので、1階の乗場ドア装置の劣化度が最も大きい。一方、第2のエレベータ2Bでは、全ての階の中で4階にかごが停止する回数が最も多いので、4階の乗場ドア装置の劣化度が最も大きい。
図4に示すように、劣化度推定装置32Bは、劣化度推定装置32Bの推定結果を出力する。運転パターン決定装置33Bは、劣化度推定装置32Bから出力された劣化度推定装置32Bの推定結果を取得する。運転パターン決定装置33Bは、取得した劣化度推定装置32Bの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれについての運転パターンを決定する。
具体的には、運転パターン決定装置33Bは、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する。
運転パターン決定装置33Bは、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると判定する場合、または、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると判定する場合に、第1のエレベータ1Bの運転パターンと、第2のエレベータ2Bの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれについての運転パターンを決定する。
これにより、第1のエレベータ1Bの運転パターンは、4階以上の階が停止可能階に設定された運転パターンとなり、第2のエレベータ2Bの運転パターンは、全ての階が停止可能階に設定された運転パターンとなる。
一方、運転パターン決定装置33Aは、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がなく、かつ、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がないと判定する場合に、第1のエレベータ1Bの運転パターンおよび第2のエレベータ2Bの運転パターンのそれぞれがそのままとなるように、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれについての運転パターンを決定する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るエレベータ群管理装置3Bによれば、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの運転情報を取得する運転情報取得装置31Bと、運転情報取得装置31Bが取得した第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれにおける各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置32Bとを備え、劣化度推定装置32Bは、劣化度推定装置32Bの推定結果を出力するので、例えば、作業者が、劣化度推定装置32Bの推定結果を用いて、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの運転パターンを変更することによって、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bの中で、乗場ドア装置の劣化が一部に集中するエレベータが発生することを抑制することができる。これにより、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの各階における乗場ドア装置の寿命の差の発生を抑制することができる。その結果、第1のエレベータ1Bおよび第2のエレベータ2Bのそれぞれの乗場ドア装置のメンテナンス時期がばらつくことを防ぐことができる。
なお、上記実施の形態2では、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度および第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置32Bの構成について説明したが、これに加えて、上記実施の形態1に記載のように、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度および第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定装置の構成であってもよい。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係るエレベータシステムを示す構成図である。図において、エレベータシステムは、第1のエレベータ1Cと、第2のエレベータ2Cと、第1のエレベータ1Cおよび第2のエレベータ2Cのそれぞれの運転を管理するエレベータ群管理装置3Cとを備えている。
第1のエレベータ1Cは、かごの積載重量を測定する重量測定装置15をさらに有している。重量測定装置15の測定結果は、エレベータ制御盤13に入力される。エレベータ制御盤13は、エンコーダ12の測定結果および重量測定装置15の測定結果を用いて、第1のエレベータ1Cの運転情報を作成する。ここで、第1のエレベータ1Cの運転情報には、各階におけるかごの起動・停止の回数の情報、起動時の昇降方向の情報および起動時のかごの積載重量の情報が含まれている。第1のエレベータ1Cにおけるその他の構成は、実施の形態1の第1のエレベータ1Aと同様である。
第2のエレベータ2Cは、かごの積載重量を測定する重量測定装置25をさらに有している。重量測定装置25の測定結果は、エレベータ制御盤23に入力される。エレベータ制御盤23は、エンコーダ22の測定結果および重量測定装置25の測定結果を用いて、第2のエレベータ2Cの運転情報を作成する。ここで、第2のエレベータ2Cの運転情報には、各階におけるかごの起動・停止の回数の情報、起動・停止時の昇降方向の情報および起動・停止時のかごの積載重量の情報が含まれている。第2のエレベータ2Cにおけるその他の構成は、実施の形態1の第2のエレベータ2Aと同様である。
エレベータ群管理装置3Cは、エレベータ制御盤13から第1のエレベータ1Cの運転情報を取得し、エレベータ制御盤23から第2のエレベータ2Cの運転情報を取得する運転情報取得装置31Cと、第1のエレベータ1Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度および第2のエレベータ2Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定装置32Cと、第1のエレベータ1Cおよび第2のエレベータ2Cのそれぞれの運転パターンを決定する運転パターン決定装置33Cとを備えている。
劣化度推定装置32Cは、運転情報取得装置31Cが取得した第1のエレベータ1Cの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する。この例では、第1のエレベータ1Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度には、第1のエレベータ1Cのロープの長手方向についての各部分に作用する張力により発生する劣化の程度を示す張力劣化度が含まれている。
劣化度推定装置32Cは、運転情報取得装置31Cが取得した第2のエレベータ2Cの運転情報を用いて、第2のエレベータ2Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する。この例では、第2のエレベータ2Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度には、第2のエレベータ2Cのロープの長手方向についての各部分に作用する張力により発生する劣化の程度を示す張力劣化度が含まれている。
図7は図6の劣化度推定装置32Cが劣化度を推定するロープの長手方向についての各部分を示す正面図である。図7では、かごが1階に停止している状態を示している。綱車から下方に延びているロープの部分の中で最も綱車に近いロープの部分には、かごが起動または停止する時に、他のロープの部分と比較して最も大きな張力が発生する。この最も大きな張力が発生するロープの部分は、かごの起動・停止する階と、起動・停止時の昇降方向とによって特定される。また、この最も大きな張力の値は、起動・停止時のかごの積載重量によって算出される。
図8は図6の劣化度推定装置32Cによって推定されたロープの長手方向についての各部分の劣化度を示すグラフである。この例では、第1のエレベータ1Cの運転パターンは、全ての階が停止可能階に設定された運転パターンとなっており、第2のエレベータ2Cの運転パターンは、3階以上の階が停止可能階に設定された運転パターンとなっている。第1のエレベータ1Cでは、全ての階の中で1階にかごが停止する回数が最も多いので、かごが1階から上昇する時に綱車から離れているロープの部分の中で最も綱車に近いロープの部分における劣化度が最も大きい。一方、第2のエレベータ2Cでは、全ての階の中で3階にかごが停止する回数が最も多いので、かごが3階から上昇する時に綱車から離れているロープの部分の中で最も綱車に近いロープの部分における劣化度が最も大きい。
図6に示すように、劣化度推定装置32Cは、劣化度推定装置32Cの推定結果を出力する。運転パターン決定装置33Cは、劣化度推定装置32Cから出力された劣化度推定装置32Cの推定結果を取得する。運転パターン決定装置33Cは、取得した劣化度推定装置32Cの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Cおよび第2のエレベータ2Cのそれぞれについての運転パターンを決定する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係るエレベータ群管理装置3Cによれば、ロープの長手方向についての各部分の劣化度には、ロープの長手方向についての各部分に作用する張力により発生する張力劣化度が含まれているので、第1のエレベータ1Cおよび第2のエレベータ2Cの中で、張力によるロープの劣化が一部に集中するエレベータが発生することを抑制することができる。
なお、上記実施の形態3では、ロープの長手方向についての各部分の劣化度には、ロープの長手方向についての各部分に作用する張力により発生する張力劣化度が含まれている構成について説明したが、これに加えて、上記実施の形態1に記載のように、ロープの長手方向についての各部分の劣化度には、各ロープの長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する摩耗劣化度が含まれている構成であってもよい。
また、上記実施の形態3では、第1のエレベータ1Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度および第1のエレベータ1Cのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定装置32Cの構成について説明したが、これに加えて、上記実施の形態2に記載のように、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度および第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度も推定する劣化度推定装置の構成であってもよい。
また、上記実施の形態1ないし上記実施の形態3では、第1のエレベータの運転パターンと、第2のエレベータの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータおよび第2のエレベータのそれぞれについての運転パターンを決定する構成について説明したが、これに限らず、例えば、劣化度が低いロープの部分に相当する階または劣化度が低い乗場ドア装置が設置されている階の停止優先度を高く設定する構成であってもよい。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係るエレベータシステムを示す構成図である。図において、エレベータシステムは、第1のエレベータ1Aと、第2のエレベータ2Aと、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれの運転を管理するエレベータ群管理装置3Dとを備えている。
エレベータ群管理装置3Dは、エレベータ制御盤13から第1のエレベータ1Aの運転情報を取得し、エレベータ制御盤23から第2のエレベータ2Aの運転情報を取得する運転情報取得装置31Dと、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度および第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する劣化度推定装置32Dと、劣化度推定装置32Dから出力された劣化度推定装置32Dの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについて運転パターンの変更を推奨するか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置34Dと、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの何れかについて運転パターンの変更を推奨すると運転パターン変更推奨判定装置34Dが判定する場合に、運転パターン変更推奨判定装置34Dの判定結果を監視センタ(外部)に通報する通報装置35Dとを備えている。
劣化度推定装置32Dは、劣化度推定装置32Dの推定結果を出力する。運転パターン変更推奨判定装置34Dは、劣化度推定装置32Dから出力された劣化度推定装置32Dの推定結果を取得する。運転パターン変更推奨判定装置34Dは、取得した劣化度推定装置32Dの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについて、運転パターンの変更を推奨するか否かを判定する。
具体的には、運転パターン変更推奨判定装置34Dは、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する。
運転パターン変更推奨判定装置34Dは、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると判定する場合、または、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると判定する場合に、第1のエレベータ1Aの運転パターンと、第2のエレベータ2Aの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンの変更を推奨する。
一方、運転パターン変更推奨判定装置34Dは、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がなく、かつ、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がないと判定する場合に、第1のエレベータ1Aの運転パターンおよび第2のエレベータ2Aの運転パターンのそれぞれがそのままとなるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンの変更を推奨しない。
通報装置35Dは、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの何れかについて運転パターンの変更を推奨すると運転パターン変更推奨判定装置34Dが判定する場合に、運転パターン変更推奨判定装置34Dの判定結果を監視センタに通報する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、エレベータ群管理装置3Dの動作について説明する。図10は図9のエレベータ群管理装置3Dの動作を示すフローチャートである。まず、運転情報取得装置31Dは、エレベータ制御盤13から第1のエレベータ1Aの運転情報を取得し、エレベータ制御盤23から第2のエレベータ2Aの運転情報を取得する(運転情報取得工程)(ステップS401)。
その後、劣化度推定装置32Dは、運転情報取得装置31Dが取得した第1のエレベータ1Aの運転情報を用いて、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定し、運転情報取得装置31Dが取得した第2のエレベータ2Aの運転情報を用いて、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度を推定する(劣化度推定工程)(ステップS402)。
その後、劣化度推定装置32Dは、劣化度推定装置32Dの推定結果を出力する(推定結果出力工程)(ステップS403)。
その後、運転パターン変更推奨判定装置34Dは,劣化度推定装置32Dから出力された劣化度推定装置32Dの推定結果を取得する。また、運転パターン変更推奨判定装置34Dは、取得した劣化度推定装置32Dの推定結果を用いて、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する(劣化判定工程)(ステップS404)。
ステップS404で、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると運転パターン変更推奨判定装置34Dが判定する場合、または、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があると運転パターン変更推奨判定装置34Dが判定する場合には、運転パターン変更推奨判定装置34Dは、第1のエレベータ1Aの運転パターンと、第2のエレベータ2Aの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンの変更を推奨する(運転パターン変更推奨工程)(ステップS405)。その後、通報装置35Dは、運転パターン変更推奨判定装置34Dの判定結果を監視センタに通報し(通報工程)(ステップS406)、エレベータ群管理装置3Dの動作が終了する。
一方、ステップS404で、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がなく、かつ、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度がないと運転パターン変更推奨判定装置34Dが判定する場合には、運転パターン変更推奨判定装置34Dは、第1のエレベータ1Aの運転パターンおよび第2のエレベータ2Aの運転パターンのそれぞれがそのままとなるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンの変更を推奨せず、その後、エレベータ群管理装置3Dの動作が終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るエレベータ群管理装置3Dによれば、劣化度推定装置32Dから出力された劣化度推定装置32Dの推定結果に基づいて、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについて運転パターンの変更を推奨するか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置34Dと、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの何れかについて運転パターンの変更を推奨すると運転パターン変更推奨判定装置34Dが判定する場合に、運転パターン変更推奨判定装置34Dの判定結果を監視センタに通報する通報装置35Dとを備えているので、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの何れかについて、運転パターンの変更が必要となった場合に、作業者は、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aの運転パターンを早急に変更することができる。
なお、上記実施の形態4では、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置34Dの構成について説明したが、これに限らず、例えば、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で最も高い値と、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で最も高い値とを比較して、その差が一定以上であるか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置34Dの構成であってもよい。この場合、その差が一定以上である場合に、第1のエレベータ1Aの運転パターンと、第2のエレベータ2Aの運転パターンとを互いに入れ替えるように、第1のエレベータ1Aおよび第2のエレベータ2Aのそれぞれについての運転パターンの変更を推奨する。
また、上記実施の形態4では、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度には、第1のエレベータ1Aのロープにおける長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する劣化の程度を示す摩耗劣化度が含まれ、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分の劣化度には、第2のエレベータ2Aのロープにおける長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する劣化の程度を示す摩耗劣化度が含まれる構成について説明したが、劣化度には、上記実施の形態3に記載の張力劣化度が含まれてもよい。
また、上記実施の形態4では、第1のエレベータ1Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Aのロープの長手方向についての各部分の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置34Dの構成について説明したが、これに限らず、例えば、上記実施の形態2に記載のように、第1のエレベータ1Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定し、また、第2のエレベータ2Bにおける各階の乗場ドア装置の劣化度の中で、予め設定された値を超える劣化度があるか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置の構成であってもよい。
また、各上記実施の形態では、2台のエレベータを備えたエレベータシステムについて説明したが、3台以上のエレベータを備えたエレベータシステムであってもよい。
1A、1B、1C 第1のエレベータ、2A、2B、2C 第2のエレベータ、3A、3B、3C、3D エレベータ群管理装置、11 巻上機、12 エンコーダ、13 エレベータ制御盤、14 ドア装置、15 重量測定装置、21 巻上機、22 エンコーダ、23 エレベータ制御盤、24 ドア装置、25 重量測定装置、31A、31B、31C、31D 運転情報取得装置、32A、32B、32C、32D 劣化度推定装置、33A、33B、33C 運転パターン決定装置、34D 運転パターン変更推奨判定装置、35D 通報装置。

Claims (6)

  1. 複数のエレベータの運転を管理するエレベータ群管理装置であって、
    それぞれの前記エレベータの運転情報を取得する運転情報取得装置と、
    前記運転情報取得装置が取得したそれぞれの前記エレベータの前記運転情報を用いて、それぞれの前記エレベータにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度または各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置と
    を備え、
    前記劣化度推定装置は、前記劣化度推定装置の推定結果を出力することを特徴とするエレベータ群管理装置。
  2. 前記ロープの長手方向についての各部分の劣化度には、前記ロープの長手方向についての各部分における綱車との間の摩擦により発生する摩耗劣化度が含まれていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ群管理装置。
  3. 前記ロープの長手方向についての各部分の劣化度には、前記ロープの長手方向についての各部分に作用する張力により発生する張力劣化度が含まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ群管理装置。
  4. 前記劣化度推定装置から出力された前記劣化度推定装置の推定結果に基づいて、それぞれの前記エレベータについての運転パターンを決定する運転パターン決定装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ群管理装置。
  5. 前記劣化度推定装置から出力された前記劣化度推定装置の推定結果に基づいて、それぞれの前記エレベータについて運転パターンの変更を推奨するか否かを判定する運転パターン変更推奨判定装置と、
    それぞれの前記エレベータの何れかについて前記運転パターンの変更を推奨すると前記運転パターン変更推奨判定装置が判定する場合に、前記運転パターン変更推奨判定装置の判定結果を外部に通報する通報装置と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ群管理装置。
  6. 複数のエレベータのそれぞれの運転情報を取得する運転情報取得装置と、それぞれの前記エレベータにおけるロープの長手方向についての各部分の劣化度または各階の乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定装置とを備えたエレベータ群管理装置を用いて、複数の前記エレベータの運転を管理するエレベータ群管理方法であって、
    前記運転情報取得装置がそれぞれの前記エレベータの前記運転情報を取得する運転情報取得工程と、
    前記運転情報取得工程で取得されたそれぞれの前記エレベータの前記運転情報を用いて、前記劣化度推定装置が、それぞれの前記エレベータにおける前記ロープの長手方向についての各部分の劣化度または各階の前記乗場ドア装置の劣化度を推定する劣化度推定工程と、
    前記劣化度推定工程で推定された前記劣化度推定装置の推定結果を前記劣化度推定装置が出力する推定結果出力工程と
    を備えたことを特徴とするエレベータ群管理方法。
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