JP2014141282A - 紙製容器及びスカイブヘミング加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 紙基材の少なくとも容器内壁面側となる面に熱可塑性合成樹脂フィルムがラミネートされている胴部材と、紙基材の少なくとも容器内壁面側となる面に熱可塑性合成樹脂フィルムがラミネートされている底板部材とからなる紙製容器において、前記胴部材は容器上端から下端に至るサイドシーム部分を有し、前記サイドシーム部分の容器内壁面側端部は、スカイブヘミング加工により形成された折返部分を有し、前記折返部分は尖端状の形状を有し、前記尖端状形状部分の外周傾斜面に沿って前記底板部材の外周面が接合されることにより、前記胴部材サイドシーム部の段差部と底板部材との間に空隙を有しないことを特徴とする紙製容器。
【選択図】 図2
Description
前記胴部材は容器上端から下端に至るサイドシーム部分を有し、前記サイドシーム部分の容器内壁面側端部は、スカイブヘミング加工により形成された折返部分を有し、前記折返部分は尖端状の形状を有し、
前記尖端状形状部分の外周傾斜面に沿って前記底板部材の外周面が接合されることにより、前記胴部材サイドシーム部の段差部と底板部材との間に空隙を有しないことを特徴とする紙製容器を提供する。
また、食品用紙製容器の場合、内容物を充填する前に容器内壁面を過酸化水素水で殺菌する工程がある。過酸化水素水を容器内壁面に塗布して乾燥させる際、従来技術の紙製容器のようにサイドシーム部の段差が大きいと、サイドシーム部の段差部と底板部材との接合部分に形成される空隙内に過酸化水素水が入り込み、乾燥が不十分なときには、空隙内に過酸化水素水が残留し、悪臭を発生することがあった。これに対し、本発明の紙製容器はサイドシーム部の段差が小さいので、底板部材との接合部分に空隙は殆ど生成されず、殺菌用過酸化水素水の空隙内残留問題は起こらない。
更に、前記の底板部材との接合部分における空隙発生抑制効果の他に、サイドシーム部の段差が小さいことによる効果として、容器口縁部上端面に蓋部材を接着して容器を密閉する際の密閉性向上効果が挙げられる。従来技術の紙製容器のようにサイドシーム部の段差が大きいと、容器に蓋部材を接着させたときに、底板部材の接着のときと同様な、未接着部分が発生し、容器内容物の漏洩や、容器内への雑菌混入などの問題を起こすことがあったが、本発明の紙製容器では、容器口縁部上端面のサイドシーム部分の段差が小さいので、容器口縁部上端面に蓋部材を接着させる際、サイドシーム部分の段差と蓋部材との間には未接着部が殆ど発生しない。その結果、容器の密閉性が飛躍的に向上され、容器内容物の漏洩や、容器内への雑菌混入などの問題を起こす恐れは殆ど無い。
(1)胴部材用ブランクの作製
テレフタル酸を主成分とする酸成分と、エチレングリコールを主成分とするグリコール成分とからなり、更にグリコール成分としてネオペンチルグリコールを30モル%共重合させることにより製造された、最低接着温度が180℃〜190℃、IV値0.78のPET樹脂を用意した。原紙として坪量280g/m2のコップ原紙を用意した。コロナ放電処理を行いながら押出しラミネート機のTダイより280℃でPET樹脂を押出し、チルロールで冷却しながら加圧し、その原紙上にPET樹脂を膜厚40μmでラミネートした。その反対面にもタンデム方式で同時に前記と同じPET樹脂を膜厚40μmでラミネートした。得られた両面ラミネート原紙を胴部用として使用し、この原紙から胴部材用ブランクを打ち抜いた。
(2)底板部材用ブランクの作製
次ぎに、テレフタル酸を主成分とする酸成分と、エチレングリコールを主成分とするグリコール成分とからなり、更にグリコール成分としてネオペンチルグリコールを25モル%共重合させることにより製造された、最低接着温度が180?190℃、IV値0.78のPET樹脂を用意した。原紙として坪量220g/m2の原紙を用意した。コロナ放電処理を行いながら押出しラミネート機のTダイより280℃でPET樹脂を押出し、チルロールで冷却しながら加圧し、その原紙上にPET樹脂を膜厚40μmでラミネートした。その反対面にもタンデム方式で同時に前記と同じPET樹脂を膜厚40μmでラミネートした。得られた両面ラミネート原紙を底部用として使用し、この原紙から底板部材用ブランクを打ち抜いた。
(3)スカイブヘミング加工及び紙カップ製造
前記のようにして得られた胴部材用ブランクを、幅1.0mm、高さ0.2mm、面取り曲率0.2Rの凸状突起部を上面に有する所定形状の台座上に載置し、このブランクを所定のスカイブ加工機に掛け、胴部シール面のみ約10mmだけスカイブ加工を行い、スカイブ加工した部分をヘミング加工(折り曲げ加工)し、図1のステップ(4)に示されるような尖端状の形状をした折り返し端部を形成した。ヘミング加工に折返部分の全長は約5mmであった。スカイブヘミング加工により折り曲げられたPET層の端面がスカイブヘミング加工されていない胴部材用ブランクの他端のPET層の端面と“面一”となるように重ね合わせ、所望の胴部材を成形し、底板部材用ブランクと共に常用のカップ成型機により、胴部にはホットエアーヒータで500℃の加熱と、底板部にはホットエアーヒータで500℃の加熱を行い、各々ヒートシール及び加圧して紙カップを作製した。
前記実施例1の(3)スカイブヘミング加工において、凸状突起部を有する台座を使用せず、平坦な表面を有する台座上に胴部材ブランクを載置し、実施例1で使用したスカイブ加工機と同じ加工機に掛け、胴部シール面のみ約10mmだけスカイブ加工を行い、スカイブ加工した部分をヘミング加工(折り曲げ加工)し、図4のステップ(C)に示されるような曲面状の先端形状をした折り返し端部を形成した。ヘミング加工に折返部分の全長は約5mmであった。スカイブヘミング加工により折り曲げられたPET層の端面がスカイブヘミング加工されていない胴部材用ブランクの他端のPET層の端面と“面一”となるように重ね合わせ、所望の胴部材を成形し、底板部材用ブランクと共に常用のカップ成型機により、胴部にはホットエアーヒータで500℃の加熱と、底板部にはホットエアーヒータで500℃の加熱を行い、各々ヒートシール及び加圧して紙カップを作製した。
また、本発明の紙製容器は口縁部に蓋を施蓋し、密閉容器とすることもできる。この場合、容器内壁面にハイガスバリア性のPET層9を使用した場合、蓋形成材料にもハイガスバリア性材料を使用することが好ましい。このような容器は液状油脂性食品を充填したときに油の酸敗を防止することができ、液状油脂性食品やアルコール飲料の長期保存に特に適する。
本発明の紙製容器は液体の他、流動性のある半固体状食品の充填包装にも使用できる。
3 胴部材
5 底板部材
7 紙基材
9 熱可塑性合成樹脂フィルム
11 胴部材のサイドシーム部
12 口縁部
13 空隙
17,17’ 胴部材ブランク
19 回転刃
21 窪み
23 凸状突起部
25 台座
Claims (8)
- 紙基材の少なくとも容器内壁面側となる面に熱可塑性合成樹脂フィルムがラミネートされている胴部材と、紙基材の少なくとも容器内壁面側となる面に熱可塑性合成樹脂フィルムがラミネートされている底板部材とからなる紙製容器において、
前記胴部材は容器上端から下端に至るサイドシーム部分を有し、前記サイドシーム部分の容器内壁面側端部は、スカイブヘミング加工により形成された折返部分を有し、前記折返部分は尖端状の形状を有し、
前記尖端状形状部分の外周傾斜面に沿って前記底板部材の外周面が接合されることにより、前記胴部材サイドシーム部の段差部と底板部材との間に空隙を有しないことを特徴とする紙製容器。 - 前記尖端状形状の断面が略二等辺三角形の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記胴部材及び底板部材において、紙基材の容器内壁面側となる面及び容器外壁面側となる面の両面に熱可塑性合成樹脂フィルムがラミネートされていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製容器。
- 前記容器外壁面側となる面にラミネートされる熱可塑性合成樹脂フィルムは、前記容器内壁面側となる面にラミネートされる熱可塑性合成樹脂フィルムと同一のフィルム又は異なるフィルムであることを特徴とする請求項3記載の紙製容器。
- 前記熱可塑性合成樹脂フィルムは低融点?高融点の熱可塑性合成樹脂フィルムである請求項1?4の何れかに記載の紙製容器。
- 前記熱可塑性合成樹脂フィルムは、ポリエチレン系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、エチレン・メタアクリル酸共重合体樹脂フィルム及びポリプロピレン樹脂フィルムからなる群から選択されることを特徴とする請求項5記載の紙製容器。
- 前記ポリエチレン系樹脂フィルムは、低密度ポリエチレン樹脂フィルム、中密度ポリエチレン樹脂フィルム、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルム及び高密度ポリエチレン樹脂フィルムからなる群から選択され、前記ポリエステル系樹脂フィルムは、ホモポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム及び共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムからなる群から選択されることを特徴とする請求項6記載の紙製容器。
- (1)上面に所定の形状及びサイズを有する凸状突起部が形成された台座の上に、容器胴部材用のブランクを載置するステップと、
(2)前記型押しされた胴部材用のブランクの上面側を、前記型押し部分の紙基材の厚さが十分に薄くなるまでスカイブ加工するステップと、
(3)前記スカイブ加工部分を略中央部分から内側に折り曲げてヘミング加工するステップと、
(4)前記折曲部分を接着させて、断面が略二等辺三角形状の尖端状形状を有する先端部を形成するステップとからなることを特徴とするスカイブヘミング加工方法。
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2013
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