JP2014140862A - 連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 - Google Patents
連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014140862A JP2014140862A JP2013010157A JP2013010157A JP2014140862A JP 2014140862 A JP2014140862 A JP 2014140862A JP 2013010157 A JP2013010157 A JP 2013010157A JP 2013010157 A JP2013010157 A JP 2013010157A JP 2014140862 A JP2014140862 A JP 2014140862A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- temperature
- future
- casting
- future prediction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
【解決手段】鋳片表面温度測定工程と、鋳造速度把握工程と、トラッキング面設定工程と、鋳片目標温度設定工程と、温度固相率推定工程と、熱伝達係数推定工程と、伝熱凝固モデルパラメータ修正工程と、将来予測面設定工程と、将来予測工程と、将来温度影響係数予測工程と、鋳片表面参照温度算出工程と、最適化問題係数行列算出工程と、最適化問題求解工程と、冷却水量変更工程とを有し、該冷却水量変更工程で冷却ゾーン毎の冷却水量の変更を繰り返すことにより、鋳造中の任意の時刻において各トラッキング面が2次冷却制御対象の冷却ゾーン出口まで移動する間に、将来予測面の、将来予測面位置における鋳片の表面温度を、鋳片目標温度設定工程で定めた鋳片の表面温度の目標値に制御する、連続鋳造機の2次冷却制御方法とする。
【選択図】図3
Description
本発明を実施する連続鋳造機9では、外側が凝固したストランドをロール対で挟んで支持しながら、駆動装置を備えたピンチロールによって、鋳型1からストランドが所定の引抜き速度(鋳造速度)で引抜かれる。符号4は溶鋼メニスカスである。鋳造方向に所定の間隔をあけて配置された隣接する支持ロールの間には、鋳片5へ向けて冷却水を散布するミストスプレー2(またはスプレー2)の噴出口が設置される。散布される冷却水の流量は冷却水配管に設置した流量調整弁3により制御される。流量調整弁3の開度は、冷却制御装置10から与えられる水量指示値に基づいて調節される。冷却水配管は、鋳片5の鋳造方向長さを複数個に区分した冷却ゾーン(冷却ゾーン境界線6によって区分された冷却ゾーン)に対応して設置されるので、ストランド内の鋳造方向冷却水量分布は、冷却ゾーンごとに制御される。以下の説明において、鋳型直下の冷却ゾーンから順に、第1冷却ゾーン、第2冷却ゾーン、…ということがある。
S5では、鋳片の鋳造方向に一定間隔で設定した垂直な断面における温度および固相率分布の、前回制御周期からの変更量を、鋼が凝固する際の変態発熱を考慮した熱伝導方程式を解くことにより算出する。
より具体的には、現在時刻をtとし、上記式(2)乃至式(10)を時刻t−1と時刻tとの間の変数間の関係式とみなして、鋳型内湯面に隣接する計算点から2次冷却制御対象の冷却ゾーン出口までの各計算点における断面の温度および固相率分布を計算する。
2)予め定めた時間Taを現在からさかのぼり、現在時刻tにおいて測温位置zkにある断面が時刻t−Taにあった位置zk(t−Ta)における温度および固相率の断面内分布を初期値とする。そして、時刻t−Taにおける位置zk(t−Ta)からから現在時刻tにおける測温位置zkまでの冷却条件の履歴を与えて、上記式(2)乃至(10)の計算を繰返すことにより、現在時刻tにおいてパラメータを微小変更した場合の、測温点における温度推定値を算出する。上記遡及時間範囲Taは、補正対象パラメータが測温位置zkにある断面の状態に影響を及ぼす範囲に限定すればよい。
3)各パラメータ修正量に対する温度変化量の関係を表す線型関係式を、下記手順で求める。
パラメータθlをΔθlだけ変更したときに、S5で推定した表面温度Tk(t)に対し、上記2)で算出した表面温度推定値がTk+ΔTklに変化したとすると、ΔTklは下記式(13)で表すことができる。
以上のようにして求めたパラメータ修正量Δθ(t)を現在のパラメータに加えた
S10では、各冷却ゾーンkについて、現在時刻tで各冷却水量qk(t)をステップ状にΔqkだけ変更した場合に、将来予測面iがその鋳造方向下流側に隣接する将来予測面の位置zjに到達したときの鋳片表面温度Tk ijを予測し、S9で求めたTpred ijとの間の偏差ΔTk ij(t)=Tk ij−Tpred ijとΔqkとの関係を
S11では、例えば、現在時刻において第i冷却ゾーンの入り口にある断面の温度評価点zjにおける参照目標温度Tref ijは、下記式(20)に示したように、将来予測温度Tpred ijと目標温度Ttgt jとの間を時間tijの指数関数に従う比で内分する温度として定めることができ、S11は、時間の関数で表される参照目標温度軌道Tref ij(t)を求める工程、とすることができる。
S12では、S11の評価時刻tにおける各評価位置zjの鋳片表面温度応答Tpred ij(t)+ΔTij(t)と参照目標温度軌道Tref ij(t)との偏差の重み付き二乗和と、各冷却ゾーンにおける冷却水量の変更ステップ幅Δqkの二乗和との合計を評価関数とし、この評価関数を最小化するΔq=[Δq1 Δq2 … ΔqK]Tを求める。評価関数は下記式(21)で表される。
温度目標値は、鋳造速度一定と仮定して、各冷却ゾーン水量を最適化した場合のストランド伝熱凝固計算による、トラッキング面位置における鋳片表面温度計算値を用いた。本実施例で使用した連続鋳造機は、鋳片幅2300mm、鋳片厚300mm、鋳型内メニスカス位置から2次冷却帯出口までの距離28.5mのスラブ用連続鋳造機である。本実施例における伝熱計算の更新間隔は25mm、トラッキング面の間隔は125mm、将来温度予測面の間隔は1.25mとした。トラッキング面では、鋳片の断面を長辺中心線および短辺中心線で分割した4分の1断面(図2参照)を、厚み方向に20分割および幅方向に40分割して、上記伝熱凝固モデルによる計算を行った。
なお、鋳片の鋳片表面温度の測定は、第4冷却ゾーン出側の、メニスカスから5.25m離れた位置で行い、鋳片長辺面中央で、放射温度計にて測定を行った。
鋳造中に鋳込速度を25%減少させた場合に本発明の冷却制御方法を適用した(実施例1)。実施例1における、各冷却ゾーン出口での鋳片幅方向中央部表面温度、各冷却ゾーンにおける冷却水量、および、鋳造速度と時間(時刻)との関係についての結果を、図6に示す。鋳造速度を0.8m/minから0.6m/minに急に減少させ、その5分後に0.8m/minに戻した場合、実施例1における、各冷却ゾーン出口の鋳片表面温度と目標温度との二乗誤差平方根は、12℃から18℃の間であった。
一方、鋳造中に鋳込速度を25%減少させた場合に従来の水量カスケード制御を適用したとき(比較例)の結果を、図7に示す。比較例では、実施例1と同じ条件で鋳造速度を変化させたにもかかわらず、各冷却ゾーン出口の鋳片表面温度と目標温度との二乗誤差平方根は、17℃から24℃であった。図6および図7に示したように、特に、鋳造速度を0.8m/minから0.6m/minへと低減した後、および、鋳造速度を0.6m/minから0.8m/minに戻した後における第1冷却ゾーンから第5冷却ゾーンまでの冷却水量の制御を比較すると、図6に示した実施例1では、図6に示した比較例よりも、第1冷却ゾーンから第5冷却ゾーンの冷却水量が冷却ゾーン出口の鋳片表面温度と目標温度との差が少なくなるように、好適な形でずれている様子が確認された。この結果から、本発明によれば、鋳造速度を変更しても、鋳片の表面温度を目標温度に高精度に制御可能であることが確認された。
鋳造中に第3冷却ゾーンの温度目標値を20℃低下させるように変更した場合に本発明の冷却制御方法を適用した(実施例2)。なお、この目標温度とは将来予測工程で予測される鋳片表面温度が近付くべき目標値である。実施例2における、鋳片表面温度の実績値、目標温度、冷却水量、および、鋳造速度と時間との関係についての結果を、図8に示す。
図8に示したように、温度目標値を低下させた後、第3冷却ゾーンの冷却水量は次第に増加させた結果、第3冷却ゾーンの出口における鋳片表面温度は、20℃低下させた変更後の目標温度に漸近した。これに対し、温度目標値を低下させた後に、第4冷却ゾーンの冷却水量を若干低減することにより、第4冷却ゾーンの入口における鋳片温度の低下を補償した。その結果、第4冷却ゾーンの出口における鋳片表面温度の変化幅は3℃に抑制された。すなわち、本発明によれば、鋳片の表面温度を目標温度に高精度に制御可能であることが確認された。
なお、実施例2では、第3冷却ゾーンよりも鋳造方向の上流側に位置する第1冷却ゾーンや第2冷却ゾーンにおける冷却水量、および、温度には変化がなかった。そのため、第1冷却ゾーンおよび第2冷却ゾーンの結果の図示は省略し、第3冷却ゾーンおよび第4冷却ゾーンの結果のみを図示した。
事前の冷却水量計算で設定された冷却水量で冷却すると、第4冷却ゾーンの出口における鋳片表面温度が目標温度よりも16℃高くなると予想された際に、本発明の冷却制御方法によって実際の熱伝達係数を逐次推定しながら第4冷却ゾーンの冷却水量を調整した(実施例3)。実施例3における、鋳片表面温度の実績値、目標温度、冷却水量、および、鋳造速度と時間との関係についての結果を、図9に示す。
図9に示したように、第4冷却ゾーンでは冷却水量を当初の設定値よりも増大させるように制御され、その結果、第4冷却ゾーンの出口における鋳片表面温度を目標値に一致させることができた。この結果から、本発明によれば、鋳片の表面温度を目標温度に高精度に制御可能であることが確認された。
なお、実施例3では、第3冷却ゾーンよりも鋳造方向の上流側に位置する第1冷却ゾーンや第2冷却ゾーンにおける冷却水量、および、温度には変化がなかった。そのため、第1冷却ゾーンおよび第2冷却ゾーンの結果の図示は省略し、第3冷却ゾーンおよび第4冷却ゾーンの結果のみを図示した。
2…ミストスプレー
3…流量調整弁
4…溶鋼メニスカス
5…鋳片
6…冷却ゾーン境界線(入口または出口位置)
7…鋳片表面温度計
8…鋳造速度測定ロール
9…連続鋳造機
10…冷却制御装置
10a…トラッキング面設定部
10b…鋳片目標温度設定部
10c…温度固相率推定部
10d…熱伝達係数推定部
10e…伝熱凝固モデルパラメータ修正部
10f…将来予測面設定部
10g…将来予測部
10h…将来温度影響係数予測部
10i…鋳片表面参照温度算出部
10j…最適化問題係数行列算出部
10k…最適化問題求解部
10l…冷却水量変更部
Claims (2)
- 連続鋳造機の鋳型から引き抜かれた鋳片を冷却する2次冷却帯を、前記鋳片の鋳造方向に複数の冷却ゾーンへと分割し、前記鋳片へ向けて噴射される冷却水量を各冷却ゾーンで制御することにより、前記鋳片の表面温度を制御する方法において、
予め定めたストランド内の温度測定点における前記鋳片の表面温度を、前記鋳片の鋳造中に測定する、鋳片表面温度測定工程と、
前記連続鋳造機の鋳造速度を把握する、鋳造速度把握工程と、
前記鋳片の断面内温度、前記鋳片の表面温度、および、前記鋳片の固相率分布を計算する対象であるトラッキング面を、鋳型内湯面位置から少なくとも2次冷却制御対象の冷却ゾーン出口までの領域で、予め定めた間隔で設定する、トラッキング面設定工程と、
前記トラッキング面における、前記鋳片の表面温度の目標値を定める、鋳片目標温度設定工程と、
鋳造が進むことにより、前記トラッキング面が前記鋳片の鋳造方向へ予め定めた間隔だけ進む毎に、伝熱方程式に基づく伝熱凝固モデルにより、前記鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面内温度、前記鋳片の表面温度、および、前記鋳片の固相率分布を算出して更新する、温度固相率推定工程と、
前記伝熱凝固モデルで用いる前記鋳片の表面の熱伝達係数を、前記冷却水量を含む鋳造条件を用いて算出する、熱伝達係数推定工程と、
前記鋳片表面温度測定工程で測定された前記鋳片の表面温度と、前記温度固相率推定工程で推定された前記鋳片の表面温度との差を用いて、前記伝熱凝固モデルにおける鋳造条件に対するパラメータを修正する、伝熱凝固モデルパラメータ修正工程と、
前記トラッキング面設定工程で設定された前記トラッキング面の集合の中から、予め定めた鋳造方向に一定の間隔で、将来時刻における前記鋳片の表面温度、前記鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面内温度、および、前記鋳片の固相率分布を予測する将来予測面を設定する、将来予測面設定工程と、
鋳造が進むことによって、任意の前記将来予測面が現在時刻からその下流側に隣接する将来予測面位置まで進む間に、鋳造速度が現在時刻から変化しないと仮定して、それぞれの前記将来予測面が前記将来予測面位置に到達したときの前記鋳片の表面温度、前記鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面内温度、および、前記鋳片の固相率分布を、前記将来予測面設定工程で用いた前記間隔毎に、前記伝熱凝固モデルを用いて繰り返し予測して更新する、将来予測工程と、
鋳造が進むことによって、任意の前記将来予測面が現在時刻からその下流側に隣接する将来予測面位置まで進む毎に、鋳造速度が現在時刻から変化しないと仮定して、前記各冷却ゾーンの冷却水量がステップ関数状に変化した場合の、それぞれの前記将来予測面が前記将来予測面位置に到達するまでに通過する、各トラッキング面位置における前記鋳片の表面温度を予測し、該予測した前記鋳片の表面温度と、前記将来予測工程で予測した前記鋳片の表面温度との偏差を求め、該偏差を用いて、ステップ関数状に変化する前記冷却水量に対する変化影響係数を求める、将来温度影響係数予測工程と、
前記鋳片目標温度設定工程で設定した前記鋳片の表面温度の目標値と、前記将来温度影響係数予測工程で予測した、前記将来予測面が前記将来予測面位置に到達した時点における前記鋳片の表面温度の予測値との間の値である、時間に応じて決定される参照目標温度を算出する、鋳片表面参照温度算出工程と、
現在時刻における前記各冷却ゾーンの冷却水量を決定変数とし、前記将来予測工程および前記将来温度影響係数予測工程の各々においてそれぞれの前記将来予測面が通過した各将来予測面位置における将来温度影響係数、および、前記鋳片表面参照温度算出工程で算出した前記参照目標温度と前記将来予測工程で予測した前記鋳片の表面温度との偏差を算出し、それぞれの前記将来予測面で算出した該偏差の和を最小化する最適化問題の2次計画問題とし、該2次計画問題における決定変数に対する係数行列を算出する、最適化問題係数行列算出工程と、
前記2次計画問題を数値的に解くことにより、ステップ関数状に変化する前記冷却水量の変更量の、現在時刻における最適値を求める、最適化問題求解工程と、
前記最適値を、現在の冷却ゾーンの冷却水量へと加えることにより冷却水量を変更する、冷却水量変更工程と、を有し、
前記冷却水量変更工程で、前記冷却水量の変更を繰り返すことにより、鋳造中の任意の時刻において各トラッキング面が前記2次冷却制御対象の冷却ゾーン出口まで移動する間に、前記将来予測面の、前記将来予測面位置における前記鋳片の表面温度を、前記鋳片目標温度設定工程で定めた前記鋳片の表面温度の目標値に制御することを特徴とする、連続鋳造機の2次冷却制御方法。 - 連続鋳造機の鋳型から引き抜かれた鋳片を冷却する2次冷却帯を、前記鋳片の鋳造方向に複数の冷却ゾーンへと分割し、前記鋳片へ向けて噴射される冷却水量を各冷却ゾーンで制御することにより、前記鋳片の表面温度を制御する装置であって、
予め定めたストランド内の温度測定点における前記鋳片の表面温度を、前記鋳片の鋳造中に測定する、鋳片表面温度測定部と、
前記連続鋳造機の鋳造速度を把握する、鋳造速度把握部と、
前記鋳片の断面内温度、前記鋳片の表面温度、および、前記鋳片の固相率分布を計算する対象であるトラッキング面を、鋳型内湯面位置から少なくとも2次冷却制御対象の冷却ゾーン出口までの領域で、予め定めた間隔で設定する、トラッキング面設定部と、
前記トラッキング面における、前記鋳片の表面温度の目標値を定める、鋳片目標温度設定部と、
鋳造が進むことにより、前記トラッキング面が前記鋳片の鋳造方向へ予め定めた間隔だけ進む毎に、伝熱方程式に基づく伝熱凝固モデルにより、前記鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面内温度、前記鋳片の表面温度、および、前記鋳片の固相率分布を算出して更新する、温度固相率推定部と、
前記伝熱凝固モデルで用いる前記鋳片の表面の熱伝達係数を、前記冷却水量を含む鋳造条件を用いて算出する、熱伝達係数推定部と、
前記鋳片表面温度測定部で測定された前記鋳片の表面温度と、前記温度固相率推定部で推定された前記鋳片の表面温度との差を用いて、前記伝熱凝固モデルにおける鋳造条件に対するパラメータを修正する、伝熱凝固モデルパラメータ修正部と、
前記トラッキング面設定部で設定された前記トラッキング面の集合の中から、予め定めた鋳造方向に一定の間隔で、将来時刻における前記鋳片の表面温度、前記鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面内温度、および、前記鋳片の固相率分布を予測する将来予測面を設定する、将来予測面設定部と、
鋳造が進むことによって、任意の前記将来予測面が現在時刻からその下流側に隣接する将来予測面位置まで進む間に、鋳造速度が現在時刻から変化しないと仮定して、それぞれの前記将来予測面が前記将来予測面位置に到達したときの前記鋳片の表面温度、前記鋳造方向に垂直な前記鋳片の断面内温度、および、前記鋳片の固相率分布を、前記将来予測面設定部で用いた前記間隔毎に、前記伝熱凝固モデルを用いて繰り返し予測して更新する、将来予測部と、
鋳造が進むことによって、任意の前記将来予測面が現在時刻からその下流側に隣接する将来予測面位置まで進む毎に、鋳造速度が現在時刻から変化しないと仮定して、前記各冷却ゾーンの冷却水量がステップ関数状に変化した場合の、それぞれの前記将来予測面が前記将来予測面位置に到達するまでに通過する、各トラッキング面位置における前記鋳片の表面温度を予測し、該予測した前記鋳片の表面温度と、前記将来予測部で予測した前記鋳片の表面温度との偏差を求め、該偏差を用いて、ステップ関数状に変化する前記冷却水量に対する変化影響係数を求める、将来温度影響係数予測部と、
前記鋳片目標温度設定部で設定した前記鋳片の表面温度の目標値と、前記将来温度影響係数予測部で予測した、前記将来予測面が前記将来予測面位置に到達した時点における前記鋳片の表面温度の予測値との間の値である、時間に応じて決定される参照目標温度を算出する、鋳片表面参照温度算出部と、
現在時刻における前記各冷却ゾーンの冷却水量を決定変数とし、前記将来予測部および前記将来温度影響係数予測部の各々においてそれぞれの前記将来予測面が通過した各将来予測面位置における将来温度影響係数、および、前記鋳片表面参照温度算出部で算出した前記参照目標温度と前記将来予測部で予測した前記鋳片の表面温度との偏差を算出し、それぞれの前記将来予測面で算出した該偏差の和を最小化する最適化問題の2次計画問題とし、該2次計画問題における決定変数に対する係数行列を算出する、最適化問題係数行列算出部と、
前記2次計画問題を数値的に解くことにより、ステップ関数状に変化する前記冷却水量の変更量の、現在時刻における最適値を求める、最適化問題求解部と、
前記最適値を、現在の冷却ゾーンの冷却水量へと加えることにより冷却水量を変更する、冷却水量変更部と、を有し、
前記冷却水量変更部で、前記冷却水量の変更を繰り返すことにより、鋳造中の任意の時刻において各トラッキング面が前記2次冷却制御対象の冷却ゾーン出口まで移動する間に、前記将来予測面の、前記将来予測面位置における前記鋳片の表面温度を、前記鋳片目標温度設定部で定めた前記鋳片の表面温度の目標値に制御することを特徴とする、連続鋳造機の2次冷却制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013010157A JP5757296B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | 連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013010157A JP5757296B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | 連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014140862A true JP2014140862A (ja) | 2014-08-07 |
JP5757296B2 JP5757296B2 (ja) | 2015-07-29 |
Family
ID=51422654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013010157A Active JP5757296B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | 連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5757296B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109865810A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-11 | 麦特勒智能科技(张家港)有限公司 | 一种冶金连铸冷却水的智能控制方法 |
JP2019141893A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 日本製鉄株式会社 | 連続鋳造機の2次冷却制御装置、連続鋳造機の2次冷却制御方法、およびプログラム |
CN111402074A (zh) * | 2018-12-17 | 2020-07-10 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种循环水系统质能综合优化方法 |
CN113426975A (zh) * | 2021-06-15 | 2021-09-24 | 阳春新钢铁有限责任公司 | 一种高效小方坯连铸配水二次冷却研究方法 |
CN114130980A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-03-04 | 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 | 连铸动态二冷控制方法 |
CN114226673A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-03-25 | 中冶赛迪技术研究中心有限公司 | 连铸结晶器冷却水的温控方法、存储介质和电子终端 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56151155A (en) * | 1980-04-25 | 1981-11-24 | Nippon Steel Corp | Control method for surface temperature of continuously cast ingot |
JPS57154364A (en) * | 1981-03-20 | 1982-09-24 | Kobe Steel Ltd | Controlling method for surface temperature of ingot in continuous casting |
JPS5835055A (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-01 | Hitachi Ltd | 連続鋳造機の冷却水量制御装置 |
JPS6049850A (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-19 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 連続鋳造設備における二次冷却材流量制御方法 |
JPS6171161A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-12 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 連続鋳造機における鋳片の表面温度制御方法 |
JPS63235055A (ja) * | 1987-03-24 | 1988-09-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法 |
JPH04339555A (ja) * | 1991-05-15 | 1992-11-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法 |
JP2014014854A (ja) * | 2012-07-11 | 2014-01-30 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 連続鋳造機の二次冷却方法及び二次冷却装置 |
-
2013
- 2013-01-23 JP JP2013010157A patent/JP5757296B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56151155A (en) * | 1980-04-25 | 1981-11-24 | Nippon Steel Corp | Control method for surface temperature of continuously cast ingot |
JPS57154364A (en) * | 1981-03-20 | 1982-09-24 | Kobe Steel Ltd | Controlling method for surface temperature of ingot in continuous casting |
JPS5835055A (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-01 | Hitachi Ltd | 連続鋳造機の冷却水量制御装置 |
JPS6049850A (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-19 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 連続鋳造設備における二次冷却材流量制御方法 |
JPS6171161A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-12 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 連続鋳造機における鋳片の表面温度制御方法 |
JPS63235055A (ja) * | 1987-03-24 | 1988-09-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法 |
JPH04339555A (ja) * | 1991-05-15 | 1992-11-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法 |
JP2014014854A (ja) * | 2012-07-11 | 2014-01-30 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 連続鋳造機の二次冷却方法及び二次冷却装置 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019141893A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 日本製鉄株式会社 | 連続鋳造機の2次冷却制御装置、連続鋳造機の2次冷却制御方法、およびプログラム |
CN111402074A (zh) * | 2018-12-17 | 2020-07-10 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种循环水系统质能综合优化方法 |
CN111402074B (zh) * | 2018-12-17 | 2023-11-24 | 中国科学院沈阳自动化研究所 | 一种循环水系统质能综合优化方法 |
CN109865810A (zh) * | 2019-03-22 | 2019-06-11 | 麦特勒智能科技(张家港)有限公司 | 一种冶金连铸冷却水的智能控制方法 |
CN113426975A (zh) * | 2021-06-15 | 2021-09-24 | 阳春新钢铁有限责任公司 | 一种高效小方坯连铸配水二次冷却研究方法 |
CN113426975B (zh) * | 2021-06-15 | 2023-01-13 | 阳春新钢铁有限责任公司 | 一种高效小方坯连铸配水二次冷却研究方法 |
CN114130980A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-03-04 | 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 | 连铸动态二冷控制方法 |
CN114226673A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-03-25 | 中冶赛迪技术研究中心有限公司 | 连铸结晶器冷却水的温控方法、存储介质和电子终端 |
CN114226673B (zh) * | 2021-11-22 | 2023-04-25 | 中冶赛迪技术研究中心有限公司 | 连铸结晶器冷却水的温控方法、存储介质和电子终端 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5757296B2 (ja) | 2015-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016009514A1 (ja) | 連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 | |
JP5757296B2 (ja) | 連続鋳造機の2次冷却制御方法及び2次冷却制御装置 | |
JP5776642B2 (ja) | 連続鋳造機の二次冷却方法及び二次冷却装置 | |
EP2070608B1 (en) | Method of cooling control, cooling control unit and cooling water quantity computing unit | |
JP5462358B2 (ja) | 圧延材冷却制御装置、圧延材冷却制御方法、圧延材冷却制御プログラム | |
JP6167856B2 (ja) | 連続鋳造機、連続鋳造機の2次冷却制御方法および2次冷却制御装置 | |
JP5953801B2 (ja) | 鋳片の凝固状態推定装置及び推定方法、連続鋳造装置及び連続鋳造方法、最終凝固予測方法 | |
JP5812113B2 (ja) | 連続鋳造における鋳片の凝固完了状態推定方法、及び連続鋳造方法 | |
KR101709623B1 (ko) | 응고 완료 위치 제어 방법 및 응고 완료 위치 제어 장치 | |
JP6939637B2 (ja) | 連続鋳造機の2次冷却制御装置、連続鋳造機の2次冷却制御方法、およびプログラム | |
JP6881170B2 (ja) | 連続鋳造機の2次冷却制御装置、連続鋳造機の2次冷却制御方法、およびプログラム | |
JP2013000765A (ja) | 鋼板の温度予測方法 | |
JP5949315B2 (ja) | 連続鋳造鋳片の製造方法 | |
JPS638868B2 (ja) | ||
JPS5835055A (ja) | 連続鋳造機の冷却水量制御装置 | |
KR102136042B1 (ko) | 금속 스트립의 온도를 결정하기 위한 방법 및 전자 디바이스, 관련 제어 방법, 컴퓨터 프로그램, 제어 장치 및 열간 압연 설비 | |
US20220333921A1 (en) | In-mold solidified shell thickness estimation apparatus, in-mold solidified shell thickness estimation method, and continuous steel casting method | |
JP5939002B2 (ja) | 凝固状態推定装置および凝固状態推定方法ならびに鋼の連続鋳造方法 | |
JP2014036999A (ja) | 連続鋳造鋳片の製造方法 | |
WO2013125058A1 (ja) | 鋳片の凝固状態推定装置及び推定方法、連続鋳造装置及び連続鋳造方法、最終凝固予測方法 | |
AU2021288876B2 (en) | Hardness prediction method of heat hardened rail, thermal treatment method, hardness prediction device, thermal treatment device, manufacturing method, manufacturing facilities, and generating method of hardness prediction model | |
WO2021065342A1 (ja) | 鋳型内凝固シェル厚推定装置、鋳型内凝固シェル厚推定方法、及び鋼の連続鋳造方法 | |
RU2796256C1 (ru) | Устройство и способ для оценки толщины затвердевшей оболочки в кристаллизаторе и способ непрерывной разливки стали | |
JP4407353B2 (ja) | 金属シートの製造装置と製造方法 | |
JP5954044B2 (ja) | 連続鋳造鋳片の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140528 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150320 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150520 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5757296 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |