JPS6049850A - 連続鋳造設備における二次冷却材流量制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、連続鋳造設備において、二次冷却帯の冷却材
スプレィ装置によυ鋳片を冷却し、特定点（彎曲型連続
鋳造設備では矯正点）での鋳片表面温度を目標値に保つ
だめの冷却材流量制御方法に関するものである。

（発明が解決すべき従来技術の問題点）連続鋳造に当シ
、鋳片の品質上、鋳片表面温度の制御は重要な要素であ
る。特に、彎曲型連続鋳造設備では、鋳片が不適当な温
度で矯正されると、鋳片の内部および外部に欠陥が生じ
る可能性があるから、同一鋼種、同一サイズの鋳片にあ
っては矯正点での鋳片表面温度を適切な一定値（目標値
）に保持する制御が必要となる。

従来、鋳片ＩＫＰ当シの冷却水量（１）−比水量−が一
定となるように、鋳込速度に比例させて冷却水量を制御
するカスケード制御の方法がとられている。

ところで、タンディツシュの交換時には鋳込みを一時停
止させ、交換後引抜きを再開することになシ、鋳込みの
停止によシニ次冷却帯に滞留した鋳片の表面温度は熱放
散により低下する。

前記した従来の方法では、この温度低下を考慮せずに、
再引抜きでの鋳込速度に比例した冷却水量で鋳片を冷却
することになるため、鋳片が過冷却されることになると
いう不具合を免れなかった。

そこで、鋳込速度の変化に対応した矯正点での鋳片表面
温度を推定計算し、二次冷却帯の各点での冷却水量を決
定する方法も創案されているが、この従来の方法では、
矯正点での鋳片表面温度を適切な一定値に保持する確実
性に欠けるという不具合を免れなかった。

（発明の目的） 本発明は、前記従来の問題点を解決するために創案され
たもので、鋳込速度が一定である定常状態、タンディツ
シュ交換時等操業条件の変化によシ鋳込速度が変化する
非定常状態のいかんにかかわシなく、特定点での鋳片表
面温度を目標値に確実に保持できるようにすることを目
的とする。

（発明の構成） 本発明の連続鋳造設備における二次冷却材流量制御方法
は、二次冷却帯出口の近傍で鋳片表面温度を検出し、そ
こでの目標温度と比較し、偏差にしだがって二次冷却帯
での冷却材流量を制御することを特徴とする。

（実　施　例） 以下、本発明方法をｑ典型連続鋳造設備を示す第１図に
よシ説明する。

連続鋳造設備は、鋳片１を、二次冷却帯２の分割区域Ｓ
ＩＩ・・・、Ｓｎにおいて冷却材スプレィ装置３によシ
冷却しつつ図示しないピンチロールによシ一定の速度で
引抜き、かつ、タンディツシュ４から注入されるモール
ド５内の溶鋼６のレベルを一定に保ちながら、連続的に
鋳造し、該鋳片１を矯正ロール７によシ矯正して直線形
状で搬出する構成となっている。

本発明方法は、このような連続鋳造設備において、二次
冷却帯２と矯正ロール６との間には空冷帯８があシ、そ
こで鋳片１は熱放散により冷却され、その表面゛温度が
変化するが、その変化量は空冷帯８を鋳片１が通過する
のにかかる時間の関数となるから、矯正点での鋳片表面
温度を一定値に保持するためには、二次冷却帯２の出口
近傍での鋳片表面温度を一定値に保持すればよいことに
着目したものである。

そしてそのために、二次冷却帯２の出口近傍に表面温度
計９を設置すると共に、二次冷却帯２の各分割区域ＳＩ
、・・・、　Ｓｎにおける冷却材スプレィ装置３と接続
された供給配管１ｏに流量調節弁ｖ１．・・・、Ｖｎを
設置し、がっ、流量計ハ、・・・、　ｆｎを接続し、こ
れらを制御装置１１と接続し、かくして、表面温度計９
にょシ二次冷却帯２の出口近傍での鋳片表面温度を検出
し、制御装置１１によシ目標温度と比較し、偏差にした
がって、流量計ｆ１１　・・・、　ｆｎで検出しながら
制御装置１１によシ流量調節弁Ｖ１．・・・。

Ｖｎを介し冷却材（冷却水等）の流量を制御するのであ
る。

なお、矯正ロール７の近傍に表面温度計１２を設置して
おけば、矯正点での鋳片表面温度を検出して、制御装置
１１によシニ次冷却帯２の出口近傍での鋳片表面温度と
の差を算出して矯正点での鋳片表面温度が目標温度とな
るよう監視することができ、制御精度を向上させうる。

また、表面温度計を二次冷却帯２の各分割区域ＳＩ、・
・・、　Ｓｎごとに設置して、鋳片表面温度の制御点を
複数として゛も、よいことは勿論である。

本発明方法による二次冷却帯２の出口近傍での鋳片表面
温度の実測値は、次の２つの理由で他点での鋳片表面温
度のそれよシ信頼性がある。

■　鋳片表面上のスケールの成長が小さい。

■　冷却材の影響を受けない。

従って、二次冷却帯２の出口近傍で鋳片表面温度を管理
することは合理的である。

第２図は、タンディツシュ交換時における矯正点での鋳
片表面温度の変化を、本発明方法による場合、実線、従
来のカスケード制御による場合一点鎖線で示したもので
、時間ｔ、からｔ２はタンディツシュ交換による鋳片引
抜きの停止時間％　ｔｊｌからｔｓ　は二次冷却帯２に
滞留した鋳片１が再引抜きにより矯正点を通過するのに
かかる時間を示す。

この第２図によれば、時間ｔ１からｔ、にかけては、本
発明方法による場合も従来方法による場合も空冷される
が、二次冷却帯に滞留した鋳片の表面温度を比較すると
、本発明方法では、従来方法に比較して、矯正点での鋳
片表面温度の低下が大巾に抑えられていることが分る。

第３図、第４図はタンディツシュ交換時における鋳込速
度の変化、二次冷却帯の全冷却材量を第２図に対応させ
て示す。

この第３図、第４図によれば、本発明方法によ　４・る
場合、二次冷却帯２に滞留した鋳片１が該二次冷却帯２
を通過する間は、矯正点での鋳片の過冷却防止のため、
冷却材量が少量に制御されていることが分る。

（発明の効果） 以上の通シ、本発明は、二次冷却帯の出口近傍で鋳片表
面温度を管理する構成であるから、鋳込速度の変動に対
しても、特定点での鋳片表面温度を目標値に確実に保持
することが充分に可能である。長時間に亘る鋳込み停止
時二次冷却帯に滞留した鋳片の表面温度を定常操業で得
られる表面温度と大差がないようにして鋳片が特定点を
通過することを可能とする。

従って、鋳片が操業条件の変化に対して過冷却されるこ
となく、鋳片゛ｔｌ−特定点で目標温度に保持しつつ連
続的に製造できるため、次工程における加熱炉での温度
管理が容易となシ、加熱炉での省エネルギー効果を生む
ことになる。また、高温鋳片の製造に対しても有効であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する装置構成を示す概要図で
ある。第２図、第３図、第４図はタンディツシュ交換時
における鋳片表面温度、鋳込速度、冷却材量の変化を相
対応させて示す縮図で、本発明方法と従来のカスケード
制御による場合を実線、一点鎖線で併示している。 ｌ・・鋳片、２・・二次冷却帯（分割区域Ｓ８．・・・
、’Ｓｎ）。 ３・・冷却材スプレィ装置、４・・タンディツシュ、５
・−モー・ルド、６・・溶鋼、 ７・・矯正ロール、８・・空冷帯、 ９．１２・・表面温度計、１０・・供給配管、１１・・
制御装置、■３．・・・、Ｖｎ・・流量制御弁、ハ、・
・・＋　／”・・流量計。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続鋳造設備の二次冷却帯出口の近傍で鋳片表面温度を
   検出し、そこでの目標温度と比較し、偏差にしたがって
   二次冷却帯での冷却材流量を制御することを特徴とする
   連続鋳造設備における二次冷却材流量制御方法。