JP2014139468A - 落下防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトやナットに片手で容易に装着でき、且つナットを保持した状態で仮止めの締め付けができる落下防止具を提供する。
【解決手段】本発明に係る落下防止具は、樹脂製で円筒状の本体の側面に形成された切欠部を有し、樹脂の弾性を利用した変形によって横方向から圧入されたナットを保持する樹脂製の第1の保持体と、樹脂製で円筒状の本体の側面に形成された切欠部を有し、樹脂の弾性を利用した変形によって横方向から圧入されたボルトの頭部を保持する樹脂製の第2の保持体と、前記第1、第2の保持体にそれぞれ装着された連結体とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電力線の保守や点検作業において、ジャンパ線の付け外しや交換作業を行うために、ジャンパ線のジャンパソケットと電力線の引留クランプとを接続しているボルト、ナットを着脱する際にボルトやナットなどの落下を防止する落下防止具に関する。
一般に、鉄塔や電柱などの架線塔に架設された電力線は定期的に点検され、電力線に取り付けてある器具や部品の修理や交換が行なわれている。この際、ジャンパ線を外して特定の区間の電力線への通電を停止して作業を行っている。また、事故などにより電力線への電力の供給を停止する場合にもジャンパ線が取り外される。
図7は、鉄塔のアーム先端付近の斜視図である。鉄塔1の主塔1aにはアーム2が設けられており、このアーム2の先端部に碍子連3−1、3−2が設けられている。これら碍子連3−1、3−2は、送電線4−1、4−2と鉄塔1とが接触して短絡されるのを防止するもので、送電線4−1と4−2はジャンパ線5によって電気的に接続されている。
図8に拡大して示すように、碍子連3−1は送電線4−1の引留クランプ6に金具7で接続されている。上記引留クランプ6の接続部6aとジャンパ線5の一端側に設けられたジャンパソケット5aの対応する位置には、ボルト孔8−1、8−2が形成されている。これらボルト孔8−1、8−2に接続ボルト9−1、9−2を挿通し、平ワッシャ10−1、10−2とスプリングワッシャ11−1、11−2を介在させ、接続ボルト9−1、9−2にナット12−1、12−2を螺合させて装着することで、引留クランプ6の接続部6aにジャンパソケット5aが接続される。
碍子連3−2と送電線4−2側も同様であり、ジャンパ線5の他端側に設けられたジャンパソケットが送電線4−2の引留クランプに接続されている。
そして、従来において、上記接続ボルト9−1、9−2とナット12−1、12−2の取り外し作業は、図9に示すように作業員Sが鉄塔1側を向いて送電線4−1を両足で挟むようにして跨がった状態で行う。この際、一方の手でスパナやレンチなどの工具を持ち、他方の手で体を支えながらナット12−1、12−2を緩める。その後、両手を使ってナット12−1、12−2、スプリングワッシャ11−1、11−2、及び平ワッシャ10−1、10−2などを取り外し、接続ボルト9−1、9−2を抜き取る。取り外した接続ボルト9−1、9−2、平ワッシャ10−1、10−2、スプリングワッシャ11−1、11−2、及びナット12−1、12−2などは、送電線4−1に吊り下げたバケツ状の工具袋13に回収する。
一方、取り付け作業は、作業員Sの腰のベルト14に装着した腰袋15から交換用の接続ボルト9−1、9−2、平ワッシャ10−1、10−2、スプリングワッシャ11−1、11−2、及びナット12−1、12−2などを取り出し、ボルト孔8−1、8−2に接続ボルト9−1、9−2を挿通し、スプリングワッシャ11−1、11−2と平ワッシャ10−1、10−2を介在させ、接続ボルト9−1、9−2のネジ部にナット12−1、12−2を螺合して仮止めする。その後、一方の手でスパナやレンチなどの工具を持ち、他方の手で体を支えながらナット12−1、12−2を締め付けて締結する。
このように、上記接続ボルト9−1、9−2とナット12−1、12−2の取り外し、及び取り付け作業は、作業員Sが送電線4−1を両足で挟むようにして跨がった不安定な体勢で、且つ両手を使って行うため、接続ボルト9−1、9−2、平ワッシャ10−1、10−2、スプリングワッシャ11−1、11−2、及びナット12−1、12−2などを落下させてしまう虞がある。特に、高所作業における部品の落下は、下方にある建築物に損傷を与えたり、地上で作業している作業員や通行人に怪我をさせたりすることになるため危険性が高い。
そこで、このような問題を解決し、締結作業の簡単化と安全性を図るために、例えば特許文献1には、架線工事の際に落下した部品や工具などを確実に収受することのできる落下防止ネットが開示されている。この落下防止ネットは、電力線の下方位置となる架線塔の下部にネット体を展張して落下物を収受するものである。
また、特許文献2には、ボルトやナットを保持し、且つ保持した状態でこれらを螺号させることを可能とすることにより、落下を確実に防止することのできる落下防止具が開示されている。この落下防止具は、ボルトの頭部またはナットを保持する保持部と、この保持部に接続され保持部を吊下しうる吊着部とを備え、保持部は、一端が開口した筒体を有し、ボルトまたはナットをそのネジ部が筒体の開口端に露出した状態で保持するようになっている。
特開2009−247126号公報 特開2010−25302号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている落下防止ネットは、安全性を向上できるものの、架線塔の下部にネット体を展張しなければならず、ボルトとナットによる締結作業以外の手間がかかり、作業時間の長大化を招く。
一方、上記特許文献2に開示されている落下防止具は、保持部の一端が開口し、他端が閉じた筒体であるため、ナットがボルトのネジ部から外れる直前、あるいはナットをボルトのネジ部に装着した直後しか使用できない。このため、ボルトが長いとスパナやレンチなどの工具を使用するまでナットを手で締め付けなければならない。このような締結作業は、通常、厚い手袋をした状態で行うため作業性が低下する。
また、ナットを平ワッシャやスプリングワッシャとともに保持することは難しく、ナットよりサイズの大きい平ワッシャ(通常はナットより平ワッシャのサイズの方が大きい)を保持するのは更に困難である。このため、平ワッシャやスプリングワッシャの落下を防止することができない、という課題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ボルトやナットに片手で容易に装着でき、且つナットを保持した状態で仮止めの締め付けができる落下防止具を提供することにある。
本発明に係る落下防止具においては、樹脂製で円筒状の本体の側面に形成された切欠部を有し、樹脂の弾性を利用した変形によって横方向から圧入されたナットを保持する樹脂製の第1の保持体と、樹脂製で円筒状の本体の側面に形成された切欠部を有し、樹脂の弾性を利用した変形によって横方向から圧入されたボルトの頭部を保持する樹脂製の第2の保持体と、前記第1、第2の保持体にそれぞれ装着された連結体とを具備することで、上述した課題を解決した。
また、本発明に係る落下防止具においては、ナットを保持する樹脂製の第1の保持体と、ボルトの頭部を保持する樹脂製の第2の保持体と、前記第1、第2の保持体にそれぞれ装着された連結体とを具備し、前記第1の保持体は、円筒状の本体と、この本体の側面に形成され前記ナットの対向する二辺間の幅よりも狭く、且つ樹脂の弾性を利用した変形によってナットを挿入可能な切欠部と、前記本体の下面に設けられ、ボルトのネジ部が挿入可能な開口を有する底板と、前記本体の上面に設けられ、ボルトのネジ部が挿入可能な開口を有する天板と、前記連結体を締結する第1の締結部とを備え、前記本体の横方向から前記切欠部を介して圧入されたナットの外周部を保持し、前記第2の保持体は、円筒状の本体と、この本体の側面に形成され前記ボルトの頭部の対向する二辺間の幅よりも狭く、且つ樹脂の弾性を利用した変形によってナットを挿入可能な切欠部と、前記本体の下面に設けられ、前記ボルトの基部が挿入可能な開口を有する天板と、前記本体の下面に設けられた底板と、前記連結体を締結する第2の締結部とを備え、横方向から前記切欠部を介して樹脂の弾性を利用して圧入されたボルトの頭部を保持することで、上述した課題を解決した。
更に、前記第1の保持体は、前記ナットに加えてスプリングワッシャ及び平ワッシャを各々の中心軸を一致させた状態で一体的に保持するものであることで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、前記第1の保持体の内側壁は、前記平ワッシャの外径に対応する溝を有することで、同じく上述した課題を解決した。
本発明に係る落下防止具によれば、第1、第2の保持体の切欠部をボルトの頭部やナットの側面に押し当てて圧入することで片手で容易に装着でき、且つナットを保持した状態で第1の保持体を回転させることにより仮止めができる。また、第1、第2の保持体を落下させても連結体によって吊り下げられるので、ナットやボルトの落下を防止できる。
また、第1の保持体で、ナット、スプリングワッシャ及び平ワッシャを各々の中心軸を一致させた状態で一体的に保持することで、ナットだけでなく、スプリングワッシャや平ワッシャも同時に保持でき、且つナット、スプリングワッシャ及び平ワッシャを保持した状態で仮止めのための締め付けもできる。
更に、第1の保持体の内側壁に、平ワッシャの外径に対応する溝を設け、この溝内に平ワッシャを収容することで、ナットよりサイズの大きい平ワッシャを、ナットやスプリングワッシャとともに一体的に保持できる。
本発明の実施形態に係る落下防止具を示すもので、(a)図はナット側、(b)図はボルト側の斜視図である。 図1に示した落下防止具を用いて部材を締結する動作について説明するためのもので、(a)図は締結前、(b)図は締結後の斜視図である。 図1及び図2に示した落下防止具の使用方法について説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る落下防止具の変形例を示すもので、(a)図はナット側、(b)図はボルト側の斜視図である。 図4に示した落下防止具を用いて部材を締結する動作について説明するためのもので、(a)図は締結前、(b)図は締結後の斜視図である。 本発明の実施形態に係る落下防止具の変形例を示すもので、(a)図はナット側、(b)図はボルト側の斜視図である。 鉄塔のアーム先端付近の斜視図である。 鉄塔のアーム先端付近を拡大して示す斜視図である。 ジャンパ線の取り外し、及び取り付け作業方法について説明するための斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る落下防止具を示すもので、(a)図はナット側、(b)図はボルト側の斜視図である。この落下防止具は、図1(a)、(b)に示すように、平ワッシャ10、スプリングワッシャ11及びナット12を一体的に保持する第1の保持体20と、接続ボルト9の頭部9aを保持する第2の保持体21と、これらの保持体20、21を作業員の体や周辺の構造物などに固定するための紐状の連結体(図示せず)とで構成されている。
図1(a)に示す第1の保持体20は、円筒状の本体20a側面に平ワッシャ10、スプリングワッシャ11及びナット12を挿入するための切欠部20bが形成されている。この切欠部20bの内壁側の開口幅W1は、ナット12の対向する二辺間の幅W2よりも若干狭くなっている。
通常、スプリングワッシャ11の外径W3は幅W2とほぼ等しく、平ワッシャ10の外径W4は外径W3や幅W2よりも大きいので、平ワッシャ10の挿入部には、図1(a)に示すように本体の内側壁に外径W4より若干狭い開口幅W5となるように溝部20cが形成されている。
そして、平ワッシャ10、スプリングワッシャ11及びナット12を本体20aに横方向から圧入した時に、樹脂の変形によって開口幅W1、W5が広がってナット12、スプリングワッシャ11及び平ワッシャ10が第1の保持体20内に収容され、変形が戻ることによって開口幅W1、W5が狭くなり、各々の中心軸22aが一致した状態で保持されるようになっている。ここで中心軸22aとは、ナット12のネジ部の軸、円形の平ワッシャ10とスプリングワッシャ11の中心に対して直交する方向である。
上記本体20a下面には、接続ボルト9のネジ部9bが挿入可能な開口20dが形成された底板20eが設けられ、本体20a上面には天板20fが設けられている。この天板20fにも開口20gが形成されている。このように、天板20fと底板20eの両方に開口20d、20gが形成されていることにより、取り外しの際には接続ボルト9のネジ部9bの深い位置にあるナット12、スプリングワッシャ11及び平ワッシャ10に装着でき、取り付けの際には接続ボルト9のネジ部9bの深い位置までナット12、スプリングワッシャ11及び平ワッシャ10を仮止めできる。
また、上記底板20eと天板20fは本体20aの内側に向かって立設するフランジになっており、平ワッシャ10及びナット12に係止されることで、平ワッシャ10、スプリングワッシャ11及びナット12が抜け落ちるのを防止している。また、上記天板20fには、紐状の連結体を結ぶための紐通し穴20hが形成された突起片20iが設けられている。
上記第1の保持体20は樹脂製であり、樹脂の弾性を利用して切欠部20bを押し広げて横方向から圧入された平ワッシャ10、スプリングワッシャ11及びナット12を各々の中心軸22aを一致させた状態で一体的に保持できるようになっている。この樹脂としては、例えばMCナイロン(登録商標)、高耐熱性・耐摩耗性のMC901(登録商標)などを用いることができる。
また、図1(b)に示す第2の保持体21には、円筒状の本体21a側面に接続ボルト9の頭部9aを挿入するための切欠部21bが形成されている。この切欠部21bの内壁側の開口幅W6は、接続ボルト9の頭部9aの対向する二辺間の幅W7よりも若干狭くなっている。そして、接続ボルト9の頭部9aを本体に圧入した時に、樹脂の変形によって開口幅W6が広がって接続ボルト9の頭部9aが第2の保持体21内に収容され、変形が戻ることによって開口幅W6が狭くなり、接続ボルト9の頭部9aが保持されるようになっている。
上記本体21a下面には、接続ボルト9の基部が挿入可能な開口21dが形成された底板21eが設けられ、本体21aの上面には接続ボルト9が挿入可能な開口21gが形成された天板21fが設けられている。このように、天板21fと底板21eの両方に開口21g、21dが形成されていることにより、上下関係なく接続ボルト9の頭部9aに装着できる。上記底板21eと天板21fは本体21aの内側に向かって立設するフランジになっており、接続ボルト9の頭部9aに係止されることで抜け落ちるのを防止している。また、上記底板21eには、紐状の連結体を結ぶための紐通し穴21hが形成された突起片21iが設けられている。
この第2の保持体21は、上記第1の保持体20と同様に樹脂製であり、樹脂の弾性を利用して横方向から圧入された接続ボルト9の頭部9aを保持するようになっている。この樹脂としては例えばMCナイロン(登録商標)、高耐熱性・耐摩耗性のMC901(登録商標)などを用いることができる。
上述したように、第1の保持体20にナット、スプリングワッシャ及び平ワッシャを各々の中心軸を一致させた状態で一体的に保持し、第2の保持体21に接続ボルトの頭部を保持することで、図2(a)、(b)に示すように、接続ボルト9にナット12、スプリングワッシャ11及び平ワッシャ10を一括して装着でき、且つ一括して取り外すこともできる。
作業員Sは、図3に示すように上記保持体20、21の紐通し穴20h、21hにそれぞれ紐状の連結体23、24の一端を結び付け、これら連結体23、24の他端をベルト14のD環25などに結び付けて作業する。これら連結体23、24の他端は、状況に応じて作業員の体や周囲の構造物に連結しても良い。また、保持体20、21を紐状の1本の連結体で結び付けることもできる。
上記のような構成において、ジャンパ線の取り外し作業を行う際には、落下防止具を接続ボルトの本数(本例では2組)用意することで効率的な作業が可能になる。すなわち、まず図9に示したように作業員Sが鉄塔1側を向いて送電線4−1を両足で挟むようにして跨がった状態で、一方の手でスパナやレンチなどの工具を持ち、他方の手で体を支えながらナット12−1、12−2を緩める。
その後、1組目の第1の保持体20の切欠部20bを横方向(中心軸22aに対して直角方向)から平ワッシャ10−1、スプリングワッシャ11−1及びナット12−1に圧入して一体的に保持する。また、2組目の第1の保持体20の切欠部20bを横方向(中心軸22aに対して直角方向)から平ワッシャ10−2、スプリングワッシャ11−2及びナット12−2に圧入して一体的に保持する。
同様に、1組目の第2の保持体21の切欠部21bを横方向(接続ボルト9−1の軸22bに対して直角方向)から、この接続ボルト9−1の頭部9aに圧入して一体的に保持する。また、2組目の第2の保持体21の切欠部21bを横方向(接続ボルト9−1の軸22bに対して直角方向)から、この接続ボルト9−2の頭部9aに圧入して一体的に保持する。
この状態で1組目と2組目の第1の保持体20を回転させ、接続ボルト9−1、9−2、平ワッシャ10−1、10−2、スプリングワッシャ11−1、11−2及びナット12−1、12−2を取り外す。また、取り外した接続ボルト9−1、9−2、平ワッシャ10−1、10−2、スプリングワッシャ11−1、11−2及びナット12−1、12−2は、送電線4−1に吊り下げたバケツ状の工具袋13に第1、第2の保持体20、21ごと回収する。
一方、取り付け作業は、交換用の接続ボルト9−1、平ワッシャ10−1、スプリングワッシャ11−1及びナット12−1にそれぞれ第1、第2の保持体20、21をそれぞれ装着した1組と、交換用の接続ボルト9−2、平ワッシャ10−2、スプリングワッシャ11−2及びナット12−2にそれぞれ第1、第2の保持体20、21をそれぞれ装着した1組の計2組を予め用意して行う。ここで、連結体23、24の他端はベルト14のD環25などに結び付けておき、2組の第1、第2の保持体20、21は腰袋15などに収容する。
そして、図9に示したように、作業員Sが鉄塔1側を向いて送電線4−1を両足で挟むようにして跨がり、作業員Sの腰のベルト14に装着した腰袋15から交換用の接続ボルト9−1、9−2、平ワッシャ10−1、10−2、スプリングワッシャ11−1、11−2、及びナット12−1、12−2などが予め装着された2組の第1、第2の保持体20、21を取り出し、ボルト孔8−1、8−2に接続ボルト9−1、9−2を挿通し、第1、第2の保持体20、21ごとボルトやナットを回転させ締め込む(図2(a)、(b)参照)。
これによって、平ワッシャ10−1、10−2とスプリングワッシャ11−1、11−2を介在して、接続ボルト9−1、9−2にナット12−1、12−2を螺合して仮止めできたことになる。その後、第1、第2の保持体20、21をボルトの軸に対して横方向に引っ張って外す。そして、一方の手でスパナやレンチなどの工具を持ち、他方の手で体を支えながらナット12−1、12−2を締め付けて締結する。
上記のような構成の落下防止具によれば、ボルトやナットに片手で横方向から切欠部を押し当てて押し付けるだけのワンタッチで装着でき、且つナットを保持した状態で仮止めの締め付けができる。そして、万一作業員が第1または第2の保持体を取り落としたとしても、ナットまたはボルトは連結体で吊下されるため落下を防ぐことができる。
また、第1の保持体で、ナット、スプリングワッシャ及び平ワッシャを各々の中心軸を一致させた状態で一体的に保持することで、ナットだけでなく、スプリングワッシャや平ワッシャも同時に保持でき、ナット、スプリングワッシャ及び平ワッシャを保持した状態で仮止めの締め付けができる。
更に、第1の保持体の内側壁に、平ワッシャの外径に対応する溝を設け、この溝内に平ワッシャを収容することで、ナットよりサイズの大きい平ワッシャを、ナットやスプリングワッシャとともに一体的に保持できる。
図4及び図5は、それぞれ上記図1及び図2に対応し、落下防止具の変形例と他の使用例について説明するための斜視図である。上述した図1及び図2の実施形態では、第1の保持体・第2の保持体で、それぞれ平ワッシャ、スプリングワッシャ、及びナット(接続ボルトの頭部)を一体的に保持するものを例に取って説明したが、図4及び図5の変形例に示すように、第1の保持体でナットを保持し、第2の保持体で接続ボルトの頭部を保持するものであっても良い。
また、図6の変形例に示すように、第1の保持体・第2の保持体で、それぞれナット(接続ボルトの頭部)と平ワッシャを保持するものであっても良い。
尚、図4乃至図6の保持体の基本的な構成は、図1乃至図3の保持体と同様であるので、同一部分には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、上記実施形態と実質的に同様な作用効果が得られる。
従って、本発明によれば、ボルトやナットに片手で容易に装着でき、且つナットを保持した状態で仮止めの締め付けができる落下防止具を提供できる。
尚、本発明は上述した実施形態やその変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。例えば、上述した実施形態及び変形例では、ジャンパ線のジャンパソケットと電力線の引留クランプとを接続しているボルト、ナットを着脱する場合を例に取って説明したが、同様にして他のボルト、ナットの着脱にも適用できるのはもちろんである。
また、第1、第2の保持体が樹脂製の場合を例に取って説明したが、切欠部が弾性を利用して押し広げる方向へ変形させられる材料であれば硬質ゴムなども適用できる。また、第1、第2の保持体は、絶縁性素材・非絶縁性素材の、いずれで製作するものであっても良い。
更に、紐状の連結体は、装着した状態でナットを回転させた時に、捻れを吸収できる素材や構成であれば紐状に限らず種々のものを用いることができる。
1 鉄塔
1a 主塔
2 アーム
3−1、3−2 碍子連
4−1、4−2 送電線
5 ジャンパ線
5a ジャンパソケット
6 引留クランプ
6a 接続部
7 金具
8−1、8−2 ボルト孔
9、9−1、9−2 接続ボルト(ボルト)
9a 頭部
9b ネジ部
10、10−1、10−2 平ワッシャ
11、11−1、11−2 スプリングワッシャ
12、12−1、12−2 ナット
13 工具袋
14 ベルト
15 腰袋
20 第1の保持体
20a 本体
20b 切欠部
20c 溝部
20d 開口
20e 底板
20f 天板
20g 開口
20h 紐通し穴
20i 突起片
21 第2の保持体
21a 本体
21b 切欠部
21d 開口
21e 底板
21f 天板
21g 開口
21h 紐通し穴
21i 突起片
22a 中心軸
22b 接続ボルトの軸
23、24 連結体
25 D環
S 作業員

Claims (4)

  1. 樹脂製で円筒状の本体の側面に形成された切欠部を有し、樹脂の弾性を利用した変形によって横方向から圧入されたナットを保持する樹脂製の第1の保持体と、樹脂製で円筒状の本体の側面に形成された切欠部を有し、樹脂の弾性を利用した変形によって横方向から圧入されたボルトの頭部を保持する樹脂製の第2の保持体と、前記第1、第2の保持体にそれぞれ装着された連結体とを具備することを特徴とする落下防止具。
  2. ナットを保持する樹脂製の第1の保持体と、ボルトの頭部を保持する樹脂製の第2の保持体と、前記第1、第2の保持体にそれぞれ装着された連結体とを具備し、
    前記第1の保持体は、円筒状の本体と、この本体の側面に形成され前記ナットの対向する二辺間の幅よりも狭く、且つ樹脂の弾性を利用した変形によってナットを挿入可能な切欠部と、前記本体の下面に設けられ、ボルトのネジ部が挿入可能な開口を有する底板と、前記本体の上面に設けられ、ボルトのネジ部が挿入可能な開口を有する天板と、前記連結体を締結する第1の締結部とを備え、前記本体の横方向から前記切欠部を介して圧入されたナットの外周部を保持し、
    前記第2の保持体は、円筒状の本体と、この本体の側面に形成され前記ボルトの頭部の対向する二辺間の幅よりも狭く、且つ樹脂の弾性を利用した変形によってナットを挿入可能な切欠部と、前記本体の下面に設けられ、前記ボルトの基部が挿入可能な開口を有する天板と、前記本体の下面に設けられた底板と、前記連結体を締結する第2の締結部とを備え、横方向から前記切欠部を介して樹脂の弾性を利用して圧入されたボルトの頭部を保持することを特徴とする落下防止具。
  3. 前記第1の保持体は、前記ナットに加えてスプリングワッシャ及び平ワッシャを各々の中心軸を一致させた状態で一体的に保持するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の落下防止具。
  4. 前記第1の保持体の内側壁は、前記平ワッシャの外径に対応する溝を有することを特徴とする請求項3に記載の落下防止具。
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