JP2014136713A - キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2014136713A
JP2014136713A JP2013004719A JP2013004719A JP2014136713A JP 2014136713 A JP2014136713 A JP 2014136713A JP 2013004719 A JP2013004719 A JP 2013004719A JP 2013004719 A JP2013004719 A JP 2013004719A JP 2014136713 A JP2014136713 A JP 2014136713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
mass
rubber composition
canvas chafer
sulfur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013004719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6068987B2 (ja
Inventor
Tatsuya Miyazaki
達也 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2013004719A priority Critical patent/JP6068987B2/ja
Priority to CN201410007672.5A priority patent/CN103923356B/zh
Priority to US14/154,872 priority patent/US20140196828A1/en
Publication of JP2014136713A publication Critical patent/JP2014136713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6068987B2 publication Critical patent/JP6068987B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/04Carbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C2001/005Compositions of the bead portions, e.g. clinch or chafer rubber or cushion rubber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C2015/0614Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the chafer or clinch portion, i.e. the part of the bead contacting the rim
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K2201/00Specific properties of additives
    • C08K2201/002Physical properties
    • C08K2201/006Additives being defined by their surface area
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T152/00Resilient tires and wheels
    • Y10T152/10Tires, resilient
    • Y10T152/10495Pneumatic tire or inner tube
    • Y10T152/10819Characterized by the structure of the bead portion of the tire
    • Y10T152/10828Chafer or sealing strips

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】低コストであるにもかかわらず、耐リムチェーフィング性、耐リムダメージ性、及び加工性(シート圧延性、タイヤでのゴム流れ性、隣接部材との接着性)に優れ、低発熱性も良好なキャンバスチェーファー用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】イソプレン系ゴム、窒素吸着比表面積65〜200m/gのカーボンブラック、及び硫黄を含み、ゴム成分100質量%中、前記イソプレン系ゴムの配合量が25〜80質量%、ブタジエンゴムの配合量が40質量%以下であり、ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックの配合量が40〜80質量部、前記硫黄の配合量が1.0〜2.7質量部であるキャンバスチェーファー用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、キャンバスチェーファー用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのビード部には、リムとの摩擦による損傷(リムチェーフィング)、リム着脱時のダメージを効果的に防止するために、キャンバスチェーファーが使用されている。
その一方で、キャンバスチェーファーには、走行後にキャンバスチェーファーの被覆ゴムが摩滅し、繊維が露出したり、コードの一部が切断してしまうこと、リム組み作業の際、チェーファー内の繊維の一部にかなり大きい引張り応力が作用し、繊維の端部や隣接するゴムに亀裂が発生し易いこと、などの問題がある。また、耐リムチェーフィング性や耐リムダメージ性の他に、加工性、特に被覆ゴム反の加工性、隣接配合との接着性が良好なことも重要である。
特許文献1には、特定のブタジエンゴム、カーボンブラックを所定量配合し、耐リムチェーフィング性、耐久性、低発熱性、シート圧延性などを改善したキャンバスチェーファー被覆用ゴム組成物が提案されているが、耐リムチェーフィング性、加工性(特にトッピング加工性)、耐リムダメージ性に優れるとともに、コスト面でも有利な他のゴム組成物を提供することも望まれている。
特開2012−46611号公報
本発明は、前記課題を解決し、低コストであるにもかかわらず、耐リムチェーフィング性、耐リムダメージ性、及び加工性(シート圧延性、タイヤでのゴム流れ性、隣接部材との接着性)に優れ、低発熱性も良好なキャンバスチェーファー用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、イソプレン系ゴム、窒素吸着比表面積65〜200m/gのカーボンブラック、及び硫黄を含み、ゴム成分100質量%中、前記イソプレン系ゴムの配合量が25〜80質量%、ブタジエンゴムの配合量が40質量%以下であり、ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックの配合量が40〜80質量部、前記硫黄の配合量が1.0〜2.7質量部であるキャンバスチェーファー用ゴム組成物に関する。
炭酸カルシウム、タルク、瀝青炭、ハードクレー又はゴム粉を含むことが好ましい。
前記ゴム成分100質量部に対して、平均粒径100μm〜1mmの再生ゴム粉を1〜15質量部含むことが好ましい。
本発明はまた、キャンバスチェーファーと、該キャンバスチェーファーに隣接するプライを有する空気入りタイヤであって、前記キャンバスチェーファーは前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物、前記プライはプライ用ゴム組成物により被覆され、前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び前記プライ用ゴム組成物のゴム成分100質量部に対する硫黄の配合量が、下記式を満たす空気入りタイヤに関する。
(前記プライ用ゴム組成物の硫黄の配合量/前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物の硫黄の配合量)≦3.5
本発明によれば、イソプレン系ゴム量及びブタジエンゴム量を所定量に調整したゴム成分と、高比表面積のカーボンブラックと、少量の硫黄とを含むゴム組成物をキャンバスチェーファーの被覆ゴムに適用しているので、低コストであるにもかかわらず、優れた耐リムチェーフィング性、耐リムダメージ性、及び加工性(シート圧延性、タイヤでのゴム流れ性、隣接部材との接着性)を付与し、良好な低発熱性も得ることができる。
空気入りタイヤのキャンバスチェーファー周辺における断面模式図の一例 加硫後のキャンバスチェーファーとプライの接着部に形成されたエアー溜りを示す断面模式図の一例 加硫後のキャンバスチェーファー表面における繊維の糸目に合わせて波打つ状態を示す断面模式図の一例 加硫後のキャンバスチェーファーと隣接部材(プライ)との接着性の評価方法の説明を示す断面模式図の一例
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、イソプレン系ゴム量及びブタジエンゴム量を所定量に調整した特定のゴム成分に、所定量の高窒素吸着比表面積カーボンブラックと、少量の硫黄とを配合したものである。
キャンバスチェーファーは、ビード下部に位置し、特に過荷重や急加速、急減速の際にビードがリムと擦れて摩滅が生じること、リム組み時に繊維の端部や隣接ゴムに亀裂が生じることがあるが、本発明では、ブタジエンゴム量が所定量以下であるにもかかわらず、特定量のイソプレン系ゴムを含むゴム成分に、高比表面積のカーボンブラックと少量の硫黄を配合することで、キャンバスチェーファーに優れた耐リムチェーフィング性と耐リムダメージ性を付与でき、高い耐久性が得られる。また、加硫中のトッピングゴムにおけるゴムの流れ状態も良好となるため、トッピング加工性にも優れ、更に良好な低発熱性も得ることもできる。加えて、比較的安価な天然ゴムやスチレンブタジエンゴムを用いて前記性能を発揮させた被覆ゴムであるため、コストの低減にも寄与できる。
また、炭酸カルシウム、タルク、瀝青炭、ハードクレー、ゴム粉などの無機又は有機増量剤は、通常粒径が1μm以上で、耐リムチェーフィング性などには不利となるが、カーボンブラックのようにゲルを形成しないため、押出し加工時に、焼け難く、トッピング時のシート加工性、隣接部材との粘着性、加硫後のゴム残りが良好となる。よって、これらの増量剤を更に配合することで、加工性を顕著に改善できる。
本発明で使用されるイソプレン系ゴムとしては、合成イソプレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、改質天然ゴム等が挙げられる。NRには、脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度天然ゴム(HPNR)も含まれ、改質天然ゴムとしては、エポキシ化天然ゴム(ENR)、水素添加天然ゴム(HNR)、グラフト化天然ゴム等が挙げられる。NRとして、具体的には、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。なかでも、破断伸び、耐リムダメージ性、及びトッピング加工性の点から、NRが好ましい。
イソプレン系ゴムの配合量は、ゴム成分100質量%中、25質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは45質量%以上である。該配合量は、80質量%以下、好ましくは75質量%以下である。25質量%未満であると、シート加工性が悪化する傾向があり、80質量%を超えると、耐リバージョンが悪化する傾向がある。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、ブタジエンゴム(BR)の配合量が所定量以下である。
BRとしては、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等の1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶(SPB)を含むBR、宇部興産(株)製のBR150B等の高シス含有量のBRなどを好適に使用できる。この場合、良好な押し出し加工性、耐リムチェーフィング性が得られる。
BRの配合量は、ゴム成分100質量%中、40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下であり、配合しなくてもよい。40質量%を超えると、耐リムダメージ性、破断伸び及び加工性が低下する傾向があり、コスト面でも不利になる。
本発明では、イソプレン系ゴム及びBR以外の他のゴム成分として、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等のジエン系ゴム等を使用しても良い。なかでも、リバージョン性、加工性及び破断伸びの点で、SBRが好ましい。
SBRとしては、特に限定されず、乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合SBR(S−SBR)などが挙げられ、加工性や耐リバージョン性の点からは、E−SBRが好ましい。
上記他のゴム成分の配合量(合計配合量)は、ゴム成分100質量%中、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上である。20質量%未満であると、リバージョンしやすく、ゴムの硬さ(E)が低くなりがちである。該配合量は、好ましくは75質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。75質量%を超えると、発熱性及び加工性が悪くなる。なお、他のゴム成分としてSBRを配合する場合の配合量も上記範囲が好適である。
本発明では、補強材として、窒素吸着比表面積(NSA)が65〜200m/gのカーボンブラックが使用される。該NSAが65m/g未満では、耐リムチェーフィング性、破断時伸びが低下し、耐久性が低下する傾向があり、200m/gを超えると、加工性、tanδが悪化する傾向がある。該NSAの下限は、好ましくは80m/g以上、より好ましくは110m/g以上である。上限は、好ましくは170m/g以下、より好ましくは150m/g以下、更に好ましくは130m/g以下である。
なお、カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、JIS K 6217−2:2001に準拠して測定される値である。
前記カーボンブラックとしては、耐リムチェーフィング性、耐リムダメージ性、耐久性、低発熱性の点で、N351H、N220、N330、N234、N110が好ましく、N220が特に好ましい。
前記カーボンブラックの配合量は、耐リムチェーフィング性に優れているという点から、ゴム成分100質量部に対して40質量部以上、好ましくは45質量部以上、より好ましくは50質量部以上である。また、低発熱性が悪化しない点から、該カーボンブラックの配合量は80質量部以下、好ましくは75質量部以下、より好ましくは70質量部以下である。
なお、性能に影響しない範囲で、前記NSAの範囲外のカーボンブラックを配合してもよい。
本発明では、補強材としてシリカを配合してもよい。シリカを用いた場合、破断伸び(EB)、耐リムダメージ性を向上でき、優れた低発熱性も得られる。
シリカの配合量は、破断伸び及び低発熱性に優れるという点から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上、より好ましくは5質量部以上である。また、該シリカの配合量は、E及びシート加工性が良好であるという点から、15質量部以下が好ましく、13質量部以下がより好ましい。なお、シリカを配合する場合、加工性向上、シリカ分散促進のため、更に公知のシランカップリング剤を適量配合することが好ましい。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、増量剤として、炭酸カルシウム、タルク、瀝青炭、ハードクレー又はゴム粉を含有することが好ましい。これらの増量剤は、混練り中にポリマーゲルを形成しないため、良好な押出し加工性、シート加工性が得られる。また、本発明の必須成分により優れた耐リムチェーフィング性が発揮されるため、これらの増量剤の配合で低コスト化を図れ、環境負荷も低減できる。なかでも、繊維トッピングの際、押し出し時でも、配合の動粘度を保持する効果があり、ゴム残りを保つのに有効という理由から、ゴム粉が好ましい。なお、これらの増量剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
炭酸カルシウムの平均粒径は、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下、更に好ましくは30μm以下である。平均粒径の下限は特に限定されないが、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上である。100μmを超えると、低発熱性が悪化するおそれがある。
タルクの平均粒径は、好ましくは50μm以下、より好ましくは30μm以下である。50μmを超えると、低燃費性を充分に改善できないおそれがある。タルクの平均粒径の下限は特に限定されないが、好ましくは1μm以上である。
瀝青炭(bitumious coal)は、石炭一般を含む。このような瀝青炭は、通常、粉砕物としてゴム組成物に配合する。
瀝青炭粉砕物の平均粒径は、50μm以下、好ましくは30μm以下である。50μmを超えると、低燃費性を充分に改善できないおそれがある。瀝青炭粉砕物の平均粒径の下限は特に限定されないが、好ましくは1μm以上である。
ハードクレーの平均粒径は、好ましくは50μm以下、より好ましくは30μm以下である。50μmを超えると、低燃費性を充分に改善できないおそれがある。ハードクレーの平均粒径の下限は特に限定されないが、好ましくは0.4μm以上である。
ゴム粉としては特に限定されず、NR、SBR、BR、IRなどのジエン系ゴムなどを材質とするゴムチップ、ゴム粉末などが挙げられる。環境への配慮及びコストの観点から、中古タイヤのトレッドゴム粉砕、刈り取りのスピュー・バリ等(廃タイヤの粉砕物)、ゴム産業から出る廃物利用品の再生ゴム粉を使用することが好ましく、具体的には、JIS K 6316:1988に規定されているゴム粉などが使用可能である。なお、ゴム粉としては、タイラーメッシュにおける30メッシュパス品や40メッシュパス品などを利用できる。
再生ゴム粉などのゴム粉の平均粒径は、好ましくは70μm以上、より好ましくは100μm以上である。該平均粒径は、好ましくは1mm以下、より好ましくは750μm以下である。70μm未満であると、ゴム残りのメリットは少なくなり、トッピング加工性の改善効果が得られないおそれがある。また、グラインド加工費が高く、コストが高くなるおそれがある。1mmを超えると、仕上がり凸凹が生じ、外観が悪化するおそれがある。
なお、前記増量剤の平均粒径は、JIS Z 8815:1994に準拠して測定される粒度分布から算出された質量基準の平均粒径である。
ゴム粉(再生ゴム粉など)などの各増量剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。該配合量は好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。1質量部未満であると、配合することで得られる効果が充分に発揮できないおそれがある。また20質量部を超えると、耐リムダメージ性及びリムチェーフィング性が悪化するおそれがある。また、上記範囲内であると、押出し加工時に、発熱せず、シートをスムースにする効果がある。なお、2種以上の増量剤を配合する場合、その合計配合量も上記範囲が好適である。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、所定量の硫黄を含有する。高比表面積のカーボンブラックを配合するとともに、硫黄を少量にすることで、本発明の効果が発揮される。硫黄としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄などが挙げられる。
硫黄の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、1.0質量部以上、好ましくは1.1質量部以上、より好ましくは1.2質量部である。耐劣化防止性の観点からは硫黄量は少ない方が望ましいが、1.0質量部未満では、破断強度が低下したり、繊維トッピングゴムとの接着性が低下する傾向がある。また、隣接部材、特にケーストッピングゴムとの加硫接着が悪化する傾向がある。一方、該硫黄の配合量は、2.7質量部以下、好ましくは2.5質量部以下、より好ましくは2.3質量部以下である。2.7質量部を超えると、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、自己酸化劣化が悪く、老化引っ張り(リムダメージ、繊維被覆ゴムの引き裂き割れ)が悪化し、また、ブチルとの加硫接着も悪い傾向がある。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、前記成分以外にも、通常ゴム工業で使用される配合剤、例えば、酸化亜鉛、各種老化防止剤、軟化剤、各種加硫促進剤などを適宜含有できる。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、キャンバスチェーファーのトッピング(被覆)用ゴム組成物として使用される。
本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、織物及び該織物を被覆するトッピングゴムからなり、ビードの周りに設けられ、リムに組み込まれた際にリムに当接する部材であるキャンバスチェーファーのトッピングゴムに使用される。具体的には、特開2010−52486号公報の図1〜6、特開2009−127144号公報の図1〜2、特開2009−160952号公報の図1及び5、特開2007−238078号公報の図1〜2、などに示されるキャンバスチェーファーに使用される。なお、キャンバスチェーファーの織物は、通常多数の経糸と緯糸とからなる。また、該経糸及び緯糸は有機繊維からなり、好ましい有機繊維としてはポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリアミド繊維(ナイロン繊維、アラミド繊維)などが挙げられる。
本発明の空気タイヤとして、上記キャンバスチェーファー用ゴム組成物をキャンバスチェーファーの被覆ゴムとして用いたキャンバスチェーファーを有するものが挙げられるが、なかでも、キャンバスチェーファー及びプライを有し、前記キャンバスチェーファーが前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物、前記プライがプライ用ゴム組成物でそれぞれ被覆され、かつ、前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び前記プライ用ゴム組成物の硫黄の配合量比率が後述の特定関係式を満たす空気入りタイヤを好適に使用できる。
なお、本発明の空気タイヤにおいて、キャンバスチェーファー用、プライ用ゴム組成物に配合される硫黄などの薬品の配合量は、全て加硫前のゴム組成物における配合量(添加量)を意味する。すなわち、キャンバスチェーファー用、プライ用ゴム組成物に含まれる薬品の配合量は、キャンバスチェーファー用、プライ用未加硫ゴム組成物に含まれる薬品の理論配合量を意味する。ここで、理論配合量とは、未加硫ゴム組成物を調製する際に、投入した薬品の量を意味する。
本発明の空気入りタイヤのキャンバスチェーファー周辺は、図1に示される構造などを有し、キャンバスチェーファーの部位によりA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図の積層構造が形成されている。つまり、キャンバスチェーファーは部位によってプライ、クリンチ、タイガム又はブチルインナーライナーに隣接しているため、未加硫タイヤの加硫時に各隣接部材との間に充分に隣接共架橋が形成され、良好な加硫接着性が期待されるが、加硫後に隣接部材との間に図2のようなエアー溜りが生じ、接着不良になることがある。加硫接着性が弱いと、リム組み脱着時の作業に伴う大変形によって、特にB−B線部付近のキャンバスチェーファーとタイガム(又はブチルインナーライナー)が剥離し易い。
このようなエアー溜りや接着不良の問題は、加硫時の隣接部材からキャンバスチェーファーへの硫黄の移行により、キャンバスチェーファー表層部の初期加硫速度が早くなり、隣接部材との間に隣接共架橋が形成され難くなるために生じると考えられる。これに対し、本発明では、隣接するプライ、クリンチ又はタイガムのうち、一般に最も多く硫黄が配合され、故に硫黄移行が最も大きいと考えられるプライ用ゴム組成物の硫黄量と、キャンバスチェーファー用ゴム組成物の硫黄量との間の配合比率を特定範囲に調整することで、前述の問題を解決できる。
更にキャンバスチェーファー用ゴム組成物のゴム流れ性(トッピング加工性)が悪い、すなわち、過大な場合、図3に示すようなゴム表面が繊維の糸目に合わせて波打つ状態になったり、繊維(ナイロン糸の簾目)が露出することもあるが、前記のとおり、本発明のキャンバスチェーファー用ゴム組成物は、加硫中のトッピングゴムにおけるゴムの流れが適正範囲内であるため、図3のような問題も防ぐことが可能となる。
上記空気入りタイヤにおいて、キャンバスチェーファー用ゴム組成物、プライ用ゴム組成物に配合される硫黄の配合量は、下記式を満たす。
(プライ用ゴム組成物の硫黄の配合量/キャンバスチェーファー用ゴム組成物の硫黄の配合量)≦3.5
3.5を超えると、キャンバスチェーファーとプライの初期加硫速度t10に差が生じ、隣接共架橋しにくくなり、接着性が低下する傾向がある。
前記硫黄の配合量の配合比率(添加比率)は、3.5以下であれば特に限定されないが、好ましくは0.90〜2.5、より好ましくは1.2〜2.2の範囲内である。
空気入りタイヤのプライ用ゴム組成物に使用できるゴム成分としては、特に限定されないが、キャンバスチェーファー用ゴム組成物と同様のジエン系ゴムを使用できる。なかでも、NR、SBRが好ましく、NRとSBRを併用することがより好ましい。なお、NR、SBRとしては特に限定されず、キャンバスチェーファー用ゴム組成物と同様のものを使用できる。
プライ用ゴム組成物において、ゴム成分100質量%中のNRの配合量は、好ましくは50〜100質量%、より好ましくは60〜80質量%であり、SBRの配合量は、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは20〜40質量%である。
プライ用ゴム組成物に使用できる硫黄としては特に限定されず、キャンバスチェーファー用ゴム組成物と同様のものを使用できる。
プライ用ゴム組成物において、硫黄の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.91〜3.5質量部、より好ましくは2.41〜3.1質量部、更に好ましくは2.42〜3.0質量部である。
プライ用ゴム組成物には、カーボンブラックを配合してもよい。
カーボンブラックを使用する場合、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は40〜150m/gが好ましく、60〜100m/gがより好ましい。また、カーボンブラックの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10〜90質量部、より好ましくは20〜60質量部である。
プライ用ゴム組成物は、コードとの接着性を向上させる目的で、レゾルシン樹脂(縮合物)、変性レゾルシン樹脂(縮合物)、クレゾール樹脂、変性クレゾール樹脂から選ばれる少なくとも1種の化合物を、メチレン供与体とともに配合してもよい。また、従来ゴム工業で使用される前述の配合剤を配合してもよい。
加硫促進剤としては、キャンバスチェーファー用ゴム組成物と同様のものを好適に使用できる。加硫促進剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.3〜2.5質量部、より好ましくは0.8〜1.7質量部である。
プライ用ゴム組成物の製造方法としては、キャンバスチェーファー用ゴム組成物と同様の方法を使用できる。
また、本発明の空気入りタイヤは、上記キャンバスチェーファー用ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。すなわち、前記成分を配合したキャンバスチェーファー用ゴム組成物からなるシートを織物の上下からロールで圧着し、ゴム付きシートを作製する。得られたゴム付きシートを所定の寸法に裁断し、プライなどの他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ、商用車(ライトトラック)用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、産業車両用タイヤ等として好適に用いられ、特に乗用車用タイヤ、商用車用タイヤとして好適に用いられる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
NR:TSR20
IR:JSR(株)製のIR2200
BR(1):宇部興産(株)製のVCR617
BR(2):宇部興産(株)製のBR150B
E−SBR(1):JSR(株)製のSBR1502(乳化重合スチレンブタジエンゴム、スチレン単位含有率23.5質量%)
E−SBR(2):日本ゼオン(株)製のNipol1502(乳化重合スチレンブタジエンゴム、スチレン単位含有率23.5質量%)
シリカ:デグッサ製のウルトラジルVN3(NSA:175m/g)
カーボンブラック(1):キャボットジャパン(株)製のN550(NSA:53m/g)
カーボンブラック(2):キャボットジャパン(株)製のN351H(NSA:72m/g)
カーボンブラック(3):キャボットジャパン(株)製のN330(NSA:82m/g)
カーボンブラック(4):キャボットジャパン(株)製のN220(NSA:118m/g)
カーボンブラック(5):キャボットジャパン(株)製のN234(NSA:145m/g)
カーボンブラック(6):コロンビアカーボン製のHP160(NSA:165m/g)
増量剤(1):村岡ゴム工業(株)製のW2−A(ゴム粉:30メッシュ、ポリマー分:52質量%、カーボン分:32質量%、平均粒径:500μm、比重:1.14)
増量剤(2):Lehigh Technologies Inc製のPD−200−TR(ゴム粉:200メッシュ、ポリマー分:50質量%、カーボン:30質量%、平均粒径:75μm、比重:1.14)
増量剤(3):竹原化学工業(株)製のタンカル200(炭酸カルシウム、平均粒子径:2.7μm、比重:2.68、NSA:1.5m/g)
増量剤(4):サウスイースタン・クレー社製のクラウンクレー(ハードクレー、平均粒径:0.6μm)
増量剤(5):Coal Fillers Inc社製のオースチンブラック325(瀝青炭粉砕物、平均粒径:5.5μm、オイル分:17質量%、比重:1.3、NSA:9.0m/g)
軟化剤:(株)ジャパンエナジー製のTDAEオイル
老化防止剤:FLEXSYS(株)製のFLECTOL TMQ
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
不溶性硫黄:日本乾溜工業(株)製のセイミサルファー(二硫化炭素による不溶物60%以上の不溶性硫黄、オイル分:10質量%)
加硫促進剤(TBBS):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
(実施例及び比較例)
表1に示す配合量にしたがって、硫黄及び加硫促進剤を除く各種薬品をバンバリーミキサーで5分間混練りし、160℃で排出した。得られた混練り物に、硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロール、4分間、105℃になるまで混練りし、キャンバスチェーファー用未加硫ゴム組成物を得た。また、得られた未加硫ゴム組成物を、170℃の条件下で12分間加硫することにより、キャンバスチェーファー用加硫ゴム組成物を作製した。
一方、表1の欄外に示す配合量にしたがって、硫黄及び加硫促進剤を除く各種薬品をバンバリーミキサーで5分間混練りし、160℃で排出した。得られた混練り物に、硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロール、4分間、105℃になるまで混練りし、プライ用未加硫ゴム組成物を得た。
更に、上記で得られたキャンバスチェーファー用未加硫ゴム組成物を所定の形状の口金を備えた押し出し機で押し出し成形し、得られた厚み0.5mmのゴムシートをキャンバスチェーファー繊維(440dtex/1本撚り、ナイロンコード(コード径0.45mm))の上下に被せてロールで圧着し、キャンバスチェーファー形状に裁断加工した。次いで、作製したキャンバスチェーファー、上記で得られたプライ用未加硫ゴム組成物を用いて作製したプライ、及び他のタイヤ部材を定法にてタイヤ成型機上で貼り合わせ、タイヤローカバーを作製し、これを金型中で170℃及び圧力25kgf/cmの水蒸気で加硫し、試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45R17 乗用車用)を作製した。
キャンバスチェーファー用未加硫ゴム組成物、キャンバスチェーファー用加硫ゴム組成物、及び試験用タイヤについて、下記に示す評価を行い、結果を表1に示した。
<ゴムの硬さ(E)>
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて、初期歪10%、動歪2%及び周波数10Hzの条件下で、70℃における加硫ゴム組成物の複素弾性率E(MPa)を測定した。Eが大きいほど剛性が高いことを示す。なお、Eが目標値の範囲内であると、耐永久変形に優れ、操縦安定性が優れることを示す。
<低発熱性>
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて、初期歪10%、動歪2%及び周波数10Hzの条件下で、70℃における加硫ゴム組成物の損失正接tanδを測定した。tanδが小さいほど低発熱性に優れることを示す。
<耐リム組みダメージ性(破断時伸び)>
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、上記加硫ゴム組成物を切り取って得られた試験片(ダンベル3号)を用いて、引張試験を実施し、加硫ゴム試験片の破断時伸び(EB%)を測定した。EB%が大きいほど耐久性に優れ、耐リム組みダメージ性が良好であることを示す。
<耐リムチェーフィング性(耐摩耗性指数)>
JIS規格の最大荷重(最大内圧条件)の230%荷重の条件下で、試験用タイヤを速度20km/hで600時間ドラム走行させた後、ビードベース部の摩耗深さを測定した。比較例1の耐リムチェーフィング性指数を100とし、以下の計算式により、各配合の摩耗深さを指数表示した。なお、リムチェーフィング性指数が大きいほど、リムずれしにくく、摩耗量が少ない(耐リムチェーフィング性が良好である)ことを示す。
(耐リムチェーフィング性指数)=(比較例1の摩耗深さ)/(各配合の摩耗深さ)×100
<加工性1>
(シート圧延性、トッピング加工性)
未加硫ゴム組成物をコールドフィード押し出し機に投入し、厚み0.5mm×幅約2mのシートを作製する条件で押し出し、得られたシート表面の平坦性、シートの外側エッジ部の凹凸及び焼けビーツ有無を目視で観察し、評価した。
また、作製した試験用タイヤについて、加硫後のトッピングゴムが繊維に残る程度(タイヤビードベース部を、目視し繊維糸目が見えないこと)を目視で観察し、ゴム流れ性を評価した。なお、ゴムの流れ状態は、コードのストランド内部にゴムが適度に侵入し、コード接着反応が機能した上で、ゴム流れ波うちが少ないことが望ましく、ゴムが流れ過ぎると、繊維(ナイロン糸の簾目)が露出し、爪で引っかくと引っかかる状態になる。
以上の評価を総合判断し、比較例1を100として指数化した。指数が大きいほどシート圧延性及びゴム流れ性が良好であることを示す。
<加工性2>
(隣接部材との接着性)
図4に示すように、タイヤのキャンバスチェーファー端にナイフを入れて、チャックでつかみ、キャンバスチェーファーとタイガム、次いでプライの間をゆっくり剥離させ、剥離後のコード上のゴム付き(=接着性)を目視評価した。比較例2の接着性を100として、指数評価した。接着性指数100は工程適合、110はエアー溜りやスムース剥離部分がなく、ゴム付きが良好、90はエアー溜り又はコード接着層が破壊する等によりゴム付きが悪く、工程不適合を示す。
Figure 2014136713
表1より、イソプレン系ゴム、高比表面積のカーボンブラック及び適量の硫黄を配合することで、多量のブタジエンゴムを使用しなくても優れた耐リムチェーフィング性、耐リム組みダメージ性及び加工性が得られ、更に良好な低発熱性も得られることが明らかとなった。
また、空気入りタイヤのキャンバスチェーファー用ゴム組成物とプライ用ゴム組成物の硫黄量を特定の配合比率にすることで、隣接部材との接着性が良好になり、加工性を顕著に改善できることが明らかとなった。

Claims (4)

  1. イソプレン系ゴム、窒素吸着比表面積65〜200m/gのカーボンブラック、及び硫黄を含み、
    ゴム成分100質量%中、前記イソプレン系ゴムの配合量が25〜80質量%、ブタジエンゴムの配合量が40質量%以下であり、
    ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックの配合量が40〜80質量部、前記硫黄の配合量が1.0〜2.7質量部であるキャンバスチェーファー用ゴム組成物。
  2. 炭酸カルシウム、タルク、瀝青炭、ハードクレー又はゴム粉を含む請求項1記載のキャンバスチェーファー用ゴム組成物。
  3. 前記ゴム成分100質量部に対して、平均粒径100μm〜1mmの再生ゴム粉を1〜15質量部含む請求項1記載のキャンバスチェーファー用ゴム組成物。
  4. キャンバスチェーファーと、該キャンバスチェーファーに隣接するプライを有する空気入りタイヤであって、
    前記キャンバスチェーファーは請求項1〜3のいずれかに記載のキャンバスチェーファー用ゴム組成物、前記プライはプライ用ゴム組成物により被覆され、
    前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び前記プライ用ゴム組成物のゴム成分100質量部に対する硫黄の配合量が、下記式を満たす空気入りタイヤ。
    (前記プライ用ゴム組成物の硫黄の配合量/前記キャンバスチェーファー用ゴム組成物の硫黄の配合量)≦3.5
JP2013004719A 2013-01-15 2013-01-15 キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Active JP6068987B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013004719A JP6068987B2 (ja) 2013-01-15 2013-01-15 キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN201410007672.5A CN103923356B (zh) 2013-01-15 2014-01-08 用于帆布胎圈包布的橡胶组合物及充气轮胎
US14/154,872 US20140196828A1 (en) 2013-01-15 2014-01-14 Rubber composition for canvas chafer, and pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013004719A JP6068987B2 (ja) 2013-01-15 2013-01-15 キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014136713A true JP2014136713A (ja) 2014-07-28
JP6068987B2 JP6068987B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=51141765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013004719A Active JP6068987B2 (ja) 2013-01-15 2013-01-15 キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140196828A1 (ja)
JP (1) JP6068987B2 (ja)
CN (1) CN103923356B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017122821A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP7559419B2 (ja) 2020-08-12 2024-10-02 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014109141A1 (de) * 2014-06-30 2015-12-31 Lisa Dräxlmaier GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Positionieren von elektrischen Leitern sowie Leitergruppe
CN104788751A (zh) * 2015-04-29 2015-07-22 江苏通用科技股份有限公司 一种全钢子午线轮胎钢圈包布胶及其制备方法
CN104943053A (zh) * 2015-06-01 2015-09-30 陈友寿 利用废旧轮胎橡胶注射生产汽车轮胎垫带的方法及其产品
FR3060590A1 (fr) * 2016-12-20 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant une poudrette de caoutchouc specifique
FR3060589A1 (fr) 2016-12-20 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant une poudrette de caoutchouc specifique
FR3060591A1 (fr) 2016-12-20 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant une poudrette de caoutchouc specifique
FR3060586A1 (fr) 2016-12-20 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Pneumatique pourvu d'un flanc externe a base d'une composition comprenant une poudrette de caoutchouc
FR3060587A1 (fr) 2016-12-20 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant une poudrette de caoutchouc specifique
FR3060588A1 (fr) 2016-12-20 2018-06-22 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Composition de caoutchouc comprenant une poudrette de caoutchouc specifique
JP6900786B2 (ja) 2017-05-26 2021-07-07 横浜ゴム株式会社 パンク修理キット用容器
JP6809606B2 (ja) 2017-06-01 2021-01-06 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2021017062A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
CN112341677A (zh) * 2020-10-30 2021-02-09 中国科学院长春应用化学研究所 一种轮胎子口胶及其制备方法与应用
CN112321904A (zh) * 2020-10-30 2021-02-05 中国科学院长春应用化学研究所 一种以合成天然橡胶为基础胶的三角胶及其制备方法与应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11263102A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2005171016A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用ラジアルタイヤ
JP2009120739A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd チェーファーゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2009155485A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Yokohama Rubber Co Ltd:The ジエン系ゴム組成物
JP2012116977A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤキャップトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
US20120325391A1 (en) * 2011-06-21 2012-12-27 Tatsuya Miyazaki Rubber composition for clinch or chafer, and pneumatic tire

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4249791B2 (ja) * 2007-08-10 2009-04-08 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP5255026B2 (ja) * 2010-08-25 2013-08-07 住友ゴム工業株式会社 クリンチ、チェーファー又はサイドウォール用ゴム組成物並びに空気入りタイヤ
JP5044683B2 (ja) * 2010-08-26 2012-10-10 住友ゴム工業株式会社 キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5092058B1 (ja) * 2011-06-21 2012-12-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤのインスレーション用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11263102A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2005171016A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用ラジアルタイヤ
JP2009120739A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd チェーファーゴム組成物および空気入りタイヤ
JP2009155485A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Yokohama Rubber Co Ltd:The ジエン系ゴム組成物
JP2012116977A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤキャップトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
US20120325391A1 (en) * 2011-06-21 2012-12-27 Tatsuya Miyazaki Rubber composition for clinch or chafer, and pneumatic tire

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017122821A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JPWO2017122821A1 (ja) * 2016-01-13 2018-11-01 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP7559419B2 (ja) 2020-08-12 2024-10-02 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
CN103923356B (zh) 2019-01-04
CN103923356A (zh) 2014-07-16
US20140196828A1 (en) 2014-07-17
JP6068987B2 (ja) 2017-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6068987B2 (ja) キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5377454B2 (ja) バンドトッピング用ゴム組成物、ブレーカーエッジストリップ用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ
JP5466667B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5662977B2 (ja) ランフラットタイヤのサイドウォール補強層用ゴム組成物およびランフラットタイヤ
JP5727989B2 (ja) スチールコード被覆、スチールコード隣接ストリップ又はタイガム用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5443458B2 (ja) オールスチールタイヤ
JP5165222B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5443455B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN103804726A (zh) 橡胶组合物及充气轮胎
US20080115871A1 (en) Tire having a sidewall component containing a dispersion of adhesive coated short carbon fiber reinforcement
US8785541B2 (en) Rubber composition and run-flat tire using same
JP2013028784A (ja) タイヤのインスレーション用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP5044683B2 (ja) キャンバスチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP3070119A1 (en) Rubber composition and tire
EP3434498B1 (en) Pneumatic tire comprising outer apex
JP2015129239A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007197677A (ja) テキスタイルコード被覆用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
EP3412719B1 (en) Pneumatic tire comprising outer apex
JP5443072B2 (ja) ベーストレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5421024B2 (ja) インナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5421025B2 (ja) カーカス用ゴム組成物、空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法
JP2011001522A (ja) クリンチエイペックス用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2016145340A (ja) 空気入りタイヤの製造方法、トラック・バスタイヤの製造方法、及びスタッドレスタイヤの製造方法
JP5073271B2 (ja) チェーファー用ゴム組成物およびそれを用いたチェーファーを有するタイヤ
JP2008308575A (ja) トレッド用ゴム組成物およびこれを用いた空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6068987

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250