JP2014136212A - 充填塔用再分散器、充填塔及び塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法 - Google Patents

充填塔用再分散器、充填塔及び塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、充填塔において、蒸留対象であるモノマーの重合化が発生したとしても、閉塞せずに長時間の安定運転を可能とし、かつ、液相を均等に分配し落下させることができ、さらに構造が簡単で清掃することが容易な再分散器を提供することである。
【解決手段】本発明に係る充填塔用再分散器は、通液孔4を複数個配列し、かつ、通液孔4よりも面積が大きくて細長形状をした通気孔5を、長手方向を同一方向に揃えて複数個配列したトレー1と、蒸気上昇管10と、傘11とを有する。傘11は、液体流路13を形成するガイド壁12を有し、液体流路は、長手方向の両端部14の少なくともいずれか一方に開口部15を有し、開口部は、開口部から排出する液相を蒸気上昇管の外側に降下させる位置に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、充填塔に用いる再分散器(再分散板又はディストリビューターとも言われる。)、それを用いた充填塔及びその充填塔による塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法に関する。
蒸留塔は、一般に、棚段塔(例えば、特許文献1〜3を参照。)と充填塔(例えば、特許文献4〜6を参照。)に分類される。
特許文献6に示されているように、蒸留を効率的に行なうために充填塔の上部に分散器を配置することがある。この分散器は、液相を下方の充填物層に均等に散布することを目的とする。また、特許文献5又は7に示されているように、再分散器は、充填物層の間に配置され、下方の充填物層に液相を均等に分配し落下させることを目的とする。
特開2004−130232号公報 特開2000−300903号公報 特開2005−60331号公報 特開2001−113101号公報 特開平09−239202号公報 特開2011−206681号公報 特開平11-9901号公報
塩化ビニリデンモノマーの蒸留には、蒸留塔内での重合の問題がある。塩化ビニリデンモノマーは反応性が高く、蒸留塔内で重合(polymerization、「ポリメリ」と略称で呼ばれることがある。)化しやすいため、重合禁止剤を添加する。しかし、蒸留塔内での重合を完全に防止することが極めて難しい。例えば、重合禁止剤を多量に添加すれば、蒸留塔内での重合を抑制できると予想される。重合禁止剤は沸点が高いので、通常、ガス側(蒸留された塩化ビニリデンモノマー側)にはほとんど移行しない。したがって、塩化ビニリデン系樹脂を製造するときに、当該重合禁止剤に起因する重合の支障はほとんどないと考えられる。しかし、蒸留中にフラッディングなどのトラブルが発生すると、蒸留された塩化ビニリデンモノマーに重合禁止剤が入り込んでしまうこともありうる。そこで、重合禁止剤を大量に使うことは避けることが望ましい。
蒸留塔において、塩化ビニリデンモノマーの重合化が発生すると、重合物が気化したガス体及び液化した液の流路を塞いでしまい、蒸留(精製)効率が低下する。特に工業生産における連続蒸留においては、重合物を除去するための清掃作業時間が多くかかり、蒸留の運転時間が低下してしまう問題があった。例えば、特許文献7で提案された再分配器は分配器トラフ内の孔と、トレーの孔の配置が異なるため、液相の分配は斑が生じやすいという問題がある。そして、塩化ビニリデンモノマーなど重合化しやすい液体を蒸留する場合、一部の孔が閉塞すると、液相の分配はさらに不均一になるという問題がある。また、構造が複雑なため、重合化して各部材に付着した物質を除去(掃除)するのに手間がかかるという問題がある。さらに特許文献6で提案された分散器では、孔が均一に配置されているが、通気孔直上部の液相は塔壁側に流れやすいため、孔が均一に配置されていても液相の分配は均一にはならないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、充填塔において、蒸留対象であるモノマーの重合化が発生したとしても、閉塞せずに長時間の安定運転を可能とし、かつ、液相を均等に分配し落下させることができ、さらに構造が簡単で清掃することが容易な再分散器を提供することである。また、それを備えた充填塔を提供することも目的の一つとする。そして、本発明の他の目的は、この再分散器を備えた充填塔で、塩化ビニリデンの粗モノマーの蒸留を長時間、安定的に行なうことによって、効率良く、精製したモノマーを得る精製方法を提供することである。
本発明に係る充填塔用再分散器は、液相を下方に通すための通液孔を複数個配列し、かつ、該通液孔よりも面積が大きくて細長形状をした、気相を上方に通すための通気孔を、長手方向を同一方向に揃えて複数個配列したトレーと、前記通気孔からそれぞれ上方に向けて配置した蒸気上昇管と、該蒸気上昇管の上端開口部の上方側に、該上端開口部から間隔をあけて配置した、該上端開口部と同じ形状か又はそれよりも大きな形状をした傘と、を有し、充填塔の充填物層の下方に設置する充填塔用再分散器において、前記傘は、該傘の天面に、前記長手方向に液体流路を形成するガイド壁を有し、該液体流路は、前記長手方向の両端部の少なくともいずれか一方に開口部を有し、該開口部は、該開口部から排出する液相を前記蒸気上昇管の外側に降下させる位置に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る充填塔用再分散器では、前記蒸気上昇管は、上端に切り欠き部を有することが好ましい。蒸留対象であるモノマーの重合化が発生して通液孔が塞がったとしても、通気孔から液相を降下させやすい。
本発明に係る充填塔用再分散器では、前記傘の長手方向の長さは、前記蒸気上昇管の上端開口部の長径方向の長さと同じか又はそれよりも長く、前記開口部は、ガイド壁に形成されているか又はガイド壁を設けないことで形成されていることとしても良い。傘とガイド壁とが液体収集器の役割を為しているが、集めた液相を通気孔にではなく、トレー上に降下させることができる。トレー上に降下した液相は、通液孔を介して、下方の充填層に落下することとなる。
本発明に係る充填塔用再分散器では、前記傘の長手方向の長さは、前記蒸気上昇管の上端開口部の長径方向の長さよりも長く、前記開口部は、傘の天面に形成されてなり、かつ、前記蒸気上昇管の外側の上方空間内に配置されていることが好ましい。傘とガイド壁とが液体収集器の役割を為しているが、集めた液相を通気孔にではなく、トレー上に降下させることができる。トレー上に降下した液相は、通液孔を介して、下方の充填層に落下することとなる。
本発明に係る充填塔用再分散器では、前記トレーは、底プレートと、該底プレートの周縁から立設した側壁部と、該側壁部の上端から側壁外側方向に連接した鍔部とを有することが好ましい。充填塔の内側の側壁から流れ落ちる液相を鍔部で受け止め、トレーに導き入れることができ、その結果、通液孔から落下する液相を、充填塔の内側の側壁から離すことができる。それにより、充填物層における気液接触を多くすることができる。
本発明に係る充填塔用再分散器では、前記液体流路の上端が、前記鍔部よりも低い位置にあることが好ましい。充填塔から再分散器を取り出すときのハンドリングが容易になる。また、蒸留対象であるモノマーの重合化が発生したとしても再分散器の取り出しと一緒に重合物を取り出すことができる。
本発明に係る充填塔用再分散器では、前記トレーは、前記通気孔同士で挟まれた領域を通る分割線にて底プレートを2以上に分割されており、一方の底プレートは前記分割線に沿って厚さ方向の片側一方に第一肉薄部を有し、他方の底プレートは前記分割線に沿って厚さ方向の片側他方に第二肉薄部を有し、前記第一肉薄部と第二肉薄部とが重なって底プレートと同じ厚さとなると共に連結部を形成することが好ましい。充填塔への再分散器の取り付け及び取り外しが容易となる。また、底プレートの平坦性を確保しつつ、底プレート同士をネジ留めしなくてもシール性が確保できる。
本発明に係る充填塔は、本発明に係る充填塔用再分散器を配置した充填塔であって、 前記充填塔の塔内高さHと塔内径Dとの比(H/D)が20以上であることを特徴とする。
本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法は、本発明に係る充填塔用再分散器を備えた充填塔、又は、本発明に係る充填塔を用いて、塩化ビニリデンの粗モノマーを蒸留し、精製モノマーを得ることを特徴とする。
本発明の再分散器によれば、充填塔において、蒸留対象であるモノマーの重合化が発生したとしても、閉塞しづらく長時間の安定運転が可能である。また、液相を均等に分配した上で落下させることができ、蒸留の効率を高めることができる。さらに構造が簡単であるため、清掃することが容易である。また、本発明の充填塔によれば、H/Dが大きいと、充填塔は細長形状となるが、この様な形状の場合、充填塔の内壁に伝わり落ちる液体がより多くなるところ、本発明に係る充填塔用再分散器を配置することによってこれを減らすことができ、充填物層における気液接触を多くすることができる。本発明の塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法によれば、蒸留中に重合化しやすい塩化ビニリデンモノマーを長期間安定的に蒸留することができる。よって、効率良く精製したモノマーを得ることができる。
本実施形態に係る再分散器の一例の示す部分斜視図である。 本実施形態に係る再分散器の一例を示す平面図である。 A−Aの断面図である。 B−Bの断面図である。 傘の天面に形成した液体流路から液相が降下する状況(第1形態)を説明する部分斜視図である。 傘の天面に形成した液体流路から液相が降下する状況(第2形態)を説明する部分斜視図である。 C−Cの破断面図である。 充填塔への再分散器の取り付け状態を説明する塔の縦断面部分拡大図である。 本実施形態に係る充填塔の一例を示す概念図である。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
まず、図1〜図5を参照して、本実施形態に係る充填塔用再分散器(以降、単に「再分散器」ともいう。)について、説明する。再分散器100は、液相16を下方に通すための通液孔4を複数個配列し、かつ、通液孔4よりも面積が大きくて細長形状をした、気相23を上方に通すための通気孔5を、長手方向Lを同一方向に揃えて複数個配列したトレー1(1a、1b、1c)と、通気孔5からそれぞれ上方に向けて配置した蒸気上昇管10と、蒸気上昇管10の上端開口部10aの上方側に、上端開口部10aから間隔をあけて配置した、上端開口部10と同じ形状か又はそれよりも大きな形状をした傘11と、を有する。傘11は、傘11の天面に、長手方向Lに液体流路13を形成するガイド壁12を有し、液体流路13は、長手方向Lの両端部14(14a、14b)の少なくともいずれか一方に開口部15を有し、開口部15は、開口部15から排出する液相16を蒸気上昇管10の外側に降下させる位置に形成されている。再分散器100では、開口部15を通して液相16がトレー1に降下し、トレー1に複数列に並べた通液孔4を通して、この液相16がさらにトレー1から落下する。このとき、液相16は、上方に上がる気相23の影響を受けることなく、この気相23から分離された状態にて、効率的に下方に落下することができる。しかも、通液孔4は、トレー1に複数個配列されているため、液相16は均等に分散された状態で下方に落下することができる。
トレー1は、再分散器100の基体となる底プレート6(6a、6b、6c)と底プレート6の周縁から立設した側壁部17(17a、17b、17c)を有する。トレー1のうち、底プレート6に通液孔4と通気孔5とがあけられていることが好ましい。
通液孔4は、液相16を再分散器100よりも下方に落下させるために設けられた孔であり、細長形状の通気孔5の周囲に複数個配列させる。通液孔4を均等間隔で1列に複数個配置し、この列の方向を、通気孔5の長手方向Lに揃えることが好ましい。通液孔4の各面積は通気孔5の各面積よりも小さくする。通液孔4の面積が通気孔5の面積と同じか大きいと通液孔4から気相が上がってしまい、液相16を落下させる妨げとなる。通液孔4の形状は、円形又は楕円形であることが好ましい。通液孔4の円形の直径及び楕円の長径は、例えば5〜15mmとする。さらに、充填塔において複数の再分散器100を配置するとき、図9のフィード口41よりも下方に配置される再分散器の通液孔4の面積は、上方に配置される再分散器の通液孔4の各面積よりも同じか大きいことが好ましい。そして、最下方に配置される再分散器の通液孔4の各面積は、最上方に配置される再分散器の通液孔4の各面積よりも大きいことがより好ましい。下方に配置される再分散器の方が、重合による孔の閉塞の問題が生じやすいからである。
通気孔5は、気相23を再分散器100から上方に吹き上げさせるために設けられた孔であり、孔面積を確保するために細長形状としている。細長形状のうち、矩形が好ましく、充填塔の内径100に対して、例えば長辺を25〜85、短辺を3〜12の長さとする。通気孔5は、複数個配置することが好ましく、このとき通気孔5の長手方向Lを同一方向に揃えることが好ましい。
蒸気上昇管10は、各通気孔5から伸ばした筒体であり、気相23を上方に導く。蒸気上昇管10の下端の形状は、各通気孔5と同形状とすることが好ましく、このとき、蒸気上昇管10は、各通気孔5の縁から上に伸ばした筒体となる。また、各通気孔5の縁を取り囲む形状としても良い。このとき、通気孔5の面積よりも蒸気上昇管10の下端の開口面積が大きい。蒸気上昇管10の断面積は、上方に向って大きくなる形状又は小さくなる形状のいずれでも良いが、軸方向によらずに面積が一定の形状が好ましい。さらに、軸方向によらずに断面形状が同じ形状がより好ましい。蒸気上昇管10の高さは、例えば、蒸気上昇管10の短辺の長さ以上とすることが好ましい。
蒸気上昇管10は、上端に切り欠き部19を有することが好ましい。蒸留対象であるモノマーの重合化が発生して通液孔4が塞がったとしても、通気孔5から液相16を降下させやすい。切り欠き部19の形状は、特に制限は無いが、気相23の上昇の妨げとならないように、例えば、V文字形状が好ましい。切り欠き部19は、一つの蒸気上昇管10につき、複数個設けることが好ましく、蒸気上昇管10の長辺の側壁に均等間隔で配置することがより好ましい。
傘11は、蒸気上昇管10の上端開口部10と同じ形状か又はそれよりも大きな形状の板部材である。傘11をこのような形状の板部材とすることで、フードの役割をなすので蒸気上昇管10の中に液相が落下することを防止できる。傘11の天面を底面とする液体流路13を形成するときは、傘11にガイド壁12を設ける。傘11とガイド壁12によって液体収集器が構成され、液体収集器が液体流路13を形成する。ガイド壁12は、液体流路13を形成する限りにおいて傘11の天面上に設けてもよいが、傘11の天面の縁辺から立ち上げることが好ましく、このとき液体収集器の容積を最大化できる。
傘11は、蒸気上昇管10、好ましくは、蒸気上昇管10の上端10aに支柱22を配置し、支柱22によって支えられることが好ましい。支柱22によって、傘11は蒸気上昇管10の上端開口部10aの上方側に、上端開口部10aから間隔をあけて配置される。図3に示すように、支柱22によって、上端開口部10aと傘11との間に隙間が形成されることとなるが、気相23はこの隙間から抜けたのちさらに上方に上がることとなる。
図5に示すように、開口部15は、液体流路13の末端に設けた排水口であり、図1の液体流路13の長手方向Lの両端部14(14a、14b)の少なくともいずれか一方に設けられている(図1では、開口部15は不図示。)。好ましくは、両端部14のいずれにも設ける。このとき、液体流路13は、図1に示すように、両端部14a側へ流れる液体流路13aと両端部14b側へ流れる液体流路13bとからなる。液体を効率的に開口部15に導くために、傘11の天面に傾斜を設け、開口部15を傾斜の最も低い位置に設けてもよい。
開口部15は、開口部15から排出する液相16を蒸気上昇管10の外側に降下させる位置に形成されている。この形態には、2形態あり、ガイド壁12に開口部15を設ける形態(第1形態)と傘11の天面に開口部15を設ける形態(第2形態)がある。
(開口部の第1形態)
図5を参照して、開口部の第1形態を説明する。傘11の長手方向Lの長さは、蒸気上昇管10の上端開口部10aの長径方向の長さと同じか又はそれよりも長く、開口部15は、ガイド壁12に形成されている。傘11の長手方向Lの長さが、蒸気上昇管10の上端開口部10aの長径方向の長さと同じ場合には図5においてt=0となり、傘11の長手方向Lの長さの方が長い場合には、t>0となる。t≧0であれば、開口部15から流れ出る液相16が蒸気上昇管10の中に入り込む可能性が少ない。開口部15は、両端部14(14a、14b)において、ガイド壁12を設けないことで形成してもよい。
(開口部の第2形態)
図6を参照して、開口部の第2形態を説明する。傘11の長手方向Lの長さは、蒸気上昇管10の上端開口部10aの長径方向の長さよりも長く、開口部15は、傘11の天面に形成されている。そして、開口部15は、蒸気上昇管10の側壁の外側の空間内、好ましくは蒸気上昇管10の側壁の外側の上方空間内に配置されている。傘11の長手方向Lの長さが、蒸気上昇管10の上端開口部10aの長径方向の長さよりも長いので、図6においてt≧0となる。そして、開口部15を蒸気上昇管10の側壁の外側の空間内、好ましくは蒸気上昇管10の側壁の外側の上方空間内に配置することが可能となり、その結果、開口部15から流れ出る液相16が蒸気上昇管10の中に入り込む可能性が少ない。
開口部15の第1形態及び第2形態のいずれについても、傘11とガイド壁とが液体収集器の役割を為しているが、集めた液相16を通気孔5にではなく、トレー1上に降下させることができる。トレー1上に降下した液相16は、通液孔4を介して、再分散器100からさらに下方へ落下する。
なお、傘11の天面には開口部15以外の孔を設けないことが好ましい。孔を設けたとしても、下から気相23が吹き上がってくるため、その風圧で液相16が落下しにくい。
トレー1は、底プレート6と、底プレート6の周縁から立設した側壁部17と、側壁部17の上端から側壁外側方向に連接した鍔部18(18a,18b、18c)とを有することが好ましい。鍔部18は、充填塔の内側の側壁から流れ落ちる液相を受け止め、トレー1に導き入れることができる。その結果、通液孔4から落下する液相を、充填塔の内側の側壁から離すことができる。充填塔の内側の側壁から流れ落ちる液相は、再揮発しにくく、かつ、気相との接触機会も少ない。液相を充填塔の内側の側壁から離すことによって、充填物層における気液接触を多くすることができる。
液体流路13の上端、すなわちガイド壁12の上端が、鍔部18よりも低い位置にあることが好ましい。充填塔から再分散器100を取り出すときのハンドリングが容易になる。また、蒸留対象であるモノマーの重合化が発生したとしても、その重合物は底プレート6と側壁部17とが形成する収容空間内に存在しているため、再分散器100の取り出しと一緒に重合物を取り出すことができる。
トレー1は、通気孔5同士で挟まれた領域を通る分割線20(20a、20b)にて底プレート6を2以上に分割されていることが好ましい。図2に示した再分散器100では、分割線20a、20bを有し、これらを境に、3つのトレー(1a、1b、1c)に分解することが可能である。図7は、底プレート6bと底プレート6cとの連結部分の状態を示す破断面図である。一方の底プレート6bは、分割線20bに沿って厚さ方向の片側一方に第一肉薄部21bを有し、他方の底プレート6cは分割線20bに沿って厚さ方向の片側他方に第二肉薄部21cを有し、第一肉薄部21bと第二肉薄部21cとが重なって底プレート6と同じ厚さとなる。第一肉薄部21bと第二肉薄部21cとが重なることにより、連結部が形成され、ネジ留めしなくても分割線20bにおける液相の漏れを防止できる。充填塔への再分散器の取り付け及び取り外しが容易となる。また、底プレート6には、分割線20において凹凸が生じないため、平坦性が確保できている。
次に、図8及び図9を参照して、再分散器100を配置した充填塔200について説明する。本実施形態に係る充填塔200は、充填塔200の塔内高さHと塔内径Dとの比(H/D)が20以上である。好ましくは24以上である。H/Dがこのように大きな値であるということは、充填塔は細長形状をしており、本実施形態に係る再分散器100は、細長形状の充填塔に適用することが好ましい。細長い充填塔の場合、充填物層30の中を流れ落ちる液は、一度塔の内壁を伝うと中心方向には戻りづらく、充填物層30の中において液体‐気体の接触が悪化する。内壁を伝う液体を再分散器100が強制的に内壁から引き離すことで、液体‐気体の接触の機会が低下することを防止できる。
塔内の液体は落下中に内壁側に移動していくため、図8に示すように充填物層30と充填物層の下方に設置する再分散器100とを一セットとして、上下に複数段に並べることが好ましい。例えば、3〜7段とする。
本実施形態に係る充填塔200では、充填物層30の下方かつ再分散器100の上方に収液器(コレクターともいう。)を設置しても良いが、本実施形態に係る再分散器100は、再分散器の機能と収液器の機能の両方を有しているので、収液器を設置しないことが好ましい。
充填塔200における再分散器100と充填物層30の組み付けは例えば次のとおりである。図8に示すように、充填塔200の内壁には、塔の横断面と並行に支持部用フレーム31が周回して固定されていて、支持部用フレーム31に、グレーチング、サポートグリッド、パッキングサポート又は充填物支持板などと呼ばれる支持部32が載せられている。支持部用フレーム31は連続して周回するタイプが好ましい。支持部用フレーム31は断続部分があっても良い。支持部32の上には規則充填物又は不規則充填物が配置されている。規則充填物又は不規則充填物は、充填物層30を形成している。充填物層30及び支持部32の下方において、充填塔200の内壁に塔の横断面と並行にサポートリング33が周回して固定されている。サポートリング33に再分散器100が載せられている。サポートリング33は連続して周回するタイプが好ましい。サポートリング33は断続部分があっても良い。
図9に示すように、充填塔200は、複数個のスパン34を直列に接続して塔体をなしている。スパン34は、それぞれ再分散器100を有することが好ましい。充填塔200の塔頂部35はラインL39を介して凝縮器(リフラックスコンデンサ)37につながる。充填塔200は、不図示の還流ラインを有していてもよい。充填塔200の塔底部36にはリボイラ38が設けられる。塔底部36は、ラインL40を介して蒸留残渣用タンク42につながる。蒸留対象物は、フィード口41から塔内に供給する。フィード口41は、充填塔200の塔内高さをHとするとき、0.3H〜0.7Hの高さのところに設けることが好ましい。
充填塔200は、複数直列に接続し、精製効率を高めることができる。充填塔200は、複数並列に接続し、蒸留量を高めることができる。
本発明に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法は、再分散器100を備えた充填塔200を用いて、塩化ビニリデンの粗モノマーを蒸留し、精製モノマーを得る。本実施形態に係る塩化ビニリデンモノマー(1,1‐ジクロロエチレン)の蒸留方法は、塩化ビニリデンモノマーを合成した後に得られる粗塩化ビニリデンモノマーの精製に関する。すなわち、この蒸留方法は、本実施形態に係る充填塔用再分散器100を備えた充填塔200を用いて、塩化ビニリデンの粗モノマーを蒸留し、精製モノマーを得る蒸留方法である。例えば、充填塔200を2基直列に接続する。第1の充填塔を、粗塩化ビニリデンモノマー中に含まれる低沸点成分を除去する充填塔とし、第2の充填塔を、低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーから、精製した塩化ビニリデンモノマーを回収する充填塔とする。
工程1では、第1の充填塔に粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、第1の充填塔の塔頂部から低沸点成分を分離し、第1の充填塔の塔底部から低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを回収する。次に工程2では、第2の充填塔に低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーを供給し、第2の充填塔の塔頂部から精製した塩化ビニリデンモノマーを回収し、第2の充填塔の塔底部からハイボイラーを回収する。
上記の工程1及び工程2による塩化ビニリデンモノマー蒸留方法は例示であり、本実施形態に係る充填塔用再分散器100を備えた充填塔200を用いる限り、変形しても良い。例えば、工程2と同様の精製工程である工程3を続けて行なっても良い。
塩化ビニリデンモノマー(以降、VDということもある。)は、通常、塩化ビニル(以降、VCということもある。)又は1,2‐ジクロロエタン(以降、EDCということもある。)を塩素化して、1,1,2‐トリクロロエタン(以降、112TCEということもある。)とし、次いでアルカリで脱塩化水素をして合成される。この合成後の粗塩化ビニリデンモノマーの塩化ビニリデンモノマーの純度は、例えば、90質量%以上である。不純物は、例えば、VC、ジクロロエチレン(以降、DCEということもある。)トリクロロエチレン(以降、Triclということもある。)、112TCEである。低沸点成分はVD(沸点31.7℃)の沸点よりも沸点が低い成分であり、例えば、VC(沸点−13.7℃)である。高沸点成分はVDよりも沸点が高い成分であり、例えば、DCE(沸点47.5〜60.4℃)、Tricl(沸点86.6℃)、112TCE(沸点113.3℃)である。
VDの蒸留の作用を説明する。まず、沸点が31.7℃未満の成分と31.7℃以上の成分とに分ける(低沸点成分の除去)。次に、沸点が31.7℃以下の成分と31.7℃を超える成分とに分ける(高沸点成分を残してVDを回収)。
本実施形態に係る塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法では、第2の充填塔に供給する低沸点成分を除去した粗塩化ビニリデンモノマーに重合抑制剤を添加することが好ましい。第2の充填塔のメンテナンスの回数を削減することができる。
次に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(実施例1)
充填塔内に図1〜5に示した再分散器を用いて、塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法を蒸留した。図9の塔内高さHと塔内径Dとの比(H/D)は20とした。その結果、12ヶ月間、塩化ビニリデンモノマーの塔内での重合化による閉塞がなく、連続運転できた。
1(1a、1b、1c) トレー
4 通液孔
5 通気孔
6(6a、6b、6c) 底プレート
10 蒸気上昇管
10a 蒸気上昇管の上端開口部
11 傘
12 ガイド壁
13 液体流路
14(14a、14b) 両端部
15 開口部
16 液相
17(17a、17b、17c) 側壁部
18(18a,18b、18c) 鍔部
19 切り欠き部
20a、20b 分割線
21b 第一肉薄部
21c 第二肉薄部
22 支柱
23 気相
30 充填物層
31 支持部用フレーム
32 支持部
33 サポートリング
34 スパン
35 塔頂部
36 塔底部
37 凝縮器(リフラックスコンデンサ)
38 リボイラ
L39,L40 ライン
41 フィード口
42 蒸留残渣用タンク
100 充填塔用再分散器
200 充填塔
HW 温水

Claims (9)

  1. 液相を下方に通すための通液孔を複数個配列し、かつ、該通液孔よりも面積が大きくて細長形状をした、気相を上方に通すための通気孔を、長手方向を同一方向に揃えて複数個配列したトレーと、
    前記通気孔からそれぞれ上方に向けて配置した蒸気上昇管と、
    該蒸気上昇管の上端開口部の上方側に、該上端開口部から間隔をあけて配置した、該上端開口部と同じ形状か又はそれよりも大きな形状をした傘と、を有し、充填塔の充填物層の下方に設置する充填塔用再分散器において、
    前記傘は、該傘の天面に、前記長手方向に液体流路を形成するガイド壁を有し、
    該液体流路は、前記長手方向の両端部の少なくともいずれか一方に開口部を有し、
    該開口部は、該開口部から排出する液相を前記蒸気上昇管の外側に降下させる位置に形成されていることを特徴とする充填塔用再分散器。
  2. 前記蒸気上昇管は、上端に切り欠き部を有することを特徴とする請求項1に記載の充填塔用再分散器。
  3. 前記傘の長手方向の長さは、前記蒸気上昇管の上端開口部の長径方向の長さと同じか又はそれよりも長く、
    前記開口部は、ガイド壁に形成されているか又はガイド壁を設けないことで形成されていることを請求項1又は2に記載の特徴とする充填塔用再分散器。
  4. 前記傘の長手方向の長さは、前記蒸気上昇管の上端開口部の長径方向の長さよりも長く、前記開口部は、傘の天面に形成されてなり、かつ、前記蒸気上昇管の外側の上方空間内に配置されていることを請求項1又は2に記載の特徴とする充填塔用再分散器。
  5. 前記トレーは、底プレートと、該底プレートの周縁から立設した側壁部と、該側壁部の上端から側壁外側方向に連接した鍔部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の充填塔用再分散器。
  6. 前記液体流路の上端が、前記鍔部よりも低い位置にあることを特徴とする請求項5に記載の充填塔用再分散器。
  7. 前記トレーは、前記通気孔同士で挟まれた領域を通る分割線にて底プレートを2以上に分割されており、一方の底プレートは前記分割線に沿って厚さ方向の片側一方に第一肉薄部を有し、他方の底プレートは前記分割線に沿って厚さ方向の片側他方に第二肉薄部を有し、前記第一肉薄部と第二肉薄部とが重なって底プレートと同じ厚さとなると共に連結部を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の充填塔用再分散器。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の充填塔用再分散器を配置した充填塔であって、 前記充填塔の塔内高さHと塔内径Dとの比(H/D)が20以上であることを特徴とする充填塔。
  9. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の充填塔用再分散器を備えた充填塔、又は、請求項8に記載の充填塔を用いて、塩化ビニリデンの粗モノマーを蒸留し、精製モノマーを得ることを特徴とする塩化ビニリデンモノマーの蒸留方法。
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