JP2014135894A - 太陽光発電装置を備えた集合住宅、及びこの集合住宅の改装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、太陽光発電装置で発電される電力を、オーナー側が売電可能とする仕様と、各住戸の世帯が売電可能とする仕様とに、容易に変更することができる太陽光発電装置を備えた集合住宅を提供する。
【解決手段】太陽光発電パネル1,・・・からの導線2,・・・が、集合住宅H内の戸数分に分岐された分岐出力端子31a,31a,31b,31b,31b,31bで分岐され、分岐出力端子31a,31aは、予め設置されたパワーコンディショナ51,52の入力端子51a,52aに接続され、出力端子51b,52bは、主開閉器6の入力端子6aに接続され、入出力端子6bは系統電力Eに接続されており、外壁4の住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所から各住戸内まで予め導線24がそれぞれ配設された構成とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽光発電装置を備えた集合住宅、及びこの集合住宅の改装方法に関するものである。
従来から、太陽光発電装置を備えた集合住宅は存在し、その仕様には様々なものがあった。
特に、この集合住宅が備える太陽光発電装置で発電される電力を、如何に利用するかについて、様々な提案がなされていた。
例えば、特許文献1に記載された発明では、集合住宅が備える太陽光発電装置で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とした従来技術が開示されている。
また、特許文献2に記載された発明では、集合住宅が備える太陽光発電装置で発電される電力を、この集合住宅内の各住戸の世帯に配分可能とした従来技術が開示されている。
特許第4052767号公報 特許第4320200号公報
ところで、昨今では、太陽光発電装置を備えた戸建住宅が急増しており、それらの世帯では、地球環境に負荷を極力与えていないという満足感が得られるうえに、太陽光発電装置で発電された電力を売電して電気料金削減の恩恵を受けることができる。
しかしながら、従来の太陽光発電装置を備えた集合住宅内の各住戸の世帯では、特許文献2に記載された発明のように、太陽光発電装置で発電された電力を消費して、電気料金削減の恩恵を多少は受けることはできるものの、その電力を売電することはできず、太陽光発電装置を備えた戸建住宅の世帯ほどの利点を享受することはできなかった。
一方で、太陽光発電装置を備えた集合住宅のオーナー側では、例えば、特許文献1に記載された発明のように、太陽光発電装置で発電される電力を電力会社へ売電可能とした仕様があるが、その集合住宅の空室率を減らすためには、各住戸がさらにより恩恵を受けられる仕様も望まれている。
そこで、本発明は、太陽光発電装置で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様と、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様とに、容易に変更することができる太陽光発電装置を備えた集合住宅、及びこの集合住宅の改装方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、太陽光発電装置を備えた集合住宅であって、前記太陽光発電装置の電力出力端子から導き出された導線が、少なくとも前記集合住宅内の住戸の数分に分岐された分岐出力端子で分岐されており、前記分岐出力端子の少なくとも1つは、導線により、予め設置されたパワーコンディショナの入力端子に接続され、該パワーコンディショナの出力端子は、導線により、主開閉器の入力端子に接続され、該主開閉器の入出力端子は買電メータ及び売電メータを介して系統電力に接続されているとともに、前記集合住宅における予め設置された前記パワーコンディショナの箇所及び各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所から前記各住戸内まで予め導線が配設されており、前記各住戸内まで予め配設された前記導線は、これら各住戸における系統電力に少なくとも買電メータを介して接続された分電盤に予めそれぞれ接続されていることを特徴とする。
また、前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所は、補強部材により予め補強されているとよい。
本発明の太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法は、上記した太陽光発電装置を備えた集合住宅における前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所に、住戸用のパワーコンディショナを設置し、その入力端子に、前記分岐出力端子を接続し、その出力端子には、前記各住戸に予め配設された前記導線の前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所側の端部を接続するとともに、前記分電盤と系統電力との間に売電メータも設置することを特徴とする。
ここで、予め設置された前記パワーコンディショナを残し、その出力端子における前記主開閉器の入力端子との接続を解除し、その出力端子に、前記各住戸のうちいずれかの住戸に予め配設された前記導線の前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所側の端部を接続するとよい。
このような本発明の太陽光発電装置を備えた集合住宅は、太陽光発電装置の電力出力端子から導き出された導線が、少なくとも集合住宅内の住戸の数分に分岐された分岐出力端子で分岐されており、分岐出力端子の少なくとも1つは、導線により、予め設置されたパワーコンディショナの入力端子に接続され、パワーコンディショナの出力端子は、導線により、主開閉器の入力端子に接続され、主開閉器の入出力端子は買電メータ及び売電メータを介して系統電力に接続されている。
そのうえで、集合住宅における予め設置されたパワーコンディショナの箇所及び各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所から各住戸内まで予め導線が配設されており、各住戸内まで予め配設された導線は、これら各住戸における系統電力に少なくとも買電メータを介して接続された分電盤に予めそれぞれ接続された構成とされている。
こうした構成なので、集合住宅内に予め必要な導線が配設されているため、簡単な改装工事により、太陽光発電装置で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様と、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様とに、容易に変更することができる。
そのうえ、太陽光発電装置で発電される電力を各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様にする際に、導線と分電盤とを接続する電気工事を省略することができる。
また、各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所は、補強部材により予め補強されている場合は、太陽光発電装置で発電される電力を各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様にする際に、外壁などの各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所の補強工事を省略することができる。
このような本発明の太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法は、上記した太陽光発電装置を備えた集合住宅における各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所に、住戸用のパワーコンディショナを設置し、その入力端子に、分岐出力端子を接続し、その出力端子には、各住戸に予め配設された導線の各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所側の端部を接続するとともに、分電盤と系統電力との間に売電メータも設置する構成とされている。
こうした構成なので、主に住戸用のパワーコンディショナの設置工事だけで済むため、太陽光発電装置で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様から、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様へ、容易に変更することができる。
ここで、予め設置されたパワーコンディショナを残し、その出力端子における主開閉器の入力端子との接続を解除し、その出力端子に、各住戸のうちいずれかの住戸に予め配設された導線の各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所側の端部を接続する場合は、太陽光発電装置で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様から、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様へ変更するに際して、予め設置されたパワーコンディショナを、住戸用のパワーコンディショナとして転用することができるため、経済的である。
実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅の概略構成を示す平面図である。 実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅の1階部分の概略構成を示す平断面図である。 外壁におけるパワーコンディショナの設置箇所及び将来設置される可能性のある箇所の補強部材による補強を説明するための説明図である。 実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅を改装した後の1階部分の概略構成を示す平断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
先ず、実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅の構成について説明する。
図1は、実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅Hの概略構成を示す平面図である。
この集合住宅Hは、屋根面Yの上側に、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・を、横に9枚、縦に6枚の計54枚備えている。
まず、平面視で、上側3列の太陽光発電パネル1,・・・の電力出力端子1a,・・・から導き出された導線2,2,2は、ジョイントボックス31内で、3つの分岐出力端子31a,31b,31bに分岐されている。
また、平面視で、下側3列の太陽光発電パネル1,・・・の電力出力端子1a,・・・から導き出された導線2,2,2も、もう1つのジョイントボックス31内で、3つの分岐出力端子31a,31b,31bに分岐されている。
ここで、列毎の太陽光発電パネル1,・・・の電力出力端子1a,・・・を直列に接続し、ジョイントボックス31,31内で、それぞれ3列の導線2,2,2を並列に接続したのは、家庭用電源として利用するための必要な電力を得るためである。
また、上側のジョイントボックス31内で分岐された1つの分岐出力端子31aは、図2に示したように、集合住宅Hの外壁4に予め設置されたパワーコンディショナ51の入力端子51aに、導線21により、接続されている。
また、下側のジョイントボックス31内で分岐された1つの分岐出力端子31aは、図2に示したように、集合住宅Hの外壁4に予め設置されたパワーコンディショナ52の入力端子52aに、導線21により、接続されている。
さらに、パワーコンディショナ51の出力端子51bは、導線22により、集合住宅Hの外壁4に設置された主開閉器6の入力端子6aに接続されている。
また、パワーコンディショナ52の出力端子52bも、導線22により、集合住宅Hの外壁4に設置された主開閉器6の入力端子6aに接続されている。
さらに、主開閉器6の入出力端子6bは、買電メータ7a及び売電メータ7bを介して、系統電力Eに接続されている。
そして、主開閉器6の出力端子6cは、天井裏空間を通して、導線23により、共用設備としての外灯用照明8,8,8にそれぞれ接続されている。
なお、図2は、集合住宅Hの1階部分の概略構成を示す平断面図であり、主開閉器6の出力端子6cは、図示を省略した2階部分の共用設備としての外灯用照明8,8,8にも接続されている。
また、ジョイントボックス31,31から分岐した分岐出力端子31a,31a,31b,31b,31b,31b,31b,31bは、集合住宅H内の住戸の数分、つまり、6つ設けられている。
そのうえで、1階部分では、外壁4におけるパワーコンディショナ51,52の設置された位置、及び仮想線(二点鎖線)で示した住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所から天井裏空間を通して、各住戸内まで予め導線24がそれぞれ配設されている。
また、2階部分でも、住戸用のパワーコンディショナ53,53,53が将来設置される可能性のある箇所から天井裏空間を通して、各住戸内まで予め導線24がそれぞれ配設されている。
さらに、各住戸内では、買電メータ7aを介して、系統電力Eに接続された分電盤9に、導線24が予めそれぞれ接続されている。
また、各住戸内では、分電盤9から天井裏空間を通して、仮想線(二点鎖線)で示した電力消費量の監視用モニタ10が将来設置される可能性のある箇所まで、導線25も、それぞれ配設されている。
なお、図2では、この仕様においては通電されない導線24,・・・及び導線25,・・・は、分かり易いように、点線で表した。
また、外壁4におけるパワーコンディショナ51,52が設置される箇所の裏側は勿論、住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所の裏側も、図3に示したように、補強部材11がそれぞれ予め設けられ、補強されている。
ここで、これらの補強部材11は、外壁4の裏面に位置する間柱41,41間に、ボルト11a,11aで、それぞれ固定されている。
また、図示は省略したが、外壁4における住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所には、住戸用のパワーコンディショナ53を簡単に設置できるように、パワーコンディショナ用取付具を、ボルトなどの締結部材で補強部材11に予め固定して設けておくとよい。
なお、外壁4には、導線22や導線24などを、壁内空間を介して屋根裏空間へ通すための通孔12が設けられている。
これにより、この集合住宅Hにおける、この新築した状態では、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様にすることができる。
すなわち、この仕様では、昼間は、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、主開閉器6を介して、系統電力Eへ逆潮流させて、電力会社へ売電し、夜間には、電力会社の系統電力Eから買電し、共用設備としての外灯用照明8,・・・で電力消費すれば、オーナー側は、それなりの利益が得られる。
次に、実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法について説明する。
図4は、実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅Hを改装した後の1階部分の概略構成を示す平断面図である。
まず、外壁4における住戸用のパワーコンディショナ53の設置する可能性のある箇所として定めておいた箇所に、住戸用のパワーコンディショナ53を設置する。
そして、パワーコンディショナ53の入力端子53aに、導線21により、分岐出力端子31bを接続する。
また、図示を省略した2階部分にも住戸が3つあり、その住戸用のパワーコンディショナ53の設置する可能性のある箇所として定めておいた箇所にも、住戸用のパワーコンディショナ53をそれぞれ設置する。
そして、同様に、パワーコンディショナ53の入力端子53aに、導線21により、分岐出力端子31bをそれぞれ接続する。
また、予め設置されたパワーコンディショナ51,52はそのまま残し、これらの出力端子51b,52bから導線22,22の端部を抜いて、主開閉器6の入力端子6aとの接続を解除する。
そして、これらのパワーコンディショナ51,52の出力端子51b,52bに、1階部分の平面視で左側と中央の住戸に予め配設された導線24,24の外壁4側の端部を接続する。
つまり、集合住宅Hに設置されるパワーコンディショナは、予め設置されたパワーコンディショナ51,52の2台に、4台のパワーコンディショナ53,53,53,53を加えた計6台(集合住宅H内の住戸数と同じ)となる。
さらに、各住戸において、図2に仮想線(二点鎖線)で示した電力消費量の監視用モニタ10の設置する可能性のある箇所として定めていた箇所に、電力消費量の監視用モニタ10を設置して、導線25へそれぞれ接続する。
また、各住戸において、売電メータ7bをそれぞれ設置する。
さらに、主開閉器6と系統電力Eとの間に設置された売電メータ7bは取り除く。
なお、図4では、この仕様においては通電されない導線22,22は、分かり易いように、点線で表した。
これにより、この集合住宅Hにおける、この改装した状態では、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様にすることができる。
すなわち、この仕様では、特に、昼間は、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される割り当てられた電力の余剰分を、系統電力Eへ逆潮流させて、電力会社へ売電すれば、各住戸の世帯は、それなりの利益が得られる。
なお、オーナー側の諸事情などにより、この図4に示した太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様(改装時の仕様)を、もとの図2に示した太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様(新築時の仕様)へ戻すことも、上記した改装方法と反対の手順で容易に行うことができる。
次に、実施例の作用効果について説明する。
このような実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅Hは、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・の電力出力端子1a,・・・から導き出された導線2,・・・が、ジョイントボックス31,31内で、集合住宅H内の住戸の数分の6つに分岐された分岐出力端子31a,31a,31b,31b,31b,31bで分岐されており、分岐出力端子31a,31aは、導線21により、予め設置されたパワーコンディショナ51,52の入力端子51a,52aに接続され、パワーコンディショナ51,52の出力端子51b,52bは、導線22により、主開閉器6の入力端子6aに接続され、主開閉器6の入出力端子6bは系統電力Eに接続され、主開閉器6の出力端子6cは導線23により共用設備としての外灯用照明8,・・・に接続されている。
そのうえで、集合住宅Hにおける外壁4の住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所から各住戸内まで予め導線24がそれぞれ配設された構成とされている。
こうした構成なので、集合住宅H内に予め必要な導線24,・・・が配設されているため、簡単な改装工事により、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様と、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様とに、容易に変更することができる。
ここで、各住戸内まで予め配設された導線24,・・・は、これら各住戸における系統電力Eに接続された分電盤9に予めそれぞれ接続されている。
このため、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様にする際に、導線24と分電盤9とを接続する電気工事を省略することができる。
また、外壁4の住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所は、補強部材11により予めそれぞれ補強されている。
このため、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様にする際に、外壁4の住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所の補強工事を省略することができる。
このような実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法は、上記した太陽光発電装置を備えた集合住宅Hにおける外壁4の各住戸用のパワーコンディショナ53の設置する可能性のある箇所として定めておいた箇所に、住戸用のパワーコンディショナ53を設置し、その入力端子53aに、分岐出力端子31bを接続し、その出力端子53bには、各住戸に予め配設された導線24の各住戸用のパワーコンディショナ53の設置する可能性のある箇所として定めておいた箇所側の端部をそれぞれ接続する構成とされている。
こうした構成なので、主に住戸用のパワーコンディショナ53の設置工事だけで済むため、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様から、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様へ、容易に変更することができる。
ここで、予め設置されたパワーコンディショナ51,52を残し、その出力端子51b,52bにおける主開閉器6の入力端子6aとの接続を解除し、その出力端子51b,52bに、各住戸のうちの2戸の住戸に予め配設された導線24,24の各住戸用のパワーコンディショナ53の設置する可能性のある箇所として定めておいた箇所側の端部を接続する。
このため、太陽光発電装置としての太陽光発電パネル1,・・・で発電される電力を、オーナー側が電力会社へ売電可能とする仕様から、各住戸の世帯が電力会社へ売電可能とする仕様へ変更するに際して、予め設置していたパワーコンディショナ51,52を、住戸用のパワーコンディショナとして転用することができるので、経済的である。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態について実施例をもとに詳述してきたが、具体的な構成は、上記した実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記した実施例では、共用設備を、外灯用照明8,・・・として実施したが、これに限定されず、給排水ポンプなどとして実施してもよい。
また、集合住宅Hは、複数の建物ユニットを組み付けて成るユニット建物で構築すれば、建物ユニット間の隙間を利用して、導線24,・・・などの配設が容易なので好適であるが、これに限定されず、軸組建物などで構築してもよい。
さらに、上記した実施例の太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法では、予め設置していたパワーコンディショナ51,52を、住戸用のパワーコンディショナとして転用して実施したが、これに限定されず、予め設置していたパワーコンディショナ51,52は取り除き、全てを新たなパワーコンディショナ53として実施してもよい。
また、上記した実施例では、予め設置していたパワーコンディショナ51,52を、住戸用のパワーコンディショナとして転用することを想定して、図示したような設置箇所としたが、これに限定されず、他の箇所に設置して実施してもよい。
さらに、上記した実施例では、予め設置されたパワーコンディショナ51,52の設置箇所や各住戸用のパワーコンディショナ53が将来設置される可能性のある箇所を外壁4として実施したが、これに限定されず、例えば、集合住宅H内に、設置専用スペースを設けるなどして実施してもよい。
H 集合住宅
1 太陽光発電パネル(太陽光発電装置)
1a 太陽光発電パネルの電力出力端子
2 導線
31a,31b 分岐出力端子
21 導線
4 外壁(住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所)
51,52 予め設置されたパワーコンディショナ
51a,52a 予め設置されたパワーコンディショナの入力端子
51b,52b 予め設置されたパワーコンディショナの出力端子
22 導線
6 主開閉器
6a 主開閉器の入力端子
6b 主開閉器の入出力端子
6c 主開閉器の出力端子
E 系統電力
23 導線
8 外灯用照明(共用設備)
53 住戸用のパワーコンディショナ
53a 住戸用のパワーコンディショナの入力端子
53b 住戸用のパワーコンディショナの出力端子
24 導線
9 分電盤
11 補強部材

Claims (6)

  1. 太陽光発電装置を備えた集合住宅であって、
    前記太陽光発電装置の電力出力端子から導き出された導線が、少なくとも前記集合住宅内の住戸の数分に分岐された分岐出力端子で分岐されており、
    前記分岐出力端子の少なくとも1つは、導線により、予め設置されたパワーコンディショナの入力端子に接続され、該パワーコンディショナの出力端子は、導線により、主開閉器の入力端子に接続され、該主開閉器の入出力端子は買電メータ及び売電メータを介して系統電力に接続されているとともに、
    前記集合住宅における予め設置された前記パワーコンディショナの箇所及び各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所から前記各住戸内まで予め導線が配設されており、
    前記各住戸内まで予め配設された前記導線は、これら各住戸における系統電力に少なくとも買電メータを介して接続された分電盤に予めそれぞれ接続されていることを特徴とする太陽光発電装置を備えた集合住宅。
  2. 前記主開閉器の出力端子は導線により設備に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置を備えた集合住宅。
  3. 前記各住戸内の前記分電盤から電力消費量の監視用モニタが将来設置される可能性のある箇所までも予め導線が配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽光発電装置を備えた集合住宅。
  4. 前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所は、補強部材により予め補強されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の太陽光発電装置を備えた集合住宅。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の太陽光発電装置を備えた集合住宅における前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所に、住戸用のパワーコンディショナを設置し、その入力端子に、前記分岐出力端子を接続し、その出力端子には、前記各住戸に予め配設された前記導線の前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所側の端部を接続するとともに、前記分電盤と系統電力との間に売電メータも設置することを特徴とする太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法。
  6. 予め設置された前記パワーコンディショナを残し、その出力端子における前記主開閉器の入力端子との接続を解除し、その出力端子に、前記各住戸のうちいずれかの住戸に予め配設された前記導線の前記各住戸用のパワーコンディショナが将来設置される可能性のある箇所側の端部を接続することを特徴とする請求項5に記載の太陽光発電装置を備えた集合住宅の改装方法。
JP2014089993A 2010-01-28 2014-04-24 太陽光発電装置を備えた集合住宅、及びこの集合住宅の改装方法 Active JP5731688B2 (ja)

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