JP2014135413A - 半導体パッケージ用基板、半導体パッケージ及びそれらの製造方法 - Google Patents

半導体パッケージ用基板、半導体パッケージ及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】はんだリフロー時に、半導体チップとダイパッドとの間に剥離が起きないようにした半導体パッケージ用基板、半導体パッケージ及び製造方法を提供する。
【解決手段】半導体パッケージ用基板20は、銅層13、または、銅層13およびニッケル層12からなる基材上に半導体チップ31を実装するための半導体チップ実装領域14を有するとともに、さらにその外側方向に、順に、半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つの囲い枠15aと、空隙15bと、周辺端子用突起17とを有する。半導体パッケージは、半導体パッケージ用基板の半導体チップ実装領域に半導体チップを実装する工程と、半導体チップと周辺端子とをワイヤボンディングする工程と、ワイヤボンディング後に半導体チップ、囲い枠、周辺端子を、封止樹脂34で埋設する工程と、第2銅層13の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝32を形成してダイパッド36を設ける工程とを含んで製造される。
【選択図】図1

Description

小型薄型化が可能で且つ半田耐熱性に優れた半導体パッケージ用基板、その基板に半導体チップを搭載した半導体パッケージ及びそれらの製造方法に関する。
従来、半導体チップ、パッケージ用基板および半導体チップを封止する樹脂パッケージ部からなる半導体パッケージにおいては、半導体パッケージの製造工程の途中で巻き込まれた水分や、作成後に吸湿された水分などの半導体パッケージの中の水分によって、半導体パッケージをプリント基板に実装する際のはんだリフロー工程において加熱する際に、水分の膨張によって水蒸気爆発が起こり、半導体チップと封止樹脂やダイパッドなどとの間に剥離が起きる場合があるという問題があった。
特に、パッケージ用基板が樹脂である絶縁性基板である場合には、封止樹脂に加え、パッケージ用基板に用いられる樹脂においても吸湿が起こりやすいため水蒸気爆発が起こりやすく、このため、樹脂やボンディングシート(ダイアタッチ剤)等の開発が行われたり、パッケージにおける水分の浸入を防ぐために再外層にさらに樹脂を設けることが提案されている(例えば特許文献1)。また、パッケージ用基板への吸湿を無くするためパッケージ用基板として金属基板を用いることが提案されている(例えば特許文献2)。
特開2007−335424号公報 特開2008−147237号公報
しかしながら、特許文献1のパッケージでは、パッケージにおける水分の浸入を防ぐために最外層にさらに樹脂を別途形成する工程が必要となるため、生産性の低下やコストアップに繋がるという問題点があった。また、パッケージが大きくなるため、軽薄短小化を目的とするパッケージの製造においては目的に相反するものとなる問題点があった。
また、特許文献2のパッケージでは、絶縁性基板を用いた場合に比べ水蒸気爆発は起こりにくいが、長期間の保管をする場合や高湿環境下に晒される場合にはダイパッドと封止樹脂との界面からの半導体チップとダイパッドとの界面への水分の浸入や封止樹脂への吸湿の影響があり、半導体チップとパッケージ用基板間の剥離の発生のおそれがあった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、半導体チップを搭載するダイパッドとそれらを埋設する封止樹脂との界面から水分が浸入したり、封止樹脂中に水分が浸入したりした場合においても、半導体パッケージをプリント基板に実装する際のはんだリフロー工程において加熱する際に、半導体チップとダイパッドとの間に剥離が生じることを抑制できる半導体パッケージ、それに用いる半導体パッケージ用基板、及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の半導体パッケージ用基板は、
金属からなる半導体パッケージ用基板であって、
銅層、または、銅層およびニッケル層からなる基板上に半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域を有するとともに、
さらにその外側方向に、順に、前記半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つの囲い枠と、空隙と、周辺端子用突起とを有することを特徴とする。
(2)本発明の半導体パッケージ用基板の製造方法は、
金属からなる半導体パッケージ用基板の製造方法であって、
銅を主成分とする第1銅層、ニッケルを主成分とするニッケル層および銅を主成分とする第2銅層からなる3層材を準備する工程と、
前記第1銅層上にレジスト膜を設ける工程と、
前記レジスト膜を露光、現像し開口部を設ける工程と、
前記開口部に金属層を形成した後にレジスト膜を除去する工程と、
レジスト膜を除去することによって露出した第1銅層を選択的にエッチングすることによって囲い枠および周辺端子用突起を形成する工程と、
を含むことを特徴とする。
(3)本発明の半導体パッケージ用基板の製造方法は、上記(2)において、
前記銅を主成分とする第1銅層、ニッケルを主成分とするニッケル層および銅を主成分とする第2銅層からなる3層材は、少なくとも一回以上表面活性化処理法を用いて3層に形成するものであることを特徴とする。
(4)本発明の半導体パッケージは、
周辺端子、ダイパッド上の半導体チップ、前記半導体チップと前記周辺端子とをつなぐワイヤ、および、周辺端子と半導体チップとワイヤとを封止する樹脂からなる半導体パッケージであって、
前記半導体チップの側面を囲う1つ以上の囲い枠を前記ダイパッド上に有し、
ダイパッドおよび囲い枠が金属からなることを特徴とする。
(5)本発明の半導体パッケージは、上記(4)において、
前記半導体パッケージにおいて、半導体パッケージの底面に対する前記囲い枠の表面位置の高さは周辺端子の表面位置の高さと同じであることを特徴とする。
(6)本発明の半導体パッケージは、上記(4)において、
前記囲い枠が上方から順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層からなる、または、第1金属層、第1銅層からなることを特徴とする。
(7)本発明の半導体パッケージの製造方法は、
順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層、第2銅層、第2金属層が積層されてなり、前記第1金属層および第2金属層が選択的エッチングのためのメタルマスクである5層材を準備する工程と、
第1銅層およびニッケル層の選択的エッチングによって、
半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域を形成するとともに、
さらにその外側方向に、順に、前記半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つ以上の囲い枠、空隙、周辺端子用突起を形成する工程と、
前記半導体チップ実装領域に半導体チップを実装する工程と、
前記半導体チップと周辺端子用突起とをワイヤボンディングする工程と、
前記ワイヤボンディング後に前記半導体チップ、囲い枠及び周辺端子用突起を、封止樹脂で埋設する工程と、
前記第2銅層の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝を形成してダイパッドおよび周辺端子を設ける工程とを含むことを特徴とする。
(8)本発明の半導体パッケージの製造方法は、
順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層、第2銅層、第2金属層が積層されてなり、前記第1金属層および第2金属層が選択的エッチングのためのメタルマスクである5層材を準備する工程と、
第1銅層の選択的エッチングによって、
半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域を形成するとともに、
さらにその外側方向に、順に、前記半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つ以上の囲い枠、空隙、周辺端子用突起を形成する工程と、
前記半導体チップ実装領域に半導体チップを実装する工程と、
前記半導体チップと周辺端子用突起とをワイヤボンディングする工程と、
前記ワイヤボンディング後に前記半導体チップ、囲い枠及び周辺端子用突起を、封止樹脂で埋設する工程と、
前記第2銅層およびニッケル層の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝を形成してダイパッドおよび周辺端子を設ける工程とを含むことを特徴とする。
本発明の半導体パッケージは、半導体チップの周囲に囲い枠を設けていることにより、半導体チップを搭載するダイパッドとそれらを埋設する封止樹脂との界面から水分が浸入したり、封止樹脂中に水分が浸入した場合においても、浸入経路を長くすることにより、水分が半導体チップとダイパッドとの間に到達することを抑制し、ポップコーン現象を起こりにくくすることが可能である。
図1は本発明の実施形態の半導体パッケージ用基板を示す断面図である。 図2は本発明の実施形態の半導体パッケージ用基板の製造方法を示す図であり、(a)は半導体パッケージ用基板を形成する前の3層材の断面図であり、(b)は第1銅層上及び第2銅層の表面にレジスト膜を形成した状態を示す断面図であり、(c)は第1銅層上及び第2銅層の表面に形成したレジスト膜を露光、現像した状態を示す断面図であり、(d)は、第1銅層上に形成したレジスト膜の開口部に第1金属層を形成し、第2銅層上に形成したレジスト膜の開口部に第2金属層を形成した状態を示す断面図であり、(e)はレジスト膜を除去して5層材を形成した状態を示す断面図であり、(f)は銅の選択エッチングで第1銅層をエッチング除去して半導体パッケージ用基板を形成した状態を示す断面図である。 図3は半導体パッケージ用基板の製造方法に用いる表面活性化処理装置の概略を示す説明図である。 図4は本発明の実施形態の半導体パッケージであり、(a)は実施形態1の半導体パッケージを示す断面図であり、(b)は実施形態2の半導体パッケージを示す断面図である。 図5は実施形態1の半導体パッケージの製造方法を示す説明図であり、(a)は半導体パッケージ用基板の断面図であり、(b)は囲い枠の内側(半導体チップ実装領域)に半導体チップを実装して周辺端子用突起とワイヤボンディングした状態を示す断面図であり、(c)は封止樹脂で半導体チップ、囲い枠、空隙及び周辺端子用突起を埋設した状態を示す断面図であり、(d)は第2銅層を選択エッチングしてダイパッド仕切溝を形成しダイパッドおよび周辺端子を設けた状態を示す断面図である。 図6は実施形態2の半導体パッケージの製造方法を示す説明図であり、(a)は囲い枠の内側(半導体チップ実装領域)に半導体チップを実装して周辺端子用突起とワイヤボンディングした状態を示す断面図であり、(b)は封止樹脂で半導体チップ、囲い枠、空隙及び周辺端子用突起を埋設した状態を示す断面図であり、(c)は第2銅層を選択エッチングしてダイパッド仕切溝となる部分を形成した状態を示す断面図であり、(d)は第2銅層を選択エッチングで露出したニッケル層を選択エッチングして除去し、ダイパッド仕切溝を形成しダイパッドおよび周辺端子を設けた状態を示す断面図である。 図7は実施形態1の半導体パッケージにおける囲い枠の位置をダイパッドの最外方に設けた状態を示す説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。 図8は実施形態3の半導体パッケージであり、囲い枠を二重に設けた状態を示す断面説明図である。 図9は半導体パッケージにおける水分浸入経路を示す断面説明図であり、(a)は本発明の半導体パッケージにおける水分浸入経路を示す断面説明図であり、(b)は従来の半導体パッケージにおける水分浸入経路を示す断面説明図である。
本発明の半導体パッケージ用基板を、図1の断面図、図2の半導体パッケージ用基板の製造方法を用いて説明する。
本発明に係る半導体パッケージ用基板20は、金属からなる半導体パッケージ用基板であって、銅層(第2銅層13)、または、銅層(第2銅層13)およびニッケル層12からなる基材上に半導体チップ31を実装するための半導体チップ実装領域14を有するとともに、さらにその外側方向に、順に、半導体チップ実装領域14を囲む少なくとも1つの囲い枠15aと、空隙15bと、周辺端子用突起17とを有している。
すなわち、本発明の実施形態に係る半導体パッケージ用基板20は、順に、第1金属層16a、第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13、第2金属層16bが積層されており、半導体チップ31を実装するための半導体チップ実装領域14を有するとともに、
さらにその外側方向に、順に、囲い枠15a、空隙15b、周辺端子用突起17を有している。
なお、図1においては、第1銅層11の選択的エッチングに用いた第1金属層16aをそのまま残している。
<第1銅層、第2銅層>
パッケージ用基板20を構成する第1銅層11や第2銅層13としては、銅板、電解銅箔、圧延銅箔などが挙げられる。
第1銅層11や第2銅層13の素材としては、銅の他、JISに規定の無酸素銅、タフピッチ銅、リン青銅、黄銅や、銅ベリリウム系合金(例えば、ベリリウム2%、残部が銅の合金など)、銅銀系合金(例えば、銀3〜5%、残部が銅の合金など)などが挙げられる。
第1銅層11の厚みとしては、5〜100μmの範囲とすることが望ましい。より望ましくは18〜80μmである。5μm未満では、半導体パッケージを形成した際に封止樹脂との接着面積が小さいことによる端子の抜け落ちが生じる恐れがある。逆に100μmを超えると、厚すぎて不経済であり、かつ、微細なエッチングが困難となる。
第2銅層の厚みとしては、10〜100μmが望ましい。10μm未満では、半導体パッケージ用基板や半導体パッケージの製造過程におけるハンドリングが困難となる。また、100μmを超えると、半導体パッケージが厚くなりすぎる、半導体パッケージの製造工程において銅層13を選択エッチングする際に時間やコストがかかる。
<ニッケル層>
ニッケル層12の成分としては、ニッケルあるいはニッケルを主成分とするニッケル合金を用いることができる。ニッケルを主成分とするニッケル合金としては、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金などが適用できる。リンあるいはボロンなどの合金成分は、ニッケル合金めっき中に20質量%以下含まれることが望ましい。20質量%を超えると、エッチングストップ層としての役割が効果的でなくなる。
ニッケル層12の厚みとしては、0.1〜10μmが望ましく、より望ましくは0.5〜2μmである。0.1μm未満では、ニッケル層12が均一に被覆しないので、エッチングストップ層としての役割の点で問題が生じる。一方、10μmを超えると、厚すぎてエッチング層としての効果が飽和し、経済的でない。また、ニッケル層12のエッチングを行う際に長い時間を要するようになり、第1銅層11まで不必要に多くエッチングされてしまう恐れがある。
ニッケル層12は、第1銅層11又は第2銅層13上に湿式や乾式めっき法などの手段により析出させて形成することができる。例えば、電気めっき法、浸漬めっき法、真空蒸着法などの手段が挙げられる。
また、めっき法に代えて、電解ニッケル箔や圧延ニッケル箔、ニッケルを主成分とした合金箔(例えばニッケル−鉄合金箔)などを第1銅層11又は第2銅層13上に圧接する手段も挙げられる。
<3層の積層>
図1の半導体パッケージ用基板の断面図に示すように、半導体パッケージ用基板20は、順に、第1金属層16a、第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13、第2金属層16bが積層されてなるが、このうち、第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13の3層材10aは、めっき法や積層法などの手段によって製造することができる。例えば、ニッケル層12は、第1銅層11又は第2銅層13上に、湿式や乾式めっき法などの手段により析出させて形成することができる。
また、めっき法に代えて、電解ニッケル箔や圧延ニッケル箔などを第1銅層11又は第2銅層13上に圧接する手段(積層法)も挙げられる。
積層法としては、例えば、冷間圧延法、熱間圧延法などが挙げられるが、表面活性化接合法を用いることが望ましい。表面活性化接合法とは、接合される表面同士、例えば、ニッケル層となるニッケル箔の表面と、第1銅層11又は第2銅層13となる銅箔の表面のそれぞれを、積層する前に活性化処理をして接合予定表面の酸化物などを取り除いた後、
低圧下率での冷間圧延によって積層接合する手段をいう。
<活性化接合>
次に、表面活性化接合法について説明する。
第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13からなる3層10aを、表面活性化接合装置を用いて製造する。図3の表面活性化接合装置の説明図に示すように、ニッケルめっき(ニッケル層12に相当)を施した銅箔11(第1銅層11に相当)と、銅箔13(第2銅層13に相当)とを接合する場合について説明する。
まず、表面活性化接合法においては、接合前に、互いに接合されるニッケルめっき12及び銅箔13の接合予定表面にそれぞれ活性化処理を行う。活性化処理は、真空槽内に装填された銅箔11、銅箔13をそれぞれアース接地された一方の電極(電極A)と接触させ、絶縁支持された他の電極(電極B)との間に、10〜1×10−3Paの極低圧不活性ガス雰囲気好ましくはアルゴンガス中で、1〜50MHzの交流を印加してグロー放電を行わせ、グロー放電によって生じたプラズマ中に露出される電極と接触したニッケルめっき12、銅箔13のそれぞれの面積が、電極Bの面積の1/3以下となるようにスパッタエッチング処理することにより行う。
活性化処理において、不活性ガス圧力が1×10−3Pa未満では安定したグロー放電が行いにくく高速エッチングが困難であり、10Paを超えると活性化処理効率が低下する。印加する交流は、1MHz未満では安定したグロー放電を維持するのが難しく連続エッチングが困難であり、50MHzを超えると発振し易く電力の供給系が複雑となり好ましくない。
また、効率よくエッチングするためには、電極Aと接触するニッケルめっき12、銅箔13のそれぞれの露出面積(活性化させる面積、露出面以外はカバーされている)を、
ニッケルめっき12、銅箔13のそれぞれの露出面と対向する電極Bの面積より小さくする必要がある。
この(電極Aに接触するニッケルめっき12、銅箔13の露出面積)/(電極Bの対向面積)の比を1/3以下とすることにより、充分な効率でエッチングを行うことができる。
次に、これらの活性化処理されたニッケルめっき12と銅箔13とを積層接合して、ニッケルめっき12を施した銅箔11と、銅箔13とを接合して3層の積層材10a(第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13)を形成する(図2(a)参照)。
積層接合は、ニッケルめっき12、銅箔13のそれぞれ活性化処理した面を対向させるようにし両者を当接して重ね合わせ圧接ユニットで冷間圧接を施すことによって達成される。この際の積層接合は低温度で可能であり、銅箔11、ニッケルめっき12、銅箔13ならびに接合部に組織変化や合金層の形成などといった悪影響を軽減または排除することが可能である。
銅箔11、ニッケルめっき12、銅箔13のそれぞれの温度(℃)をTとして、0℃<T≦300℃の範囲で良好な接合状態が得られる。より好ましくは、0℃<T≦200℃である。0℃以下とすると特別な冷却装置が必要となり、300℃を超えると銅箔の強度や特性の変化が現れる。また、200℃を超えると銅箔の組成によっては、銅の再結晶に伴う組織変化などの軟化でハンドリングに悪影響が生じてくる場合がある。
また圧延率R(%)は、0.01%≦R≦30%であることが好ましい。0.01%未満では充分な接合強度が得られず、30%を超えると変形が大きくなり加工精度上好ましくない。より好ましくは、0.1%≦R≦3%である。
また、このようにして製造された3層材10を、必要により残留応力の除去または低減などのために熱処理を施すこともできる。
なお、上記積層接合はプレス装置などを用いて圧接処理によって製造することもできる。
なお、上記において、銅箔11にニッケルめっき12を施す代わり、銅箔11とニッケル箔12を活性化接合法を用いて2層材とし、さらにこの2層材に銅箔13を活性化接合することもできる。
<第1金属層、第2金属層>
第1金属層16a、第2金属層16bは、それぞれ第1銅層11、第2銅層13の上に形成して、第1銅層11、第2銅層13のエッチングの際のメタルマスクとしての役割や、第1銅層11、第2銅層13の酸化防止層としての効果を果たす。また、ワイヤボンディングの接合を容易にするための被覆層としての役割も果たす。
第1金属層16aや第2金属層16bとしては、表面側から順にAu/Pd/Niの3層からなる金属層やAu/Niの2層からなる金属層、Au,Agなどが挙げられ、めっき法等の手段によって形成させることができる。
次に、半導体パッケージ用基板を製造する方法を詳細に説明する。すなわち、実施形態の半導体パッケージ用基板の製造方法は、銅を主成分とする第1銅層11、ニッケルを主成分とするニッケル層12および銅を主成分とする第2銅層13からなる3層材10aを準備する工程と、第1銅層16a上にレジスト膜18を設ける工程と、レジスト膜18を露光、現像し開口部18aを設ける工程と、開口部18aに金属層(第1金属層16a)を形成した後にレジスト膜18を除去する工程と、レジスト膜18を除去することによって露出した第1銅層11を選択的にエッチングすることによって囲い枠および周辺端子用突起を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
図2において、
(a)は半導体パッケージ用基板を形成する前の3層材の断面図であり、(b)は第1銅層上及び第2銅層の表面にレジスト膜を形成した状態を示す断面図であり、(c)は第1銅層上及び第2銅層の表面に形成したレジスト膜を露光、現像した状態を示す断面図であり、(d)は、第1銅層上に形成したレジスト膜の開口部に第1金属層を形成し、第2銅層上に形成したレジスト膜の開口部に第2金属層を形成した状態を示す断面図であり、(e)はレジスト膜を除去して5層材を形成した状態を示す断面図であり、(f)は銅の選択エッチングで第1銅層をエッチング除去して半導体パッケージ用基板を形成した状態を示す断面図である。
まず、(a)の半導体パッケージ用基板を形成する前の3層材10aを準備し、(b)に示すように、3層材10aの第1銅層11上及び第2銅層13の表面にレジスト膜18を形成する。次に、(c)に示すように、第1銅層11上及び第2銅層13の表面に形成したレジスト膜18を露光、現像することによりレジスト膜に開口部18aを設ける。なお、基板において囲い枠および周辺端子用突起として残る部分をレジスト膜の開口部18aとする。そして、(d)に示すように、第1銅層11上に形成したレジスト膜18の開口部18aに第1金属層16aを形成し、第2銅層13上に形成したレジスト膜18の開口部18aに第2金属層16bを形成する。さらに、(e)に示すように、レジスト膜18を除去して、メタルマスクとなる第1金属層16a及び第2金属層16bを設けた5層材10bを形成する。
次に、図2(f)に示すように、5層材10bの第1銅層(銅箔)11の選択エッチングを行い、第1銅層11に、半導体チップ31を実装するための半導体チップ実装領域14を形成するとともに、さらにその外側方向に、順に、囲い枠15a、空隙15b、周辺端子用突起17を形成して半導体パッケージ用基板20を完成させる。このとき、第1銅層11の選択的エッチングに引き続き、露出している部分のニッケル層12の選択的エッチングを行ってもよい。
なお、半導体チップ実装領域14とは、半導体チップ31を実装する予定の領域をいう。囲い枠15aは、半導体チップ実装領域14の周りを囲むように形成された枠をいう。空隙15bは、半導体チップ実装領域、接続端子を形成する際に、それぞれを個々に独立させるために第1銅層11または第1銅層11およびニッケル層12をエッチング除去することによって形成される実装領域と接続端子との間および接続端子間の空隙をいう。
周辺端子用突起17は、半導体チップ31とワイヤ33でワイヤボンディングされ、半導体パッケージ完成後に周辺端子37として外部基板への導通部となる部分をいう。
<囲い枠の大きさや形状>
囲い枠15aの大きさや形状は、特に定めるものではないが、半導体チップとダイパッドとの界面への水分の浸入を防止するための堰の役割を果たすものであり、下記必要条件をふまえた上で、大きさ、形状、位置と個数について適宜決定することが望ましい。具体的には、下記(i)の必要条件を満足することが望ましい。
(i)囲い枠15aや空隙15bがエッチング加工で形成可能な大きさ・形状であること。
上記の観点から、囲い枠15aや空隙15bの大きさとしては、エッチング加工により形成可能な最小の大きさは、銅層11の厚みにもよるが、たとえば囲い枠の一辺の幅は10μm以上程度の大きさであると考えられる。なお、囲い枠の、高さは銅層11の厚みに由来し、特に制限はないが、半導体チップの搭載を妨げないことが望ましい。すなわち、半導体パッケージにおいて、半導体パッケージ30の底面に対する囲い枠15aの表面位置の高さは周辺端子37の表面位置の高さと同じであることが望ましい。
<囲い枠や空隙を形成する位置、個数>
囲い枠15aや空隙15bを形成する位置や個数は、本発明においては、特に制限するものではない。
<囲い枠や空隙の形状>
本発明において囲い枠15aや空隙15bの形状は、エッチング加工で形成可能な形状であれば特に制限するものではないが、エッチング加工の容易性から考えると、囲い枠15aの断面形状が四角形、多角形、円形などが挙げられる。
なお、第1銅層11のエッチングは、市販のアルカリ系の銅のエッチング液等を用いて行うことができる。
<半導体パッケージ>
次に、実施形態の半導体パッケージについて説明する。図4は半導体パッケージであり、(a)は実施形態1の半導体パッケージを示す断面図であり、(b)は実施形態2の半導体パッケージを示す断面図である。実施形態の半導体パッケージは、周辺端子、ダイパッド上の半導体チップ、半導体チップと周辺端子とをつなぐワイヤ、および、周辺端子と半導体チップとワイヤとを封止する樹脂からなる半導体パッケージであって、半導体チップの側面を囲う1つ以上の囲い枠をダイパッド上に有し、ダイパッドおよび囲い枠が金属からなることを特徴とする。
また、実施形態の半導体パッケージは、半導体パッケージの底面に対する囲い枠の表面位置の高さは周辺端子の表面位置の高さと同じであることを特徴とする。
さらに、実施形態の半導体パッケージは、囲い枠が上方から順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層からなる、または、第1金属層、第1銅層からなることを特徴とする。
<実施形態1の半導体パッケージ>
実施形態1の半導体パッケージ30は、順に、第1金属層16a、第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13、第2金属層16bが積層されてなり、第1金属層16aおよび第2金属層16bが選択的エッチングのためのメタルマスクである5層材(図2(e)の状態)を準備する工程と、第1銅層11およびニッケル層12の選択的エッチングによって、半導体チップ31を実装するための半導体チップ実装領域14を形成するとともに、さらにその外側方向に、順に、半導体チップ実装領域14を囲む少なくとも1つ以上の囲い枠15a、空隙15b、周辺端子用突起17を形成する工程と、半導体チップ実装領域14に半導体チップ31を実装する工程と、半導体チップ31と周辺端子用突起17とをワイヤボンディングする工程と、ワイヤボンディング後に半導体チップ31、囲い枠15a及び周辺端子用突起17を、封止樹脂34で埋設する工程と、第2銅層13の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝32を形成してダイパッド36および周辺端子37を設ける工程とを含むことによって形成される。
なお、ダイパッド仕切り溝32の形成の際は各周辺端子37の周囲もエッチングすることも含むものとする。
図5は実施形態1の半導体パッケージの製造方法を示す説明図である。まず、(a)に示す半導体パッケージ用基板20の半導体パッケージ実装領域14の上に、ペースト状またはテープ状のダイアタッチ剤を用いて固着するなどの手段によって半導体チップ31を搭載する。なお、ダイアタッチ剤は、例えば、樹脂と銀を混合した銀ペーストを用いることができるが、特に制限されるものではない。
このとき半導体チップ31の搭載は、第2銅層13上に、半導体パッケージ実装領域14を囲むように形成された第1金属層、第1銅層およびニッケル層の3層からなる囲い枠15aの内側に載置する。次に、半導体チップ31と周辺端子用端子17とをワイヤ33でワイヤボンディングする(b)。そして、第1銅層11の上部を半導体パッケージとなる部分を覆うようにして、半導体チップ31、囲い枠15a及び周辺端子用端子17を、封止樹脂34で埋設する(c)。
ここで、封止樹脂34としては、特に限定されるものではないが、例えば、エポキシ系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、オレフィン系樹脂、イソシアネート系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、クロロプレンゴム系樹脂、ニトリル系樹脂、スチレン−ブタジエン−ゴム系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂あるいはホットメルト接着剤などが挙げられる。ホットメルト接着剤としては、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド、ポリエステル、アタクチックポリプロピレン、熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
引き続き、下部の第2銅層13を選択エッチングしてダイパッド仕切溝32を形成してダイパッド36とするとともに周辺端子37とする(d)。
以上のようにして、実施形態1の半導体パッケージを完成させることができる。
<実施形態2の半導体パッケージ>
実施形態2の半導体パッケージ30は、順に、第1金属層16a、第1銅層11、ニッケル層12、第2銅層13、第2金属層16bが積層されてなり、第1金属層16aおよび第2金属層16bが選択的エッチングのためのメタルマスクである5層材(図2(e)の状態)を準備する工程と、第1銅層の選択的エッチングによって、半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域14を形成するとともに、さらにその外側方向に、順に、半導体チップ実装領域14を囲む少なくとも1つ以上の囲い枠15a、空隙15b、周辺端子用突起17を形成する工程と、半導体チップ実装領域14に半導体チップ31を実装する工程と、半導体チップ31と周辺端子用突起17とをワイヤボンディングする工程と、
ワイヤボンディング後に半導体チップ31、囲い枠15a及び周辺端子用突起17を、封止樹脂34で埋設する工程と、第2銅層13およびニッケル層12の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝32を形成してダイパッド36および周辺端子37を設ける工程とを含むことによって形成される。
図6は実施形態2の半導体パッケージの製造方法を示す説明図である。
まず、(a)に示すように、半導体パッケージ用基板20の半導体パッケージ実装領域14の上に、ダイアタッチ剤を用いて固着するなどの手段によって半導体チップ31を搭載した後に、半導体チップ31と周辺端子用端子17とをワイヤ33でワイヤボンディングする。
このとき半導体チップ31の搭載は、第1銅層11および金属層16aからなる囲い枠15aの内側に載置する。そして、第1銅層11の上部を半導体パッケージとなる部分を覆うようにして、半導体チップ31、囲い枠15a及び周辺端子用端子17を、封止樹脂34で埋設する(b)。
次に、第2銅層13及びニッケル層12の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝32を形成してダイパッド36および周辺端子37を設ける。下部の第2銅層13をエッチング液を用いて除去するが、第2銅層13のエッチングの際において、ニッケル層12がエッチングストップ層となる。引き続き、エッチング液を変えて、露出したニッケル層12をエッチングして、ダイパッド仕切溝32を形成する。
以上のようにして、実施形態2の半導体パッケージを完成させることができる。
なお、実施形態の製造方法において、第1銅層、第2銅層のエッチングにおいては、市販のアルカリ系の銅のエッチング液等(例えばメルテックス社製エープロセス)を用いることができる。
また、ニッケル層12のエッチングにおいては、エッチング液として市販のニッケルエッチング液(例えばメルテックス社製N−950)を用いることができる。なお、酸系のエッチング液を用いて銅層13とニッケル層12とを連続してエッチングしても良い。
図7は、半導体パッケージにおける囲い枠の位置をダイパッドの最外方に設けた状態を示す実施形態1の変形例を示す説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
<実施形態3の半導体パッケージ>
図8は、実施形態3の半導体パッケージを示す説明図であり、囲い枠を二重に設けている。これにより、半導体チップとダイパッドとの界面への浸入経路がより長くなるため水分が浸入しにくいという効果がある。
<実施形態の半導体パッケージの効果>
図9(a)は実施形態の半導体パッケージにおける水分浸入経路を示す断面説明図であり、図9(b)は従来の半導体パッケージにおける水分浸入経路を示す断面説明図である。
図9に説明するように、実施形態の半導体パッケージは、半導体チップ31の囲い枠15a及び空隙15bがあるので、封止樹脂34や、封止樹脂34とダイパッド36界面からの水分の浸入があっても、水分の浸入経路が長くなり、半導体チップ31とダイパッドとの界面に水分が浸入しにくい。
これに対し、従来品では、半導体チップ31を囲う囲い枠15a、空隙15bがないので、封止樹脂34や、封止樹脂34とダイパッド36界面から半導体チップとダイパッド界面への水分の浸入経路が短く、リフロー時において水蒸気爆発を起こす可能性がある。
なお、図9において、(x)は封止樹脂とダイパッド36との界面からの水分浸入経路であり、(y)は封止樹脂34中へダイレクトに水分が浸入する経路である。
本発明の半導体パッケージ用基板や半導体パッケージは、半導体チップを搭載するダイパッドに、半導体チップを囲う囲い枠や空隙があるので、封止樹脂や、封止樹脂とダイパッド界面からの水分の浸入があっても、水分の浸入経路が長くなり、半導体チップとダイパッドとの界面に水分が浸入しにくく、半導体パッケージをプリント基板に実装する際のはんだリフロー工程において加熱する際に、半導体チップとダイパッドとの間に剥離が起きず、産業上の利用可能性が極めて高い。
10a 3層材
10b 5層材
11 第1銅層
12 ニッケル層
13 第2銅層
14 半導体チップ実装領域
15a 囲い枠
15b 空隙
16a 第1金属層
16b 第2金属層
17 周辺端子用突起
18 レジスト
18a 開口部
20 半導体パッケージ用基板
30 半導体パッケージ
31 半導体チップ
32 ダイパッド仕切溝
33 ワイヤ
34 封止樹脂
36 ダイパッド
37 周辺端子
A 電極A
B 電極B

Claims (8)

  1. 金属からなる半導体パッケージ用基板であって、
    銅層、または、銅層およびニッケル層からなる基材上に半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域を有するとともに、
    さらにその外側方向に、順に、前記半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つの囲い枠と、空隙と、周辺端子用突起とを有することを特徴とする半導体パッケージ用基板。
  2. 金属からなる半導体パッケージ用基板の製造方法であって、
    銅を主成分とする第1銅層、ニッケルを主成分とするニッケル層および銅を主成分とする第2銅層からなる3層材を準備する工程と、
    前記第1銅層上にレジスト膜を設ける工程と、
    前記レジスト膜を露光、現像し開口部を設ける工程と、
    前記開口部に金属層を形成した後にレジスト膜を除去する工程と、
    レジスト膜を除去することによって露出した第1銅層を選択的にエッチングすることによって囲い枠および周辺端子用突起を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体パッケージ用基板の製造方法。
  3. 前記銅を主成分とする第1銅層、ニッケルを主成分とするニッケル層および銅を主成分とする第2銅層からなる3層材は、少なくとも一回以上表面活性化処理法を用いて3層に形成するものであることを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージ用基板の製造方法。
  4. 周辺端子、ダイパッド上の半導体チップ、前記半導体チップと前記周辺端子とをつなぐワイヤ、および、周辺端子と半導体チップとワイヤとを封止する樹脂からなる半導体パッケージであって、
    前記半導体チップの側面を囲う1つ以上の囲い枠を前記ダイパッド上に有し、
    ダイパッドおよび囲い枠が金属からなることを特徴とする半導体パッケージ。
  5. 前記半導体パッケージにおいて、半導体パッケージの底面に対する前記囲い枠の表面位置の高さは周辺端子の表面位置の高さと同じであることを特徴とする請求項4に記載の半導体パッケージ。
  6. 前記囲い枠が上方から順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層からなる、または、第1金属層、第1銅層からなることを特徴とする請求項4に記載の半導体パッケージ。
  7. 半導体パッケージの製造方法であって、
    順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層、第2銅層、第2金属層が積層されてなり、前記第1金属層および第2金属層が選択的エッチングのためのメタルマスクである5層材を準備する工程と、
    第1銅層およびニッケル層の選択的エッチングによって、
    半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域を形成するとともに、
    さらにその外側方向に、順に、前記半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つ以上の囲い枠、空隙、周辺端子用突起を形成する工程と、
    前記半導体チップ実装領域に半導体チップを実装する工程と、
    前記半導体チップと周辺端子用突起とをワイヤボンディングする工程と、
    前記ワイヤボンディング後に前記半導体チップ、囲い枠及び周辺端子用突起を、封止樹脂で埋設する工程と、
    前記第2銅層の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝を形成してダイパッドおよび周辺端子を設ける工程とを含むことを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  8. 半導体パッケージの製造方法であって、
    順に、第1金属層、第1銅層、ニッケル層、第2銅層、第2金属層が積層されてなり、前記第1金属層および第2金属層が選択的エッチングのためのメタルマスクである5層材を準備する工程と、
    第1銅層の選択的エッチングによって、
    半導体チップを実装するための半導体チップ実装領域を形成するとともに、
    さらにその外側方向に、順に、前記半導体チップ実装領域を囲む少なくとも1つ以上の囲い枠、空隙、周辺端子用突起を形成する工程と、
    前記半導体チップ実装領域に半導体チップを実装する工程と、
    前記半導体チップと周辺端子用突起とをワイヤボンディングする工程と、
    前記ワイヤボンディング後に前記半導体チップ、囲い枠及び周辺端子用突起を、封止樹脂で埋設する工程と、
    前記第2銅層およびニッケル層の選択的エッチングによってダイパッド仕切溝を形成してダイパッドおよび周辺端子を設ける工程とを含むことを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
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