JP2014134669A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント動作中に現像剤が温度上昇するのを防止して、現像性能を維持する画像形成装置を提供する。
【解決手段】実施形態の画像形成装置は、現像装置によりトナーを供給して記録媒体にトナー像を形成する画像形成部と、前記現像装置の温度を検知する検知部と、前記検知部の検知結果が第1の温度以上であれば、プリント動作を停止する制御部とを備える。
【選択図】図5

Description

実施形態は、現像装置内の現像剤の温度を管理する画像形成装置に関する。
Multi Function Peripheral(MFP)やプリンタ等の画像形成装置では、現像剤収納室から現像剤を現像器内に補給する一方、補給量に見合う量の現像剤を現像器の開口から排出し、現像器内の現像剤を逐次置換して、径時変化に伴う現像性能の劣化を防止して、現像性能を維持する装置がある。しかしながら径時変化のみならず、現像剤は温度上昇によっても現像性能を劣化する恐れがある。長時間連続プリントを行う等して現像容器の温度が上昇すると、現像剤が固着し、現像性能を維持出来ない恐れがある。
特開平6−348134号公報
この発明が解決しようとする課題は、プリントを行う間の現像剤の温度上昇を防止して、現像性能を維持する画像形成装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の画像形成装置は、現像装置によりトナーを供給して記録媒体にトナー像を形成する画像形成部と、前記現像装置の温度を検知する検知部と、前記検知部の検知結果が第1の温度以上であれば、前記画像形成部のプリント動作を停止する制御部とを備える。
第1の実施形態のMFPを示す概略構成図。 第1の実施形態の画像形成ステーションを示す概略構成図。 第1の実施形態の補給カートリッジ及び現像装置を示す概略説明図。 第1の実施形態の現像装置の温度管理を主体とする制御系を示す概略ブロック図。 第1の実施形態において現像装置の温度降下操作を示すフローチャート。 第2の実施形態の補給カートリッジ及び現像装置を示す概略説明図。 第2の実施形態の現像装置の温度管理を主体とする制御系を示す概略ブロック図。 第2の実施形態において現像装置の温度降下操作を示すフローチャート。
以下、実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の画像形成装置について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の画像形成装置の一例であるカラーのMFP(Multi-Function Peripherals)10を示す。MFP10は、プリンタ部11を内蔵し、中空の排紙部10aを備える。MFP10は、プリンタ部11の上方にスキャナ部12を備え、フロント側にコントロールパネル14を備える。コントロールパネル14は、例えばユーザによる入力を受け付けるキーボード14a及び、ユーザによる入力を受け付けあるいはユーザへの表示を行う、タッチパネル式のディスプレイ14bを備える。MFP10は、フロント側にMFP10内の温湿度を検知する環境センサ13を備える。環境センサ13の検知結果は、例えばプリンタ部11の画質調整に用いる。
MFP10は、プリンタ部11の下方に、給紙カセット部16を備える。給紙カセット部16は、記録媒体であるシートPを収納する給紙カセット16a及び給紙カセット16aからシートPを取り出すピックアップローラ16bを備える。給紙カセット16aは、未使用のシート或いはリユースのシート(例えば画像を消色処理により消色したシート)等を給紙可能である。MFP10は、下方に、ピックアップローラ17aを備える手差し給紙トレイ17を備える。MFP10は、フロント側に、プリンタ部11から排出される廃トナーを回収する廃トナーボックス15を備える。MFP10は、全体を制御する制御部であるCPU100を備える。
プリンタ部11は、矢印m方向に回転する中間転写ベルト18の下側に沿って並列に配置される、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4組の画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kを備える。プリンタ部11は、各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kの上方に、補給部である補給カートリッジ21Y、21M、21C及び21Kを備える。
4組の画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kについて詳述する。4組の画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kの構成は同じであることから、図2を参照して共通の符号を用いて説明する。各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kは、矢印n方向に回転する感光体ドラム22の周囲に、帯電チャージャ23、露光走査ヘッド24、現像装置26及び感光体クリーナ27を備える。各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kは、帯電チャージャ23により一様に帯電された感光体ドラム22を、露光走査ヘッド24で露光して感光体ドラム22上に静電潜像を形成する。
各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kは、バックアップローラ18a、従動ローラ18b及びテンションローラ19により矢印m方向に走行する中間転写ベルト18を介して、1次転写ローラ28を備える。1次転写ローラ28は、感光体ドラム22に形成されるトナー像を中間転写ベルト18に1次転写する。各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kの1次転写ローラ28は、中間転写ベルト18上に、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を順次重ねてカラートナー像を形成する。感光体クリーナ27は、1次転写後に感光体ドラム22に残留するトナーを除去する。感光体クリーナ27で除去した廃トナーは、廃トナーボックス15に回収する。
中間転写ベルト18を介してバックアップローラ18aと対向する位置に在る2次転写ローラ30は、中間転写ベルト18に従動回転する。2次転写ローラ30は、搬送路31に沿って給紙カセット16a或いは手差し給紙トレイ17から供給されるシートPに、中間転写ベルト18上のカラートナー像を一括2次転写する。搬送路31は、レジストローラ31aを備える。ベルトクリーナ18cは、2次転写後に中間転写ベルト18に残留するトナーを除去する。ベルトクリーナ18cで除去した廃トナーは、廃トナーボックス15に回収する。
中間転写ベルト18、画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20K、1次転写ローラ28及び2次転写ローラ30は、画像形成部を構成する。プリンタ部11は、搬送路31に沿って、2次転写ローラ30の下流に定着装置32、排紙ローラ対33を備える。プリンタ部11は、定着装置32の下流に反転搬送部34を備える。
これらの構成によってMFP10のプリンタ部11は、シートPにカラートナー像を形成し排紙部10aに排紙する。画像形成装置はMFP10に限らない。画像形成装置は、モノクロの画像形成装置であっても良く、現像装置の数も限定されない。画像形成装置は、感光体から直接シートにトナー像を転写しても良い。また画像形成装置は複数のプリンタ部を備えていても良い。
各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kの現像装置26及び補給カートリッジ21Y、21M、21C及び21Kの構成について詳述する。4個の補給カートリッジ21Y、21M、21C及び21Kの構成は同じであることから、図3を参照して共通の符合を用いて説明する。各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kの現像装置26は、夫々Y、M、C、Kのトナーと、キャリアからなる二成分の現像剤を用いて現像を行う。現像装置26は、現像容器36内に撹拌オーガ26a、搬送オーガ26b、現像ローラ26cを備える。現像装置26は現像容器36内に、トナー濃度センサ37を備える。
ブラックの画像形成ステーション20Kの現像装置26は、現像容器36内に、検知部である温度センサ38を備える。各画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kの現像容器36は、強制排出部40を備える。強制排出部40は、現像容器36の側面に形成される開口であり、現像装置26の温度を強制的に降下するために現像容器36から現像剤の一部を強制排出する。現像容器36から強制排出した現像剤は、廃トナーボックス15に回収する。
各補給カートリッジ21Y、21M、21C及び21K及び現像容器36の強制排出部40は、温度降下部を構成する。温度センサ38は、ブラックの画像形成ステーション20Kの現像装置26に限らず、他のイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の画像形成ステーション20Y、20M、20Cのいずれかの現像容器に備えても良いし、全ての現像容器に備えても良い。
各補給カートリッジ21Y、21M、21C及び21Kは、それぞれイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の補給用トナー42aを収納するトナーカートリッジ42と、補給剤でありトナーと、キャリアを混合してなる各色の二成分の補給用現像剤43aを供給する現像剤カートリッジ43を備える。トナーカートリッジ42は、プリント動作中の現像によりトナーが消費されると、現像容器36に補給用トナー42aを補給する。補給用トナー42aの補給量は、トナー濃度センサ37の検知結果に従う。
現像剤カートリッジ43は、補給用現像剤43aを現像容器36に補給する。現像剤カートリッジ43は、現像装置26の温度を強制的に降下する場合のプリントを停止する間に、低温の補給用現像剤43aを現像容器36に補給する。
トナーカートリッジ42は、補給用トナー42aの残量を検知するトナー残量センサ42bを備え、現像剤カートリッジ43は、補給用現像剤43aの残量を検知する現像剤残量センサ43bを備える。
補給カートリッジとしてトナーとキャリアとを別々に収納しても良い。現像装置26の温度を強制的に降下する場合に、現像容器36にトナーとキャリアとを別々に補給しても良い。プリンタ部の現像に用いるトナーは、例えば非消色のトナーを用いても良いし、或いは所定の温度で加熱することにより消色可能な消色トナーを用いる等しても良い。
図4を参照して現像装置26の温度管理を主体とする、MFP10の制御系50について説明する。制御系50は、例えば、MFP10全体を制御するCPU100、記憶部であるROM101及びRAM102、現像装置駆動部103、補給カートリッジ駆動部104、温度センサ38、トナー残量センサ42b及び現像剤残量センサ43bを備える。
CPU100は、ROM101或いはRAM102に記憶されるプログラムを実行することにより画像形成のための処理機能を実現する。ROM101は、画像形成処理の基本的な動作を司る制御プログラム及び制御データなどを記憶する。RAM102は、制御パラメータ、プリント枚数、プリント時間等を記憶する。ROM101は、例えば現像剤温度に応じて現像装置26及び現像剤カートリッジ43を制御する制御プログラムを記憶する。
MFP10で例えば大量のプリントを連続して行うと、現像容器36内の現像剤は、撹拌オーガ26a、搬送オーガ26b、現像ローラ26cの回転による摩擦熱により温度上昇する。MFP10でプリントを連続して行う間に現像容器36内の現像剤が温度上昇した場合の温度降下操作を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
MFP10でプリントを開始後、プリントを継続する間(ACT110)に、温度センサ38はブラックの現像容器36の温度を監視する(ACT111)。温度センサ38の検知結果が、第1の温度であり、現像剤の特性が悪化すると予測されるプリント停止温度閾値より低ければ(ACT112でNo.)、プリントを継続する。
温度センサ38の検知結果から、ブラックの現像容器36の温度がプリント停止温度閾値に達すると(ACT112でYes.)、CPU100は、MFP10のプリント動作を停止(ACT113)する。CPU100は、ブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36の温度がプリント停止温度閾値に達したことにより、他のイエロ、マゼンタ、シアンの画像形成ステーション20Y、20M、20Cの現像容器36の温度もプリント停止温度閾値に達したと見なす。
CPU100は、ACT115に進み、現像容器36の温度を降下するための操作を開始する。現像剤残量センサ43bが、現像剤カートリッジ43に補給用現像剤43aがあるのを検知すると(ACT115でYes)、CPU100は、現像装置駆動部103を駆動して、現像容器36内の現像剤の一部を、強制排出部40により、強制的に排出する(ACT116)。
現像剤を排出後CPU100は、補給カートリッジ駆動部104を駆動して、現像剤カートリッジ43から現像容器36に所定量の補給用現像剤43aを補給する(ACT117)。低温の補給用現像剤43aを補給して、現像容器36の温度を強制的に降下する。
補給用現像剤43aを補給後、温度センサ38でブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36の温度を監視する(ACT118)。温度センサ38の検知結果から、ブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36の温度が、第2の温度であるプリント復帰温度まで降下していなければ(ACT120でNo.)、CPU100はACT115に戻り、温度降下操作を繰り返す。ブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36の温度が、プリント復帰温度まで降下すれば(ACT120でYes.)、CPU100は、MFP10のプリント動作を復帰する(ACT122)。CPU100は、ブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36の温度がプリント復帰温度に降下したことにより、他のイエロ、マゼンタ、シアンの画像形成ステーション20Y、20M、20Cの現像容器36の温度もプリント復帰温度に降下したと見なす。
CPU100は、MFP10のプリント動作を復帰したら(ACT123でYes.)、ACT110に戻り、MFP10のプリント動作を継続する。MFP10のプリント動作が復帰しなければ(ACT123でNo.)、CPU100は、現像装置26の温度降下操作を終了する。CPU100は、プリント動作を復帰しないまま温度降下操作を終了した場合は、例えばディスプレイ14bに復帰できないエラー原因を表示して、ユーザに通知する。
現像剤残量センサ43bの検知結果から、現像剤カートリッジ43に補給用現像剤43aが無い場合(ACT115でNo.)、CPU100は、現像容器36温度が、自然放置によりプリント復帰温度に降下するまでの所定時間、MFP10のプリント動作停止を継続し、温度降下を待つ(ACT121)。自然放置を行う間にCPU100は、例えばディスプレイ14bに補給用現像剤43aの補給を促すトナー交換表示をする。ACT121で自然放置のための所定時間を経過したら、CPU100はACT118に戻る。全ての現像容器36が温度センサ38を備えている場合には、補給用現像剤43aが有るユニットのみ、現像剤を強制排出する。温度センサ38が、1つのユニットにしか備えていない機構では、補給カートリッジ21Y、21M、21C及び21Kのいずれか1つでも補給用現像剤43aが不足していれば、現像容器36内の現像剤の強制排出は行わない。
第1の実施形態によれば、MFP10でプリントを継続する間に、ブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36内のトナー温度センサ38の検知結果がプリント停止温度閾値に達したら、CPU100はMFP10のプリント動作を停止する。プリント動作停止後、現像容器36の現像剤の一部を強制排出した後、現像剤カートリッジ43から低温の補給用現像剤43aを補給して、現像容器36内の現像剤の温度を強制的に降下する。或いはブラックの画像形成ステーション20Kの現像容器36の温度がプリント停止温度閾値に達したら、自然放置により現像容器36の温度がプリント復帰温度に降下するまで、プリント動作を所定時間停止する。プリント動作中の現像容器36内の現像剤が、温度上昇により固着するのを防止して、現像剤の現像性能を維持し、安定した現像画像を得る。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の画像形成装置を、図6及び図7を参照して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態において、現像装置と補給カートリッジの構造が異なり、また現像装置の現像剤の温度状態を、環境センサを用いて判断するものである。第2の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6を参照して、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の補給用トナー72を収納する補給部である補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kと、現像装置76Y、76M、76C及び76Kの構成について詳述する。4個の補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kと現像装置76Y、76M、76C及び76Kは、夫々同じ構成であることから共通の符合を用いて説明する。各補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kは、補給用トナー72の残量を検知するトナー残量センサ73を備える。
補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kは、プリント動作中の現像によりトナーが消費されると、現像容器77に補給用トナー72を補給する。プリント動作による補給用トナー72の補給量は、トナー濃度センサ37の検知結果に従う。補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kは、現像装置76Y、76M、76C及び76Kの温度を強制的に降下する場合のプリントを停止する間に、低温の補給用トナー72を現像容器77に補給する。
各現像装置76Y、76M、76C及び76Kは、夫々Y、M、C、Kのトナーと、キャリアからなる二成分の現像剤を用いて現像を行う。各現像装置76Y、76M、76C及び76Kは、現像容器77内に撹拌オーガ76a、搬送オーガ76b、現像ローラ76cを備える。トナー濃度センサ37を備える。
CPU100は、MFP10の温湿度を検知する検知部である環境センサ13の検知結果から、現像容器77内の現像剤が温度上昇したことを判断する。MFP10内における環境センサ13の配置位置は、限定されず、例えばMFP10のフロント側であって、マゼンタとシアンの画像形成ステーション20M、20Cの中間部に配置する等しても良い。
現像容器77内の現像剤の温度を強制的に降下する場合には、画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kでベタ画像を形成して、現像容器77内のトナーを強制排出する。
各補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kは、プリント中の現像により消費された分、現像容器77に補給用トナー72を補給する。補給用トナー72の補給量は、トナー濃度センサ37の検知結果に従う。
各補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kは、プリント動作を途中で停止して、現像容器77内の現像剤の温度を強制的に降下する際に、現像容器77に低温の補給用トナー72を補給する。補給用トナー72の補給量は、強制的に形成するベタ画像のために現像容器77から強制排出されるトナー量に従う。強制的にベタ画像を形成する画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20K及び補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kは、温度降下部を構成する。
図7を参照して現像装置26の温度管理を主体とする、MFP10の制御系60について説明する。制御系60は、例えば、CPU100、ROM101及びRAM102、現像装置駆動部103、補給カートリッジ駆動部104、環境センサ13、トナー残量センサ73を備える。
ROM101は、例えば環境センサ13の検知結果から判断した現像剤温度に応じて現像装置26及び補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kを制御する制御プログラムを記憶する。
MFP10で例えばプリントを連続して行う間に現像容器77内の現像剤が温度上昇した場合の温度降下操作を図8に示すフローチャートを参照して説明する。
プリント動作を継続する間(ACT130)に、環境センサ13を用いて現像容器77の温度を監視する(ACT131)。環境センサ13の検知結果から、現像容器77の温度がプリント停止温度閾値未満(ACT132でNo.)と判断すれば、プリント動作を継続する。
環境センサ13によりMFP10内部が温度上昇するのを検知して、現像容器77の温度がプリント停止温度閾値に達したと判断すると(ACT132でYes.)、CPU100は、MFP10のプリント動作を停止(ACT133)する。
CPU100はACT135に進み、現像容器77の温度を降下するための操作を開始する。トナー残量センサ73が各補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kに各色の補給用トナー72があるのを検知すると(ACT135でYes)、CPU100は、中間転写ベルト18と、画像形成ステーション20Y、20M、20C及び20Kを駆動して、中間転写ベルト18にベタ画像を形成する。ベタ画像を形成することにより、現像容器77内のトナーの一部を強制的に排出する(ACT136)。トナーを強制的に排出するための中間転写ベルト18上のベタ画像は、ベルトクリーナ18cで除去して、廃トナーボックス15に回収する。
現像容器77内のトナーの一部を強制排出した後、CPU100は、補給カートリッジ駆動部104を駆動して、各補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kから夫々の現像容器77に補給用トナー72を補給する(ACT137)。補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kから夫々の現像容器77に補給される補給用トナーの量は、ベタ画像により強制的に排出された量に対応する。補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kから現像容器77に低温の補給用トナー72を補給して、現像容器77内の現像剤の温度を強制的に降下する。
環境センサ13は、現像容器77の温度を直接検知しないので、低温の補給用トナー72の補給による現像容器77の温度降下を直ちに反映しない。CPU100は、例えばベタ画像を形成することによる、現像容器77内のトナーの一部の強制排出(ACT136)と、補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kから現像容器77への補給用トナー72の補給(ACT137)の強制温度降下操作を1セット行うことにより、現像容器77内の現像剤の温度が、プリント復帰温度に降下したと見なす。強制温度降下操作の回数は1セットに限らない。現像容器77内の現像剤の温度降下のために、CPU100は、ACT136とACT137を複数セット繰り返す様に制御することも可能である。
CPU100は、ACT136とACT137を1セット実施したら、MFP10のプリント動作を復帰する(ACT140)。CPU100は、MFP10のプリント動作の復帰を確認したら(ACT141でYes.)、ACT130に戻り、MFP10のプリント動作を継続する。MFP10のプリント動作が復帰しない場合(ACT141でNo.)、CPU100は、現像装置76の温度降下操作を終了する。CPU100は、プリント動作を復帰しないまま温度降下操作を終了した場合は、例えばディスプレイ14bに復帰出来ないエラー原因を表示して、ユーザに通知する。
トナー残量センサ73の検知結果から、補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kに補給用トナー72が無い場合(ACT135でNo.)、CPU100は、現像容器77の温度が、自然放置によりプリント復帰温度に降下するまでの所定時間、MFP10のプリント動作停止を継続し、温度降下を待つ(ACT138)。自然放置を行う間にCPU100は、例えばディスプレイ14bに補給用トナー72の補給を促すトナー交換表示をする。ACT138で自然放置のための所定時間を経過したら、CPU100はACT140に進み、MFP10のプリント動作を復帰する。
第2の実施形態によれば、MFP10でプリントを継続する間に、環境センサ13の検知結果から現像容器77内の現像剤の温度がプリント停止温度閾値に達したと判断したら、CPU100はMFP10のプリント動作を停止する。プリント動作停止後、ベタ画像を形成して現像容器77内のトナーの一部を強制排出した後、補給カートリッジ71Y、71M、71C及び71Kから低温の補給用トナー72を現像容器77に補給して、現像容器77内の現像剤の温度を強制的に降下する。或いは現像容器77内の現像剤の温度がプリント停止温度閾値に達したと判断したら、自然放置により現像容器77の温度がプリント復帰温度に降下するまで、プリント動作を所定時間停止する。プリント動作中の現像容器77内の現像剤が温度上昇により固着するのを防止して、現像剤の現像性能を維持し、安定した現像画像を得る。
また第2の実施形態では、現像剤の温度を検知するための専用のセンサを用いることなく、画質維持等に用いる環境センサ13を用いて、現像容器77内の現像剤の温度を判断できる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、プリント動作中に現像容器内の現像剤が温度上昇して固着するのを防いで、現像剤の現像性能を維持し、安定した現像画像を得る。
以上説明した少なくとも1つの実施形態の現像装置は、二成分現像方式に限らず、一成分トナーを帯電して静電潜像に付与する一成分現像方式であっても良い。一成分現像方式においても位置成分現像剤の摩擦による温度上昇を防止して、現像性能を良好に維持する。
この発明のいくつかの実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…MFP
11…プリンタ部
20Y、20M、20C、20K…画像形成ステーション
21Y、21M、21C、21K…補給カートリッジ
26…現像装置
38…温度センサ
43b…現像剤残量センサ
100…CPU

Claims (5)

  1. 現像装置によりトナーを供給して記録媒体にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記現像装置の温度を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果が第1の温度以上であれば、前記画像形成部のプリント動作を停止する制御部とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記プリント動作を停止した後に前記現像装置の温度を強制的に降下させるための温度降下部を、更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度降下部は、前記現像装置内の少なくともトナーの一部を強制排出した後に前記現像装置に補給剤を補給する補給部を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記プリント動作を停止後に、前記現像装置の温度が第2の温度に降下したら、前記プリント動作を再開することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記プリント動作を停止後に、前記少なくともトナーの一部を強制排出した後に前記補給剤の補給を行う強制温度降下操作を所定回数実施したら、前記プリント動作を再開することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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