JP2014134516A - 補正回路、及び、その製造方法 - Google Patents

補正回路、及び、その製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】体格の増大が抑制された補正回路、及び、その製造方法を提供する。
【解決手段】発熱素子(11)の温度を測定する第1温度センサ(10)から出力される第1信号の温度特性を補正する補正回路。第1信号よりも理想的な温度特性を有する第2信号を出力する第2温度センサ(20)と、環境温度下における第2信号と、製造段階で設定された、第1信号と第2信号の温度特性(α〜δ)と、に基づいて、環境温度下において出力されることが期待される理想的な第1信号を生成する理想信号生成部(100)と、該理想信号生成部の出力信号と、環境温度下であり発熱素子が非駆動状態である時の第1信号との差分値を算出する差分部(110)と、該差分部で算出された差分値を保持する保持部(120)と、該保持部に保持された差分値を第1信号に加算する加算部(130)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1温度センサの出力信号を補正する補正回路、及び、その製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、スイッチング素子の温度に応じて抵抗値が変化する温度センサに接続される温度検出回路が提案されている。この温度検出回路は、温度センサの抵抗値と補正値とに基づいて、スイッチング素子の温度を示すPWM信号を出力する信号発生回路と、スイッチング素子が予め定められた環境温度にされる調整モード時に、信号発生回路から出力されるPWM信号のパルス幅が環境温度を示す基準パルス幅になるように補正値を設定する補正回路と、を備えている。
PWM信号発生回路は、調整モード時に、PWM信号のパルス幅を基準パルス幅に補正するためのデータ信号RDが設定(記憶)される記憶回路を含む。記憶回路は、スイッチング素子および温度センサが環境温度にされたときのPWM信号φPを基準パルス幅とし、そのときに入力されるクロック信号のカウント値を上記したデータ信号RDとして記憶する。ちなみに、調整モード時、スイッチング素子および温度センサそれぞれを環境温度にするために、温度検出回路を含むインテリジェントパワーモジュール全体が恒温槽内に収容される。
特許第4818971号公報
上記したように、特許文献1では、温度検出回路を含むインテリジェントパワーモジュール全体を恒温槽内に収容することで、スイッチング素子および温度センサそれぞれを環境温度にし、このときのPWM信号φPを基準パルス幅としている。そして、記憶回路は、このときに入力されるクロック信号のカウント値を上記したデータ信号RDとして記憶する。しかしながら、この記憶を行うためには、温度検出回路に、外部装置と電気的な接続を行うための端子が必要になる。このため、温度検出回路の体格が増大する、という問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、体格の増大が抑制された補正回路、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、発熱素子(11)の温度を測定する第1温度センサ(10)の出力信号の温度特性を補正する補正回路であって、第1温度センサよりも理想的な温度特性を有する第2温度センサ(20)と、環境温度下における第2温度センサの出力信号と、第1温度センサ及び第2温度センサそれぞれが製造される段階で設定された、第1温度センサ及び第2温度センサそれぞれの出力信号の温度特性(α〜δ)と、に基づいて、環境温度下において出力されることが期待される第1温度センサの理想的な出力信号を生成する理想信号生成部(100)と、該理想信号生成部の出力信号と、環境温度下であり発熱素子が非駆動状態である時の第1温度センサの出力信号との差分値を算出する差分部(110)と、該差分部で算出された差分値を保持する保持部(120)と、該保持部に保持された差分値を第1温度センサの出力信号に加算する加算部(130)と、を有することを特徴とする。
このように本発明によれば、理想信号生成部(100)によって、第1温度センサ(10)よりも理想的な温度特性を有する第2温度センサ(20)の出力信号と、第1温度センサ(10)及び第2温度センサ(20)それぞれが製造される段階で設定された、第1温度センサ(10)及び第2温度センサ(20)それぞれの出力信号の温度特性(α〜δ)と、に基づいて、環境温度下における第1温度センサ(10)の理想的な出力信号(以下、理想信号と示す)が生成される。
ところで、第1温度センサ(10)は発熱素子(11)の温度を測定する。そのため、発熱素子(11)が発熱する程度に駆動すると、第1温度センサ(10)は環境温度ではなくなり、第1温度センサ(10)と第2温度センサ(20)とで検出される温度に差が生じ、第1温度センサ(10)の出力信号(以下、第1信号と示す)と第2温度センサ(20)の出力信号(以下、第2信号と示す)とが異なることとなる。この結果、理想信号は、第1温度センサ(10)にて実際に検出されることが期待される理想的な第1信号(以下、第1期待信号と示す)とは異なることとなる。しかしながら、両者の差は、理想信号生成部(100)にて生成された理想信号と第1信号との差分値に相当する。そこで、上記のように、差分部(110)にて、理想信号と第1信号との差分値を算出し、加算部(130)にて、第1信号に、差分部(110)にて算出された差分値を加算する。こうすることで、発熱素子(11)が駆動している状態においても、第1信号のオフセット電圧が補正される。
上記したように、本発明では、第2温度センサ(20)の出力信号と、第1温度センサ(10)及び第2温度センサ(20)それぞれの出力信号の温度特性(α〜δ)と、に基づいて生成された、環境温度下における理想信号を用いることで、第1信号のオフセット電圧を補正している。これによれば、第1信号を補正するために、補正するためのデータ信号RDを記憶回路に設定する構成とは異なり、記憶回路にデータ信号RDを書き込むための端子を補正回路(200)に設けなくとも良くなる。したがって、補正回路(200)の体格の増大が抑制される。
なお、本発明にて記載した、環境温度下であり発熱素子(11)が非駆動状態である時とは、発熱素子(11)の発熱が第1温度センサ(10)の出力信号に影響を及ぼさない程度に、発熱素子(11)が駆動している状態も含んでおり、発熱素子(11)自体が全く駆動していない状態のみを示しているわけではない。したがって、発熱素子(11)が駆動状態である時とは、発熱素子(11)の発熱が第1温度センサ(10)の出力信号に影響を及ぼす程度に、発熱素子(11)が駆動している状態を示している。以上により、発熱素子(11)が非駆動状態である時、第1信号は、環境温度に依存する信号であり、発熱素子(11)が駆動状態である時、第1信号は、環境温度と発熱素子(11)の熱とに依存する信号である。
本発明においては、第2温度センサは、第3温度センサ(30)と、該第3温度センサの出力信号を補正して、補正した第3温度センサの出力信号を出力する補正部(40)と、を有する構成が好ましい。これによれば、第1信号よりも理想的な温度特性を有する第2信号を得ることができる。
そして、上記した補正部は、補正倍率を第3温度センサの出力信号に乗算することで、第3温度センサの出力信号の傾きと、予め規定された規定温度下において出力されることが期待される第3温度センサの理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、第3温度センサの出力信号を補正する傾き補正部(41)と、補正電圧を傾き補正部の出力信号に印加することで、傾き補正部の出力信号のオフセット電圧と、規定温度下において出力されることが期待される傾き補正部の理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、傾き補正部の出力信号を補正する切片補正部(42)と、を有する構成が好適である。
これによれば、傾き補正部(41)によって、第3温度センサの出力信号(以下、第3信号と示す)の傾きが補正され、切片補正部(42)よって、第3信号のオフセット電圧が補正される。
上記した補正を行う構成として、具体的には、傾き補正部は、補正倍率を調整するための第1補正素子を有し、切片補正部は、補正電圧を調整するための第2補正素子を有しており、第1補正素子は、異なる規定温度下における第3温度センサの出力信号に基づいて算出される第3温度センサの出力信号の傾きと、出力されることが期待される第3温度センサの理想的な出力信号の傾きとが同一となるように形成され、第2補正素子は、規定温度下における傾き補正部の出力信号と、規定温度下において出力されることが期待される傾き補正部の理想的な出力信号とが同一となるように形成された構成が採用される。
第1実施形態に係る補正回路の概略構成を示すブロック図である。 第2温度センサの概略構成を示すブロック図である。 図2に示す第2温度センサの概略構成を示す回路図である。 図3に示す第1調整抵抗を示す回路図である。 定電圧源を示す回路図である。 図5に示す抵抗を示す回路図である。 第2実施形態に係る補正回路の第2温度センサを示すブロック図である。 図7に示す第2温度センサの概略構成を示す回路図である。 第2温度センサの変形例を示す回路図である。 第2温度センサの変形例を示す回路図である。 図10に示す定電流源の概略構成を示す回路図である。 定電流源の変形例を示す回路図である。 第2温度センサの変形例を示す回路図である。 第3実施形態に係る補正回路の第2温度センサを示すブロック図である。 図14に示す第2温度センサの概略構成を示す回路図である。 ヒステリシス付きコンパレータの概略構成を示す回路図である。 ヒステリシス付きコンパレータの変形例を示す回路図である。 第4実施形態に係る補正回路の概略構成を示すブロック図である。 図17に示す第2温度センサの詳細を説明するためのブロック図である。 図19に示す補正部の概略構成を示す回路図である。 第5実施形態に係る補正回路の理想信号生成部の詳細を示すブロック図である。 第1温度センサと第2温度センサそれぞれの温度の時間依存性を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6に基づいて、本実施形態に係る補正回路を説明する。補正回路200は、第1温度センサ10の出力信号の温度特性を補正するものである。第1温度センサ10は、発熱素子11の温度を測定するものであり、発熱素子11の寄生ダイオードである。したがって、第1温度センサ10からは、発熱素子11の発熱によって電圧値が変動した順方向電圧が出力される。この第1温度センサ10の出力信号が、1倍増幅の差動バッファ(図示略)を介して、補正回路200に入力される。ちなみに、発熱素子11は、インバータを構成する要素の一部であり、具体的に言えば、IGBTである。
本実施形態に係る補正回路200は、車両に搭載されており、車両のイグニッションスイッチがON状態になると、車両に搭載されたバッテリーから供給される電力によって、ON状態に移行する。発熱素子11は、イグニッションスイッチがON状態になり、車両に搭載されたECUがON状態になった後、非駆動状態から駆動状態に移行する。補正回路200の特徴点の1つである、第1温度センサ10の出力信号の温度特性を補正するためのデータの算出は、発熱素子11が非駆動状態から駆動状態に移行する間に行われる。
補正回路200は、図1に示すように、要部として、第2温度センサ20と、理想信号生成部100と、差分部110と、保持部120と、加算部130と、を有する。第2温度センサ20は、第1温度センサ10よりも理想的な温度特性を有し、理想信号生成部100は、第2温度センサ20の出力信号と、温度センサ10,20それぞれが製造される段階で設定された、温度センサ10,20それぞれの出力信号の温度特性α〜δとに基づいて、環境温度下における第1温度センサ10の理想的な出力信号を生成する。差分部110は、理想信号生成部100の出力信号と、環境温度下であり発熱素子11が非駆動状態である時の第1温度センサ10の出力信号との差分値を算出し、保持部120は、差分部110にて算出された差分値を保持する。そして、加算部130は、保持部120に保持された差分値を第1温度センサ10の出力信号に加算する。上記した差分値の算出が、第1温度センサ10の出力信号の温度特性を補正するためのデータの算出に相当する。
ところで、上記した、環境温度下であり発熱素子11が非駆動状態である時とは、本実施形態で言えば、発熱素子11が非駆動状態の時である。しかしながら、差分値の算出においては、発熱素子11の発熱が第1温度センサ10の出力信号に影響を及ぼさない程度に、発熱素子11が駆動している状態であっても良い。したがって、環境温度下であり発熱素子11が非駆動状態である時とは、発熱素子11の発熱が第1温度センサ10の出力信号に影響を及ぼさない程度に、発熱素子11が駆動している状態も含んでもよく、発熱素子11自体が全く駆動していない状態のみを示していなくともよい。そのため、発熱素子11が駆動状態である時とは、発熱素子11の発熱が第1温度センサ10の出力信号に影響を及ぼす程度に、発熱素子11が駆動している状態を示す。以上により、発熱素子11が非駆動状態である時、第1温度センサ10の出力信号は、環境温度に依存する信号となり、発熱素子11が駆動状態である時、第1温度センサ10の出力信号は、環境温度と発熱素子11の熱とに依存する信号となる。
本実施形態に係る補正回路200は、上記構成要素20〜130の他に、発信回路140と、タイマー回路150と、Duty変換部160と、を有する。発信回路140は、クロック信号を生成し、タイマー回路150は、クロック信号をカウントする。そして、タイマー回路150は、クロック信号のカウント数が所定回数を上回ると、保持部120に保持信号を出力する。また、Duty変換部160は、クロック信号に基づいて三角波を生成し、この三角波に基づいて、加算部130の出力信号をDuty変換する。以下、補正回路200の構成要素20〜160それぞれを、個別に説明する。
第2温度センサ20は、補正回路200の温度を測定するものである。補正回路200がOFF状態からON状態に移行すると、補正回路200の構成要素の駆動によって、第2温度センサ20は、環境温度から昇温し始め、環境温度ではなくなる。しかしながら、補正回路200が駆動し始めの際、第2温度センサ20は、環境温度と同一の温度となっている。具体的に言えば、イグニッションスイッチがON状態になり、発熱素子11が非駆動状態から駆動状態に移行するまでの間、第2温度センサ20は、環境温度と同一の温度となっている。この期間、第2温度センサ20からは、環境温度に依存する信号が出力され、この環境温度に依存する信号が、理想信号生成部100に入力される。
なお、もちろんではあるが、第2温度センサ20の用途としては、上記例に限定されない。例えば、第2温度センサ20を、環境温度の測定に適用してもよい。この場合、第2温度センサ20からは、絶えず、環境温度に依存する信号が出力される。上記したように、第2温度センサ20は、第1温度センサ10よりも理想的な温度特性を有するが、その理由と、その具体的な構成については、後で説明する。
理想信号生成部100は、第2温度センサ20の出力信号と、温度センサ10,20それぞれの出力信号の温度特性α〜δとに基づいて、環境温度下において出力されることが期待される第1温度センサ10の理想的な出力信号を生成するものである。第1温度センサ10が製造される段階で設定された温度特性をα、βとし、環境温度をTとすると、第1温度センサ10から出力されることが期待される出力信号(以下、第1期待信号と示す)は、−αT+βと表される。また、第2温度センサ20が製造される段階で設定された温度特性をγ、δとすると、第2温度センサ20から出力されることが期待される出力信号(以下、第2期待信号と示す)は、−γT+δと表される。第1期待信号をV1、第2期待信号をV2とすると、V1=−αT+β,V2=−γT+δと表される。したがって、第1期待信号に関わる式を、Tについて解くと、T=(β−V1)/αと表される。発熱素子11が非駆動状態である時、第1温度センサ10と第2温度センサ20それぞれは環境温度になるため、V1とV2とは、同一となることが期待される。そのため、第2期待信号に関わる式に、算出したTを代入すると、V2=−γ(β−V1)/α+δと表される。これをV1について解くと、V1=(γ/α)V2+(δ−βγ/α)と表される。これが、発熱素子11が非駆動状態である時、第1温度センサ10から出力されることが期待される信号(以下、理想信号と示す)である。理想信号生成部100は、(γ/α)V2+(δ−βγ/α)のV2に、第2温度センサ20の出力信号を代入することで、理想信号を生成する。この理想信号が、後段の差分部110に入力される。なお、理想信号生成部100の具体的な構成については、後で説明する。
差分部110は、理想信号生成部100の出力信号(理想信号)と、発熱素子11が非駆動状態である時の第1温度センサ10の出力信号との差分値を算出するものである。この差分部110にて算出された差分値は、保持部120に入力される。保持部120は、ラッチ回路であり、後述するタイマー回路150から保持信号が入力されると、差分部110から入力された差分値を保持する。保持部120にて保持された差分値は、加算部130に入力される。加算部130には、差分値の他に、第1温度センサ10にて実際に検出された信号が入力される。加算部130は、差分値を第1温度センサ10の出力信号に加算し、第1温度センサ10の出力信号を補正する。
上記したように、補正回路200は、上記構成要素20〜130の他に、発信回路140と、タイマー回路150と、Duty変換部160と、を有する。発信回路140は、イグニッションスイッチがON状態になると、Duty比が50%のクロック信号を生成し始める。タイマー回路150は、イグニッションスイッチがON状態になった後、自身に入力されるクロック信号の立ち上がりエッジ若しくは立ち下がりエッジをカウントし、そのカウント数が所定回数を上回ると、保持信号を保持部120に出力する。上記した所定回数は、時間に換算することができるが、その換算された時間は、イグニッションスイッチがON状態になり、発熱素子11が非駆動状態から駆動状態に移行するまでの時間よりも短くなっている。これにより、保持部120には、理想信号と、発熱素子11が非駆動状態である時の第1温度センサ10の出力信号との差分値が保持される。
なお、上記したように、Duty変換部160は、クロック信号に基づいて、三角波を生成する。Duty変換部160は、生成した三角波と加算部130の出力信号(補正された第1温度センサ10の出力信号)との差分を取り、その大小関係に基づいて、Hi信号とLo信号とにデジタル変換し、パルス信号を生成する。詳しく言えば、三角波から、補正された第1温度センサ10の出力信号を減算し、その値が正の場合にHi信号、負の場合にLo信号に変換する。こうすることで、補正された第1温度センサ10の出力信号をDuty変換する。
次に、第2温度センサ20の具体的な構成について説明する。図2に示すように、第2温度センサ20は、第3温度センサ30と、第3温度センサ30の出力信号を補正して、補正した第3温度センサ30の出力信号を出力する補正部40と、を有する。このように、補正部40によって補正された第3温度センサ30の出力信号が、第2温度センサ20の出力信号として、理想信号生成部100に出力される。したがって、第2温度センサ20は、第1温度センサ10よりも理想的な温度特性を有する。
図2に示すように、第3温度センサ30はダイオードであり、アノード電極が定電流源31を介して電源に接続され、カソード電極がグランドに接続されている。そして、第3温度センサ30と定電流源31との間の中点が、補正部40に接続されている。これにより、第3温度センサ30の順方向電圧が、第3温度センサ30の出力信号として、補正部40に入力される。以下、第3温度センサ30の出力信号を第3信号と示す。
補正部40は、第3信号の傾きを補正する傾き補正部41と、傾き補正部41の出力信号(傾き補正部41によって補正された第3信号)のオフセット電圧を補正する切片補正部42と、を有する。傾き補正部41は、補正倍率を第3信号に乗算することで、第3信号の傾きと、予め規定された規定温度下において出力されることが期待される理想的な第3信号の傾きとが同一となるように、第3信号を補正するものである。傾き補正部41は、補正倍率を調整するための第1補正素子43を有しており、第1補正素子43は、異なる規定温度下における第3信号に基づいて算出される第3信号の傾きと、出力されることが期待される理想的な第3信号の傾きとが同一となるように形成されている。
切片補正部42は、補正電圧を傾き補正部41の出力信号に印加することで、傾き補正部41の出力信号のオフセット電圧と、規定温度下において出力されることが期待される傾き補正部41の理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、傾き補正部41の出力信号を補正するものである。切片補正部42は、補正電圧を調整するための第2補正素子44を有しており、第2補正素子44は、規定温度下における傾き補正部41の出力信号と、規定温度下において出力されることが期待される傾き補正部41の理想的な出力信号とが同一となるように形成されている。
以下、傾き補正部41と切片補正部42それぞれを、図3〜図6に基づいて説明する。図3に示すように、傾き補正部41は、差動増幅回路45と、入力抵抗46,47と、調整抵抗48,49と、定電圧源50と、を有する。差動増幅回路45の非反転入力端子が、第1入力抵抗46を介して、第3温度センサ30と定電流源31との間の中点に接続され、反転入力端子が、第2入力抵抗47を介して、グランドに接続されている。そして、第2入力抵抗47と反転入力端子との間の中点が、第1調整抵抗48を介して、差動増幅回路45の出力端子に接続され、第1入力抵抗46と非反転入力端子との間の中点が、第2調整抵抗49と定電圧源50を介して、グランドに接続されている。調整抵抗48,49それぞれは、同一の抵抗を有し、同一の構造を有する。これら、調整抵抗48,49が、上記した第1補正素子43に相当する。
図4に、代表として、第1調整抵抗48を示す。第1調整抵抗48は、第2入力抵抗47と差動増幅回路45の反転入力端子との間の中点、及び、差動増幅回路45の出力端子の間に並列配置された複数の配線48aと、複数の配線48aそれぞれに設けられた抵抗48bと、を有する。補正回路200の製造時に、第3信号の傾きと、出力されることが期待される理想的な第3信号の傾きとが同一となるように、配線48aを適宜切断することで、第1調整抵抗48の抵抗値が調整される。この結果、上記した補正倍率が調整される。
具体的に言えば、先ず、第3信号を、異なる規定温度下において複数検出する、検出工程を実施する。その後、検出工程において検出した異なる規定温度下における第3信号に基づいて、第3信号の傾きを算出する。そして、算出した傾きと、出力されることが期待される理想的な第3信号の傾きとが同一となるように、第1調整抵抗48の抵抗値を調整する、傾き補正工程を実施する。もちろん、この傾き補正工程において、第2調整抵抗49の抵抗値も調整する。この抵抗値の調整によって、補正倍率が調整され、第3信号の傾きと、出力されることが期待される理想的な第3信号の傾きとが同一となる。
図3に示すように、切片補正部42は、差動増幅回路51と、入力抵抗52,53と、調整抵抗54,55と、定電圧源56と、を有する。差動増幅回路51の非反転入力端子が、第3入力抵抗52を介して、傾き補正部41の出力端子(差動増幅回路45の出力端子)に接続され、反転入力端子が、第4入力抵抗53を介して、グランドに接続されている。そして、第4入力抵抗53と反転入力端子との間の中点が、第3調整抵抗54を介して、差動増幅回路51の出力端子に接続され、第3入力抵抗52と非反転入力端子との間の中点が、第4調整抵抗55と定電圧源56を介して、グランドに接続されている。調整抵抗54,55それぞれは、同一の抵抗を有し、同一の構造を有する。具体的に言えば、調整抵抗54,55それぞれは、上記した調整抵抗48,49それぞれと同一の構成を有する。
なお、定電圧源56は、図5に示すように、抵抗56a,56bと、差動増幅回路56cと、入力抵抗56dと、基準電圧回路56eと、を有する。電源からグランドに向かって、抵抗56aと抵抗56bが順に直列接続され、その中点が、入力抵抗56dを介して、差動増幅回路56cの非反転入力端子に接続されている。そして、差動増幅回路56cの反転入力端子に、基準電圧回路56eが接続されている。抵抗56bは、図6に示すように、抵抗56aとグランドとの間に並列配置された複数の配線56fと、複数の配線56fそれぞれに設けられた抵抗56gと、を有する。補正回路200の製造時に、傾き補正部41の出力信号のオフセット電圧と、出力されることが期待される傾き補正部41の理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、配線56fを適宜切断することで、抵抗56bの抵抗値が調整される。この結果、定電圧源56の出力電圧が調整され、上記した補正電圧が調整される。
具体的に言えば、上記した傾き補正工程後、規定温度下における傾き補正部41の出力信号と、規定温度下において出力されることが期待される傾き補正部41の理想的な出力信号とが同一となるように、抵抗56bの抵抗値を調整する、切片補正工程を行う。この抵抗値の調整によって、補正電圧が調整され、傾き補正部41の出力信号のオフセット電圧と、出力されることが期待される傾き補正部41の理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となる。この結果、補正部40から、傾きとオフセット電圧の補正された第3信号が、第2温度センサ20の出力信号として、出力される。なお、特に説明しなかったが、上記した定電圧源50は、定電圧源56と同様の構成となっている。しかしながら、定電圧源50における、抵抗56bに相当する部位は、切片補正工程において、抵抗値は調整されない。
なお、上記した傾き補正工程と、切片補正工程とによって、特許請求の範囲に記載の補正工程が構成されている。傾き補正工程と切片補正工程は、補正回路200がウェハにおけるチップ形成領域それぞれに形成されている段階で行われる。
次に、理想信号生成部100の具体的な構成について説明する。本実施形態に係る理想信号生成部100は、アナログ信号を処理するアナログ回路である。図示しないが、理想信号生成部100は、上記した補正部41,42それぞれと同様の構成を有する。すなわち、理想信号生成部100は、差動増幅回路と、入力抵抗と、調整抵抗と、定電圧源と、を有する。理想信号生成部100の調整抵抗の抵抗値を調整することで、第2温度センサ20の出力信号が(γ/α)倍され、定電圧源の出力電圧を調整することで、第2温度センサ20の出力信号に(δ−βγ/α)が加算される。こうすることで、理想信号生成部100から、(γ/α)V2+(δ−βγ/α)が出力される。
次に、本実施形態に係る補正回路200の作用効果を説明する。上記したように、理想信号生成部100によって、第2温度センサ20の出力信号と温度特性α〜δとに基づいて、環境温度下における第1温度センサ10の理想的な出力信号(理想信号)が生成される。
ところで、これも上記したように、第1温度センサ10は発熱素子11の温度を測定する。そのため、発熱素子11が駆動状態になると、第1温度センサ10は環境温度ではなくなり、第1温度センサ10と第2温度センサ20とで検出される温度に差が生じ、第1温度センサ10の出力信号(以下、第1信号と示す)と第2温度センサ20の出力信号(以下、第2信号と示す)とが異なることとなる。この結果、理想信号は、第1温度センサ10にて実際に検出されることが期待される理想的な第1信号(第1期待信号)とは異なることとなる。しかしながら、両者の差は、理想信号生成部100にて生成された理想信号と第1信号との差分値に相当する。そこで、上記のように、差分部110にて、理想信号と第1信号との差分値を算出し、加算部130にて、第1信号に、差分部110にて算出された差分値を加算する。こうすることで、発熱素子11が駆動している状態においても、第1信号のオフセット電圧が補正される。
上記したように、補正回路200は、第2信号と温度特性α〜γとに基づいて生成された理想信号を用いることで、第1信号のオフセット電圧を補正している。これによれば、第1信号を補正するために、補正するためのデータ信号RDを記憶回路に設定する構成とは異なり、記憶回路にデータ信号RDを書き込むための端子を補正回路200に設けなくとも良くなる。したがって、補正回路200の体格の増大が抑制される。
第2温度センサ20は、第3温度センサ30と、第3温度センサ30の出力信号(第3信号)を補正する補正部40と、を有する。これによれば、第1信号よりも理想的な温度特性を有する第2信号(補正された第3信号)が得られる。
補正部40は、第3信号の傾きを補正する傾き補正部41と、傾き補正部41によって補正された第3信号のオフセット電圧を補正する切片補正部42と、を有する。これによれば、傾き補正部41によって、第3信号の傾きが補正され、切片補正部42よって、第3信号のオフセット電圧が補正される。
傾き補正工程と切片補正工程は、補正回路200がウェハにおけるチップ形成領域それぞれに形成されている段階で行われる。これによれば、ウェハを搭載するステージの温度を調整することで、ウェハの温度分布を均一にし、規定温度を適宜調整することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図7及び図8に基づいて説明する。第2実施形態に係る補正回路200は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、以下においては、第1実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与する。
第1実施形態では、補正部40は、傾き補正部41と、切片補正部42と、を有する例を示した。これに対し、本実施形態では、補正部40は、第1切片補正部57と、傾き補正部58と、第2切片補正部59と、を有する。第1切片補正部57は、第1補正電圧を第3信号に印加することで、第3信号のオフセット電圧と、予め決められた規定温度下において出力されることが期待される、理想的な第3信号のオフセット電圧とが同一となるように、第3信号を補正するものである。傾き補正部58は、補正倍率を第1切片補正部57の出力信号(第1切片補正部57によって補正された第3信号)に乗算することで、第1切片補正部57の出力信号の傾きと、規定温度下において出力されることが期待される第1切片補正部57の理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、第1切片補正部57の出力信号を補正するものである。そして、第2切片補正部59は、傾き補正部58の出力信号(補正部57,58によって補正された第3信号)のオフセット電圧と、規定温度下において出力されることが期待される理想的な第3信号のオフセット電圧とを同一にする第2補正電圧を、傾き補正部58の出力信号に印加するものである。
補正部57〜59それぞれは、第1実施形態で示した補正部41,42それぞれと同様の構成を有する。したがって、以下においては、補正部57〜59それぞれが有する構成要素のみを記す。図8に示すように、第1切片補正部57は、差動増幅回路60と、入力抵抗61,62と、調整抵抗63,64と、定電圧源65と、を有する。傾き補正部58は、差動増幅回路66と、入力抵抗67,68と、調整抵抗69,70と、定電圧源71と、を有する。そして、第2切片補正部59は、差動増幅回路72と、入力抵抗73,74と、調整抵抗75,76と、定電圧源77と、を有する。定電圧源65に含まれる抵抗の一部が、特許請求の範囲に記載の第1補正素子に相当し、調整抵抗69,70が、特許請求の範囲に記載の第2補正素子に相当し、定電圧源71に含まれる抵抗の一部が、特許請求の範囲に記載の第3補正素子に相当する。
補正回路200の製造過程において、定電圧源65に含まれる抵抗を調整することで、定電圧源65の出力電圧が調整され、上記した第1補正電圧が調整される。具体的に言えば、第1規定温度下における第3信号が、第1規定温度下において出力されることが期待される理想的な第3信号と同一となるように、定電圧源65に含まれる抵抗の抵抗値を調整する、第1切片補正工程を実施する。こうすることで、第1規定温度下における第3信号のオフセット電圧が調整される。
また、第1切片補正工程後、調整抵抗69,70の抵抗を調整することで、補正倍率が調整される。具体的に言えば、第1規定温度下、及び、第1規定温度とは異なる第2規定温度下における第1切片補正部57の出力信号に基づいて算出される第1切片補正部57の出力信号の傾きが、出力されることが期待される第1切片補正部57の理想的な出力信号の傾きと同一となるように、調整抵抗69,70の抵抗値を調整する、傾き補正工程を実施する。こうすることで、第3信号の傾きが調整される。
そして、傾き補正工程後、定電圧源77に含まれる抵抗を調整することで、定電圧源77の出力電圧が調整され、上記した第2補正電圧が調整される。具体的に言えば、第2規定温度下における第3信号が、第2規定温度下において出力されることが期待される理想的な第3信号と同一となるように、定電圧源77に含まれる抵抗の抵抗値を調整する、第2切片補正工程を実施する。こうすることで、第3信号のオフセット電圧が再調整される。
以上、示した構成によれば、第1切片補正部57によって、第3信号のオフセット電圧が補正され、傾き補正部58によって、第3信号の傾きが補正される。ところで、第1補正電圧を加算することで、第3信号のオフセット電圧を補正した後、第1補正倍率を乗算することで、第3信号の傾きを補正した場合、第1補正倍率の乗算のために、補正したオフセット電圧がズレる。これに対して、本実施形態では、傾き補正部58の出力信号のオフセット電圧と、第2規定温度下において出力されることが期待される理想的な第3信号のオフセット電圧とを同一にする第2補正電圧を、傾き補正部58の出力信号に印加する。これにより、上記したオフセット電圧のズレが解消され、第3信号のオフセット電圧が再補正される。
本実施形態では、補正部40が、第1切片補正部57と、傾き補正部58と、第2切片補正部59と、を独立して有する例を示した。しかしながら、図9に示すように、第1切片補正部57に、傾き補正部58が含まれた構成を採用することもできる。この場合、傾き補正工程において、調整抵抗63,64の抵抗を調整することで、補正倍率が調整される。
本実施形態では、第1切片補正部57が、差動増幅回路60と、入力抵抗61,62と、調整抵抗63,64と、定電圧源65と、を有する例を示した。しかしながら、図10に示すように、第1切片補正部57は、差動増幅回路60と、入力抵抗61と、を有し、定電流源31を含む構成を採用することもできる。この場合、第1規定温度下において、第3温度センサ30に流す定電流の電流値と、入力抵抗61の抵抗値とを調整することで、第3信号のオフセット電圧が調整される。
入力抵抗61は、第1調整抵抗48と同等の構成を有するので、その記載を省略する。しかしながら、定電流源31の具体的な回路構成を、一例として、図11に示す。定電流源31は、抵抗31a〜31c、バイポーラトランジスタ31d〜31h、及び、基準電圧源31iを有する。第1配線31jから第2配線31kに向かって、第1抵抗31aとPNPトランジスタ31dとが直列接続され、PNPトランジスタ31dのベース電極に基準電圧源31iが接続されている。これにより、配線31j,31kそれぞれの電圧と基準電圧源31iの出力電圧に基づいた電流が、抵抗31aとPNPトランジスタ31dに流れる。
また、図11に示すように、第1抵抗31aとPNPトランジスタ31dの中点に、NPNトランジスタ31fのベース電極が接続され、第1配線31jから第2配線31kに向かって、PNPトランジスタ31e、PNPトランジスタ31f、及び、第2抵抗31bが直列接続されている。そして、PNPトランジスタ31eとPNPトランジスタ31hそれぞれのベース電極が接続され、2つのベース電極から、PNPトランジスタ31eとNPNトランジスタ31fとの間の中点に向かって、第3抵抗31cとPNPトランジスタ31gが直列接続されている。これにより、PNPトランジスタ31e,31hによってカレントミラー回路が構成され、PNPトランジスタ31eを流れる電流が、PNPトランジスタ31hによってミラーされ、そのミラーされた電流が、PNPトランジスタ31hのコレクタから出力される。
この構成においては、基準電圧源31iの出力電圧の値を変更することで、第3温度センサ30に流す定電流の電流値を変動することができる。また、第3抵抗31cの抵抗値を変動する、若しくは、PNPトランジスタ31e,31hそれぞれのエミッタ電極の抵抗を調整することで、第3温度センサ30に流す定電流の電流値を変動することができる。更に言えば、図12に示すように、PNPトランジスタ31hを、複数のPNPトランジスタによって構成することで、ミラーする電流量を調整して、第3温度センサ30に流す定電流の電流値を変動することができる。これにより、第3信号のオフセット電圧が補正される。なお、この場合、基準電圧源31i、第3抵抗31c、及び、PNPトランジスタ31e,31hの少なくとも1つが、特許請求の範囲に記載の第1補正素子に相当する。
更に第1切片補正部57の変形例を示すと、図13に示すように、第1切片補正部57は、入力抵抗61を有し、定電流源31を含む構成を採用することもできる。この場合、電源からグランドに向かって、定電流源31、第3温度センサ30、入力抵抗61が順に直列接続される。そして、第1規定温度下において、第3温度センサ30に流す定電流の電流値、及び、入力抵抗61の抵抗値の少なくとも一方を調整することで、第3信号のオフセット電圧が補正される。
図10及び図13に示す変形例では、第1切片補正部57に定電流源31が含まれる構成を示した。しかしながら、第1切片補正部57に定電流源31が含まれない構成を採用することもできる。この場合、第1規定温度下において、入力抵抗61の抵抗値のみを調整することで、第3信号のオフセット電圧が補正される。
逆に、第1切片補正部57が入力抵抗61を有さない場合、第1規定温度下において、第3温度センサ30に流す定電流の電流値のみを調整することで、第3信号のオフセット電圧が補正される。
なお、第3信号のオフセット電圧のみを補正する場合、補正部40は、第1切片補正部57のみを有する構成を採用することができる。また、補正倍率の乗算によるオフセット電圧のズレを考慮しないのであれば、補正部40が、第1切片補正部57と傾き補正部58のみを有する構成を採用することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図14及び図15に基づいて説明する。第3実施形態に係る補正回路は、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第1実施形態では、補正部40が、第3信号の傾きとオフセット電圧とを補正する例を示した。これに対して、本実施形態では、互いに異なる複数の規定温度それぞれに対応する複数の補正部40a〜40cによって、各規定温度における第3信号のオフセット電圧を補正する点を特徴とする。
図14に示すように、本実施形態に係る補正回路200は、3つの補正部40a〜40cを有し、補正部40a〜40cそれぞれは、補正電圧を調整するための補正素子を有している。複数の補正素子それぞれは、互いに異なる複数の規定温度下それぞれにおいて、第3信号と、出力されることが期待される理想的な第3信号とが同一となるように形成されている。第1補正部40aは、第1規定電圧を第3信号に印加することで、第1規定温度下における第3信号のオフセット電圧を補正し、第2補正部40bは、第2規定電圧を第3信号に印加することで、第2規定温度下における第3信号のオフセット電圧を補正する。そして、第3補正部40cは、第3規定電圧を第3信号に印加することで、第3規定温度下における第3信号のオフセット電圧を補正する。
また、本実施形態に係る補正回路200は、補正部40a,40bそれぞれに対応する閾値電圧を生成する閾値電圧生成部78,79と、補正部40a,40bそれぞれの出力信号と、対応する閾値電圧とを比較する比較部80,81と、比較部80,81の出力信号に基づいて、補正部40a〜40cそれぞれから出力される信号の内の一つを選択する選択部82と、を有する。比較部80,81は、補正部40a,40bの出力信号が閾値電圧よりも高い場合に、第1制御信号を出力し、補正部40a,40bの出力信号が閾値電圧よりも低い場合に、第2制御信号を出力する。選択部82は、第1制御信号及び第2制御信号の少なくとも一方に基づいて、補正部40a〜40cそれぞれから出力される出力信号の内の一つを選択する。
図15に示すように、補正部40a〜40cそれぞれは、上記した傾き補正部41、及び、切片補正部42と同様の構成を有する。すなわち、補正部40a〜40cは、差動増幅回路83と、入力抵抗84,85と、調整抵抗86,87と、定電圧源88と、を有する。第1補正部40aの有する定電圧源88の出力電圧が、第1補正電圧に相当し、第2補正部40bの有する定電圧源88の出力電圧が、第2補正電圧に相当し、第3補正部40cの有する定電圧源88の出力電圧が、第3補正電圧に相当する。
補正回路200の製造過程において、互いに異なる複数の規定温度下それぞれにて、第3信号と、出力されることが期待される第3信号とが同一となるように、定電圧源88に含まれる抵抗を調整する。こうすることで、定電圧源88の出力電圧が調整され、上記した補正電圧が調整される。この結果、互いに異なる複数の規定温度下における第3信号のオフセット電圧が調整される。
図15に示すように、比較部80,81それぞれは、第1制御信号としてのHi信号と、第2制御信号としてのLo信号を出力するコンパレータである。第1比較部80の非反転入力端子に、第1補正部40aの出力端子が接続され、反転入力端子に、第1閾値電圧生成部78の出力端子が接続されている。そして、第2比較部81の非反転入力端子に、第2補正部40bの出力端子が接続され、反転入力端子に、第2閾値電圧生成部79の出力端子が接続されている。また、補正部40a〜40cそれぞれの出力端子、及び、比較部80,81それぞれの出力端子が選択部82に接続さている。これにより、第1補正部40aの出力信号が、第1閾値電圧よりも高い場合、第1比較部80からHi信号が出力され、逆に、第1補正部40aの出力信号が、第1閾値電圧よりも低い場合、第1比較部80からLo信号が出力される。また、第2補正部40bの出力信号が、第2閾値電圧よりも高い場合、第2比較部81からHi信号が出力され、逆に、第2補正部40bの出力信号が、第2閾値電圧よりも低い場合、第2比較部81からLo信号が出力される。
これによれば、環境温度が上昇すると、補正部40a〜40cの出力信号の電圧値は下降し、選択部82に入力されるHiの数が増大する。逆に、環境温度が下降すると、補正部40a〜40cの出力信号の電圧値は上昇し、選択部82に入力されるLo信号の数が増大する。このように、環境温度の変動に応じて、選択部82に入力されるHi信号とLo信号の数が変動する。したがって、選択部82は、入力されるHi信号とLo信号とに基づいて、現在の環境温度に適した補正部の出力信号を選択する。
本実施形態では、上記したように、互いに異なる複数の規定温度それぞれに対応する補正部40a〜40cによって、各規定温度における第3信号のオフセット電圧が補正される。第3信号が補正されなかった場合、理想信号と第1信号とは、温度特性のオフセット電圧だけではなく、傾きも異なる。そのため、ある環境温度下において補正された第3信号に基づいて生成される理想信号を、対応する環境温度下における第1期待信号と等しくすることで、第1信号のオフセット電圧を補正するだけでは、異なる環境温度下における第1信号のオフセット電圧が補正されないことになる。そこで、上記のように、複数の規定温度それぞれに対応する補正部40a〜40cによって、第3信号を補正する。こうすることで、異なる規定温度(環境温度)下において、第1信号のオフセット電圧が補正される。
なお、本実施形態では、比較部80,81と閾値電圧生成部78,79によって、ヒステリシス付きコンパレータが構成されている。図16に、代表として、第1比較部80と第1閾値電圧生成部78によって構成されるヒステリシス付きコンパレータを示す。第1閾値電圧生成部78は、電源とグランドとの間に直列接続された3つの抵抗78a〜78cと、第1比較部80の出力信号によって開閉制御されるスイッチ78dと、を有する。第1比較部80の非反転入力端子は、第1補正部40aの出力端子に接続され、反転入力端子は、抵抗78a,78bによって構成される第1中点に接続されている。そして、スイッチ78dは、抵抗78b,78cによって構成される第2中点とグランドとの間に接続され、その制御電極が第1比較部80の出力端子に接続されている。スイッチ78dは、第1補正部40aの出力信号が第1閾値電圧を下回る時に第1比較部80から出力される信号(Lo)によって閉状態とされ、第1補正部40aの出力信号が第1閾値電圧を上回る時に第1比較部80から出力される出力信号(Hi)によって開状態とされる。
これによれば、温度が上昇して、補正回路200が第1温度に至った際、第1補正部40aの出力信号の電圧(以下、補正信号電圧と示す)が、スイッチ78dが開状態において第1比較部80に入力される閾値電圧を下回ろうとし、スイッチ78dが閉状態になる。この結果、第1比較部80に入力される閾値電圧が小さくなり、閾値電圧が補正信号電圧よりも大きくなる。これにより、補正回路200の温度が第1温度近傍にて不規則に変動した際に、補正信号電圧が閾値電圧の近傍で不規則に変動し、第1比較部80からHi信号とLo信号とが不規則に出力されることが抑制される。また、これとは逆に、温度が下降して、補正回路200が第2温度に至った際、補正信号電圧が、スイッチ78dが閉状態において第1比較部80に入力される閾値電圧を上回ろうとし、スイッチ78dが開状態に移行する。この結果、第1比較部80に入力される閾値電圧が大きくなり、閾値電圧が補正信号電圧よりも小さくなる。これにより、補正回路200の温度が第2温度近傍にて不規則に変動した際に、補正信号電圧が閾値電圧の近傍で不規則に変動し、第1比較部80からHi信号とLo信号とが不規則に出力されることが抑制される。
ちなみに、図16に示すヒステリシス付きコンパレータの構成は、一例に過ぎず、例えば、図17に示す構成を採用することもできる。ヒステリシス付きコンパレータは、公知公用であり、その構成は、いくつも採用することができる。図16、図17に示す構成は、一例を例示したに過ぎず、この構成に限定されるものではない。
本実施形態に係る補正回路200は、3つの補正部40a〜40cを有する例を示した。しかしながら、補正部40の数としては、上記例に限定されず、複数であれば良い。ちなみに、比較部と閾値電圧生成部それぞれの数は、補正部40の総数から1引いた数であれば良い。
本実施形態では、1つの第3温度センサ30に対して、複数の補正部40a〜40cが対応する例を示した。しかしながら、図示しないが、複数の温度センサ30それぞれに対して、1つの補正部40が対応する構成を採用することもできる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図18〜図20に基づいて説明する。第4実施形態に係る補正回路は、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第1実施形態では、理想信号生成部100は、アナログ信号を処理するアナログ回路である例を示した。しかしながら、本実施形態に係る理想信号生成部100は、デジタル信号を処理するデジタル回路である点を特徴とする。本実施形態に係る補正回路200は、図18に示すように、上記した構成要素20〜160の他に、分周回路170と、第1AD変換回路180と、第2AD変換回路190と、を有する。
分周回路170は、クロック信号の周波数を低めたパルス信号を出力するものであり、このパルス信号がDuty変換部160に入力される。Duty変換部160は、加算部130の出力信号(補正された第1温度センサ10の出力信号)をパルス信号に変換し、変換したパルス信号を、分周回路170から入力されるパルス信号に加算する。こうすることで、補正された第1温度センサ10の出力信号をDuty変換する。
図19に示すように、第1AD変換回路180は、第1信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するものであり、第2AD変換回路190は、第3信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するものである。
本実施形態に係る補正部40は、第1〜第3実施形態で示した構成とは異なり、デジタル信号に変換された第3信号を構成する0,1信号を、適宜、理想的な第3信号を構成する0,1信号に変換する機能を果たす。例えば、第2AD変換回路190にて、第3信号が10bitの信号にデジタル変換され、その信号が、1010101011と表されるとする。そして、第3信号の理想的な信号が、1010111010と表されるとする。この場合、補正部40は、両者の差分を取り、その差分値に基づいて、第3信号の補正を行う。上記例の場合、差分値は、0000000101となる。そこで、補正部40は、第3信号の1bit目と3bit目に1を加算する処理を行う。これにより、第3信号を、理想的な第3信号に変換する。
図20に示すように、補正部40は、複数の電源配線89と、該電源配線89それぞれに設けられた2つのスイッチ90,91と、を有する。電源配線89は、第3信号のbit数と同数だけある。したがって、上記したように、第3信号が10bitのデジタル信号の場合、補正部40は、10本の電源配線89を有する。第3信号を構成する10個の0,1信号は、対応する電源配線89に設けられた2つのスイッチ90,91の中点それぞれに入力される。上記した例では、第3信号の1bit目と3bit目に1を加算することで、第3信号が補正される。この場合、補正部40を構成する10本の電源配線89の内、1bit目と3bit目に対応する電源配線89に設けられた2つのスイッチ90,91の内、電源側の第1スイッチ90のみをON状態にする。そして、他のbitに対応する電源配線89に設けられた2つのスイッチ90,91の内、グランド側の第2スイッチ91のみをON状態にする。こうすることで、第3信号が補正される。
なお、上記例では、電源配線89に2つのスイッチ90,91が設けられた例を示した。しかしながら、これら2つのスイッチ90,91はなくともよい。上記した第3信号の場合、第3信号を補正するには、1bit目と3bit目に対応する電源配線89における第3信号の入力点とグランドとの間の配線を断線し、他のbitに対応する電源配線89における電源と第3信号の入力点との間の配線を断線する。こうすることで、第3信号が補正される。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を、図21及び図22に基づいて説明する。第5実施形態に係る補正回路は、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第1実施形態では、理想信号生成部100が、理想信号を算出する機能だけを有する例を示した。これに対し、本実施形態に係る理想信号生成部100は、発熱素子11が駆動している状態から、停止した状態後における、第1信号の時間依存性を観測し、その観測に基づいて、発熱素子11が環境温度に至った際の第1信号を算出する第1環境温度算出部102を有する。また、理想信号生成部100は、発熱素子11が駆動している状態から、停止した状態後における、第2信号の時間依存性を観測し、その観測に基づいて、発熱素子11が環境温度に至った際の第2信号を算出する第2環境温度算出部103を有する。更に、理想信号生成部100は、第2環境温度算出部103によって算出された、環境温度下における第2信号と、温度特性α〜δとに基づいて、理想信号を算出する算出部101を有する。
図22に示すように、発熱素子11が駆動状態から非駆動状態に移行すると、温度センサ10,20それぞれの温度は、徐々に環境温度に近づく。その温度Tの振る舞いは、係数をa,bで表し、時間をtで表すと、T=−a/t+bと表される。このaは、予め測定しておけば分かる値なので、環境温度算出部102,103それぞれに保存されている。しかしながら、bは、温度センサ10,20の環境温度に依存する。そのため、環境温度算出部102,103それぞれは、複数回、異なる時間で出力される第1信号と第2信号とを観測し、その観測に基づいて、上記したbを求める。これにより、環境温度算出部102,103は、発熱素子11が環境温度に至った際の第1信号と第2信号とを算出する。ちなみに、図22に示す実線は、第1温度センサ10の温度を示し、破線は、第2温度センサ20の温度を示している。
次に、本実施形態に係る補正回路200の作用効果を説明する。発熱素子11が駆動すると、温度センサ10,20それぞれの温度が上昇し、温度センサ10,20それぞれの温度が環境温度ではなくなる。図22に示すように、発熱素子11の駆動が停止すると、温度センサ10,20それぞれは環境温度に移行するが、その速さが異なる。このような状況下において、第2信号に基づいて生成される理想信号は、理想的な値ではなくなる。そこで、上記のように、第2環境温度算出部103にて、発熱素子11が駆動している状態から、停止した状態後における、第2信号の時間依存性を観測し、その観測に基づいて、環境温度下における第2信号を算出する。そして、算出部101にて、算出された環境温度下における第2信号と、温度特性α〜δとに基づいて、理想信号を算出する。また、第1環境温度算出部102にて、発熱素子11が駆動している状態から、停止した状態後における、第1信号の時間依存性を観測し、その観測に基づいて、環境温度下における第1信号を算出する。最後に、上記した処理を経て算出された理想信号と第1信号との差分値を差分部110にて求め、この差分値を加算部130にて第1信号に加算する。これにより、発熱素子11が駆動状態と非駆動状態とに頻繁に切り替えられる構成においても、第1信号が補正可能となる。
なお、本実施形態に係る構成の場合、タイマー回路150が有する所定回数(所定時間)は、環境温度算出部102,103が、環境温度に至った際の第1信号と第2信号とを算出する時間よりも長く設定される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
各実施形態では、第2温度センサ20は、第3温度センサ30と、補正部40と、を有する例を示した。しかしながら、第2温度センサ20としては、サーミスタを採用することができる。これによっても、第2温度センサ20は、第1温度センサ10よりも理想的な温度特性を有する。また、第2温度センサ20が、第3温度センサ30と、補正部40と、を有する構成と比べて、第2温度センサ20の部品点数が少なくなる。そのため、補正回路200の体格の増大が抑制される。更に言えば、第2温度センサ20としては、特開2008−216234号公報に記載の温度検出回路を採用することもできる。これによれば、第2信号は、温度によるばらつきが抑制されるので、第2温度センサ20は、第1温度センサ10よりも理想的な温度特性を有する。
第1〜第4実施形態では、タイマー回路150が有する所定回数(所定時間)は、イグニッションスイッチがON状態になり、発熱素子11が非駆動状態から駆動状態に移行するまでの時間よりも短い例を示した。しかしながら、タイマー回路150が有する所定時間は、イグニッションスイッチがON状態になり、発熱素子11が非駆動状態から駆動状態に移行する時間よりも長い構成を採用することもできる。ただし、この所定時間は、イグニッションスイッチがON状態になり、発熱素子11が非駆動状態から駆動状態になった後、発熱素子11の発熱によって、第1温度センサ10の温度が、環境温度とは異なることのない時間である。この場合においても、保持部120には、理想信号と、環境温度下であり発熱素子11が非駆動状態である時の第1信号との差分値が保持される。
10・・・第1温度センサ
11・・・発熱素子
20・・・第2温度センサ
100・・・理想信号生成部
110・・・差分部
120・・・保持部
130・・・加算部
200・・・補正回路

Claims (22)

  1. 発熱素子(11)の温度を測定する第1温度センサ(10)の出力信号の温度特性を補正する補正回路であって、
    前記第1温度センサよりも理想的な温度特性を有する第2温度センサ(20)と、
    環境温度下における前記第2温度センサの出力信号と、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサそれぞれが製造される段階で設定された、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサそれぞれの出力信号の温度特性(α〜δ)と、に基づいて、前記環境温度下において出力されることが期待される前記第1温度センサの理想的な出力信号を生成する理想信号生成部(100)と、
    該理想信号生成部の出力信号と、前記環境温度下であり前記発熱素子が非駆動状態である時の前記第1温度センサの出力信号との差分値を算出する差分部(110)と、
    該差分部で算出された差分値を保持する保持部(120)と、
    該保持部に保持された差分値を前記第1温度センサの出力信号に加算する加算部(130)と、を有することを特徴とする補正回路。
  2. 前記第2温度センサは、第3温度センサ(30)と、該第3温度センサの出力信号を補正して、補正した前記第3温度センサの出力信号を出力する補正部(40)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の補正回路。
  3. 前記補正部は、
    補正倍率を前記第3温度センサの出力信号に乗算することで、前記第3温度センサの出力信号の傾きと、予め規定された規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、前記第3温度センサの出力信号を補正する傾き補正部(41)と、
    補正電圧を前記傾き補正部の出力信号に印加することで、前記傾き補正部の出力信号のオフセット電圧と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記傾き補正部の理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、前記傾き補正部の出力信号を補正する切片補正部(42)と、を有することを特徴とする請求項2に記載の補正回路。
  4. 前記傾き補正部は、前記補正倍率を調整するための第1補正素子(43)を有し、
    前記切片補正部は、前記補正電圧を調整するための第2補正素子(44)を有しており、
    前記第1補正素子は、異なる前記規定温度下における前記第3温度センサの出力信号に基づいて算出される前記第3温度センサの出力信号の傾きと、出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号の傾きとが同一となるように形成され、
    前記第2補正素子は、前記規定温度下における前記傾き補正部の出力信号と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記傾き補正部の理想的な出力信号とが同一となるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の補正回路。
  5. 前記補正部は、
    第1補正電圧を前記第3温度センサの出力信号に印加することで、前記第3温度センサの出力信号のオフセット電圧と、予め決められた規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、前記第3温度センサの出力信号を補正する第1切片補正部(57)と、
    補正倍率を前記第1切片補正部の出力信号に乗算することで、前記第1切片補正部の出力信号の傾きと、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第1切片補正部の理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、前記第1切片補正部の出力信号を補正する傾き補正部(58)と、を有することを特徴とする請求項2に記載の補正回路。
  6. 前記規定温度として、第1規定温度と、該第1規定温度とは異なる第2規定温度と、があり、
    前記第1切片補正部は、前記第1補正電圧を調整するための第1補正素子(65,31,61)を有し、
    前記傾き補正部は、前記補正倍率を調整するための第2補正素子(69,70,63,64)を有しており、
    前記第1補正素子は、前記第1規定温度下における前記第3温度センサの出力信号と、前記第1規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号とが同一となるように形成され、
    前記第2補正素子は、前記第1規定温度下、及び、前記第2規定温度下における前記第1切片補正部の出力信号に基づいて算出される前記第1切片補正部の出力信号の傾きと、出力されることが期待される第1切片補正部の理想的な出力信号の傾きとが同一となるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の補正回路。
  7. 前記補正部は、前記第1切片補正部と前記傾き補正部の他に、第2切片補正部(59)を有し、
    前記第2切片補正部は、前記傾き補正部の出力信号のオフセット電圧と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号のオフセット電圧とを同一にする第2補正電圧を、前記傾き補正部の出力信号に印加することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の補正回路。
  8. 前記第2切片補正部は、前記第2補正電圧を調整するための第3補正素子(77)を有しており、
    前記第3補正素子は、前記傾き補正部の出力信号と、出力されることが期待される前記傾き補正部の理想的な出力信号とが同一となるように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の補正回路。
  9. 予め規定された規定温度として、互いに異なる複数の規定温度があり、
    複数の前記規定温度それぞれに対応する前記補正部(40a〜40c)を複数有し、
    複数の前記補正部それぞれは、補正電圧を前記第3温度センサの出力信号に印加することで、前記第3温度センサの出力信号の電圧値を補正することを特徴とする請求項2に記載の補正回路。
  10. 複数の前記補正部それぞれは、前記補正電圧を調整するための補正素子(88)を有しており、
    複数の前記補正素子それぞれは、互いに異なる複数の前記規定温度下それぞれにおいて、前記第3温度センサの出力信号と、出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号とが同一となるように形成されていることを特徴とする請求項9に記載の補正回路。
  11. 前記第2温度センサは、
    複数の前記補正部それぞれに対応する閾値電圧を生成する複数の閾値電圧生成部(78,79)と、
    複数の前記補正部それぞれの出力信号と、対応する前記閾値電圧とを比較し、前記補正部の出力信号が前記閾値電圧よりも高い場合に、第1制御信号を出力し、前記補正部の出力信号が前記閾値電圧よりも低い場合に、第2制御信号を出力する複数の比較部(80,81)と、
    複数の前記比較部の出力信号に基づいて、複数の前記補正部それぞれから出力される出力信号の内の1つを選択する選択部(82)と、を有し、
    前記選択部は、前記第1制御信号及び前記第2制御信号の少なくとも一方に基づいて、複数の前記補正部それぞれから出力される出力信号の内の一つを選択することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の補正回路。
  12. 前記比較部と前記閾値電圧生成部とによって、ヒステリシス付きコンパレータが構成されていることを特徴とする請求項11に記載の補正回路。
  13. 複数の前記比較部それぞれは、前記第1制御信号と前記第2制御信号を出力するコンパレータを有し、
    複数の前記閾値電圧生成部それぞれは、電源とグランドとの間に直列接続された少なくとも3つの抵抗(78a〜78c)と、2つの前記抵抗によって少なくとも2つ構成される中点の内の1つとグランドとの間に接続され、前記コンパレータの出力信号によって開閉制御されるスイッチ(78d)と、を有し、
    前記スイッチは、少なくとも2つ構成される前記中点の内、前記コンパレータに接続される第1中点よりもグランド側の第2中点とグランドとの間に接続されており、
    前記スイッチは、前記補正部の出力信号が前記閾値電圧を下回る時に前記コンパレータから出力される出力信号によって閉状態とされ、前記補正部の出力信号が前記閾値電圧を上回る時に前記コンパレータから出力される出力信号によって開状態とされることを特徴とする請求項12に記載の補正回路。
  14. 前記第2温度センサは、サーミスタであることを特徴とする請求項1に記載の補正回路。
  15. 前記第1温度センサが製造される段階で設定された温度特性をα、βとし、前記環境温度をTとすると、前記第1温度センサから出力されることが期待される出力信号は、−αT+βと表され、
    前記第2温度センサが製造される段階で設定された温度特性をγ、δとすると、前記第2温度センサから出力されることが期待される出力信号は、−γT+δと表され、
    前記第2温度センサの出力信号をV2とすると、前記理想信号生成部は、(γ/α)V2+(δ−βγ/α)を、前記第1温度センサの理想的な出力信号として出力することを特徴とする請求項1〜14いずれか1項に記載の補正回路。
  16. 前記理想信号生成部は、
    前記発熱素子が駆動している状態から、停止した状態後における、前記第1温度センサの出力信号の時間依存性を観測し、その観測に基づいて、前記発熱素子が前記環境温度に至った際の前記第1温度センサの出力信号を算出する第1環境温度算出部(102)と、
    前記発熱素子が駆動している状態から、停止した状態後における、前記第2温度センサの出力信号の時間依存性を観測し、その観測に基づいて、前記発熱素子が前記環境温度に至った際の前記第2温度センサの出力信号を算出する第2環境温度算出部(103)と、
    前記第2環境温度算出部によって算出された、前記環境温度下における前記第2温度センサの出力信号と、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサそれぞれの出力信号の温度特性とに基づいて、前記環境温度下において出力されることが期待される前記第1温度センサの理想的な出力信号を出力する算出部(101)と、を有することを特徴とする請求項1〜15いずれか1項に記載の補正回路。
  17. 請求項2に記載の補正回路の製造方法であって、
    前記補正部は、前記第3温度センサの出力信号を補正するための補正素子を有しており、
    予め規定された規定温度下における前記第3温度センサの出力信号と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号とが同一となるように、前記補正素子を調整して、前記第3温度センサの出力信号を補正する補正工程を有することを特徴とする補正回路の製造方法。
  18. 前記補正部は、
    補正倍率を前記第3温度センサの出力信号に乗算することで、前記第3温度センサの出力信号の傾きと、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、前記第3温度センサの出力信号を補正する傾き補正部(41)と、
    補正電圧を前記傾き補正部の出力信号に印加することで、前記傾き補正部の出力信号のオフセット電圧と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記傾き補正部の理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、前記傾き補正部の出力信号を補正する切片補正部(42)と、を有し、
    前記傾き補正部は、前記補正倍率を調整するための第1補正素子(43)を有し、
    前記切片補正部は、前記補正電圧を調整するための第2補正素子(44)を有しており、
    前記補正工程は、
    前記第3温度センサの出力信号を、異なる前記規定温度下において複数検出する検出工程と、
    該検出工程において検出した異なる前記規定温度下における前記第3温度センサの出力信号に基づいて算出される前記第3温度センサの出力信号の傾きと、出力されることが期待される第3温度センサの理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、前記第1補正素子を調整する傾き補正工程と、
    該傾き補正工程後、前記規定温度下における前記傾き補正部の出力信号と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記傾き補正部の理想的な出力信号とが同一となるように、前記第2補正素子を調整する切片補正工程と、を有することを特徴とする請求項17に記載の補正回路の製造方法。
  19. 前記補正部は、
    第1補正電圧を前記第3温度センサの出力信号に印加することで、前記第3温度センサの出力信号のオフセット電圧と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、前記第3温度センサの出力信号を補正する第1切片補正部(57)と、
    補正倍率を前記第1切片補正部の出力信号に乗算することで、前記第1切片補正部の出力信号の傾きと、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第1切片補正部の理想的な出力信号の傾きとが同一となるように、前記第1切片補正部の出力信号を補正する傾き補正部(58)と、を有し、
    前記規定温度として、第1規定温度と、該第1規定温度とは異なる第2規定温度と、があり、
    前記第1切片補正部は、前記第1補正電圧を調整するための第1補正素子(65,31,61)を有し、
    前記傾き補正部は、前記補正倍率を調整するための第2補正素子(69,70,63,64)を有しており、
    前記補正工程は、
    前記第1規定温度下における前記第3温度センサの出力信号が、前記第1規定温度下において出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号と同一となるように、前記第1補正素子を調整する第1切片補正工程と、
    該第1切片補正工程後、前記第1規定温度下、及び、前記第2規定温度下における前記第1切片補正部の出力信号に基づいて算出される前記第1切片補正部の出力信号の傾きが、出力されることが期待される第1切片補正部の理想的な出力信号の傾きと同一となるように、前記第2補正素子を調整する傾き補正工程と、を有することを特徴とする請求項17に記載の補正回路の製造方法。
  20. 前記補正部は、前記第1切片補正部と前記傾き補正部の他に、第2補正電圧を前記傾き補正部の出力信号に印加することで、前記理想信号生成部の出力信号のオフセット電圧と、前記規定温度下において出力されることが期待される前記第1温度センサの理想的な出力信号のオフセット電圧とが同一となるように、前記傾き補正部の出力信号を補正する第2切片補正部(59)を有し、
    前記第2切片補正部は、前記第2補正電圧を調整するための第3補正素子(77)を有しており、
    前記補正工程は、前記傾き補正工程後、前記傾き補正部の出力信号と、出力されることが期待される前記傾き補正部の理想的な出力信号とが同一となるように、前記第3補正素子を調整する第2切片補正工程を有することを特徴とする請求項19に記載の補正回路の製造方法。
  21. 前記規定温度として、互いに異なる複数の規定温度があり、
    複数の前記規定温度それぞれに対応する前記補正部(40a〜40c)を複数有し、
    複数の前記補正部それぞれは、補正電圧を前記第3温度センサの出力信号に印加することで、前記第3温度センサの出力信号の電圧値を補正するものであり、
    複数の前記補正部それぞれが有する補正素子(88)は、前記補正電圧を調整するためのものであり、
    前記補正工程は、互いに異なる複数の前記規定温度下それぞれにおいて、前記第3温度センサの出力信号と、出力されることが期待される前記第3温度センサの理想的な出力信号とが同一となるように、複数の前記補正素子それぞれを調整することを特徴とする請求項17に記載の補正回路の製造方法。
  22. 前記補正工程は、前記補正回路がウェハにおけるチップ形成領域それぞれに形成されている段階で行われることを特徴とする請求項17〜21いずれか1項に記載の補正回路の製造方法。
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