JP2008116233A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して過温度検知性の劣化を抑制したモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ200の温度を検出するモータ温度センサ20と、モータ200を制御するスイッチング素子30a〜30fと、スイッチング素子30a〜30fの温度を検出するダイオード11a〜11fと、モータ温度センサ20の出力値とスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値に基づいて、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値の補正を行うスイッチング素子温度算出部13と、を備え、組み付け時においてキャリブレーションを実施してキャリブレーション値(補正値)を求め、該キャリブレーション値を用いてスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値の補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明はモータ駆動装置に係り、特に、モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して過温度検知性の劣化を抑制したモータ駆動装置に関する。
半導体回路を用いた温度検出が広く用いられている。例えば、半導体チップ上に構成したダイオードに、アノード側からカソード側に(順方向に)所定電流を流したときに発生するアノード〜カソード間電圧(順方向電圧)は、そのダイオード素子温度に比例して変化する。
これを利用して、例えば、モータなどを駆動するインバータ内部のスイッチング素子の素子温度を検出する場合には、該スイッチング素子と同一チップ上に、或いは、該スイッチング素子近傍にダイオードを配置して、該ダイオードの所定直流電流を順方向に流したときの順方向電圧をモニターすることにより、ダイオードが個々に持つ所定直流電流における順方向電圧に対する素子温度の関数に基づいて、その順方向電圧からスイッチング素子温度を測定することができる。
例えば、特開2005−295764号公報の「インバータ制御装置」では、モータを制御するインバータの半導体チップ上に設けられたダイオードの順方向電圧に基づき半導体チップの温度検出を行い、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知に基づいて、半導体チップの温度上昇を抑制し、モータロック時にも半導体チップを破壊から守る技術が開示されている。
特開2005−295764号公報
しかしながら、特許文献1等に開示された技術においては、ダイオードが個々に持つ所定直流電流における順方向電圧に対する素子温度の関数は、実際にダイオードにある直流電流を流したときの順方向電圧に対する素子温度を測定して得られた関数を用いており、スイッチング素子温度測定時に、ダイオードへ流す所定電流が関数取得時の所定電流に対して上下にシフトした場合には、所定電流に対して順方向電圧はダイオード特性によりシフトするので、そのシフトした順方向電圧で上記関数を用いた場合に温度測定を誤ってしまうこととなる。また、所定電流を供給する回路が初期故障した場合や、ダイオードと該電流供給回路間に断線または地絡故障が発生した場合も同様に、温度測定を誤ってしまうこととなる。
つまり、このような温度測定精度の低下により、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知に基づき誤判定してしまう恐れがあり、また、検知性が劣化してしまうという問題があった。
また、ダイオードへ流す所定電流のシフトを見込んで、過温度検知における検知閾値を下げると、モータ駆動装置における動作領域を制限してしまうという問題もあった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して過温度検知性の劣化を抑制したモータ駆動装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータの温度を検出するモータ温度検出手段と、前記モータを制御するスイッチング素子と、前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子温度検出手段と、当該モータ駆動装置の組み付け時における前記モータ温度検出手段の出力値と前記スイッチング素子温度検出手段の出力値に基づき、前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正値を求め、当該モータ駆動装置の通常運転時に該補正値を用いて前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正を行う補正手段とを備えることを特徴とする。
上記特徴の請求項1に記載の発明によれば、当該モータ駆動装置の組み付け時においては、モータと該モータを制御するスイッチング素子は同一周囲温度下にあり、モータ温度検出手段とスイッチング素子温度検出手段は略同一温度を検出することから、両者の出力値を比較することで、前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正(キャリブレーション)を適正に行うことができ、モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知に基づく誤判定を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記補正手段において、前記モータ温度検出手段の出力値と前記スイッチング素子温度検出手段の出力値との差分を、前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正値とすることを特徴とする。
上記特徴の請求項2に記載の発明によれば、当該モータ駆動装置の組み付け時においては、モータと該モータを制御するスイッチング素子は同一周囲温度下にあり、モータ温度検出手段とスイッチング素子温度検出手段は略同一温度を検出することから、両者の出力値を比較して差分を補正値とすることで、前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正(キャリブレーション)を適正に行うことができる。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記補正手段において、前記モータ温度検出手段の出力値と前記スイッチング素子温度検出手段の出力値との差分が所定範囲内の場合に、該差分を補正値として前記スイッチング素子温度検出手段の出力値に加え、前記差分が前記所定範囲を超える場合には、再度、前記モータ温度検出手段および前記スイッチング素子温度検出手段による温度検出を行って、両者の差分を求めることを特徴とする。
上記特徴の請求項3に記載の発明によれば、モータ温度検出手段の出力値とスイッチング素子温度検出手段の出力値との差分が所定範囲内の場合には、該差分をモータの運転制御時における補正値として加算することにより、モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知に基づく誤判定を抑制することができる。また、モータ温度検出手段の出力値とスイッチング素子温度検出手段の出力値との差分が所定範囲を超える場合には、当該モータ駆動装置の組み付け前のモータとスイッチング素子が置かれていた温度環境が異なっており、その異なる温度環境から同一温度環境下に移っても未だ温度飽和していない状況が想定され、再度、補正値を設定し直すことにより、誤った出力値の補正(キャリブレーション)による誤判定を防止することができる。
以下、本発明のモータ駆動装置の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係るモータ駆動装置の構成図である。
同図において、本実施例のモータ駆動装置は、モータ200の駆動電源となるモータ駆動用発電機(ユニット)100と、モータ200およびモータ温度センサ20を含むモータユニットと、スイッチング素子30a〜30fのスイッチング制御によりモータ200を駆動するパワーモジュール300と、所定の負荷要求や温度検出結果に基づきパワーモジュール300のスイッチング素子30a〜30fのゲート駆動を制御する制御モジュール400と、を備えて構成されている。
なお、各モジュール間並びにモジュールおよびユニット間はコネクタ端子等を介して配線接続されている。また、図1に示す構成は、主駆動輪を内燃機関で駆動し、従駆動輪をモータ200によって駆動する構成の車両制御装置への適用を想定しているが、本発明の適用は、これに限定されることなく、モータ駆動用発電機100を燃料電池やバッテリに置き換えても良いし、また、当該モータ駆動装置を車両以外の他のシステムに適用することも可能である。
モータユニットにおいて、モータ温度センサ20は、モータ200の直近に設置され、モータ温度を測定する。モータ温度センサ20は、例えばサーミスタ等の温度測定センサで具現されるが、後述のスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fを用いたスイッチング素子温度測定よりも測定の絶対精度が高いものであることが望ましい。
また、パワーモジュール300は半導体チップで具現され、該半導体チップ上にスイッチング素子30a〜30fおよびスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fが形成されている。
なお、図1では、スイッチング素子30a〜30fとしてパワーMOSFETを使用しているが、IGBT等の他のスイッチング素子であっても良い。また、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fは、スイッチング素子30a〜30fと同一半導体チップ上に構成されるのが望ましいが、スイッチング素子30a〜30f自体の温度との温度差が許容される範囲内で、スイッチング素子30a〜30fの近傍に配置した構成としても良い。
またさらに、制御モジュール400は、電流供給部10a〜10f、ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12f、スイッチング素子温度算出部13、モータ温度センサモニター回路21、モータ温度算出部22、モータ駆動制御部31およびモータ駆動システム制御部40を備えて構成されている。
電流供給部10a〜10fはスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fへの電流供給を行う。ここで、電流供給部10a〜10fがスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fへ流す電流値は、その電流により上昇するダイオード11a〜11fの温度が測定するスイッチング素子30a〜30fの温度の大きさに対して許容できる程度の電流値であることが望ましく、直流電流が好ましい。本実施例では、電流供給部10a〜10fから直流電流を流す構成としている。
また、ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12fは、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの端子間電圧をモニターし、スイッチング素子温度算出部13は、該ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12fの出力に基づき、スイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)を算出する。
具体的に、スイッチング素子温度算出部13においては、図4に示すようなスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの温度特性、即ち、所定直流電流IFOを順方向に流したときの順方向電圧(アノードカソード端子間電圧:VF)に対するスイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)の関数(Tsw=α×VF+Toff0)を用いて、ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12fの出力であるアノードカソード端子間電圧(VF)に応じたスイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)を算出する。ここで、αはダイオード温度特性変化率定数であり、Toff0は温度特性取得時の順方向電流IF0を流した時の温度オフセットである。なお、スイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)の関数は、図示しないメモリ等の記録媒体に記憶されている。
また、より実際的には、後述するキャリブレーション(調整)によるキャリブレーション値(温度補正値:Tcal)も該メモリ等の記録媒体に記憶されており、図5に示すように、上記関数より算出した温度データにキャリブレーション値(Tcal)を加算した値をスイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)とする。
また、モータ温度センサモニター回路21はモータ温度センサ20の出力値をモニターし、モータ温度算出部22は、該モータ温度センサモニター回路21の出力に基づき、モータ温度(Tm)を算出する。
また、モータ駆動制御部31は、主として、負荷(モータ200)に対する要求を受けて、モータ駆動システム制御部40に該要求に応じた指示を行いモータ200の運転制御を行う。また特に、スイッチング素子温度算出部13からのスイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)に基づき、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知を行い、過温度と判断した場合にはモータ駆動システム制御部40に対してモータ駆動停止指示を行う。
またさらに、本発明に関わる特徴的なキャリブレーション(調整)機能として、当該モータ駆動装置の組み付け時に、モータ温度算出部22で算出したモータ温度(Tm)とスイッチング素子温度算出部13で算出したスイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw0)との差分を、スイッチング素子温度算出部13において算出結果を補正するキャリブレーション値(温度補正値:Tcal)として、メモリ等の記録媒体(図示せず)に記憶する。
またさらに、モータ駆動システム制御部40は、モータ駆動制御部31からの指示に従って、スイッチング素子30a〜30fのゲートに供給する信号を生成して出力し、PWM制御等によるスイッチング素子30a〜30fのスイッチング制御を行う。
次に、以上のように構成される本実施例のモータ駆動装置のキャリブレーション時の動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、モータ200を含むモータユニットと、スイッチング素子30a〜30fを含むパワーモジュール300と、制御モジュール400の組み付けを行う(ステップS101)。そして、組み付け終了後、組み付け後の経過時間が所定時間に達するまで(ステップS102)、同一温度環境下に放置する。ここで、所定時間は、モータ200の温度とスイッチング素子30a〜30fの素子温度が、周囲温度に対して飽和するに至る時間である。
次に、パワーモジュール300によりモータ200の駆動を行わないようにした状態(例えば、パワーモジュール300からの供給信号の配線を外した状態)で、パワーモジュール300および制御モジュール400を起動し、モータ温度センサモニター回路21を介してモータ温度センサ20の出力値を取り込み、モータ温度算出部22によりモータ温度(Tm)を算出する(ステップS103)。
次に、電流供給部10a〜10fを起動して、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fに対して電流(順電流IF0)を流し、スイッチング素子温度算出部13は、ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12fを介してその時のスイッチング素子温度検出用ダイオード11a〜11fのアノードカソード端子間電圧(VF)を取り込む(ステップS104)。
そして、検出したダイオード11a〜11fのアノードカソード端子間電圧(VF)に応じたスイッチング素子30a〜30fの仮温度(Tsw0)を、図5に示す関数(スイッチング素子仮温度算出用関数:Tsw0=α×VF+Toff0)を用いて算出する(ステップS105)。
次に、ステップS103で算出したモータ温度(Tm)と、ステップS105で算出したスイッチング素子仮温度(Tsw0)の差分(Tm−Tsw0)を、判定前キャリブレーション値(Tcal0)として算出する(ステップS106)。
そして次に、ステップS106で算出した判定前キャリブレーション値(Tcal0)が、キャリブレーション許容範囲である、キャリブレーション上限値(Tcalhi)を下回ってキャリブレーション下限値(Tcallo)を上回る範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS107)。キャリブレーション許容範囲内であればステップS108に進み、キャリブレーション許容範囲外であればステップS201に進む。
ここで、キャリブレーション上限値(Tcalhi)およびキャリブレーション下限値(Tcallo)は、スイッチング素子温度検出用ダイオード11a〜11fの温度特性のばらつきや、電流供給部10a〜10f、ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12f、モータ温度センサ20、モータ温度センサモニター回路21、スイッチング素子温度算出部13およびモータ温度算出部22が持つばらつき要素を考慮して、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知が適正に実施し得る範囲として設定される。
判定前キャリブレーション値(Tcal0)がキャリブレーション許容範囲内である場合には、判定前キャリブレーション値(Tcal0)をキャリブレーション値(Tcal)としてメモリ等の記録媒体に記憶する。
また、判定前キャリブレーション値(Tcal0)がキャリブレーション許容範囲外である場合には、まず、ステップS103からステップS107までの処理が何回繰り返されたかを示すキャリブレーションリトライ回数をインクリメントし(ステップS201)、「1」を加算した後の現キャリブレーションリトライ回数が所定回数を超えているか否かを判断する(ステップS202)。キャリブレーションリトライ回数が所定回数を超えていなければ、ステップS103に戻って、キャリブレーションを再度実施する。
他方、キャリブレーションリトライ回数が所定回数を超えた場合には、温度検出手段、即ちスイッチング素子温度検出用ダイオード11a〜11fおよびダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12f、或いは、電流供給部10a〜10fが異常であると判断して(ステップS203)、異常信号を出力する(ステップS204)。
なお、ステップS203において異常と判断した場合には、これ以降の当該モータ駆動装置の動作を停止する。また、ステップS204で出力された異常信号によって、工場設備としての所定装置の警報ランプを点灯させるか、表示パネルにメッセージ表示するか、或いは、当該モータ駆動装置内に付属のランプを点灯させるようにするなど、種々の利用形態が考えられる。
次に、本実施例のモータ駆動装置の通常運転時において、制御モジュール400のスイッチング素子温度算出部13が行うキャリブレーション値(Tcal)を用いたスイッチング素子30a〜30fの温度(Tsw)の算出について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、電流供給部10a〜10fを起動して、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fに対して電流(順電流IF0)を流し、スイッチング素子温度算出部13は、ダイオード端子間電圧モニター回路12a〜12fを介してその時のスイッチング素子温度検出用ダイオード11a〜11fのアノードカソード端子間電圧(VF)を取り込む(ステップS301)。
そして、検出したダイオード11a〜11fのアノードカソード端子間電圧(VF)に応じたスイッチング素子30a〜30fの仮温度(Tsw0)を、図5に示す関数(スイッチング素子仮温度算出用関数:Tsw0=α×VF+Toff0)を用いて算出する(ステップS302)。
次に、ステップS302で算出したスイッチング素子仮温度(Tsw0)に、メモリ等の記録媒体に記憶されているキャリブレーション値(Tcal)を加算することにより、スイッチング素子温度(Tsw)を算出する(ステップS303)。
なお、図5に示す例では、キャリブレーション値(Tcal=Tm−Tsw0)は負値であるため、スイッチング素子温度(Tsw)は、スイッチング素子仮温度(Tsw0)よりもキャリブレーション値(Tcal)だけ低い値として算出されることになる。
以上説明したように、本実施例のモータ駆動装置では、モータ200の温度を検出するモータ温度センサ(モータ温度検出手段)20と、モータ200を制御するスイッチング素子30a〜30fと、スイッチング素子30a〜30fの温度を検出するスイッチング素子温度検出用のダイオード(スイッチング素子温度検出手段)11a〜11fと、を備え、モータ駆動制御部(補正手段)31において、当該モータ駆動装置の組み付け時におけるモータ温度センサ20の出力値とスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値に基づき、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値のキャリブレーション値(補正値)を求め、当該モータ駆動装置の通常運転時には、スイッチング素子温度算出部(補正手段)13において、該キャリブレーション値(補正値)を用いてスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値の補正を行う。
これにより、組み付け時においては、モータ200と該モータ200を制御するスイッチング素子30a〜30fは同一周囲温度下にあり、モータ温度センサ20とスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fは略同一温度を検出することから、両者の出力値を比較することで、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値の補正(キャリブレーション)を適正に行うことができ、モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知に基づく誤判定を抑制することができる。
また、本実施例のモータ駆動装置では、モータ駆動制御部(補正手段)31において、モータ温度センサ(モータ温度検出手段)20の出力値とスイッチング素子温度検出用のダイオード(スイッチング素子温度検出手段)11a〜11fの出力値との差分を、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値の補正値としている。当該モータ駆動装置の組み付け時においては、モータ200と該モータ200を制御するスイッチング素子30a〜30fは同一周囲温度下にあり、モータ温度センサ20とスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fは略同一温度を検出することから、両者の出力値を比較して差分を補正値とすることで、スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値の補正(キャリブレーション)を適正に行うことができる。
さらに、本実施例のモータ駆動装置では、モータ駆動制御部(補正手段)31において、モータ温度センサ(モータ温度検出手段)20の出力値とスイッチング素子温度検出用のダイオード(スイッチング素子温度検出手段)11a〜11fの出力値との差分が所定範囲内の場合に、スイッチング素子温度算出部(補正手段)13において該差分を補正値としてスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値に加え、差分が所定範囲を超える場合には、再度、キャリブレーションを実施する。
このように、モータ温度センサ20の出力値とスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値との差分が所定範囲内の場合には、該差分をモータの運転制御時における補正値として加算することにより、モータ駆動装置における動作領域を制限することなく、温度測定精度を維持して、スイッチング素子異常を示すスイッチング素子の過温度検知や、モータロック時に流れる大電流によるスイッチング素子の過温度検知に基づく誤判定を抑制することができる。
また、モータ温度センサ20の出力値とスイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの出力値との差分が所定範囲を超える場合には、当該モータ駆動装置の組み付け前のモータ200とスイッチング素子30a〜30fが置かれていた温度環境が異なっており、その異なる温度環境から同一温度環境下に移っても未だ温度飽和していない状況が想定され、再度、補正値を設定し直すことにより、誤った出力値の補正(キャリブレーション)による誤判定を防止することができる。
さらに、上記実施例から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記モータ温度検出手段は、前記モータの近傍に配置されたモータ温度センサと、前記モータ温度センサの出力値に基づき前記モータの温度を算出するモータ温度算出部と、を有し、前記スイッチング素子温度検出手段は、前記スイッチング素子と同一チップ上、或いは、該スイッチング素子近傍に配置されたスイッチング素子温度センサと、前記スイッチング素子温度センサに電流供給を行う電流供給手段と、前記スイッチング素子温度センサの出力値に基づき前記スイッチング素子の温度を算出するスイッチング素子温度算出手段と、を有し、前記補正手段は、前記モータ温度算出手段の算出結果と前記スイッチング素子温度算出手段の算出結果との差分を、前記スイッチング素子温度算出手段の算出結果の補正値とすることを特徴とするモータ駆動装置。
(ロ)前記(イ)に記載のモータ駆動装置において、前記補正手段は、前記モータ温度算出手段の算出結果と前記スイッチング素子温度算出手段の算出結果との差分が所定範囲内の場合に、該差分を補正値として前記スイッチング素子温度算出手段の算出結果に加え、前記差分が前記所定範囲を超える場合には、再度、前記モータ温度検出手段および前記スイッチング素子温度検出手段による温度検出を行って、両者の差分を求めることを特徴とするモータ駆動装置。
(ハ)前記(ロ)に記載のモータ駆動装置において、前記モータ温度検出手段および前記スイッチング素子温度検出手段による温度検出の回数が所定回数を超えた場合に、前記スイッチング素子温度センサまたは前記電流供給手段の異常と判断することを特徴とするモータ駆動装置。
このように、モータ温度検出手段(モータ温度センサ20およびモータ温度算出部22)並びにスイッチング素子温度検出手段(スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fおよびスイッチング素子温度算出部13)による温度検出の回数が所定回数を超えた場合には、スイッチング素子温度検出用ダイオード11a〜11fまたは電流供給部10a〜10fが異常(コネクタ断線等も含む)であると判断でき、異常と判断したときには、例えば当該モータ駆動装置の運転を停止すると共に、異常を使用者へ報知して該異常状態への対処を求めることにより、より安全なモータ駆動装置の運転が可能となる。
本発明の一実施例に係るモータ駆動装置の構成図である。 実施例のモータ駆動装置のキャリブレーション時の動作を説明するフローチャートである。 実施例のモータ駆動装置の通常運転時において、スイッチング素子温度算出部13が行うキャリブレーション値(Tcal)を用いたスイッチング素子温度(Tsw)の算出について説明するフローチャートである。 スイッチング素子温度検出用のダイオード11a〜11fの温度特性を例示する説明図である。 キャリブレーション値(Tcal)を用いたスイッチング素子温度(Tsw)の算出を温度特性上で例示する説明図である。
符号の説明
10a〜10f 電流供給部
11a〜11f スイッチング素子温度検出用のダイオード
(スイッチング素子温度検出手段)
12a〜12f ダイオード端子間電圧モニター回路
13 スイッチング素子温度算出部(補正手段)
20 モータ温度センサ(モータ温度検出手段)
21 モータ温度センサモニター回路
22 モータ温度算出部
30a〜30f スイッチング素子
31 モータ駆動制御部
40 モータ駆動システム制御部(補正手段)
100 モータ駆動用発電機(ユニット)
200 モータ
300 パワーモジュール
400 制御モジュール

Claims (3)

  1. モータと、
    前記モータの温度を検出するモータ温度検出手段と、
    前記モータを制御するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子温度検出手段と、
    当該モータ駆動装置の組み付け時における前記モータ温度検出手段の出力値と前記スイッチング素子温度検出手段の出力値に基づき、前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正値を求め、当該モータ駆動装置の通常運転時に該補正値を用いて前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正を行う補正手段と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記補正手段は、前記モータ温度検出手段の出力値と前記スイッチング素子温度検出手段の出力値との差分を、前記スイッチング素子温度検出手段の出力値の補正値とすることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記補正手段は、前記モータ温度検出手段の出力値と前記スイッチング素子温度検出手段の出力値との差分が所定範囲内の場合に、該差分を補正値として前記スイッチング素子温度検出手段の出力値に加え、前記差分が前記所定範囲を超える場合には、再度、前記モータ温度検出手段および前記スイッチング素子温度検出手段による温度検出を行って、両者の差分を求めることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載のモータ駆動装置。
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