JP2014134459A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置および時計サーバの両方から時刻情報を受信可能な情報処理装置におけるローカル時刻の設定に関する利便性を向上させること。
【解決手段】本発明によれば、特定の条件が満たされているか否かに関わらず、時計サーバから提供される時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定させることができる一方で、特定の条件が満たされているか否かに応じて、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定するか否かが制御される。よって、特定の条件を設けることにより、時計サーバから提供される時刻情報に基づいて高精度なローカル時刻に同期された第1時計が、外部装置から時刻情報を受け取る毎に、当該時刻情報に基づくローカル時刻に同期されることを抑制できるので、第1時計によるローカル時刻の計時を高精度に行い得る状態を長く維持させることが可能であり利便性が良い。
【選択図】図2
【解決手段】本発明によれば、特定の条件が満たされているか否かに関わらず、時計サーバから提供される時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定させることができる一方で、特定の条件が満たされているか否かに応じて、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定するか否かが制御される。よって、特定の条件を設けることにより、時計サーバから提供される時刻情報に基づいて高精度なローカル時刻に同期された第1時計が、外部装置から時刻情報を受け取る毎に、当該時刻情報に基づくローカル時刻に同期されることを抑制できるので、第1時計によるローカル時刻の計時を高精度に行い得る状態を長く維持させることが可能であり利便性が良い。
【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置に関する。
従来から、ホストコンピュータに接続されて最初に電源が投入される際に、当該ホストコンピュータから時刻情報を受信し、当該時刻情報に基づく時刻を、ローカル時刻として更新するプリンタが知られている。例えば、特許文献1に記載のプリンタは、上述のように最初にホストコンピュータの時刻に更新された後は、所定時間毎に、ホストコンピュータから時刻情報を受信し、受信した時刻情報に基づく時刻と、自装置のローカル時刻とにずれがある場合に、ホストコンピュータから受信した時刻情報に基づく時刻をローカル時刻として更新する。
また、従来から、例えば、協定世界時(UTC)を参照した時刻情報を提供する時計サーバなど、時刻情報を提供する時計サーバから、所定時間毎に時刻情報を取得し、当該時刻情報に基づく時刻を、自装置のローカル時刻として設定する情報処理装置が知られている(例えば、特許文献2)。
ホストコンピュータ(外部装置)と時計サーバとにそれぞれ接続することによって、接続されているホストコンピュータおよび時計サーバの両方から時刻情報を受信可能な情報処理装置において、ローカル時刻の設定に関する利便性を向上させることが望まれている。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、外部装置および時計サーバの両方から時刻情報を受信可能な情報処理装置におけるローカル時刻の設定に関する利便性を向上させることを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、外部装置、および、時刻情報を提供する時計サーバと通信可能な通信部と、ローカル時刻を計時する第1時計と、前記時計サーバから提供された時刻情報に基づいて時刻を計時する第2時計と、前記第2時計により計時される時刻に基づく前記ローカル時刻を取得するための設定情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、外部装置の時刻情報を前記通信部を介して受け取る時刻受取手段と、前記時刻受取手段により前記時刻情報を受け取るタイミングに応じて、特定の条件が満たされているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記特定の条件が満たされていると判断された場合、外部装置から受け取った当該外部装置の時刻情報により示される時刻を、前記ローカル時刻として前記第1時計に設定する一方、前記判断手段により前記特定の条件が満たされていないと判断された場合、前記外部装置の時刻情報に基づく前記第1時計の設定を行わない第1設定手段と、前記時計サーバから提供される時刻情報を取得した場合、取得した時刻情報により示される時刻を前記第2時計に設定する第2設定手段と、前記時計サーバから提供される時刻情報を取得した場合、前記特定の条件が満たされているか否かに関わらず、前記第2時計により計時される時刻と前記記憶部に記憶される設定情報とに基づいて取得される前記ローカル時刻を、前記第1時計に設定する第3設定手段と、を備えている。
なお、本発明は、情報処理装置を制御する制御装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成できる。
請求項1記載の情報処理装置によれば、特定の条件が満たされているか否かに関わらず、時計サーバから提供される時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定させることができる一方で、特定の条件が満たされているか否かに応じて、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定するか否かが制御される。よって、特定の条件を設けることにより、時計サーバから提供される時刻情報に基づいて高精度なローカル時刻に同期された第1時計が、外部装置から時刻情報を受け取る毎に、当該時刻情報に基づくローカル時刻に同期されることを抑制できるので、第1時計によるローカル時刻の計時を高精度に行い得る状態を長く維持させることが可能であり利便性が良い。
請求項2記載の情報処理装置によれば、請求項1が奏する効果に加え、次の効果を奏する。第1時計に設定されているローカル時刻が初期値である場合に、特定の条件が満たされていると判断されるので、係る場合には、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻が第1時計に設定される。よって、第1時計に設定されているローカル時刻が初期値である場合には、時計サーバまたは外部装置のいずれから受け取った時刻情報であっても第1時計にローカル時刻を設定できるので、情報処理装置が時計サーバに接続できない状況であっても、外部装置に接続可能であれば、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定することができる。
請求項3記載の情報処理装置によれば、請求項1または2が奏する効果に加え、次の効果を奏する。許可指示を受け付けた場合に、特定の条件が満たされていると判断されるので、ユーザが意図的に許可指示を行った状況においては、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定させることができる。よって、ユーザの所望に応じて第1時計にローカル時刻を設定できる。
請求項4記載の情報処理装置によれば、請求項3が奏する効果に加え、次の効果を奏する。許可指示を受け付けた場合には、外部装置の時刻情報により示される時刻をローカル時刻として第1時計に設定することを示す情報が、記憶部に記憶される。当該情報が記憶部に記憶されている場合に、特定の条件が満たされていると判断されるので、当該情報が記憶部に記憶されている場合には、外部装置から時刻情報を受け取る毎に、外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定させることができる。よって、外部装置から受け取った時刻情報に基づく第1時計の同期を、ユーザの所望に応じて行わせることができる。
請求項5記載の情報処理装置によれば、請求項3または4が奏する効果に加え、次の効果を奏する。外部装置の時刻情報を受け取るタイミングに応じて、当該外部装置から受け取った当該外部装置の時刻情報により示される時刻を、ローカル時刻として前記第1時計に設定するかを問い合わせる画面が表示部に表示される。そして、当該画面に対して第1時計に設定する旨の入力を許可指示として受け付けた場合に、特定の条件が満たされていると判断される。よって、外部装置から受け取った時刻情報に基づく第1時計の同期を、ユーザの所望に応じて行わせることができる。
請求項6記載の情報処理装置によれば、請求項3から5のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。所定の外部装置に対する許可指示を受け付けた場合には、当該所定の外部装置を特定するための特定情報が、記憶部に記憶される。接続されている外部装置が記憶部に記憶されている特定情報により特定される外部装置である場合に、特定の条件が満たされていると判断されるので、外部装置から受け取った時刻情報に基づく第1時計の同期を、ユーザが所望とする外部装置に限定して行わせることができる。
請求項7記載の情報処理装置によれば、請求項1から6のいずれかが奏する効果に加え、外部装置の時刻情報を受け取るタイミングは、外部装置との接続が検出されたことに基づくタイミングであるので、外部装置との接続が検出された場合に、特定の条件を満たしていれば、当該外部装置から受け取った時刻情報に基づくローカル時刻を第1時計に設定させることができる。
請求項8記載の情報処理装置によれば、請求項1から7のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。記憶部には、第2時計により計時される時刻と設定情報とに基づくローカル時刻を取得するかを示す情報が記憶されている。そして、第2時計により計時される時刻と設定情報とに基づくローカル時刻を取得することを示す情報が、記憶部に記憶されていることを条件として、第2時計により計時される時刻に基づいて取得されるローカル時刻が、第1時計に設定される。第2時計により計時される時刻と設定情報とに基づくローカル時刻を取得するかを示す情報は、ユーザ入力に基づいて設定される情報であるので、時計サーバから提供された時刻情報に基づく第1時計の同期を、ユーザの意図に応じて行わせることができる。
請求項9記載の情報処理装置によれば、請求項1から8のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。タイムゾーン情報およびサマータイム情報の少なくとも一方が設定情報として記憶部に記憶されていることを条件として、当該タイムゾーン情報およびサマータイム情報の少なくとも一方に基づいて、第2時計により計時される、時計サーバから提供される協定世界時を参照した時刻情報に基づく時刻を補正することによって取得されるローカル時刻が、第1時計に設定される。よって、高精度なローカル時刻を第1時計に計時させることができる。
請求項10記載の情報処理装置によれば、自装置のグローバルIPアドレスを外部サーバから受信した場合、または、当該グローバルIPアドレスに基づき外部サーバにおいて特定される情報であって、タイムゾーン情報およびサマータイム情報のうち少なくとも一方の情報を、外部サーバから受信した場合に、当該受信したタイムゾーン情報およびサマータイム情報の少なくとも一方、または、当該受信したグローバルIPアドレスに基づき特定されたタイムゾーン情報およびサマータイム情報の少なくとも一方に基づいて、第2時計により計時される時刻を補正することによって取得されるローカル時刻が、第1時計に設定される。よって、情報処理装置の設置場所をタイムゾーン情報またはサマータイム情報が異なる地域に移動させても、設置場所のグローバルIPアドレスに応じたタイムゾーン情報およびサマータイム情報のうち少なくとも一方の情報を取得するので、設置場所に応じたローカル時刻を自動的に設定できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下「MFP」と称す)10の電気的構成を示すブロック図である。MFP10は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャン機能、コピー機能などの各種機能を有している。本実施形態のMFP10は、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)100および時計サーバ200からそれぞれ時刻情報を受信可能であるとともに、各時刻情報に基づいてMFP10のローカル時刻を同期可能に構成される。
MFP10には、CPU11、フラッシュメモリ12、第1RAM13、第2RAM14、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スキャナ18、プリンタ19、NCU20、モデム21、無線通信部23、USBインターフェイス(USB_I/F)24、ネットワークインターフェイス(Net_I/F)25、第1時計26、第2時計27が主に設けられている。各部11〜21,23〜27は、入出力ポート28を介して互いに接続されている。
CPU11は、フラッシュメモリ12に記憶される固定値やプログラム、第1RAM13に記憶されているデータ、あるいは、NCU20を介して送受信される各種信号に従って、MFP10が有している各機能の制御や、入出力ポート28に接続された各部を制御する。フラッシュメモリ12は、不揮発性のメモリであり、MFP10の動作を制御する制御プログラム12a等が格納される。後述する図2(a)〜(c)のフローチャートに示す各処理は、制御プログラム12aに従ってCPU11により実行される。また、フラッシュメモリ12には、タイムゾーン情報12b、サマータイム情報12c、反映設定12dが記憶される。タイムゾーン情報12bは、協定世界時(UTC)を参照した時刻情報に基づく時刻に対する時差を示す情報である。サマータイム情報12cは、サマータイムを設定するか否かを示す情報である。反映設定12dは、時計サーバ200から協定世界時を参照した時刻情報を受信した場合に、受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行うか否かを示す情報である。出荷時のMFP10には、タイムゾーン情報12b、サマータイム情報12c、および反映設定12dとしてそれぞれ所定の値が初期値として記憶されている。タイムゾーン情報12b、サマータイム情報12c、および反映設定12dの各値は、必要に応じて、LCD16に表示される所定の画面から、ユーザ入力によって変更できる。
第1RAM13は、CPU11が制御プログラム12aを実行するにあたり、各種データを一時的に記憶するためのテンポラリエリアを有する書換可能な揮発性のメモリである。第2RAM14もまた、第1RAM13と同様の書換可能な揮発性のメモリである。ただし、第2RAM14は、電池(図示せず)から供給される電力によって、MFP10の主電源を落とした状態であっても、記憶内容を保持させることができるように構成される。第2RAM14には、時刻初期値フラグ14aが格納される。時刻初期値フラグ14aは、第1時計26に設定される時刻が出荷時の状態であるか否かを示すフラグであり、オフに設定されている場合には第1時計26の設定値が出荷時の状態であることを示し、オンに設定されている場合には、第1時計26の値が出荷時の値から変更されていることを示す。時刻初期値フラグ14aは、出荷時においてオフに設定されており、出荷時の状態から変更された場合にオンに設定される。上述した通り、第2RAM14の記憶内容は、電池から供給される電力によって保持されているので、MFP10の主電源を落とした状態で当該電池が切れた場合には、第2RAM14に記憶されていた内容は失われる。係る場合、時刻初期値フラグ14aはオフに初期化される。
操作キー15は、各種の設定値や指示などをユーザから受け付けるためのメカニカルキーである。LCD16は、各種画面を表示する液晶表示装置である。タッチパネル17は、LCD16に重ねて設けられ、例えば、指や棒などの指示物がLCD16に表示された画面に対してタッチ又は近づいた場合に、タッチ又は近づいた位置を検知し、検知した位置をCPU11に入力する。スキャナ18は、原稿を読み取って画像データに変換する。プリンタ19は、画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。モデム21は、FAX送信時には送信すべき画像データを、電話回線網(図示せず)に伝送可能な信号に変調してNCU20を介して送信し、または、電話回線網からNCU20を介して入力された信号を画像データに復調する。NCU20は、図示されない電話回線網とMFP10との間を接続するものであり、モデム21からの指示に従って、回線を閉結または切断することにより、電話回線網との間の接続状態を制御する。
無線通信部23は、無線通信を行うためのインターフェイスである。無線通信部23は、IEEE802.11b/gの規格に準拠した無線LANにより、中継装置であるアクセスポイント(AP)50を介して、MFP10と、インターネット500上の時計サーバ200または外部サーバ300とを通信可能に接続する。USB_I/F24は、USBプラグを介して、PC100やUSBメモリなどの記憶媒体などの外部装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。Net_I/F25は、MFP10を図示しないインターネットやLAN回線などのネットワークに接続するためのインターフェイスである。
第1時計26は、MFP10のローカル時刻を計時するための時計である。第2時計27は、協定世界時を参照した時刻情報に基づく時刻(以下「UTC時刻」と称す)を計時するための時計である。第1時計26により計時されるローカル時刻は、例えば、LCD16に表示させる時刻として使用される。また、当該ローカル時刻は、スキャン機能の1つである、スキャナ18による読み取りによって生成された画像データをUSBメモリなどの携帯可能なメディアに画像ファイルとして保存する機能において、各画像ファイルのファイル名を区別するために、ファイル名の一部として使用される。一方、第2時計27により計時される時刻、すなわち、UTC時刻は、インターネット500上のクラウドサーバなどの外部サーバ300との認証を行う場合などに使用される。このように、本実施形態のMFP10は、ローカル時刻とUTC時刻をそれぞれ計時可能に構成され、第1時計26により計時される時刻と第2時計27により計時される時刻とを、各々に適した場面において使用する。
出荷時のMFP10の第1時計26および第2時計27には、それぞれ、所定の値が初期値として設定されている。第1時計26は、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づき算出されるローカル時刻に同期させることができるとともに、MFP10に接続されたPC100から受信したPC100のローカル時刻に同期させることができる。よって、MFP10は、インターネット500に接続できない場所、すなわち、時計サーバ200に接続できない場所に設置されたとしても、PC100と接続させることによって、第1時計26にローカル時刻を設定することができる。一方、第2時計27は、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づく時刻に同期させることができる。よって、MFP10は、協定世界時を参照した高精度な時刻であるUTC時刻を第2時計27に計時させることができるので、インターネット500上のクラウドサーバなどの外部サーバ300との認証を確実に行うことができる。
時計サーバ200は、協定世界時(UTC)を参照してネットワーク500上へ時刻情報を提供するSNTPサーバまたはNTPサーバである。外部サーバ300は、時計サーバ200以外のサーバであり、例えば、DNSサーバやクラウドサーバなどである。MFP10は、外部サーバ300の1つであるDNSサーバに問い合わせることによって時計サーバ200の名前解決を行い、名前解決された時計サーバ200に接続し、接続した時計サーバ200から時刻情報を受信する。または、MFP10は、DHCPにより指定される時計サーバ200に接続し、時計サーバ200から時刻情報を受信してもよい。
図2(a)は、第1同期処理を示すフローチャートである。本処理は、制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理であり、PC100から受信した時刻情報に基づく時刻を第1時計26に設定する処理である。本処理は、USB_I/F24を介してUSB接続されたPC100から同期通知を受信した場合に開始される。より詳細には、MFP10とPC100とがUSB接続されたことに伴い、MFP10と、MFP10のステータスを監視するためにPC100にインストールされている常駐アプリケーションとの接続が確立すると、PC100は、当該常駐アプリケーションに従い、PC100により計時されているローカル時刻を含む同期通知をMFP10に送信するので、当該同期通知をMFP100が受信した場合に、本処理が開始される。
CPU11は、ステップS201(以下、ステップを省略)において、PC100から送信された同期通知をUSB_I/F24を介して受信する。次に、CPU11は、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値であるかを判断する(S202)。当該判断は、時刻初期値フラグ14aの値に基づいて行う。具体的に、時刻初期値フラグ14aがオフに設定されている場合、CPU11は、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値であると判断する。一方、時刻初期値フラグ14aがオンに設定されている場合、CPU11は、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値でないと判断する。
S202において、CPU11が、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値であると判断した場合(S202:Yes)、CPU11は、PC100から通信された同期通知に含まれる時刻情報が示す時刻を、MFP10のローカル時刻として第1時計26に設定し(S203)、時刻初期値フラグ14aをオンに設定し(S204)、本処理を終了する。一方、CPU11が、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値でないと判断した場合(S202:No)、CPU11は、本処理を終了する。
図2(b)は、第2同期処理を示すフローチャートである。本処理は、制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理であり、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づく時刻を第2時計27に設定するとともに、第2時計27により計時される時刻に基づき算出されるローカル時刻を第1時計26に設定する処理である。本処理は、MFP10と時計サーバ200とが通信可能に接続された状態において、所定時間毎(例えば、24時間毎)に開始される。
CPU11は、無線通信部23を介して時計サーバ200へ時刻を問い合わせる(S221)。時計サーバ200は、当該問い合わせに応じて、協定世界時を参照した時刻情報をMFP10へ返信する。CPU11は、無線通信部23を介して時計サーバ200から受信した時刻情報に基づき第2時計27にUTC時刻を設定する(S222)。
次に、CPU11は、反映設定12dがオンであるか否かを判断する(S223)。なお、「反映設定12がオンである」とは、反映設定12dが、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行うことを示す値であることを示す。一方、「反映設定12がオフである」とは、反映設定12dが、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行わないことを示す値であることを示す。なお、出荷時のMFP10に記憶されている反映設定12dの初期値はオフである。反映設定12dがオンであるとCPU11が判断した場合(S223:Yes)、CPU11は、第2時計27により計時されるUTC時刻と、タイムゾーン情報12bと、サマータイム情報12cとから算出されたローカル時刻を、第1時計26に設定し(S224)、本処理を終了する。一方、反映設定12dがオンでないとCPU11が判断した場合(S223:No)、CPU11は、本処理を終了する。
図2(c)は、反映設定処理を示すフローチャートである。本処理は、反映設定12dの値をユーザ入力に基づいて設定する処理である。本処理は、ユーザ入力に基づく反映設定のオンまたはオフを受け付けた場合に開始される。反映設定のオンを受け付けたとCPU11が判断した場合(S241:Yes)、CPU11は、反映設定12dの値をオンに設定し(S242)、本処理を終了する。一方、S241において、反映設定のオンを受け付けたのではないとCPU11が判断した場合(S241:No)、CPU11は、反映設定12dの値をオフに設定し(S243)、本処理を終了する。
ところで、一般に、PC100のようなホストコンピュータから受信する時刻情報は、時計サーバ200から受信する時刻情報に比べて、精度が低い。そのため、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づいて正確なローカル時刻が設定されたにもかかわらず、ホストコンピュータから時刻情報を受信するたびに、ホストコンピュータから受信した時刻情報に基づくローカル時刻、すなわち、比較的精度の低いローカル時刻に更新されてしまう虞がある。
一方、時計サーバ200からのみ時刻情報を受信すれば、常に正確なローカル時刻が設定できる。しかし、例えば、時計サーバ200との接続が不可能となった場合、接続不可能な状態が長ければ長いほど、時刻情報を受信できない期間が長くなるので、係る場合には、自装置のローカル時刻と、正確な時刻とのずれが生じる虞がある。特に、電源を入れた際に、時計サーバとの接続が不可能な状態であれば、ユーザ操作なしに自装置のローカル時刻を設定することができず、利便性が悪い。
そのため、本実施形態のMFP10のような、接続されているホストコンピュータ(PC100)および時計サーバ200の両方からそれぞれ時刻情報を受信可能な情報処理装置において、ローカル時刻の設定に関する利便性を向上させることが望まれている。
上述した各事情に対し、本実施形態のMFP10によれば、PC100から同期通知を受信しても、当該同期通知に含まれる時刻情報による第1時計26の同期は、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値である場合に限って行われる一方で、時計サーバ200から時刻情報を受信した場合には、第1時計26の同期は、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値であるか否かに関わらず行われる。よって、時計サーバ200から提供される時刻情報、すなわち、協定世界時(UTC)を参照した時刻情報に基づいて算出される高精度なローカル時刻に同期された第1時計26が、PC100から時刻情報としてPC100のローカル時刻を受け取る毎に、当該時刻情報に基づくローカル時刻に補正されることを抑制することができる。これにより、第1時計26によるローカル時刻の計時を高精度に行い得る状態を長く維持させることが可能であり利便性が良い。
また、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値である場合には、時計サーバ200またはPC100のいずれから受け取った時刻情報であっても第1時計26にローカル時刻を設定できるので、MFP10が、インターネット500に接続できない場所、すなわち、時計サーバ200に接続できない場所に設置されたとしても、PC100と接続させることによって、第1時計26にローカル時刻を設定することができる。
また、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第1時計26の同期は、反映設定12dがオンであることを条件として行われる。反映設定12dのオンまたはオフは、ユーザ入力に基づき設定されるので、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第1時計26の同期を、ユーザの意図に応じて行わせることができる。特に、反映設定12dの初期値はオフとなっているため、反映設定がオンである場合とは、ユーザ入力に基づいて、反映設定12dがオフからオンに少なくとも1回変更された場合である。すなわち、ユーザが、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第1時計26の同期を所望する場合である。よって、ユーザが意図しない第1時計26の同期を抑制できる。
次に、図3(a)を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム情報12cの設定をユーザ入力により行う構成としたが、第2実施形態では、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム情報12cをMFP10のグローバルIPアドレスに基づいて自動的に設定する。第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
図3(a)は、第2実施形態の第2同期処理を示すフローチャートである。本処理は、第2実施形態のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。本処理は、MFP10と時計サーバ200とが通信可能に接続された状態において、所定時間毎(例えば、24時間毎)に開始される。
CPU11は、無線通信部23を介して外部サーバ300へ、自装置のグローバルIPアドレスを通知するともに、タイムゾーン情報およびサマータイム情報を問い合わせる(S301)。S301において、MFP10がタイムゾーン情報およびサマータイム情報の問い合わせ先となる外部サーバ300は、グローバルIPアドレスにより特定される地域と、当該地域のタイムゾーン情報およびサマータイム情報とを対応付ける情報テーブルを記憶する。MFP10から問い合わせを受けた外部サーバ300は、当該情報テーブルを参照し、通知されたグローバルIPアドレスにより特定される地域に対応するタイムゾーン情報およびサマータイム情報を取得し、取得したタイムゾーン情報およびサマータイム情報をMFP10に返信する。
CPU11は、無線通信部23を介して外部サーバ300から受信したタイムゾーン情報およびサマータイム設定を、それぞれ、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cとして保存することにより設定する(S302)。S302の処理後、CPU11は、第1実施形態と同様、S221〜S224の処理を実行し、本処理を終了する。
第2実施形態のMFP10によれば、自装置のグローバルIPアドレスにより特定される地域に対応するタイムゾーン情報およびサマータイム情報を外部サーバ300から取得して設定するので、タイムゾーン情報またはサマータイム情報が異なる地域にMFP10の設置場所を移動させても、第2時計27により計時されるUTC時刻に基づき算出される高精度なローカル時刻であって、MFP10の設置場所に応じたローカル時刻を自動的に第1時計26に設定できる。
次に、図3(b)を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。上述した第2実施形態では、MFP10が自装置のグローバルIPアドレスを通知して外部サーバ300に問い合わせることによって、MFP10の設置場所に応じたタイムゾーン情報およびサマータイム情報を取得する構成としたが、第3実施形態では、外部サーバ300から受信した自装置のグローバルIPアドレスに基づき、タイムゾーン情報およびサマータイム情報の設定を行う。第3実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
図3(b)は、第3実施形態の第2同期処理を示すフローチャートである。本処理は、第3実施形態のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。本処理は、MFP10と時計サーバ200とが通信可能に接続された状態において、所定時間毎(例えば、24時間毎)に開始される。
CPU11は、無線通信部23を介して外部サーバ300へ、グローバルIPアドレスの取得要求を送信する(S321)。当該取得要求を受けた外部サーバ300は、取得要求元であるMFP10のグローバルIPアドレスをMFP10に返信する。
第3実施形態のMFP10のフラッシュメモリ12には、グローバルIPアドレスにより特定される地域と、当該地域のタイムゾーン情報およびサマータイム情報とを対応付ける情報テーブルが記憶されている。CPU11は、フラッシュメモリ12に記憶される情報テーブルを参照し、無線通信部23を介して外部サーバ300から受信したグローバルIPアドレスにより特定される地域に対応するタイムゾーン情報およびサマータイム設定を、それぞれ、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cとして保存することにより設定する(S322)。S322の処理後、CPU11は、第1実施形態と同様、S221〜S224の処理を実行し、本処理を終了する。
第3実施形態のMFP10によれば、第2実施形態のMFP10と同様、MFP10の設置場所を移動させても、第2時計27により計時されるUTC時刻に基づき算出される高精度なローカル時刻であって、MFP10の設置場所に応じたローカル時刻を自動的に第1時計26に設定できる。
次に、図4(a)および図4(b)を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、PC100から同期通知を受信した場合に、当該同期通知に含まれる時刻情報による第1時計26の同期を、第1時計26に設定されているローカル時刻が初期値である場合に制限する構成としたが、第4実施形態では、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を、ユーザが同期を許可した場合に制限する。第4実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4(a)は、PC同期設定処理を示すフローチャートであり、図4(b)は、第4実施形態の第1同期処理を示すフローチャートである。これらの処理は、いずれも第4実施形態のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。
図4(a)に示すPC同期設定処理は、PC同期設定、すなわち、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行うか否かの設定を、ユーザ入力に基づいて行う処理である。本処理は、ユーザ入力に基づくPC同期設定のオンまたはオフを受け付けた場合に開始される。なお、「PC同期設定のオン」は、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行うことを示し、「PC同期設定のオフ」は、当該同期を行わないことを示す。
PC同期設定のオンを受け付けたとCPU11が判断した場合(S401:Yes)、CPU11は、フラッシュメモリ12に記憶されるPC同期設定フラグ(図示せず)の値をオンに設定し(S402)、本処理を終了する。なお、PC同期設定フラグは、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行うか否かを示すフラグであり、オンに設定されている場合には、当該同期を行うことを示し、オフに設定されている場合には、当該同期を行わないことを示す。一方、S401において、PC同期設定のオンを受け付けたのではないとCPU11が判断した場合(S401:No)、CPU11は、PC同期設定フラグの値をオフに設定し(S403)、本処理を終了する。
図4(b)に示す第1同期処理は、第1実施形態と同様、USB_I/F24を介してUSB接続されたPC100から同期通知を受信した場合に開始される。CPU11は、PC100から送信された同期通知をUSB_I/F24を介して受信する(S201)。次に、CPU11は、PC同期設定がオンであるかを判断する(S421)。当該判断は、PC同期設定フラグの値に基づいて行う。具体的に、PC同期設定フラグがオンに設定されている場合、CPU11は、PC同期設定がオンであると判断する。一方、PC同期フラグがオフに設定されている場合、CPU11は、PC同期設定がオフであると判断する。
S421において、CPU11が、PC同期設定がオンであると判断した場合(S421:Yes)、CPU11は、PC100から通信された同期通知に含まれる時刻情報が示す時刻を、MFP10のローカル時刻として第1時計26に設定し(S203)、本処理を終了する。一方、CPU11が、PC同期設定がオフであると判断した場合(S421:No)、CPU11は、本処理を終了する。
第4実施形態のMFP10によれば、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期は、PC同期設定がオンであることを条件として行われる。PC同期設定のオンまたはオフは、ユーザ入力に基づき設定されるので、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を、ユーザの所望に応じて行わせることができる。
次に、図4(c)および図4(d)を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態では、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を、予め許可されたPCに限って許可する。第5実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。図4(c)は、許可PC設定処理を示すフローチャートであり、図4(d)は、第5実施形態の第1同期処理を示すフローチャートである。これらの処理は、いずれも第5実施形態のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。
図4(c)に示す許可PC設定処理は、第1時計26を同期させることを許可するPC100の設定を、ユーザ入力に基づいて行う処理である。本処理は、第1時計26を同期させることを許可するPC100の設定開始を指示するユーザ入力を受け付けた場合に開始される。第1時計26を同期させることを許可するPC100のPC名がユーザ入力されたことをCPU11が受け付けていない場合(S441:No)、CPU11は、当該受け付けを待機する。そして、PC名のユーザ入力をCPU11が受け付けた場合(S441:Yes)、CPU11は、受け付けたPC名を許可PCとしてフラッシュメモリ12に記憶し(S442)、本処理を終了する。
図4(d)に示す第1同期処理は、第1実施形態と同様、USB_I/F24を介してUSB接続されたPC100から同期通知を受信した場合に開始される。CPU11は、PC100から送信された同期通知をUSB_I/F24を介して受信する(S201)。本実施形態において、MFP10がPC100から受信する同期通知は、送信元のPC100のPC名を含む。CPU11は、受信した同期通知に含まれるPC名が、フラッシュメモリ12に許可PCとして記憶されているかを判断する(S461)。S461において、CPU11が、受信した同期通知に含まれるPC名が、フラッシュメモリ12に許可PCとして記憶されていると判断した場合(S461:Yes)、CPU11は、PC100から通信された同期通知に含まれる時刻情報が示す時刻を、MFP10のローカル時刻として第1時計26に設定し(S203)、本処理を終了する。一方、CPU11が、受信した同期通知に含まれるPC名が、フラッシュメモリ12に許可PCとして記憶されていないと判断した場合(S461:No)、CPU11は、本処理を終了する。
第5実施形態のMFP10によれば、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期は、時刻情報の送信元のPC100が、予めユーザ入力に基づいて許可されたPC100であることを条件として行われる。よって、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を、ユーザの所望に応じて行わせることができる。
次に、図4(e)を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。第6実施形態では、PC100から同期通知を受信する毎に、同期通知に含まれる時刻情報に基づく第1時計の同期を実行するか否かをユーザに問い合わせる画面をLCD16に表示させ、当該同期を実行することを示すユーザ入力がされた場合に限って許可する。第6実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4(e)は、第6実施形態の第1同期処理を示すフローチャートである。本処理は、いずれも第6実施形態のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。本処理は、第1実施形態と同様、USB_I/F24を介してUSB接続されたPC100から同期通知を受信した場合に開始される。CPU11は、PC100から送信された同期通知をUSB_I/F24を介して受信する(S201)。
次に、CPU11は、同期通知に含まれる時刻情報に基づく第1時計の同期を実行するか否かをユーザに問い合わせる画面をLCD16に表示させる(S481)。CPU11は、当該問い合わせ画面に対してユーザ入力された同期する旨を受け付けたか、同期しない旨を受け付けたかを判断する(S482,S483)。どちらも受け付けていない場合(S432:No,S433:No)、CPU11は、いずれかが受け付けられるのを待機する。そして、同期する旨を受け付けたとCPU11が判断した場合(S482:Yes)、CPU11は、PC100から通信された同期通知に含まれる時刻情報が示す時刻を、MFP10のローカル時刻として第1時計26に設定し(S203)、本処理を終了する。一方、CPU11が、同期しない旨を受け付けたとCPU11が判断した場合(S482:No,S483:Yes)、CPU11は、本処理を終了する。
第6実施形態のMFP10によれば、PC100から時間情報を受信する毎に、受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を行うか否かをユーザに問い合わせ、同期するとされたことを条件として、受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期が実行される。よって、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を、ユーザの所望に応じて行わせることができる。
上記実施形態において、MFP10が、情報処理装置の一例である。PC100が、外部装置の一例である。時計サーバ200が、時計サーバの一例である。無線通信部23が、通信部の一例である。第1時計26が、第1時計の一例である。第2時計27が、第2時計の一例である。フラッシュメモリ12が、記憶部の一例である。CPU11が、制御部の一例である。タイムゾーン情報12b,サマータイム情報12cが、設定情報の一例である。S201の処理を実行するCPU11が、時刻受取手段の一例である。S201,S421,S461,S482の処理を実行するCPU11が、判断手段の一例である。S201,S421,S461,S482,S203の処理を実行するCPU11が、第1設定手段の一例である。S222の処理を実行するCPU11が、第2設定手段の一例である。S224の処理を実行するCPU11が、第3設定手段の一例である。S401,S441,S482の処理を実行するCPU11が、許可受付手段の一例である。S242,S402,S442の処理を実行するCPU11が、記憶制御手段の一例である。S481の処理を実行するCPU11が、表示制御手段の一例である。S241の処理を実行するCPU11が、取得受付手段の一例である。S441で受け付けたPC名が、特定情報の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施形態では、複数の機能を実行可能なMFP10を、本発明の情報処理装置として例示したが、PC100のような外部装置および時計サーバ200にそれぞれ接続可能に構成される他の装置、例えば、単機能のスキャナや、PCや、携帯端末や、デジタルカメラなどを本発明の情報処理装置として採用してもよい。
上記各実施形態では、第1同期処理が、MFP10とPC100とがUSB接続されたことに伴い、USB_I/F24を介してPC100から同期通知を受信した場合に開始される構成とした。これに加えて、PC100が例えば24時間毎などの所定時間毎に同期通知を送信する構成である場合に、MFP10は、当該同期通知を受信する毎に、第1同期処理が開始される構成としてもよい。また、MFP10とPC100とがインターネット500等のネットワークを介して接続される構成である場合に、MFP10は、当該同期通知を受信する毎に、第1同期処理を開始する構成としてもよい。
上記各実施形態では、MFP10が要求を行うことなくPC100から一方的に送信された同期通知を受信する場合について例示したが、MFP10が、所定のタイミングで、PC100に対し同期通知の要求を行い、当該要求に応じてPC100から送信される同期通知を受信する構成としてもよい。
上記第5実施形態では、予め許可PCとしてフラッシュメモリ12に記憶されているPC名により特定されるPC100に限って、PC100から受信した時刻情報に基づく第1時計26の同期を実行する構成としたが、時刻情報に基づく第1時計26の同期を許可するPC100の特定は、PC名に限定されない。例えば、時刻情報に基づく第1時計26の同期を許可するPC100を、PC100の接続経路に応じて特定する構成としてもよい。例えば、USB_I/F24を介してMFP10にUSB接続されるPC100を、時刻情報に基づく第1時計26の同期を許可するPC100として特定し、その他の接続経路、例えば、Net_I/F25を介してMFP10に接続されるPC100と区別する構成としてもよい。
上記各実施形態では、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第1時計26の同期を、ユーザ入力に基づき設定される反映設定12dがオンであることを条件として行う構成としたが、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第1時計26の同期を実行させる条件としては、反映設定12dに限定されない。例えば、当該条件を、第2時計27の同期機能がオンである場合としてもよい。第2時計27の同期機能は、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づき第2時計27を同期させる機能であり、当該機能がオンである場合に、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づく第2時計27の同期が実行される。第2時計27の同期機能の設定値はフラッシュメモリ12に記憶されており、当該機能のオンとオフとの切り替えは、ユーザ入力に基づき行われる。
図5(a)は、本変形例の第2同期処理を示すフローチャートである。本変形例において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。本処理は、本変形例のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。本処理は、第2実施形態と同様、所定時間毎に開始される。
CPU11は、第2時計27の同期機能がオンに設定されているかを判断する(S501)。当該同期機能がオンに設定されているとCPU11が判断した場合(S501:Yes)、CPU11は、第1実施形態と同様、S221,S222,S224の処理を実行し、本処理を終了する。一方、当該同期機能がオフに設定されているとCPU11が判断した場合(S501:No)、CPU11は、本処理を終了する。
上述した通り、第2時計27の同期機能のオンとオフはユーザ入力に基づき切り替えられるので、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第2時計27および第1時計26の各同期を、いずれもユーザの意図に応じて行わせることができる。
また、時計サーバ200から提供された時刻情報に基づく第1時計26の同期を実行させる条件を、第2時計27に設定されているUTC時刻が初期値である場合としてもよい。あるいは、当該条件を、第2時計27により計時されているUTC時刻が正確な値でない場合としてもよい。
図5(b)および(c)は、上記各変形例の第2同期処理を示すフローチャートである。各変形例において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。本処理は、各変形例のMFP10が搭載する制御プログラム12aに従ってCPU11が実行する処理である。これらの処理はいずれも、第2実施形態と同様、所定時間毎に開始される。
図5(b)に示すように、CPU11は、S221の処理を第1実施形態と同様に実行した後、第2時計27に設定されているUTC時刻が初期値であるかを判断する(S521)。当該判断は、UTC時刻用の初期値フラグ(図示せず)の値に基づいて行う。具体的に、当該初期値フラグがオフに設定されている場合、CPU11は、第2時計27に設定されているUTC時刻が初期値であると判断する。一方、当該初期値フラグがオンに設定されている場合、CPU11は、第2時計27に設定されているUTC時刻が初期値でないと判断する。なお、UTC時刻用の初期値フラグは、第2RAM14に格納されるフラグであり、出荷時においてオフに設定されており、出荷時の状態から変更された場合にオンに設定される。MFP10の主電源を落とした状態で当該電池が切れた場合、当該初期値フラグはオフに初期化される。
S521において、CPU11が、第2時計27に設定されているUTC時刻が初期値であると判断した場合(S521:Yes)、CPU11は、第1実施形態と同様、S222,S224の処理を実行し、本処理を終了する。一方、CPU11が、第2時計27に設定されているUTC時刻が初期値でないと判断した場合(S521:No)、CPU11は、本処理を終了する。
一方、図5(c)に示すように、CPU11は、S221の処理を第1実施形態と同様に実行した後、第2時計27により計時されているUTC時刻が正しいかを判断する(S541)。当該判断は、時計サーバ200から受信した時刻情報に基づくUTC時刻と、第2時計27により計時されているUTC時刻との比較に基づいて行う。S541において、CPU11が、第2時計27により計時されているUTC時刻が正しくないと判断した場合(S541:No)、CPU11は、第1実施形態と同様、S222,S224の処理を実行し、本処理を終了する。一方、CPU11が、第2時計27により計時されているUTC時刻が正しいと判断した場合(S541:No)、CPU11は、本処理を終了する。
上記第2,3実施形態では、MFP10が、自装置のグローバルIPアドレスに対応するタイムゾーン情報およびサマータイム情報を外部サーバ300から受信した場合、または、外部サーバ300から受信した自装置のグローバルIPアドレスに基づきサマータイム情報を取得した場合に、それらのタイムゾーン情報およびサマータイム設定を、それぞれ、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cとして保存する構成とした。これに換えて、MFP10は、上述の通りタイムゾーン情報およびサマータイム情報を受信または取得した場合に、それらのタイムゾーン情報およびサマータイム設定と、設定されているタイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cとを比較し、両者が一致する場合には保存を行わず、両者が一致する場合に、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cを、受信または取得したタイムゾーン情報およびサマータイム設定で上書きする構成としてもよい。
あるいは、MFP10が、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cの上書きを許可する設定である場合に、MFP10が、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cを、上述の通り受信または取得したタイムゾーン情報およびサマータイム情報で上書きする構成としてもよい。なお、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cの上書きを許可する設定は、ユーザ入力に基づき行われる。
あるいは、MFP10が、外部サーバ300からタイムゾーン情報およびサマータイム情報を受信する毎、または、外部サーバ300から受信したグローバルIPアドレスに基づきタイムゾーン情報およびサマータイム情報を取得する毎に、MFP10は、受信または取得したタイムゾーン情報およびサマータイム情報を、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cに反映させるか否かを問い合わせる画面をLCD16に表示させ、反映させる旨の入力を受け付けた場合に限り、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム設定12cを、受信または取得したタイムゾーン情報およびサマータイム情報で上書きする構成としてもよい。
上記第2,3実施形態では、S301.S302,S321,S322の各処理が所定時間毎に行われる構成とした。これに加え、または、これに換えて、S301.S302,S321,S322の各処理は、他のタイミング、例えば、MFP10に主電源が投入された場合に行われる構成としてもよい。
上記各実施形態では、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム情報12cをフラッシュメモリ12に記憶し、第2時計27により計時されるUTC時刻と、タイムゾーン情報12bおよびサマータイム情報12cとから、ローカル時刻を算出する構成とした。これに換えて、フラッシュメモリ12に記憶する情報を、タイムゾーン情報12bまたはサマータイム情報12cのいずれか一方としてもよい。例えば、タイムゾーン情報12bがフラッシュメモリ12に記憶されている場合、1年中サマータイム情報を考慮しないローカル時刻が第1時計26により計時される。係る変形例は、サマータイムを実施しない地域において有用である。あるいは、時計サーバ200からサマータイム情報が考慮された時刻情報を受信し、当該時刻情報に基づくサマータイム情報が考慮されたUTC時刻とタイムゾーン情報12bとから算出されたローカル時刻を第1時計26に設定する構成としてもよい。一方、サマータイム情報12cがフラッシュメモリ12に記憶されている場合、時計サーバ200からタイムゾーン情報が考慮された時刻情報を受信し、当該時刻情報に基づくタイムゾーン情報が考慮されたUTC時刻とサマータイム情報12cとから算出されたローカル時刻を第1時計26に設定する構成としてもよい。
上記各実施形態では、第1時計26は、PC100または時計サーバ200から受信した時刻情報に基づくローカル時刻が設定される構成としたが、これに加え、ローカル時刻をユーザ入力させる画面をLCD16に表示させ、当該画面に対してユーザ入力されたローカル時刻を第1時計26に設定する構成としてもよい。
上記各実施形態および変形例では、CPU11が、図2〜図5に記載される各処理を実行する構成として説明したが、図2〜図5に記載される各処理を、複数のCPUが協同的に実行する構成としてもよい。また、ASICなどのICが、図2〜図5に記載される各処理を実行する構成してもよい。また、CPU11とASICなどのICとが協同して、図2〜図5に記載される各処理を実行する構成してもよい。
上記第1〜第6実施形態として例示した構成と、上述した各変形例の内容とを、適宜組み合わせたものを本発明の情報処理装置としてもよい。例えば、第1同期処理においてS203の処理を実行するための条件を、第1,4,5,6実施形態の第1同期処理で使用した各条件のうち、複数の条件を適宜組み合わせたものとし、複数の条件のうち1の条件が成立した場合に、S203の処理、すなわち、時計サーバ200から受信した時刻情報による第1時計26の同期を実行する構成としてもよい。
10 MFP
100 PC
200 時計サーバ
100 PC
200 時計サーバ
Claims (10)
- 外部装置、および、時刻情報を提供する時計サーバと通信可能な通信部と、
ローカル時刻を計時する第1時計と、
前記時計サーバから提供された時刻情報に基づいて時刻を計時する第2時計と、
前記第2時計により計時される時刻に基づく前記ローカル時刻を取得するための設定情報を記憶する記憶部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
外部装置の時刻情報を前記通信部を介して受け取る時刻受取手段と、
前記時刻受取手段により前記時刻情報を受け取るタイミングに応じて、特定の条件が満たされているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記特定の条件が満たされていると判断された場合、外部装置から受け取った当該外部装置の時刻情報により示される時刻を、前記ローカル時刻として前記第1時計に設定する一方、前記判断手段により前記特定の条件が満たされていないと判断された場合、前記外部装置の時刻情報に基づく前記第1時計の設定を行わない第1設定手段と、
前記時計サーバから提供される時刻情報を取得した場合、取得した時刻情報により示される時刻を前記第2時計に設定する第2設定手段と、
前記時計サーバから提供される時刻情報を取得した場合、前記特定の条件が満たされているか否かに関わらず、前記第2時計により計時される時刻と前記記憶部に記憶される設定情報とに基づいて取得される前記ローカル時刻を、前記第1時計に設定する第3設定手段と、
を備えていることを特徴とする情報処理装置。 - 前記判断手段は、前記第1時計に設定されているローカル時刻が初期値である場合に、前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記制御部は、
前記外部装置の時刻情報に基づく前記第1時計の設定を許可する許可指示を受け付ける許可受付手段を備え、
前記判断手段は、前記許可受付手段により前記許可指示を受け付けた場合に、前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記許可受付手段により前記許可指示を受け付けた場合に、前記外部装置の時刻情報により示される時刻を、ローカル時刻として前記第1時計に設定することを示す情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御手段を備え、
前記判断手段は、前記外部装置の時刻情報により示される時刻をローカル時刻として前記第1時計に設定することを示す情報が前記記憶部に記憶されている場合に、前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記時刻受取手段により外部装置の時刻情報を受け取るタイミングに応じて、前記外部装置から受け取った当該外部装置の時刻情報により示される時刻を、ローカル時刻として前記第1時計に設定するかを問い合わせる画面を表示部に表示させる表示制御手段を備え、
前記許可受付手段は、前記画面に対して、前記第1時計に設定する旨の入力を、前記許可指示として受け付け、
前記判断手段は、前記画面に対して、前記第1時計に設定する旨の入力を受け付けた場合に、前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記許可受付手段により所定の外部装置に対する前記許可指示を受け付けた場合に、当該所定の外部装置を特定するための特定情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御手段を備え、
前記判断手段は、接続されている外部装置が前記記憶部に記憶されている前記特定情報による特定される外部装置である場合に、前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記時刻受取手段により外部装置の時刻情報を受け取るタイミングは、外部装置との接続が検出されたことに基づくタイミングであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記第2時計により計時される時刻と前記記憶部に記憶される設定情報とに基づく前記ローカル時刻を取得することを指示する取得指示を受け付ける取得受付手段と、
前記取得受付手段により前記取得指示を受け付けた場合に、前記第2時計により計時される時刻と前記記憶部に記憶される設定情報とに基づく前記ローカル時刻を取得することを示す情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
を備え、
前記第2時計は、前記時計サーバから提供される協定世界時を参照した時刻情報に基づいて時刻を計時するものであり、
前記第3設定手段は、前記第2時計により計時される時刻と前記記憶部に記憶される設定情報とに基づく前記ローカル時刻を取得することを示す情報が前記記憶部に記憶されていることを条件として、前記第2時計により計時される時刻に基づいて取得される前記ローカル時刻を、前記第1時計に設定することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記記憶部は、前記設定情報として、前記第2時計により計時される時刻に対する時差を示すタイムゾーン情報、および、サマータイムを設定することを示すサマータイム情報のうち、少なくとも一方の情報を記憶可能であり、
前記第2時計は、前記時計サーバから提供される協定世界時を参照した時刻情報に基づいて時刻を計時するものであり、
前記第3設定手段は、前記タイムゾーン情報および前記サマータイム情報の少なくとも一方が前記記憶部に記憶されていることを条件として、当該タイムゾーン情報およびサマータイム情報の少なくとも一方に基づいて、前記第2時計により計時される時刻を補正することによって取得される前記ローカル時刻を、前記第1時計に設定することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。 - 外部サーバと通信可能であり、
前記第3設定手段は、自装置のグローバルIPアドレスを前記外部サーバから受信した場合、または、当該グローバルIPアドレスに基づき前記外部サーバにおいて特定される情報であって、前記第2時計により計時される時刻に対する時差を示すタイムゾーン情報、および、サマータイムを設定することを示すサマータイム情報のうち、少なくとも一方の情報を、前記外部サーバから受信した場合に、当該受信した前記タイムゾーン情報および前記サマータイム情報の少なくとも一方、または、当該受信したグローバルIPアドレスに基づき特定された前記タイムゾーン情報および前記サマータイム情報の少なくとも一方に基づいて、前記第2時計により計時される時刻を補正することによって取得される前記ローカル時刻を、前記第1時計に設定することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
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