JP2019159635A - 情報収集装置及びプログラム - Google Patents

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【課題】設定されたパラメータに従って動作する機器に対して当該機器の設置環境に適合したパラメータを設定可能にする。【解決手段】スマートデバイス10は、パラメータ設定対象の複合機1の近傍に持ち運ばれ利用される。スマートデバイス10は、センサ値により特定され、複合機1が設置される場所の状況を示す環境条件と当該環境条件に合致する複合機1の設置環境とが対応付けられた設置環境情報を参照し、収集部11が各種センサ28からセンサ情報に基づき複合機1の設置環境を推定する推定部12と、設置環境と当該設置環境に設置される複合機1に設定するパラメータ値とが対応付けられたパラメータ情報を参照し、推定された複合機1の設置環境に設定するパラメータ値を決定する決定部13と、決定部13により決定されたパラメータ値群を複合機1に送信することで設定させる送信部14と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報収集装置及びプログラムに関する。
複合機やプリンタ等の機器を新規に設置する際、定着器のウォームアップ時間や用紙搬送時のローラ圧等のパラメータを機器に設定する必要がある。ただ、高地や寒冷地等特殊な環境に機器を設置する場合、機器の設置環境を考慮せずに標準的なパラメータ値を設定しても機器が正常に動作しない場合があるので適切なパラメータ値を機器に設定する必要がある。
特開2005−117564号公報
本発明は、設定されたパラメータに従って動作する機器に対して当該機器の設置環境に適合したパラメータを設定可能にすることを目的とする。
本発明に係る情報収集装置は、設定されたパラメータに従って動作する機器の周辺の状況を示すセンサ情報に基づき前記機器の設置環境を推定する推定手段と、前記推定手段により推定された設置環境に対応したパラメータを前記機器に設定するパラメータとして決定する決定手段と、を有することを特徴とする。
また、前記決定手段が決定したパラメータを前記機器へ送信する送信手段を有することを特徴とする。
また、設置環境に当該設置環境に適合したパラメータを対応させたパラメータ情報を取得する取得手段を有し、前記決定手段は、前記パラメータ情報から前記機器の設置環境に対応するパラメータを前記機器に設定するパラメータとして選出することを特徴とする。
また、前記取得手段は、他の機器に設定されたパラメータと当該他の機器の設置環境とを紐付けた実績情報を前記パラメータ情報として取得し、前記決定手段は、前記パラメータ情報から前記機器の設置環境と同一又は類似する設置環境に設置されている前記他の機器に設定されたパラメータを前記機器に設定するパラメータとして決定することを特徴とする。
また、前記推定手段は、前記センサ情報が示すセンサ値の時系列的変化を参照して設置環境を推定することを特徴とする。
また、前記決定手段は、前記機器の設置環境の変化が所定以上に大きい場合、当該機器に設定するパラメータを前記機器の設置環境の変化に応じて変えることを特徴とする。
また、前記センサ情報を生成するセンサ手段を搭載した携帯情報端末であることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、設定されたパラメータに従って動作する機器の周辺の状況を示すセンサ情報に基づき前記機器の設置環境を推定する推定手段、前記推定手段により推定された設置環境に対応したパラメータを前記機器に設定するパラメータとして決定する決定手段、として機能させる。
請求項1に記載の発明によれば、設定されたパラメータに従って動作する機器に対して当該機器の設置環境に適合したパラメータを設定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、決定したパラメータを機器に設定させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、事前に用意されているパラメータ情報を参照して機器に設定するパラメータを決定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、同一又は類似する設置環境に設置されている他の機器に設定されたパラメータを有効利用することができる。
請求項5に記載の発明によれば、センサ値の時系列的変化から機器の設置環境を推定することができる。
請求項6に記載の発明によれば、機器の設置環境が大きく変化する場合でも機器の設置環境に適合したパラメータを設定することができる。
請求項7に記載の発明によれば、機器の周辺に持ち運ぶことで機器周辺の状況を自ら取得することができる。
請求項8に記載の発明によれば、設定されたパラメータに従って動作する機器に対して当該機器の設置環境に適合したパラメータを設定することができる。
本発明に係る情報収集装置の一実施の形態であるスマートデバイスのブロック構成図である。 本実施の形態におけるスマートデバイスのハードウェア構成図である。 本実施の形態における設置環境情報記憶部に予め設定登録される設置環境情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施の形態におけるパラメータ情報記憶部に予め設定登録されるパラメータ情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施の形態におけるパラメータ設定処理を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1には、複合機1とスマートデバイス10が示されている。複合機1は、画像形成機能(スキャン機能、プリント機能、コピー機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの機能)を備えた画像形成装置である。複合機1は、設定されたパラメータに従って動作する機器の一例として示されている。
スマートデバイス10は、スマートフォンやタブレット端末のような携帯性のある携帯情報端末である。本実施の形態におけるスマートデバイス10は、複合機1とデータ通信可能であり、複合機1に設定するパラメータ値の決定に利用される。
図2は、本実施の形態におけるスマートデバイス10のハードウェア構成図である。本実施の形態においてスマートデバイス10は、図2に示したようにCPU21、ROM22、RAM23、ソリッドステートドライブ(SSD)等の記憶手段としてのストレージ24、ユーザインタフェースとしての液晶パネル25、近距離通信インタフェース(IF)26、ネットワークインタフェース(IF)27、各種センサ28を内部バス29に接続して構成される。
近距離通信インタフェース26は、スマートデバイス10の近くにある機器との間で通信を行う際に用いられる。本実施の形態では、複合機1との間のデータ通信に利用されることを想定している。通信方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、Felica(登録商標)、赤外線通信、可視光通信、Wi−Fi(登録商標)通信、近接無線通信(例えばNFC(Near Field Communication等))等である。ネットワークインタフェース27は、スマートデバイス10の遠隔地のサーバ等との間でインターネットを介してデータ通信を行う際に用いられる。各種センサ28は、1又は複数のセンサであり、例えば、温度、湿度、気圧、傾斜、粉塵、電波環境等をそれぞれ測定するセンサである。本実施の形態では、位置情報を取得するが、測位手段として搭載するGPS(Global Positioning System)も便宜的にセンサに含めて説明する。各種センサ28は、本実施の形態の場合、スマートデバイス10が複合機1の近傍に持ち運ばれているときに動作するよう制御されるので、複合機1の周辺の状況を測定することになる。
複合機1は、情報処理装置としてCPU、ROM、RAM、記憶手段としてHDD、ユーザインタフェースとして操作パネル及びネットワークインタフェースを備えており、更に画像形成機能を発揮するためにスキャナ及びプリンタエンジンを備えている。
図1に戻り、本実施の形態におけるスマートデバイス10は、収集部11、推定部12、決定部13、送信部14、実績情報取得部15、設置環境情報記憶部16及びパラメータ情報記憶部17を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については、図1から省略している。
収集部11は、各種センサ28から送出されるセンサ情報を収集する。センサ情報には、当該センサによる測定値(センサ値)及び測定日時を示す情報が含まれている。前述したように、スマートデバイス10は、複合機1の近傍において利用されるため、センサ情報は、複合機1の周辺の状況を表している。推定部12は、収集部11により収集されたセンサ情報に基づき複合機1の設置環境を推定する。推定部12は、設置環境を推定する際、設置環境情報記憶部16を参照する。決定部13は、推定部12により推定された設置環境に対応したパラメータを複合機1に設定するパラメータとして決定する。決定部13は、複合機1に設定するパラメータを決定する際、パラメータ情報記憶部17を参照する。送信部14は、決定部13が決定したパラメータを複合機1へ送信する。実績情報取得部15は、パラメータの設定対象としている複合機1以外の複合機に対して過去に設定されたパラメータ値を含む実績情報を外部から取得する。外部というのは、例えば実績情報を管理する管理サーバ等である。取得された実績情報は、決定部13により参照される。
図3は、本実施の形態における設置環境情報記憶部16に予め設定登録される設置環境情報のデータ構成の一例を示す図である。設置環境情報は、「設置環境」と「環境条件」が組にして設定される。「設置環境」は、複合機1が設置されている環境を表現するための語である。「環境条件」には、当該設置環境に該当する複合機1の周囲の状況を表すセンサ値(センサ値の範囲)が設定される。換言すると、センサ値が環境条件に設定されている条件に該当する場合に当該環境条件に対応する設置環境が複合機1の設置環境として決定される。例えば、温度センサが測定したセンサ値(気温)が○○度未満の場合に、複合機1が設置されている場所は「寒冷地」と判断される。
ところで、複合機1の設置環境は、複合機1が設置された場所の気候、環境に依存すると考えられる。従って、基本的には、複合機1の設置環境は、自然の気候や場所に従った「高温多湿」、「高地」等の語で端的に表すことが可能である。ただ、複合機1が、例えば高温多湿の気候の場所に設置される場合でも、コンピュータルームのように常時低温に設定される部屋に設置される場合には、自然の気候よりむしろ設置された部屋の設定環境の影響を受ける。また、窓の有無や向き(東西南北)、部屋の向き等によっても影響を受けるかもしれない。従って、設置環境情報には、自然の気候、特に寒冷地等の特殊な自然環境を表す環境のみならず、人工的に作られた設置環境も設定してもよい。基本的には、設置環境情報には、標準的なパラメータ値(通常の設置環境に複合機1を設置する場合のパラメータ値)を設定してもよい標準的な設置環境以外の特殊な設置環境に対する情報を設定するのが好適である。
なお、「寒冷地」や「低温環境」等、本実施の形態において設置環境を特定する語は、複合機1の設置環境を表現するための語であって、一般的な用語の定義と対応していない場合もある。例えば、「寒冷地」というのは、地球上では、寒帯や冷帯を指し、国内であれば、北海道、東北地方及び信越地方を指すように定義している文献がある。しかしながら、本実施の形態において設置環境を表す語は、複合機1の設置実績に基づいて、標準的でない設置環境(通常のパラメータ値での設定では正常に動作しない可能性のある場所)の環境上の特性を表していることになる。
図4は、本実施の形態におけるパラメータ情報記憶部17に予め設定登録されるパラメータ情報のデータ構成の一例を示す図である。パラメータ情報は、「設置環境」と「設定パラメータ」が組にして設定される。「設置環境」は、設置環境情報と同じく複合機1が設置されている環境を表現するための語である。「設定パラメータ」には、複合機1の設置環境が当該設置環境と推定された場合に、複合機1に設定するパラメータ値(群)が設定される。パラメータ値群というのは、複合機1に設定しなければならないパラメータ値の集合のことをいう。パラメータ情報における「設置環境」には、設置環境情報に登録されているのと同じ設置環境に加えて“通常”という設置環境が登録される。設置環境情報の「設置環境」には、特殊な設置環境が登録されるが、この特殊な設置環境のいずれにも該当しない設置環境として、つまり標準的な設置環境として、パラメータ情報の「設置環境」には、“通常”の情報(パラメータ値群)が設定されている。
なお、“通常”以外の各「設定環境」には、複合機1に設定すべき全てのパラメータ値群を対応付けて設定してもよいが、本実施の形態では、“通常”に対応するパラメータを初期値とし、複合機1に設定するパラメータ値として初期値を採用しないパラメータ値のみを“通常”以外の各設定環境に対応付けて設定するようにした。
スマートデバイス10における各構成要素11〜15は、スマートデバイス10に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU21で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部16,17は、スマートデバイス10に搭載されたストレージ24にて実現される。あるいは、RAM23又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPU21がプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
次に、本実施の形態における動作について説明する。
本実施の形態におけるスマートデバイス10は、複合機1の新規設置等により複合機1にパラメータを設定する必要が生じた場合に、パラメータを設定する作業員によって複合機1の設置場所まで持ち出される。そして、作業員は、複合機1を正常に動作させるために適切なパラメータ値を複合機1に設定する。
スマートデバイス10が複合機1の近傍に持ち運ばれた後、各種センサ28は、作業員の操作に応じて温度、湿度等複合機1の周辺の状況を示すセンサ値を測定する。あるいは、常時測定しているのであれば、その測定を継続して行う。
ところで、複合機1には、センサを搭載した機種が存在するので、複合機1に搭載されたセンサを用いて複合機1の周辺の状況を測定してもよい。ただ、センサは、複合機1の本体内部に取り付けられている場合、複合機1の内部の状況の影響を受けやすい。つまり、複合機1の本体内部の温度や湿度を測定することになり、複合機1が設置されている場所の環境(設置環境)が正確に測定されない可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、スマートデバイス10に搭載されている各種センサ28を有効利用して、複合機1の周辺の状況、すなわち複合機1の設置環境における状況を測定するようにした。なお、本実施の形態では、スマートデバイス10に搭載されている各種センサ28を有効利用することで説明するが、必ずしもこれに限る必要はない。例えば、複合機1の周辺にセンサが設置されている場合、そのセンサからセンサ値を取得するようにしてもよい。
また、複合機1の設置環境を一時の測定値のみでは判断できない場合がある。例えば、1日の寒暖差(気温の時系列的変化)を取得したい場合がこれに該当する。このように、時系列的変化を取得するために相対的に長期間のセンサ情報を収集するようにしてもよい。
以下、スマートデバイス10が複合機1に設定するパラメータ値を決定し設定するまでの処理について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
収集部11は、各種センサ28が測定したセンサ値を含むセンサ情報を収集する(ステップ110)。上記のように、収集するセンサ情報には、長期間の情報が含まれている場合がある。
続いて、推定部12は、収集したセンサ情報を収集部11から取得する。この取得したセンサ情報に含まれているセンサ値は、複合機1の周辺の環境を表す情報である。従って、推定部12は、その取得したセンサ値を、設置環境情報に設定されている環境条件と照合することによって複合機1の設置環境を推定する(ステップ120)。すなわち、設置環境情報における環境条件には、設置環境毎に当該設置環境と推定されるための1又は複数のセンサ値に対する条件が設定されているので、取得したセンサ値が環境条件に含まれている全ての条件に合致するかどうかを判定する。そして、全ての条件に合致した環境条件に対応する設置環境を、複合機1の設置環境と推定する。例えば、気温が××度未満であり、かつ湿度が△△%以上であれば、複合機1は、“高温多湿”な場所に設置された、すなわち複合機1の設置環境は“高温多湿”と推定する。
なお、いずれの環境条件にも該当しない場合、推定部12は、当該複合機1の設置環境は特殊な環境ではない、すなわち通常のパラメータ値群を用いる標準的な設置環境に設置されたと推定する。
続いて、決定部13は、推定部12が設置環境を推定すると、複合機1に設定するパラメータ値群を決定する(ステップ130)。そのために、決定部13は、パラメータ情報を参照し、“通常”の設置環境に対応するパラメータ値群を初期値として取得する。そして、推定部12により推定された設置環境に対応するパラメータ値を取得すると、取得したパラメータ値で初期値を更新する。このようにして、複合機1に設定するパラメータ値群を決定する。推定部12が複合機1の設置環境を標準的な設置環境と推定した場合、決定部13は、 “通常”の設置環境に対応するパラメータ値群を複合機1に設定するパラメータ値群として決定する。
また、決定部13は、測位手段により測位された複合機1の設置場所の位置情報を参照して、複合機1のロケール情報(国、言語、時間、サマータイム、単位や数等の表記等)に関するパラメータ値を設定する。
なお、上記説明では、パラメータ情報への設定内容を取得することによって複合機1に設定するパラメータ値を決定するように説明したが、センサ値を参照してパラメータ値を算出することで得るようにしてもよい。
以上のようにして、本実施の形態においては、高地に設置された複合機1に対しては、高地用のパラメータ値群を、寒冷地に設置された複合機1に対しては、寒冷地用のパラメータ値群を、というように複合機1の設置環境に適合したパラメータ値群を決定することができる。
設定するパラメータ値群が決定されると、送信部14は、複合機1との通信を確立する。確立の手順は、通信方式に依存するので特に説明しないが、本実施の形態では、既存の手順を用いる。そして、送信部14は、決定部13により決定されたパラメータ値群を複合機1へ送信する(ステップ140)。
なお、前述した「複合機1の近傍」というのは、複合機1の周辺であって、少なくとも複合機1の設置環境を各種センサ28が測定しうる場所である必要があるが、ここで説明したように、スマートデバイス10は、決定したパラメータ値群を複合機1へ近距離通信により送信するのであれば、複合機1と近距離通信可能な範囲としてもよい。
もちろん、パラメータ値群を複合機1が渡す方法は、無線による近距離通信に限る必要はない。例えば、スマートデバイス10と複合機1を有線接続してもよいし、USB等の記憶装置を利用してもよい。あるいは、メールにて送信するようにしてもよい。
複合機1は、スマートデバイス10からパラメータ値群が送信されてくると、そのパラメータ値群によってパラメータ設定を行う。これは、所定のアプリケーションを実行させることで自動設定してもよいし、作業員がマニュアル操作にて設定してもよい。
なお、スマートデバイス10により決定されたパラメータ値群を必ずしもそのまま採用する必要はなく、作業員が最終的にパラメータ値を確認して適宜調整するようにしてもよい。このようにして複合機1に設定されたパラメータ値群は、複合機1の設置環境を紐付け実績情報として管理サーバ等にアップロードする。
以上説明したように、本実施の形態によれば、複合機1の設置環境に適合したパラメータ値群によってパラメータ設定を行うようにした。これにより、不適切なパラメータ値が設定されることで複合機1が正常に動作しないという不具合の発生を防止することができる。
ところで、上記説明では、複合機1に対して1つのパラメータに対して1つのパラメータ値のみを設定することになる。ただ、例えば、1日の気温の時系列的変化を参照したところ、複合機1の設置環境における気温の変化が所定以上に大きい場合、1日中同じパラメータ値を設定していたのでは対応できない可能性が生じうる。つまり、1日中、複合機1を正常に動作させることができない場合が発生するかもしれない。
そこで、このような場合に対処するために、複合機1に設定するパラメータを複合機1の設置環境の変化(上記例では気温の変化)に応じて変えるようにしてもよい。例えば、1日という時間単位を時分割し、時分割した時間帯に設定するパラメータ値を変更する。具体的には、深夜から早朝にかけては気温が相対的に低くなるため寒冷地用のパラメータ値、午後から夕方までは気温が相対的に高くなるため高温多湿のパラメータ値、それ以外の午前中及び夕方から深夜までは標準的なパラメータ値、というように時間帯に応じてパラメータ値を切り替える。ここでは、1日という時間長を例にして説明したが、月単位あるいは季節等時節に応じてパラメータ値を切り替えるタイミングを設定してもよい。
前述したように、本実施の形態では、パラメータ情報記憶部17に予め登録された設定パラメータを参照して複合機1に設定するパラメータ値を決定した。これとは異なり、過去の実績情報を利用してパラメータ値を決定するようにしてもよい。すなわち、実績情報には、パラメータの設定対象としている複合機1以外の複合機に対して過去に設定されたパラメータ値群と、当該複合機の設置環境とが紐付けられているので、決定部13は、推定部12により複合機1の設置環境が推定されると、その設置環境と同じ設置環境の複合機に対するパラメータ値群を実績情報取得部15に取得させる。そして、決定部13は、その取得したパラメータ値群を、パラメータ設定対象の複合機1のパラメータ値群として決定する。
なお、実績情報取得部15が複数のパラメータ値群を取得した場合、そのパラメータ値群をスマートデバイス10に表示させて、作業員に選択させるようにしてもよい。
本実施の形態においては、設定されたパラメータに従って動作する機器として複合機1を例にして説明したが、これ以外にパラメータを設定するプリンタ、また冷蔵庫等の家電、IoT機器等にも前述したパラメータの設定手法を適用することは可能である。
1 複合機、10 スマートデバイス、11 収集部、12 推定部、13 決定部、14 送信部、15 実績情報取得部、16 設置環境情報記憶部、17 パラメータ情報記憶部、21 CPU、22 ROM、23 RAM、24 ストレージ、25 液晶パネル、26 近距離通信インタフェース、27 ネットワークインタフェース、28 各種センサ、29 内部バス。

Claims (8)

  1. 設定されたパラメータに従って動作する機器の周辺の状況を示すセンサ情報に基づき前記機器の設置環境を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された設置環境に対応したパラメータを前記機器に設定するパラメータとして決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする情報収集装置。
  2. 前記決定手段が決定したパラメータを前記機器へ送信する送信手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。
  3. 設置環境に当該設置環境に適合したパラメータを対応させたパラメータ情報を取得する取得手段を有し、
    前記決定手段は、前記パラメータ情報から前記機器の設置環境に対応するパラメータを前記機器に設定するパラメータとして選出することを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。
  4. 前記取得手段は、他の機器に設定されたパラメータと当該他の機器の設置環境とを紐付けた実績情報を前記パラメータ情報として取得し、
    前記決定手段は、前記パラメータ情報から前記機器の設置環境と同一又は類似する設置環境に設置されている前記他の機器に設定されたパラメータを前記機器に設定するパラメータとして決定することを特徴とする請求項3に記載の情報収集装置。
  5. 前記推定手段は、前記センサ情報が示すセンサ値の時系列的変化を参照して設置環境を推定することを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。
  6. 前記決定手段は、前記機器の設置環境の変化が所定以上に大きい場合、当該機器に設定するパラメータを前記機器の設置環境の変化に応じて変えることを特徴とする請求項1又は5に記載の情報収集装置。
  7. 前記センサ情報を生成するセンサ手段を搭載した携帯情報端末であることを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。
  8. コンピュータを、
    設定されたパラメータに従って動作する機器の周辺の状況を示すセンサ情報に基づき前記機器の設置環境を推定する推定手段、
    前記推定手段により推定された設置環境に対応したパラメータを前記機器に設定するパラメータとして決定する決定手段、
    として機能させるためのプログラム。
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