以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●第1の実施形態●
●システム構成
図1は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理制御システム1は、情報処理装置20を利用するための専用のソフトウエアやアプリケーションを利用者端末35にインストールすることなく、ユーザが利用したい特定の情報処理装置に対して、利用者端末35から出力されたデータを送信可能なシステムである。
情報処理制御システム1は、例えば、企業などの組織体内で構築されるLAN(Local Area Network)に接続された機器間の通信を行うシステムである。情報処理制御システム1は、制御装置10を介して、利用者端末35(または管理者端末30)から、情報処理装置20aまたは情報処理装置20bのうちユーザが利用したい特定の情報処理装置に対して、情報処理装置による処理対象のデータを送信することが可能である。
情報処理制御システム1は、制御装置10、情報処理装置20、管理者端末30、利用者端末35、無線LANアクセスポイント40および有線LANスイッチ45を含む。制御装置10は、有線LANスイッチ45を用いて通信回線47に接続される。制御装置10は、通信回線47を介して、情報処理装置20b、管理者端末30および無線LANアクセスポイント40のそれぞれと通信可能である。通信回線47は、有線LANスイッチ45により構築される有線による通信回線である。
情報処理装置20aと利用者端末35は、無線通信により無線LANアクセスポイント40に接続される。情報処理装置20aと利用者端末35は、有線LANスイッチ45に接続される無線LANアクセスポイント40を介して、通信回線47に接続する機器と通信可能である。
制御装置10は、利用者端末35または管理者端末30等の外部端末から出力されたデータを、情報処理装置20に対して送信するための制御を行う装置である。制御装置10は、HTTPサーバ機能11、接続情報生成機能12およびデータ送信機能13を有する。
接続情報生成機能12は、管理者端末30からの要求に基づいて、接続情報21を生成する。接続情報21は、例えば、QRコード(登録商標)などの二次元コードである。接続情報21は、情報処理装置20の処理対象となるデータをアップロードするためのアップロード用ページの情報である出力先情報を含む。出力先情報は、利用者端末35等の外部端末によるデータの出力先を示す情報であり、例えば、アップロード用ページのURL(Uniform Resource Locator)である。また、アップロード用ページは、利用者端末35等の外部端末からのデータの出力先となる領域であり、例えば、情報処理装置20ごとに割り当てられるウェブページである。制御装置10は、生成した接続情報21を、各々の接続情報21に対応する情報処理装置20へ送信する。
HTTPサーバ機能11は、例えば、ウェブブラウザを用いて利用者端末35等の外部端末からの要求を受け付ける機能である。HTTPサーバ機能11は、HTTPサーバを起動させ、利用者端末35によりウェブブラウザを用いてアップロード用ページにアップロードされた処理対象のデータを取得する。
データ送信機能13は、取得した処理対象のデータを、情報処理装置20aまたは情報処理装置20bのうち、ユーザが利用したい特定の情報処理装置に対して送信する。アップロード用ページは、情報処理装置ごとに割り当てられるページであるため、制御装置10は、処理対象のデータがアップロードされた領域(アップロード用ページ)に対応する情報処理装置20に対して、処理対象のデータを送信することができる。
情報処理装置20は、例えば、複合機、プリンタなどの印刷機能を有する画像形成装置である。情報処理制御システム1は、例えば、企業などの組織体内で構築される通信経路に情報処理装置20aと情報処理装置20bの二台の情報処理装置20を有する。情報処理装置20は、接続情報21を含む。情報処理装置20は、制御装置10により生成された接続情報21を保持している。また、情報処理装置20は、自装置に対応する接続情報21を管理している。
また、情報処理装置20は、情報処理機能22を有する。情報処理機能22は、タブレット端末などの利用者端末35から送信される印刷、スキャンなどを依頼するジョブに対して画像処理を実行する機能である。なお、図1は、情報処理制御システム1が、二台の情報処理装置20を含む例を説明するが、情報処理装置20は、三台以上であってもよい。
管理者端末30は、情報処理制御システム1の管理者が使用する端末装置である。管理者端末30は、ノートPCなどの一般的な構成のパーソナルコンピュータを用いることができる。管理者端末30は、読取機能31aおよびブラウザ機能32aを有する。読取機能31aは、カメラ等の撮像機構を用いて接続情報21を読み取る機能である。ブラウザ32機能aは、HTTPクライアントとして動作してHTML(HyperText Markup Language)を描画する一般的なウェブブラウザとしての役割を担う機能である。
利用者端末35は、情報処理制御システム1の外部ユーザ、例えば情報処理制御システム1にログインするための認証情報を持っていないユーザが使用する外部の端末装置である。利用者端末35は、タブレット端末などのユーザによる携帯及び操作が可能な端末装置である。
利用者端末35は、読取機能31bおよびブラウザ機能32bを有する。読取機能31bおよびブラウザ機能32bは、管理者端末30が有する読取機能31aおよびブラウザ機能32aと同様の機能である。なお、利用者端末35は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC(Personal Computer)、ノートPCなどであってもよい。
無線LANアクセスポイント40は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11などの無線LANの規格にしたがって、情報処理装置20aまたは利用者端末35と通信を行う。有線LANスイッチ45は、イーサネット(登録商標)などの有線LANに接続された装置間の通信の切替えが可能なスイッチである。
また、無線LANアクセスポイント40は、有線LANを介して有線LANスイッチ45と接続することにより、情報処理装置20aおよび利用者端末35と、制御装置10、情報処理装置20bおよび管理者端末30との間で通信を行うことができる。なお、各装置間の接続関係は、これに限られない。例えば、情報処理制御システム1は、有線LANスイッチを設けず、全ての装置が無線LANアクセスポイント40を介して通信を行う構成であってもよい。
●概略
図2は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムの概略(その1)の一例を示す図である。図2は、制御装置10によって利用者端末35から情報処理装置20へのデータの送信が制御されることを示している。なお、第1の実施形態において、情報処理装置20は、印刷機能を有するプリンタ等の画像処理装置として説明する。
図2において、利用者端末35aを使用するユーザは、近くに位置する情報処理装置20aを用いて、利用者端末35aに記憶された文書・画像データ52aを印刷したいと考えているものとする。一方で、利用者端末35bを使用するユーザは、近くに位置する情報処理装置20bを用いて、利用者端末35bに記憶された文書・画像データ52bを印刷したいと考えているものとする。
利用者端末35aは、読取機能31bによって情報処理装置20aに紐づけられた接続情報21aを読み取る。接続情報21aは、QRコード(登録商標)などの二次元コードである。接続情報21aは、例えば、情報処理装置20aによって任意の用紙に印刷されている。接続情報21aが印刷された用紙は、例えば、情報処理装置20aの筐体に貼り付けられている。なお、接続情報21aが印刷された用紙は、接続情報21aが情報処理装置20aに対応するものであることがユーザにより認識できる状態で配置されていればよく、例えば、情報処理装置20aの傍に置かれていてもよい。これにより、接続情報21aは、情報処理装置20aに一意に紐づけられる。
利用者端末35aは、情報処理装置20aに紐づく接続情報21aを撮像することにより、接続情報21aに含まれる情報を読み取る。接続情報21aは、情報処理装置20aの印刷対象となる文書・画像データ52aの出力先を示す出力先情報を含む。出力先情報は、例えば、文書・画像データ52aをアップロードするためのアップロード用ページ33aのURLである。そして、利用者端末35aは、読み取った接続情報21aに対応するアップロード用ページ33aへアクセスし、アップロード用ページ33aに印刷対象となる文書・画像データ52aをアップロードする。
制御装置10は、アップロード用ページ33aへアクセスし、利用者端末35aによってアップロードされた文書・画像データ52aを取得する。制御装置10は、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件に基づいて、取得した文書・画像データ52aの送信先となる情報処理装置20を特定する。具体的には、アップロード用ページ33aは、後述する装置リスト50において、情報処理装置20aに紐づくものであるため、制御装置10は、情報処理装置20aを文書・画像データ52aの送信先として特定する。
制御装置10は、文書・画像データ52aを、特定した情報処理装置20aに対して送信する。そして、情報処理装置20aは、受信した文書・画像データ52aの印刷処理を行う。同様に、制御装置10は、利用者端末35bによってアップロード用ページ33bにアップロードされた文書・画像データ52bを、情報処理装置20bへ送信することができる。
このように、情報処理制御システム1は、情報処理装置20に紐づけられた接続情報21に含まれる、情報処理装置20ごとに異なるアップロード用ページ33を用いて、印刷対象となる文書・画像データ52を利用者端末35から制御装置10へ送信する。そして、制御装置10は、受信した文書・画像データ52を、アップロード用ページ33に紐づく情報処理装置20へ送信する。そのため、情報処理制御システム1は、専用のソフトウエアやアプリケーションを使用することなく、利用者端末35から利用したい情報処理装置20に対して、印刷対象の文書・画像データ52を容易に送信することができる。
次に、制御装置10が接続情報21を生成する処理について説明する。図3は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムの概略(その2)の一例を示す図である。まず、管理者端末30は、制御装置10に対して接続情報21の生成要求を送信する。制御装置10は、接続情報21の生成要求を受信すると、後述する装置リスト50に含まれる装置情報51に基づいて、接続情報21を生成する。制御装置10は、ネットワークに接続された情報処理装置20ごとに接続情報21を生成する。そして、制御装置10は、情報処理装置20aおよび情報処理装置20bに対して、各々の装置に対応する接続情報21である接続情報21aおよび接続情報21bを送信する。
情報処理装置20aは、受信した接続情報21aの印刷処理を行う。接続情報21aが印刷された用紙は、上述のように情報処理装置20aの筐体に貼り付けられる等により、接続情報21aが情報処理装置20aに対応するものであることがユーザにより認識できる状態で配置される。これにより、接続情報21aは、情報処理装置20aに一意に紐づけられる。
同様に、情報処理装置20bは、受信した接続情報21bの印刷処理を行う。接続情報21bが印刷された用紙は、情報処理装置20bの筐体に貼り付けられる等により、接続情報21bが情報処理装置20bに対応するものであることがユーザにより認識できる状態で配置される。なお、情報処理装置20は、受信した接続情報21の印刷処理を行わなくてもよい。この場合、情報処理装置20と接続情報21は、両者の対応関係をユーザが見分けられるように一意に紐づけられていればよい。
このように、制御装置10は、データの出力先を示す出力先情報を含む接続情報21を、情報処理装置20ごとに生成する。そして、制御装置10は、生成した接続情報21を、接続情報21に対応する情報処理装置20へ送信する。そのため、利用者端末35のユーザは、利用したい情報処理装置20に紐づけられている接続情報21を読み取ることにより、利用者端末35から利用したい情報処理装置20に対して、印刷対象の文書・画像データ52を容易に送信することができる。
●ハードウエア構成
図4は、第1の実施形態に係る制御装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図4に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。制御装置10は、CPU101、ROM102、RAM103、ストレージ104、入出力インターフェース(I/F)105、通信部106およびバス107を有する。
CPU101は、ROM102やストレージ104等に格納された本発明に係るプログラムやデータをRAM103上に読み出し、処理を実行することで、制御装置10の各機能を実現する演算装置である。制御装置10は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る情報処理制御方法を実現する。
ROM102は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。ROM102は、例えば、フラッシュROM等により構成される。ROM102は、多種の用途に対応したSDK(Software Development Kit)がインストールされており、SDKのアプリケーションを用いて、制御装置10の機能やネットワーク接続などを実現することが可能である。RAM103は、CPU101のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。
ストレージ104は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージデバイスである。ストレージ104は、OS(Operation System)、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する。入出力インターフェース(I/F)105は、制御装置10に外部装置を接続するためのインターフェースである。外部装置は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、光学ディスク等の記録媒体105aや、各種の電子機器等が含まれる。
通信部106は、CPU101の指示に従い、情報処理装置20、管理者端末30および利用者端末35との通信を行うインターフェースである。通信部106は、有線通信を用いてネットワークに接続される他、無線LANなど無線通信を用いてネットワークに接続されていてもよい。また、通信部106は、電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)又はモデムを有していてもよい。さらに、通信部106は、携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。
バス107は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。CPU101、ROM102、RAM103、ストレージ104、入出力インターフェース(I/F)105、通信部106は、バス107を介して相互に接続されている。
図5は、第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図5に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。情報処理装置20は、コントローラ220を有する。コントローラ220は、CPU201、SDRAM202、フラッシュメモリ203、HDD204、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)205、通信部206を有する。
ASIC205は、CPUインターフェース、SDRAMインターフェース、ローカルバスインターフェース、PCIバスインターフェース、MAC(Media Access Controller)、及び、HDDインターフェースなどを備える多機能デバイスボードである。
CPU201は、ASIC205を介して各種プログラムをHDD204から読み取り実行する。SDRAM202は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU201が各種プログラムを実行する際に使用するワークメモリ等として機能する。なお、SDRAM202の代わりに、DRAMやSRAMを用いてもよい。
フラッシュメモリ203は、不揮発性メモリであり、情報処理装置20を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSを記憶する。また、フラッシュメモリ203は、各プログラムを記憶するアプリケーションメモリとして機能する。さらに、フラッシュメモリ203は、各サービス(コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス)のソフトウエアを記憶するサービスメモリとして機能する。
また、フラッシュメモリ203は、ファームウェアを記憶するファームメモリ、ネットワークアドレスや機種機番等を記憶するデータメモリとして機能する。なお、フラッシュメモリ203の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
HDD204は、複合機の電源のオン、オフに関わりなくデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。HDD204は、フラッシュメモリ203内に記憶されたプログラム及びデータ以外のプログラム及びデータを記録する。なお、HDD204は、ファームメモリとして使用してもよい。通信部206は、CPU201の指示に従い、制御装置10、管理者端末30および利用者端末35との通信を行う他の機器との通信を行うインターフェースである。
操作部207は、USBケーブル等を用いてコントローラ220と接続されている。操作部207は、情報処理装置20に対して操作を行うユーザのためのインターフェースである。操作部207は、各種の操作キー、表示装置としてのLCD(Liquid crystal display)又はCRTの文字表示器及びタッチパネルを有する。情報処理装置20は、操作部207を操作することにより、データの入力、ジョブの実行、表示をすることができる。
さらに、コントローラ220には、PCIバス214を介して、ファックス制御ユニット208、記憶媒体209aが脱着可能なUSB209、IEEE1394(210)、プロッタエンジン211、スキャナエンジン212およびNFC(Near Field Communication)モジュール213等が接続されている。これにより、情報処理装置20では、コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス等の各サービスを提供することができる。プロッタエンジン211は電子写真方式又はインクジェット方式のいずれの方式を採用していてもよい。
なお、図5に図示する構成は一例に過ぎず、情報処理装置20のハードウエア構成は図5の構成には限られない。例えば、通信部206は、PCIバス214に接続されていてもよい。また、通信部206は、有線でネットワークに接続される他、無線LANなど無線で接続されていてもよい。さらに、通信部206は、電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)又はモデムを有していてもよい。携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。
図6は、第1の実施形態に係る管理者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図6に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。また、利用者端末35は、図6に示すハードウエア構成と同様の構成を有していてもよい。
管理者端末30は、CPU301、ROM302、RAM303、ストレージ304、入力部305、表示部306、入出力インターフェース(I/F)307、通信部309、カメラ部310およびバス311を有する。
CPU301は、管理者端末30全体の制御を行う。CPU301は、ROM302やストレージ304等に格納されたプログラムやデータをRAM303上に読み出し、処理を実行することで、管理者端末30の各機能を実現する演算装置である。
RAM303は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM302は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。ストレージ304は、例えば、HDD、SSD、またはフラッシュROM等のストレージデバイスであり、OS、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する。
入力部305は、管理者端末30の操作を行うための入力を受け付ける。入力部305は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置等の入力装置である。表示部306は、管理者端末30の処理結果等を表示する。表示部306は、例えば、CPU301からの要求により、管理者端末30が有する各種情報をカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像などの形態でディスプレイに表示する。表示部306は、例えば、LCD(Liquid Crystal display)等の表示装置である。
なお、入力部305または表示部306は、管理者端末30の外部に設けられていても良い。また、入力部305および表示部306は、例えば、タッチパネルディスプレイ等の一体型の表示入力部等であってもよい。
入出力インターフェース(I/F)307は、管理者端末30に外部装置を接続するためのインターフェースである。外部装置は、例えば、USBメモリ、メモリカード、光学ディスク等の記録媒体308や、各種の電子機器等が含まれる。
通信部309は、制御装置10および情報処理装置20とネットワークを介して通信(接続)を行う通信インターフェースである。通信部309は、アンテナ、無線部、MAC部等を含む。カメラ部310は、撮像範囲内の画像を撮像する撮像装置である。
バス311は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。CPU301、ROM302、RAM303、ストレージ304、入力部305、表示部306、入出力インターフェース(I/F)307、通信部309およびカメラ部310は、バス311を介して相互に接続されている。
●機能構成
図7は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムの機能構成の一例を示す図である。図7に示す制御装置10により実現される機能は、第1送受信部151、取得部152、記憶・読出部153、記憶部154、生成部155、特定部156および第2送受信部157を含む機能である。
第1送受信部151は、管理者端末30または利用者端末35との間でデータを送受信する機能である。第1送受信部151は、ウェブブラウザを用いて外部端末からの要求を受信するためのHTTPサーバ機能11としての役割を担う。第1送受信部151は、接続情報21に含まれる出力先情報に対応するアップロード用ページ33に、管理者端末30または利用者端末35等の外部端末によってアップロードされたデータを受信する。第1送受信部151は、例えば、図4に示した制御装置10の通信部106およびCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。
取得部152は、情報処理装置20の装置情報51を取得する機能である。取得部152は、例えば、制御装置10にネットワークを介して接続された情報処理装置20に対して、ディスカバリ要求等の情報取得要求を送信する。そして、取得部152は、情報取得要求に対する応答として装置情報51を取得する。情報取得要求および情報取得要求に対する応答は、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)、SNMP(Simple Network Management Protocol)、マルチキャストDNS(Domain Name System)などのプロトコルを用いて行われる。
また、別の例として、取得部152は、情報処理制御システム1の管理者が使用する管理者端末30に入力された装置情報51を、管理者端末30から制御装置10へ送信されることにより取得してもよい。取得部152は、例えば、図4に示した制御装置10およびCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。取得部152は、取得手段の一例である。
ここで、取得部152により取得される装置情報51の詳細を説明する。図8は、第1の実施形態に係る装置リストの一例を示す図である。図8に示す装置リスト50は、取得部152により取得された情報処理装置20ごとの装置情報51がリスト化されたものである。装置リスト50は、記憶部154に記憶されている。装置情報51は、装置名、IPアドレス、アップロード用ページURLおよびデータ送信用URLが対応づけられている。
装置名は、プリンタAまたはプリンタBなどの情報処理装置20を識別するための情報である。装置名は、情報処理装置20または管理者端末30によって任意に設定される。なお、装置名は、例えば「1階ラウンジのプリンタ」、「3階会議室のプリンタ」などのユーザがわかりやすい情報であってもよい。情報処理装置20ごとに装置情報51が割り当てられている場合、装置情報51を取得した利用者端末35は、情報処理装置20を一意に特定することは可能であるが、装置情報51を取得した利用者端末35の操作画面等に装置名を表示させることにより、利用者や管理者に安心感を与えることができる。
IPアドレスは、情報処理装置20のIPアドレスである。IPアドレスは、情報処理装置20のネットワーク上の宛先を示すものであればよく、MACアドレスなどであってもよい。IPアドレスは、データの送信先を示す宛先情報の一例である。
アップロード用ページURLは、利用者端末35がアップロード用ページ33のHTMLデータを要求するための情報である。アップロード用ページURLは、例えば、HTTP GETメソッドを用いてリクエストされる。アップロード用ページ33は、例えば、情報処理装置20の印刷対象となる文書・画像データ52をアップロードするための領域である。利用者端末35は、アップロード用ページURLに対応する領域に、文書・画像データ52をアップロードすることにより、文書・画像データ52を出力する。アップロード用ページURLは、利用者端末35等の外部端末によるデータの出力先を示す出力先情報の一例である。
データ送信用URLは、情報処理装置20に対して、アップロード用ページ33にアップロードされた文書・画像データ52を送信して印刷処理を要求するための情報である。データ送信用URLは、アップロード用ページ33に紐づけられる。データ送信用URLは、例えば、HTTP POSTメソッドを用いてリクエストされる。
このように、アップロード用ページURLおよびデータ送信用URLが情報処理装置20ごとに重複しないように割り当てられている。すなわち、制御装置10は、例えば、管理者端末30または利用者端末35からアップロード用ページURLを用いて、HTTPリクエストを受信した場合、対応する情報処理装置20のIPアドレスは一意に決定される。そのため、利用者端末35は、読み取った接続情報21に含まれるアップロード用ページ33のURLに基づいて、処理対象のデータをアップロードすることにより、利用したい特定の情報処理装置に対して処理対象のデータを容易に送信することができる。
図7に戻り、制御装置10の機能構成の説明を続ける。記憶・読出部153は、記憶部154に各種データを記憶し、記憶部154から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部153および記憶部154は、例えば、図4に示すROM102、ストレージ104およびCPU101で実行されるプログラム等により実現される。記憶部154は、図8に示した装置リスト50を記憶している。記憶部154は、記憶手段の一例である。
生成部155は、管理者端末30または情報処理装置20からの接続情報の生成要求に基づいて、接続情報21を生成する機能である。生成部155は、接続情報生成機能12としての役割を担う。生成部155は、図8で示した装置情報51に基づいて、接続情報21を生成する。接続情報21は、情報処理装置20ごとに割り当てられた、データの出力先を示す出力先情報を含む。接続情報21は、例えば、情報処理装置20aの印刷対象となる文書・画像データ52aをアップロードするためのアップロード用ページ33aのURLを含む。生成部155は、例えば、図4に示した制御装置10のCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。生成部155は、生成手段の一例である。
特定部156は、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件に基づいて、管理者端末30または利用者端末35等の外部端末から出力されたデータの送信先となる情報処理装置20を特定する機能である。具体的には、特定部156は、利用者端末35によってデータがアップロードされたアップロード用ページ33のURLに対応する情報処理装置20を、データの送信先となる情報処理装置20として特定する。特定部156は、例えば、図4に示した制御装置10のCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。
第2送受信部157は、情報処理装置20との間でデータを送受信する機能である。第2送受信部157は、データ送信機能13としての役割を担う。第2送受信部157は、第1送受信部151により受信したデータを、特定部156によって特定された情報処理装置20へ送信する。第2送受信部157は、図8で示したIPアドレスを用いて、文書・画像データ52を特定の情報処理装置20に対して送信する。
第2送受信部157は、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)またはLPD(Line Printer Daemon)等のプロトコルを用いて、情報処理装置20との間でデータの送受信を行う。第2送受信部157は、例えば、図4に示した制御装置10の通信部106およびCPU101によって実行されるプログラム等により実現される。第2送受信部157は、送信手段の一例である。
続いて、情報処理装置20の機能構成を説明する。情報処理装置20により実現される機能は、第1送受信部251、情報処理部252、装置情報通信部253、記憶・読出部254および記憶部255を含む機能である。
第1送受信部251は、制御装置10との間でデータを送受信する機能である。第1送受信部251は、例えば、制御装置10から送信された処理対象の文書・画像データ52を受信する。また、第1送受信部251は、制御装置10から送信された接続情報21を受信する。第1送受信部251は、FTP、HTTP、HTTPSまたはLPD等のプロトコルを用いて、制御装置10との間でデータを送受信する。第1送受信部151は、例えば、図5に示した情報処理装置20の通信部206およびCPU201によって実行されるプログラム等により実現される。
情報処理部252は、制御装置10から送信された文書・画像データ52の印刷処理を行う。情報処理部252は、情報処理機能22としての役割を担う。情報処理部252は、例えば、図5に示した情報処理装置20のCPU201によって実行されるプログラム等により実現される。
装置情報通信部253は、制御装置10に対して、図8で示した装置情報51の通信を行う機能である。装置情報通信部253は、図5に示した情報処理装置20の通信部206およびCPU201によって実行されるプログラム等により実現される。
記憶・読出部254は、記憶部255に各種データを記憶し、記憶部255から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部254および記憶部255は、例えば、図5に示すフラッシュメモリ203、HDD204およびCPU201で実行されるプログラム等により実現される。記憶部255は、図8に示した装置情報51を記憶している。
続いて、管理者端末30の機能構成を説明する。管理者端末30により実現される機能は、第1送受信部351a、表示制御部352a、読取部353a、データ処理部354a、記憶・読出部355aおよび記憶部356aを含む機能である。
第1送受信部351aは、制御装置10との間でデータを送受信する機能である。第1送受信部351aは、ブラウザ機能32aとしての役割を担う。第1送受信部351aは、例えば、アップロード用ページ33にアップロードされたデータを制御装置10に対して送信する。第1送受信部351aは、例えば、図6に示した管理者端末30の通信部309およびCPU301によって実行されるプログラム等により実現される。
表示制御部352aは、第1送受信部351aにより受信された接続情報21を表示部306に表示させる機能である。表示制御部352aは、例えば、図6に示した管理者端末30のCPU301によって実行されるプログラム等により実現される。
読取部353aは、接続情報21を読み取る機能である。読取部353aは、読取機能31aとしての役割を担う。接続情報21がQRコード(登録商標)などの二次元コードである場合、読取部353aは、接続情報21を撮像することにより接続情報21を読み取る。読取部353aは、例えば、図6に示した管理者端末30のカメラ部310およびCPU301によって実行されるプログラム等により実現される。
また、接続情報21がNFCなどの近距離無線通信である場合、読取部353aは、接続情報21を近距離無線通信によって受信する構成であってもよい。この場合、読取部353aは、例えば、図6に示した管理者端末30の通信部309およびCPU301によって実行されるプログラム等により実現される。
データ処理部354aは、読取部353aによって読み取った接続情報21に含まれる出力先情報に基づいて、データの出力先である領域に文書・画像データ52を出力する機能である。データ処理部354aは、例えば、接続情報21に含まれるアップロード用ページ33のURLに基づいて、URLに対応する領域(アップロード用ページ33)へ文書・画像データ52をアップロードする。データ処理部354aは、例えば、図6に示した管理者端末30のCPU301によって実行されるプログラム等により実現される。
記憶・読出部355aは、記憶部356aに各種データを記憶し、記憶部356aから各種データを読み出す機能である。記憶・読出部355aおよび記憶部356aは、例えば、図6に示すROM302、ストレージ304およびCPU301で実行されるプログラム等により実現される。記憶部255aは、文書・画像データ52を記憶している。文書・画像データ52は、情報処理装置20における印刷処理の対象となるデータであり、利用者端末35等の外部端末から出力されるデータである。
続いて、利用者端末35の機能構成を説明する。利用者端末35により実現される機能は、第1送受信部351b、表示制御部352b、読取部353b、データ処理部354b、記憶・読出部355bおよび記憶部356bを含む機能である。第1送受信部351b、表示制御部352b、読取部353b、データ処理部354b、記憶・読出部355bおよび記憶部356bの機能は、管理者端末30により実現される第1送受信部351a、表示制御部352a、読取部353a、データ処理部354a、記憶・読出部355aおよび記憶部356aと同様である。
●接続情報の生成処理
次に、第1の実施形態に係る制御装置10において接続情報21を生成するための処理について説明する。図9は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムにおける装置情報の取得処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図9は、制御装置10が、情報処理装置20に対して、ディスカバリ要求等の情報取得要求を送信する場合の例を説明する。また、図9は、制御装置10が、情報処理装置20aから装置情報51aを取得する場合の例を示すが、図9に示す処理は、制御装置10に接続された他の情報処理装置20(例えば、情報処理装置20b)に対しても同様に行われる。
ステップS101において、制御装置10の取得部152は、情報処理装置20aに対して、装置情報51の取得要求を送信する。制御装置10の取得部152は、制御装置10にネットワークを介して接続された情報処理装置20に対して、装置情報51の取得要求をそれぞれ送信する。
ステップS102において、情報処理装置20aの装置情報通信部253は、装置情報の取得要求を受信した場合、記憶部255へ装置情報51aの読出しを行う。具体的には、装置情報通信部253は、記憶・読出部254に対して装置情報51aの読出要求を出力する。そして、記憶・読出部254は、出力された読出要求を検知すると、記憶部255に記憶された装置情報51aを読み出す。
ステップS103において、情報処理装置20aの記憶部255は、装置情報通信部253に対して、装置情報51aを出力する。具体的には、記憶部255は、記憶・読出部254に対して、装置情報51aを出力する。そして、記憶・読出部254は、装置情報通信部253に対して、出力された装置情報51aを出力する。
ステップS104において、情報処理装置20aの装置情報通信部253は、記憶部255から出力された装置情報51aを、制御装置10に対して送信する。装置情報通信部253から送信される装置情報51aは、例えば、情報処理装置20aのIPアドレスである。ステップS105において、制御装置10の取得部152は、受信した装置情報51aに基づいて、図8に示した装置リスト50を生成する。
取得部152は、例えば、受信した装置情報51aである情報処理装置20aのIPアドレスに対して、装置名、アップロード用ページURLおよびデータ送信用URLを紐づけて、装置リスト50を生成する。装置名、アップロード用ページURLおよびデータ送信用URLは、例えば、制御装置10によって設定される。なお、装置名、アップロード用ページURLおよびデータ送信用URLは、情報処理装置20によって設定され、装置情報51と併せて制御装置10へ送信されてもよい。
ステップS106において、制御装置10の取得部152は、生成した装置リスト50を記憶部154に記憶させる。具体的には、取得部152は、記憶・読出部153に対して、生成した装置リスト50を出力する。そして、記憶・読出部153は、出力された装置リスト50を検知すると、記憶部154に装置リスト50を記憶させる。これにより、制御装置10は、制御装置10にネットワークを介して接続された情報処理装置20の装置情報51を記憶することができる。
続いて、制御装置10に記憶された装置情報51に基づいて接続情報21を生成する処理について説明する。図10は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムにおける接続情報の生成処理の一例を示すシーケンス図である。図10において、接続情報21の生成要求は、管理者端末30によって送信される例を説明するが、接続情報21の生成要求は、利用者端末35によって送信される構成にしてもよい。
ステップS201において、管理者端末30の第1送受信部351aは、制御装置10に対して、接続情報21の生成要求を送信する。具体的には、管理者端末30の第1送受信部351aは、例えば、HTTPリクエスト(例えば、GET http://192.168.0.2/2d_code)によって、制御装置10に対して、接続情報21の生成要求を送信する。また、制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、送信された接続情報21の送信要求を受信する。
ステップS202において、制御装置10の第1送受信部151は、受信した接続情報21の生成要求を生成部155へ出力する。ステップS203において、制御装置10の生成部155は、出力された接続情報21の生成要求を検知すると、記憶部154に対して、装置情報51の読出しを行う。具体的には、生成部155は、記憶・読出部153に対して装置情報51の読出要求を出力する。そして、記憶・読出部153は、出力された読出要求を検知すると、記憶部154に記憶された装置情報51を読み出す。
ステップS204において、制御装置10の記憶部154は、生成部155に対して、装置情報51を出力する。具体的には、記憶部154は、記憶・読出部153に対して、装置情報51を出力する。そして、記憶・読出部153は、出力された装置情報51を、生成部155に対して出力する。
ステップS205において、制御装置10の生成部155は、出力された装置情報51を検知すると、接続情報21を生成する。ここで、制御装置10の生成部155による処理の詳細を説明する。図11は、第1の実施形態に係る生成部の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11は、情報処理装置20aの接続情報21aを生成する場合の例を説明するが、情報処理装置20bの接続情報21bは、同様の処理によって生成される。
ステップS301において、制御装置10は、記憶部154に装置情報51aが記憶されている場合、処理をステップS303へ移行させる。一方で、制御装置10は、記憶部154に装置情報51aが記憶されてない場合、処理をステップS302へ移行させる。ステップS302において、制御装置10は、情報処理装置20aから装置情報51aを取得する。装置情報51aの取得処理は、図9で示した処理と同様である。
ステップS303において、制御装置10は、記憶部154に記憶された装置リスト50から装置情報51aを読み出す。ステップS304において、制御装置10は、読み出した装置情報51aを用いて、情報処理装置20aの接続情報21aを生成する。具体的には、制御装置10は、図8で示した装置情報51aに含まれるアップロード用ページ33aのURLを符号化して、二次元コードである接続情報21aを生成する。制御装置10は、ステップS305において、制御装置10は、生成した接続情報21aを出力する。
図10に戻り、情報処理制御システムにおける接続情報の生成処理の説明を続ける。ステップS206において、制御装置10の生成部155は、生成した接続情報21を、第1送受信部151へ出力する。ステップS207において、制御装置10の第1送受信部151は、管理者端末30に対して、接続情報21を送信する。具体的には、制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、生成された接続情報21を、管理者端末30に対して送信する。
ステップS208において、管理者端末30の第1送受信部351aは、受信した接続情報21を表示制御部352aへ出力する。ステップS209において、管理者端末30の表示制御部352aは、出力された接続情報21を検知すると、ブラウザ機能32aを用いて、接続情報21を表示させる。
ここで、ブラウザ機能32aを用いて表示される表示画像について説明する。図12は、第1の実施形態に係る管理者端末において表示される表示画像の一例を示す図である。図12に示す表示画像34は、情報処理装置20aに対応する接続情報21aと情報処理装置20bに対応する接続情報21bを含む。
また、表示画像34は、接続情報21aとして二次元コード内に埋め込まれた、情報処理装置20aに対応するアップロード用URL「http://192.168.0.2/page/a」のメッセージを含む。さらに、表示画像34は、情報処理装置20aのIPアドレス「192.168.0.100」のメッセージを含む。また、表示画像34は、情報処理装置20bに関しても同様の情報が表示される。
表示画像34は、二次元コードである接続情報21の印刷を要求するための「二次元コードを印刷」のアイコンを含む。管理者端末30は、「二次元コードを印刷」のアイコンがユーザにより選択されることにより、接続情報21の印刷要求を制御装置10に対して送信する。
このように、管理者端末30に接続情報21を表示させることで、管理者端末30を使用する管理者は、接続情報21が印刷される前に、接続情報21の内容を確認することができる。なお、図12で示した接続情報21の表示画像34は一例であり、これに限られない。また、図12は、情報処理装置20aと情報処理装置20bの二台の情報処理装置20の接続情報21を表示させる例を説明したが、制御装置10にネットワークを介して接続された情報処理装置20の台数に応じて、表示される接続情報21の数は、変更されてもよい。
図10に戻り、情報処理制御システムにおける接続情報の生成処理の説明を続ける。ステップS210において、管理者端末30の表示制御部352aは、第1送受信部351aに対して、接続情報21の印刷指示を出力する。具体的には、表示制御部352aは、図12に示した表示画面の「二次元コードを印刷」のアイコンがユーザにより選択されたことを検知すると、第1送受信部351aに対して、接続情報21の印刷指示を出力する。
ステップS211において、管理者端末30の第1送受信部351aは、出力された接続情報21の印刷指示を検知すると、制御装置10に対して、接続情報21の印刷要求を送信する。具体的には、管理者端末30の第1送受信部351aは、例えば、HTTPリクエスト(例えば、POST http://192.168.0.2/2d_code/print)によって、制御装置10に対して、接続情報21の印刷要求を送信する。
ステップS212において、制御装置10の第1送受信部151は、特定部156に対して、受信した接続情報21の印刷要求を出力する。ステップS213において、制御装置10の特定部156は、出力された接続情報21の印刷要求を検知すると、接続情報21の送信先となる情報処理装置20を特定する。
具体的には、特定部156は、接続情報21に含まれるアップロード用ページ33のURLに対応する情報処理装置20を、接続情報21の送信先として特定する。なお、図10の例では、接続情報21は、情報処理装置20aに対応するアップロード用ページ33aのURLが含まれているものとし、特定部156は、情報処理装置20aを接続情報21の送信先として特定するものとする。
ステップS214において、制御装置10の特定部156は、情報処理装置20aを接続情報21の送信先として特定したため、第2送受信部157に対して、接続情報21の印刷要求の送信指示を出力する。ステップS215において、制御装置10の第2送受信部157は、出力された接続情報21aの印刷要求の送信指示を検知すると、情報処理装置20aに対して、接続情報21aの印刷要求を送信する。具体的には、制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、接続情報21aに対応する情報処理装置20aのIPアドレスに対して、接続情報21aの印刷要求を送信する。
ステップS216において、情報処理装置20aの第1送受信部251は、接続情報21aの印刷要求を受信すると、情報処理部252に対して、接続情報21aの印刷実行指示を出力する。ステップS217において、情報処理装置20aの情報処理部252は、出力された接続情報21aの印刷実行指示を検知すると、接続情報21aの印刷処理を行う。
ここで、接続情報21aが印刷された印刷画像について説明する。図13は、第1の実施形態に係る情報処理装置において印刷された接続情報の一例を示す図である。図13は、情報処理装置20aに対応する接続情報21aの印刷処理を行った際に出力される印刷画像25aである。
図13に示す印刷画像25aは、二次元コードである接続情報21aを含む。また、印刷画像25aは、「プリンタAから印刷するためには、二次元コードを読み取るか、http://192.168.0.2/page/aにアクセスしてください。」という、情報処理装置20aを利用したいユーザへのメッセージを含む。さらに、印刷画像25aは、「管理者の方は、この紙をプリンタAの傍に置いてください。」という、情報処理制御システム1の管理者へのメッセージを含む。
印刷画像25aが印刷された任意の用紙は、情報処理装置20aの筐体に貼り付けられたり、情報処理装置20aの傍に置かれたりして、情報処理装置20aとの対応関係を、情報処理装置20aを利用したいユーザが判別できるように配置される。これによって、情報処理装置20aを利用したいユーザは、情報処理装置20aに対応する接続情報21aを読み取ることによって、情報処理装置20aを利用することが可能となる。
なお、図13に示す印刷画像25aは、これに限られず、少なくとも接続情報21aが含まれていればよい。また、図13は、情報処理装置20aに対応する接続情報21aの印刷画像25aを説明したが、情報処理装置20bに対応する接続情報21bは、同様の印刷画像として出力される。
●印刷処理
次に、接続情報21を読み取った利用者端末35から出力されたデータを、情報処理装置20を用いて印刷するための処理について説明する。図14は、第1の実施形態に係る情報処理制御システムにおける印刷処理の一例を示すシーケンス図である。図14は、利用者端末35が情報処理装置20aに対してデータの印刷要求を送信する例を説明するが、利用者端末35から情報処理装置20bに対するデータの印刷要求は、同様の処理によって行われる。また、図14は、利用者端末35が情報処理装置20に対してデータの印刷要求を送信する例を説明するが、情報処理装置20に対するデータの印刷要求は、管理者端末30によって送信される構成としてもよい。
ステップS401において、利用者端末35の読取部353bは、接続情報21aを読み取る。具体的には、読取部353bは、任意の用紙に印刷された図13に示す印刷画像25aに含まれる接続情報21aを撮像することにより、二次元コードである接続情報21aを読み取る。
ステップS402において、利用者端末35の読取部353bは、読み取った接続情報21aに含まれるアップロード用ページURLを復号し、読取情報として第1送受信部351bへ出力する。この場合、読取情報は、図8に示す「http://192.168.0.2/page/a」である。
ステップS403において、利用者端末35の第1送受信部351bは、上記読取情報を、制御装置10に対して送信する。具体的には、利用者端末35の第1送受信部351bは、例えば、HTTPリクエストによって、読取情報である復号されたアップロード用ページURLを用いて、アップロード用ページ33のHTMLデータを、制御装置10に対して要求する。制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、利用者端末35からの上記要求を受信する。
ステップS404において、制御装置10の第1送受信部151は、読取情報を受信すると、記憶部154に対して、装置情報51aの読出しを行う。具体的には、第1送受信部151は、記憶・読出部153に対して、装置情報51aに含まれるアップロード用ページ33aの読出要求を出力する。そして、記憶・読出部153は、出力された読出要求を検知すると、記憶部154に記憶された装置情報51aに含まれるアップロード用ページ33aを読み出す。
ステップS405において、制御装置10の記憶部154は、第1送受信部151に対して、装置情報51aを出力する。具体的には、記憶部154は、記憶・読出部153に対して、装置情報51aに含まれるアップロード用ページ33aを出力する。そして、記憶・読出部153は、出力された装置情報51aに含まれるアップロード用ページ33aを、第1送受信部151に対して出力する。
ステップS406において、制御装置10の第1送受信部151は、アップロード用ページ33aを、利用者端末35に対して送信する。具体的には、制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、ブラウザ機能32aとしての役割を担う利用者端末35の第1送受信部351bに対して、アップロード用ページ33aを送信する。
ステップS407において、利用者端末35の第1送受信部351bは、データ処理部354bに対して、受信したアップロード用ページ33aを出力する。具体的には、利用者端末35の第1送受信部351bは、受信したアップロード用ページ33aを、ブラウザ機能32aを用いて表示させることにより、データ処理部354bで処理可能な状態に出力する。
ステップS408において、利用者端末35のデータ処理部354bは、出力されたアップロード用ページ33aを検知すると、記憶部356bに対して、文書・画像データ52aの読出しを行う。具体的には、データ処理部354bは、記憶・読出部355bに対して文書・画像データ52aの読出要求を出力する。そして、記憶・読出部355bは、出力された読出要求を検知すると、記憶部356bに記憶された文書・画像データ52aを読み出す。なお、データ処理部354bにより読み出されるデータは、アップロード用ページ33にアップロードするデータであればよく、文書・画像データ52aに限られない。
ステップS409において、利用者端末35の記憶部356bは、データ処理部354bに対して、文書・画像データ52aを出力する。具体的には、記憶部356bは、記憶・読出部355bに対して、文書・画像データ52aを出力する。そして、記憶・読出部355bは、出力された文書・画像データ52aを、データ処理部354bに対して出力する。
ステップS410において、利用者端末35のデータ処理部354bは、出力された文書・画像データ52aを、データの出力先となる領域であるアップロード用ページ33aへアップロードする。ステップS411は、利用者端末35のデータ処理部354bは、第1送受信部351bに対して、アップロードした文書・画像データ52aの印刷指示を出力する。
ステップS412において、利用者端末35の第1送受信部351bは、文書・画像データ52aの印刷要求を、制御装置10に対して送信する。具体的には、利用者端末35の第1送受信部351bは、図8に示した情報処理装置20aに対応したデータ送信用URL「http://192.168.0.2/print/a」に対して、文書・画像データ52aを送信する。そして、制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、上記データ送信用URLに対して送信された文書・画像データ52aを受信する。
ここで、利用者端末35のデータ処理部354bによる処理の詳細を説明する。図15は、第1の実施形態に係るアップロード用ページの一例を示す図である。図15に示すアップロード用ページ33aは、情報処理装置20aを用いて印刷処理を行いたいデータを、アップロードするためのページである。
アップロード用ページ33aは、利用者端末35が接続情報21aに含まれるアップロード用ページ33aのURL(http://192.168.0.2/page/a)にアクセスすることにより、利用者端末35のブラウザ機能32bを用いて表示される。アップロード用ページ33は、情報処理装置20ごとに割り当てられた、利用者端末35等の外部端末からのデータの出力先となる領域の一例である。また、アップロード用ページ33のURLは、利用者端末35等の外部端末によるデータの出力先を示す出力先情報の一例である。
図15に示すアップロード用ページ33aは、データがアップロードされていない状態を示す。データ処理部354bは、利用者端末35を所持するユーザが「ファイルを選択」のアイコンを選択することにより、アップロードしたいデータを選択する。
ここで、図15に示すように、アップロード可能なデータファイル形式は、PDF(Portable Document Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphics Interchange Format)またはPNG(Portable Network Graphics)等であることが好ましい。これにより、アップロードされたデータを取得した制御装置10は、データを情報処理装置20に対して送信する際にファイル変換処理を不要とすることができる。なお、アップロード可能なデータファイル形式は、これに限られない。
データ処理部354bは、利用者端末35を所持するユーザにより「送信」のアイコンが選択されると、選択されたデータを第1送受信部351bに対して出力する。なお、図15で示したアップロード用ページ33aは一例であり、ページレイアウト等は、これに限られない。また、図15は、情報処理装置20aに対応するアップロード用ページ33aを示したが、情報処理装置20bに対応するアップロード用ページ33bも同様の構成であってもよい。
図14に戻り、情報処理制御システムにおける印刷処理の説明を続ける。ステップS413において、制御装置10の第1送受信部151は、文書・画像データ52aの印刷要求を受信すると、特定部156に対して、文書・画像データ52aの印刷要求を出力する。
ステップS414において、制御装置10の特定部156は、出力された文書・画像データ52aの印刷要求を検知すると、文書・画像データ52aの送信先となる情報処理装置20を特定する。特定部156は、文書・画像データ52aが図8に示した装置リスト50において情報処理装置20aに対応するものであるため、情報処理装置20aを文書・画像データ52aの送信先として特定する。
ここで、特定部156の処理の詳細を説明する。図16は、第1の実施形態に係る特定部の処理の一例を示すフローチャートである。ステップS501において、特定部156は、文書・画像データ52の印刷要求を検知した場合、処理をステップS502へ移行させる。一方で、特定部156は、文書・画像データ52の印刷要求を検知するまで、ステップS501の処理を繰り返す。
ステップS502において、特定部156は、記憶部154に記憶された装置リスト50を読み出す。ステップS503において、特定部156は、読み出した装置リスト50の中から、文書・画像データ52がアップロードされたアップロード用ページ33のURLに対応する情報処理装置20を抽出する。
ステップS504において、特定部156は、抽出した情報処理装置20を、文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20として特定する。アップロード用ページ33のURLは、情報処理装置20ごとに異なるものであるため、特定部156は、装置リスト50に含まれるアップロード用ページ33のURLに基づいて、文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20を一意に特定することができる。アップロード用ページ33のURLは、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件の一例である。
図14に戻り、情報処理制御システムにおける印刷処理の説明を続ける。ステップS415において、制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52aの送信先として情報処理装置20aを特定した場合、第2送受信部157に対して、文書・画像データ52aの印刷要求の送信指示を出力する。
ステップS416において、制御装置10の第2送受信部157は、出力された文書・画像データ52aの印刷要求の送信指示を検知すると、情報処理装置20aに対して、文書・画像データ52aの印刷要求を送信する。具体的には、制御装置10の第2送受信部157は、HTTPサーバとして動作し、図8に示す情報処理装置20aのIPアドレス「192.168.0.100」に対して、文書・画像データ52aを送信する。そして、情報処理装置20aの第1送受信部251は、FTP、HTTP、HTTPSまたはLPD等のプロトコルを用いて、文書・画像データ52aを受信する。
ステップS417において、情報処理装置20aの第1送受信部251は、文書・画像データ52aの印刷要求を受信すると、情報処理部252に対して、文書・画像データ52aの印刷実行指示を出力する。ステップS419は、情報処理装置20aの情報処理部252は、出力された文書・画像データ52aの印刷実行指示を検知すると、文書・画像データ52aの印刷処理を行う。これにより、利用者端末35に記憶された文書・画像データ52aは、情報処理装置20aによって印刷される。
●第1の実施形態の効果
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報処理制御システムは、制御装置10が利用者端末35によってアップロード用ページ33にアップロードされた文書・画像データ52を受信する。そして、情報処理制御システム1における制御装置10は、受信した文書・画像データ52がアップロードされたアップロード用ページ33に対応する情報処理装置20を、文書・画像データ52の送信先として特定し、特定した情報処理装置20に対して送信する。そのため、情報処理制御システム1は、利用者端末35に専用のソフトウエアやアプリケーションをインストールすることなく、利用者端末35から出力された文書・画像データ52を、特定の情報処理装置20に容易に送信することができる。
●第1の実施形態の変形例1●
次に、第1の実施形態の変形例1について説明する。第1の実施形態の変形例1に係る情報処理制御システム1aは、文書・画像データ52のアップロード用ページ33のURLに、情報処理装置20の宛先を特定するための情報が含まれる。
図17は、第1の実施形態の変形例1に係る装置リストの一例を示す図である。図17に示す装置リスト50Aは、アップロード用ページURLに、情報処理装置20のIPアドレスが含まれる点で、図8に示した装置リスト50と異なる。例えば、装置名「プリンタA」の情報処理装置20aに紐づくアップロード用ページURLは、「http://192.168.0.2/page/192.168.0.100」であり、情報処理装置20aのIPアドレスが含まれる。また、装置名「プリンタB」の情報処理装置20bに紐づくアップロード用ページURLは、「http://192.168.0.2/page/192.168.0.110」であり、情報処理装置20bのIPアドレスが含まれる。
このように、情報処理制御システム1aにおいて、制御装置10は、印刷要求を検知した場合、装置リスト50を参照することなく、アップロード用ページ33のURLにより情報処理装置を特定することができる。具体的には、情報処理制御システム1aは、図16で示したステップS502およびS503の特定部156の処理を不要にすることができる。なお、図17に示す装置リスト50Aの「装置名」、「IPアドレス」および「データ送信用URL」は、図8で示した内容と同様である。
●第1の実施形態の変形例2●
次に、第1の実施形態の変形例2について説明する。第1の実施形態の変形例2に係る情報処理制御システム1bは、利用者端末35から出力された文書・画像データ52を、ウェブブラウザではなくSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等を用いた電子メール形式によって送信する。
図18は、第1の実施形態の変形例2に係る装置リストの一例を示す図である。図18に示す装置リスト50Bは、図8に示した装置リスト50のアップロード用ページURLおよびデータ送信用URLに変えて、送信用メールアドレスを含む。送信用メールアドレスは、制御装置10を宛先とするメールアドレスである。送信用メールアドレスは、文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20ごとに割り当てられている。送信用メールアドレスは、利用者端末35等の外部端末によるデータの出力先を示す出力先情報の一例である。
制御装置10は、割り当てられた送信用メールアドレスを識別できるように、例えば、送信用メールアドレスごとに受信フォルダが分かれている。制御装置10の特定部156は、送信されたメールのメールアドレスに対応する情報処理装置20を、文書・画像データ52の送信先として特定する。
図19は、第1の実施形態の変形例2の係るメール送信画面の一例である。図19に示すメール送信画面33Bは、例えば、利用者端末35の表示部306に表示される。利用者端末35は、図18に示した送信用メールアドレスを含む接続情報21を読み取った場合、図19に示すメール送信画面の宛先に読み取った送信用メールアドレスが記述されたメール送信画面33Bが表示される。
利用者端末35は、図19に示す「ファイル添付」のアイコンが選択されることにより、送信する文書・画像データ52を添付する。そして、利用者端末35は、図19に示す「送信」アイコンが選択されることにより、添付した文書・画像データ52を制御装置10に対して送信することができる。
このように、情報処理制御システム1bは、情報処理装置20ごとに異なる送信用メールアドレスを用いて、文書・画像データ52を添付した電子メールを制御装置10に対して送信することで、第1の実施形態と同様に、利用者端末35から出力されたデータを、特定の情報処理装置20に対して容易に送信することができる。
●第1の実施形態の変形例3●
次に、第1の実施形態の変形例3について説明する。第1の実施形態の変形例3に係る情報処理制御システム1cは、接続情報21をQRコード(登録商標)等の二次元コードではなくNFCなどの近距離無線通信により送受信する。
図20は、第1の実施形態の変形例3に係る情報処理制御システムの概略の一例を示す図である。情報処理制御システム1cにおいて、アップロード用ページURLを含む接続情報23は、NFC通信等の近距離無線通信を用いて送受信される。
制御装置10は、NFC通信を介して通信可能なデータのフォーマットを用いて、接続情報23を生成する。制御装置10は、例えば、NDEF(NFC Data Exchange Format)のフォーマットを用いて接続情報23を生成する。接続情報23に含まれる情報は、接続情報21に含まれる情報と同様である。
情報処理装置20は、NFC通信により送受信される情報の読み書きが可能なリーダライタ機能を備えたNFCタグ24を有する。NFCタグ24は、例えば、情報処理装置20の筐体に貼り付けられている。NFCタグ24は、制御装置10によって生成された接続情報23を保持している。
利用者端末35は、NFC通信によりデータ通信が可能であり、NFC通信を介して接続情報23を読み取る。そして、利用者端末35は、読み取った接続情報23に含まれるアップロード用ページURLに基づいて、情報処理装置20に対して文書・画像データ52を送信する。
このように、情報処理制御システム1cは、利用者端末35が情報処理装置20に紐づけられた接続情報23を、近距離無線通信を用いて取得する。そのため、利用者端末35は、利用者端末35を所持するユーザが情報処理装置20に近づくことで接続情報23を取得することで可能となり、利用者端末35は、特定の情報処理装置20に対して処理対象のデータを容易に送信することができるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。なお、接続情報23を送受信するための近距離無線通信は、NFC通信に限られず、Bluetooth(登録商標)や赤外線などであってもよい。
●第2の実施形態●
次に、第2の実施形態に係る情報処理制御システムついて説明する。第2の実施形態に係る情報処理制御システム1dは、一つのアップロード用ページ33に紐づけられた情報処理装置20が複数存在する場合、制御装置10がアップロードされた文書・画像データ52を送信する情報処理装置20を特定するための処理を行う。
●機能構成
図21は、第2の実施形態に係る情報処理制御システムの機能構成の一例を示す図である。なお、第1の実施形態と同様の機能は、同一の符号を付しており、説明を省略する。図21に示す制御装置10は、第1の実施形態の機能に加え、記憶部154に装置リスト50Cおよび管理情報53を記憶している。
第2の実施形態に係る制御装置10の特定部156は、管理情報53に含まれる情報処理装置20ごとの稼働時間帯に関する情報に基づいて、アップロード用ページ33にアップロードされた文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20を特定する。また、第2の実施形態に係る管理者端末30は、記憶部356aに管理情報53を記憶している。記憶部356aに記憶される管理情報53は、制御装置10の記憶部154に記憶される管理情報53と同様である。
図22は、第2の実施形態に係る装置リストの一例を示す図である。図22に示す装置リスト50Cは、複数の情報処理装置20がグルーピングされ、リスト化されている。同一のグループに属する情報処理装置20は、同じアップロード用ページURLとデータ送信用URLが設定されている。装置リスト50Cは、例えば、同じ居室内に設置された情報処理装置20を同じグループとして設定してもよい。制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52がアップロードされたアップロード用ページ33のURLに対応する情報処理装置20のグループを抽出する。
図23は、第2の実施形態に係る管理情報の一例を示す図である。図23に示す管理情報53は、情報処理装置20ごとに稼働時間帯が設定されている。例えば、グループ1において、プリンタAは、0時〜12時(AM)の時間帯において使用可能であり、プリンタBは、12時〜24時(PM)の時間帯において使用可能である。さらに、グループ2において、プリンタCは、9時〜18時の時間帯において使用可能であり、プリンタDは、18時〜9時の時間帯において使用可能である。管理情報53は、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件の一例である。
制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52がアップロードされたアップロード用ページ33のURLに紐づく情報処理装置20のグループの中で、現在時刻が管理情報53に含まれる稼働時間帯に該当する情報処理装置20を、文書・画像データ52の送信先として特定する。なお、管理情報53に含まれる稼働時間帯は、時間帯(時刻)に関する情報に限られず、曜日ごとの情報であってもよい。
●情報処理装置の特定処理
続いて、第2の実施形態に係る情報処理制御システムにおける情報処理装置20の特定処理について説明する。図24は、第2の実施形態に係る制御装置の処理を示すフローチャートである。ステップS601において、制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52の印刷要求を検知した場合、処理をステップS602へ移行させる。一方で、制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52の印刷要求を検知するまで、ステップS601の処理を繰り返す。なお、文書・画像データ52の印刷要求を検知するまでの処理は、図14で示したステップS401〜ステップS413の処理と同様である。
ステップS602において、制御装置10の特定部156は、記憶部154に記憶された装置リスト50Cを読み出す。制御装置10の特定部156は、読み出した装置リスト50Cにおいて、文書・画像データ52がアップロードされたアップロード用ページ33のURLに対応する情報処理装置20のグループを抽出する。
ステップS603おいて、制御装置10の特定部156は、記憶部154に記憶された管理情報53を読み出す。そして、ステップS604において、制御装置10の特定部156は、管理情報53に基づいて、文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20を特定する。具体的には、特定部156は、文書・画像データ52がアップロードされたアップロード用ページ33のURLに対応するグループに属する情報処理装置20の中で、現在時刻が管理情報53に含まれる稼働時間帯に該当する情報処理装置20を、文書・画像データ52の送信先として特定する。
●第2の実施形態の効果
以上説明したように、第2の実施形態に係る制御装置は、管理情報53に含まれる情報処理装置20の稼働時間帯に関する情報に基づいて、利用者端末35によりアップロードされた文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20を特定する。これにより、一つのアップロード用ページ33のURLに複数の情報処理装置20が紐づけられている場合においても、利用者端末35から特定の情報処理装置20に対して文書・画像データ52を送信することができる。
●第2の実施形態の変形例●
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。第2の実施形態の変形例に係る情報処理制御システム1eは、制御装置10において特定された文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20が使用できない場合、他の情報処理装置20に対して文書・画像データ52を送信する。
図25は、第2の実施形態の変形例に係る管理情報の一例を示す図である。図25に示す管理情報53Aは、図23に示した管理情報53に含まれる使用時間の情報に変えて、情報処理装置20ごとに予備装置の情報が含まれる。予備装置は、対応する情報処理装置20が使用できない場合のバックアップとなる情報処理装置20である。
管理情報53Aは、例えば、プリンタAの予備装置としてプリンタBが設定され、プリンタBの予備装置としてプリンタAが設定されている。さらに、管理情報53Aは、例えば、プリンタCの予備装置としてプリンタDが設定され、プリンタDの予備装置としてプリンタCが設定されている。管理情報53Aは、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件の一例である。
管理情報53Aは、制御装置10または管理者端末30によって、適宜設定・変更が可能である。管理情報53Aに含まれる予備装置は、図23で示したような同じグループの内における情報処理装置20であることが好ましい。同じグループ内の情報処理装置20を予備装置として設定することにより、ユーザは、利用したい情報処理装置20が使用できない場合においても、同じフロアに設置された他の情報処理装置20を用いて、直ちに文書・画像データ52の印刷処理を行うことができる。
図26は、第2の実施形態の変形例に係る制御装置の処理を示すフローチャートである。なお、ステップS651〜S654の処理は、図16で示したステップS501〜S504の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS655において、制御装置10の特定部156は、特定した情報処理装置20が使用できない場合、処理をステップS656へ移行させる。一方で、制御装置10の特定部156は、特定した情報処理装置20が使用できる場合、処理を終了し、特定した情報処理装置20に対して文書・画像データ52を送信する。
ステップS656において、制御装置10の特定部156は、記憶部154に記憶された管理情報53Aを読み出す。ステップS657において、制御装置10の特定部156は、読み出した管理情報53Aに含まれる、ステップS654において特定した情報処理装置20の予備装置である情報処理装置20を、文書・画像データ52の送信先として特定する。
これにより、第2の実施形態の変形例に係る情報処理制御システム1eは、制御装置10によって文書・画像データ52の送信先として特定された情報処理装置20が使用できない場合においても、特定された情報処理装置20の予備装置である情報処理装置20へ文書・画像データ52を送信することができるので、利用者端末35から送信された文書・画像データ52の印刷処理を行うことができる。
●第3の実施形態●
次に、第3の実施形態に係る情報処理制御システムについて説明する。第3の実施形態に係る情報処理制御システム1fは、制御装置10がアップロード用ページ33にアップロードされた文書・画像データ52のデータ処理を行う。なお、第1の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
●機能構成
図27は、第3の実施形態に係る情報処理制御システムの機能構成の一例を示す図である。図27に示す制御装置10は、第1の実施形態の機能に加え、データ処理部158の機能を含む。また、制御装置10は、記憶部154に装置リスト50Dが記憶されている。さらに、図27に示す情報処理装置20は、第1の実施形態の機能に加え、記憶部255に印刷設定情報54が記憶されている。
データ処理部158は、アップロード用ページ33にアップロードされたデータのデータ処理を行う機能である。データ処理部158は、記憶部に記憶された装置リスト50Dに含まれる印刷設定情報54に基づいて、アップロード用ページ33にアップロードされた文書・画像データ52(例えば、印刷対象データ)を印刷するための設定処理を行う。データ処理部158は、データ処理手段の一例である。
情報処理装置20の記憶部255に記憶された印刷設定情報54は、情報処理装置20のプリセット印刷設定を示す情報である。印刷設定情報54の詳細は、後述する。制御装置10の記憶部154に記憶された装置リスト50Dは、図8に示した装置リスト50に含まれる情報に加えて、印刷設定情報54を含む。
印刷設定情報54は、各々の情報処理装置20から取得される。なお、制御装置10は、印刷設定情報54を情報処理装置20から取得するのではなく、情報処理制御システム1の管理者が使用する管理者端末30に入力された印刷設定情報54を、管理者端末30から制御装置10へ送信することにより取得してもよい。
また、制御装置10は、SNMP等で取得した情報処理装置20の機能(ケイパビリティ)から印刷設定情報54を判別する構成にしてもよい。例えば、カラー印刷に対応した情報処理装置20は、自動的にプリセット印刷設定をカラー印刷とし、カラー印刷に対応していない情報処理装置20は、自動的にプリセット印刷設定を白黒印刷にする構成にしてもよい。
ここで、印刷設定情報54の詳細を説明する。図28は、第3の実施形態に装置リストの一例を示す図である。図28は、記憶部154に記憶された装置リスト50Dを示している。図28に示す装置リスト50Dは、情報処理装置20の装置情報51および印刷設定情報54がリスト化されたものである。装置リスト50Dは、図8に示した装置リスト50に含まれる情報に加えて、印刷設定情報54を含む。
印刷設定情報54は、情報処理装置20におけるプリセット印刷設定の情報である。印刷設定情報54は、情報処理装置20で印刷を行う用紙のサイズの情報、白黒印刷またはカラー印刷のいずれかの印刷情報、片面印刷または両面印刷のいずれかの印刷情報等が含まれる。
図28において、情報処理装置20aの装置情報51Daに含まれる印刷設定情報54aは、例えば、情報処理装置20aで印刷を行う用紙のサイズの情報として、A4用紙(210mm×297mm)が設定されている。また、印刷設定情報54aは、カラー印刷および両面印刷がプリセット印刷設定として設定されている。
同様に、情報処理装置20bの装置情報51Dbに含まれる印刷設定情報54bは、例えば、情報処理装置20bで印刷を行う用紙のサイズの情報として、A4用紙(210mm×297mm)が設定されている。また、印刷設定情報54bは、白黒印刷および両面印刷がプリセット印刷設定として設定されている。
続いて、印刷設定情報54に基づくデータ処理について説明する。図29は、第3の実施形態に係る制御装置のデータ処理部における処理の概略を示す図である。図29は、アップロードされた文書・画像データ52aとデータ処理部158により処理が行われた文書・画像データ52aaを示す。印刷設定情報54aは、情報処理装置20aにおけるプリセット印刷設定の情報として、印刷を行う用紙の設定サイズの情報が含まれる。
図29において、印刷設定情報54aは、印刷を行う用紙の設定サイズとしてA4サイズ(210mm×297mm)が設定されているものとする。また、図29において、アップロードされた文書・画像データ52aは、印刷設定情報54aとしてのA4サイズ(210mm×297mm)よりも大きいサイズ(250mm×250mm)である。この場合、情報処理装置20aにおけるプリセット印刷設定よりも大きいサイズの文書・画像データ52aを印刷してしまうと、印刷データが用紙をはみ出してしまう。
そこで、制御装置10のデータ処理部158は、アップロードされた文書・画像データ52aのサイズを取得して印刷設定情報54aに含まれる用紙サイズの情報との比較を行う。そして、制御装置10のデータ処理部158は、文書・画像データ52aのサイズが印刷設定情報54aに含まれる用紙サイズよりも大きい場合、文書・画像データ52aのサイズの縮小設定を行う。
制御装置10のデータ処理部158は、例えば、文書・画像データ52aの短辺の長さが210mmを上回っているか、または文書・画像データ52aの長辺の長さが297mmを上回っているかのいずれかの条件を満たしている場合、長さが上回っている方の超過比率で文書・画像データ52aの縮小設定を行う。
図29の場合、文書・画像データ52aの短辺の長さ(250mm)が印刷設定情報54aに含まれる用紙サイズ(210mm)を超過しているため、制御装置10のデータ処理部158は、短辺の超過比率に基づいて縮小された文書・画像データ52aaを生成する。このように、制御装置10は、印刷設定情報54に基づいて、アップロード用ページ33にアップロードされた文書・画像データ52の縮小設定を行う。
●印刷処理
図30は、第3の実施形態に係る情報処理制御システムにおける印刷処理の一例を示すシーケンス図である。図30は、利用者端末35が情報処理装置20aへデータの印刷を要求する場合について説明する。図30は、利用者端末35において、アップロード用ページ33aへの文書・画像データ52aのアップロードが行われた状態の処理である。なお、文書・画像データ52aがアップロードされるまでの処理は、図14で示したステップS401〜ステップS411の処理と同様である。
ステップS701において、制御装置10の第1送受信部151は、特定部156に対して、アップロードされた文書・画像データ52aの印刷要求を出力する。ステップS702において、制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52aの印刷要求を検知すると、文書・画像データ52aの送信先となる情報処理装置20を特定する。
特定部156による情報処理装置20の特定処理は、第1の実施形態または第2の実施形態で説明したいずれかの処理によって行われる。図30の例では、文書・画像データ52aがアップロード用ページ33aにアップロードされているため、特定部156は、情報処理装置20aを文書・画像データ52aの送信先として選択する。
ステップS703において、制御装置10の特定部156は、文書・画像データ52aの送信先として情報処理装置20aを特定した場合、データ処理部158に対して、文書・画像データ52aおよび印刷設定情報54aを出力する。
ステップS704において、制御装置10のデータ処理部158は、印刷設定情報54aに基づいて、文書・画像データ52aのデータ処理を行う。ここで、データ処理部158の処理の詳細を説明する。図31は、第3の実施形態に係る制御装置のデータ処理部における処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS751において、制御装置10のデータ処理部158は、文書・画像データ52aおよび印刷設定情報54aを検知する。ステップS752において、制御装置10のデータ処理部158は、文書・画像データ52aが印刷設定情報54aの適用範囲内である場合、処理をステップS754に移行させる。具体的には、データ処理部158は、文書・画像データ52aのサイズを取得して、印刷設定情報54aに含まれる用紙の設定サイズの情報との比較を行う。そして、データ処理部158は、文書・画像データ52aのサイズが印刷設定情報54aに含まれる用紙の設定サイズより小さい場合、印刷設定情報54aの適用範囲内であるとする。
一方で、制御装置10のデータ処理部158は、文書・画像データ52aが印刷設定情報54aの適用範囲内でない場合、処理をステップS753に移行させる。具体的には、データ処理部158は、文書・画像データ52aのサイズが印刷設定情報54aに含まれる用紙の設定サイズより大きい場合、印刷設定情報54aの適用範囲内でないとする。
ステップS753において、制御装置10のデータ処理部158は、文書・画像データ52aのサイズが印刷設定情報54aの適用範囲内でない場合、印刷設定情報54に基づいて、文書・画像データ52aのデータ処理を行う。具体的には、制御装置10のデータ処理部158は、印刷設定情報54の文書・画像データ52aのサイズが印刷設定情報54aに含まれる用紙の設定サイズよりも大きい場合、文書・画像データ52aのサイズの縮小設定を行う。
ステップS754において、制御装置10のデータ処理部158は、縮小処理後のデータである文書・画像データ52aaを出力する。なお、データ処理部158は、縮小処理後のデータである文書・画像データ52aaを出力せずに、文書・画像データ52aのサイズの縮小設定の情報を出力する構成であってもよい。
図30に戻り、情報処理制御システムにおける印刷処理の説明を続ける。ステップS705は、制御装置10のデータ処理部158は、第2送受信部157に対して、縮小処理を行った文書・画像データ52aaの印刷要求の送信指示を出力する。
ステップS706において、制御装置10の第2送受信部157は、出力された文書・画像データ52aaの印刷要求の送信指示を検知すると、情報処理装置20aに対して、文書・画像データ52aaの印刷要求を送信する。具体的には、制御装置10の第2送受信部157は、HTTPサーバとして動作し、図8に示す情報処理装置20aのIPアドレス「192.168.0.100」に対して、文書・画像データ52aaの印刷要求を送信する。そして、情報処理装置20aの第1送受信部251は、FTP、HTTP、HTTPSまたはLPD等のプロトコルを用いて、文書・画像データ52aaの印刷要求を受信する。
ステップS707において、情報処理装置20aの第1送受信部251は、文書・画像データ52aaの印刷要求を受信すると、情報処理部252に対して、文書・画像データ52aaの印刷実行指示を出力する。ステップS708において、情報処理装置20aの情報処理部252は、出力された文書・画像データ52aaの印刷実行指示を検知すると、文書・画像データ52aaの印刷処理を行う。これにより、制御装置10によって縮小処理が行われた文書・画像データ52aaは、情報処理装置20aによって印刷処理される。
●第3の実施形態の効果
以上説明したように、第3の実施形態に係る情報処理制御システム1fは、制御装置10が情報処理装置20の印刷設定情報54に基づいて、利用者端末35によりアップロードされた文書・画像データ52を印刷させるための設定処理を行う。そのため、利用者端末35によりアップロードされた文書・画像データ52が情報処理装置20の印刷設定情報54よりも大きい場合においても、制御装置10は、印刷設定情報54に基づいてデータの縮小設定を行うことで、適切に文書・画像データ52の印刷処理を行うことができる。
●第4の実施形態●
続いて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係る情報処理装置20は、プリンタ機能を備えた本体部に加えて、操作パネルを備える。第3の実施形態に係る情報処理制御システムは、二次元コードである接続情報21を印刷するだけでなく、情報処理装置20の操作パネルに表示させることで、情報処理装置20と接続情報21をより確実に対応づけることができる。なお、第1の実施形態乃至第3の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
●機能構成
図32は、第4の実施形態に係る情報処理制御システムの機能構成の一例を示す図である。図31に示す情報処理装置20は、第1の実施形態乃至第3の実施形態の機能に加え、操作部207により実現される第2送受信部256、表示制御部257、記憶・読出部258および記憶部259の機能を含む。操作部207は、ユーザから情報を入力させ、情報を表示することができる操作パネルである。操作部207は、タッチパネル機能や描画機能を持つ操作パネルである。
第2送受信部256は、操作部207と制御装置10との間でデータを送受信する機能である。第2送受信部256は、ブラウザ機能としての役割を担う。第2送受信部256は、例えば、制御装置10から送信された表示対象の文書・画像データ52を受信する。第2送受信部256は、例えば、図5に示す操作部207およびCPU201によって実行されるプログラム等により実現される。
表示制御部257は、第2送受信部256により受信された接続情報21を操作部207に表示させる機能である。表示制御部257は、例えば、図5に示す操作部207およびCPU201によって実行されるプログラム等により実現される。
記憶・読出部258は、記憶部259に各種データを記憶し、記憶部259から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部258および記憶部259は、例えば、図5に示す操作部207、ROM102、ストレージ104およびCPU101で実行されるプログラム等により実現される。記憶部255は、装置情報55を記憶している。
ここで、装置情報55の詳細を説明する。図33は、第4の実施形態に係る装置リストの一例を示す図である。図33は、記憶部154に記憶された装置リスト50Eを示している。図33に示す装置リスト50Eは、情報処理装置20ごとの装置情報51、印刷設定情報54および装置情報55がリスト化されたものである。装置リスト50Eは、図28に示した装置リスト50Dに含まれる情報に加えて、装置情報55を含む。装置情報55は、操作部207のIPアドレスの情報である。
図33において、情報処理装置20aの装置情報51Eaに含まれる装置情報55aは、情報処理装置20aの操作部207のIPアドレス「192.168.0.140」である。情報処理装置20bの装置情報51Ebに含まれる装置情報55bは、情報処理装置20bの操作部207のIPアドレス「192.168.0.150」である。
図34は、第4の実施形態に係る操作部において表示される表示画像の一例を示す図である。図34に示す表示画像26aは、情報処理装置20aの操作部207に表示される表示画像である。図34に示す表示画像26aは、情報処理装置20aに対応する接続情報21aを含む。また、表示画像26aは、接続情報21aとして二次元コード内に埋め込まれた情報処理装置20aに対応するアップロード用URL「http://192.168.0.2/page/a」をメッセージとして表示する。さらに、表示画像26aは、情報処理装置20aのIPアドレス「192.168.0.100」を含む。また、表示画像26aは、情報処理装置20bに関しても同様の情報が表示される。
表示画像26aは、二次元コードである接続情報21の印刷を要求するための「二次元コードを印刷」のアイコンを含む。情報処理装置20aは、「二次元コードを印刷」のアイコンがユーザにより選択されることにより、接続情報21aの印刷処理を行う。なお、図34で示した接続情報21の表示画像は一例であり、これに限られない。また、情報処理装置20bの操作部207は、情報処理装置20bの接続情報21bを表示する。
●接続情報の表示処理
図35は、第4の実施形態に係る情報処理制御システムにおける接続情報の表示処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS801〜ステップS809までの処理は、図10で示したステップS201〜ステップS209までの処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS810において、管理者端末30の表示制御部352aは、第1送受信部351aに対して、接続情報21の表示指示を出力する。ステップS811において、管理者端末30の第1送受信部351aは、出力された接続情報21の表示指示を検知すると、制御装置10に対して、接続情報21の表示要求を送信する。具体的には、管理者端末30の第1送受信部351aは、例えば、HTTPリクエスト(例えば、POST http://192.168.0.2/2d_code/display)によって、制御装置10に対して、接続情報21の表示要求を送信する。
ステップS812において、制御装置10の第1送受信部151は、接続情報21の表示要求を受信すると、特定部156に対して、接続情報21の表示要求を出力する。ステップS813において、制御装置10の特定部156は、出力された接続情報21の表示要求を検知すると、接続情報21の表示要求の送信先となる情報処理装置20を特定する。具体的には、特定部156は、接続情報21に含まれるアップロード用ページ33のURLに対応する情報処理装置20の操作部207を、接続情報21の表示要求の送信先として特定する。
なお、図35の例では、接続情報21は、情報処理装置20aに対応するアップロード用ページ33aのURLが含まれているものとし、特定部156は、情報処理装置20aの操作部207を接続情報21の表示要求の送信先として特定するものとする。
ステップS814において、制御装置10の特定部156は、接続情報21の表示要求の送信先として情報処理装置20aの操作部207を特定した場合、第2送受信部157に対して、接続情報21の表示要求の送信指示を出力する。
ステップS815において、制御装置10の第2送受信部157は、出力された接続情報21aの表示要求の送信指示を検知すると、情報処理装置20aに対して、接続情報21aの表示要求を送信する。具体的には、制御装置10の第1送受信部151は、HTTPサーバとして動作し、接続情報21aに対応する情報処理装置20aの操作部207のIPアドレス(192.168.0.140)に対して、接続情報21aの表示要求を送信する。なお、ステップS815において、制御装置10の第2送受信部157は、情報処理装置20aに対して、接続情報21aの印刷要求を併せて送信してもよい。
ステップS816は、情報処理装置20aの第2送受信部256は、接続情報21aの表示要求を受信すると、表示制御部257に対して、接続情報21aの表示指示を出力する。ステップS817は、情報処理装置20aの表示制御部257は、出力された接続情報21aの表示指示を検知すると、接続情報21aを操作部207に表示させる。このように、情報処理装置20aの操作部207は、情報処理装置20aに対応する接続情報21aを表示する。
なお、図35は、情報処理装置20aの操作部207に接続情報21aを表示させる例を説明したが、同様に、情報処理装置20bの接続情報21bは、情報処理装置20bの操作部207に表示される。
●第4の実施形態の効果
以上説明したように、第4の実施形態に係る情報処理制御システム1gは、制御装置10によって生成された接続情報21を印刷するだけでなく、接続情報21に対応する情報処理装置20の操作部207に表示させる。そのため、情報処理制御システム1gは、情報処理装置20と接続情報21をより確実に対応づけることができる。また、情報処理制御システム1gは、接続情報21を操作部207に表示させることにより、例えば、接続情報21を印刷する等の管理者の処理を不要にすることができる。
●第4の実施形態の変形例●
続いて、第4の実施形態の変形例について説明する。第4の実施形態の変形例に係る情報処理制御システム1hは、情報処理装置20が備える操作部207が、制御装置10に対して、接続情報21aの生成要求を送信する。
図36は、第4の実施形態の変形例に係る情報処理制御システムの接続情報の生成処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS901において、情報処理装置20aの第2送受信部256は、制御装置10に対して、接続情報21aの生成要求を送信する。具体的には、情報処理装置20aの第2送受信部256は、ブラウザ機能としての役割を担い、情報処理装置20aに対応する接続情報21aの生成要求を、制御装置10に対して送信する。そして、制御装置10の第2送受信部157は、HTTPサーバとして動作し、情報処理装置20aから送信された接続情報21aの生成要求を受信する。
ステップS902において、制御装置10の第2送受信部157は、受信した接続情報21aの生成要求を、生成部155に対して出力する。ステップS903において、制御装置10の生成部155は、出力された接続情報21aの生成要求を検知した場合、記憶部154に対して装置情報51Daの読出しを行う。具体的には、生成部155は、記憶・読出部153に対して装置情報51Daの読出要求を出力する。そして、記憶・読出部153は、出力された読出要求を検知すると、記憶部154に記憶された装置情報51Daを読み出す。
ステップS904において、制御装置10の記憶部154は、生成部155に対して、装置情報51Daを出力する。具体的には、記憶部154は、記憶・読出部153に対して、装置情報51Daを出力する。そして、記憶・読出部153は、生成部155に対して、出力された装置情報51Daを出力する。
ステップS905において、制御装置10の生成部155は、出力された装置情報51Daを検知すると、接続情報21aを生成する。接続情報21aの生成方法は、図11の処理と同様である。ステップS906において、制御装置10の生成部155は、接続情報21aを生成すると、特定部156に対して、接続情報21aの表示要求を出力する。
ステップ907において、制御装置10の特定部156は、出力された接続情報21の表示要求を検知すると、接続情報21の表示要求の送信先となる情報処理装置20を特定する。特定部156による情報処理装置20の特定処理は、図35に示したステップS813と同様の処理によって行われる。なお、図36の例では、接続情報21は、情報処理装置20aに対応するアップロード用ページ33aのURLが含まれているものとし、特定部156は、情報処理装置20aの操作部207を接続情報21の表示要求の送信先として特定するものとする。
ステップS908において、制御装置10の特定部156は、接続情報21の表示要求の送信先として情報処理装置20aの操作部207を特定した場合、第2送受信部157に対して、接続情報21aの表示要求の送信指示を出力する。
ステップS909において、制御装置10の第2送受信部157は、出力された接続情報21aの表示要求の送信指示を検知すると、情報処理装置20aに対して、接続情報21aの表示要求を送信する。具体的には、制御装置10の第2送受信部157は、HTTPサーバとして動作し、図33に示す情報処理装置20aの操作部207のIPアドレス「192.168.0.140」に対して、接続情報21aの表示要求を送信する。そして、情報処理装置20aの第2送受信部256は、FTP、HTTP、HTTPSまたはLPD等のプロトコルを用いて、接続情報21aの表示要求を受信する。
ステップS910において、情報処理装置20aの第2送受信部256は、接続情報21aの表示要求を受信すると、表示制御部257に対して、接続情報21aの表示指示を出力する。ステップS911において、情報処理装置20aの表示制御部257は、出力された接続情報21aの表示指示を検知すると、接続情報21aの表示処理を行う。これにより、情報処理装置20aの操作部207は、送信した生成要求に基づいて生成された接続情報21aを表示させる。
なお、図36は、情報処理装置20aの操作部207により接続情報21aを表示させる構成を説明したが、接続情報21aは、情報処理装置20aの情報処理部252により印刷させる構成にしてもよい。図36は、情報処理装置20aの操作部207が接続情報21aの生成要求を送信する例を説明したが、同様に、情報処理装置20bの操作部207は、接続情報21bの生成要求を送信することができる。
●第5の実施形態●
続いて、その他の実施形態に係る情報処理制御システムについて説明する。なお、その他の実施形態に係る情報処理制御システムにおいて、以下で明示する構成以外の部分については、第1の実施形態乃至第4の実施形態の構成が適用される。
図37は、第5の実施形態に係る情報処理制御システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理制御システム1iは、アップロード用ページ33にアップロードされたデータを処理する情報処理装置20を、印刷機能を有するプリンタ等の画像処理装置に変えて、表示手段を有する表示装置にしたシステムである。情報処理装置20cおよび情報処理装置20dは、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)である。
利用者端末35aは、情報処理装置20cに対応する接続情報21cを読み取る。接続情報21cは、第1の実施形態乃至第4の実施形態で示した接続情報21と同様の構成である。利用者端末35aは、接続情報21cに含まれるアップロード用ページ33cのURLに基づいて、アップロード用ページ33cに文書・画像データ52cをアップロードする。制御装置10は、アップロード用ページ33cにアップロードされた文書・画像データ52cを情報処理装置20cに送信する。なお、利用者端末35による接続情報21の読み取りから制御装置10によるアップロードデータの送信までの処理は、第1の実施形態乃至第4の実施形態で示した処理と同様である。
情報処理装置20cは、制御装置10から送信された文書・画像データ52cを受信すると、情報処理部252によって、文書・画像データ52cを表示させる。これによって、第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様に、情報処理制御システム1iは、利用者端末35からユーザが利用したい特定の情報処理装置20cに対して表示対象のデータを容易に送信することができる。
さらに、情報処理制御システム1iは、第3の実施形態に示した印刷設定情報54に変えて、表示設定情報56を、情報処理装置20の記憶部255に記憶している。ここで、表示設定情報56の詳細を説明する。図38は、その他の実施形態に係る装置リストの一例を示す図である。図38は、記憶部154に記憶された装置リスト50Fを示している。図38に示す装置リスト50Fは、情報処理装置20の装置情報51および表示設定情報56がリスト化されたものである。装置リスト50Fは、図28に示した装置リスト50Dに含まれる印刷設定情報54に変えて、表示設定情報56を含む。
表示設定情報56は、情報処理装置20における表示画面サイズの情報である。図38において、情報処理装置20cの装置情報51cに含まれる表示設定情報56cは、例えば、情報処理装置20cの表示画面サイズとして、1200mm×680mmの情報が設定されている。同様に、情報処理装置20dの装置情報51dに含まれる表示設定情報56dは、例えば、情報処理装置20dの表示画面サイズとして、1400mm×800mmの情報が設定されている。
情報処理制御システム1iの制御装置10のデータ処理部158は、第2の実施形態に係る印刷設定情報54に基づく処理と同様に、アップロードされた文書・画像データ52cが表示設定情報56dの適用範囲内でない場合は、文書・画像データ52cの縮小処理を行う。
これにより、利用者端末35によりアップロードされた文書・画像データ52cが情報処理装置20の表示設定情報56よりも大きい場合においても、制御装置10は、表示設定情報56に合わせてデータの縮小設定を行うことができる。なお、表示設定情報に含まれる情報は、表示画面サイズの情報のみならず、例えば、表示可能なデータ容量などの情報を含んでもよい。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る制御装置は、利用者端末35等の外部端末から情報処理装置20に対するデータの送信を制御する制御装置10であって、制御装置10は、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件に基づいて、外部端末から出力された文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20を特定し、特定された情報処理装置20に対して、データを送信する。そのため、制御装置10は、特定の情報処理装置20に対して、利用者端末35等の外部端末から出力される文書・画像データ52を容易に送信させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る制御装置は、所定の条件として利用者端末35等の外部端末による文書・画像データ52の出力先を示す出力先情報を含み、出力先情報に対応する情報処理装置20を、外部端末から出力された文書・画像データ52の送信先となる情報処理装置20を特定する。そのため、制御装置10は、利用者端末35等の外部端末から出力されるデータの出力先が情報処理装置ごとに異なるので、データの出力先に対応する情報処理装置20に対して、データを容易に送信させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る制御装置は、利用者端末35等の外部端末による文書・画像データ52の出力先を示す出力先情報を含む接続情報21を生成し、生成した接続情報21を、出力先情報に対応する情報処理装置20に対して送信する。そのため、制御装置10は、情報処理装置20ごとに異なる接続情報21を、接続情報21に対応する情報処理装置20に対して、一意に紐づけさせることができる。また、制御装置10は、送信した接続情報21を読み取った利用者端末35等の外部端末から出力される文書・画像データ52を、読み取られた接続情報21に紐づく特定の情報処理装置20に対して、容易に送信させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る制御装置は、利用者端末35等の外部端末による文書・画像データ52の出力先を示す出力先情報を含む接続情報21として、二次元コードまたは近距離無線通信を用いて送受信される情報を生成する。そのため、制御装置10は、特定の情報処理装置20に対して文書・画像データ52を送信したい利用者端末35等の外部端末に、文書・画像データ52を出力するための出力先情報を簡単に取得させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る制御装置は、情報処理装置20の印刷設定情報54に基づいて、利用者端末35等の外部端末により出力された文書・画像データ52を印刷させるための設定処理を行う。そのため、利用者端末35等の外部端末により出力された文書・画像データ52が情報処理装置20の印刷設定情報54よりも大きい場合においても、制御装置10は、印刷設定情報54に基づいて、文書・画像データ52の縮小設定を行うことで、適切に文書・画像データ52の印刷処理を行うことができる。
また、本発明の一実施形態に係る情報処理制御システムは、利用者端末35等の外部端末から送信されたデータのデータ処理を行う情報処理装置20と、外部端末から情報処理装置20に対するデータの送信を制御する制御装置10と、を備えた情報処理制御システム1であって、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件に基づいて、外部端末から出力されたデータの送信先となる情報処理装置20を特定し、特定された情報処理装置20に対してデータを送信する。そのため、情報処理制御システム1は、利用者端末35から出力された文書・画像データ52を、特定の情報処理装置20に対して文書・画像データ52を容易に送信することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る情報処理制御方法は、利用者端末35等の外部端末から情報処理装置20に対するデータの送信を制御する制御装置10が実行する情報処理制御方法であって、制御装置10が、情報処理装置20ごとに異なる所定の条件に基づいて、利用者端末35等の外部端末から出力されたデータの送信先となる情報処理装置20を特定する特定ステップと、特定された情報処理装置20に対して、データを送信する送信ステップと、を実行する。そのため、制御装置10は、特定の情報処理装置20に対して、利用者端末35から出力される文書・画像データ52を容易に送信させることができる。
なお、各実施形態の機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
また、各実施形態の機能の一部または全部は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などのプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、あるいはASIC(Application Specific Integrated Circuit)として実装することができ、各実施形態の機能をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog−HDLなどにより記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
これまで本発明の一実施形態に係る制御装置、情報処理制御システム、情報処理制御方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。