JP2014134358A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動用のモータに負担をかけることなく、結露しにくいようにし、着霜によりダンパが凍結して開閉できなくなるのを防ぐことができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2に冷気の送風を制御するためのダンパ30が配置され、ダンパ30は、フレーム32と、フレーム32に配置される開閉板33と、フレーム32に配置されるヒータ200と、ヒータ200の配置されていない部分であって、開閉板であるダンパ板33側に設けられる断熱材としての断熱保持部材34と、を有している。
【選択図】図8
【解決手段】冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2に冷気の送風を制御するためのダンパ30が配置され、ダンパ30は、フレーム32と、フレーム32に配置される開閉板33と、フレーム32に配置されるヒータ200と、ヒータ200の配置されていない部分であって、開閉板であるダンパ板33側に設けられる断熱材としての断熱保持部材34と、を有している。
【選択図】図8
Description
本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫としては、冷気ダクトの一部に、冷蔵室に通じる開口を設けて、この開口には、ダンパとこのダンパの駆動モータを設置して、この駆動モータを駆動することでダンパが開口を開閉する構造が、特許文献1に開示されている。このダンパが長時間にわたり閉塞状態であっても、着霜によりダンパが凍結して開閉できなくなるのを防ぐために、ダンパを開閉させずに駆動モータのコイルに対して長時間にわたって通電して発熱するようになっている。
ところで、特許文献1に記載の冷蔵庫では、ダンパを開閉させずに駆動モータのコイルに通電して発熱するので、長時間にわたって駆動モータには負担がかかってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、駆動用のモータに負担をかけることなく、結露しにくいようにし、着霜によりダンパが凍結して開閉できなくなるのを防ぐことができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に冷気の送風を制御するためのダンパが配置されている冷蔵庫であって、前記ダンパは、フレームと、前記フレームに配置される開閉板と、前記フレームに配置されるヒータと、前記ヒータの配置されていない部分であって、前記開閉板側に設けられる断熱材と、を有していることを要旨とする。
以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる冷蔵庫1の全体を示す斜視図である。
図1に示す冷蔵庫1は、本体2を有している。この本体2の最上部の位置には、両開き式の左右の観音扉(回転扉)3,4で開閉される冷蔵室5を設けられている。これらの観音扉3,4は、それぞれ本体2の回転軸3A,4Aを中心にして開閉可能に取り付けられている。
図1に示す冷蔵室5の下側には、引出し式扉7aで開閉される野菜室7が設けられている。この野菜室7の下側には、製氷室8と上部冷凍室9が横方向に並んで設けられている。製氷室8は引出し式扉8aで開閉され、上部冷凍室9は引出し式扉9aで開閉される。
図1に示す本体2の最下部であって、これらの製氷室8と上部冷凍室9の下側には、主冷凍室10が設けられている。主冷凍室10は引出し式扉10aで開閉される。観音扉3,4の下部には、それぞれ指を掛けるための凹状の取っ手3b,4bが扉内部に設けられている。引出し式扉7a、8a、9a、10aの上部には、それぞれ指を掛けるための凹状の取っ手7b、8b、9b、10bが設けられている。
このように、図1に示す冷蔵庫1の本体2のレイアウトとしては、最も上段には冷蔵室5が配置され、この冷蔵室5の下部には野菜室7が配置され、さらにこの野菜室7の下部には製氷室8と上部冷凍室9が配置され、しかも製氷室8と上部冷凍室9の下部には主冷凍室10が配置されている。これらの製氷室8と上部冷凍室9と主冷凍室10は、冷凍室ゾーンFZを構成している。
図2は、図1に示す冷蔵庫1の本体2の内部における冷気の循環経路例を矢印で示している。
図2に示す冷凍室ゾーンFZには、冷却器カバー11が配置されている。この冷蔵庫1は、例えば冷蔵室5の冷却と、野菜室7の冷却と、冷凍室ゾーンFZの冷却を、1台のエバポレータにより冷却されて得られる冷気を用いて行う1エバポレータタイプの冷蔵庫である。後で説明する冷却器と送風機は、最下段の冷凍室ゾーンFZの後方位置に配置されている。冷却器で作り出される冷気とは、低温の空気である。
図2に示すように、本体2は、冷蔵室冷却ダクトを有している。この冷蔵室冷却ダクトは、冷却器で作り出される冷気を、送風機の動作により矢印P1で示すように最上段の冷蔵室5の収容室に送り、冷蔵室5の収容室に送られた冷気を、その後矢印P2で示すように野菜室7の収容室を通過して、冷却器へ戻すことができる。このように、冷蔵室5へ冷気を送るための制御は、冷蔵温度センサにより得られる冷蔵室内の冷蔵室温度に従って、冷蔵室用ダンパ70を開閉することにより実施される。
さらに、本体2は、冷凍室冷却ダクトを有している。この冷凍室冷却ダクトは、冷却器で作り出される冷気を、送風機の動作により矢印P3、P4、P5、P6で示すように、冷凍室ゾーンFZの収容室に送り、そして矢印P7で示すように、冷凍室ゾーンFZの収容室内から冷却器へ戻すことができる。冷凍室冷却ダクトは、冷却器を覆う冷却器カバー11を用いて冷凍室ゾーンFZへ冷気を吹き出すようになっている。このように、冷凍室ゾーンFZへ冷気を送るための制御は、冷凍温度センサにより得られる冷凍室ゾーンFZ内の冷凍室温度に従って、冷凍室用ダンパ30を開閉することにより実施される。
図3と図4は、図2に示す冷凍室ゾーンFZのA−A線における断面構造例を示している。図3では、冷凍室用ダンパ30は閉じた状態であり、冷気は冷凍室ゾーンFZには供給されないようになっている。図4では、冷凍室用ダンパ30は完全に開いた状態になっており、冷気が冷凍室ゾーンFZには供給される。
図3と図4では、冷凍室ゾーンFZを構成している製氷室8と上部冷凍室9と主冷凍室10を示している。冷凍室ゾーンFZの後方には、冷却器20と送風機21等が配置されている。冷却器カバー11には、送風機21と冷却器20が取り付けられている。送風機21は、冷却器20の上方に位置され、送風機21の前方には、冷凍室用ダンパ30と断熱部材40が配置されている。図3と図4に示すように、冷却器20と送風機21が、中段の野菜室7の後方ではなく、最下段の冷凍室ゾーンFZの後方に配置されている。
図3と図4に示すように、この断熱部材40の上部には、開口部41が設けられている。この開口部41には、冷凍室用ダンパ30がはめ込んで配置されている。断熱部材40の内部には、冷凍ダクト98が形成されている。断熱部材40では、冷凍ダクト98の端部が中間位置の冷気吹出口44と下部位置の冷気吹出口45となっている。断熱部材40は、冷気吹出口44,45の他に、製氷室用の冷気吹出口46を有する。製氷室用の冷気吹出口46は、冷気吹出口44の上部に位置され、冷気吹出口44は冷気吹出口45の上部に位置されている。
図3と図4では、断熱部材40は、Z方向(上下方向)に沿って、冷却器20の前方に配置されており、冷却器20により作られ冷気を、冷凍室ゾーンFZの収容室内に矢印P3、P6、P5に沿って吹き出すようになっている。なお、送風機21の下流側と冷凍室用ダンパ30との間に形成されている空間は、圧力室99である。
図4に示すように、開口部41は、送風機(ファン)21の回転中心軸CLよりも上部に配置されている。すなわち、この開口部41に配置されている冷凍室用ダンパ30は、送風機21の回転中心軸CLよりも上部に位置されている。これにより、冷凍室ダンパ30を冷凍室ゾーンFZの後方に配置する際に、図1に示す冷凍室である製氷室8と上部冷凍室9と主冷凍室10の収容室内へ冷気を送風するための風路(ダクト)の形成するのを妨げないようにすることができる。
次に、上述した断熱部材40と、冷凍室用ダンパ30の好ましい構造例を、図5ないし図7を参照して説明する。
図5は、断熱部材40と冷凍室用ダンパ30を示す分解斜視図である。図6は、断熱部材40の後側部材51と冷凍室用ダンパ30を組み立てた状態を示し、図6(A)は、この冷凍室用ダンパ30が閉じた状態を示し、図6(B)は、冷凍室用ダンパ30が開いた状態を示している。図7は、冷凍室用ダンパ30の前面側を示す図である。
図5から図7に示す冷凍室用ダンパ30は、冷凍室ゾーンFZの収容室内への冷気の送風を制御する。図5に示すように、断熱部材40は、前側部材50と後側部材51を有している。断熱部材40の前側部材50と後側部材51は、好ましくは形状を維持するためのプラスチック製のケース体と、このケース体の内側に配置された断熱材料、例えばEPS(発泡スチロール)とにより構成されている。図3と図4に示すように、前側部材50は、冷凍室ゾーンFZの冷凍空間FR寄りの位置に配置され、後側部材51は、冷却器20と送風機21寄りの位置に配置されている。
図5に示すように、断熱部材40の前側部材50は、ほぼ直方体形状の部材であり、製氷室用の冷気吹出口46と、上部冷凍室用の冷気吹出口49と、主冷凍室用の冷気吹出口44,45,45と、冷気吸込み口59を有している。製氷室用の冷気吹出口46と、上部冷凍室用の冷気吹出口49は、前側部材50において、最も上部の位置に形成されており、同じ高さ位置に並べて形成されている。上部冷凍室用の冷気吹出口49は、上部の中央位置に形成されているが、製氷室用の冷気吹出口46は、上部冷凍室用の冷気吹出口49の横側の位置に形成されている。
図5に示すように、主冷凍室用の冷気吹出口44は、前側部材50の中央位置に形成され、2つの主冷凍室用の冷気吹出口45,45は、主冷凍室用の冷気吹出口44よりもさらに下の位置に、左右に振り分けて形成されている。冷気吸込み口59は、主冷凍室用の冷気吹出口45,45の間に形成されている。冷気吸込み口59は、主冷凍室10の収容室内の冷気を、図3の冷却器20側に戻すために形成されている。
断熱部材40の後側部材51は、ほぼ直方体形状の部材であるが、前側部材50よりは上下方向の寸法が小さくなっている。後側部材51は、上部に長方形状で横長の開口部41を有している。図6に示すように、開口部41には、長方形状の冷凍室用ダンパ30がはめ込んで固定されている。
この開口部41の横には、冷気案内用の凹部61が形成されている。この冷気案内用の凹部61は、前側部材50の製氷室用の冷気吹出口46に対応した位置に形成されている。
図5に示すように、後側部材51は、開口部41の下側に、Z方向(鉛直方向)に対してわずかな角度で前側に傾斜した冷気案内面62を有している。この冷気案内面62は、図4に示すように、前側部材50の冷気案内面63に対面しており、図4に示すように、冷気案内面62と前側部材50の冷気案内面63は、冷凍室ゾーンFZの各室に冷気を導くための冷凍ダクト98を構成している。
次に、図5と図6に示す冷凍室用ダンパ30の構造例を説明する。
図5と図6に示すように、冷凍室用ダンパ30は、縦長の直方体形状の駆動部31と、長方形状のフレーム32と、長方形状のダンパ板(開閉板)33と、断熱保持部材34を有している。ダンパ板33は、図6(B)に示すフレーム32の長方形の開口32P内に配置されている。
断熱保持部材34は、駆動部31の外面にはめ込むことで駆動部31を包囲して断熱保持するために、断面U型を有している。駆動部31内には、モータと、モータの出力軸の回転をダンパ板33の回転に変えるためのギア等の駆動機構を収容している。断熱保持部材34は、EPS(発泡スチロール)等の軽量な断熱材料により形成されている。
図7に示すように、ダンパ板33の上端辺部は、フレーム32の軸部35を中心として、回転中心Mを中心に回動自在に保持されている。これにより、制御部100の指令により駆動部31内に配置されているモータMTを駆動することで、ダンパ板33は、図6(A)に示す閉鎖状態から、R1方向に90度回転して、図6(B)に示す開いた状態にすることができる。逆に、ダンパ板33は、図6(B)に示す開いた状態から、R2方向に90度回転することで図6(A)に示す閉鎖状態に戻すことができる。このダンパ板33は、R1方向とR2方向に沿って、複数段階、例えば10段階の角度で開度を調整することができる。
このように、ダンパ板33が、フレーム32の上側にある軸部35を中心にして上側に持ち上げて回転することで、図6(B)に示すようにダンパ板33は、水平に保持できるようになっている。ダンパ板33が水平に保持されることでフレーム32の開口32Pが開くと、この開口32Pには、送風機21により送られてくる冷風が通過し、この冷風は温風に比べて重いので冷風は開口32Pの下側部分を通過することになる。
これにより、冷風が開口32Pを通過しても、上向きに開かれたダンパ板33は冷風の通過に支障を与えず、ダンパ板33の存在により邪魔されることがない。このため、冷風は、開口33Pをスムーズに通過することができる。なお、ダンパ板33は、開閉板あるいはバッフルとも言う。
さらに、図7と図8を参照して、冷凍室用ダンパ30の構造例を説明する。
図8(A)は、冷凍室用ダンパ30を斜め前側から見た斜視図であり、図8(B)は、冷凍室用ダンパ30を斜め後側から見た斜視図である。
図7と図8に示すように、フレーム32は、電気絶縁物、例えばプラスチック製の部材である。フレーム32は、上部分32Aと、下部分32Bと、横部分32Cから成り、ほぼU字型を有している。この上部分32Aと下部分32Bは、X方向に沿って形成され、横部分32CはZ方向に形成されている。
図7と図8に示すように、ヒータ200が、上部分32Aと下部分32Bと横部分32Cに渡って、上部分32Aと下部分32Bと横部分32Cの背面側に固定されている。この上部分32Aと下部分32Bと横部分32Cの背面は、冷凍室ゾーンFZ側ではなく。冷却器が配置された室77側の面である。
このヒータ200は、上部分32Aに配置された第1部分201と、下部分32Bに配置された第2部分202と、横部分32Cに配置された第3部分203を有している。第1部分201の端部と第3部分203の端部は、制御部100に接続されており、制御部100はこのヒータ200に通電できるようになっている。このヒータ200は、フレーム32とダンパ板33を加熱することができる。
しかし、ヒータ200は、駆動部31を加熱しないようになっている。駆動部31の上部には、モータMTが配置されており、このモータMTが、制御部100の指令により駆動されることにより、ダンパ板33を開閉可能である。図7に示すように、ダンパ板33と駆動部31の間には、隙間部分205が形成されている。このため、ダンパ板33の軸部35の一部が覆われてはおらずに露出している。
図7と図8に示すように、駆動部31はフレーム32の端部に固定されており、駆動部31は冷却器20が配置されている空間側ではなく、駆動部31の冷凍室ゾーンFZ側に突出して配置されている。駆動部31の冷凍室ゾーンFZの面は、断熱保持部材34により覆われている。
図8と図5には、断熱保持部材34が図示されている。この断熱保持部材34は、すでに述べたように水平断面で見て断面U字型を有し、第1面部34Aと、第2面部34Bと、第3面部34Cを有する。図6に示すように、この断熱保持部材34は、箱型の駆動部31にはめ込むことで、図8に示す冷凍室側の第1面部34Aと、第2面部34Bと、第3面部34Cは、箱型の駆動部31の側面部31A,31B、そして正面部31Cをそれぞれ覆うことができる。
このように断熱保持部材34をはめ込む際には、第1面部34Aは、隙間205内に差し込まれることにより、この隙間205を塞ぐことができる。これにより、軸部35の一部が露出することがなく、冷気が隙間205を通過しないようにして、冷気の遮断と、断熱性能の確保を果たすことができる。
さらに、図8に示すように、フレーム32は、上部分32Aと下部分32Bと横部分32Cには、断熱材300により覆われている。この断熱材300は、上部分32Aを覆う第1部301と、下部分32Bを覆う第2部302と、横部分32Cを覆う第3部303を有している。第1部301は、ヒータ200の第1部分201を覆っており、第2部302は、ヒータ200の第2部分202を覆っており、そして第3部303は、ヒータ200の第3部分203を覆っている。これにより、ヒータ200は、電気絶縁物であるフレーム32と、電気絶縁物である断熱材300との間に挟まれるようにして、安全に保持されている。
この断熱材300は、図3に示すように、冷凍室用ダンパ30が、断熱部材40の開口部41にはめ込まれて気密になるように配置される際に、フレーム32と断熱部材40との間における気密性能を確保するために設けられている。断熱部材40には、冷凍室用ダンパ30が配置されており、断熱部材40は、冷却器側から貯蔵室側へ熱が移動しないようにするために熱遮蔽構造である。
このため、冷凍室用ダンパ30は、断熱材300を用いて、気密的にしかも断熱性能を発揮しながら、断熱部材40の開口部41に配置することができる。これにより、冷却器側から送れる冷気が、フレーム32と開口部41の周囲部分との間から冷凍室側に漏れることがなく、断熱効果を上げることができる。
図9は、上述した冷凍室用ダンパ30のさらに詳しい構造例を示している。図9は、冷凍室用ダンパ30の構造例を示している。
図9に示す冷凍室用ダンパ30では、フレーム32は、突き当て部分38を有している。突き当て部分38は、冷凍室ゾーンFZ側に向けて、すなわち矢印P4で示す冷気の流れ方向に沿って突出している。ダンパ板33の内側には、弾性変形可能で断熱性能を有する長方形状のシート37が貼り付けられている。ダンパ板33が冷凍用冷気の送風ダクト39を閉じた状態では、このシート37は、フレーム32の突き当て部分38を突き当てることで、ダンパ板33が冷凍用冷気の送風ダクト39を冷気が漏れないように完全に閉じることができる。しかも、シート37は、ダンパ板33とフレーム32の開口32Pにおいて断熱性をも確保することができる。
図3に示すように、室77は、冷凍室用ダンパ30が設けられた冷凍ダクト98によって冷凍室ゾーンFZの冷凍空間FRと接続されている。図3に示すように、冷凍室ゾーンFZの背面には、冷凍空間40の庫内温度を測定するための冷凍温度センサS2が設けられている。
図10に示すように、制御部100は、冷蔵温度センサS1、冷凍温度センサS2、蒸発器温度センサS3等の各種センサから入力される信号や、EEPROM等の不揮発性記録媒体からなるメモリ164に記憶された制御プログラムに基づいて、送風機21、冷蔵室用ダンパ70、冷凍室用ダンパ30、圧縮機170及び除霜ヒータ171の動作を制御する。
このような構成の冷蔵庫1では、制御部100が、冷蔵温度センサS1及び冷凍温度センサS2によって検出された冷蔵室5の庫内温度TRと冷凍室の庫内温度TFに基づいて、圧縮機170及び送風機21の駆動と、冷蔵室用ダンパ70の開閉及び冷凍室用ダンパ30の開閉を制御することで、冷蔵冷却運転と冷凍冷却運転とを切り替えて交互に実行することができる。これにより、冷凍室用ダンパ30と冷蔵室用ダンパ70は、冷凍室ゾーンFZと、冷蔵室5内をそれぞれ個別に適正に冷却することができるようになっている。
次に、上述した、冷蔵庫1の動作例を説明する。
図1と図2に示す冷蔵庫1の冷却運転は、冷凍冷却運転、冷蔵冷却運転、冷蔵冷凍冷却運転等を有する。
冷凍冷却運転では、図4に示す冷凍室ゾーンFZの冷却を行う。冷凍冷却運転では、図4に示す冷却器20を動作させ、送風機21をオンし、図2に示す冷蔵室ダンパ70を閉鎖状態にし、図4に示すように冷凍室ダンパ30を適切な角度で開成状態にする。
冷蔵冷却運転では、図2に示す冷蔵室5の冷却を行う。冷蔵冷却運転では、図4に示す冷却器20を動作させ、送風機21をオンし、図2に示す冷蔵室ダンパ70を開成状態にし、図4に示すように冷凍室ダンパ30を閉鎖状態にする。
冷蔵冷凍冷却運転では、冷蔵室5と冷凍室ゾーンFZの両方の冷却を行う。冷蔵冷凍冷却運転では、図4に示す冷却器20を動作させ、送風機21をオンし、図2に示す冷蔵室ダンパ70を開成状態にし、図4に示すように冷凍室ダンパ30を適切な角度で開成状態にする。
図3に示すように、本発明の実施形態の冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2に冷気の送風を制御するためのダンパ30が配置されている。図8に示すように、ダンパ30は、フレーム32と、フレーム32に配置される開閉板であるダンパ板33と、フレーム32に配置されるヒータ200と、ヒータ200の配置されていない部分であって、開閉板であるダンパ板33側に設けられる断熱材としての断熱保持部材34とを有している。
このため、フレーム32にはヒータ200が配置されており、しかもヒータ200が配置されていない箇所には、断熱材としての断熱保持部材34が開閉板であるダンパ板33側の隙間205に設けられている。従って、ヒータ200はフレーム32と駆動部31に渡って全周囲に巻く必要はなく、ヒータ200が配置されていない箇所は断熱保持部材34が配置されているので、結露しにくいように断熱できる。駆動用のモータMTに通電して発熱させるといった負担を駆動用のモータMTにかけることなく、結露しにくいようにし、着霜によりダンパ30が凍結して開閉できなくなるのを防ぐことができる。
図8に示すダンパ30は、開閉板であるダンパ板33を開閉動作させるモータMTと有し、ヒータ200は断面U字型を有し、断熱材としての断熱保持部材34は、モータMTを覆っている。これにより、フレーム32とダンパ板33はヒータ200により加熱され、モータMTは、断熱保持部材34により断熱されているので、ダンパ板33が結露することがなく、しかもモータMTが冷風により過冷却されてしまうことを防止できる。このため、モータMTは、ダンパ板33の開閉制御が常に確実に行える。
フレーム32は、例えばパッキンのような断熱材300で覆われている。これにより、フレーム32が配置された状態で、フレーム32の周辺から冷気が漏れることが無く、冷却器のある室77側から冷凍室の貯蔵室へ熱が移動しないので熱の影響を防ぎ、断熱性能を確保することができ、結露しにくくすることができる。
図5に示す断熱部材40には、ダンパ30が配置されており、断熱部材40は、冷却器側から貯蔵室側へ熱が移動しないようにするために熱遮蔽構造を有している。これにより、冷却器側から貯蔵室側へ熱が移動しないので、断熱性能を確保することができ、結露しにくくすることができる。
図9に例示するように、シール材37が開閉板としてのダンパ板33に配置され、このシール座37は、冷凍室側ではなく冷却器側に配置されているので、ダンパ板33により開口32Pを閉鎖した場合の断熱性と気密性を高めて、結露しにくくすることができる。
図9に示すように、開閉板としてのダンパ板33は、例えば冷凍室の貯蔵室(収容室)側に開放される(開く)構成になっているので、冷凍室の貯蔵室(収容室)よりも温度の低い冷却側にダンパ板が開くように構成にするのに比べて、ダンパ板33が凍結しないように確実に開閉することができる。
図8に示すように、モータMTは、冷凍室の貯蔵室(収容室)側に設けられている。これにより、モータMTは、冷凍室の貯蔵室(収容室)よりも温度の低い冷却側に設けるのに比べて、冷気の影響を受けにくいので、モータMTをスムーズに駆動することができる。
図11は、本発明の別の実施形態を示している。図11に示す冷凍室用ダンパ30Aは、図8と図9に示す冷凍室用ダンパ30に代えて、冷蔵庫1に用いることができる。この冷凍室用ダンパ30Aは、冷却器20が配置されている室77側ではなく、冷凍室ゾーンFZの収容室(貯蔵室)側に傾けて設けられている。
冷凍室用ダンパ30Aのフレーム32Aの上端部は、室77側に位置し、フレーム32Aの下端部は冷凍室ゾーンFZ側に位置しており、冷凍室用ダンパ30Aは、断熱部材40の開口部41において、Z方向(鉛直方向)に対して所定の角度θだけ傾けて配置されている。このため、ダンパ板(バッフルあるいは開閉板ともいう)33は、閉鎖状態では角度θで傾斜されている。つまり、フレーム32とダンパ板33は、冷気が通る方向について前後方向に傾斜されている。しかも、ダンパ板33を開閉させためのモータMTは、上部位置に配置されている。
これにより、モータMTが上部に設けられているので、露がモータMTに付着するのを防止できる。ダンパ板33は閉鎖状態では傾斜して設けられているので、ダンパ板33から水が落下し易いので、露が付着するのを防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明の各実施形態は、任意に組み合わせて用いることができる。また、図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
図示例の冷蔵庫1は、1台のエバポレータに冷却された冷気を用いて行う1エバポレータタイプの冷蔵庫であるが、これに限らず、他の形式の冷蔵庫であっても良い。
図示例の本発明の実施形態の冷蔵庫1では、冷凍室用ダンパ30がダンパの適用例であるが、ダンパの適用例としては他の種類のダンパであって良い。
また、図示例の本発明の実施形態の冷蔵庫1では、冷蔵室への冷気の送風制御するための冷蔵室用ダンパと、冷凍室への冷気の送風制御をするための冷凍室用ダンパを有する2ダンパ形式を採用している。しかし、これに限らず、本発明の実施形態の冷蔵庫としては、冷蔵室への冷気の送風制御と冷凍室への冷気の送風制御をするために1つのダンパを備えるものであっても良い。
1 冷蔵庫
2 冷蔵庫の本体
5 冷蔵室
7 野菜室
8 製氷室(貯蔵室の例)
9 上冷凍室(貯蔵室の例)
10 主冷凍室(貯蔵室の例)
30 冷凍室用ダンパ(ダンパの一例)
31 駆動部
32 ダンパのフレーム
33 ダンパのダンパ板(開閉板、バッファ)
34 断熱保持部材(モータ用の断熱材)
37 シール材
40 断熱部材(熱遮蔽構造)
200 ヒータ
300 断熱材(別の断熱材)
MT 駆動用のモータ
FZ 冷凍室ゾーン
2 冷蔵庫の本体
5 冷蔵室
7 野菜室
8 製氷室(貯蔵室の例)
9 上冷凍室(貯蔵室の例)
10 主冷凍室(貯蔵室の例)
30 冷凍室用ダンパ(ダンパの一例)
31 駆動部
32 ダンパのフレーム
33 ダンパのダンパ板(開閉板、バッファ)
34 断熱保持部材(モータ用の断熱材)
37 シール材
40 断熱部材(熱遮蔽構造)
200 ヒータ
300 断熱材(別の断熱材)
MT 駆動用のモータ
FZ 冷凍室ゾーン
Claims (9)
- 冷蔵庫本体に冷気の送風を制御するためのダンパが配置されている冷蔵庫であって、
前記ダンパは、
フレームと、
前記フレームに配置される開閉板と、
前記フレームに配置されるヒータと、
前記ヒータの配置されていない部分であって、前記開閉板側に設けられる断熱材と、を有していることを特徴とする冷蔵庫。 - 前記開閉板を開閉動作させるモータを有し、前記ヒータは断面U字型を有し、前記断熱材は、前記モータを覆っていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記フレームは、別の断熱材で覆われていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
- 前記ダンパが配置されており、冷却器側から貯蔵室側へ熱が移動しないようにするために熱遮蔽構造を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記開閉板に配置されたシール材は、前記冷却器側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
- 前記開閉板は、前記貯蔵室側に開放されることを特徴とする請求項4または5に記載の冷蔵庫。
- 前記モータは、前記貯蔵室側に設けられていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記モータは上部に設けられ、前記開閉板は傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記フレームは、前記冷却器と前記貯蔵室とを結ぶ方向について、前後方向に傾斜されていることを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003438A JP2014134358A (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | 冷蔵庫 |
CN201310722512.4A CN103913032B (zh) | 2013-01-09 | 2013-12-24 | 冰箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003438A JP2014134358A (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014134358A true JP2014134358A (ja) | 2014-07-24 |
Family
ID=51412771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013003438A Pending JP2014134358A (ja) | 2013-01-09 | 2013-01-11 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014134358A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015194316A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 日本電産サンキョー株式会社 | ダンパ装置 |
JP2020008191A (ja) * | 2018-07-04 | 2020-01-16 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2013
- 2013-01-11 JP JP2013003438A patent/JP2014134358A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015194316A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 日本電産サンキョー株式会社 | ダンパ装置 |
JP2020008191A (ja) * | 2018-07-04 | 2020-01-16 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
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