JP2017020754A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2017020754A
JP2017020754A JP2015140957A JP2015140957A JP2017020754A JP 2017020754 A JP2017020754 A JP 2017020754A JP 2015140957 A JP2015140957 A JP 2015140957A JP 2015140957 A JP2015140957 A JP 2015140957A JP 2017020754 A JP2017020754 A JP 2017020754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
door
insulating material
refrigerator
vacuum heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015140957A
Other languages
English (en)
Inventor
大平 昭義
Akiyoshi Ohira
昭義 大平
慎一郎 岡留
Shinichiro Okadome
慎一郎 岡留
利広 小松
Toshihiro Komatsu
利広 小松
圭介 服部
Keisuke Hattori
圭介 服部
暢志郎 小池
Nobushiro Koike
暢志郎 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2015140957A priority Critical patent/JP2017020754A/ja
Publication of JP2017020754A publication Critical patent/JP2017020754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

【課題】回動仕切体の断熱性能を向上して省エネルギー性能を高める。【解決手段】冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と,前記第一の扉,または前記第二の扉のいずれかに設けた回動仕切体と,前記回動仕切体を構成する容器内部に収納した真空断熱材と,前記容器の開口部と嵌合する該容器に比べて熱伝導性が高い部材にヒータを備えた冷蔵庫において,前記真空断熱材の外包材にアルミ蒸着層を有したことを特徴とする冷蔵庫。【選択図】図8

Description

本発明は,冷蔵庫に関する。
本技術分野の背景技術として,特許文献1と特許文献2が知られている。
特許文献1では,冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と,第一の扉に回動自在に設けられた回動仕切体と,回動仕切体を回動させる冷蔵庫本体側に設けた受け座と,回動仕切体内に設けた真空断熱材と,を備え,回動仕切体は,前面に設けた板と,板を加熱するヒータと,を備え,真空断熱材は,回動仕切体の上下方向に配置されて金属層を有する外包材を備え,外包材がヒータと熱的に接触して,ヒータの熱を板に伝えている。
特許文献2では,貯蔵室の背面断熱壁内の真空断熱材を備え,送風経路と戻り経路の少なくとも一方は,冷気の通過する経路が分岐した分岐経路(冷蔵室第一送風ダクト,冷蔵室第二送風ダクト)を有し,分岐経路の風路抵抗を制御する風路抵抗制御手段を備え,貯蔵室は,分岐経路のうちの一方の経路を通過する冷気によって冷却される第一の独立冷却領域と,分岐経路のうちの他方の経路を通過する冷気によって冷却される第二の独立冷却領域と,分岐経路のいずれの経路を通過する冷気によっても冷却される共通冷却領域とを有し,分岐経路を真空断熱材側に投影した際に,分岐経路の少なくとも一方の経路は真空断熱材の外周との最短距離が50mm以上離間されている。
特開2014−20572号公報 特開2014−44035号公報
特許文献1では,扉間の隙間により発生する露付き,冷気漏れ,外気の侵入等を防止した冷蔵庫を提供することを目的として,回動仕切り体に真空断熱材を用いて回動仕切体の内部に配設したヒータの熱が,回動仕切体内の断熱材を伝わって庫内に侵入し難くしているが,真空断熱材を用いる際の詳細な記載はない。
特許文献2では,熱伝導率が高い金属層を含む外包材(特許文献2の冷蔵庫ではアルミ蒸着フィルム層を含むラミネートフィルム)により覆われた真空断熱材は,外周から50mm未満の領域は,外包材を介して熱が多く移動するために断熱性能が低くなる(ヒートブリッジ現象)と,記載されている。真空断熱材は冷蔵庫本体の背面側に設けてあり,冷気風路を真空断熱材側に投影した場合の冷気風路の位置について述べているが,扉間の隙間から外気の侵入防止に設けた回動仕切り体内に真空断熱材を用いる際の記載はなく,また回動仕切り体内の真空断熱材とヒータの記載はない。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、回転仕切体の断熱性能を向上し、省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた本発明は,冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と,前記第一の扉,または前記第二の扉のいずれかに設けた回動仕切体と,前記回動仕切体を構成する容器内部に収納した真空断熱材と,前記容器の開口部と嵌合する該容器に比べて熱伝導性が高い部材にヒータを備えた冷蔵庫において,前記真空断熱材の外包材にアルミ蒸着層を有したことを特徴とする。
本発明によれば、回転仕切体の断熱性能が向上し、省エネルギー性能の高い冷蔵庫を提供することが可能となる。
本発明に関する冷蔵庫1の正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に関する冷蔵室2内部の正面図である。 吐出口11aからの冷気の流れを示す図3のD−D断面図である。 回動仕切り45の周辺部の詳細構造である。 回動仕切体45を当て板55側から見た正面図である。 回動仕切体45を分解した状態を示す斜視図である。 図6に示す回動仕切体45のE−E断面図である。 ヒータ60と当て板55の拡大図である。 真空断熱材の熱伝導率の分布を示したグラフである。 回動仕切体45の内部に真空断熱材61と他の断熱材を組み合わせて設けた場合である。 冷蔵室2の冷気の流れで,回動仕切体45との位置関係を明らかにする図である。
<実施例1>
図1は実施例1の冷蔵庫1の正面図である。図2は図1のA−A断面図である。冷蔵庫1の断熱箱体10には,上方から冷蔵室2,左右に併設された製氷室3と上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6の順番で貯蔵室を有している。冷蔵庫1はそれぞれの貯蔵室の開口を開閉するドアを備えている。これらのドアは左右に分割された回転式で,冷蔵室2の開口を開閉する冷蔵室ドア2a,2bと,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6の開口をそれぞれ開閉する引き出し式の製氷室ドア3a,上段冷凍室ドア4a,下段冷凍室ドア5a,野菜室ドア6aである。以下では,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5は,まとめて冷凍室7と呼ぶ。
冷蔵室ドア2aには庫内の温度設定や,回動仕切体45に設けたヒータ60の加熱設定などを行う操作部26を設けている。冷蔵庫1と冷蔵室ドア2a,冷蔵室2bは冷蔵庫1に対して左右に設けたドアヒンジ(図示なし)で回動自在にそれぞれ軸支されている。ドアヒンジはドアヒンジカバー16で覆われている。冷蔵室ドア2a,冷蔵室ドア2bはがそれぞれ回動する際,互いに接触しないように左右の冷蔵室ドア2a,2bの中央側の縁2a1,2b1間には隙間Sが形成されており,隙間Sは10mm以下である。隙間寸法Sは,冷蔵室ドア2aと冷蔵室ドア2bの何れかが回動した場合,その回動軌跡よりも外側に他方の扉の端部が位置する最小の距離である。すなわち,冷蔵室ドア2aと冷蔵室ドア2bの回動軌跡が,冷蔵室ドア2aと冷蔵室ドア2bの中間の中心線Cをそれぞれ超えないように構成されている。また,庫外温度センサ37(図2参照)は,冷蔵庫1の温度の影響を受け難い位置として,例えば,冷蔵庫1のドアヒンジカバー16の内部に設けている。
冷蔵室ドア2a,冷蔵室ドア2b,製氷室ドア3a,上段冷凍室ドア4a,下段冷凍室ドア5a,野菜室ドア6aを単にドア2a,2b,3a,4a,5a,6aと呼ぶ。ドア2a,2b,3a,4a,5a,6aの閉状態で,ドア2a,2b,3a,4a,5a,6aが接する断熱箱体10の断熱仕切り壁28,40,29の前方端部には,それぞれ仕切りカバー36a,36b,36cを設けてある。また,冷蔵庫1の底面部に設けた断熱仕切り壁46の前方にも,仕切りカバー36dを設けている。なお,断熱箱体10のうち,ドア2a,2b,3a,4a,5a,6aが閉状態で接する箇所を開口縁と呼び,仕切りカバー36a〜36dはこの開口縁に設けられている。引き出し式のドア3a,4a,5a,6aを開くと,庫外の空気が開口に接触するため結露が生じるおそれがある。このため,これらのドア近くの開口には,高温冷媒が流れる配管を設けており,開口縁の結露を抑制できる。
図2を用いて冷蔵庫1の内部の構成について説明する。冷蔵庫1の庫外と庫内は,外箱10aと内箱10bとの間に発泡断熱材を充填して形成される,断熱箱体10によって隔てられている。断熱箱体10には発泡断熱材に加えて複数の真空断熱材25を,外箱10aと内箱10bとの間に実装している。各貯蔵室は断熱仕切壁28によって,冷蔵室2と上段冷凍室4,及び製氷室3が隔てられ,また,同様に断熱仕切壁29によって下段冷凍室5と野菜室6が隔てられている。ドア2aの庫内側には複数のドアポケット33a,33b,33cと,冷蔵室2には複数の棚34a,34b,34c,34d(総称して棚34)が上下方向に設けてあり,複数の貯蔵スペースに区画されている。断熱仕切壁28の上方には,貯蔵室35を設けている。一般に,貯蔵室35は冷蔵室2の温度帯よりも低めに設定されたチルドルームを設けていることが多い。
上段冷凍室4,下段冷凍室5及び野菜室6には,それぞれの前方に備えたドア4a,5a,6aと一体に移動する収納容器4b,5b,6bがそれぞれ設けられており,ドア4a,5a,6aを手前側に引き出すことにより,収納容器4b,5b,6bも引き出せるようになっている。製氷室3にもドア3aと一体に移動する収納容器が設けられ,ドア3aを手前側に引き出すことにより,収納容器3bも引き出せる。
冷却器14は下段冷凍室5の略背部に備えた冷却器収納室8内に設けてあり,冷却器14の上方に設けたファン9により,冷却器14と熱交換した冷気が冷蔵室2,上段冷凍室4,下段冷凍室5,製氷室3の各貯蔵室へそれぞれ送られる。各貯蔵室への冷気の送風は,冷蔵室ダンパ20(冷蔵室ダンパ20a,20b)と冷凍室ダンパ21にそれぞれ備えたバッフルの開閉により制御される(図3参照)。
冷却器14の下部にはラジアントヒータ22を設けている。除霜時に発生したドレン水(融解水)は樋23に一旦落下し,ドレン孔27を介して圧縮機24の上部に設けた蒸発皿32に排出される。冷蔵庫1の背面下部に設けた機械室39内には,圧縮機24の他にファンを備えたフィンチューブ式の放熱器(図示なし)を設けている。冷蔵庫1の上壁後方にはメモリー,インターフェース回路を搭載した制御基板31が配置されており,制御基板31のROMに記憶された制御手段に従って冷凍サイクル,及び送風系の制御が実施される。制御基板31は基板カバー30で覆われている。
冷蔵室2を冷却する冷蔵室冷却運転の場合には,冷蔵室ダンパ20a,20bを開,冷凍室ダンパ21を閉にし,冷蔵室冷気ダクト11に設けた吐出口11a,11b,11c,11d,冷蔵室冷気ダクト12に設けた吐出口12a,12bから冷蔵室2に冷気が送られる(図3参照)。冷蔵室2を冷却した後の冷気は,冷蔵室2下部に設けた冷気戻り口15に流入し,その後,冷却器14に戻される。
冷凍室7を冷却する冷凍室冷却運転の場合には,冷蔵室ダンパ20a,20bを閉,冷凍室ダンパ21を開にし,冷凍室冷気ダクト13のそれぞれに設けた複数の吐出口13a,13b,13cから冷気が吐出されて,上段冷凍室4,下段冷凍室5,及び製氷室3を冷却した後,冷却室冷気戻り部17から冷却器14に戻される。冷蔵室2,及び冷凍室7の温度は,庫内に設けた冷蔵室温度センサ41a,41b,冷凍室温度センサ42で検知され,庫内の温度に応じて冷蔵室2と冷凍室7を同時に冷却する運転もあり,その場合には冷蔵室ダンパ20と冷凍室ダンパ21をいずれも開にして各貯蔵室に冷気を送風する。
野菜室6の冷却手段については種々の方法があるが,例えば,冷蔵室2を冷却した後に野菜室6に冷気を送る方法や,野菜室専用の風量調整装置(図示なし)を用いて,冷却器14で熱交換して発生した冷気を直接野菜室6に送る方法がある。本実施例においては,野菜室6への冷気の供給方法についてはいずれの場合でも良い。図2では,野菜室6に流入した冷気は,断熱仕切壁29の下部前方に設けた野菜室側の冷気戻り部18aから野菜室冷気戻りダクト18を介して,野菜室冷気戻り部18bから冷却器14下部に流入する。
図3は本発明に関する冷蔵室2内部の正面図である。図4は吐出口11aからの冷気の流れを示す図3のD−D断面図である。
冷蔵室冷気ダクトは,2つに分割した冷蔵室冷気ダクト11と冷蔵室冷気ダクト12から構成されている。冷蔵室冷気ダクト11には冷蔵室ダンパ20a,冷蔵室冷気ダクト12には冷蔵室ダンパ20bをそれぞれ備え,これらを切り替えることによって冷蔵室2への冷気の送風を制御する。冷蔵室ダンパ20aと冷蔵室ダンパ20bを,合わせて冷蔵室ダンパ20と呼ぶ。冷蔵室冷気ダクト12は,冷蔵室冷気ダクト11よりも鉛直方向に長い。また,冷蔵室2の正面から見て,冷蔵室冷気ダクト11は冷蔵室冷気ダクト12の左側に配されている。冷蔵室冷気ダクト12には吐出口12a,12b,冷蔵室冷気ダクト11には吐出口11a,11b,11c,11dがそれぞれ設けられている。冷蔵室2に送られた冷気は,冷蔵室冷気戻り口15から冷却器14に戻される。また,冷蔵室2では,冷蔵室温度センサ41aと冷蔵室ダンパ20a,冷蔵室温度センサ41bと冷蔵室温度センサ41bがそれぞれ連動して効率良く冷気を送ることができる。
図4には吐出口11aからの冷気の流れを示す図3のD−D断面図である。冷蔵室冷気ダクト11に設けた吐出口11aは,風路構成部材80の前方に冷気が吐出するように設けられ,吐出口11aから吐出される冷気は,棚34aの上部を通過した後に,断熱箱体10及びドア2a,2bの壁面に到達する。同様に,吐出口11b,11c,11dから吐出される冷気も,それぞれ棚34b,34c,34dの上部を通過した後に壁面に到達する。すなわち棚34に置かれた食品に冷気が到達し易く,壁面には直接冷気が到達し難くなっている。断熱箱体10及びドア2a,2bの壁面に直接冷気が当たると低温になり易く,庫内と庫外の温度差に起因した熱侵入が増加するので,これを抑制した冷気の流し方にしている。一般に,棚34の食品設置面積はドアポケット33a,48の食品設置面積に比べて大きいので,ポケット32よりも棚39の方に多くの食品が置かれ易い。そのため,主に棚34上の食品に向けて冷気を吐出する,吐出口11a〜11dを備えた冷蔵室冷気ダクト11の幅を冷蔵室冷気ダクト12よりも大きくして,冷蔵室冷気ダクト11の通風抵抗を小さくしている。なお,ドア2b側に設けたドアポケット48は,ドア2a側に設けたドアポケット33a〜33cと同様に上下方向に複数個設けられている(図示なし)。
図5は図1のB−B断面図で,回動仕切り45の周辺部の詳細構造である。ドア2a,2bを閉じた際に隙間Sを閉塞する回動仕切体45が,鉛直方向の軸周りに回転自在に軸支されている。回動仕切体45は扉内板50に設けた突出部50aの側壁50bに対して,ヒンジ51を介して回動軸52を中心に回動自在に取り付けられている。回動仕切体45は,ドア2a,ドアbの冷蔵室2側にそれぞれ配置されるガスケット53a,53bの受け面を構成する。ガスケット53a,53bは,庫内を密閉するためのゴム製の部品である。
弾性手段54は,ねじりコイルばねであり,回動仕切体45と扉内板50の突出部50aとの間に取り付けられ,回動仕切体45を前側に付勢している。そして,ドア2aを閉じた際の回動仕切体45が図5の実線の位置(第一の位置)の時には,回動仕切体45をガスケット53a,53b側に付勢する。これにより,冷蔵室2の内部は,ドア2a,ドア2b,回動仕切体45で密閉状態となり,冷気の外部への漏出が防止される。
一方,回動仕切体45が図5の二点鎖線の位置(第二の位置)の時には,回動仕切体45を突出部50aの側壁50b側に押し付ける方向に付勢する。すなわち,ドア2aを開放すると回動仕切体45は,図5の実線の位置(第一の位置)から二点鎖線の位置(第二の位置)に移動する。反対にドア2aを閉めると回動仕切体45は,図5の二点鎖線の位置(第二の位置)から実線の位置(第一の位置)に移動する。
図1に示すように,ドア2aとドア2bが閉じた場合,ドア2aとドア2bの間の隙間Sから回動仕切体45の当て板55の一部が外部に露出している。回動仕切体45の内側が冷蔵温度,外側が外気温度になるので,夏季等の外部空間が高温高湿の場合には,庫内と庫外との温度差が大きく,回動仕切体45の当て板55に露付きが発生することがある。
図6は回動仕切体45を当て板55側から見た正面図である。図7は回動仕切体45を分解した状態を示す斜視図である。当て板55の外周には折り返し部62を設けてあり,当て板55の折り返し部62とケース76 の開口部を嵌合させて回動仕切体45を構成している。当て板55はケース76よりも熱伝導性が高いもので,例えば,金属性の部材を用いても良い。ケース76はケース中央部56と,その両端のケース上部57とケース下部58で構成されている。回動仕切体45を分解すると,図7に示すように当て板55とケース76に分解される。当て板55の裏面にはヒータ60が粘着テープ等で接着されており,接着面の反対側のヒータ60はアルミテープ69で覆われている(図9参照)。アルミテープ69はヒータ60による熱を,当て板55に広く拡散させる役割を果たす。ケース76は開口を有する箱状の形状で,真空断熱材61を収納している。
配線コード63,64には冷蔵庫1から電源が供給され,配線コード63はコネクタ67,配線コード64はコネクタ68に接続されている。コネクタ67,68にはそれぞれヒータ60が接続されている。当て板55の裏面に粘着テープで接着したヒータ60は,領域L1,L2,L3に分けると,領域L1と領域L3よりも,領域L2のヒータ60のピッチPを細かくして発熱密度を大きくしている。後述の図12に示すように,冷蔵室冷気ダクト11に設けた吐出口11a〜11dから吐出される冷気は,主に棚34が配置されている領域R2を冷やしている。従って,回動仕切体45の当て板55の温度が低くなり易いのは領域R2となるので,領域R2に相当する領域L2のヒータ60の発熱密度を大きくしている。
図8は図6に示す回動仕切体45のE−E断面図で,図9はヒータ60と当て板55の拡大図である。ケース76の内部に真空断熱材61を収納し,当て板55を嵌合させてある。当て板55の裏面にはヒータ60をアルミテープ69で接着しているので,ヒータ60の太さ分だけ当て板55と真空断熱材61の間に空気断熱層(隙間)77が存在する。回動仕切体45の冷蔵室2側には,シート状の断熱材75を設けている。シート状の断熱材75は例えば,ポリエチレン製の断熱材である。
次に,ヒータ60で加熱した場合の熱の流れについて説明する。ヒータ60と接触して当て板55に伝わる熱70は,当て板55の折り返し部62とケース76の接触部,ケース76の外周部の順に熱が移動して冷蔵室2に侵入する。一方,真空断熱材61は真空度を保つために,薄い金属層の外包材74で覆われている。真空断熱材61の外包材74はヒータ60の一部と接触しているので,熱71は接触部分から外包材74の表面に沿って冷蔵室2側に移動する。また真空断熱材61の内部(芯材部)においても,熱72が移動する。従って,ヒータ60によって当て板55の温度を上げて結露を抑制しているが,各経路で伝わる熱73,すなわち熱70,71,72が冷蔵室2に侵入し,省エネルギー性能を悪化させる。
冷蔵庫1で使われる回動仕切体45の幅Wは40〜60mm程度である。当て板55とケース76 の開口部を嵌合させて回動仕切体45を構成しているので,当て板55の全長L(=L1+L2+L3)は回動仕切体45の全長よりも短くなるが,当て板55の全長Lと回動仕切体の全長は概ね同じで,冷蔵室2の高さとほぼ同じである。一方,幅Wが40〜60mmの回動仕切体45に真空断熱材61を収納する場合,真空断熱材61の外包材74の表面を伝わる熱71の影響が大きくなるので,外包材74を伝わる熱71を抑えるために,薄い金属層で構成される外包材74をできるだけ薄くする必要がある。
ケース76に収納している真空断熱材61と当て板55の間にヒータ60を設けているので,領域W1とW2に空気断熱層(隙間)77が存在する。ヒータ60に接触している部分から当て板55に熱70が伝わるが,領域W1とW2の空気断熱層(隙間)77によって熱的に遮断されているので,外包材74の表面を伝わる熱71が,領域W1とW2において当て板55に移動する経路を少なくできる。また,鋼板製の当て板55は厚みが約0.5mm,ケース76と嵌合する折り返し部62の高さHは3〜4mm程度で,真空断熱材61の外包材74の薄い金属層(例えば,アルミ蒸着では厚さ0.08μm)よりも厚いので熱が伝わり易い。従って,外包材74に伝わる熱71が当て板55を経由して冷蔵室2に移動し易くさせることは得策ではない。従って,領域W1とW2の空気断熱層(隙間)77は,真空断熱材61の外包材74と当て板55の間の伝熱を抑制しているので有効に作用する。また,真空断熱材61の外包材74の外側に,空気層を含む断熱材(例えば,薄いスポンジ状のシート)を設けて,真空断熱材61の外包材74がケース76や当て板55と接触する部分を減らしても良い。
図10は真空断熱材の熱伝導率の分布を示したグラフである。外包材74にアルミ蒸着(厚さ0.08μm)と,アルミ箔(厚さ7μm)を用いた場合の,真空断熱材中心部の熱伝導率に対する各位置の熱伝導率の比を取ったものである。真空断熱材61ではガスの透過侵入を防ぐために,例えば,アルミ箔やアルミ蒸着の薄い金属層を有する外包材74を用いている。
縦軸の値が1を超えると,中心部の熱伝導率よりも値が大きくなる。大きさ150mm×150mmの真空断熱材の場合であるが,真空断熱材の端部(外周端部)から50mmの領域で急激に熱伝導率の増加が見られる。これは外包材74を伝わる熱71(図8参照)の割合が,真空断熱材の中心部から外周部に向かうほど増加することを意味する。回動仕切体45の幅Wは40〜60mmなので,内部に収納する真空断熱材61の幅は狭く,外包材74を伝わる熱71の影響を受け易い条件となる。幅W40〜60mmの回動仕切体45に,約25mmの幅の真空断熱材61を収納すると,アルミ蒸着とアルミ箔を外包材74に用いた場合の真空断熱材の平均の熱伝導率を比較すると,アルミ箔はアルミ蒸着の約28倍の熱伝導率となり,特に幅が狭い真空断熱材61を用いる場合は,外包材74の金属層の厚さが大きく影響する。
従って,ケース76に収納する真空断熱材61は,アルミ蒸着を用いた外包材74の方が,熱71を低減することが可能となるので,冷蔵室2に伝わる熱73を低減することができる。また,少ないヒータ60の入力で当て板55の温度を所定の温度にして結露発生を抑え,省エネルギー性能を高めることができる。
次に,ヒータ60による加熱量の調整について説明する。図7で示したように,ヒータ60は当て板55の裏面に接着しているが,ヒータ60の発熱密度(単位面積当たりの発熱量)は,波状に配置したヒータ60のピッチPによって発熱量を調整できる。すなわち,ケース76に真空断熱材61を収納すると回動仕切体45の断熱性能が高くなるので,例えば,一般に使用されるスチロフォームをケース76に収納する場合と比べて,ヒータ60のピッチPを大きくして発熱密度を小さくすることが可能となる。
一方,ヒータ60のピッチPは変えないで,ヒータ60に通電加熱する際の制御によって加熱時間を変化させ,当て板55の加熱量を調整することもできる。例えば,冷蔵庫1に設けた庫外温度センサ37で検知した外気とヒータ60の通電割合を予め決めておき,それに従って回動仕切体45の当て板55を加熱すれば良い。また,冷蔵庫1に庫外温度センサ37に加えて,庫外湿度センサ38を設けることにより,ヒータ60の通電割合を更に細かく制御することが可能となり,省エネルギー性能が高まる。ヒータ60の通電割合の制御に用いるセンサは,回動仕切体45の当て板55に温度センサや湿度センサを直接設けて,精度よく測定しても良い。
ドア2aに設けた操作部26では,使用者が手動によりヒータ60の加熱量を変えることもできる。例えば,長期間不在で冷蔵庫を使う頻度が少ない場合は,例えば節電モードを選択してヒータ60による加熱量を少なくする。反対に,回動仕切体45の当て板55に結露が見られる場合には,操作部26でヒータ60による加熱量を増やすこともできる。
<実施例2>
図11は回動仕切体45の内部に真空断熱材61と他の断熱材を組み合わせて設けた場合である。図12は冷蔵室2の冷気の流れで,回動仕切体45との位置関係を明らかにする図である。ドアポケットは省略している。ケース76の内部に収納する真空断熱材61の両側に断熱材65,66を設けていることを特徴としている。断熱材65は例えば,スチロフォームである。
図12に示すように,冷蔵室冷気ダクト11に設けた吐出口11a〜11dから吐出される冷気は,主に棚34が配置されている領域R2を冷やしている。冷蔵室冷気ダクト11の吐出口11aよりも上に設けてある,冷蔵室冷気ダクト12に設けた吐出口12a,12bからは,主に冷蔵室2の天井面に沿って送風され,上段のドアポケット33a,48(図4参照)を冷却している。
このように冷蔵室冷気ダクト11の最上段に設けた吐出口11aよりも上の領域R1と,冷蔵室冷気ダクト11の最下段の吐出口11dよりも下で,冷蔵室2内の戻り冷気が通過する領域R3(棚34dと断熱仕切り壁28との距離)では,回動仕切体45の当て板55が,領域R2よりも冷え難くなるようにしている。冷蔵室2の開口高さは約780mmで,領域R1=約170mm,領域R2=約450mm,領域R3=約160mmとなり,冷蔵室2の開口高さに対して領域2の割合は約57%である。
一方,回動仕切体45の領域R2には,真空断熱材61を収納し,領域R1と領域R3に相当する回動仕切体45には,真空断熱材以外の断熱材65,66を収納しても良い。断熱材65,66は,例えば,スチロフォームを用いており,断熱材65はL1=約140mm,真空断熱材61はL2=約480mm,断熱材66はL3=約130mmで,回動仕切体45の内部に収納する真空断熱材61の長さL2は,全体(L1+L2+L3=750mm)に対して約64%となる。従って,棚34が配置されている領域R2をカバーするように真空断熱材61を設けても良く,回動仕切体45の内部に収納する真空断熱材61の割合は約60%以上,すなわち,回動仕切体45の体積の約60%以上になうように真空断熱材61を収納すれば良い。
以上のように,回動仕切体45に真空断熱材61,断熱材65,66を収納すれば,冷蔵室2に伝わる熱73を低減することができるので,少ないヒータ60の入力で当て板55の温度を所定の温度にすることができ,省エネルギー性能を高めることができる。なお,ヒータ60による加熱量の調整は,実施例1と同様である。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(冷蔵温度帯の貯蔵室)
2a,2b 冷蔵室ドア
3 製氷室
3a 製氷室ドア
3b 収納容器
4 上段冷凍室
4a 上段冷凍室ドア
4b 収納容器
5 下段冷凍室
5a 下段冷凍室ドア
5b 収納容器
6 野菜室
6a 野菜室ドア
6b 収納容器
7 冷凍室(冷凍温度帯の貯蔵室)
8 冷却器収納室
9 ファン
10 断熱箱体
10a 外箱
10b 内箱
11 冷蔵室冷気ダクト
11a,11b,11c 吐出口
12 冷蔵室冷気ダクト
12a,12b 吐出口
13 冷凍室冷気ダクト
13a,13b,13c 冷凍室冷気吐出口
14 冷却器
16 ドアヒンジカバー
17 冷凍室冷気戻り部
18 野菜室冷気戻りダクト
18a 野菜室側の冷気戻り部
18b 野菜室冷気戻り部
20 冷蔵室ダンパ
21 冷凍室ダンパ
22 ラジアントヒータ
23 樋
24 圧縮機
25 真空断熱材
26 操作部
27 ドレン孔
28,29 断熱仕切り壁
30 基板カバー
31 制御基板
32 蒸発皿
33a,33b,33c ドアポケット
34a,34b,34c,34d 棚
35 貯蔵室
36a,36b,36c,36d 仕切りカバー
37 庫外温度センサ
38 庫外湿度センサ
39 機械室
40 断熱仕切壁
41a,41b 冷蔵室温度センサ(冷蔵室温度)
42 冷凍室温度センサ(冷凍室温度)
45 回動仕切体
46 断熱仕切り壁
48 ドアポケット
50 扉内板
50a 突出部
50b 側壁
51 ヒンジ
52 回動軸
53a,53b ガスケット
54 弾性手段
55 当て板
56 ケース中央部
57 ケース上部
58 ケース下部
59 凸部
60 ヒータ
61 真空断熱材
62 折り返し部
63,64 配線コード
65,66 断熱材
67,68 コネクタ
69 アルミテープ
70 熱(当て板)
71 熱(外包材)
72 熱(芯材)
73 熱(熱移動の合計)
74 外包材
75 断熱材
76 ケース
77 空気断熱層(隙間)
79 風路構成部材

Claims (4)

  1. 冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と,
    前記第一の扉,または前記第二の扉のいずれかに設けた回動仕切体と,
    前記回動仕切体を構成する容器内部に収納した真空断熱材と,
    前記容器の開口部と嵌合する該容器に比べて熱伝導性が高い部材にヒータを備えた冷蔵庫において,前記真空断熱材の外包材にアルミ蒸着層を有したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において,前記外包材と前記容器に比べて熱伝導性が高い部材の間の一部に空気層を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1乃至2の何れかにおいて,前記回動仕切体を構成する容器内部に収納する真空断熱材を,少なくとも前記容器体積の60%以上を真空断熱材としたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記ヒータの加熱割合を調整する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の冷蔵庫。
JP2015140957A 2015-07-15 2015-07-15 冷蔵庫 Pending JP2017020754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140957A JP2017020754A (ja) 2015-07-15 2015-07-15 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140957A JP2017020754A (ja) 2015-07-15 2015-07-15 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017020754A true JP2017020754A (ja) 2017-01-26

Family

ID=57888036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015140957A Pending JP2017020754A (ja) 2015-07-15 2015-07-15 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017020754A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018204834A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 ホシザキ株式会社 冷却貯蔵庫
US10422571B2 (en) 2017-11-13 2019-09-24 Midea Group Co., Ltd Method and apparatus for sealing french doors for a freezer compartment
WO2019193627A1 (ja) * 2018-04-02 2019-10-10 三菱電機株式会社 冷凍冷蔵庫
JPWO2020234986A1 (ja) * 2019-05-21 2021-10-14 三菱電機株式会社 冷蔵庫
CN114838550A (zh) * 2018-11-16 2022-08-02 Lg电子株式会社 制冰机及冰箱

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018204834A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 ホシザキ株式会社 冷却貯蔵庫
US10422571B2 (en) 2017-11-13 2019-09-24 Midea Group Co., Ltd Method and apparatus for sealing french doors for a freezer compartment
US11313614B2 (en) 2017-11-13 2022-04-26 Midea Group Co., Ltd. Method and apparatus for sealing French doors for a freezer compartment
WO2019193627A1 (ja) * 2018-04-02 2019-10-10 三菱電機株式会社 冷凍冷蔵庫
CN111936807A (zh) * 2018-04-02 2020-11-13 三菱电机株式会社 制冷冰箱
JPWO2019193627A1 (ja) * 2018-04-02 2021-01-14 三菱電機株式会社 冷凍冷蔵庫
AU2018417350B2 (en) * 2018-04-02 2021-11-11 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerator-freezer
CN111936807B (zh) * 2018-04-02 2022-02-18 三菱电机株式会社 制冷冰箱
CN114838550A (zh) * 2018-11-16 2022-08-02 Lg电子株式会社 制冰机及冰箱
JPWO2020234986A1 (ja) * 2019-05-21 2021-10-14 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5530852B2 (ja) 冷蔵庫
JP2017020754A (ja) 冷蔵庫
WO2013084460A1 (ja) 冷蔵庫
JP2014059115A (ja) 冷蔵庫
JP2009063245A (ja) 冷蔵庫
BR112013019367A2 (pt) refrigerado
WO2012172800A1 (ja) 冷蔵庫
JP2016031165A (ja) 冷蔵庫
JP2018009730A (ja) 冷蔵庫
JP7364459B2 (ja) 冷蔵庫
JP2019184092A (ja) 冷蔵庫
JP5404549B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2014167361A (ja) 冷蔵庫
JP2017020753A (ja) 冷蔵庫
WO2018123529A1 (ja) 冷蔵庫
JP6587477B2 (ja) 冷蔵庫
JP2020118340A (ja) 冷蔵庫
JP2018109501A (ja) 冷蔵庫
JP7312148B2 (ja) 冷蔵庫
JP7454458B2 (ja) 冷蔵庫
JP2023007615A (ja) 冷蔵庫
US11105549B2 (en) Refrigerator appliance with a convertible compartment
CN114484988A (zh) 冰箱
JP2018109500A (ja) 冷蔵庫
JP2018109502A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170125