JP2014134347A - ベーパチャンバ - Google Patents

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Abstract

【課題】被冷却体を任意の位置に取り付けても、気相冷媒の拡散、移動が妨げられることがなく、性能差が生じない汎用性の高いベーパチャンバを提供する。
【解決手段】ベーパチャンバ1は、互いの間に確保した気相空間Aに冷媒を封入した状態で相互に対向配置された一対の表面層部材10を備え、それぞれの表面層部材10には、液相冷媒を面方向に沿って流通させる液相空間Bを形成するとともに、気相空間Aには、各液相空間Bを互いに連絡する連絡通路21を設けて構成され、一対の表面層部材10の間に複数の柱状部材20を介在させ、各柱状部材20の内部に連絡通路21を複数設けるとともに、各表面層部材10には液相空間Bと気相空間Aとの間を連通する連通孔124を形成し、各連絡通路21は、連通孔124に連通する位置に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベーパチャンバと称される平板状のヒートパイプに関するもので、特に、液相空間を有した一対の表面層部材の間に気相空間を確保し、この気相空間と表面層部材の液相空間との間に冷媒を循環させることによって熱輸送を行うベーパチャンバに関するものである。
この種のベーパチャンバとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このベーパチャンバは、複数の平板状部材を積層することによって冷媒の循環通路を形成するようにしたものである。具体的には、中間板と称される平板状部材に気相空間および連絡通路を設けるとともに、一対の平板状部材の内表面にそれぞれ格子状の凹部を形成することによって液相空間および連通孔を形成し、それぞれの内表面を中間板に向けた状態でこれらを積層している。これにより、平板状部材の液相空間が連通孔によって気相空間に連通するとともに、平板状部材の液相空間の間が連絡通路によって互いに連通される。
上記のように構成されたベーパチャンバでは、一方の平板状部材に温度の高い被冷却体を接触させると、この平板状部材の液相空間で気相となった冷媒が連通孔を通じて気相空間に移動し、気相空間の空間方向に沿って拡散する。拡散した気相冷媒が相対的に温度の低い平板状部材に接触すると、熱を奪われて液化し、平板状部材の液相空間に至る。一方の平板状部材の液相空間に到達した冷媒は、毛細管力によって面方向に広がり、再び被冷却体に接触して蒸発する。一方、もう一方の平板状部材の液相空間に到達した冷媒は、毛細管力によって面方向に広がり、さらに連絡通路を通過して被冷却体が接触した平板状部材の液相空間に戻ることになる。これらの動作を繰り返すことにより、被冷却体の熱が周辺の低温部に運ばれることになり、被冷却体を冷却することができるようになる。
また、特許文献2には、熱輸送ユニットの上下面のそれぞれに冷媒還流空間が形成され、上下面のそれぞれに形成された冷媒還流空間に挟まれて蒸気拡散空間が形成された構成からなるベーパチャンバが記載されている。
特許第4112602号公報 特開2011−145044
ここで、特許文献1に記載されたベーパチャンバでは、複数の平板状部材を積層することで冷媒の循環通路を構成することができるため、その製造作業を容易に行うことができる。しかしながら、中間板には気相空間や連絡通路を構成するために多数の開口を設けなければならず、強度が著しく低下することになり、例えばベーパチャンバに外力が加えられた場合に容易に面外方向に変形する恐れがある。ベーパチャンバが面外方向に変形した場合には、気相空間や連絡通路の機能が損なわれる場合があり、熱輸送効率の低下を招来することとなる。特に、連絡通路については、冷媒の毛細管力を利用するために微細に形成されている場合が多く、ベーパチャンバが変形した場合の影響を受け易い。
また、液相空間で気相となった冷媒は気相空間の形状により流れる方向が決まってしまうため、最適な性能を維持するためには、被冷却体の接触する位置により個別の設計が必要になる。例えば、被冷却体が中央にある場合は、液相空間を中央部から放射状に広げるように形成する必要があるが、被冷却体を端部に移動した場合には、気相冷媒は被冷却体に最も近い気相空間を通って中央部まで移動するだけで、それ以外の気相空間は被冷却体により発生した気相冷媒の輸送に寄与することができない状態となる。その結果、ベーパチャンバの熱輸送量が低下し、空間全体を熱輸送に有効に使用することができなくなる。
一方、特許文献2に記載された構成は、冷媒還流空間と蒸気拡散空間との間にそれぞれ細孔を有した干渉防止板を配設し、細孔を介して蒸気拡散空間で凝縮した冷媒を冷媒還流空間に移動させるようにしているだけである。従って、2つの表面層部材の液相空間において直接的に冷媒の授受が行われないため、発熱体が接触する表面層部材において冷媒が枯渇し、冷却機能が停止する可能性がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、被冷却体を任意の位置に取り付けても、気相冷媒の拡散、移動が妨げられることがなく、性能差が生じない汎用性の高いベーパチャンバを提供することを目的とする。
また、発熱体が接触する表面層部材において冷媒が枯渇する事態を未然に防ぐことができるベーパチャンバを提供することを目的とする。
さらに、強度が低下する事態を抑えた上で、製造作業を容易化することのできるベーパチャンバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るベーパチャンバは、互いの間に確保した気相空間に冷媒を封入した状態で相互に対向配置された一対の表面層部材を備え、それぞれの表面層部材には、液相冷媒を面方向に沿って流通させる液相空間を形成するとともに、一対の表面層部材の間の気相空間には、それぞれの表面層部材の液相空間を互いに連絡する連絡通路を設け、一方の表面層部材に設けた液相空間の気相冷媒を、前記気相空間を経て拡散させるとともに、他方の表面層部材に設けた液相空間の液相冷媒を前記連絡通路から一方の表面層部材の液相空間に移動させるようにしたベーパチャンバにおいて、前記一対の表面層部材の間に複数の柱状部材を介在させ、各柱状部材の内部に前記連絡通路を複数設けるとともに、各表面層部材には前記液相空間と前記気相空間との間を連通する連通孔を形成し、各連絡通路は、前記連通孔に連通する位置に配置されることを特徴とする。
この場合、前記一対の表面層部材の積層方向で、各連絡通路が前記連通孔に重なる位置に配置されることが好ましい。
また、それぞれの表面層部材は、平板状を成す外層板と、平板状を成し、貫通孔が開口形成された内層板とを備え、前記外層板の一方の面又は前記内層板の一方の面には、複数の凸部が形成され、前記外層板の一方の面に前記内層板の一方の面を対向させてこれら外層板と内層板とを積層することにより、前記外層板及び前記内層板のいずれか一方に形成された凸部の頂部を、前記外層板及び前記内層板のいずれか他方に着地させてその周囲に前記液相空間を形成するとともに、前記貫通孔を前記連通孔として機能させる構成としてもよい。この場合、前記複数の凸部は、前記内層板に形成されるとともに、該内層板では、各凸部に隣接して前記貫通孔が開口形成されているとよい。
さらに、隣接する柱状部材の周面間には互いの間を連結する連結部を設け、前記連結部は、前記柱状部材に対して軸方向に沿った寸法を小さく形成したものとしてもよい。
さらにまた、前記柱状部材に形成する連絡通路は、複数の細径孔または多角形を結合した横断面形状を有する構成としてもよい。
本発明によれば、各表面層部材に液相空間と気相空間との間を連通する連通孔を形成したことにより、気相空間がベーパチャンバ全体に渡って貫通、解放されているため、気相冷媒の拡散、移動が妨げられることがなく、被冷却体の取り付け位置による性能差が生じることを防止できる。また、各柱状部材の各連絡通路を、それぞれ表面層部材の連通孔に連通する位置に配置させているため、各液相空間間での液相冷媒の移動を効率的にかつ円滑にすることができ、発熱体が接触する表面層部材において冷媒が枯渇する事態を未然に防ぐことができる。さらに、液相空間を有した一対の表面層部材の間に柱状部材を介在させることで、表面層部材の間に気相空間を確実に確保することができるとともに、表面層部材の液相空間を連絡させる連絡通路を構成することができるようになり、気相冷媒と液相冷媒の流れを分離する冷媒のループ回路ができ熱輸送量の低減を防ぐことができる。しかも、柱状部材が気相空間全体に渡り配置されているため強度的に有利となり、曲げ加工等を行っても性能の低下を抑えることができるうえ、柱状部材に複数の連絡通路を設けているので、連絡通路と液相空間とを高い精度で位置決めしなくとも確実に両者を連通させることができ、製造作業の容易化を図ることが可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態であるベーパチャンバの分解斜視図である。 図2は、図1に示したベーパチャンバの要部を示す断面斜視図である。 図3は、図1に示したベーパチャンバの縦断面図である。 図4は、図1に示した内層板の凸部およびその周辺部を示す拡大図である。 図5は、図1に示したベーパチャンバの柱状部材と一方の内層板および外層板とを拡大して示す平面図である。 図6は、図1に示したベーパチャンバに適用する柱状部材に設けられた連絡通路の拡大図である。 図7は、図1に示したベーパチャンバにおいて冷媒の循環経路を示す図である。 図8は、柱状部材の変形例を示したもので、(a)は第1変形例の端面拡大図、(b)は第2変形例の端面拡大図である。 図9は、変形例に係る連絡通路の拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るベーパチャンバの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施の形態であるベーパチャンバ1を示したものである。ここで例示するベーパチャンバ1は、それぞれ外層板110と内層板120とから成る一対の表面層部材10と、これら表面層部材10の間に介在させた複数の柱状部材20とを備えて構成してある。
一対の表面層部材10は、それぞれ外層板110と内層板120とを積層して構成したものである。
外層板110は、平板状を成す金属製の薄板状部材であり、少なくとも内層板120側の面(内面)が平坦に形成されるが、本実施の形態では、両面を平坦面で形成した外層板110を用いている。つまり、外層板110は、両面に凹凸のない平板である。本実施の形態では、外層板110として銅製で板厚が0.2mmの金属板(金属平板)を適用している。
内層板120は、外層板110と同様、金属製の平板状を成す薄板状部材である。内層板120は、柱状部材20側の面(内面)が平坦に形成される一方、外層板110側の面(外面)には複数の凸部122が設けてある(図4も参照)。各凸部122は、平面視矩形の四角柱状であり、内層板120の一面の前後左右方向に渡って等間隔に形成されて網目状を成している。内層板120において、互いに隣接する所定の4個の凸部122で囲まれた部分には、当該内層板120を板厚方向に貫通する貫通孔である連通孔124が形成されている。等間隔で配置された4個の凸部122で囲まれることにより、連通孔124は平面視十字形状に形成される。本実施の形態では、内層板120として銅製で板厚が0.2mmの金属板を適用し、その一面に、例えば高さ0.1mmの凸部122を突出させている。凸部122は、円柱状等としてもよい。
これらの外層板110および内層板120は、内層板120の凸部122が形成された側の面(外面)を外層板110の平坦な面(内面)に対向させ、凸部122の頂部(頂面)を外層板110の平坦な面に着地させて接合させることにより、表面層部材10を構成する。さらに、内層板120の凸部122側の裏側の平坦な面(内面)を互いに向き合わせ、かつ相互間に気相空間Aを確保した状態で一対の表面層部材10が対向配置され、ベーパチャンバ1の外形が構成される。一方、互いに積層された内層板120の凸部122側の面と外層板110の一面との間には、凸部122を柱とし、その高さ分の空間(液相空間B)が確保される。気相空間Aと液相空間Bは、内層板120で互いに仕切られるとともに、連通孔124によって互いに連通している。表面層部材10の外層板110、内層板120及び気相空間Aは、図3に示すように、各層の外周縁部がそのまま接合されることでフレームFとして封止されており、これにより気相空間Aおよび液相空間Bが外部から封止され、その内部に水等の冷媒を封入することができる。
柱状部材20は、図1〜図5に示すように、金属製の円柱状を成すもので、複数の連絡通路21を有する。連絡通路21は、それぞれ柱状部材20の軸心に沿って延在し、柱状部材20の両端面に開口する貫通孔であり、本実施の形態では、等間隔で格子状に4個設けてある。図6に拡大して示すように、個々の連絡通路21は、5つの細径円孔(細径孔)21aを結合した異形の横断面形状に形成してある。この異形の横断面形状を有した連絡通路21は、同じ横断面積の連絡通路を単純に円形で構成したものと比較した場合、空間の幅を小さく設定することができ、より大きな毛細管力を得ることが可能となる。なお、本実施の形態では、連絡通路21として5つの細径円孔21aを結合した形状を例示したが、連絡通路は円形状以外のものであっても勿論よく、例えば、小さな三角形孔21a′を3つ結合した形状の横断面形状を有する連絡通路23等としてもよく(図9参照)、三角形孔以外の多角形孔を結合したものとしても勿論よい。
柱状部材20の相互間には、連結部22が設けてある。連結部22は、隣接する柱状部材20の周面間を連結するものであり、柱状部材20の一方の端面(図1では上端面)と面一または略面一となる位置で一体に成形してある。連結部22は、柱状部材20に対して軸方向に沿った寸法が小さく形成してあり、気相空間Aを分断することはない。また、連結部22は、柱状部材20から一方向に沿って延在し、隣接する連通孔124の間を通る位置に設けられており、連通孔124を塞ぐこともない。1つの柱状部材20から左右に突出している連結部22の一方を他方の端面(図1の下他面)と面一となる位置に設け、各柱状部材20の各連結部22の平面位置が互い違いになるように構成してもよい。本実施の形態では、外径が3mmの柱状部材20を適用し、前後左右方向に等間隔で配置してある。柱状部材20の軸方向に沿った寸法は0.4mmであり、連結部22の同方向寸法は0.1mmである。
図5に示すように、ベーパチャンバ1では、各柱状部材20は、各連絡通路21がそれぞれ表面層部材10の連通孔124に一致する位置、具体的には両者の軸心同士が同軸上に配置されている。これにより、一対の表面層部材10の液相空間B同士が、連通孔124および連絡通路21を介して一直線上に連通され、各液相空間Bの液体を流通させることができる。連絡通路21は、連通孔124に対して必ずしも同心で一致させる必要はなく、互いに多少ずれていても少なくとも一部同士が連通していれば1本の流路として構築できる。すなわち、一対の表面層部材10の積層方向(上下方向)で、連絡通路21と連通孔124との少なくとも一部が重なるように柱状部材20が配置されればよい。本実施の形態では、連絡通路21と連通孔124を同心で一致させるため、各連絡通路21のピッチは、各連通孔124のピッチと同一ピッチに設定してある。
一対の表面層部材10および柱状部材20を適用してベーパチャンバ1を構成する場合には、予め外層板110と内層板120とによって表面層部材10を成形した後、互いの間に柱状部材20を配設してもよいし、外層板110、内層板120、柱状部材20、内層板120、外層板110を順次積層し、この状態から例えば拡散接合を用いて互いの間を一時に接合させてもよい。この際、柱状部材20に複数の連絡通路21を設けているので、連絡通路21と連通孔124(液相空間B)とを高い精度で位置決めしなくとも確実に両者を連通させることができ、製造作業の容易化を図ることが可能となる。尚、図示しない位置決め手段、例えば位置決めピン等を用いて連絡通路21と連通孔124とを位置決めするようにしても勿論よい。
上記のように構成されたベーパチャンバ1では、表面層部材10に温度差がない場合、表面層部材10の凸部122を介して積層された外層板110と内層板120との間の液相空間Bに液相状態の冷媒が、各凸部122によって形成される毛細管力によって全面に広がった状態で存在し、さらに一対の液相空間B間を連通する柱状部材20の連絡通路21にも液相状態の冷媒が存在している。柱状部材20によって表面層部材10の間に確保された気相空間Aには、気相状態の冷媒が全体に広がった状態で存在する。
この状態から、例えば、図7に示すように、下方の表面層部材10の外表面に発熱体Hを接触させると、この近傍の液相空間Bに存在する冷媒が蒸発し、連通孔124を経て順次面方向に沿って気相空間Aの内部に拡散する(図7中の矢印X)。このとき、本実施の形態に係るベーパチャンバ1によれば、気相空間Aに設けた柱状部材20の間を連結する連結部22として、柱状部材20に対して軸方向に沿った寸法を小さく形成したものを適用し、さらに連結部22が連通孔124を塞がない位置に設けられているため、気相冷媒の拡散が妨げられたり、気相冷媒の拡散方向が一方向に偏いたりするような事態を招来することがない。したがって、被冷却体を任意の位置に取り付けても、熱輸送性能に差異が生じることなく、良好に熱を輸送することができる。
発熱体Hから離隔する位置に到達した気相冷媒は、温度の低い表面層部材10に接触すると熱を奪われて凝縮し、液相となって表面層部材10の液相空間Bに戻る(図7中の矢印Y)。液相空間Bに戻った液相冷媒は、毛細管力によって全面に広がるため、再び発熱体Hの発熱範囲に還流し(図7中の矢印Z)、そこで蒸発する。尚、発熱体Hに接触していない上方の表面層部材10の液相空間Bに戻った液相冷媒は、毛細管力によって全面に広がる際に連絡通路21の毛細管力により、下方に向けて浸透し、連絡通路21を通じて発熱体Hに接触した下方の表面層部材10の液相空間Bに還流する(図7中の矢印V)。この際、柱状部材20の連絡通路21としては、異形の横断面形状を有したものを適用しているため、より大きな毛細管力により、表面層部材10の液相空間Bで液相冷媒を効率よく移動させることが可能となる。以降、上述の動作を繰り返すことにより、発熱体Hの熱が冷媒によって低温部に運ばれることになり、発熱体Hを効率よく冷却することができるようになる。
以上のように、本実施の形態に係るベーパチャンバ1によれば、互いの間に確保した気相空間Aに冷媒を封入した状態で相互に対向配置された一対の表面層部材10を備え、それぞれの表面層部材10には、液相冷媒を面方向に沿って流通させる液相空間Bを形成するとともに、一対の表面層部材10の間の気相空間Aには、それぞれの表面層部材10の液相空間Bを互いに連絡する連絡通路21を設け、一方の表面層部材10に設けた液相空間Bの気相冷媒を、気相空間Aを経て拡散させるとともに、他方の表面層部材10に設けた液相空間Bの液相冷媒を連絡通路21から一方の表面層部材10の液相空間Bに移動させるようにした構成において、一対の表面層部材10の間に複数の柱状部材20を介在させ、各柱状部材20の内部に連絡通路21を複数設けるとともに、各表面層部材10には液相空間Bと気相空間Aとの間を連通する連通孔124を形成し、各連絡通路21は、それぞれ連通孔124に連通する位置に配置される。
このように、ベーパチャンバ1では、各表面層部材10に液相空間Bと気相空間Aとの間を連通する連通孔124を形成し、気相空間Aがベーパチャンバ1全体に渡って貫通、解放されているため、気相冷媒の拡散、移動が妨げられることがなく、被冷却体の取り付け位置による性能差が生じることを防止できる。また、各柱状部材20の各連絡通路21を、それぞれ表面層部材10の連通孔124に連通する位置に配置させているため、各液相空間B間での液相冷媒の移動を効率的にかつ円滑にすることができ、発熱体Hが接触する表面層部材10において冷媒が枯渇する事態を未然に防ぐことができる。さらに、液相空間Bを有した一対の表面層部材10の間に柱状部材20を介在させることで、表面層部材10の間に気相空間Aを確実に確保することができるとともに、表面層部材10の液相空間Bを連絡させる連絡通路21を構成することができるようになり、気相冷媒と液相冷媒の流れを分離する冷媒のループ回路ができ熱輸送量の低減を防ぐことができる。しかも、柱状部材20が気相空間A全体に渡り配置されているため強度的に有利となり、曲げ加工等を行っても性能の低下を抑えることができるうえ、柱状部材20に複数の連絡通路21を設けているので、連絡通路21と液相空間Bとを高い精度で位置決めしなくとも確実に両者を連通させることができ、製造作業の容易化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態のベーパチャンバ1によれば、平板状を成す外層板110と、平板状を成し、一方の面に複数の凸部122が形成されるとともに、各凸部122に隣接して貫通孔である連通孔124が開口した内層板120とを備え、外層板110の一方の面に内層板120の一方の面を対向させてこれら外層板110と内層板120とを積層することにより、凸部122の頂部を外層板110の平坦な面に着地させてその周囲に液相空間Bを形成している。これにより、表面層部材10を構成する一方の板である外層板110を両面平坦な平板状部材で形成しても、液相冷媒の高い輸送力等を備えた液相空間Bを構成できるため、簡素な構成で高い熱輸送力を確保することができ、コストも低減できる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、外層板110の一方の面(内面)は必ずしも平坦に形成する必要はなく、図3中に破線で示すような断面V字状や断面U字状等の溝部112を外層板110の内面の前後左右方向に延在するように、具体的には柱状部材20がない部分に形成し、この溝部112によって冷媒液の流れを調整・促進する構成とすることもできる。
また、上述した実施の形態では、凸部122を内層板120に設けた構成を例示したが、例えば、外層板110の内層板120に対向配置される一方の面(内面)に凸部122と同様な形状等からなる凸部(図示せず)を設け、内層板120には連通孔124と同様な形状の連通孔(図示せず)を外層板110の前記凸部に隣接する位置に貫通形成した構成とし、外層板110の前記凸部を内層板120の平坦な面に着地させてその周囲に液相空間Bを形成する構成としてもよい。換言すれば、平板状を成し、一方の面に複数の凸部(例えば、凸部122と同形状のもの)が形成された外層板110と、平板状を成し、外層板110の前記凸部に隣接した位置に貫通孔である連通孔124が開口した内層板120とを備え、外層板110の一方の面に内層板120の一方の面を対向させてこれら外層板110と内層板120とを積層することにより、前記凸部の頂部を内層板120の平坦な面に着地させてその周囲に液相空間Bを形成させた構成としてもよい。なお、この構成の場合、上記の溝部112は内層板120側に形成するとよい。
上述した実施の形態では、連絡通路21として柱状部材20の内部にのみ開口するものを例示したが、例えば、図8の(a)の第1変形例に示すように、柱状部材20′の内部にのみ開口する連絡通路21と、柱状部材20′の外周面に開口する連絡通路21′とを含むように構成しても構わない。この第1変形例を適用したベーパチャンバ1によれば、気相空間Aの容積を減少させることなく、連絡通路21,21′の横断面積、つまり液相冷媒の通過領域を大きく確保することができるようになり、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
上述した実施の形態では、柱状部材20として横断面が円形状のものを例示したが、必ずしも円形である必要はなく、横断面が多角形状、例えば、図8の(b)に示すように、六角形状の柱状部材20″を適用してもよい。この場合においても、第1変形例と同様に、柱状部材20″が内部にのみ開口する連絡通路21と、外周面に開口する連絡通路21″とを含むように構成すれば、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
1 ベーパチャンバ
10 表面層部材
20,20′,20″ 柱状部材
21,21′,21″ 連絡通路
22 連結部
110 外層板
120 内層板
122 凸部
124 連通孔
A 気相空間
B 液相空間

Claims (6)

  1. 互いの間に確保した気相空間に冷媒を封入した状態で相互に対向配置された一対の表面層部材を備え、
    それぞれの表面層部材には、液相冷媒を面方向に沿って流通させる液相空間を形成するとともに、一対の表面層部材の間の気相空間には、それぞれの表面層部材の液相空間を互いに連絡する連絡通路を設け、
    一方の表面層部材に設けた液相空間の気相冷媒を、前記気相空間を経て拡散させるとともに、他方の表面層部材に設けた液相空間の液相冷媒を前記連絡通路から一方の表面層部材の液相空間に移動させるようにしたベーパチャンバにおいて、
    前記一対の表面層部材の間に複数の柱状部材を介在させ、各柱状部材の内部に前記連絡通路を複数設けるとともに、各表面層部材には前記液相空間と前記気相空間との間を連通する連通孔を形成し、
    各連絡通路は、前記連通孔に連通する位置に配置されることを特徴とするベーパチャンバ。
  2. 請求項1記載のベーパチャンバにおいて、
    前記一対の表面層部材の積層方向で、各連絡通路が前記連通孔に重なる位置に配置されることを特徴とするベーパチャンバ。
  3. 請求項1または2記載のベーパチャンバにおいて、
    それぞれの表面層部材は、
    平板状を成す外層板と、
    平板状を成し、貫通孔が開口形成された内層板と、
    を備え、
    前記外層板の一方の面又は前記内層板の一方の面には、複数の凸部が形成され、
    前記外層板の一方の面に前記内層板の一方の面を対向させてこれら外層板と内層板とを積層することにより、前記外層板及び前記内層板のいずれか一方に形成された凸部の頂部を、前記外層板及び前記内層板のいずれか他方に着地させてその周囲に前記液相空間を形成するとともに、前記貫通孔を前記連通孔として機能させることを特徴とするベーパチャンバ。
  4. 請求項3記載のベーパチャンバにおいて、
    前記複数の凸部は、前記内層板に形成されるとともに、該内層板では、各凸部に隣接して前記貫通孔が開口形成されていることを特徴とするベーパチャンバ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のベーパチャンバにおいて、
    隣接する柱状部材の周面間には互いの間を連結する連結部を設け、
    前記連結部は、前記柱状部材に対して軸方向に沿った寸法を小さく形成したものであることを特徴とするベーパチャンバ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のバーパチャンバにおいて、
    前記柱状部材に形成する連絡通路は、複数の細径孔または多角形を結合した横断面形状を有することを特徴とするベーパチャンバ。
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