JP4721412B2 - 冷却器およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は冷却器およびその製造方法に関し、特に、発熱した車載用パワー半導体モジュール等を高効率で冷却するのに好適な液冷式マイクロチャンネル型の冷却器、およびその製造方法に関する。
パワー半導体モジュール等の発熱体を搭載する基板等における従来の冷却装置としては、一般的に、マイクロチャンネル型ヒートシンクが知られている。このマイクロチャンネル型ヒートシンクには、マイクロチャンネルを流れる冷却液の流れの状態に応じて、層流タイプのものと乱流タイプのものがある。層流タイプかまたは乱流タイプかは、マイクロチャンネルのサイズ、流路の形状、および内部構造によって決まる。
層流タイプのマイクロチャンネル型ヒートシンクは、ヒートシンク内部に非常に小さいサイズでありかつ冷却液の流れを乱さない形状・構造を有する微小流路(マイクロチャンネル)を多数形成している。これにより、大きな放熱面積と熱伝達率によって高い放熱性能の達成を企図する。
乱流タイプのマイクロチャンネル型ヒートシンクは、マイクロチャンネルの内部において板状ヒートシンクの厚み方向等に段差を形成したり、板状ヒートシンクの縦横方向に枝分かれした迷路を形成することにより、乱流を生じさせる構造を有する。これにより、大きな熱伝達率を確保しかつ高い放熱性能の達成を企図している。このヒートシンクは例えば下記の特許文献1,2に開示されている。
特許文献1はマイクロチャンネルチップを開示する。このマイクロチャンネルチップは、外観をなす全体形状が平板形状である。平板形状のマイクロチャンネルチップは、蓋板と中間板と底板の3枚の板材を合せて成る三層の積層構造によって形成されている。マイクロチャンネルチップでは、積層構造の各層部分に部分流路を形成し、これらを繋いでチップ内部に全体としてマイクロチャンネルを形成している。このマイクロチャンネルは、その内部に垂直壁部を作ることにより、冷却液の流れの方向を変え、乱流状態を発生させる。マイクロチャンネルの入口部は、蓋板の表面にそれぞれ異なる2種の原料流体を供給する2つの供給口として形成され、その出口部は蓋板の表面に1つの取出し口として形成される。2つの供給口から供給された2種の原料流体はマイクロチャンネルの内部で乱流状態により攪拌されて効率よく混合され、取出し口から取り出される。上記マイクロチャンネルチップに設けられたマイクロチャンネルは2種の原料流体を攪拌混合するための構造を有している。
特許文献2は電気部品等の冷却器等を開示する。この冷却器は、ヒートシンクとして使用され、金属層の積層構造によって形成される。金属層を接合して積層構造を形成するためDCB(Direct Copper Bond Technology)技術によって金属層の接合が行われる。この冷却器はマイクロチャンネルを有し、このマイクロチャンネルは乱流を生じさせる内部構造を有している。これにより、マイクロチャンネルを有する小型の冷却器であっても、冷却能力を高めている。しかし、乱流を発生させるための構造は複雑であり、製造コストが高くなる。
さらに、本発明に関連する他の先行技術として下記の特許文献3を挙げることができる。この特許文献3は集積回路パッケージで冷却液で冷却する構造を開示している。この冷却構造は、複数の集積回路等を搭載した基体と平行な平面に配置され、かつ各集積回路と並んで冷却液を流すマイクロチャンネル手段と、マイクロチャンネル手段との間で冷却液を授受する多岐管手段を備えたヒートシンクとを有する。この特許文献3では、マイクロチャンネルをエッチング法で作製する方法が示唆されている。
特開2004−202613号公報 特許2931579号公報 特公平6−80756号公報
従来の層流タイプのマイクロチャンネル型ヒートシンクはその製造方法に応じて次のような問題が提起される。例えば2枚の同形金属板材を重ねて2層構造の合せ板で形成し、かつ2枚の金属板材の各対向面の一方または両方を機械加工による溝加工で矩形溝を形成し、これらの矩形溝を利用してマイクロチャンネルを形成する方法がある。この製造方法によれば、加工時間が長くなり、コストが非常に高くなる。さらに金属板材の対向面の粗度が悪くなり、圧力損失が大きくなるという問題もある。またエッチングによる溝加工で上記溝を形成して合せ板とする場合には、マイクロチャンネルの断面が半円状または円状となるため、放熱面積が小さくなるという問題がある。
上記の層流タイプのマイクロチャンネル型ヒートシンクにおいて、多数の平行なマイクロチャンネルが形成される層部分を、例えば特許文献3に開示されるエッチングまたはプレス成形でスリットを形成した金属箔を積層し結合して作る場合には、当該マイクロチャンネル層部分には矩形の流路断面が形成されるので、望ましい放熱面積を確保できる。しかし、この構造の場合には、スリット間の金属箔部分が簾状に形成され、捩れが生じやすいという問題を有する。このため、積層構造を有するマイクロチャンネル層部分と、両側の金属板材を接合することが難しくなり、マイクロチャンネルを作ることが困難になる。
また特許文献1および特許文献2等による乱流タイプのマイクロチャンネル型ヒートシンクでは、マイクロチャンネル内に乱流を生じさせるために、マイクロチャンネルの流路断面は或る程度大きくすることが必要となる。このため、乱流タイプのマイクロチャンネル型ヒートシンクは、流量に対する放熱面積が小さくなるという問題が生じる。さらに特許文献2に示すごとく複数の異なる孔形状を有する金属箔を積層する構造を有するものでは、金属箔の重なり面積が小さくなり、積層方向への熱伝達が少なく、放熱性能がよくないという問題がある。またマイクロチャンネル内における乱流化により圧力損失も大きくなるという問題もある。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、板状の液冷式マイクロチャンネル型の冷却器で、冷却液のマイクロチャンネル(微小流路)の目的に応じて自由な流路設計を行うことができ、マイクロチャンネルを形成するスリットの長さ寸法および幅寸法を制限なく作ることができ、製造コストを低減することができ、蛇行流路構造を利用して微小渦流を作り熱交換能力を高めることができ、さらに乱流になることを防止して冷却液の圧力損失を低減しながら冷却能力を高めることができる冷却器およびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る冷却器およびその製造方法は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
第1の観点に係る冷却器は、金属箔を重ねて形成されるプレート状積層体(可撓性を有するシート状の積層体を概念的に含む)を厚み方向の部位ごとに複数形成し、さらにこれらの複数のプレート状積層体を重ねて積層構造体を形成し、積層構造体は内部に冷却液が流通する平行な複数のマイクロチャンネルを有する冷却器において、複数のマイクロチャンネルの各々は、重ねられた少なくとも第1および第2のプレート状積層体によって形成され、第1のプレート状積層体のマイクロチャンネル用流路部分と第2のプレート状積層体のマイクロチャンネル用流路部分(スリット状流路部分)は冷却液の流通方向にて連続通路を作るように位置をずらして形成されるとともに、第1のプレート状積層体と第2のプレート積層体とで形成される層内で、積層構造体の厚み方向に2段階で蛇行する流路形状を有する
上記の冷却器では、銅箔等の金属箔を用いて、2段構えの積層構造を利用して好ましくは拡散接合で一体化し冷却器を製作する。冷却器の内部に形成される多数のマイクロチャンネルは、それぞれ所定の位置関係になるように位置をずらせたスリットが形成された少なくとも2つのプレート状積層体を重ね、当該スリットが連通することにより形成される。この結果、多数のマイクロチャンネルは冷却器の厚み方向に蛇行するごとく形成される。
第2の観点に係る冷却器は、上記の構成において、好ましくは、第1のプレート状積層体は不連続な少なくとも2つのスリットを冷却液の流通方向に有し、第2のプレート状積層体は、第1のプレート状積層体の不連続な少なくとも2つのスリットを連通させるための少なくとも1つのスリットを冷却液の流通方向に有し、複数のマイクロチャンネルの各々について、第1のプレート状積層体のマイクロチャンネル用流路部分は第1のプレート状積層体の少なくとも2つのスリットで形成され、第2のプレート状積層体のマイクロチャンネル用流路部分は第2のプレート状積層体の少なくとも1つのスリットで形成される。この構成によって、マイクロチャンネルは連通されたスリットで形成される。またスリットは各プレート状積層体(スリット層部)でエッチング等により不連続に形成され、当該不連続部が捩れを防止する補強用リブ部として作用する。
の観点に係る冷却器は、上記の構成において、好ましくは、複数のマイクロチャンネルの各々は重ねられた3つ以上のプレート状積層体で形成され、3以上のプレート状積層体の各々のマイクロチャネル用流路部分は冷却液の流通方向にて連続通路を作るように段階的に位置をずらして形成されることで特徴づけられる。
の観点に係る冷却器は、上記の構成において、好ましくは、3つ以上のプレート状積層体の各々に不連続な少なくとも2つのスリットを冷却液の流通方向に形成し、3つ以上のプレート状積層体の各々は、不連続な少なくとも2つのスリットの形成位置を少しずつずらすことによりマイクロチャンネル用流路部分が形成され、複数のマイクロチャンネルの各々は、3つ以上のプレート状積層体の各々のマイクロチャンネル用流路部分によってその厚み方向に段階状に蛇行して形成される。
上記の冷却器の構成において、さらに、積層構造体は冷却液を供給する供給流路と冷却液を排出する排出流路とを備え、複数のマイクロチャンネルを供給流路と排出流路との間に設けるようにすることができる。積層構造体は矩形プレート形状を有し、積層構造体の表裏の面の一方に発熱体を実装するようにすることができる。また積層構造体の表裏の面の両方に発熱体を実装するようにすることができる。この場合、積層構造体の表裏の面のそれぞれに対応して個別に複数のマイクロチャンネルを含む流路層が設けられることが好ましい。なお発熱体は例えばパワー半導体素子である。
第1の観点に係る冷却器の製造方法は、金属箔を重ねて形成されるプレート状積層体を厚み方向の部位ごとに複数形成し、さらにこれらの複数のプレート状積層体を重ねて積層構造体を形成して成る冷却器の製造方法であって、金属箔に部位に応じた孔を加工する第1工程と、金属箔を重ねて上記部位に応じた孔によるスリットを有する複数のプレート状積層体を形成する第2工程と、複数のプレート状積層体を重ねて積層構造体を形成すると共に、スリットを重ねることによりマイクロチャンネルを形成する第3工程と、から成り、複数のプレート状積層体の各々のスリットは、冷却液の流通方向に不連続な少なくとも2つのスリットとして形成され、かつプレート状積層体ごとにスリットの形成位置が冷却液の流通方向にずらされ、マイクロチャンネルは積層構造体の厚み方向に段階状に蛇行して形成される方法である。
第2の観点に係る冷却器の製造方法は、上記の製造方法において、好ましくは、複数のプレート状積層体の各々のスリットは、冷却液の流通方向に不連続な少なくとも2つのスリットとして形成され、かつプレート状積層体ごとにスリットの形成位置が冷却液の流通方向にずらされ、マイクロチャンネルは積層構造体の厚み方向に段階状に蛇行して形成される。
上記の冷却器の製造方法において、さらに、金属箔の孔はエッチング加工または切削加工によって形成される。また金属箔およびプレート状積層体は拡散接合によって接合されることが好ましい。さらに金属箔およびプレート状積層体は銀ろう付けで接合することもできる。
本発明によれば、次の効果を奏する。
第1に、矩形プレート形状を有する冷却器であってその表面または表裏の両面に発熱体を取り付け、吸熱・放熱作用で当該発熱体を冷却する冷却器において、冷却器を2段構えの積層構造で形成し、エッチング等で形成した微小な流路幅と狭いピッチの流路を必要な長さまで積層・接合して作ることができる。このため、さらに、板状の液冷式マイクロチャンネル型の冷却器で、冷却液のマイクロチャンネル(微小流路)の目的に応じて自由な流路設計を行うことができる。
第2に、マイクロチャンネルを形成するスリットの長さ寸法および幅寸法を制限なく作ることができ、製造コストを低減することができる。
第3に、蛇行流路構造を利用して微小渦流を作り熱交換能力を高めることができ、さらに乱流になることを防止して冷却液の圧力損失を低減しながら冷却能力を高めることができる。
第4に、蛇行流路構造を多段で形成するようにしたため、断面積の変化が少なくなり、圧力損失をさらに低減することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図6に従って本発明に係る冷却器の第1実施形態を説明する。図1は冷却器の外観を示す斜視図であり、図2は冷却器の内部構造を説明するための透視図であり、図3は図2におけるA−A線断面を示す概略断面模式図であり、図4は図2におけるB−B線断面を示す概略断面模式図であり、図5は冷却器の積層構造を説明するための分解図であり、図6はマイクロチャンネル層を形成する2つのスリット層部の各スリットの形成位置の関係を説明するための各スリット層部の部分平面図である。
図1に示されるごとく冷却器10は全体的に略長方形の矩形板の形状を有している。冷却器10の厚みは目的に応じて任意に設計されるが、好ましくは略5mm程度である。また冷却器10の矩形形状の寸法は目的に応じて任意に設計されるが、好ましくは長辺が80mm程度、短辺が50mm程度のものである。図1の図示例では厚み等は若干誇張して描かれている。矩形の平板形状の冷却器10の4つの角部の各々には、好ましくは、締結具用の貫通孔11が形成されているが、これは必ずしも必要ではない。矩形板形状の冷却器は、図1中において上下に位置する表裏の面を有している。第1実施形態の冷却器10では、図1中の上面すなわち表面12に冷却対象である例えば6個の発熱体13A,13Bを取り付けるようにしている。発熱体13A,13Bの例としては、例えばパワー半導体モジュールを構成する回路要素であり、さらに詳しくはIGBT13Aやダイオード13B等の半導体素子である。発熱体13A,13Bの個数は任意である。なお半導体素子は実際は薄膜状のものであるが、図1では厚みを誇張して描いている。さらに冷却器10の表面12の上には、実際には、半導体素子の間を結線する多数の配線が設けられているが、図1においてそれらの図示は省略されている。
図1において、冷却器10の表面12には2つの孔14,15が形成されている。孔14は冷却液(矢印16)が冷却器10に導入される冷却液供給口であり、孔15は冷却液(矢印17)が冷却器10から取り出される冷却液排出口である。冷却液供給口14と冷却液排出口15の個数は、図示されたものに限定されず、冷却器10において目的に応じて任意の個数および位置で作ることができる。
図2〜図4に基づいて冷却器10の内部構造を説明する。図3と図4では、説明の便宜上、冷却液の流れが分かるように、冷却器10の厚みを特に誇張にして描いている。冷却器10の内部構造は、冷却液が流通する流路に関する構造である。冷却器10の内部の冷却液が流通する流路は、冷却液供給通路21と、冷却液排出通路22と、マイクロチャンネル領域23における多数のマイクロチャンネル23aとによって形成されている。
冷却液供給通路21は、上流端が上記の冷却液供給口14に繋がっており、かつ冷却器10の図2中手前側の長辺10aに沿って形成される直線的な通路である。冷却液供給通路21の直線通路部の他端は閉じている。冷却液供給通路21内の矢印24は冷却液の流れを示している。また冷却液排出通路22は、下流端が上記の冷却液排出口15に繋がっており、かつ冷却器10の図2中向う側の長辺10bに沿って形成される直線的な通路である。冷却液排出通路22内の矢印25は冷却液の流れを示している。冷却液供給通路21の直線通路部と冷却液排出通路22の直線通路部とは平行な位置関係になるように形成されている。
マイクロチャンネル領域23は、冷却液供給通路21の直線通路部と冷却液排出通路22の直線通路部との間の矩形な領域に形成されている。マイクロチャンネル領域23は、平行に形成された多数のマイクロチャンネル(微小流路)23aによって形成される。図2では、マイクロチャンネル23aの一部分(下側部分)を形成するスリット23a−2の配列パターンを示している。マイクロチャンネル23aの作り方の詳細については後述される。
多数のマイクロチャンネル23aの各々は、平面形状が略長方形をした冷却器10の短辺の部分に平行である。各マイクロチャンネル23aは、図4に示すごとく、上記の冷却液供給通路21の直線通路部と冷却液排出通路22の直線通路部との間を連通している。各マイクロチャンネル23aは、冷却液を分流して冷却液供給通路21から冷却液排出通路22へ流通させる働きを有している。図2において矢印26は、マイクロチャンネル領域23における多数のマイクロチャンネル23aの各々を流れる冷却液の流れる方向を、上側から見た状態で示している。マイクロチャンネル23aにおける冷却液の流れの矢印26を横から見ると、図4に示すごとく、冷却液の流れる方向に段差が形成され、その結果、上下の2段階で蛇行した状態で示される。このように多数のマイクロチャンネル23aの各々の内部で冷却液は2段階で上下に蛇行して流れる。
冷却器10でのマイクロチャンネル領域23におけるマイクロチャンネル23aの構造に関する実際の寸法の一例は、図3に示すごとく、流路幅d1は0.1mmであり、ピッチd2は0.2mmであり、深さd3は0.3mmである。ただし、深さについては、上記の通り段差を形成し蛇行させてマイクロチャンネルの流路が形成されているため、場所によっては0.3mmの半分の0.15mmとなっている。さらにマイクロチャンネル23aの寸法に関して、その流路長は例えば29mmである。
以上の結果、マイクロチャンネル領域23における平行な多数のマイクロチャンネル23aの本数は代表的に303本となる。冷却器10でのこれらのマイクロチャンネル23aが形成されているマイクロチャンネル層27の厚みは、マイクロチャンネル23aの上記深さ0.3mmと同じである。図3と図4に示したマイクロチャンネル層27は、後述するごとく、積層構造によって形成されている。
図2に示した各マイクロチャンネルの一部をなすスリット23a−2の幅およびピッチは、実際の冷却器10の寸法に比較して、説明の便宜上の観点から、約10倍程度に拡大して示されている。
上記のごとき内部構造を有する冷却器10によれば、冷却液供給口14に導入された冷却液は、矢印24,26,25の順で、冷却液供給通路21、マイクロチャンネル領域23のおける多数のマイクロチャンネル23a、冷却液排出通路22を流れ、冷却液排出口15から排出される。この間、多数のマイクロチャンネル23aの各々で冷却器10の厚み方向に蛇行しながら流れる冷却液は、冷却器10の表面12に取り付けられた発熱体13A,13Bから生じた熱を吸収し、これにより発熱体13A,13Bを冷却する。各マイクロチャンネル23aにおいて、冷却液は段差部によって厚み方向に蛇行して流れるので、マイクロチャンネル内では層流に近い流れであってかつ微小渦流を作ることができ、これにより冷却のための熱交換能力を高めることができる。またマイクロチャンネル23a内において乱流が生じるのを可能限り避けることができ、その結果、冷却液の圧力損失を低減することができる。
次に、図5と図6を参照して冷却器10の製造方法および積層構造について説明する。この冷却器10は、複数の金属箔を重ねて形成されるプレート状積層体(下記の流路上側層部32、2種類のスリット層部33,34、流路下側層部35など)と、このプレート状積層体を複数重ねて形成される積層構造体とに基づく2段構えの積層化の構造によって形成されている。
図5に示されるように、冷却器10は、その厚み方向に関して、その部位に応じて、上記表面12を形成する表面層部31、流路上側層部32、2種類のスリット層部33,34、流路下側層部35を備えている。これらのプレート状または箔状の表面層部31と流路上側層部32とスリット層部33,34と流路下側層部35とは、重ね合せられ、好ましくは拡散接合によって接合され、一体化されている。これにより上記の積層構造体が形成される。
表面層部31、流路上側層部32、スリット層部33,34、流路下側層部35の各々の平面形状に関して、それらの輪郭形状は略同じである。
上記の表面層部31は1枚の銅箔(例えばC1020)で形成される。その厚みは例えば0.05mmである。表面層部31は、前述した孔11に対応する孔11aを4つの角部に有し、かつ前述した冷却液供給口14に対応する孔14aと冷却液排出口15に対応する孔15aを各短辺に沿った箇所の中央位置に有している。表面層部31のこれらの孔はエッチング、切削加工、またはプレスによって形成される。
上記の流路上側層部32は、前述したマイクロチャンネル23aの天井壁を形成するプレート状積層体である。流路上側層部32は、厚み0.5mmの銅箔を2枚積層して形成される。2枚の銅箔は拡散接合によって接合される。流路上側層部32は、前述した孔11に対応する孔11bを4つの角部に有し、かつ前述した冷却液供給口14に対応する孔14bと冷却液排出口15に対応する孔15bを各短辺に沿った箇所の中央位置に有している。流路上側層部32のこれらの孔は各銅箔でエッチング、切削加工、またはプレスによって形成される。
上記のスリット層部33は、前述したマイクロチャンネル23aの上側流路部分を形成するプレート状積層体である。スリット層部33は、厚み0.05mmの銅箔を3枚積層して形成される。3枚の銅箔は拡散接合によって接合される。スリット層部33は、各マイクロチャンネル23aに対応して、不連続な2つのスリット23a−1が形成されている。2つのスリット23a−1の間の不連続な部分は捩れを生じさせない補強用リブ部となる。スリット層部33は、前述した孔11に対応する孔11cを4つの角部に有し、かつ前述した冷却液供給口14に対応する孔14cと冷却液排出口15に対応する孔15cを各短辺に沿った箇所の中央位置に有している。スリット層部33の上記のスリットおよび孔は各銅箔でエッチング、切削加工、またはプレスによって形成される。
上記のスリット層部34は、前述したマイクロチャンネル23aの下側流路部分を形成するプレート状積層体である。スリット層部34は、厚み0.05mmの銅箔を3枚積層して形成される。3枚の銅箔は拡散接合によって接合される。スリット層部34は、各マイクロチャンネル23aに対応して、不連続な3つの上記スリット23a−2が形成されている。3つのスリット23a−2の間の不連続な部分は捩れを生じさせない補強用リブ部となる。スリット層部34は、前述した孔11に対応する孔11dを4つの角部に有し、かつ前述した冷却液供給口14に対応する孔14dと冷却液排出口15に対応する孔15dを各短辺に沿った箇所の中央位置に有している。スリット層部34の上記のスリットおよび孔は各銅箔でエッチング、切削加工、またはプレスによって形成される。
スリット層部33とスリット層部34によって、これらのスリット層部が重ねて接合されるとき、2つのスリット23a−1と3つのスリット23a−2は、図4に示すごとく、上下の位置関係で連通し、マイクロチャンネル23aが形成される。スリット層部33の2つのスリット23a−1と、スリット層部34の3つのスリット23a−2とは、マイクロチャンネル23aにおける冷却液の流通方向にて連続通路を作るように位置をずらして形成されている。スリット層部33の2つのスリット23a−1と、スリット層部34の3つのスリット23a−2との間の上記の位置関係は、図6に示される。
2つのスリット層部33,34は、接合されることにより、図3と図4で示したマイクロチャンネル層27を形成する。
上記の流路下側層部35は、前述したマイクロチャンネル23aの底面部を形成し、さらに前述した冷却液供給通路21を形成する溝と冷却液排出通路22を形成する溝を有するプレート状積層体である。流路下側層部35は、上記通路用溝のためのスリットが形成された厚み0.5mmの4枚の銅箔と、当該スリットが形成されない厚み0.5mmの2枚の銅箔とを、積層することにより形成される。6枚の銅箔は拡散接合によって接合される。流路下側層部35は、前述した孔11に対応する孔11eを4つの角部に有し、かつ上記の通路21,22のための溝を有している。流路下側層部35における溝のためのスリットまたは孔は各銅箔でエッチング、切削加工、またはプレスによって形成される。
図5において、矢印16,17は前述の通り冷却液の流れを示している。
上記の2段構えの積層構造で形成される冷却器10によれば、異なるスリット23a−1,23a−2がエッチング等で形成された2つのスリット層部33,34を重ね合せることによりマイクロチャンネル23aを形成するようにした。このため、冷却液のマイクロチャンネル23aを、冷却目的に応じて自由に設計することができる。またスリット層部33,34において補強リブを備えるようにしたため、捩れの発生を防止でき、マイクロチャンネル23aを形成するスリット23a−1,23a−2の長さ寸法および幅寸法を制限なく作ることができる。
なお上記実施形態の説明では、接合方法を拡散接合としたが、接合方法はこれに限定されない。例えば銀ろう付け(約800℃)を用いることもできる。
次に図7を参照して本発明に係る冷却器の第2実施形態を説明する。図7は、第1実施形態における図4と同様な図である。図7において、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態に係る冷却器40では、上記のマイクロチャンネル層27を、第1実施形態のごとく2種類のスリット層部33,34ではなく、3種類以上のスリット層部を用いて形成している。図7に示した構造では、例えば6種類のスリット層部41,42,43,44,45,46を用いてマイクロチャンネル層27が形成されている。6つのスリット層部41〜46の全体的な形状は、上記のスリット層部33,34と実質的に同じである。相違する点は、第1に、スリット層部41〜46のそれぞれに形成されるスリットのパターンが互いに異なり、スリット層部41〜46の各スリットはマイクロチャンネルの流れ方向(26)に少しずつ位置をずらすように形成される。これにより、マイクロチャンネルにおいて冷却器40の厚み方向に多段(6段)の流路が形成される。なお、第2の相違点として、冷却器40内に形成される冷却液供給通路21と冷却液排出通路22は、厚み方向の略全体に形成されるので、スリット層部41〜46においてもそれぞれのスリットと共に、冷却液供給通路21と冷却液排出通路22を形成するための孔が形成されている。その他の構成は第1実施形態の冷却器10と実質的に同じである。また冷却器40の製造方法も、第1実施形態の冷却器10の製造方法と実質的に同じである。
第2実施形態に係る冷却器40によれば、第1実施形態で説明した作用効果に加えて、各マイクロチャンネルの流路が冷却器の厚み方向に階段状に多段で形成されているので、断面積の変化が少なくなり、圧力損失を低減することができる。
次に図8〜図10を参照し本発明に係る冷却器の第3実施形態を説明する。図8は、図3と同様な図であり、図9は図4と同様な図であり、図10は図5と同様な図である。第3実施形態の各図において、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る冷却器50の外観形状は、第1実施形態に係る冷却器10と実質的に同じである。第3実施形態の冷却器50は、表裏の両面に発熱体を取り付け、両面に設けた発熱体を冷却できる構造を有している。そのため、冷却器50の内部には、表面12と裏面51のそれぞれに対応してマイクロチャンネル層27を設けている。冷却器50では、マイクロチャンネル層27は上下2層で作られている。
図8と図9で、上下のマイクロチャンネル層27で多数のマイクロチャンネル23aが形成されている。冷却器50におけるマイクロチャンネル層27の構造や寸法等は、第1実施形態に係る冷却器10のマイクロチャンネル層27の構造や寸法等と実質的に同じである。上下のマイクロチャンネル層27の各々を形成するスリット層部は、第1実施形態で説明したスリット層部33,34と同じである。マイクロチャンネル層27を形成する2つのスリット層部33,34によって、図9に示すごとく、各マイクロチャンネル23aで上下に蛇行する冷却液の流れが形成される。
冷却器50内に形成される冷却液供給通路21と冷却液排出通路22は、図9に示されるごとく、冷却器50の長辺部分に沿って上下のマイクロチャンネル層27の間の中間層部52に形成される。
図10に従って、冷却器50の積層構造および製造方法を説明する。中間層部52を冷却器50の厚み方向における中間として、その上側と下側に、マイクロチャンネル層27が形成される。中間層部52の上側には、表面層部31と流路上側層部32とスリット層部33,34が設けられる。中間層部52の下側には、スリット層部34とスリット層部33と流路下側層部53が設けられる。流路下側層部53は流路上側層部32と実質的に同じ積層構造を有し、下側のスリット層部34とスリット層部33で形成されるマイクロチャンネルの壁面を形成する。
上記の中間層部52は、上下のマイクロチャンネル層27におけるマイクロチャンネル23aの壁面部を形成し、さらに前述した冷却液供給通路21を形成する溝と冷却液排出通路22を形成するスリットを有するプレート状積層体である。中間層部52は、上記通路21,22用のスリット54,55が形成された厚み0.5mmの4枚の銅箔を積層することにより形成される。この積層構造は第2の積層構造体を形成する。4枚の銅箔は拡散接合によって接合される。中間層部52は、前述した孔11に対応する孔11fを4つの角部に有し、かつ上記の通路21,22のためのスリットを有している。中間層部52における溝のためのスリットまたは孔は各銅箔でエッチング、切削加工、またはプレスによって形成される。
上記の第3実施形態による冷却器50によれば、第1実施形態で説明した作用効果に併せて、冷却器50の表裏両面に設けた発熱体を効率よく冷却することができるという効果が発揮される。
図11に本発明に係る冷却器の第4実施形態を示す。図11は図4または図7と同様な図である。図11で上記の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。この実施形態は第3実施形態の変形例である。この冷却器60では、表裏の面のそれぞれに応じてマイクロチャンネル層27を設けると共に、各マイクロチャンネル層27に形成されるマイクロチャンネルを第2実施形態と同様に例えば6種類のスリット層部41〜46を用いて多段で形成している。
第4実施形態の冷却器60によれば、第3実施形態の作用効果に加えて、各マイクロチャンネル層における各マイクロチャンネルの流路が冷却器の厚み方向に階段状に多段で形成されているので、圧力損失を低減することができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、半導体モジュール等の発熱体を冷却する冷却器として当該発熱体を高い熱交換性能で冷却するのに利用される。
本発明の第1実施形態に係る冷却器の外観を示す斜視図である。 第1実施形態に係る冷却器の内部構造を説明するための透視図である。 図2におけるA−A線断面を示す概略断面模式図である。 図2におけるB−B線断面を示す概略断面模式図である。 第1実施形態に係る冷却器の積層構造を説明するための分解図である。 マイクロチャンネル層を形成する2つのスリット層部の各スリットの形成位置の関係を説明するための各スリット層部の部分平面図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却器に関する図4と同様な図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却器に関する図3と同様な図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却器に関する図4と同様な図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却器に関する図5と同様な図である。 本発明の第4実施形態に係る冷却器に関する図4と同様な図である。
符号の説明
10 冷却器
12 表面
13A 発熱体
13B 発熱体
14 冷却液供給口
15 冷却液排出口
21 冷却液供給通路
22 冷却液排出通路
23 マイクロチャンネル領域
23a マイクロチャンネル
23a−1 スリット
23a−2 スリット
27 マイクロチャンネル層
31 表面層部
32 流路上側層部
33 スリット層部
34 スリット層部
35 流路下側層部
40 冷却器
50 冷却器
60 冷却器

Claims (13)

  1. 金属箔を重ねて形成されるプレート状積層体を厚み方向の部位ごとに複数形成し、さらにこれらの複数のプレート状積層体を重ねて積層構造体を形成し、
    前記積層構造体は内部に冷却液が流通する平行な複数のマイクロチャンネルを有する冷却器において、
    前記複数のマイクロチャンネルの各々は、
    重ねられた少なくとも第1および第2の前記プレート状積層体によって形成され、前記第1のプレート状積層体のマイクロチャンネル用流路部分と前記第2のプレート状積層体のマイクロチャンネル用流路部分とは前記冷却液の流通方向にて連続通路を作るように位置をずらして形成されるとともに、
    前記第1のプレート状積層体と前記第2プレート状積層体とで形成される層内で、前記積層構造体の厚み方向に2段階で蛇行する流路形状を有することを特徴とする冷却器。
  2. 前記第1のプレート状積層体は不連続な少なくとも2つのスリットを前記冷却液の流通方向に有し、
    前記第2のプレート状積層体は、前記第1のプレート状積層体の不連続な少なくとも2つの前記スリットを連通させるための少なくとも1つのスリットを前記冷却液の流通方向に有し、
    前記複数のマイクロチャンネルの各々について、前記第1のプレート状積層体の前記マイクロチャンネル用流路部分は前記第1のプレート状積層体の少なくとも2つの前記スリットで形成され、前記第2のプレート状積層体の前記マイクロチャンネル用流路部分は前記第2のプレート状積層体の少なくとも1つの前記スリットで形成される、
    ことを特徴とする請求項1記載の冷却器。
  3. 前記複数のマイクロチャンネルの各々は重ねられた3つ以上の前記プレート状積層体で形成され、3以上の前記プレート状積層体の各々のマイクロチャネル用流路部分は前記冷却液の流通方向にて連続通路を作るように段階的に位置をずらして形成されることを特徴とする請求項1記載の冷却器。
  4. 3つ以上の前記プレート状積層体の各々に不連続な少なくとも2つのスリットを前記冷却液の流通方向に形成し、
    3つ以上の前記プレート状積層体の各々は、不連続な少なくとも2つの前記スリットの形成位置を少しずつずらすことにより前記マイクロチャンネル用流路部分が形成され、
    前記複数のマイクロチャンネルの各々は、3つ以上の前記プレート状積層体の各々の前記マイクロチャンネル用流路部分によってその厚み方向に段階状に蛇行して形成される、
    ことを特徴とする請求項3記載の冷却器。
  5. 前記積層構造体は前記冷却液を供給する供給流路と前記冷却液を排出する排出流路とを備え、前記複数のマイクロチャンネルは前記供給流路と前記排出流路との間に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却器。
  6. 前記積層構造体は矩形プレート形状を有し、前記積層構造体の表裏の面の一方に発熱体が実装されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷却器。
  7. 前記積層構造体は矩形プレート形状を有し、前記積層構造体の表裏の面の両方に発熱体が実装されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷却器。
  8. 前記積層構造体の表裏の面のそれぞれに対応して個別に前記複数のマイクロチャンネルを含む流路層が設けられることを特徴とする請求項7記載の冷却器。
  9. 前記発熱体はパワー半導体素子であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の冷却器。
  10. 金属箔を重ねて形成されるプレート状積層体を厚み方向の部位ごとに複数形成し、さらにこれらの複数のプレート状積層体を重ねて積層構造体を形成して成る冷却器の製造方法であって、
    前記金属箔に前記部位に応じた孔を加工する第1工程と、
    前記金属箔を重ねて前記部位に応じた前記孔によるスリットを有する前記複数のプレート状積層体を形成する第2工程と、
    前記複数のプレート状積層体を重ねて前記積層構造体を形成すると共に、前記スリットを重ねることによりマイクロチャンネルを形成する第3工程と、
    からなり、
    前記複数のプレート状積層体の各々の前記スリットは、冷却液の流通方向に不連続な少なくとも2つのスリットとして形成され、かつ前記プレート状積層体ごとに前記スリットの形成位置が前記冷却液の前記流通方向にずらされ、前記マイクロチャンネルは前記積層構造体の厚み方向に段階状に蛇行して形成されることを特徴とする冷却器の製造方法。
  11. 前記金属箔の前記孔はエッチング加工または切削加工によって形成されることを特徴とする請求項10記載の冷却器の製造方法。
  12. 前記金属箔および前記プレート状積層体は拡散接合によって接合されることを特徴とする請求項10記載の冷却器の製造方法。
  13. 前記金属箔および前記プレート状積層体は銀ろう付けで接合されることを特徴とする請求項10記載の冷却器の製造方法。
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