JP2014134320A - ボイラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイラの発停を繰り返すことなく圧力安定性を向上可能なボイラシステムを提供すること。
【解決手段】ボイラシステム1は、負荷率を連続的に変更して燃焼可能な複数のボイラ20を備えるボイラ群2と、要求負荷に応じてボイラ群2の燃焼状態を制御する制御部4と、を備え、制御部4は、要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量が増加基準蒸気量を超えた場合に、燃焼させるボイラ20の台数を増加させる。このとき、燃焼状態にあるボイラ20のうちの1のボイラ20の燃焼を停止する基準となる停止基準蒸気量に増加ヒステリシスを加えて増加基準蒸気量を設定することで、ボイラ20の増加後すぐに当該ボイラ20が停止することを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラシステムに関する。より詳しくは、燃焼状態の制御を比例制御で行うボイラシステムに関する。
従来、複数のボイラを燃焼させて蒸気を発生させるボイラシステムとして、ボイラの燃焼量を連続的に増減させて蒸気の発生量を制御する、いわゆる比例制御方式のボイラシステムが提案されている。
例えば、特許文献1には、ボイラを、台数増加負荷ゾーン、最適運転負荷ゾーン及び台数減少負荷ゾーンの3つの負荷ゾーンに区分し、ボイラが台数増加負荷ゾーンで燃焼している場合に燃焼させるボイラの台数を増加させ、ボイラが台数減少負荷ゾーンで燃焼している場合に燃焼させるボイラの台数を減少させる比例制御ボイラの制御方法が提案されている。そして、この特許文献1で提案された比例制御ボイラの制御方法では、燃焼させるボイラの台数の増減を行った後には、燃焼しているすべてのボイラを均等な負荷率で運転させている。
特開平11−132405号公報
ところで、比例制御方式のボイラシステムといっても、ボイラの発停はオン/オフ制御で行わなければならず、運転を開始又は停止したボイラの負荷率は大きく変動する。そのため、燃焼させるボイラの台数を増減した場合には、比例制御方式による連続制御が活かされずに圧力安定性の悪化につながるおそれがある。特に、ボイラの発停が繰り返される場合には、圧力安定性が大きく損なわれるおそれがある。
また、ボイラシステムでは、急激な負荷変動や一時的な必要蒸気量の増加に対応できる程度の蒸気量を余力として確保しておくことが好ましく、余力の確保には、燃焼させるボイラの台数を増加することが最も簡易である。
しかしながら、確保する余力量によっては、図9に示すように負荷が若干増加しただけで燃焼させるボイラを増加させる必要がある。そして、若干の負荷増加に伴いボイラを増加させたのでは、燃焼を開始したボイラは最小燃焼状態で燃焼しなければならず、その後、負荷が減少すると直ちに運転を停止することになり、ボイラの発停が繰り返されてしまう。
そこで、本発明は、ボイラの発停を繰り返すことなく圧力安定性を向上可能なボイラシステムを提供することを第1の目的とし、また、圧力安定性を向上させつつ、急激な負荷変動や一時的な必要蒸気量の増加に対する余力を確保可能なボイラシステムを提供することを第2の目的とする。
本発明は、負荷率を連続的に変更して燃焼可能な複数のボイラを備えるボイラ群と、要求負荷に応じて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記ボイラ群には、燃焼させるボイラを増加させる基準となる増加基準蒸気量が設定されており、前記制御部は、前記要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量が前記増加基準蒸気量を超えた場合に、燃焼させるボイラの台数を増加させるボイラ台数制御部を備えるボイラシステムに関する。
また、前記ボイラ群には、複数のボイラが燃焼している状態において燃焼状態にあるボイラのうちの1のボイラの燃焼を停止する基準となる停止基準蒸気量が更に設定されており、前記停止基準蒸気量に所定蒸気量を加えた蒸気量を前記増加基準蒸気量として設定することが好ましい。
また、前記制御部は、前記複数のボイラそれぞれについて最大蒸気量と出力している蒸気量との差である余力蒸気量を算出するとともに、算出された前記余力蒸気量の和である合計余力蒸気量を算出する余力算出部を更に備え、前記ボイラ群には、急激な要求負荷の変動に対して想定される蒸気量の増加に対する余力を示す変動蒸気量が設定されており、前記ボイラ台数制御部は、前記余力算出部により算出された前記合計余力蒸気量が前記変動蒸気量を下回った場合であっても、前記要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量が前記増加基準蒸気量を超えた場合に限り、燃焼させるボイラの台数を増加させることが好ましい。
また、前記ボイラ台数制御部は、前記合計余力蒸気量が前記変動蒸気量を下回った場合、該変動蒸気量と前記合計余力蒸気量との差に相当する台数のボイラを燃焼停止状態から給蒸準備状態に移行させることが好ましい。
また、前記制御部は、燃焼させるボイラの台数を増加させた場合、燃焼させるすべてのボイラを均一な負荷率で燃焼させることが好ましい。
本発明によれば、ボイラの発停を繰り返すことなく圧力安定性を向上させることができる。また、本発明によれば、圧力安定性を向上させつつ、急激な負荷変動や一時的な必要蒸気量の増加に対する余力を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るボイラシステムの全体構成を示す図である。 上記実施形態に係るボイラ群の概略を示す図である。 上記実施形態に係る台数制御装置の機能構成を示すブロック図である。 上記実施形態のボイラシステムの動作の概略を示す図である。 上記実施形態のボイラシステムの動作の概略を示す図である。 上記動作によるボイラ群の燃焼状態の概略を示す図である。 上記実施形態のボイラシステムの処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態のボイラシステムの処理の流れを示すフローチャートである。 従来のボイラシステムの動作に伴うボイラ群の燃焼状態の概略を示す図である。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明のボイラシステム1の全体構成につき、図1を参照しながら説明する。
ボイラシステム1は、複数(5台)のボイラ20を含むボイラ群2と、これら複数のボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力を測定する蒸気圧センサ7と、ボイラ群2の燃焼状態(負荷率)を制御する制御部4を有する台数制御装置3と、を備える。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20に接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御装置3に電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(ボイラ群2で発生した蒸気の圧力)を測定し、測定した蒸気圧に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して台数制御装置3に送信する。
台数制御装置3は、信号線16を介して、複数のボイラ20と電気的に接続されている。この台数制御装置3は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧に基づいて、各ボイラ20の燃焼状態を制御する。台数制御装置3の詳細については、後述する。
以上のボイラシステム1は、ボイラ群2で発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気使用設備18に供給可能とされている。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御装置3は、この蒸気消費量の変動に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
具体的には、蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷(蒸気消費量)が増加し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量(後述の出力蒸気量)が不足すれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷(蒸気消費量)が減少し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が過剰になれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が増加することになる。従って、ボイラシステム1は、蒸気圧センサ7により測定された蒸気圧の変動に基づいて、要求負荷の変動をモニターすることができる。そして、ボイラシステム1は、蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量を算出する。
ここで、本実施形態のボイラシステム1を構成する複数のボイラ20について説明する。図2は、本実施形態に係るボイラ群2の概略を示す図である。
本実施形態のボイラ20は、燃焼量(負荷率)を連続的に変更して燃焼可能な比例制御ボイラからなる。
比例制御ボイラとは、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。比例制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するバルブの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
また、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部22における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、ボイラ20の出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
本実施形態では、ボイラ20の燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更は、ボイラ20(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、燃焼量が連続的に制御可能となっている。
より具体的には、複数のボイラ20それぞれには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量Uが設定されている。これにより、ボイラ20は、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、単位蒸気量U単位で、蒸気量を変更可能となっている。なお、以下では、ボイラ20の最小燃焼状態S1における蒸気量を最小蒸気量と呼び、ボイラ20の最大燃焼状態S2における蒸気量を最大蒸気量と呼ぶ。
単位蒸気量Uは、最大蒸気量に応じて適宜設定できるが、ボイラシステム1における出力蒸気量の必要蒸気量に対する追従性を向上させる観点から、ボイラ20の最大蒸気量の0.1%〜20%に設定されることが好ましく、1%〜10%に設定されることがより好ましい。
なお、出力蒸気量とは、ボイラ群2により出力される蒸気量を示し、この出力蒸気量は、複数のボイラ20それぞれから出力される蒸気量の合計値により表される。
また、複数のボイラ20には、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラ20を選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。図2に示すように、ボイラ20の1号機ボイラから5号機ボイラのそれぞれに「1」〜「5」の優先順位が割り当てられている場合、1号機ボイラの優先順位が最も高く、5号機ボイラの優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、後述の制御部4の制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
また、ボイラ群2には、燃焼するボイラの台数を決定するための停止基準閾値及び増加基準閾値が設定されている。本実施形態では、停止基準閾値として停止基準蒸気量を用い、増加基準閾値として変動蒸気量(第1増加閾値)及び増加基準蒸気量(第2増加閾値)を用いることとしている。
停止基準蒸気量は、燃焼状態にあるボイラ20のうちの1のボイラ20の燃焼を停止する基準となる蒸気量であり、必要蒸気量が停止基準蒸気量に達する(以下になる又はより小さくなる)と燃焼状態にあるボイラ20のうちの1のボイラ20の燃焼を停止する。なお、停止基準蒸気量は任意に設定することができるが、説明を容易にするため本実施形態では、燃焼しているボイラ20の台数×最小蒸気量を停止基準蒸気量として設定する。即ち、燃焼させるボイラ20を2台から1台に減少する停止基準蒸気量として2800kg/hを設定し、3台から2台に減少する停止基準蒸気量として4200kg/hを設定し、4台から3台に減少する停止基準蒸気量として5600kg/hを設定し、5台から4台に減少する停止基準蒸気量として7000kg/hを設定する。
また、変動蒸気量は、急激な負荷変動に対応して短時間に増加させられる余力の蒸気量であり、ボイラ群2の燃焼状態に応じて、後述の制御部4の制御又は管理者による手動制御により設定される。一例として、ボイラシステム1の立ち上がり時には大きな変動蒸気量が設定され、安定状態に移った後は小さな変動蒸気量が設定される。
後述するように、ボイラ群2は、燃焼しているボイラ20の余力の和(後述の合計余力蒸気量)が変動蒸気量を超えるように制御される。即ち、後述の合計余力蒸気量が設定された変動蒸気量以下になると、停止していたボイラ20が燃焼を開始し、ボイラ20の台数が増加する。
また、増加基準蒸気量は、燃焼させるボイラを増加させる基準となる蒸気量であり、必要蒸気量が増加基準蒸気量に達する(以上又はより大きくなる)と、停止していたボイラ20が燃焼を開始し、ボイラ20の台数が増加する。
ここで、ボイラ20の発停が繰り返されることを防止するため、本実施形態では、燃焼させるボイラ20の台数を増加した場合における停止基準蒸気量に増加ヒステリシス(所定蒸気量)を加えた蒸気量を増加基準蒸気量として設定する。なお、増加ヒステリシスは、任意に設定することとしてよく、本実施形態では増加ヒステリシスとして4000kg/hを設定することとしている。そのため、燃焼しているボイラ20が1台である場合には、2台のボイラ20が燃焼している場合の停止基準蒸気量(2800kg/h)に増加ヒステリシス(4000kg/h)を加えた6800kg/hが増加基準蒸気量となる。また、燃焼しているボイラ20を2台から3台に増加する場合には、3台のボイラ20が燃焼している場合の停止基準蒸気量(4200kg/h)に増加ヒステリシスを加えた8200kg/hが増加基準蒸気量となり、以下同様である。
以上のボイラ20は、図1に示すように、燃焼が行われるボイラ本体21と、ボイラ20の燃焼状態を制御するローカル制御部22と、を備える。
ローカル制御部22は、要求負荷に応じてボイラ20の燃焼状態を変更させる。具体的には、ローカル制御部22は、信号線16を介して台数制御装置3から送信される台数制御信号に基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する。
また、ローカル制御部22は、台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16を介して台数制御装置3に送信する。台数制御装置3で用いられる信号としては、ボイラ20の実際の燃焼状態、及びその他のデータが挙げられる。
次に、台数制御装置3の詳細について説明する。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、記憶部5と、制御部4と、を備える。
記憶部5は、台数制御装置3(制御部4)の制御により各ボイラ20に対して行われた指示の内容や、各ボイラ20から受信した燃焼状態等の情報、複数のボイラ20の優先順位の設定の情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報、ボイラ群2の停止基準蒸気量、増加基準蒸気量及び変動蒸気量に関する設定の情報等を記憶する。
制御部4は、信号線16を介して各ボイラ20に各種の指示を行ったり、各ボイラ20から各種のデータを受信したりして、5台のボイラ20の燃焼状態や優先順位を制御する。各ボイラ20は、台数制御装置3から燃焼状態の変更指示の信号を受けると、その指示に従って当該ボイラ20を制御する。
具体的には、本実施形態の制御部4は、図3に示すように、必要蒸気量算出部41と、出力蒸気量算出部42と、偏差算出部43と、ボイラ台数制御部44と、を含んで構成される。
必要蒸気量算出部41は、蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて、要求負荷に応じた必要蒸気量を算出する。
出力蒸気量算出部42は、ローカル制御部22から送信される各ボイラ20の燃焼状態に基づいて、ボイラ群2により出力される蒸気量である出力蒸気量を算出する。
偏差算出部43は、必要蒸気量と出力蒸気量との偏差量を算出する。また、偏差算出部43は、ボイラ20の蒸気量が変更された場合には、必要蒸気量と、蒸気量変更後のボイラ群2の出力蒸気量と、の偏差量を算出する。
ボイラ台数制御部44は、必要蒸気量に変動があった場合に蒸気量を変更させるボイラ20を選択する。具体的には、ボイラ台数制御部44は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きい場合、複数のボイラ20のうち負荷率の低いボイラ20を選択し、必要蒸気量が出力蒸気量よりも小さい場合、複数のボイラ20のうち負荷率の高いボイラ20を選択する。また、ボイラ台数制御部44は、複数のボイラ20の負荷率が等しい場合、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きいと最も優先順位の高いボイラ20を選択し、必要蒸気量が出力蒸気量よりも小さいと最も優先順位の低いボイラ20を選択する。
そして、ボイラ台数制御部44は、選択したボイラ20の単位蒸気量Uが偏差算出部43が算出した偏差量以下である場合に、選択したボイラ20の蒸気量を単位蒸気量Uだけ変更する。
ここで、本発明に係るボイラシステム1による燃焼させるボイラ20の台数制御の詳細について説明する。
ボイラシステム1は、燃焼量が減少していく状態では、停止基準閾値に基づいて燃焼させるボイラ20を減少する制御を行う。即ち、ボイラ群2に求められる必要蒸気量が停止基準蒸気量に達すると、燃焼しているボイラ20のうちの1台のボイラ20の運転を停止する。
一方、燃焼量が増加していく状態では、ボイラシステム1は、増加基準閾値に基づいて燃焼させるボイラ20の台数を増加する制御を行う。具体的には、燃焼量の増加に伴い減少するボイラ群2の余力(後述の合計余力蒸気量)が第1増加閾値(変動蒸気量)以下になり、ボイラ群2に求められる必要蒸気量が第2増加閾値(増加基準蒸気量)を超えると、停止しているボイラ20の燃焼を開始し、燃焼するボイラ20の台数を増加する。
なお、第1増加閾値及び第2増加閾値に基づく台数制御では、ボイラ群2の余力が変動蒸気量以下になった場合であっても、必要蒸気量が増加基準蒸気量を超えない限りボイラ20の台数が増加することがないため、急負荷変動に対して設定された変動蒸気量分の余力を確保できない場合がある。そこで、ボイラシステム1では、このような場合に燃焼停止状態S0にあるボイラ20を給蒸準備状態に設定し、変動蒸気量分の余力を確保することとしている。なお、給蒸準備状態とは、給蒸していないが圧力を保持している状態である。
このような制御を行うため本実施形態の制御部4(ボイラ台数制御部44)は、減缶判定部441と、余力算出部442と、増缶判定部443と、余力判定部444と、を含んで構成される。
減缶判定部441は、必要蒸気量と減少基準蒸気量とを比較し、必要蒸気量が減少基準蒸気量に達したか否かを判定する。
そして、ボイラ台数制御部44は、減缶判定部441により必要蒸気量が減少基準蒸気量に達したと判定されると、燃焼しているボイラ20のうちの1台のボイラ20の運転を停止し、ボイラ20の台数を減少する。
余力算出部442は、燃焼状態にある複数のボイラ20のそれぞれについて、最大蒸気量と該ボイラ20が出力している蒸気量との差(即ち、該ボイラ20における余力)である余力蒸気量を算出する。また、余力算出部442は、給蒸準備状態にあるボイラ20について、余力蒸気量を算出する。なお、給蒸準備状態にあるボイラ20の余力蒸気量は最大蒸気量(7000kg/h)となる。また、以下において燃焼状態にあるボイラ20の余力蒸気量を余力蒸気量(燃焼)と呼び、給蒸準備状態にあるボイラ20の余力蒸気量を余力蒸気量(準備)と呼ぶことがある。
また、余力算出部442は、余力蒸気量の和である合計余力蒸気量(即ち、ボイラ群2における余力)を算出する。なお、余力算出部442は、合計余力蒸気量として、燃焼状態にあるボイラ20の余力蒸気量(燃焼)の和である合計余力蒸気量(燃焼)、及び燃焼状態にあるボイラ20の余力蒸気量(燃焼)と給蒸準備状態にあるボイラ20の余力蒸気量(準備)との和である合計余力蒸気量(燃焼+準備)を算出する。
増缶判定部443は、ボイラ群2に設定された変動蒸気量と余力算出部442が算出した合計余力蒸気量(燃焼)とを比較し、燃焼しているボイラ20のみで変動蒸気量分の余力が確保されているか否かを判定するとともに、必要蒸気量と増加基準蒸気量とを比較し、必要蒸気量が増加基準蒸気量に達したか否かを判定する。
そして、ボイラ台数制御部44は、増缶判定部443により合計余力蒸気量(燃焼)が変動蒸気量よりも小さいと判定され、かつ、必要蒸気量が増加基準蒸気量に達したと判定されると、給蒸を停止しているボイラ20の燃焼を開始し、ボイラ20の台数を増加する。なお、ボイラ台数制御部44は、ボイラ20の台数を変更した後、変更後に燃焼しているボイラ20のすべてを均一な負荷率で燃焼させる。
一方、ボイラ台数制御部44は、合計余力蒸気量(燃焼)が変動蒸気量よりも小さいと判定されても、必要蒸気量が増加基準蒸気量に達していない場合には、ボイラ20の台数を増加しない。
余力判定部444は、ボイラ群2に設定された変動蒸気量と余力算出部442が算出した合計余力蒸気量(燃焼+準備)とを比較し、給蒸準備状態にあるボイラ20を含むボイラ群2全体で変動蒸気量分の余力が確保されているか否かを判定する。
そして、ボイラ台数制御部44は、余力判定部444により合計余力蒸気量(燃焼+準備)が変動蒸気量よりも小さいと判定されると、燃焼停止状態S0にあるボイラ20を給蒸準備状態に移行する。
以上、本実施形態のボイラシステム1の構成について説明した。続いて、本実施形態のボイラシステム1の動作を、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態のボイラシステム1による増加基準閾値に基づく台数増加時の動作を示す。なお、図4では、2台のボイラ20のみを図示し、その他のボイラ20を省略している。また、図4では、変動蒸気量として4000kg/hが設定されているものとする。
図4(1)を参照して、1台のボイラ20が運転を停止している状態で、もう1台のボイラ20から1800kg/hの蒸気が出力されているため、現在の合計余力蒸気量(燃焼)は5200kg/hである。この状態で必要蒸気量が増加すると、ボイラ20から出力する蒸気を増加することで必要蒸気量に対して追従させる。このとき、図4(1)では、燃焼状態にあるボイラ20の合計余力蒸気量(燃焼)のみで設定された変動蒸気量(4000kg/h)を確保できているため、必要蒸気量の増加に対して燃焼状態にある1台のボイラのみで追従させることになる。
その後、図4(2)に示すように、燃焼状態にあるボイラ20から出力される蒸気量が3000kg/hに達すると、蒸気量の増加に伴い合計余力蒸気量(燃焼)が減少し、設定された変動蒸気量(第1増加閾値)分の余力が確保できなくなる。
このとき、停止しているボイラ20の運転を開始し、燃焼するボイラ20を2台に増加すると、図4(2A)に示すように、2台のボイラ20のそれぞれに余力蒸気量が生じるため、合計余力蒸気量(燃焼)が増加し、変動蒸気量分の余力を確保することができる。しかしながら、燃焼するボイラ20を2台から1台に減少する停止基準蒸気量が2800kg/hであるため、必要蒸気量が3000kg/hになった時点で燃焼するボイラ20を増加したのでは、その後に必要蒸気量が若干減少しただけで、直ちにボイラ20の運転を停止してしまうことになる。
そこで、ボイラシステム1では、変動蒸気量(第1増加閾値)分の余力を確保できなくなっただけではボイラ20の台数を増加せず、その後、必要蒸気量が増加基準蒸気量(第2増加閾値)に達するまで1台のボイラ20のみで必要蒸気量に対して追従させる。
即ち、図4(3)に示すように、停止基準蒸気量(2800kg/h)に増加ヒステリシス(4000kg/h)を加えた増加基準蒸気量(6800kg/h)に到達するまで、燃焼しているボイラ20の蒸気量を増加させる。そして、必要蒸気量が増加基準蒸気量に到達すると、停止しているボイラ20の運転を開始し、燃焼するボイラ20を2台に増加する。
その結果、図4(4)に示すように、2台のボイラ20から3400kg/hの蒸気が出力されることになる。ここで、ボイラ20の台数を増加した後の3400kg/hの蒸気量は、最小蒸気量に対して十分に余裕があるため、その後、必要蒸気量が減少したとしても、必要蒸気量が停止基準蒸気量に達することがない。その結果、運転を開始したボイラ20が直ちに停止することがなく、ボイラ20の発停を繰り返すことがない。
ところで、変動蒸気量分の余力を確保できなくなった後も必要蒸気量が増加基準蒸気量に達するまでボイラ20を増加しない場合、余力の確保が不十分になってしまう。図4(3)では、変動蒸気量として4000kg/hが設定されているにも関わらず、合計余力蒸気量(燃焼)として200kg/hしか確保できていない。
そこで、ボイラシステム1では、燃焼しているボイラ20のみで変動蒸気量分の余力を確保できない場合には、燃焼停止状態S0にあるボイラ20を給蒸準備状態に移行させることで余力の確保を行うこととしている。このようなボイラシステム1による余力確保の動作を図5に示す。
図5(1)に示すように、変動蒸気量として4000kg/hが設定されている状態で、1号機ボイラのみが1800kg/hの蒸気を出力し、他のボイラ20が運転を停止している。このとき、ボイラ群2の合計余力蒸気量(燃焼+準備)は5200kg/hであり、変動蒸気量分の余力の確保ができている。
その後、図5(2)に示すように、必要蒸気量が3000kg/hに上昇すると、1号機ボイラから出力される蒸気が1800kg/hから3000kg/hに増加する。その結果、合計余力蒸気量(燃焼+準備)が5200kg/hから4000kg/hに減少し、変動蒸気量分の余力の確保ができなくなる。
すると、図5(3)に示すように、制御部4(ボイラ台数制御部44)は、燃焼停止状態S0にある2号機ボイラを給蒸準備状態に移行して、合計余力蒸気量(燃焼+準備)を増加させる。図5では、4000kg/hに減少した合計余力蒸気量が11000kg/h(=4000+7000)に増加し、変動蒸気量分の余力が確保されている。
このように、本実施形態のボイラシステム1では、必要蒸気量が停止基準蒸気量に余裕(増加ヒステリシス)を持たせた増加基準蒸気量に達した場合にボイラ20の台数を増加するため、燃焼させるボイラ20の台数を増加した後に直ちに停止基準蒸気量に達することがない。その結果、図6(1)に示すように、燃焼量を連続的に制御する台数固定運転ゾーンを確保することができ、図9に示すようなボイラ20の発停の繰り返しを防止できる。よって、ボイラシステム1によれば、圧力安定性を向上させることができる。
一方、増加基準蒸気量に増加ヒステリシス分の余裕を持たせると、図6(1)に示すように、変動蒸気量分の余力を十分に確保することができない。このとき、余力の確保のために停止しているボイラ20の運転を開始したのでは、停止基準蒸気量に対する余裕が少なく、その後の必要蒸気量の減少に伴い運転を開始したボイラ20が直ちに停止してしまう可能性がある。
この点、本実施形態のボイラシステム1では、ボイラ20の運転を開始するのではなく燃焼停止状態S0にあるボイラ20を給蒸準備状態に移行させることで、変動蒸気量分の余力を確保する。その結果、図6(2)に示すように、台数固定運転ゾーンを確保し圧力安定性を向上させつつ、急激な負荷変動に対する余力を十分に確保することができる。
次に、ボイラシステム1によるボイラ群2の燃焼状態の制御の流れにつき、図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8は、ボイラシステム1の制御の流れを示すフローチャートである。
初めに、処理の前準備として単位蒸気量U、増加基準蒸気量、停止基準蒸気量等の各種情報を設定する(ステップST1)。続いて、ステップST2において、制御部4は、現在のボイラ群2の燃焼状態等に基づいて変動蒸気量の設定を行う。
続いて、ステップST3において、制御部4は、必要蒸気量及び偏差量を算出する。即ち、必要蒸気量算出部41が蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて要求負荷に応じた必要蒸気量を算出し、出力蒸気量算出部42が各ボイラ20の燃焼状態に基づいて出力蒸気量を算出すると、偏差算出部43は、必要蒸気量と出力蒸気量との偏差量を算出する。
続いて、ステップST4において、制御部4は、蒸気量の変動が必要であるか否かを判定する。本実施形態では、制御部4は、偏差量が0である場合に蒸気量の変動が必要でないと判定し、偏差量が0でない場合に蒸気量の変動が必要であると判定する。蒸気量の変動が必要でない場合には、ステップST2の処理に戻り、蒸気量の変動が必要な場合には、続いてステップST5の処理に移る。
ステップST5において、制御部4(ボイラ台数制御部44)は、各ボイラ20への燃焼指示を設定する。即ち、ボイラ台数制御部44は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きい場合、負荷率の低いボイラ20に対して単位蒸気量Uに相当する分の負荷率を増加するように指示し、必要蒸気量が出力蒸気量よりも小さい場合、負荷率の高いボイラ20に対して単位蒸気量Uに相当する分の負荷率を減少するように指示する。また、ボイラ台数制御部44(減缶判定部441)は、必要蒸気量が停止基準蒸気量よりも小さい場合、燃焼しているボイラ20のうちの1台のボイラ20の運転を停止するように指示する。
続いて、ステップST6において、制御部4(ボイラ台数制御部44)は、燃焼するボイラ20の台数を増加するか否かを判定する増缶判定処理を行う。なお、増缶判定処理の詳細については、図8で後述する。
続いて、ステップST7において、制御部4は、各ボイラ20へ燃焼指示を出力し、各ボイラ20から出力される蒸気量を制御する。また、ステップST6の処理が終わると、制御部4は、ステップST2の処理に戻り、ステップST2〜ステップST6の処理を繰り返す。
次に、ステップST6における増缶判定処理の詳細について、図8を参照して説明する。
初めに、ステップST61において、制御部4(余力算出部442)は、現在燃焼しているボイラ20のそれぞれの余力蒸気量(燃焼)を算出するとともに、その和である合計余力蒸気量(燃焼)を算出する。続いて、ステップST62において、制御部4(増缶判定部443)は、算出した合計余力蒸気量(燃焼)が変動蒸気量以上であるか否かを判定する。このとき、変動蒸気量以上である場合には、制御部4は、増缶判定処理を終了し、変動蒸気量未満である場合には、制御部4は、続いて、ステップST63の処理に移る。
ステップST63において、制御部4(増缶判定部443)は、必要蒸気量と増加基準蒸気量とを比較し、必要蒸気量が増加基準蒸気量以上であるか否かを判定する(ステップST64)。このとき、増加基準蒸気量以上である場合には、制御部4は、続いて、ステップST65の処理に移り、増加基準蒸気量未満である場合には、制御部4は、続いてステップST66の処理に移る。
ステップST65において、制御部4(ボイラ台数制御部44)は、燃焼するボイラ20の台数を1台増加する。なお、給蒸準備状態のボイラ20が存在する場合には、制御部4は、給蒸準備状態のボイラ20から優先して燃焼(給蒸を開始)させることが好ましい。この処理が終了すると、制御部4は、増缶判定処理を終了する。
また、ステップST66において、制御部4(余力算出部442)は、給蒸準備状態のボイラ20を含めた合計余力蒸気量(燃焼+準備)を算出する。続いて、制御部4(余力判定部444)は、合計余力蒸気量(燃焼+準備)が変動蒸気量以上であるか否かを判定する(ステップST67)。このとき、変動蒸気量以上である場合には、制御部4は、増缶判定処理を終了し、変動蒸気量未満である場合には、制御部4は、続いて、ステップST68の処理に移る。
ステップST68において、制御部4(ボイラ台数制御部44)は、燃焼停止状態S0になるボイラ20を給蒸準備状態に移行させ、増缶判定処理を終了する。
以上説明したボイラシステム1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ボイラ群2に燃焼させるボイラ20の台数を増加させる基準となる増加基準蒸気量を設定した。そして、制御部4は、要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量が増加基準蒸気量を超えた場合に燃焼させるボイラの台数を増加させる構成とした。これにより、ボイラ20がいたずらに増加することがないため、ボイラ20の発停を繰り返すことなく圧力安定性を向上させることができる。
(2)ボイラ群2に、燃焼状態にあるボイラ20のうちの1のボイラ20の燃焼を停止する基準となる停止基準蒸気量、及び停止基準蒸気量に増加ヒステリシスを加えた蒸気量を増加基準蒸気量として設定した。これにより、増加基準蒸気量と停止基準蒸気量との間に増加ヒステリシス分の余裕が生じるため、燃焼させるボイラ20の台数を増加した後に必要蒸気量が減少したとしても、必要蒸気量が直ちに停止基準蒸気量に達することがなく、ボイラ20の発停の繰り返しを防止することができ、圧力安定性を向上させることができる。
(3)ボイラ群2に、急激な要求負荷の変動に対して想定される蒸気量の増加に対する余力を示す変動蒸気量を設定した。そして、制御部4は、ボイラ群2の合計余力蒸気量(燃焼)が変動蒸気量を下回った場合であっても、必要蒸気量が増加基準蒸気量を超えた場合に限り、燃焼させるボイラの台数を増加させることとした。これにより、余力の確保によりボイラ20の発停が繰り返されてしまうことを防止でき、圧力安定性を向上させることができる。
(4)制御部4は、合計余力蒸気量(燃焼+準備)が変動蒸気量を下回った場合、該変動蒸気量と合計余力蒸気量(燃焼+準備)との差に相当する台数のボイラを燃焼停止状態から給蒸準備状態に移行させることとした。これにより、圧力安定性を向上させつつ、急激な負荷変動に対する余力を十分に確保することができる。
(5)制御部4は、燃焼させるボイラの台数を増加させた場合、燃焼させるすべてのボイラを均一な負荷率で燃焼させることとした。これにより、複数のボイラ20の負荷率を平準化することができる。
以上、本発明のボイラシステム1の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を、3台の又は5台のボイラ20からなるボイラ群2を備えるボイラシステムに適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、6台以上のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよく、また、2台のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
また、本実施形態では、複数のボイラ20それぞれから出力される蒸気量の合計値をボイラ群2の出力蒸気量としたが、これに限らない。即ち、台数制御装置3(制御部4)から複数のボイラ20に送信される燃焼指示信号から算出される蒸気量である指示蒸気量の合計値をボイラ群2の出力蒸気量として扱ってもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
20 ボイラ
4 制御部
41 必要蒸気量算出部
42 出力蒸気量算出部
43 偏差算出部
44 ボイラ台数制御部
441 減缶判定部
442 余力算出部
443 増缶判定部
444 余力判定部
U 単位蒸気量

Claims (5)

  1. 負荷率を連続的に変更して燃焼可能な複数のボイラを備えるボイラ群と、要求負荷に応じて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、
    前記ボイラ群には、燃焼させるボイラを増加させる基準となる増加基準蒸気量が設定されており、
    前記制御部は、前記要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量が前記増加基準蒸気量を超えた場合に、燃焼させるボイラの台数を増加させるボイラ台数制御部を備えるボイラシステム。
  2. 前記ボイラ群には、複数のボイラが燃焼している状態において燃焼状態にあるボイラのうちの1のボイラの燃焼を停止する基準となる停止基準蒸気量が更に設定されており、
    前記増加基準蒸気量は、前記停止基準蒸気量に所定蒸気量を加えた蒸気量である、請求項1に記載のボイラシステム。
  3. 前記制御部は、
    前記複数のボイラそれぞれについて最大蒸気量と出力している蒸気量との差である余力蒸気量を算出するとともに、算出された前記余力蒸気量の和である合計余力蒸気量を算出する余力算出部を更に備え、
    前記ボイラ群には、急激な要求負荷の変動に対して想定される蒸気量の増加に対する余力を示す変動蒸気量が設定されており、
    前記ボイラ台数制御部は、前記余力算出部により算出された前記合計余力蒸気量が前記変動蒸気量を下回った場合であっても、前記要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量が前記増加基準蒸気量を超えた場合に限り、燃焼させるボイラの台数を増加させる請求項2に記載のボイラシステム。
  4. 前記ボイラ台数制御部は、前記合計余力蒸気量が前記変動蒸気量を下回った場合、該変動蒸気量と前記合計余力蒸気量との差に相当する台数のボイラを燃焼停止状態から給蒸準備状態に移行させる請求項3に記載のボイラシステム。
  5. 前記制御部は、燃焼させるボイラの台数を増加させた場合、燃焼させるすべてのボイラを均一な負荷率で燃焼させる請求項1から4のいずれかに記載のボイラシステム。
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