JP2014133736A - 腸絨毛伸長組成物及び抗コクシジウム組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規な腸絨毛伸長組成物及び抗コクシジウム組成物を提供すること。
【解決手段】乳酸菌(特に、Streptococcus faecalis)、酪酸菌(特に、Clostridium butyricum)及び糖化菌(特に、Bacillus mesentericus)を少なくとも含む組成物が、腸絨毛伸長、炎症抑制及びコクシジウム症の予防、抑制、軽減及び治療に効果を有することを確認して、本発明を完成した。
【解決手段】乳酸菌(特に、Streptococcus faecalis)、酪酸菌(特に、Clostridium butyricum)及び糖化菌(特に、Bacillus mesentericus)を少なくとも含む組成物が、腸絨毛伸長、炎症抑制及びコクシジウム症の予防、抑制、軽減及び治療に効果を有することを確認して、本発明を完成した。
Description
本発明は、腸絨毛伸長組成物及び抗コクシジウム組成物に関する。
腸絨毛とは、小腸の内表面に存在する、粘膜の指状ないしは木の葉状の細かい突起を意味し、小腸の内表面積を拡げるのに役に立っている。すなわち、小腸の絨毛を伸長させることができれば消化吸収を向上させることができる。
特許文献1は、「乳酸菌(但し、EGF産生組換え乳酸菌は除く)、その死菌体及びそれらの処理物を有効成分として含有することを特徴とする動物の小腸絨毛伸張剤」を開示している。
しかし、特許文献1に記載の小腸絨毛伸張剤の組成は、本発明の腸絨毛伸長組成物の組成とはまったく異なる。
しかし、特許文献1に記載の小腸絨毛伸張剤の組成は、本発明の腸絨毛伸長組成物の組成とはまったく異なる。
一方、EU諸国では2006年1月以降、抗コクシジウム及び抗ヒストモナス剤を除くすべての成長促進目的の抗菌性飼料添加物の使用が禁止された(EC.2003)。また、米国においても抗菌性飼料添加物の適正使用を進める目的で、抗菌性飼料添加物の効能から「発育促進」を除外する方向で検討を進めている(US FDA CVM. 2012)。
日本では、家畜等への抗菌性物質の使用により選択される薬剤耐性菌の食品健康影響に関するリスク評価が食品安全委員会において進められており(食品安全委員会. 2006)、農林水産省では食品安全委員会から提出されたリスク評価書に基づいた抗菌性飼料添加物の適正なリスク管理を行うこととしているが、消費者の畜産物に対する安全指向に対応して、生菌剤を利用した抗菌性物質に依存しないブロイラー生産が広がりつつある。
日本では、家畜等への抗菌性物質の使用により選択される薬剤耐性菌の食品健康影響に関するリスク評価が食品安全委員会において進められており(食品安全委員会. 2006)、農林水産省では食品安全委員会から提出されたリスク評価書に基づいた抗菌性飼料添加物の適正なリスク管理を行うこととしているが、消費者の畜産物に対する安全指向に対応して、生菌剤を利用した抗菌性物質に依存しないブロイラー生産が広がりつつある。
生菌剤の作用機構は広範囲にわたるが、基本的には、腸内に到達した生菌が直接的あるいは間接的に腸管上皮への病原菌の接触を阻害する(競合排除)作用、腸内に到達した生菌が腸管内で生産する有機酸や過酸化水素により病原菌を排除する(化学的阻害)作用及び腸内に到達した生菌が宿主の免疫系を刺激することにより宿主の生体防御機能を高める(免疫修飾)作用と考えられており(Flint & Garner. 2009)、生菌剤の投与によるSalmonellaやCampylobacterなどの病原菌の増殖抑制、発育促進、飼料要求率の改善、産卵成績の向上などが報告されている(Fuller. 1989, et al.)。しかし、これらの効果は環境要因の違いや、生菌剤の種類、投与量などにより影響を受けるとの指摘もある(Yang et al. 2009)。
さらに、生菌剤投与時のブロイラーの腸管等の機能性面への効果について検討した研究は少ない。
さらに、生菌剤投与時のブロイラーの腸管等の機能性面への効果について検討した研究は少ない。
また、抗コクシジウム剤に関し、下記の報告がある。
特許文献2は、{下記する(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を、生後から25日よりも長期間にわたって動物に経口投与すること、を特徴とするコクシジウム症を抑制する方法。
(A)乳酸菌(ラクトバチルス・ガッセリ)発酵物:ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して得た乳酸菌の菌体、該乳酸菌の培養物、該乳酸菌破砕物、該乳酸菌培養物残渣、それらの処理物(濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状物、稀釈物、殺菌物から選ばれる少なくともひとつ)の少なくともひとつ。
(B)プロピオン酸菌(プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ)発酵物:乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して得たプロピオン酸菌の菌体、該プロピオン酸菌培養物、該プロピオン酸菌破砕物、該プロピオン酸菌培養物残渣、それらの処理物(濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状物、稀釈物、殺菌物から選ばれる少なくともひとつ)の少なくともひとつ。}を開示している。
特許文献3は、「プロバイオティクスとして、最低1種類以上のプロバイオティクスを粉末状にする製法」を開示している。
特許文献4は、「ピネン、チモール、オイゲノール及びリモネンを含有することを特徴とするコクシジウム症の予防及び/又は治療用飼料」を開示している。
しかしながら、上記特許文献2〜3は、「本発明のコクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療用組成物の組成」を開示又は示唆をしていない。
特許文献2は、{下記する(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を、生後から25日よりも長期間にわたって動物に経口投与すること、を特徴とするコクシジウム症を抑制する方法。
(A)乳酸菌(ラクトバチルス・ガッセリ)発酵物:ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して得た乳酸菌の菌体、該乳酸菌の培養物、該乳酸菌破砕物、該乳酸菌培養物残渣、それらの処理物(濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状物、稀釈物、殺菌物から選ばれる少なくともひとつ)の少なくともひとつ。
(B)プロピオン酸菌(プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ)発酵物:乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して得たプロピオン酸菌の菌体、該プロピオン酸菌培養物、該プロピオン酸菌破砕物、該プロピオン酸菌培養物残渣、それらの処理物(濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状物、稀釈物、殺菌物から選ばれる少なくともひとつ)の少なくともひとつ。}を開示している。
特許文献3は、「プロバイオティクスとして、最低1種類以上のプロバイオティクスを粉末状にする製法」を開示している。
特許文献4は、「ピネン、チモール、オイゲノール及びリモネンを含有することを特徴とするコクシジウム症の予防及び/又は治療用飼料」を開示している。
しかしながら、上記特許文献2〜3は、「本発明のコクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療用組成物の組成」を開示又は示唆をしていない。
以上により、新たな腸絨毛伸長組成物及び抗コクシジウム組成物の開発が望まれている。
本発明は、新規な腸絨毛伸長組成物及び抗コクシジウム組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究を行った。
乳酸菌(特に、Streptococcus faecalis)、酪酸菌(特に、Clostridium butyricum)及び糖化菌(特に、Bacillus mesentericus)を少なくとも含む組成物が、腸絨毛伸長、炎症抑制及びコクシジウム症の予防、抑制、軽減及び治療に効果を有することを確認して、本発明を完成した。
乳酸菌(特に、Streptococcus faecalis)、酪酸菌(特に、Clostridium butyricum)及び糖化菌(特に、Bacillus mesentericus)を少なくとも含む組成物が、腸絨毛伸長、炎症抑制及びコクシジウム症の予防、抑制、軽減及び治療に効果を有することを確認して、本発明を完成した。
本発明は以下の通りである。
1.乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含む腸絨毛伸長組成物。
2.前記枯草菌が、糖化菌である前項1に記載の腸絨毛伸長組成物。
3.乳酸菌がStreptococcus faecalisであり、酪酸菌がClostridium butyricumであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericusである前項2に記載の腸絨毛伸長組成物。
4.乳酸菌がStreptococcus faecalis T-110(Enterococcus faeciumT-110)であり、酪酸菌がClostridium butyricum TO-Aであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericus TO-A(Bacillus subtilis TO-A)である前項2又は3に記載の腸絨毛伸長組成物。
5.前項1〜4のいずれか1に記載の腸絨毛伸長組成物を含む抗コクシジウム剤。
6.乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含むコクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療用組成物。
7.前記枯草菌が、糖化菌である前項6に記載の組成物。
8.乳酸菌がStreptococcus faecalisであり、酪酸菌がClostridium butyricumであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericusである前項7に記載の組成物。
9.乳酸菌がStreptococcus feacalis T-110(Enterococcus faeciumT-110)であり、酪酸菌がClostridium butyricum TO-Aであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericus TO-A(Bacillus subtilis TO-A)である前項7又は8に記載の組成物。
10.前項6〜9のいずれか1に記載の組成物を含む動物用飼料又は飲料水。
11.前項6〜9のいずれか1に記載の組成物を含む抗コクシジウム剤。
12.ワクチンと併用投与することを特徴とする前項11に記載の抗コクシジウム剤。
13.コクシジウム予防・治療剤と併用投与することを特徴とする前項11に記載の抗コクシジウム剤。
14.前項10に記載の動物用飼料又は飲料水、並びに/又は、前項11〜13のいずれか1に記載の抗コクシジウム剤を、ヒトを除く動物に投与することを特徴とするコクシジウム症を予防、抑制、軽減、及び/又は治療しながら動物を飼育する方法。
1.乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含む腸絨毛伸長組成物。
2.前記枯草菌が、糖化菌である前項1に記載の腸絨毛伸長組成物。
3.乳酸菌がStreptococcus faecalisであり、酪酸菌がClostridium butyricumであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericusである前項2に記載の腸絨毛伸長組成物。
4.乳酸菌がStreptococcus faecalis T-110(Enterococcus faeciumT-110)であり、酪酸菌がClostridium butyricum TO-Aであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericus TO-A(Bacillus subtilis TO-A)である前項2又は3に記載の腸絨毛伸長組成物。
5.前項1〜4のいずれか1に記載の腸絨毛伸長組成物を含む抗コクシジウム剤。
6.乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含むコクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療用組成物。
7.前記枯草菌が、糖化菌である前項6に記載の組成物。
8.乳酸菌がStreptococcus faecalisであり、酪酸菌がClostridium butyricumであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericusである前項7に記載の組成物。
9.乳酸菌がStreptococcus feacalis T-110(Enterococcus faeciumT-110)であり、酪酸菌がClostridium butyricum TO-Aであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericus TO-A(Bacillus subtilis TO-A)である前項7又は8に記載の組成物。
10.前項6〜9のいずれか1に記載の組成物を含む動物用飼料又は飲料水。
11.前項6〜9のいずれか1に記載の組成物を含む抗コクシジウム剤。
12.ワクチンと併用投与することを特徴とする前項11に記載の抗コクシジウム剤。
13.コクシジウム予防・治療剤と併用投与することを特徴とする前項11に記載の抗コクシジウム剤。
14.前項10に記載の動物用飼料又は飲料水、並びに/又は、前項11〜13のいずれか1に記載の抗コクシジウム剤を、ヒトを除く動物に投与することを特徴とするコクシジウム症を予防、抑制、軽減、及び/又は治療しながら動物を飼育する方法。
本発明の乳酸菌(特に、Streptococcus faecalis)、酪酸菌(特に、Clostridium butyricum)及び糖化菌(特に、Bacillus mesentericus)を少なくとも含む組成物を投与することにより、以下の効果を有することを確認した。
(1)コクシジウム症の予防、抑制、軽減及び治療効果
(2)腸管健康度を改善する効果(腸内環境改善効果)
(3)体重を増加させる効果
(3)FCR(飼料要求率:Feed Conversion Ratio)を改善させる効果
(4)腸絨毛(高)を伸長させる効果
(5)絨毛高/陰窩深の比率を上昇させる効果
(6)総IgA濃度を高める効果
(7)シャンクの色調を高める効果
(8)堆積物のアンモニア濃度の低減効果
(9)腸管長さ(特に、盲腸)の伸張効果
(10)床敷性状の向上効果
(11)ワクチン及び/又はコクシジウム予防剤・治療剤と併用投与した場合において、ワクチン及びコクシジウム治療剤のストレスを緩和する効果
(12)炎症抑制効果
(13)Clostridium perfringensの抑制効果
(14)小腸の粘膜組織改善効果
(1)コクシジウム症の予防、抑制、軽減及び治療効果
(2)腸管健康度を改善する効果(腸内環境改善効果)
(3)体重を増加させる効果
(3)FCR(飼料要求率:Feed Conversion Ratio)を改善させる効果
(4)腸絨毛(高)を伸長させる効果
(5)絨毛高/陰窩深の比率を上昇させる効果
(6)総IgA濃度を高める効果
(7)シャンクの色調を高める効果
(8)堆積物のアンモニア濃度の低減効果
(9)腸管長さ(特に、盲腸)の伸張効果
(10)床敷性状の向上効果
(11)ワクチン及び/又はコクシジウム予防剤・治療剤と併用投与した場合において、ワクチン及びコクシジウム治療剤のストレスを緩和する効果
(12)炎症抑制効果
(13)Clostridium perfringensの抑制効果
(14)小腸の粘膜組織改善効果
以下に、本発明を詳細に説明する。
(本発明の組成物)
本発明の組成物は、乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含む組成物である。好ましくは、枯草菌は糖化菌である。
乳酸菌は、好ましくは、Streptococcus faecalisであり、より好ましくはStreptococcus faecalis T-110(別名として、「Enterococcus faeciumT-110」がある)である。酪酸菌は、好ましくは、Clostridium butyricumであり、より好ましくはClostridium butyricum TO-Aである。糖化菌は、好ましくは、Bacillus mesentericusであり、より好ましくはBacillus mesentericus TO-A(別名として、「Bacillus subtilis TO-A」がある)である。
なお、上記の菌は、生菌でも死菌でもよいが、好ましくは生菌である。
本発明の組成物は、東亜薬品工業株式会社から入手可能である。
本発明の組成物は、乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含む組成物である。好ましくは、枯草菌は糖化菌である。
乳酸菌は、好ましくは、Streptococcus faecalisであり、より好ましくはStreptococcus faecalis T-110(別名として、「Enterococcus faeciumT-110」がある)である。酪酸菌は、好ましくは、Clostridium butyricumであり、より好ましくはClostridium butyricum TO-Aである。糖化菌は、好ましくは、Bacillus mesentericusであり、より好ましくはBacillus mesentericus TO-A(別名として、「Bacillus subtilis TO-A」がある)である。
なお、上記の菌は、生菌でも死菌でもよいが、好ましくは生菌である。
本発明の組成物は、東亜薬品工業株式会社から入手可能である。
(本発明の組成物の投与方法)
本発明の組成物の投与方法及び投与量は特に限定されないが、通常、配合飼料に配合するか、混餌で投与すればよい。
例えば、配合飼料に配合する場合や混飼で投与(給与)する場合の投与(給与)量は0.01%〜0.5%(0.001g〜1.25g/1日)である。
本発明の組成物の投与方法及び投与量は特に限定されないが、通常、配合飼料に配合するか、混餌で投与すればよい。
例えば、配合飼料に配合する場合や混飼で投与(給与)する場合の投与(給与)量は0.01%〜0.5%(0.001g〜1.25g/1日)である。
(本発明の組成物の投与対象)
本発明の組成物の投与対象は、ヒトを除く動物(特に、哺乳動物)であるが、例えば、犬、猫、魚、鶏(特に、雛、ブロイラー、採卵鶏)、乳牛、肉牛、F1(ホルスタインと和牛との交配種)等の肥育牛、搾乳牛である。
本発明の組成物の投与対象は、ヒトを除く動物(特に、哺乳動物)であるが、例えば、犬、猫、魚、鶏(特に、雛、ブロイラー、採卵鶏)、乳牛、肉牛、F1(ホルスタインと和牛との交配種)等の肥育牛、搾乳牛である。
本発明の組成物の用途は、以下の通りである。
(1)腸絨毛伸長
(2)コクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療
(3)動物用飼料又は飲料水
加えて、本発明は、コクシジウム症を予防、抑制、軽減、及び/又は治療しながらの動物飼育方法も対象とする。
特に、本発明の組成物には、抗コクシジウム作用(コクシジウム症を予防治療する作用、すなわち、コクシジウム症の予防、抑制、軽減、治療の少なくともひとつの作用)を有する医薬、動物医薬、飲食品、飼料添加物、飼料(配合飼料、混合飼料)が広く包含される。
また、本発明の組成物を絨毛伸長剤として用いる場合、デンプン、乳糖、大豆蛋白等の担体、賦形剤、結合材、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、懸濁剤等の添加剤を配合して、周知の方法で粉剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤等に製剤化することができる。
さらに、本発明の組成物を自体公知のコクシジウム症の予防・治療剤と併用位投与する場合には、飼料添加物も併せて投与することが好ましい。
(1)腸絨毛伸長
(2)コクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療
(3)動物用飼料又は飲料水
加えて、本発明は、コクシジウム症を予防、抑制、軽減、及び/又は治療しながらの動物飼育方法も対象とする。
特に、本発明の組成物には、抗コクシジウム作用(コクシジウム症を予防治療する作用、すなわち、コクシジウム症の予防、抑制、軽減、治療の少なくともひとつの作用)を有する医薬、動物医薬、飲食品、飼料添加物、飼料(配合飼料、混合飼料)が広く包含される。
また、本発明の組成物を絨毛伸長剤として用いる場合、デンプン、乳糖、大豆蛋白等の担体、賦形剤、結合材、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、懸濁剤等の添加剤を配合して、周知の方法で粉剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤等に製剤化することができる。
さらに、本発明の組成物を自体公知のコクシジウム症の予防・治療剤と併用位投与する場合には、飼料添加物も併せて投与することが好ましい。
以下に具体例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
(第1回目試験)
本実施例では、わが国で市販されている3種類の生菌製剤を対象として、養鶏用飼料に添加した場合の腸管健康度、排泄物からのアンモニアの発生、コクシジウムOPG(oocysts per gram of feces: 糞便1g当たりのオーシスト数)について検討した。詳細は、以下の通りである。
本実施例では、わが国で市販されている3種類の生菌製剤を対象として、養鶏用飼料に添加した場合の腸管健康度、排泄物からのアンモニアの発生、コクシジウムOPG(oocysts per gram of feces: 糞便1g当たりのオーシスト数)について検討した。詳細は、以下の通りである。
(材料及び方法)
1.生菌剤(製剤)
わが国で市販されている3種類の生菌製剤を用いた(参照:表1)。
2.試験区の設定等
基礎飼料の内容:ROSS 308の推奨栄養値(Aviagen 2009)を充足したトウモロコシ・大豆・粕主体の配合飼料を給与した。0〜3週令まで前期用飼料を使用し、4〜7週令まで後期用飼料を使用した。この2種類の飼料をマッシュ(粉状)形態にて不断給餌した。
抗コクシジウム飼料添加物のサリノマイシンを前期用飼料のみに50mg/1kg給与とし他の抗菌性飼料添加物は前期用飼料、後期用飼料共に無給与とした。
前期用飼料(0〜3週)の組成の概要は、22.1(%)の祖蛋白質、 3,110(Mcal/kg)の代謝エネルギー、1.00(%)のカルシウム、 0.48(%)の有効リンである。
後期用飼料(4〜7週)の組成の概要は、18.5(%)の祖蛋白質、 3,200(Mcal/kg)の代謝エネルギー、0.88(%)のカルシウム、 0.44(%)の有効リンである。
3.腸管の性状
試験終了日に各区の平均体重に近い個体を10羽(雄、雌各5羽)ずつ抽出し、5時間絶食させたのち放血屠殺し、JOHNSON & REID(1970)の手法を用いて腸管健康度を判定した。
4.シャンクの色調
消化管各部のpHを測定した個体について、DSMヨークカラーファン(DYCF)を用いてシャンクの色調を測定した。
5.腸内細菌数
10日齢時、24日齢時及び49日齢時に排泄された新鮮糞を各区から5検体採材し、マックマスター法(McMasters counting chamber)によりコクシジウムのOPGを測定した。
6.堆積した排泄物からのアンモニア濃度の測定
試験終了日に、各群から、給水器及び給餌器の設置場所を除くほぼ同一部位(約50×50 cm)の床面に堆積した排泄物を敷料とともに採材して18 L容のバケツ内に収容し、ビニールで密閉して25 ℃の室内で24時間保管したのち、ガス検知管(NH3 3L、ガステック)を用いてバケツの空間部分のアンモニア濃度を測定した。
1.生菌剤(製剤)
わが国で市販されている3種類の生菌製剤を用いた(参照:表1)。
2.試験区の設定等
基礎飼料の内容:ROSS 308の推奨栄養値(Aviagen 2009)を充足したトウモロコシ・大豆・粕主体の配合飼料を給与した。0〜3週令まで前期用飼料を使用し、4〜7週令まで後期用飼料を使用した。この2種類の飼料をマッシュ(粉状)形態にて不断給餌した。
抗コクシジウム飼料添加物のサリノマイシンを前期用飼料のみに50mg/1kg給与とし他の抗菌性飼料添加物は前期用飼料、後期用飼料共に無給与とした。
前期用飼料(0〜3週)の組成の概要は、22.1(%)の祖蛋白質、 3,110(Mcal/kg)の代謝エネルギー、1.00(%)のカルシウム、 0.48(%)の有効リンである。
後期用飼料(4〜7週)の組成の概要は、18.5(%)の祖蛋白質、 3,200(Mcal/kg)の代謝エネルギー、0.88(%)のカルシウム、 0.44(%)の有効リンである。
3.腸管の性状
試験終了日に各区の平均体重に近い個体を10羽(雄、雌各5羽)ずつ抽出し、5時間絶食させたのち放血屠殺し、JOHNSON & REID(1970)の手法を用いて腸管健康度を判定した。
4.シャンクの色調
消化管各部のpHを測定した個体について、DSMヨークカラーファン(DYCF)を用いてシャンクの色調を測定した。
5.腸内細菌数
10日齢時、24日齢時及び49日齢時に排泄された新鮮糞を各区から5検体採材し、マックマスター法(McMasters counting chamber)によりコクシジウムのOPGを測定した。
6.堆積した排泄物からのアンモニア濃度の測定
試験終了日に、各群から、給水器及び給餌器の設置場所を除くほぼ同一部位(約50×50 cm)の床面に堆積した排泄物を敷料とともに採材して18 L容のバケツ内に収容し、ビニールで密閉して25 ℃の室内で24時間保管したのち、ガス検知管(NH3 3L、ガステック)を用いてバケツの空間部分のアンモニア濃度を測定した。
(結果)
腸管健康度(Lesion score)の結果を表2に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、製剤A(生菌剤A)及び製剤C(生菌剤C)と比較して、顕著な腸管健康度の改善効果を示した。特に、本発明の製剤B(生菌剤B)を投与された区は、製剤A(生菌剤A)を投与された区及び製剤C(生菌剤C)を投与された区と比較して、有意に腸管健康度が優れた。
シャンクの色調の結果を表3に示す。本発明の生菌剤Bは、製剤A及び製剤Cと比較して、顕著なシャンクの色調向上効果を示した。
コクシジウムOPGの結果を表4に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、製剤A及び製剤Cと比較して、OPG数が少なかった。すなわち、製剤B(生菌剤B)を投与された試験区では、他の製剤を投与された区と比較して、コクシジウムの被害が少なかったことを示した。
堆積物から発生したアンモニア濃度の結果を表5に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、製剤A及び製剤Cと比較して、顕著なアンモニア低減効果を示した。
腸管健康度(Lesion score)の結果を表2に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、製剤A(生菌剤A)及び製剤C(生菌剤C)と比較して、顕著な腸管健康度の改善効果を示した。特に、本発明の製剤B(生菌剤B)を投与された区は、製剤A(生菌剤A)を投与された区及び製剤C(生菌剤C)を投与された区と比較して、有意に腸管健康度が優れた。
シャンクの色調の結果を表3に示す。本発明の生菌剤Bは、製剤A及び製剤Cと比較して、顕著なシャンクの色調向上効果を示した。
コクシジウムOPGの結果を表4に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、製剤A及び製剤Cと比較して、OPG数が少なかった。すなわち、製剤B(生菌剤B)を投与された試験区では、他の製剤を投与された区と比較して、コクシジウムの被害が少なかったことを示した。
堆積物から発生したアンモニア濃度の結果を表5に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、製剤A及び製剤Cと比較して、顕著なアンモニア低減効果を示した。
(第2回目試験)
本実施例では、第1回目試験の結果を基にして、さらに詳細に、本発明の製剤(生菌剤B)の効果を確認した。
使用した生菌剤Bは、実施例1と同様の生菌剤を使用した(参照:表1)。
使用した試験飼料は、以下の通りである。
初生〜21日齢:ブロイラー前期試験用飼料{SDB No1;日本配合飼料(株)製 CP23.9% ME 3,070Kcal}
22日齢〜出荷:ブロイラー後期試験用飼料{SDB No2;日本配合飼料(株)製 CP20.0% ME 3,160Kcal}
なお、 AGP(抗菌性飼料添加物)は不使用とした。
試験設計は、下記表6に示し、コントロール、生菌剤B(表6中のT-5)、「抗コクシジウム剤サリノマイシン(同T-1))、ワクチン(5日齢で投与)(同T-2) の単独投与試験区、並びに、生菌剤B(アビチーム)+ワクチン(同T-3)、生菌剤B(アビチーム)+抗コクシジウム剤サリノマイシン(同T-4)のコンビネーションの試験区を設定し、各区にブロイラーのヒナを割り付けた。28日齢にてコクシジウムの人工感染(E.Maxima,E.tenella)を実施、35日齢で屠殺し、生産性(FCR、体重増加)、OPG、腸管健康度、腸管組織、腸内細菌叢IgA等を調べた。
本実施例では、第1回目試験の結果を基にして、さらに詳細に、本発明の製剤(生菌剤B)の効果を確認した。
使用した生菌剤Bは、実施例1と同様の生菌剤を使用した(参照:表1)。
使用した試験飼料は、以下の通りである。
初生〜21日齢:ブロイラー前期試験用飼料{SDB No1;日本配合飼料(株)製 CP23.9% ME 3,070Kcal}
22日齢〜出荷:ブロイラー後期試験用飼料{SDB No2;日本配合飼料(株)製 CP20.0% ME 3,160Kcal}
なお、 AGP(抗菌性飼料添加物)は不使用とした。
試験設計は、下記表6に示し、コントロール、生菌剤B(表6中のT-5)、「抗コクシジウム剤サリノマイシン(同T-1))、ワクチン(5日齢で投与)(同T-2) の単独投与試験区、並びに、生菌剤B(アビチーム)+ワクチン(同T-3)、生菌剤B(アビチーム)+抗コクシジウム剤サリノマイシン(同T-4)のコンビネーションの試験区を設定し、各区にブロイラーのヒナを割り付けた。28日齢にてコクシジウムの人工感染(E.Maxima,E.tenella)を実施、35日齢で屠殺し、生産性(FCR、体重増加)、OPG、腸管健康度、腸管組織、腸内細菌叢IgA等を調べた。
(結果)
体重増加の結果を表7及び8に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、ワクチン投与による体重の減少を抑えることができた。すなわち、ワクチン及び/又はコクシジウム予防剤・治療剤と併用投与した場合において、ワクチン及びコクシジウム治療剤のストレスを緩和することができる。
FCRの結果を表9に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、サリノマイシン及びワクチン投与によるFCRの上昇を抑えることができた(FCRを低減させる効果があった)。
小腸の粘膜組織の比較結果を表10に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、小腸の粘膜組織を改善することができた。
腸管粘膜組織を表11に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、腸絨毛を伸長させることができた。
コクシジウムOPGの結果を表12に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、単独でも有意にOPGを減少させ、ワクチンとの併用により更に顕著な効果を示した。
腸管健康度の結果を表13{スコアー0:損傷なし、スコアー4:重度の損傷、Johnson & Reid (1970)の手法に基づく}に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、単独、さらにはワクチンと併用することにより顕著な効果を示した。
総IgA 濃度の結果を表14に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、腸管内容物の総IgA濃度を高めることができた。なお、総IgA濃度が高いことは、免疫機能が高いことを意味し、外部からの細菌感染の粘膜免疫防御能が高い。
腸絨毛高及び陰窩深の長さの結果を表15に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、腸絨毛を伸長させる顕著な効果及び腸絨毛高/陰窩深の比率を上昇させる効果を示した。なお、腸絨毛が長いこと及び腸絨毛高/陰窩深の比率が高いことは、腸における腸管絨毛の表面積が拡大すること(栄養吸収率が高いこと)を意味する。
床敷の性状(床敷スコアー)の結果を表16に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、床敷の性状を向上させることができる。
体重増加の結果を表7及び8に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、ワクチン投与による体重の減少を抑えることができた。すなわち、ワクチン及び/又はコクシジウム予防剤・治療剤と併用投与した場合において、ワクチン及びコクシジウム治療剤のストレスを緩和することができる。
FCRの結果を表9に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、サリノマイシン及びワクチン投与によるFCRの上昇を抑えることができた(FCRを低減させる効果があった)。
小腸の粘膜組織の比較結果を表10に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、小腸の粘膜組織を改善することができた。
腸管粘膜組織を表11に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、腸絨毛を伸長させることができた。
コクシジウムOPGの結果を表12に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、単独でも有意にOPGを減少させ、ワクチンとの併用により更に顕著な効果を示した。
腸管健康度の結果を表13{スコアー0:損傷なし、スコアー4:重度の損傷、Johnson & Reid (1970)の手法に基づく}に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、単独、さらにはワクチンと併用することにより顕著な効果を示した。
総IgA 濃度の結果を表14に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、腸管内容物の総IgA濃度を高めることができた。なお、総IgA濃度が高いことは、免疫機能が高いことを意味し、外部からの細菌感染の粘膜免疫防御能が高い。
腸絨毛高及び陰窩深の長さの結果を表15に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、腸絨毛を伸長させる顕著な効果及び腸絨毛高/陰窩深の比率を上昇させる効果を示した。なお、腸絨毛が長いこと及び腸絨毛高/陰窩深の比率が高いことは、腸における腸管絨毛の表面積が拡大すること(栄養吸収率が高いこと)を意味する。
床敷の性状(床敷スコアー)の結果を表16に示す。本発明の製剤B(生菌剤B)は、床敷の性状を向上させることができる。
(抗炎症効果の確認)
本実施例では、本発明の製剤{生菌剤B(アビチーム)}が抗炎症効果を有するかどうかを確認した。詳しくは、病理組織標本(各区5羽)から腸管の炎症要因について病理学的解析を行った(スコアー化した)。
本実施例では、本発明の製剤{生菌剤B(アビチーム)}が抗炎症効果を有するかどうかを確認した。詳しくは、病理組織標本(各区5羽)から腸管の炎症要因について病理学的解析を行った(スコアー化した)。
空腸(36日齢)の病理学的解析を表17に示す。本発明の製剤(生菌剤)である「アビチーム」給与区は空腸(36日齢)で有意に粘膜剥離・変性、絨毛萎縮、炎症性細胞、浮腫等の炎症性因子を改善した。
以上により、本発明の製剤(生菌剤)が抗炎症効果を有することを確認した。
以上により、本発明の製剤(生菌剤)が抗炎症効果を有することを確認した。
(Clostridium perfringensの抑制効果の確認)
本実施例では、本発明の製剤(生菌剤)が有害菌であるClostridium perfringensの抑制効果を有するかどうかを確認した。
本実施例では、本発明の製剤(生菌剤)が有害菌であるClostridium perfringensの抑制効果を有するかどうかを確認した。
各試験区の各日齢でのClostridium perfringens菌数を表18に示す。本発明の製剤(生菌剤)である「アビチーム」給与単独区(T-5)及び抗コクシジウム剤(サリノマイシン)とのコンビネーション区(T-4)は迅速にClostridium perfringens菌を検出できないまで抑制することができた。
以上により、本発明の製剤(生菌剤)がClostridium perfringensの抑制効果を有することを確認した。
以上により、本発明の製剤(生菌剤)がClostridium perfringensの抑制効果を有することを確認した。
本発明は、新規な腸絨毛伸長組成物及び抗コクシジウム組成物を提供することができる。
Claims (14)
- 乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含む腸絨毛伸長組成物。
- 前記枯草菌が、糖化菌である請求項1に記載の腸絨毛伸長組成物。
- 乳酸菌がStreptococcus faecalisであり、酪酸菌がClostridium butyricumであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericusである請求項2に記載の腸絨毛伸長組成物。
- 乳酸菌がStreptococcus faecalis T-110(Enterococcus faeciumT-110)であり、酪酸菌がClostridium butyricum TO-Aであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericus TO-A(Bacillus subtilis TO-A)である請求項2又は3に記載の腸絨毛伸長組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1に記載の腸絨毛伸長組成物を含む抗コクシジウム剤。
- 乳酸菌、酪酸菌及び枯草菌から2以上選択した菌を少なくとも含むコクシジウム症の予防、抑制、軽減、及び/又は治療用組成物。
- 前記枯草菌が、糖化菌である請求項6に記載の組成物。
- 乳酸菌がStreptococcus faecalisであり、酪酸菌がClostridium butyricumであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericusである請求項7に記載の組成物。
- 乳酸菌がStreptococcus feacalis T-110(Enterococcus faeciumT-110)であり、酪酸菌がClostridium butyricum TO-Aであり、並びに糖化菌がBacillus mesentericus TO-A(Bacillus subtilis TO-A)である請求項7又は8に記載の組成物。
- 請求項6〜9のいずれか1に記載の組成物を含む動物用飼料又は飲料水。
- 請求項6〜9のいずれか1に記載の組成物を含む抗コクシジウム剤。
- ワクチンと併用投与することを特徴とする請求項11に記載の抗コクシジウム剤。
- コクシジウム予防・治療剤と併用投与することを特徴とする請求項11に記載の抗コクシジウム剤。
- 請求項10に記載の動物用飼料又は飲料水、並びに/又は、請求項11〜13のいずれか1に記載の抗コクシジウム剤を、ヒトを除く動物に投与することを特徴とするコクシジウム症を予防、抑制、軽減、及び/又は治療しながら動物を飼育する方法。
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2013
- 2013-11-23 JP JP2013242418A patent/JP2014133736A/ja active Pending
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