JP2014133627A - エレベータのガイドレール油受け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増大の抑制及び設置作業の手間の軽減化を図ることができるとともに、周囲を油で汚れにくくすることができるエレベータのガイドレール油受け装置を得る。
【解決手段】ガイドレール油受け装置11は、ガイドレール1の下端部に配置される第1の油容器12と、第1の油容器12と別体とされ、かつ、第1の油容器12の外側で第1の油容器12と並べて配置される第2の油容器13とを備えている。第1の油容器12は、ガイドレール1を伝わり落ちる油を受けて溜める油槽部14と、油槽部14内の底面よりも高い位置で油槽部14から突出し、油槽部14内から溢れた油を第1の油容器12外へ導く導油部15とを有している。第2の油容器13は、導油部15によって第1の油容器12外へ導かれた油を導油部15の下方で受けて溜める。
【選択図】図1

Description

この発明は、ガイドレールを伝わり落ちる油をガイドレールの下端部で受けるエレベータのガイドレール油受け装置に関するものである。
従来、ガイドレールを伝わり落ちる潤滑用の油が昇降路のピット部に流出することを防止するために、ガイドレールの下端部で油を受ける油受けと、油を溜める油容器とを昇降路内のピット部に配置し、油受けに設けられた導油部を通して油受けから油容器へ油を導くようにしたエレベータのガイドレール油受け装置が知られている。従来のエレベータのガイドレール油受け装置では、油受けから油容器へ導油部を通して油を導くために、油受けを緩衝器台の上面に配置し、油容器を緩衝器台と並べて配置することにより、油受けの全体が油容器よりも高い位置に配置されている(例えば特許文献1参照)。
また、従来、ガイドレールからの油を受ける油受け容器から油が溢れても周囲に油が流出しないように、油受け容器を油受け皿内に配置して、油受け容器から溢れた油を油受け皿に溜めるようにしたエレベータのガイドレール油受け装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2011−219179号公報 特開2003−206084号公報
しかし、特許文献1に示されている従来の油受け装置では、緩衝器台が設置されていない場所に油受け及び油容器を配置する場合、油受けの全体を油容器よりも高い位置に配置するための専用台を設置する必要がある。従って、部品点数が多くなり、油受け装置のコストが高くなってしまうだけでなく、油受け装置の設置作業にも手間がかかってしまう。
また、特許文献2に示されている従来の油受け装置では、油受け容器が油受け皿内に配置されているので、油受け皿に溜まった油に油受け容器が浸ってしまい、油受け容器の外面に油が付着してしまうおそれがある。従って、油受け容器に溜まった油の処理のために油受け容器を持ち運ぶときに、油受け容器の外面に付着した油のしずくが油受け容器から落ちてしまい、油受け装置の周囲が油で汚れてしまうおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コストの増大の抑制及び設置作業の手間の軽減化を図ることができるとともに、周囲を油で汚れにくくすることができるエレベータのガイドレール油受け装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのガイドレール油受け装置は、ガイドレールの下端部に配置される第1の油容器、及び第1の油容器と別体とされ、かつ、第1の油容器の外側で第1の油容器と並べて配置される第2の油容器を備え、第1の油容器は、ガイドレールを伝わり落ちる油を受けて溜める油槽部と、油槽部内の底面よりも高い位置で油槽部から突出し、油槽部内から溢れた油を第1の油容器外に導く導油部とを有し、第2の油容器は、導油部によって第1の油容器外へ導かれた油を導油部の下方で受けて溜める。
この発明に係るエレベータのガイドレール油受け装置によれば、第1の油容器の下面を第2の油容器よりも高い位置に配置することなく、第1の油容器内の油を第2の油容器へ導かせることができる。これにより、油受け装置のコストの増大の抑制及び油受け装置の設置作業の手間の軽減化を図ることができる。また、第1の油容器とは別体の第2の油容器が、第1の油容器の外側で第1の油容器と並べて配置されているので、第1の油容器に溜まった油が第2の油容器の外面に付着する可能性を低くすることができ、第2の油容器を持ち運ぶときに第2の油容器から油のしずくが落ちてしまう可能性を低くすることができる。これにより、油受け装置の周囲を油で汚れにくくすることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータのガイドレール油受け装置を示す側面図である。 図1のエレベータのガイドレール油受け装置を示す上面図である。 図1の第1の油容器を示す拡大図である。 図3の第1の油容器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による油受け装置を示す側面図である。 図5の油受け装置を示す上面図である。 図5の油受け装置を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのガイドレール油受け装置を示す側面図である。また、図2は、図1のエレベータのガイドレール油受け装置を示す上面図である。図において、昇降路内には、昇降体(例えばかごや釣合おもり等)を案内するガイドレール1が上下方向に沿って配置されている。昇降路のピット部(昇降路の下端部)2には、ガイドレール1の下端部が取り付けられたレール固定部材3が設置されている。レール固定部材3は、ピット部2の底面(ピット面)4上に水平に固定された載せ板5と、載せ板5の上面に垂直に立てて固定されたレール取付板6とを有している。
ガイドレール1の下端部は、一対の取付具7によってレール取付板6に取り付けられている。各取付具7は、レール取付板6との間でガイドレール1の側部を挟むレールクリップ8と、レールクリップ8とレール取付板6との間でガイドレール1の側部を締め付ける締め付け力をレールクリップ8及びレール取付板6に与えるボルト9及びナット10とを有している。
昇降体には、潤滑用の油をガイドレール1に供給する給油装置(図示せず)が設けられている。レール固定部材3には、ガイドレール1を伝わり落ちる油をガイドレール1の下端部で受けるガイドレール油受け装置(以下、単に「油受け装置」という)11が設けられている。この例では、油受け装置11で受けた油が廃油として処理される。
油受け装置11は、レール固定部材3に取り付けられた第1の油容器12と、第1の油容器12の外側で第1の油容器12と並んで配置された第2の油容器13とを有している。第1及び第2の油容器12,13は、載せ板5上にそれぞれ配置されている。従って、第1及び第2の油容器12,13のそれぞれの下面は、同じ高さ位置に配置されている。
図3は、図1の第1の油容器12を示す拡大図である。また、図4は、図3の第1の油容器12を示す斜視図である。第1の油容器12は、ガイドレール1の下端部に配置されている。また、第1の油容器12は、ガイドレール1を伝わり落ちる油を受けて溜める油槽部14と、油槽部14内の底面よりも高い位置で油槽部14から突出し、油槽部14内から溢れる油を第1の油容器12外へ導く導油部15とを有している。第1の油容器12の上部には、油槽部14及び導油部15に亘って開放された開放部が設けられている。
油槽部14は、載せ板5の上面に接触する油槽部底壁14aと、油槽部14の幅方向について互いに対向する一対の油槽部側壁14bと、油槽部14の奥行き方向について互いに対向する油槽部前壁14c及び油槽部後壁14dとを有する略直方体状の容器である。この例では、各油槽部側壁14b及び油槽部後壁14dのそれぞれの高さ寸法が同一とされ、油槽部前壁14cの高さ寸法が各油槽部側壁14b及び油槽部後壁14dのそれぞれの高さ寸法よりも小さくなっている。
油槽部14内には、図1に示すように、ガイドレール1の下端部が油槽部14の上部の開放部分から挿入されている。また、油槽部14内の底面(油槽部底壁14aの上面)には、ガイドレール1の下端面が接触している。油槽部14は、ガイドレール1の背面とレール取付板6との間に油槽部後壁14dを挟み、かつガイドレール1の下端部と載せ板5との間に油槽部底壁14aを挟んだ状態で、レール固定部材3に取り付けられている。油槽部後壁14dは、各取付具7の締め付け力によってガイドレール1の背面とレール取付板6との間に保持されている。油槽部底壁14aは、ガイドレール1の重量によって載せ板5に押さえられている。これにより、第1の油容器12は、レール固定部材3から容易に取り外せないようにレール固定部材3に取り付けられている。
油槽部14の高さ寸法(油槽部後壁14dの高さ寸法)は、レール取付板6の高さ寸法よりも小さくされている。また、油槽部14内に溜められる油の許容量は、予め一定量に決められている。油槽部14内に溜められている油の量が許容量(一定量)を超えると、油槽部14内から油が導油部15へ溢れる。
導油部15は、油槽部14の上部から油槽部14外へ水平に突出している。これにより、導油部15は、第1の油容器12を上方から見たときに油槽部14の領域外に配置されている。この例では、導油部15が、油槽部後壁14dから離れる方向へ油槽部前壁14cの上端部から突出している。また、この例では、図2に示すように、導油部15の幅寸法が油槽部14の幅寸法と同一とされている。
導油部15は、油槽部前壁14cの上端部から水平に突出する導油部底壁(底部)15aと、各油槽部側壁14bの上部側面から導油部底壁15aの縁部に沿って延びた導油部縦壁15bとを有している。この例では、導油部縦壁15bの上面の高さ位置を油槽部側壁14bの上面の高さ位置に一致させて導油部15が油槽部14に設けられている。導油部底壁15aの位置は、油槽部底壁14aの位置よりも高い位置となっている。また、油槽部14内及び導油部15内のそれぞれの空間は、油槽部前壁14cの上方で互いに連通されている。これにより、油槽部14内から溢れた油は、油槽部前壁14cの上方を通って導油部15内に流入する。
導油部底壁15aには、導油部底壁15aを貫通する通油孔16が設けられている。通油孔16の位置は、油槽部前壁14cから離れた位置とされている。この例では、通油孔16の数が1つとされ、通油孔16の断面形状が円形とされている。また、この例では、通油孔16が、導油部15の幅方向について導油部底壁15aの中央部に設けられている。導油部15内に流入した油は、通油孔16を通して導油部15の下方へ自然排出される。導油部15内の油は、導油部15の下方へ自然排出されることにより第1の油容器12外へ導かれる。
第2の油容器13は、図1に示すように、第1の油容器12とは別体とされている。また、第2の油容器13は、上部が開放された容器である。この例では、第2の水平断面形状が略矩形状とされ、第2の油容器13の水平断面積が第2の油容器13の下部から上部に向かって広がっている。第2の油容器13は、下面を載せ板5の上面に接触させた状態で載せ板5上に配置されている。第2の油容器13は、載せ板5上に置かれているだけでレール固定部材3に固定されておらず、レール固定部材3から外して持ち運び可能になっている。
第2の油容器13の高さ寸法は、油槽部14の下面から導油部15の下面までの高さ寸法よりも小さい寸法とされている。また、この例では、図2に示すように、第2の油容器13の最大幅寸法(第2の油容器13の上部の幅寸法)が第1の油容器12の幅寸法よりも大きくされている。第2の油容器13は、導油部15の下方の空間に一部を挿入させて配置されている。また、第2の油容器13は、通油孔16の真下に配置されている。即ち、第2の油容器13は、油受け装置11を上方から見たときに第2の油容器13の領域内に通油孔16が存在するように配置される。これにより、第2の油容器13は、導油部15から排出された油(即ち、導油部15によって第1の油容器12外へ導かれた油)を導油部15の下方で受けて溜めるようになっている。
次に、ガイドレール1を伝わり落ちる油の流れについて説明する。ガイドレール1を伝わり落ちる油は、ガイドレール1の下端部で油槽部14に入って油槽部14内に溜められる。油槽部14内に溜められた油の量が増えて油槽部14の許容量を超えると、油槽部14内の油は、油槽部14内から溢れて導油部15内に流入する。導油部15内に流入した油は、通油孔16を通して導油部15の下方へ自然排出される。導油部15から排出された油は、下方の第2の油容器13に入り、第2の油容器13内に溜められる。
第2の油容器13内に溜められた油は、例えば定期又は不定期の保守点検作業時等に、作業員が第2の油容器13を持ち運ぶことにより処理される。第2の油容器13内の油が処理された後には、導油部15の下方に位置する元の位置に第2の油容器13が戻される。この例では、油槽部14内に溜まった油は、処理せずにそのまま残しておく。
このような油受け装置11では、油槽部14内から溢れた油を第1の油容器12外へ導く導油部15が油槽部14内の底面よりも高い位置で油槽部14から突出し、第2の油容器13が導油部15の下方に配置されているので、第1の油容器12の下面を第2の油容器13よりも高い位置に配置することなく、第1の油容器12内の油を第2の油容器13へ導かせることができる。これにより、緩衝器台がない場所であっても、第1の油容器12の全体を第2の油容器13よりも高い位置に配置するための専用台等を設置する必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。従って、油受け装置11のコストの増大の抑制及び油受け装置11の設置作業の手間の軽減化を図ることができる。また、第1の油容器12とは別体の第2の油容器13が、第1の油容器12の外側で第1の油容器12と並べて配置されているので、第1の油容器12に溜まった油が第2の油容器13の外面に付着する可能性を低くすることができ、第2の油容器13を持ち運ぶときに第2の油容器13から油のしずくが落ちてしまう可能性を低くすることができる。これにより、油受け装置11の周囲(この例では、昇降路のピット部2)を油で汚れにくくすることができ、油受け装置11の周囲における清掃作業の軽減化を図ることができる。また、例えばかご内や乗場等から昇降路のピット部2が見えるようになっている展望用エレベータでは、ピット部2が油で汚れてしまうと、エレベータの見栄えが著しく低下してしまうが、このようなエレベータであっても、ピット部2の汚れによる見栄えの悪化を抑制することができる。さらに、第2の油容器13の外面に油が付着しにくいので、第2の油容器13を持ち運びやすくすることができ、油の処理作業も容易にすることができる。また、油槽部14内に溜まる油は、油槽部14の許容量を超えるまでは油槽部14から溢れないので、エレベータの設置初期においては油の処理作業を長期間不要とすることができ、油の処理作業の軽減化をさらに図ることができる。
また、導油部底壁15aには通油孔16が設けられ、導油部15内の油は通油孔16を通して第2の油容器13へ排出されるので、導油部15内の油が排出される範囲を通油孔16によって容易に規制することができ、導油部15から第2の油容器15へ油をより確実に排出させることができる。これにより、油受け装置11の周囲に油が流出することをさらに確実に防止することができる。
また、ガイドレール1の下端部は油槽部14内に挿入されているので、ガイドレール1から油槽部14内に油を導く油切り等の専用部品を用いずに、ガイドレール1を伝わり落ちる油が油槽部14内に直接入るようにすることができる。また、第1の油容器12はガイドレール1の重量で押さえられているので、第1の油容器12を固定するための専用の固定具を用いずに、第1の油容器12をピット部2に固定することができる。このようなことから、部品点数の増加を抑制することができ、コストの増大の抑制を図ることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による油受け装置11を示す側面図である。また、図6は、図5の油受け装置11を示す上面図である。さらに、図7は、図5の油受け装置11を示す斜視図である。図において、ガイドレール1の下端部と油槽部14内の底面との間には、スペーサ21が介在している。即ち、ガイドレール1の下端部は、油槽部14内の底面上に置かれたスペーサ21上に載せられている。
建物に対するガイドレール1の位置は、スペーサ21の高さ寸法(厚さ寸法)の調整により高さ方向について調整されている。スペーサ21は、上下に重ねられた複数の重ね板21aを有している。スペーサ21の高さ寸法は、重ね板21aの数を調整することにより調整されている。
この例では、建物の最上階の乗場床面を基準にしてガイドレール1の位置が高さ方向について調整されている。従って、この例では、建物の最上階の乗場床面からガイドレール1の上端部までの高さ方向の距離を測定し、最上階の乗場床面に対するガイドレール1の位置の誤差を高さ方向について求めた上で、ガイドレール1の位置の誤差がなくなるように、重ね板21aの数が調整されている。
各重ね板21aの形状は、油槽部14の水平断面形状に合わせて決められている。この例では、各重ね板21aの形状が矩形状とされている。また、この例では、油槽部14の幅方向及び奥行き方向のそれぞれについて、スペーサ21の寸法を油槽部14の寸法に近づけることにより、油槽部14内でスペーサ21がずれることが抑制されている。
ガイドレール1を伝わり落ちる油は、スペーサ21が収容された油槽部14内に溜められる。油槽部14内から溢れた油は、実施の形態1と同様にして導油部15から通油孔16を通って排出され、第2の油容器13内に溜められる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような油受け装置11では、ガイドレール1の位置を高さ方向について調整するスペーサ21が油槽部14内の底面とガイドレール1の下端部との間に設けられているので、建物に対するガイドレール1の位置に誤差が生じている場合であっても、ガイドレール1の位置を高さ方向について容易に調整することができ、建物に対するガイドレール1の位置の高さ方向についての誤差を容易になくすことができる。これにより、ガイドレール1に取り付けられる機器の取り付け高さの誤差を抑制することができる。
ここで、従来の特許文献1に示されている油受け装置では、油受けが緩衝器台の上面に配置されているので、スペーサを油受け上に重ねると、緩衝器台の高さ寸法にスペーサの高さ寸法を加えた寸法よりも大きな高さ寸法を持つレール取付板6が必要になる。また、スペーサを油受け上に重ねると、スペーサが水平方向へずれてしまうおそれがあるので、スペーサのずれを抑制する器具をレール取付板6に新たに取り付ける必要も生じる。これにより、従来の油受け装置では、スペーサが適用されると、コストが増大してしまうおそれがある。
これに対して、この発明の実施の形態2では、スペーサ21を油槽部14内に収容することで、油槽部14の上面よりも低い位置にスペーサ21を配置してレール取付板6の大形化を防止することができるとともに、新たな器具を用いずにスペーサ21の水平方向へのずれを油槽部14によって抑制することができる。これにより、この発明の実施の形態2では、スペーサ21が適用されても、コストの増大を抑制することができる。
なお、上記の例において、油槽部14内に溜められる油の量を増やすために、例えば各重ね板21aに貫通孔や窪み等を設けることにより、スペーサ21全体の容積を減らすようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、導油部15が油槽部14の上部から油槽部14外へ突出しているが、導油部15が油槽部14内の底面よりも高い位置で油槽部14から突出していればよいので、例えば、導油部15が油槽部14の高さ方向中間部から油槽部14外へ突出していてもよい。
また、各上記実施の形態では、導油部15が油槽部前壁14cから突出しているが、これに限定されず、油槽部側壁14bから油槽部14外へ導油部15を突出させてもよい。
また、各上記実施の形態では、第1の油容器12及び第2の油容器13が載せ板5上に配置されているが、第1の油容器12及び第2の油容器13を昇降路のピット面4上に直接配置してもよい。
また、各上記実施の形態では、油槽部14及び導油部15のそれぞれの幅寸法が同一とされているが、導油部15の幅寸法を油槽部14の幅寸法よりも小さくしてもよいし、導油部15の幅寸法を油槽部14の幅寸法よりも大きくしてもよい。
また、各上記実施の形態では、第2の油容器13の幅寸法が第1の油容器12の幅寸法よりも大きくされているが、通油孔16の範囲よりも大きい寸法であればよく、第2の油容器13の幅寸法を第1の油容器12の幅寸法と同一にしてもよいし、第2の油容器13の幅寸法を第1の油容器12の幅寸法よりも小さくしてもよい。
また、各上記実施の形態では、通油孔16の断面形状が円形とされているが、これに限定されない。また、導油部底壁15aに設けられている通油孔16の数が1つとされているが、複数の通油孔16を導油部底壁15aに設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、導油部底壁15aに設けられた通油孔16を通して導油部15から第2の油容器13へ油が排出されるようになっているが、導油部15の端部(導油部縦壁15bの一部)に開放部を設け、導油部15の端部の開放部を通して導油部15から第2の油容器13へ油を排出するようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、第2の油容器13内に溜まった油のみが処理され、油槽部14内に溜まった油は処理されずにそのまま残されるが、作業員が油槽部14内の油の少なくとも一部を導油部15から第2の油容器13へ強制的に排出させることにより、油槽部14内に溜まった油も処理するようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、第2の油容器13内に溜められた油が廃油として処理されているが、第2の油容器13から回収して濾過機等で再生した油をガイドレール1への供給用の油として再利用するようにしてもよい。
1 ガイドレール、11 油受け装置(ガイドレール油受け装置)、12 第1の油容器、13 第2の油容器、14 油槽部、15 導油部、16 通油孔、21 スペーサ。

Claims (4)

  1. ガイドレールの下端部に配置される第1の油容器、及び
    上記第1の油容器と別体とされ、かつ、上記第1の油容器の外側で上記第1の油容器と並べて配置される第2の油容器
    を備え、
    上記第1の油容器は、上記ガイドレールを伝わり落ちる油を受けて溜める油槽部と、上記油槽部内の底面よりも高い位置で上記油槽部から突出し、上記油槽部内から溢れた油を上記第1の油容器外へ導く導油部とを有し、
    上記第2の油容器は、上記導油部によって上記第1の油容器外へ導かれた油を上記導油部の下方で受けて溜めるエレベータのガイドレール油受け装置。
  2. 上記導油部の底部には、通油孔が設けられ、
    上記導油部内の油は、上記通油孔を通して上記第2の油容器へ排出される請求項1に記載のエレベータのガイドレール油受け装置。
  3. 上記ガイドレールの下端部と上記油槽部内の底面との間には、上記ガイドレールの位置を高さ方向について調整するスペーサが設けられている請求項1または請求項2に記載のエレベータのガイドレール油受け装置。
  4. 上記ガイドレールの下端部は、上記油槽部内に挿入されており、
    上記第1の油容器は、上記ガイドレールの重量で押さえられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエレベータのガイドレール油受け装置。
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