JP2014132727A - 送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法 - Google Patents

送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014132727A
JP2014132727A JP2013000506A JP2013000506A JP2014132727A JP 2014132727 A JP2014132727 A JP 2014132727A JP 2013000506 A JP2013000506 A JP 2013000506A JP 2013000506 A JP2013000506 A JP 2013000506A JP 2014132727 A JP2014132727 A JP 2014132727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
power amplifier
predistortion
pass filter
coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013000506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6089706B2 (ja
Inventor
Alexander Nikolaevich Lozhkin
アレクサンダー ニコラビッチ ロズキン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013000506A priority Critical patent/JP6089706B2/ja
Priority to US14/071,758 priority patent/US9048796B2/en
Publication of JP2014132727A publication Critical patent/JP2014132727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6089706B2 publication Critical patent/JP6089706B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3247Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits using feedback acting on predistortion circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3258Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits based on polynomial terms

Abstract

【課題】電力増幅器からのフィードバック信号にエリアジングが生じ得るアナログ/デジタルコンバータを利用しても、電力増幅器のプリディストーション係数を最適化可能な送信信号電力制御装置を提供する。
【解決手段】送信信号電力制御装置1は、プリディストーション信号の一部に電力増幅器14の入出力特性を擬似的に表すモデル係数を乗じることで学習用デジタル信号を生成する電力増幅器モデル部19と、学習用デジタル信号に重み係数を乗じることで学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させて擬似フィードバック信号を生成する適応ローパスフィルタ21を有する。そして電力増幅器モデル部19は、ローパスフィルタ17により高周波数成分が減衰され、かつデジタル化されたフィードバック信号と擬似フィードバック信号との間の誤差を最小化するようにモデル係数を更新し、適応ローパスフィルタ21は、その誤差を最小化するように重み係数を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電力増幅器を用いて送信信号電力を増幅する送信信号電力制御装置、そのような送信信号電力制御装置を有する通信装置、及び電力増幅器の入出力特性の逆特性を表すプリディストーション係数を更新するプリディストーション係数更新方法に関する。
無線通信システムでは、そのシステムにおいて使用される通信装置が小型であること、及び通信装置のエネルギー消費量が少ないことが好ましい。この点について、通信装置が有する、送信信号電力を増幅するために用いられる電力増幅器の電力消費量は大きいので、電力増幅器のエネルギー効率を向上することが有効である。そのため、電力増幅器は、一般的に、入力される送信信号電力に対してエネルギー効率が高い領域で使用される。エネルギー効率が高い電力増幅器として、例えば、ドハティ増幅器またはEnvelope Elimination and Restoration(EER)増幅器などが用いられる。しかしこのような電力増幅器は、入力される電力と出力される電力との関係が非線形に歪む入出力特性を持つことがある。そして、入出力特性が非線形となる領域で電力増幅器が使用されると、電力増幅器から出力された送信信号の波形が劣化し、その結果、送信信号に無用な高周波数成分が発生することによって隣接チャネル間で信号電力が漏洩してしまうおそれがあった。
そこで、電力増幅器が持つ入出力特性の逆特性を求め、その逆特性に応じた歪みを予め送信信号に与えてから電力増幅器へ入力することで、電力増幅器による非線形歪を補償する、プリディストーション型歪補償技術が提案されている(例えば、特許文献1−3及び非特許文献1−4を参照)。
プリディストーション型歪補償技術では、電力増幅器から出力された信号の一部がフィードバックされ、その出力信号とプリディストーション係数を用いて歪補償された送信信号間の誤差が最小化されるように、プリディストーション係数が更新される。
電力増幅器から出力された信号は、アナログ信号であるが、プリディストーション係数を学習するためにフィードバックされたその出力信号は、アナログ/デジタルコンバータ(以下、単にA/Dコンバータと呼ぶ)によってデジタル信号化される。しかし、A/Dコンバータは特定のサンプリング周期で出力信号をサンプリングするので、そのサンプリング周波数が出力信号の最大周波数の2倍未満であると、デジタル化された出力信号にはエリアジングが生じ、その結果として、出力信号には本来含まれない周波数成分であるアウトオブバンド周波数成分が生じる。Long Term Evolution(LTE)に準拠した基地局装置などでは、フィードバックされる出力信号の帯域が500MHzになることもある。このような場合、エリアジングが生じることを防ぐためには、少なくとも1GHz、好ましくは2GHzのサンプリング周波数を持つ高速なA/Dコンバータが使用されることが好ましい。しかし、このような高速なA/Dコンバータは、一般に高価である。
そこで、A/Dコンバータのコストを低減するために、プリディストーション係数の学習に利用されるフィードバック信号の帯域を制限することで、A/Dコンバータのサンプリング周波数の要件を緩和することが検討されている。しかし、サンプリング周波数が比較的低いA/Dコンバータにフィードバックされた出力信号をそのまま入力すると、エリアジングによるアウトオブバンド周波数成分が増大してしまう。そこで、フィードバックされた出力信号を、アンチエリアジング用のローパスフィルタを通してからA/Dコンバータに入力することでアウトオブバンド周波数成分を抑制することが提案されている。
特開2005−333353号公報 特開2003−124752号公報 特開2010−50908号公報
Hsin-Hung Chen, Chih-Hung Lin, Po-Chiun Huang, and Jiunn-Tsair Chen, "Joint Polynomial and Look-Up-Table Predistortion Power Amplifier Linearization," IEEE Transactions On Circuits And Systems−II: EXPRESS BRIEFS, VOL. 53, NO. 8, AUGUST 2006 Y. Akaiwa "Introduction to Digital Mobile Communication," Wiley, New York (1997) Lei Ding et al., "A Robust Digital Baseband Predistorter Constructed Using Memory Polynomials," IEEE Transaction On Communications, Vol. 52, No 1, Jan. 2004. R. Marsalek, P. Jardin, and G. Baudoin, "From Post-Distortion to Pre-Distortion for Power Amplifier Linearization, "IEEE Communications Letters, VOL. 7, NO. 7, JULY 2003.
しかし、ローパスフィルタを通った出力信号は、ローパスフィルタの周波数特性によっても劣化する。その結果として、プリディストーション係数が最適化されないおそれがあった。
そこで、本明細書は、出力信号のフィードバックにエリアジングが生じ得るアナログ/デジタルコンバータを利用しても、電力増幅器のプリディストーション係数を最適化することが可能な送信信号電力制御装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、送信信号電力制御装置が提供される。この送信信号電力制御装置は、送信信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器から出力された信号の一部であるフィードバック信号の所定のサンプリング周波数よりも高い周波数成分を減衰させる第1のローパスフィルタと、第1のローパスフィルタから出力されたフィードバック信号をその所定のサンプリング周波数でデジタル化するアナログ/デジタル変換器と、電力増幅器の入出力特性の逆特性を表すプリディストーション係数を送信信号に乗じることで電力増幅器に入力するためのプリディストーション信号を生成するプリディストーション部と、プリディストーション信号の一部に電力増幅器の入出力特性を擬似的に表すモデル係数を乗じることで学習用デジタル信号を生成する電力増幅器モデル部と、モデル係数からプリディストーション係数を算出する反転部と、学習用デジタル信号に重み係数を乗じることによって学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させて擬似フィードバック信号を生成する第2のローパスフィルタと、擬似フィードバック信号とデジタル化されたフィードバック信号との誤差を算出する減算器と、を有する。そして電力増幅器モデル部は、誤差を最小化するようにモデル係数を更新し、第2のローパスフィルタは、誤差を最小化するように重み係数を更新する適応フィルタである。
本発明の目的及び利点は、請求項において特に指摘されたエレメント及び組み合わせにより実現され、かつ達成される。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
本明細書に開示された送信信号電力制御装置は、出力信号のフィードバックにエリアジングが生じ得るアナログ/デジタルコンバータを利用しても、電力増幅器のプリディストーション係数を最適化できる。
一つの実施形態による送信信号電力制御装置の概略構成図である。 適応ローパスフィルタの等価回路図である。 適応ローパスフィルタの入出力特性と、ローパスフィルタの入出力特性の差によるプリディストーション部の周波数特性の変化を示す図である。 プリディストーション係数更新方法の動作フローチャートである。 送信信号電力制御装置が組み込まれた基地局装置の概略構成図である。 送信信号電力制御装置が組み込まれた移動局装置の概略構成図である。
以下、図を参照しつつ、一つの実施形態による送信信号電力制御装置について説明する。
この送信信号電力制御装置は、電力増幅器の入出力特性の逆の非線形歪みが送信信号に与えられることにより生成されたプリディストーション信号の一部を、擬似的に再現した電力増幅器の入出力特性に応じて修正した信号を、学習用デジタル信号として生成する。この送信信号電力制御装置は、学習用デジタル信号及びフィードバックされた出力信号のそれぞれをローパスフィルタを通して高周波数成分を減衰させた上で比較する。そしてこの送信信号電力制御装置は、高周波数成分が減衰した学習用デジタル信号とフィードバックされた出力信号間の誤差が最小化されるように、プリディストーション係数を更新する。
ここで、フィードバックされた出力信号はアナログ信号であり、かつアナログ信号用のローパスフィルタを通してからA/Dコンバータによりデジタル化される。一方、学習用デジタル信号はデジタル信号であり、学習用デジタル信号に対するローパスフィルタもデジタルフィルタである。そこで、この送信信号電力制御装置は、学習用デジタル信号に対するローパスフィルタを適応型フィルタとして、アナログのローパスフィルタの個体差による入出力特性のばらつきを補償する。すなわち、この送信信号電力制御装置は、プリディストーション係数を最適化するために、学習用デジタル信号に対するデジタルのローパスフィルタとフィードバックされた出力信号に対するアナログのローパスフィルタ間の入出力特性間の違いを最小化する。
なお、送信信号電力制御装置は、送信信号を電力増幅器を用いて増幅し、増幅された送信信号を出力する様々な通信装置に搭載できる。例えば、送信信号電力制御装置は、所定の通信規格に従った移動体通信システムにおける基地局装置または移動局装置に搭載できる。なお、所定の通信規格は、例えば、LTE、またはモバイルWiMAX(Mobile Worldwide Interoperability for Microwave Access)である。
図1は、一つの実施形態による送信信号電力制御装置の概略構成図である。送信信号電力制御装置1は、プリディストーション部11と、デジタル/アナログコンバータ12と、直交変調器13と、電力増幅器14と、減衰器15と、直交復調器16と、ローパスフィルタ17と、アナログ/デジタルコンバータ18と、増幅器モデル部19と、反転部20と、適応ローパスフィルタ21と、減算器22とを有する。
送信信号電力制御装置1が有するこれらの各部は、それぞれ、別個の回路として送信信号電力制御装置1に実装される。あるいは、送信信号電力制御装置1が有するこれらの各部のうちの幾つかは、一つの集積回路として送信信号電力制御装置1に実装されてもよい。例えば、デジタル信号を処理する回路であるプリディストーション部11、増幅器モデル部19、反転部20、適応ローパスフィルタ21及び減算器22は、一つのデジタル信号プロセッサとして実装されてもよい。
プリディストーション部11は、メモリ多項式方式に従って、電力増幅器14の入出力特性の逆の特性を送信信号に与えることで、プリディストーション信号を生成する。
なお、送信信号は、所定の多重化方式によって多重化され、かつ所定の変調方式に従って変調された、デジタル信号であり、例えば、プリディストーション部11は、送信信号をベースバンド処理部(図示せず)から受け取る。また、送信信号には、例えば、I信号成分と、I信号成分と直交する位相を持つQ信号成分が含まれる。
プリディストーション部11は、例えば、乗算器と、遅延回路と、書き換え可能メモリ回路を有し、電力増幅器14の入出力特性の逆の特性をメモリ多項式に従って表す複数のプリディストーション係数を内蔵するメモリ回路に記憶する。このプリディストーション係数は、後述するように、増幅器モデル部19、反転部20及び適応ローパスフィルタ21により逐次更新される。
プリディストーション部11は、次式に従って、送信信号に、内蔵するメモリ回路から読み込んだプリディストーション係数を乗じることにより、送信信号に対してプリディストーションを行う。
Figure 2014132727
ここで、akq(k=1,..,K,q=1,...,Q)は、複素数で表されるプリディストーション係数である。またx(n)は離散時間nにおける送信信号である。そしてz(n)はプリディストーション信号である。
プリディストーション部11は、プリディストーション信号をデジタル/アナログコンバータ12へ出力する。またプリディストーション部11は、プリディストーション信号の一部を増幅器モデル部19へ出力する。
デジタル/アナログコンバータ12は、プリディストーション部11から受け取ったプリディストーション信号を、電力増幅器14に入力するためにアナログ化する。そしてデジタル/アナログコンバータ12は、アナログ化されたプリディストーション信号を直交変調器13へ出力する。
直交変調器13は、局部発振周波数を持つ周期信号である局部発振信号を発信する発振器と乗算器を有する。そして直交変調器13は、アナログ化されたプリディストーション信号のI信号成分に位相をπ/2ずらした局部発振信号を乗じて得られた信号と、Q信号成分に局部発振信号を乗じて得られた信号を合成する。これにより、直交変調器13は、アナログ化されたプリディストーション信号を搬送波に重畳する。そして直交変調器13は、搬送波に重畳されたプリディストーション信号を電力増幅器14へ出力する。
電力増幅器14は、搬送波に重畳されたプリディストーション信号を増幅する。そのために、電力増幅器14は、入力電力に対する出力電力の関係が非線形となる入出力特性を持つ高効率非線形増幅器、例えば、ドハティ増幅器またはEER増幅器とすることができる。プリディストーションにより電力増幅器14の入出力特性の非線形歪が補償されるので、電力増幅器14から出力される信号は、送信信号が所定の増幅率Gで増幅された信号となる。すなわち、送信信号の電力が大きくなるほど、電力増幅器14から出力される信号の電力も増幅率Gで線形に増大する。電力増幅器14からの出力信号は、例えば、デュプレクサ(図示せず)を介してアンテナ(図示せず)へ伝達され、そしてその出力信号は無線信号としてアンテナから放射される。
また電力増幅器14からの出力信号の一部は、プリディストーション係数を更新するためにフィードバックされる。そのために、その出力信号の一部は、減衰器15へ入力される。なお、以下では、説明の便宜上、電力増幅器14からフィードバックされる出力信号の一部を、フィードバック信号と呼ぶ。
減衰器15は、電力増幅器14から受け取ったフィードバック信号を、電力増幅器14の増幅率Gだけ減衰させる。すなわち、減衰器15は、フィードバック信号の電力値を1/Gにする。減衰器15から出力された、減衰されたフィードバック信号は、直交復調器16に入力される。
直交復調器16は、局部発振信号を発信する発振器と乗算器を有する。そして直交復調器16は、減衰されたフィードバック信号と局部発振信号とをミキシングすることにより、フィードバック信号を、ベースバンド周波数を持つ信号に変換して、I信号成分とQ信号成分とを分離する。そして直交復調器16は、ベースバンド周波数を持つフィードバック信号をローパスフィルタ17へ出力する。
ローパスフィルタ17は、ベースバンド周波数を持つフィードバック信号について、アナログ/デジタルコンバータ18のサンプリング周波数よりも高い周波数成分を減衰させる。そしてローパスフィルタ17は、高周波数成分が減衰されたフィードバック信号をアナログ/デジタルコンバータ18へ出力する。
アナログ/デジタルコンバータ18は、高周波数成分が減衰されたフィードバック信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングすることによりデジタル化する。フィードバック信号の高周波数成分が減衰されているので、サンプリング周波数は、元のフィードバック信号の帯域幅の2倍よりも低い周波数とすることができる。そしてアナログ/デジタルコンバータ18は、デジタル化されたフィードバック信号を減算器22へ出力する。
増幅器モデル部19は、例えば、乗算器と、遅延回路と、書き換え可能メモリ回路を有し、電力増幅器14の入出力特性を擬似的に表す多項式により、プリディストーション信号を補正することで学習用デジタル信号を生成する。この学習用デジタル信号は、電力増幅器14からの出力信号を擬似的に表す信号である。なお、電力増幅器14の入出力特性を擬似的に表す多項式は、例えば、次式により表される。
Figure 2014132727
ここで、pkq(k=1,..,K,q=1,...,Q)は、複素数で表される電力増幅器モデル係数であり、内蔵するメモリ回路に記憶される。またy'(n)は離散時間nにおける学習用デジタル信号である。
また、増幅器モデル部19は、減算器22から得られる誤差信号ε(n)に基づいて電力増幅器モデル係数Pkq(n)を更新する。この誤差信号は、学習用デジタル信号を適応ローパスフィルタ21に入力することによって得られる擬似フィードバック信号と、ローパスフィルタ17により高周波数成分が減衰され、かつデジタル化されたフィードバック信号との差を表す。
本実施形態では、増幅器モデル部19は、最小二乗法のアルゴリズムに従った次式により、誤差信号ε(n)の2乗和を最小化するように電力増幅器モデル係数Pkq(n)を逐次更新する。
Figure 2014132727
ここでαは、ステップサイズパラメータであり、電力増幅器モデル係数Pkq(n)の更新速度を決める。αが大きいほど、電力増幅器モデル係数Pkq(n)の更新速度は速くなる。
増幅器モデル部19は、学習用デジタル信号を適応ローパスフィルタ21へ出力する。また増幅器モデル部19は、電力増幅器モデル係数Pkq(n)が更新される度に、その更新された電力増幅器モデル係数Pkq(n)を反転部20へ出力する。
反転部20は、例えば、演算回路を有し、更新された電力増幅器モデル係数Pkq(n)を受け取る度に、(2)式の逆関数を算出し、その逆関数の多項式の各係数を更新されたプリディストーション係数A=[a10,...,ak0,...,a1q,...,aKQ]tとする。なお、この逆関数を算出する動作に関しては、例えば、非特許文献3に開示されている。
反転部20は、更新されたプリディストーション係数をプリディストーション部11のメモリ回路へ書き込む。
適応ローパスフィルタ21は、ローパスフィルタ17の入出力特性と同等の入出力特性を持つように形成された適応型のデジタルローパスフィルタであり、入力された学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させることにより、擬似フィードバック信号を生成する。
図2は、適応ローパスフィルタ21の等価回路図である。図2に示されるように、適応ローパスフィルタ21は、有限インパルス応答型のフィルタであり、(N-1)個の遅延回路221−1〜221−(N-1)と、N個の乗算器222−1〜222−Nと、(N-1)個の加算器223−1〜223−(N-1)と、メモリを有する学習回路224とを有する。
入力された学習用デジタル信号y'(n)は、乗算器222−1、遅延回路221−1及び学習回路224へ送られる。そして乗算器222−1により、学習用デジタル信号y'(n)に、適応重み係数w(0)が乗じられる。一方、遅延回路221−1により遅延された学習用デジタル信号y'(n-1)は遅延回路221−2及び乗算器222−2へ送られる。そして乗算器222−2により、その遅延された学習用デジタル信号y'(n-1)に、適応重み係数w(1)が乗じられる。加算器223−1は、乗算器222−1から出力された信号に乗算器222−2から出力された信号を加算する。そして得られた和信号は、加算器223−2に出力される。以後、同様の処理が繰り返される。最終的に、加算器223−(N-1)から出力される擬似フィードバック信号は、次式によって表される。
Figure 2014132727
ここでyFB'(n)は、離散時間nにおける、擬似フィードバック信号である。またw(k)(k=0,1,...,N-1)は、適応重み係数である。そしてNはフィルタのタップ数である。
さらに、適応ローパスフィルタ21の学習回路224は、減算器22から得られる誤差信号ε(n)に基づいて適応重み係数w(k)を更新する。上記のように、誤差信号ε(n)は、学習用デジタル信号を適応ローパスフィルタ21に入力することによって得られる擬似的なフィードバック信号と、ローパスフィルタ17により高周波数成分が減衰され、かつデジタル化されたフィードバック信号との差を表す。
本実施形態では、適応ローパスフィルタ21は、最小二乗法のアルゴリズムに従った次式により、誤差信号ε(n)の2乗和を最小化するように適応重み係数w(k)を逐次更新する。
Figure 2014132727
ここでβは、ステップサイズパラメータであり、適応重み係数w(k)の更新速度を決める。なお、βは、電力増幅器モデル係数Pkq(n)を更新するための(3)式におけるステップサイズパラメータαよりも小さいことが好ましい。すなわち、電力増幅器モデル係数及びプリディストーション係数の更新速度が適応重み係数の更新速度よりも速いことが好ましい。これにより、先ず、電力増幅器モデル係数Pkq(n)が、誤差信号ε(n)を大きく減少させるように先に調節され、その後に残る誤差信号ε(n)を打ち消すように、適応重み係数w(k)が更新される。
適応重み係数w(k)は、学習回路224が有するメモリに記憶され、学習用デジタル信号が入力される度に、そのメモリから各乗算器に出力される。
また、適応ローパスフィルタ21から出力された擬似的なフィードバック信号は、減算器22に入力される。
減算器22は、擬似フィードバック信号yFB'(n)から、アナログ/デジタルコンバータ18によりデジタル化されたフィードバック信号yFB(n)を減じることにより、誤差信号ε(n){= yFB'(n)- yFB(n)}を算出する。そして減算器22により算出された誤差信号ε(n)は、増幅器モデル部19及び適応ローパスフィルタ21に送られる。
図3は、適応ローパスフィルタ21の入出力特性と、ローパスフィルタ17の入出力特性の差によるプリディストーション部11の周波数特性の変化を示す図である。図3において、横軸はオフセット周波数を表し、縦軸はデシベルを表す。グラフ301は、送信信号の一例である、帯域幅20MHzのorthogonal frequency-division multiplexing(OFDM)信号の周波数特性を表す。グラフ302は、適応ローパスフィルタ21の入出力特性と、ローパスフィルタ17の入出力特性が完全に一致する場合のプリディストーション部11の周波数特性のシミュレーション結果を表す。またグラフ303は、適応ローパスフィルタ21のカットオフ周波数がローパスフィルタ17のカットオフ周波数から10%ずれたときのプリディストーション部11の周波数特性のシミュレーション結果を表す。グラフ302及び303に示されるように、適応ローパスフィルタ21の入出力特性と、ローパスフィルタ17の入出力特性との一致度が向上するほど、アウトオブバンドの周波数帯域の信号成分が小さくなり、プリディストーション部11の周波数特性が向上することが分かる。
図4は、送信信号電力制御装置1により実行される、プリディストーション係数更新方法の動作フローチャートである。
プリディストーション部11は、メモリ多項式に従ってプリディストーション係数を送信信号に乗じることでプリディストーション信号を生成する(ステップS101)。電力増幅器14は、プリディストーション信号をアナログ化し、直交変調することにより得られた信号を増幅する(ステップS102)。そして第1のローパスフィルタ17は、電力増幅器14から出力されたフィードバック信号の高周波数成分を減衰させる(ステップS103)。アナログ/デジタルコンバータ18は、高周波数成分が減衰されたフィードバック信号をデジタル化する(ステップS104)。
一方、増幅器モデル部19は、プリディストーション信号に電力増幅器14の入出力特性を擬似的に表す電力増幅器モデル係数を乗じることで学習用デジタル信号を生成する(ステップS105)。そして適応ローパスフィルタ21は、学習用デジタル信号に重み係数を乗じることによって学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させて擬似フィードバック信号を生成する(ステップS106)。そして減算器22は、擬似フィードバック信号とデジタル化されたフィードバック信号との誤差信号を算出し、その誤差信号を増幅器モデル部19及び適応ローパスフィルタ21へ出力する(ステップS107)。
増幅器モデル部19は、誤差信号を最小化するように電力増幅器モデル係数を更新する(ステップS108)。また、適応ローパスフィルタ21は、誤差信号を最小化するように重み係数を更新する(ステップS109)。そして反転部20は、更新されたモデル係数からプリディストーション係数を算出し、その算出したプリディストーション係数で、プリディストーション部11のメモリ回路に記憶されているプリディストーション係数を更新する(ステップS110)。
送信信号電力制御装置1は、上記のステップS101〜S110の処理を、送信信号が入力される度に実行する。
以上に説明してきたように、この送信信号電力制御装置は、プリディストーション信号の一部を、擬似的に再現した電力増幅器の入出力特性に応じて修正することで、プリディストーション係数を学習するための学習用デジタル信号を生成する。そしてこの送信信号電力制御装置は、学習用デジタル信号及び電力増幅器からフィードバックされたフィードバック信号の何れも、ローパスフィルタを通してからそれらの信号間の誤差を求めてプリディストーション係数の学習に利用する。そのため、この送信信号電力制御装置は、出力信号のフィードバックにエリアジングが生じ得るアナログ/デジタルコンバータを用いてもプリディストーション係数を最適化できる。さらに、この送信信号電力制御装置は、学習用デジタル信号に対して適用されるローパスフィルタを適用型デジタルフィルタとした。これにより、この送信信号電力制御装置は、適応ローパスフィルタの入出力特性を、個々の製品ごとに入出力特性にばらつきのあるアナログのローパスフィルタの入出力特性と略一致させることができる。そのため、この送信信号電力制御装置は、学習用デジタル信号とフィードバック信号間の誤差をより最小化できるので、プリディストーション係数をより最適化できる。
図5は、上述した実施形態による送信信号電力制御装置が組み込まれた通信装置の一例である、基地局装置の概略構成図である。基地局装置100は、回線終端部101と、ベースバンド処理部102と、送信信号電力制御部103と、デュプレクサ104と、アンテナ105と、受信用増幅器106と、受信部107とを有する。
また、ベースバンド処理部102、送信信号電力制御部103及び受信部107は、それぞれ、別個の回路であってもよく、あるいは、これらの各部は、それら回路が集積された集積回路であってもよい。
回線終端部101は、基地局装置100をコアネットワークと接続するための通信インターフェースを有する。そして回線終端部101は、移動局装置へ送信されるダウンリンク信号をコアネットワークから受信し、そのダウンリンク信号をベースバンド処理部102に出力する。一方、回線終端部101は、移動局装置から受信したアップリンク信号をベースバンド処理部102から受信し、そのアップリンク信号をコアネットワークへ出力する。
ベースバンド処理部102は、ダウンリンク信号に対して畳込み符号化あるいはターボ符号化などの誤り訂正用符号化処理などの送信処理を実行する。さらにベースバンド処理部102は、符号化されたダウンリンク信号に対して直交周波数分割多重(OFDMA)などの直交変調処理を行い、ダウンリンク信号を多重化する。ベースバンド処理部102は、直交変調されたダウンリンク信号を送信信号電力制御部103へ出力する。
またベースバンド処理部102は、受信部107から受信したベースバンド周波数を持つアップリンク信号を復調する。そしてベースバンド処理部102は、復調されたアップリンク信号に対して誤り訂正復号処理などの受信処理を実行する。そしてベースバンド処理部102は、復号されたアップリンク信号を回線終端部101へ出力する。
送信信号電力制御部103は、上記の実施形態による送信信号電力制御装置である。送信信号電力制御部103は、ダウンリンク信号に対してプリディストーション処理を行った後、そのダウンリンク信号をアナログ化する。そして送信信号電力制御部103は、アナログ化したダウンリンク信号を無線周波数を持つ搬送波に重畳する。そして送信信号電力制御部103は、搬送波に重畳されたダウンリンク信号を電力増幅器によって増幅し、その信号をデュプレクサ104を介してアンテナ105へ伝達する。そしてアンテナ105は、送信信号電力制御部103から伝達されたダウンリンク信号を放射する。
またアンテナ105は、移動局装置から送信されたアップリンク信号を受信し、そのアップリンク信号をデュプレクサ104を介して受信用増幅器106に伝達する。
受信用増幅器106は、低ノイズアンプを有する。そして受信用増幅器106は、受信したアップリンク信号を増幅し、その増幅されたアップリンク信号を受信部107へ出力する。
受信部107は、アップリンク信号に局部発信周波数を持つ周期信号を重畳することにより、アップリンク信号の周波数を無線周波数からベースバンド周波数に変換する。そして受信部107は、ベースバンド周波数を持つアップリンク信号をアナログ/デジタル変換した後、ベースバンド処理部102に渡す。
図6は、上述した実施形態による送信信号電力制御装置が組み込まれた通信装置の他の一例である、移動局装置の概略構成図である。移動局装置200は、制御部201と、ベースバンド処理部202と、送信信号電力制御部203と、デュプレクサ204と、アンテナ205と、受信用増幅器206と、受信部207とを有する。
制御部201、ベースバンド処理部202、送信信号電力制御部203及び受信部207は、それぞれ、別個の回路であってもよく、あるいは、これらの各部は、それら回路が集積された一つの集積回路であってもよい。
制御部201は、移動局装置200全体を制御する。そして制御部201は、移動局装置200で動作する各種のアプリケーションプログラムを実行する。そのために、制御部201は、プロセッサと不揮発性メモリ及び揮発性メモリを有する。制御部201は、移動局装置200が有するキーパッドなどの操作部(図示せず)を介したユーザの操作により、電話、データ通信などの通信を行うアプリケーションが起動されると、そのアプリケーションにしたがって呼制御を実行する。そして制御部201は、そのアプリケーションにより送信することが要求されたデータあるいは移動局装置200が有するマイクロホン(図示せず)から取得した音声信号に対して情報源符号化処理を実行する。そして制御部201は、それらの処理の結果得られた信号をアップリンク信号としてベースバンド処理部202に渡す。また制御部201は、ベースバンド処理部202からダウンリンク信号を受け取ると、情報源符号の復号処理などを実行することにより、音声信号あるいはデータを取得する。そして制御部201は、移動局装置200が有するスピーカ(図示せず)へ音声信号を渡す。また制御部201は、取得したデータを移動局装置200が有するディスプレイ(図示せず)に表示させる。
ベースバンド処理部202は、アップリンク信号に対して畳込み符号化あるいはターボ符号化などの誤り訂正用符号化処理などの送信処理を実行する。さらにベースバンド処理部202は、符号化されたアップリンク信号に対して直交変調処理を行い、アップリンク信号を多重化する。ベースバンド処理部202は、直交変調されたアップリンク信号を送信信号電力制御部203へ出力する。
またベースバンド処理部202は、受信部207から受信したベースバンド周波数を持つダウンリンク信号を復調する。そしてベースバンド処理部202は、復調されたダウンリンク信号に対して誤り訂正復号処理などの受信処理を実行する。そしてベースバンド処理部202は、復号されたダウンリンク信号を制御部201へ出力する。
送信信号電力制御部203は、上記の実施形態による送信信号電力制御装置である。送信信号電力制御部203は、アップリンク信号に対してプリディストーション処理を行った後、そのアップリンク信号をアナログ化する。そして送信信号電力制御部203は、アナログ化したアップリンク信号を無線周波数を持つ搬送波に重畳する。そして送信信号電力制御部203は、搬送波に重畳されたアップリンク信号を電力増幅器によって増幅し、その信号をデュプレクサ204を介してアンテナ205へ伝達する。そしてアンテナ205は、送信信号電力制御部203から伝達されたアップリンク信号を放射する。
またアンテナ205は、基地局装置から送信されたダウンリンク信号を受信し、そのダウンリンク信号をデュプレクサ204を介して受信用増幅器206に伝達する。
受信用増幅器206は、低ノイズアンプを有する。そして受信用増幅器206は、受信したダウンリンク信号を増幅し、その増幅されたダウンリンク信号を受信部207へ出力する。
受信部207は、ダウンリンク信号に局部発信周波数を持つ周期信号を重畳することにより、ダウンリンク信号の周波数を無線周波数からベースバンド周波数に変換する。そして受信部207は、ベースバンド周波数を持つダウンリンク信号をアナログ/デジタル変換した後、ベースバンド処理部202に渡す。
ここに挙げられた全ての例及び特定の用語は、読者が、本発明及び当該技術の促進に対する本発明者により寄与された概念を理解することを助ける、教示的な目的において意図されたものであり、本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する、本明細書の如何なる例の構成、そのような特定の挙げられた例及び条件に限定しないように解釈されるべきものである。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 送信信号電力制御装置
11 プリディストーション部
12 デジタル/アナログコンバータ
13 直交変調器
14 電力増幅器
15 減衰器
16 直交復調器
17 ローパスフィルタ
18 アナログ/デジタルコンバータ
19 増幅器モデル部
20 反転部
21 適応ローパスフィルタ
22 減算器
100 基地局装置
200 移動局装置
101 回線終端部
201 制御部
102、202 ベースバンド処理部
103、203 送信信号電力制御部
104、204 デュプレクサ
105、205 アンテナ
106、206 受信用増幅器
107、207 受信部

Claims (6)

  1. 送信信号を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器から出力された信号の一部であるフィードバック信号の所定のサンプリング周波数よりも高い周波数成分を減衰させる第1のローパスフィルタと、
    前記第1のローパスフィルタから出力された前記フィードバック信号を前記所定のサンプリング周波数でデジタル化するアナログ/デジタル変換器と、
    前記電力増幅器の入出力特性の逆特性を表すプリディストーション係数を前記送信信号に乗じることで前記電力増幅器に入力するためのプリディストーション信号を生成するプリディストーション部と、
    前記プリディストーション信号の一部に前記電力増幅器の入出力特性を擬似的に表すモデル係数を乗じることで学習用デジタル信号を生成する電力増幅器モデル部と、
    前記モデル係数から前記プリディストーション係数を算出する反転部と、
    前記学習用デジタル信号に重み係数を乗じることによって前記学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させて擬似フィードバック信号を生成する第2のローパスフィルタと、
    前記擬似フィードバック信号と前記デジタル化されたフィードバック信号との誤差を算出する減算器と、を有し、
    前記電力増幅器モデル部は、前記誤差を最小化するように前記モデル係数を更新し、
    前記第2のローパスフィルタは、前記誤差を最小化するように前記重み係数を更新する適応フィルタである、
    送信信号電力制御装置。
  2. 前記電力増幅器モデル部による前記モデル係数の更新速度は、前記第2のローパスフィルタによる前記重み係数の更新速度よりも速い、請求項1に記載の送信信号電力制御装置。
  3. 前記第2のローパスフィルタは、有限インパルス応答型の適応フィルタである、請求項1または2に記載の送信信号電力制御装置。
  4. 送信信号を生成するベースバンド処理部と、
    前記送信信号を増幅する送信信号電力制御部と、
    前記増幅された送信信号を放射するアンテナとを有し、
    前記送信信号電力制御部は、
    前記送信信号を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器から出力された信号の一部であるフィードバック信号の所定のサンプリング周波数よりも高い周波数成分を減衰させる第1のローパスフィルタと、
    前記第1のローパスフィルタから出力された前記フィードバック信号を前記所定のサンプリング周波数でデジタル化するアナログ/デジタル変換器と、
    前記電力増幅器の入出力特性の逆特性を表すプリディストーション係数を前記送信信号に乗じることで前記電力増幅器に入力するためのプリディストーション信号を生成するプリディストーション部と、
    前記プリディストーション信号の一部に前記電力増幅器の入出力特性を擬似的に表すモデル係数を乗じることで学習用デジタル信号を生成する電力増幅器モデル部と、
    前記モデル係数から前記プリディストーション係数を算出する反転部と、
    前記学習用デジタル信号に重み係数を乗じることによって前記学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させて擬似フィードバック信号を生成する第2のローパスフィルタと、
    前記擬似フィードバック信号と前記デジタル化されたフィードバック信号との誤差を算出する減算器と、を有し、
    前記電力増幅器モデル部は、前記誤差を最小化するように前記モデル係数を更新し、
    前記第2のローパスフィルタは、前記誤差を最小化するように前記重み係数を更新する適応フィルタである、
    通信装置。
  5. コアネットワークからダウンリンク信号を受信する回線終端部をさらに有し、
    前記ベースバンド処理部は、前記ダウンリンク信号を符号化することにより前記送信信号を生成する、
    基地局装置である請求項4に記載の通信装置。
  6. 電力増幅器の入出力特性の逆特性を表すプリディストーション係数を更新するプリディストーション係数更新方法であって、
    第1のローパスフィルタによって前記電力増幅器から出力された信号の一部であるフィードバック信号の所定のサンプリング周波数よりも高い周波数成分を減衰させ、
    高周波数成分が減衰された前記フィードバック信号を前記所定のサンプリング周波数でデジタル化し、
    前記プリディストーション係数を送信信号に乗じることでプリディストーション信号を生成し、
    前記プリディストーション信号に前記電力増幅器の入出力特性を擬似的に表すモデル係数を乗じることで学習用デジタル信号を生成し、
    前記学習用デジタル信号に適応ローパスフィルタの重み係数を乗じることによって前記学習用デジタル信号の高周波数成分を減衰させて擬似フィードバック信号を生成し、
    前記擬似フィードバック信号と前記デジタル化されたフィードバック信号との誤差を算出し、
    前記誤差を最小化するように前記モデル係数を更新し、
    前記誤差を最小化するように前記重み係数を更新し、
    前記更新されたモデル係数から前記プリディストーション係数を算出する、
    ことを含むプリディストーション係数更新方法。
JP2013000506A 2013-01-07 2013-01-07 送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法 Expired - Fee Related JP6089706B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013000506A JP6089706B2 (ja) 2013-01-07 2013-01-07 送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法
US14/071,758 US9048796B2 (en) 2013-01-07 2013-11-05 Transmission signal power control apparatus, communication apparatus and predistortion coefficient updating method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013000506A JP6089706B2 (ja) 2013-01-07 2013-01-07 送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014132727A true JP2014132727A (ja) 2014-07-17
JP6089706B2 JP6089706B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=51060519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013000506A Expired - Fee Related JP6089706B2 (ja) 2013-01-07 2013-01-07 送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9048796B2 (ja)
JP (1) JP6089706B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10476536B1 (en) 2018-05-17 2019-11-12 Fujitsu Limited Distortion compensation device and distortion compensation method
CN111830904A (zh) * 2019-04-15 2020-10-27 发那科株式会社 机器学习装置、控制装置以及机器学习方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201406574D0 (en) * 2014-04-11 2014-05-28 Microsoft Corp Audio Signal Processing
US10609475B2 (en) 2014-12-05 2020-03-31 Stages Llc Active noise control and customized audio system
US9508335B2 (en) * 2014-12-05 2016-11-29 Stages Pcs, Llc Active noise control and customized audio system
CN109075745B (zh) * 2015-11-10 2020-07-14 华为技术有限公司 预失真装置
KR102586418B1 (ko) * 2016-03-23 2023-10-06 삼성전기주식회사 고주파 신호 전치왜곡 장치 및 전력증폭기 비선형 왜곡 보정 장치
US9980042B1 (en) 2016-11-18 2018-05-22 Stages Llc Beamformer direction of arrival and orientation analysis system
US10945080B2 (en) 2016-11-18 2021-03-09 Stages Llc Audio analysis and processing system
US9980075B1 (en) 2016-11-18 2018-05-22 Stages Llc Audio source spatialization relative to orientation sensor and output
US10148296B2 (en) * 2016-12-02 2018-12-04 Mediatek, Inc. Transmitter, communication unit and methods for limiting spectral re-growth
CN108988794A (zh) * 2018-09-28 2018-12-11 京信通信系统(中国)有限公司 一种模拟预失真电路及模拟预失真线性化对消方法
CN109217828B (zh) * 2018-11-12 2024-03-22 京信网络系统股份有限公司 一种模拟预失真电路及模拟预失真时分对消方法
JP2020184665A (ja) 2019-05-07 2020-11-12 株式会社村田製作所 送受信回路
US11550027B2 (en) * 2020-05-04 2023-01-10 Nxp B.V. Predistortion technique for joint radar/communication systems
CN111954236B (zh) * 2020-07-27 2021-11-09 河海大学 一种基于优先级的分层边缘计算卸载方法
CN116582395B (zh) * 2023-05-22 2024-01-30 深圳市菲尔康通讯有限公司 基于5g nr信号的同步数据处理方法、系统及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124752A (ja) * 2001-08-13 2003-04-25 Lucent Technol Inc 入力信号に予め歪みを加える方法および予歪みシステム
WO2008146355A1 (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Panasonic Corporation 歪補償装置
US20110135034A1 (en) * 2009-12-09 2011-06-09 Texas Instruments Incorporated Digital Pre-Distortion of Non-Linear Systems with Reduced Bandwidth Feedback
JP2012039235A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Fujitsu Ltd 送信信号電力制御装置、送信信号電力制御方法及び通信装置
JP2013106330A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Fujitsu Ltd 狭帯域のフィードバック経路を有する適応的リニアライザ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5991308A (en) * 1995-08-25 1999-11-23 Terayon Communication Systems, Inc. Lower overhead method for data transmission using ATM and SCDMA over hybrid fiber coax cable plant
US6356555B1 (en) * 1995-08-25 2002-03-12 Terayon Communications Systems, Inc. Apparatus and method for digital data transmission using orthogonal codes
KR100446500B1 (ko) * 2001-03-19 2004-09-04 삼성전자주식회사 비선형 왜곡 보상 방법 및 비선형 왜곡 보상 회로
JP3642040B2 (ja) 2001-05-31 2005-04-27 日本電気株式会社 歪補償回路および歪補償方法
JP3707549B2 (ja) 2002-03-22 2005-10-19 日本電気株式会社 送信装置
JP4417174B2 (ja) 2004-05-19 2010-02-17 株式会社日立国際電気 プリディストータ
US7873172B2 (en) * 2005-06-06 2011-01-18 Ntt Docomo, Inc. Modified volterra-wiener-hammerstein (MVWH) method for loudspeaker modeling and equalization
JP5160344B2 (ja) 2008-08-25 2013-03-13 日本無線株式会社 プリディストータ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124752A (ja) * 2001-08-13 2003-04-25 Lucent Technol Inc 入力信号に予め歪みを加える方法および予歪みシステム
WO2008146355A1 (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Panasonic Corporation 歪補償装置
US20110135034A1 (en) * 2009-12-09 2011-06-09 Texas Instruments Incorporated Digital Pre-Distortion of Non-Linear Systems with Reduced Bandwidth Feedback
JP2012039235A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Fujitsu Ltd 送信信号電力制御装置、送信信号電力制御方法及び通信装置
JP2013106330A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Fujitsu Ltd 狭帯域のフィードバック経路を有する適応的リニアライザ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6016039458; Lei Ding et al.: 'A Robust Digital Baseband Predistorter Constructed Using Memory Polynomials' IEEE TRANSACTION ON COMMUNICATIONC vol.52 NO.1, 200401, 159-165, IEEE *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10476536B1 (en) 2018-05-17 2019-11-12 Fujitsu Limited Distortion compensation device and distortion compensation method
CN111830904A (zh) * 2019-04-15 2020-10-27 发那科株式会社 机器学习装置、控制装置以及机器学习方法
CN111830904B (zh) * 2019-04-15 2024-04-12 发那科株式会社 机器学习装置、控制装置以及机器学习方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140191798A1 (en) 2014-07-10
US9048796B2 (en) 2015-06-02
JP6089706B2 (ja) 2017-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6089706B2 (ja) 送信信号電力制御装置、通信装置及びプリディストーション係数更新方法
JP4835241B2 (ja) ディジタルプリディストーション送信機
KR101440121B1 (ko) 왜곡 보상 장치, 신호 송신 장치 및 그 방법
US8989307B2 (en) Power amplifier system including a composite digital predistorter
US8385391B2 (en) Closed-loop receiver feedback pre-distortion
WO2015096735A1 (zh) 一种数字预失真参数的求取方法及预失真系统
US8933752B2 (en) Power amplifier apparatus, distortion compensation coefficient updating method, and transmission apparatus
JP2010226190A (ja) 増幅装置および送信装置
JPWO2009090825A1 (ja) プレディストータ
KR20120108026A (ko) 변조 방식에 무관한 디지털 하이브리드 모드 전력 증폭기 시스템 및 그 방법
JP5621666B2 (ja) デジタルプレディストーション処理装置及び方法
Abi Hussein et al. Digital predistortion for RF power amplifiers: State of the art and advanced approaches
US20180167093A1 (en) Distortion compensation apparatus and distortion compensation method
JP5707999B2 (ja) 歪補償装置、送信機及び歪補償方法
JP5540975B2 (ja) 送信信号電力制御装置、送信信号電力制御方法及び通信装置
CN111064439B (zh) 一种改善短波数字预失真性能的系统及方法
US9337783B2 (en) Distortion compensation apparatus and distortion compensation method
EP2599274A1 (en) Method for predistortion in a communication system
US9203447B2 (en) Distortion compensating device and distortion compensating method
US8633769B2 (en) Dual loop adaptation digital predistortion architecture for power amplifiers
KR101069781B1 (ko) 전송 신호를 생성하는 방법
US20100097137A1 (en) Lookup table generation method and related device for a predistorter
KR101470817B1 (ko) 복수의 비선형 증폭기에 대하여 단일 피드백 회로를 사용하는 전치보상 장치 및 방법
JP2014107841A (ja) 歪補償装置及び歪補償方法
Deleu et al. Low complexity block pre-distortion of a multi-carrier non-linear satellite channel

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6089706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees