JP2010226190A - 増幅装置および送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅装置及び送信装置において、増幅器から出力される送信信号について十分なピーク電力を確保する。
【解決手段】増幅装置の増幅器は、ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、第1の増幅素子と第2の増幅素子とのそれぞれを用いて増幅した送信信号を合成して出力する。この増幅器で出力された信号の一部を用いて生成されたフィードバック信号と入力信号との間の差分に基づいて得られる補償係数を用いて、入力信号に対して歪補償処理を行う。歪補償部による歪補償処理前の入力信号のパワーレベルと所定の閾値との比較に基づいて第1の増幅素子のドレイン電圧を制御する。送信装置はこの増幅装置を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信システムにおいて送信信号を増幅する増幅器を備えた増幅装置および送信装置に関する。
無線通信に用いる送信装置には、一般に電力増幅装置が用いられる。この電力増幅装置は、電力効率が高いことおよび非線形歪が小さいことが求められている。高い電力効率を得るために、近年では、電力増幅装置にドハティ増幅器等の増幅器が用いられるようになってきた。一方、非線形歪を低下するために、歪補償回路が増幅器と併用される。
ドハティ増幅器は、キャリアアンプとピークアンプとを備える。キャリアアンプは、AB級バイアスの設定により、比較的線形性の良い動作をするように設定されている。ピークアンプはC級バイアスに設定されている。このため、キャリアアンプは、常に入力信号の増幅が行われるが、ピークアンプは、瞬時電力が小さいときは増幅を行わず、瞬時電力が大きいときピーク電力近傍で増幅を行う。このため、瞬時電力が小さいとき消費電力は少なくて済む。瞬時電力が大きいときキャリアアンプの出力とピークアンプの出力が合成されて1つの大きな出力信号が生成される。これにより、ドハティ増幅器は高い電力効率を確保することができる。
一方、ドハティ増幅器は十分な線形性を有さず、例えば、AM/AM特性(入力振幅−出力振幅の特性)やAM/PM特性(入力振幅−出力の位相の特性)等の非線形性により、増幅した送信信号に歪が発生する。図10(a)に示すように、AM/AM特性のうち、入力電力の高い領域では、非線形特性により非線形歪が発生する。また、図10(b)に示すように、周波数特性において、サイドローブが立ち上がり、この部分で非線形歪が発生する。このため、無線通信における隣接チャンネルに漏洩し易く、隣接チャンネルに対する雑音となり、通信品質は劣化する。特に、近年の無線通信に用いる送信装置では、ピーク電力対平均電力比(PAPR)が大きいため広い電力の範囲で線形性が求められるが、上記ドハティ増幅器は十分な線形性を有さないため、非線形歪の問題が生じていた。
このドハティ増幅器の問題解決のために、プリデストーション回路等の歪補償回路が設けられている。プリデストーション歪補償回路は、非線形歪を解消するため、増幅器の非線形性を考慮して予め非線形性の逆特性を表す補償係数を入力信号に乗算することで、増幅前の入力信号に前歪処理を施す。この補償された入力信号が増幅器で増幅されるとき、非線形性の逆特性と非線形性が相殺されるので、補償前の入力信号が線形に増幅されたようにすることができる。図11(a)に示すように、ドハティ増幅器のゲイン(利得)がベースバンド信号の振幅の大きい領域で低下するとき、図11(b)に示すようなゲインの逆特性(逆数)を用いて歪補償をすることで、ゲインがベースバンド信号の振幅によらず一定になるようにすることができる。
図12には、従来の歪補償部と電力増幅器を備えた送信装置100の例が示されている。送信装置100は、送信系102と、フィードバック系130とを有する。
送信系102は、ベースバンド信号発生装置104と、シリアル/パラレル変換器106と、歪補償部108と、デジタルアナログ変換器110と、直交変調器112と、電力増幅器118と、アンテナ120とを備える。
ベースバンド信号発生装置104は、デジタルのI信号(In-Phase信号)とQ信号(Quadrature-Phase信号)で構成されるベースバンド信号をシリアル信号として発生する。シリアル/パラレル変換器106は、I信号とQ信号の2信号にシリアル−パラレル変換を行う。歪補償部108は、電力増幅器の非線形性を補償するためにI信号とQ信号に補償係数を乗算して歪の前補償をする。デジタルアナログ変換器110は、補償されたI信号及びQ信号をアナログ変換する。直交変調器112は、アナログ変換されたI信号及びQ信号を直交変調し送信信号を生成する。電力増幅器118は、直交変調器112から出力された送信信号を増幅し出力する。アンテナ120は、この電力増幅器118で増幅された送信信号を用いて電波を放射する。
一方、フィードバック系130は、方向性結合器132と、ダウンコンバータ134と、アナログデジタル変換器138とを備える。
方向性結合器132は、電力増幅器118で出力された送信信号の一部を分離し、ダウンコンバータ134は、当該分離した信号をダウンコンバージョンにより周波数変換する。アナログデジタル変換器138は、入力された信号をデジタル変換し、フィードバック信号を生成する。アナログデジタル変換器138から出力されたフィードバック信号は歪補償部108に供給され、補償係数の生成に用いられる。
このような歪補償部と電力増幅器を備える送信装置が、従来から用いられている。
また、下記特許文献1には、電力効率がよく、非線形歪が小さく、更に出力信号に応じた精度の高い歪補償を行うことができる電力増幅器が記載されている。
当該文献に記載の電力増幅器は、ドハティ増幅器と、プリディストーション部と、入力電力とゲート電圧とを対応付けて記憶するバイアス制御テーブルを備え、検出された入力電力に基づいてバイアス制御テーブルを参照して、ピーク増幅器のゲート電圧を制御するバイアス制御部とを有する電力増幅器である。この電力増幅器のバイアス制御テーブルが、入力電力が小さい場合にはC級のゲート電圧を対応付け、入力電力が大きい場合にはAB級のゲート電圧を対応付けて記憶するバイアス制御テーブルである。さらに、この電力増幅器は、ドハティ増幅器の出力信号中の非線形歪を検出する歪検出部と、歪検出部で検出された非線形歪に基づいて、非線形歪が小さくなるよう、プリディストーション部の逆特性とバイアス制御テーブルを適応的に更新する制御部とを備えた構成となっている。
特開2008−131186号公報
しかし、上記文献の電力増幅器では、ドハティ増幅器において、出力電力をピーク電力近傍で用いるとき十分なパワーが出ない、といった問題がある。この問題は、図12に示す送信装置でも同様の問題が生じる。
そこで、本発明は、増幅装置及び送信装置において、増幅器から出力される送信信号について十分なピーク電力を確保することを目的とする。
本発明の実施例の一態様によれば、入力信号に処理を行って送信信号を生成し、生成した前記送信信号を増幅して出力する増幅装置であり、
(A)ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、前記第1の増幅素子と前記第2の増幅素子とのそれぞれを用いて増幅した送信信号を合成して出力する増幅器と、
(B)前記増幅器で出力された信号の一部を用いて生成された前記入力信号に対応するフィードバック信号と前記入力信号との間の差分に基づいて得られる補償係数を用いて、前記入力信号に対して歪補償処理を行う歪補償部と、
(C)前記歪補償部による前記歪補償処理前の前記入力信号のパワーレベルと所定の閾値との比較に基づいて前記第1の増幅素子のドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御部と、
を有する。
本発明の実施例の一態様によれば、送信装置は、デジタルの入力信号から送信信号を生成する送信装置であって、
(D)入力信号をDA変換し、DA変換した入力信号に直交変調を行って送信信号を生成する送信信号生成部と、
(E)ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、生成された前記送信信号を、前記第1の増幅素子と前記第2の増幅素子を用いて増幅し、前記第1の増幅素子の出力と、前記第2の増幅素子の出力とを合成することにより増幅した送信信号を生成する増幅器と、
(F)前記増幅器による非線形歪を除去するために、前記増幅した送信信号をフィードバックして入力信号に対応するフィードバック信号を生成するフィードバック処理部と、
(G)生成した前記フィードバック信号とDA変換前の前記入力信号との差分に基づいて、前記増幅器の非線形歪の補償を行うための補償係数を生成し、DA変換前に、前記補償係数を用いて前記入力信号に対して補償を行う歪補償部と、
(H)前記歪補償部による補償前の前記入力信号を用いて前記第1の増幅素子のドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御信号を生成し、前記ドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御部と、
(I)前記歪補償部による補償前の入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、前記第1の増幅素子の出力の位相が前記第2の増幅素子の出力の位相に近づくように、前記ドレイン電圧制御信号を補正する制御信号補正部と、を有する。
増幅装置および送信装置において、増幅器から出力される送信信号について十分なピーク電力を確保することができる。
本発明の送信装置の一実施形態である送信装置の概略構成図である。 図1に示す送信装置に用いられる電力増幅装置の概略構成図である。 図1に示す送信装置に用いる歪補償部の構成を説明する図である。 (a)〜(c)は、図1に示す送信装置で用いる参照テーブルの例を示す図である。 図1に示す送信装置の制御信号補正部で行われる補正係数の算出の一例のフローを示すフローチャートである。 (a)および(b)は、図1に示す送信装置で行うドレイン電圧制御について説明する図である。 図1に示す送信装置で行うドレイン電圧制御と出力電力との関係を説明する図である。 (a)は、図1に示す送信装置で行うドレイン電圧制御による各アンプからの出力の位相特性を示す図であり、(b)は、従来の送信装置における各アンプからの出力の位相特性を示す図である。 (a)および(b)は、図1に示す送信装置で行うドレイン電圧制御による効果を説明する図である。 (a)および(b)は、従来の電力増幅装置の非線形歪を説明する図である。 (a)および(b)は、電力増幅器における歪補償を説明する図である。 従来の送信装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施例の電力増幅装置および送信装置について詳細に説明する。
(送信装置の全体構成)
図1は、本発明の送信装置の一実施形態である送信装置10の概略構成図である。図2は、送信装置10の一部を構成する電力増幅装置11の概略構成図である。電力増幅装置11は、後述するように、ドハティ増幅器である電力増幅器28を含み、歪補償部18から方向性結合器42の間の処理部を構成する。
送信装置10は、送信系12と、フィードバック系40と、ドレイン電圧制御系50とを有する。
送信装置10は、ベースバンド信号であるI信号およびQ信号からなる入力信号に対して、出力信号の一部を分離した信号(フィードバック信号)を用いて生成される補償係数を用いて歪補償処理を行う。この後、送信装置10は、キャリアアンプ28a(図2参照)およびピークアンプ28b(図2参照)を備えるドハティ増幅器を電力増幅器28として用いて送信信号を増幅する。その際、ドハティ増幅器のキャリアアンプのドレイン電圧は制御されている。このドレイン電圧の制御は、歪補償前の入力信号のパワーレベルに基づいて生成されるドレイン電圧制御信号を用いて行われる。なお、上記パワーレベルは、ベースバンド信号であるI信号及びQ信号からなる入力信号のエンベロープ信号から得られたものである。さらに、入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、キャリアアンプの出力の位相がピークアンプの出力の位相に近づくように、送信装置10はドレイン電圧制御信号を補正するように動作する。
(送信系の構成)
送信装置10の送信系12は、送信信号発生装置14と、シリアル/パラレル変換器16と、歪補償部18と、デジタルアナログ変換器20と、直交変調器22と、電力増幅器28と、アンテナ30とを備える。
送信信号発生装置14は、デジタルベースバンド信号であるI信号およびQ信号で構成されるシリアル信号を発生する。シリアル/パラレル変換器16は、I信号およびQ信号の2信号をパラレル信号に変換するシリアル−パラレル変換を行い、入力信号を生成する。歪補償部18は、電力増幅器28の非線形性を補償するためにI信号およびQ信号のそれぞれに補償係数を乗算して歪補償処理を行う。デジタルアナログ変換器20は、歪補償処理が施されたI信号およびQ信号をアナログ変換する。直交変調器22は、アナログ変換されたI信号およびQ信号の直交変調を行う。その際、周波数のアップコンバージョンも行われ、送信信号が生成される。電力増幅器28は、送信信号を増幅し、アンテナ30は、増幅した送信信号を用いて電波を放射する。なお、歪補償部18および電力増幅器28については後述する。
(フィードバック系の構成)
送信装置10のフィードバック系40は、方向性結合器42と、ダウンコンバータ44と、アナログデジタル変換器48とを備える。
方向性結合器42は、電力増幅器28で増幅された送信信号の一部を分離し、ダウンコンバータ44は分離した送信信号をダウンコンバージョンする。アナログデジタル変換器48は、入力した信号をデジタル変換し、フィードバック信号を生成する。生成されたフィードバック信号は、歪補償部18内の所定の回路にて入力信号(I信号およびQ信号)に対応するフィードバック信号に変換され、このフィードバック信号が補償係数の生成に用いられる。このように、方向性結合器42、ダウンコンバータ44、およびアナログデジタル変換器48および歪補償部18内の上記所定の回路は、送信信号からデジタルのフィードバック信号を生成するためのフィードバック処理部を構成する。
(ドレイン電圧制御系の構成)
一方、送信装置10のドレイン電圧制御系50は、Vds制御信号生成部52と、制御信号補正部54と、DVC部56とを備える。Vds制御信号生成部52と、制御信号補正部54は、例えばDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成される。
ドレイン電圧制御系50は、入力信号から生成されるエンベロープ信号を用いて入力信号のパワーレベルを算出し、このパワーレベルに応じてドレイン電圧Vdsを制御するためのドレイン電圧制御信号を生成する。ここで、ドレイン電圧制御信号は、ドレイン電圧VdsをDVC部56から出力するための制御信号であり、キャリアアンプ28aのドレイン電圧Vdsを制御する信号である。このドレイン電圧制御信号は、入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、後述する電力増幅器28のキャリアアンプ28aの出力の位相がピークアンプ28bの出力の位相に近づくように補正される。すなわち、入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、ドレイン電圧の制御に補正が加えられる。
電力増幅器28は、高効率で増幅させるために、入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、飽和領域近傍(ピーク電力の近傍)で動作させることがある。したがって、入力信号のパワーレベルに従ってドレイン電圧Vdsを制御することで、電力効率を向上させることができる。Vds制御信号生成部52、制御信号補正部54、およびDVC部56については後述する。
(電力増幅器)
送信系12の電力増幅器28は、キャリアアンプ28aとピークアンプ28bを備えたドハティ増幅器であり、キャリアアンプ28aの出力とピークアンプ28bの増幅素子の出力とを合成して増幅した送信信号を出力する。キャリアアンプ28aのドレイン電圧Vdsは、DVC部56により印加されて制御される。キャリアアンプ28aのドレイン電圧Vdsの制御を行うことにより、入力信号の電力を高効率で増幅させる。さらに、キャリアアンプ28aのドレイン電圧Vdsの制御を行うことにより、出力電力がピーク電力近傍にあるとき、キャリアアンプ29aの出力の位相をピークアンプ29bの出力の位相と同相になるように調整して、出力電力がより高くなるようにする。出力電力がピーク電力近傍にあるか否かは、入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるか否かで判断される。なお、ピークアンプ28bではなく、キャリアアンプ28aのドレイン電圧Vdsを制御するのは、ピークアンプ28bの動作頻度が少なく、ピークアンプ28aのドレイン電圧を制御しても制御による効果が十分に得られないからである。電力増幅器28は、この他図示されないが、分配器および1/4波長線路を備えて構成される。
(歪補償部)
送信系12の、図2中に示す歪補償部18は、例えばDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、遅延調整回路49a,49bと、差分演算器49cと、演算回路49dと、LUT49eと、アドレス生成部49fとを有する。
遅延調整回路49aは、アナログデジタル変換器48から供給されたフィードバック信号を遅延調整し、遅延調整回路49bは、歪補償処理前の入力信号を遅延調整する。差分演算器49cは、入力信号と、この入力信号に対応するフィードバック信号との差分を演算する。遅延調整器49a,49bを用いることにより、フィードバック信号と入力信号との差分を演算するとき、フィードバック信号および入力信号のそれぞれのタイミングを調整することができる。
演算回路49dは、差分演算器49cで演算された差分を用いて、既に算出されている補償係数hn(p)から入力信号に乗算するための補償係数hn+1(p)を新たに算出する。ここで、nは繰り返し回数、pは入力信号のパワー(入力電力)であり、p=(I2+Q2)(IはI信号の値、QはQ信号の値)である。すなわち、補償係数hk(p)(kは1以上の整数)(以降、補償係数を代表して表すときhk(p)と表す。)は、入力信号とフィードバック信号との差分に応じて繰り返し算出される。なお、pは、(I2+Q2)の替わりに(I2+Q2(1/2)を用いてもよい。
図3は、すでに算出されているn番目の補償係数hn(p)から(n+1)番目の補償係数hn+1(p)を算出するフローを説明する図である。この補償係数hn+1(p)の算出は、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた適応信号処理を用いて以下のように行われる。
以下、I信号およびQ信号からなる入力信号を複素数表示でx(t)と表し、入力信号に対応するフィードバック信号を複素数表示でy(t)と表し、その差分をe(t)と表す。
まず、差分e(t)に更新量のステップパラメータサイズを表すμが、乗算器49gを用いて乗算され、さらに、この乗算結果に、乗算器49hを用いて、hn(p)・y*(t)が乗算される。hn(p)・y*(t)(y*(t)は、y(t)複素共役である。)は、フィードバック信号y(t)から複素共役生成部49iを用いて生成された複素共役フィードバック信号y*(t)と補償係数hn(p)とを、乗算器49jを用いて得られた信号である。さらに、乗算器49hで算出されたhn(p)・y*(t)・μ・e(t)に、加算器49kを用いてn番目の補償係数hn(p)が加算されることにより(n+1)番目の補償係数hn+1(p)が算出される。なお、加算器49kや乗算器49jに用いるn番目の補償係数hn(p)は、加算器49kによる加算のために、遅延調整回路49lによりタイミング調整される。
LUT49eは、演算回路49dで逐次算出される補償係数hk(p)(kは1以上の整数)を、入力信号のパワーpから定まるアドレス値と対応付けて、補償係数h(p)として記録したテーブルである。LUT49eは、後述するアドレス生成部49fからアドレス信号が供給されると、このアドレス信号を用いてLUT49eの入力信号のパワーpに対応する補償係数h(p)を参照して取り出し、この補償係数h(p)を乗算器49mに出力する。
アドレス生成部49fは、歪補償前の入力信号x(t)から、入力信号のエンベロープ信号を生成し、このエンベロープ信号から求まるパワーpに基づいてアドレス信号を生成する。アドレス信号は、例えば、パワーpのレベルに応じて定まる10ビットのアドレス値(0〜1023のいずれかの値)を持つ。さらに、LUT49eにおいて補償係数を補償係数hn+1(p)に更新するとき、アドレス信号を遅延出力するために、アドレス生成部49fは遅延調整器を備える。
こうして、LUT49eは、図4(a)に示すように、アドレス生成部49fから供給されたアドレス信号のアドレス値に応じて、このアドレス値に対応した補償係数h(p)を取り出し、乗算器49mにて、入力信号x(t)に補償係数h(p)を乗算する。入力信号x(t)はI信号とQ信号を含み、補償係数h(p)もI信号およびQ信号に対応した2つの値(実数部と虚数部)を有するので、乗算器49mにおける乗算もこれらの信号及び値に対応した乗算処理を行うように構成される。
さらに、LUT49eは、歪補償に用いる補償係数h(p)とアドレス値に対応するパワーpを、制御信号補正部54に供給する。
図4(a)は、LUT49eが保有する参照テーブルの一例を示す図である。入力信号のパワーpを量子化したパワーpiに対応したアドレス値が設定され、このアドレス値の参照テーブルには補償係数h(pi)(iは0〜1023の整数)が記録されている。
(Vds制御信号生成部、制御信号補正部、DVC部)
ドレイン電圧制御系50のVds制御信号生成部52は、図2に示すように、歪補償処理前の入力信号に基づいて、ドレイン電圧制御信号を生成するVdsテーブル・信号生成部52aと、生成されたドレイン電圧制御信号を、補正係数と乗算することにより補正する乗算器52bとを有し、補正されたドレイン電圧制御信号をDVC部56に供給する。
具体的には、Vdsテーブル・信号生成部52aは、例えば、パワー抽出部と、Vds参照テーブルと、を有する。パワー抽出部は、歪補償前の入力信号x(t)のエンベロープ信号を算出して入力信号のパワーレベルを求め、このパワーレベルに応じてアドレス値を出力する。Vds参照テーブルは、所望のドレイン電圧VdsをDVC部56で出力するためのVds制御信号を生成するために用いるVds制御係数を記録する。Vds参照テーブルは、パワー抽出部が出力したアドレス値に応じてVds制御係数を選択して出力する。
乗算器52bは、Vdsテーブル・信号生成部52aから出力されたVds制御係数を、後述する制御信号補正部54から供給される補正係数と乗算して補正し、この乗算結果をVds制御信号として出力する。このようなVds制御信号により、電力増幅器28は増幅動作を高効率にすることができる。
図4(b)は、Vds参照テーブルの一例を示す図である。入力信号のパワーを量子化したパワーpiのレベル(パワーレベル)に対応したアドレス値が設定され、このアドレス値の参照テーブルにはVds制御係数である値hvds(pi)(iは0〜1023の整数)が記録されている。
制御信号補正部54は、図2に示すように、演算回路54aと補正用Vdsテーブル54bとを有する。
演算回路54aは、LUT49eから供給されるパワーpiと補償係数h(pi)を用いて補正係数hv(pi)を算出する部分である。
具体的には、入力信号のパワーpiのレベルが予め設定された閾値を越えるとき、キャリアアンプ28aの出力の位相がピークアンプ28bの出力の位相に近づくように補正係数を定める。ここで、入力信号のパワーpiのレベルが予め設定された閾値を越えるときとは、電力増幅器28から出力した送信信号の出力電力がピーク電力近傍であるときをいう。
なお、キャリアアンプ28aの出力の位相がピークアンプ28bの出力の位相に近づくようにするには、ドレイン電圧Vdsを上昇させるように補正するか、低下させるように補正するかは、キャリアアンプ28aとピークアンプ28bの位相特性によって異なるので一概に定めることはできない。補正係数の算出は、例えば、LUT49eから供給される、入力信号のパワーpiのレベルが予め設定された閾値を越えるときのピーク電力に対応する補償係数h(pi)の絶対値が小さくなるように、より好ましくは最小値になるように、演算回路54aは補正係数を調整して算出する。
図5は、演算回路54aにおいて行われる補正係数hv(pi)の算出の流れを示すフローチャートである。
まず、演算回路54aは、LUT49eに記録されている補償係数h(pi)(i=0〜1023)を読み込み取得する(ステップS10)。
次に、補正用Vdsテーブル54b内の補正係数hv(pi)が初期設定される(ステップS12)。このとき、すべての補正係数hv(pi)の値は1に設定される。補正係数hv(pi)は乗算器52bにおいてVds制御係数に乗算する値であるので、補正係数hv(pi)=1のとき、Vds制御信号は補正されない。
次に、入力信号のパワーpiのレベルと比較する閾値をptとしたとき、pi≧ptとなる補正係数hv(pi)を変更して、電力増幅器28を動作させて歪補償部18を動作させる。このとき、演算回路54aは、LUT49eに記録される補償係数h(pi)を再度読み込み、補償係数h(pi)の絶対値が小さくなったか否かを判定する。このとき、LUT49eに記録する補償係数h(pi)は、演算回路49dにおいて演算が行われて更新されたものである。こうして補正係数hv(pi)を変更することにより、ピーク電力に対応する補償係数h(pi)の絶対値が小さくなるような、補正係数hv(pi)の変更の方向性が探索される(ステップS14)。
次に、演算回路54aは、探索された補正係数hv(pi)の変更の方向性を用いて、補償係数h(pi)の絶対値が最小となるときの補正係数hv(pi)を算出し、Vds補正用テーブルに書き込み、Vds補正用テーブルを更新する(ステップS16)。
すなわち、演算回路54aは、ピーク電力に対応する補償係数h(pi)の絶対値が小さくなるように、ドレイン電圧制御信号を補正する。
上記方法により、補正係数hv(pi)を算出することができるのは、以下の理由による。すなわち、入力信号のパワーpiのレベルが上記閾値ptを越えたとき、すなわち、ピーク電力近傍でドレイン電圧Vdsの制御によってキャリアアンプ28aの出力の位相がピークアンプ28bの出力の位相に極めて近づいたとき、同相で合成されるので、増幅した送信信号の出力電力は上昇する。すなわち、ピーク電力に対応するゲイン低下が抑えられる。このため、演算回路49dでは、絶対値の小さい値(1に近づいた値)の補償係数h(pi)が算出され、LUT49eは更新される。
したがって、演算回路54aは、まず、入力信号のパワーpiのレベルが上記閾値ptを越えるか否かを判定し、このパワーpiのレベルが上記閾値ptを越えるとき、ピーク電力に対応する補償係数h(pi)が最小となるように、補正係数hv(pi)を算出する。算出される補正係数h(pi)は、入力信号のパワーpiのレベル毎に、補正用Vdsテーブル54bに記憶される。
補正用Vdsテーブル54bは、パワーpiのレベルに応じた補正係数hv(pi)を、記録し、パワーpiが供給されると補正用Vdsテーブル54bから補正係数hv(pi)を呼び出し、この補正係数hv(pi)を乗算器53bに供給する。
図4(c)には、補正用Vdsテーブルの一例を示す図である。入力信号のパワーを量子化したパワーpiに対応したアドレス値が設定され、このアドレス値の参照テーブルには補正係数hv(pi)(iは0〜1023の整数)が記録されている。
このように、LUT49eの参照テーブルと、Vdsテーブル・信号生成部52aのVds参照テーブルと、補正用Vdsテーブル54bが有する参照テーブルは、いずれも入力信号のパワーpiのレベルに対応して値が記録された参照テーブルを有し、補償係数h(pi)、ドレイン電圧制御部のVds制御係数、および補正係数hv(pi)は、いずれもこれらの参照テーブルを参照して得られた値である。
DVC部56は、Vds制御信号生成部52から供給されたVds制御信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器と、アナログ変換されたVds制御信号に基づいて、キャリアアンプ28aのドレイン端子に印加するドレイン電圧Vdsを出力する出力部とを備える。DVC部56から出力されたドレイン電圧Vdsは、キャリアアンプ28aのドレイン端子に印加される。DVC部56は、Vds制御信号生成部52とともにドレイン電圧制御部53を形成する。
送信装置10は以上のように構成される。送信装置10は、例えば光張り出し基地局等の張り出し基地局に用いることができる。なお、図1で示す電力増幅装置11は、歪補償部18と、電力増幅器28と、Vds制御信号生成部52およびDVC部56を備えたドレイン電圧制御部53と、制御信号補正部54とを含んで構成される。
(送信装置の動作)
このような送信装置10では、ベースバンド信号として作成され、パラレル信号に変換された入力信号が、歪補償部18の前段でVdsテーブル・信号生成部52aに供給される。Vdsテーブル・信号生成部52aでは、入力信号に基づいてエンベロープ信号が作成され、このエンベロープ信号から入力信号のパワーpiが算出され、Vdsテーブル・信号生成部52aが保持する参照テーブルを用いて、補正前のVds制御信号のVds制御係数が取得され、この値が乗算器52bに供給される。一方、LUT49eから出力されるエンベロープ信号を用いて作成される入力信号のパワーpiのレベルが閾値を越えるとき、パワーpiのレベルに応じた補正係数hv(pi)が補正用Vdsテーブル54bから呼び出されて、乗算器52bに供給される。この補正係数hv(pi)は、演算回路54aで算出されて補正用Vdsテーブル54bに、パワーpiと対応付けられて記録され更新されたものである。乗算器52bでは、供給された補正係数がVdsテーブル・信号生成部52aから供給されたVds制御係数に乗算されてVds制御信号とされ、DVC部56に提供される。DVC部56では、供給されたVds制御信号に基づいてドレイン電圧Vdsが出力され、キャリアアンプ28aのドレイン端子に印加される。
一方、歪補償部18では、入力信号のパワーpiのレベルに応じて定まる補償係数hk(pi)が入力信号に乗算されて歪補償が行われる。この歪補償された入力信号は、アナログ信号に変換され、さらに直交変調が施され送信信号が生成される。この送信信号はドハティ増幅器である電力増幅器28に供給されて増幅される。このとき、キャリアアンプ28aの動作はDVC部56から供給されるドレイン電圧Vdsにより制御されている。したがって、出力電力がピーク電力近傍に位置するとき、キャリアアンプ28aの出力の位相がピークアンプ28bの出力の位相に近づくので、互いの出力は同相の状態で合成される。したがって、合成によって作られる増幅した送信信号の出力パワーは上昇する。この送信信号は、アンテナ30を介して電波となって放射される。
一方、増幅した送信信号の一部は、方向性結合器42においてフィードバック系40に分離され、ダウンコンバータ44および、アナログデジタル変換器48により、ダウンコンバージョンの周波数変換およびデジタル変換が順に行われる。これによって、I信号およびQ信号からなる入力信号x(t)に対応するフィードバック信号y(t)が生成される。このフィードバック信号y(t)は、歪補償部18に供給される。
歪補償部18では、入力信号x(t)とフィードバック信号y(t)とがタイミング調整されて、入力信号x(t)とフィードバック信号y(t)との間の差分e(t)が算出される。この差分e(t)が、より小さくなるような補償係数hk(p)が予め設定された式に従って算出される。算出された補償係数hk(p)は、アドレス生成部49fから供給されるアドレス信号、すなわち、エンベロープ信号のレベルを表した信号と対応付けられてLUT49eに記録される。一旦、LUT49eに記憶保持されると、演算回路49dが新たな値の補償係数を算出しない限り、LUT49e内の補償係数の値が更新されることはない。したがって、これ以降、値の更新がされない限り、アドレス信号に対応する補償係数がLUT49eから呼び出されて、乗算器49mに供給される。値の更新が行われる場合、LUT49e内の補償係数の値が更新された後、更新された値が呼び出されて、乗算器49mに供給される。
このように、送信信号は、歪補償処理が行われることで非線形性が改善される他、キャリアアンプ28aのドレイン電圧Vdsの制御により、出力電力を増大することができる。また、低電力領域では、ドレイン電圧Vdsを制御によって、ドレイン電圧固定の場合よりも低下させることができるので、効率をより高めることができる。また、ドレイン電圧Vdsの制御において、入力信号のパワーのレベルが設定された閾値を越えるとき、キャリアアンプ28aの出力の位相が、ピークアンプ28bの出力の位相に近づき、同じになるように、ドレイン電圧Vdsを制御するので、ピーク電力近傍に位置する出力電力をより大きく増大させることができる。
図6(a)は、DVC部56から出力されるドレイン電圧Vdsをドレイン電圧制御により上昇させる例を示している。演算回路54は、入力信号のパワーpiのレベルが閾値ptを越えるか否かを判定するが、図中のVthは、この閾値ptに対応したVdsの閾値電圧である。したがって、ドレイン電圧Vdsが閾値電圧Vthを越えるとき、ドレイン電圧制御によりドレイン電圧Vdsを上昇させる。このドレイン電圧Vdsは、上述したように、Vdsテーブル・信号生成部52aで作成されたVds制御係数であるhvds(pi)に、補正用Vdsテーブル54bから出力された補正係数hv(pi)が乗算されて得られたVds制御信号に基づいて生成されたものである。なお、電圧Vmaxは、キャリアアンプ28aの過電圧保護のためのリミット電圧である。
図6(b)は、図6(a)に示されるようなドレイン電圧Vdsの制御によって出力される送信信号の出力パワーPoutの例を示している。キャリアアンプ28aのドレイン電圧制御によって、キャリアアンプ28aの出力の位相をピークアンプ28bの出力の位相に揃えることができ、これにより、出力電力Poutは図6(b)に示すように上昇する。これにより、電力増幅器28におけるピーク電力近傍のAM−AM特性の非線形性を線形性に近づけることができ、電力効率を高めることができる。
図7は、ドレイン電圧制御により、電力増幅器28から出力される送信信号の出力電力(パワー)とドレイン電圧Vdsとの関係を示す図である。図7中では、ドレイン電圧Vdsを所定の値(Vds1)としたVds=Vds1の直線Aも示している。図中、Vmaxはリミット電圧であり、Vthは図6(a)に示す閾値電圧である。
図7に示される領域R1中の3本の異なる曲線は、送信装置10における温度等の外的環境条件に応じて変化した特性を表している。
3つの曲線によると、例えばドレイン電圧をVds1に固定した場合の出力電力に比べて、ドレイン電圧制御により出力電力を大きくすることができる。
なお、領域R2のような出力電圧が低い領域では、固定したドレイン電圧Vds=Vds1に比べてドレイン電圧を小さくすることができるので、効率をより向上させることができる。
図8(a)は、制御信号補正部54による補正を含んだドレイン電圧制御によりピーク電力の近傍でキャリアアンプ28aとピークアンプ28bの出力の位相が揃うことを示している。一方、図8(b)に示すように、ドレイン電圧VdsをVds1に固定した条件では、ピーク電力の近傍でキャリアアンプ28aとピークアンプ28bの出力の位相が揃わないことを示している。図8(a)に示すように、キャリアアンプ28aとピークアンプ28bの出力の位相を揃えることにより、2つの出力の合成された信号の出力電力はより増大することは明らかである。実際、これにより、出力電力は52.4dBmから52.7dBmに増大した。
図9(a)は、ドレイン電圧制御(DVC動作)による利得の効果を、図9(b)は、ドレイン電圧制御によるドレイン効率の向上の例を示している。
図9(a)によると、ドレイン電圧制御により、利得がフラットとなり安定した利得を得ることができる。また、図9(b)によると、ドレイン電圧Vds=Vds1の固定条件の場合に比べて、ドレイン電圧制御の場合のドレイン効率が、出力電力45dBmにおいて約17%向上することがわかる。
以上の実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
入力信号に処理を行って送信信号を生成し、生成した前記送信信号を増幅して出力する増幅装置であって、
ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、前記第1の増幅素子と前記第2の増幅素子とのそれぞれを用いて増幅した送信信号を合成して出力する増幅器と、
前記増幅器で出力された信号の一部を用いて生成された前記入力信号に対応するフィードバック信号と前記入力信号との間の差分に基づいて得られる補償係数を用いて、前記入力信号に対して歪補償処理を行う歪補償部と、
前記歪補償部による前記歪補償処理前の前記入力信号のパワーレベルと所定の閾値との比較に基づいて前記第1の増幅素子のドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御部と、
を有することを特徴とする増幅装置。
(付記2)
前記ドレイン電圧制御部は、前記ドレイン電圧を制御する制御信号として制御係数を生成し、
前記入力信号のパワーレベルが前記閾値を越えるとき、前記歪補償部が生成する前記補償係数の絶対値が小さくなるように、前記制御係数を補正する補正係数を生成することにより、前記第1の増幅素子の出力の位相を前記第2の増幅素子の出力の位相に近づける、補正部を有する、付記1に記載の増幅装置。
(付記3)
前記歪補償部、前記ドレイン電圧制御部および前記補正部は、それぞれ前記入力信号のパワーレベルに対応して値が記録された参照テーブルを有し、前記補償係数、前記ドレイン電圧の制御信号に用いる制御係数、および前記補正係数は、いずれも前記参照テーブルを参照して得られた値である、付記2に記載の増幅装置。
(付記4)
前記増幅器は、キャリアアンプとピークアンプを備えるドハティ増幅器であり、ドレイン電圧の制御を受ける前記第1の増幅素子はキャリアアンプであり、前記第2の増幅素子はピークアンプである、付記1〜3のいずれか1つに記載の増幅装置。
(付記5)
前記ドレイン電圧制御部は、前記入力信号のパワーレベルが前記閾値以下のとき、パワーレベルが低いほどドレイン電圧が低下するように制御する、付記1〜4のいずれか1つに記載の増幅装置。
(付記6)
デジタルの入力信号から送信信号を生成する送信装置であって、
入力信号をDA変換し、DA変換した入力信号に直交変調を行って送信信号を生成する送信信号生成部と、
ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、生成された前記送信信号を、前記第1の増幅素子と前記第2の増幅素子を用いて増幅し、前記第1の増幅素子の出力と、前記第2の増幅素子の出力とを合成することにより増幅した送信信号を生成する増幅器と、
前記増幅器による非線形歪を除去するために、前記増幅した送信信号をフィードバックして入力信号に対応するフィードバック信号を生成するフィードバック処理部と、
生成した前記フィードバック信号とDA変換前の前記入力信号との差分に基づいて、前記増幅器の非線形歪の補償を行うための補償係数を生成し、DA変換前に、前記補償係数を用いて前記入力信号に対して補償を行う歪補償部と、
前記歪補償部による補償前の前記入力信号を用いて前記第1の増幅素子のドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御信号を生成し、前記ドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御部と、
前記歪補償部による補償前の入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、前記第1の増幅素子の出力の位相が前記第2の増幅素子の出力の位相に近づくように、前記ドレイン電圧制御信号を補正する制御信号補正部と、を有することを特徴とする送信装置。
(付記7)
前記入力信号のパワーレベルが前記閾値を越えるとき、前記制御信号補正部は、前記歪補償部が生成する前記補償係数の絶対値が小さくなるように、前記ドレイン電圧制御信号を補正する補正係数を生成することにより、前記第1の増幅素子の出力の位相を前記第2の増幅素子の出力の位相に近づける、付記6に記載の送信装置。
(付記8)
前記歪補償部、前記ドレイン電圧制御部および前記制御信号補正部は、それぞれ前記入力信号のパワーレベルに対応して値が記録された参照テーブルを有し、前記補償係数、前記ドレイン電圧制御信号の制御係数、および前記制御信号補正部で生成される前記補正係数は、いずれも前記参照テーブルを参照して得られた値である、付記7に記載の送信装置。
(付記9)
前記増幅器は、キャリアアンプとピークアンプを備えるドハティ増幅器であり、ドレイン電圧の制御を受ける前記第1の増幅素子はキャリアアンプであり、前記第2の増幅素子はピークアンプである、付記6〜8のいずれか1つに記載の送信装置。
(付記10)
前記ドレイン電圧制御部は、前記入力信号のパワーレベルが前記閾値以下のとき、パワーレベルが低いほどドレイン電圧が低下するように、前記ドレイン電圧制御信号を生成する、付記6〜9のいずれか1つに記載の送信装置。
以上、本発明の増幅装置および送信装置について詳細に説明したが、上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10,100 送信装置 11 電力増幅装置
12,102 送信系 14,104 送信信号発生装置
16,106 シリアル/パラレル変換器 18,108 歪補償部
20,110 デジタルアナログ変換器 22,112 直交変調器
28,118 電力増幅器 30,120 アンテナ
40,130 フィードバック系 42 方向性結合器
44,134 ダウンコンバータ 48,138 アナログデジタル変換器
49a,49b,49l 遅延調整回路 49c 差分演算器
49d 演算回路 49e LUT
49f アドレス生成部 49g,49h,49j,52b 乗算器
49i 複素共役生成部 49k 加算器
49m 乗算器 50 ドレイン電圧制御系
52 Vds制御信号生成部 52a Vdsテーブル・信号生成部
54 制御信号補正部 54a 演算回路
54b 補正用Vdsテーブル

Claims (8)

  1. 入力信号に処理を行って送信信号を生成し、生成した前記送信信号を増幅して出力する増幅装置であって、
    ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、前記第1の増幅素子と前記第2の増幅素子とのそれぞれを用いて増幅した送信信号を合成して出力する増幅器と、
    前記増幅器で出力された信号の一部を用いて生成された前記入力信号に対応するフィードバック信号と前記入力信号との間の差分に基づいて得られる補償係数を用いて、前記入力信号に対して歪補償処理を行う歪補償部と、
    前記歪補償部による前記歪補償処理前の前記入力信号のパワーレベルと所定の閾値との比較に基づいて前記第1の増幅素子のドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御部と、
    を有することを特徴とする増幅装置。
  2. 前記ドレイン電圧制御部は、前記ドレイン電圧を制御する制御信号として制御係数を生成し、
    前記入力信号のパワーレベルが前記閾値を越えるとき、前記歪補償部が生成する前記補償係数の絶対値が小さくなるように、前記制御係数を補正する補正係数を生成することにより、前記第1の増幅素子の出力の位相を前記第2の増幅素子の出力の位相に近づける、補正部を有する、請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記歪補償部、前記ドレイン電圧制御部および前記補正部は、それぞれ前記入力信号のパワーレベルに対応して値が記録された参照テーブルを有し、前記補償係数、前記制御係数、および前記補正係数は、いずれも前記参照テーブルを参照して得られた値である、請求項2に記載の増幅装置。
  4. 前記増幅器は、キャリアアンプとピークアンプを備えるドハティ増幅器であり、ドレイン電圧の制御を受ける前記第1の増幅素子はキャリアアンプであり、前記第2の増幅素子はピークアンプである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の増幅装置。
  5. 前記ドレイン電圧制御部は、前記入力信号のパワーレベルが前記閾値以下のとき、パワーレベルが低いほどドレイン電圧が低下するように制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の増幅装置。
  6. デジタルの入力信号から送信信号を生成する送信装置であって、
    入力信号をDA変換し、DA変換した入力信号に直交変調を行って送信信号を生成する送信信号生成部と、
    ドレイン電圧の制御を受ける第1の増幅素子と、第2の増幅素子とを備え、生成された前記送信信号を、前記第1の増幅素子と前記第2の増幅素子を用いて増幅し、前記第1の増幅素子の出力と、前記第2の増幅素子の出力とを合成することにより増幅した送信信号を生成する増幅器と、
    前記増幅器による非線形歪を除去するために、前記増幅した送信信号をフィードバックして入力信号に対応するフィードバック信号を生成するフィードバック処理部と、
    生成した前記フィードバック信号とDA変換前の前記入力信号との差分に基づいて、前記増幅器の非線形歪の補償を行うための補償係数を生成し、DA変換前に、前記補償係数を用いて前記入力信号に対して補償を行う歪補償部と、
    前記歪補償部による補償前の前記入力信号を用いて前記第1の増幅素子のドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御信号を生成し、前記ドレイン電圧を制御するドレイン電圧制御部と、
    前記歪補償部による補償前の入力信号のパワーレベルが予め定められた閾値を越えるとき、前記第1の増幅素子の出力の位相が前記第2の増幅素子の出力の位相に近づくように、前記ドレイン電圧制御信号を補正する制御信号補正部と、を有することを特徴とする送信装置。
  7. 前記入力信号のパワーレベルが前記閾値を越えるとき、前記制御信号補正部は、前記歪補償部が生成する前記補償係数の絶対値が小さくなるように、前記ドレイン電圧制御信号を補正する補正係数を生成することにより、前記第1の増幅素子の出力の位相を前記第2の増幅素子の出力の位相に近づける、請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記歪補償部、前記ドレイン電圧制御部および前記制御信号補正部は、それぞれ前記入力信号のパワーレベルに対応して値が記録された参照テーブルを有し、前記補償係数、前記ドレイン電圧制御信号の制御係数、および前記制御信号補正部で生成される前記補正係数は、いずれも前記参照テーブルを参照して得られた値である、請求項7に記載の送信装置。
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