JP2014129736A - ターボチャージャのハウジング - Google Patents

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Abstract

【課題】スクロールピースやシュラウドピースの割れや、スクロールピースに対するシュラウドピースの抜けが生じることを抑制できるようにする。
【解決手段】ハウジング1は、スクロールピース6に対するシュラウドピース10の圧入が行われる圧入部と、ホイール3の中心線方向についてのスクロールピース6に対するシュラウドピース10の当接により、上記中心線方向についてのスクロールピース6に対するシュラウドピース10の位置決めを行う位置決め部とを備える。更に、ハウジング1は、ホイール3の回転方向についてのスクロールピース6に対するシュラウドピース10の当接により、上記回転方向についてのスクロールピース6に対するシュラウドピース10の位置決めを行う位相決め部を備える。スクロールピース6とシュラウドピース10との間に、圧入部、位置決め部、及び位相決め部によって区画される第1空間18は、同空間18の外部と連通する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャのハウジングに関する。
特許文献1に示されるように、ターボチャージャのハウジングは、複数の羽根を備えたホイールを囲むように設けられており、スクロールピースに対しシュラウドピースを圧入することによって形成されている。
特開2010−168915公報
上記ハウジングにおいては、スクロールピースに対しシュラウドピースを圧入する際に両者の干渉が生じて上記圧入が阻害されないようにすべく、スクロールピースとシュラウドピースとの間に干渉防止用の空間を形成することが考えられる。ただし、こうした空間を形成する場合、スクロールピースに対しシュラウドピースを圧入する際に上記空間が密閉されることによって次のような問題が生じる。すなわち、高温時に上記空間内のガスが熱膨張したり、低温時に上記空間内に水分が凍結により膨張したりすることにより、スクロールピースやシュラウドピースの割れや、スクロールピースに対するシュラウドピースの抜けが生じるおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、スクロールピースやシュラウドピースの割れや、スクロールピースに対するシュラウドピースの抜けが生じることを抑制できるターボチャージャのハウジングを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するターボチャージャのハウジングは、ホイール周りを囲むようにスクロールピース及びシュラウドピースによって形成されており、圧入部と位置決め部と位相決め部とを備える。ハウジングにおける上記圧入部では、スクロールピースに対するシュラウドピースの圧入が行われる。ハウジングにおける上記位置決め部は、ホイールの中心線方向についてのスクロールピースに対するシュラウドピースの当接により、上記中心線方向についてのスクロールピースに対するシュラウドピースの位置決めを行う。ハウジングにおける上記位相決め部は、ホイールの回転方向についてのスクロールピースに対するシュラウドピースの当接により、上記回転方向についてのスクロールピースに対するシュラウドピースの位置決めを行う。そして、スクロールピースに対するシュラウドピースの圧入が行われた状態のもとでは、スクロールピースとシュラウドピースとの間に、上記圧入部、上記位置決め部、及び上記位相決め部によって区画された空間が形成される。この空間により、スクロールピースに対しシュラウドピースを圧入する際に両者の干渉が生じないようにされるため、その干渉を通じて上記圧入が阻害されることは回避される。また、上記空間は連通部を介して外部と連通しているため、その空間内のガスが高温時に膨張したとしても、その熱膨張したガスを連通路を介して外部に逃がすことができる。更に、上記空間内の水分を連通路から外部に排出することもできるため、低温時に上記空間内の水分が凍結して膨張することを抑制できる。従って、高温時に上記空間内のガスが熱膨張したり、低温時に上記空間内に水分が凍結により膨張したりすることによるスクロールピースやシュラウドピースの割れや、スクロールピースに対するシュラウドピースの抜けが生じることを抑制できる。
上記ターボチャージャのハウジングでは、上記位相決め部によるホイールの回転方向についてのスクロールピースに対するシュラウドピースの位置決めを次のように行うことが考えられる。すなわち、スクロールピースとシュラウドピースとにそれぞれ形成された当接面同士を、ホイールの回転方向についてのスクロールピースとシュラウドピースの相対変位を通じて当接させることにより、上記位相決め部によるホイールの回転方向についてのスクロールピースに対するシュラウドピースの位置決めを行う。この場合、上記連通部を次のように形成することが好ましい。すなわち、スクロールピース及びシュラウドピースの当接面同士を上記回転方向について互いに離間させることにより、上記当接面同士の間に上記連通部を形成する。このように上記連通部を形成すれば、同連通部を切削等の加工により新たに形成する必要はないため、そうした加工の実施に伴う製造コストの上昇を抑えることができる。
上記ターボチャージャのハウジングでは、その内部にスクロールピース及びシュラウドピースの各々の内面によって区画されるスクロール室が設けられる。これらスクロールピースの内面及びシュラウドピースの内面は、上記連通部を形成すべくスクロールピース及びシュラウドピースの当接面同士をホイールの回転方向について互いに離間させたとき、スクロールピースとシュラウドピースとの境界部分で同一面となるように形成されていることが好ましい。この場合、スクロール室を形成するスクロールピース及びシュラウドピースの内面における両者の境界部分に段差が生じることを回避でき、その段差によってスクロール室内での気体の流れが妨げられてターボチャージャの性能が低下することを抑制できる。
上記ターボチャージャのハウジングとしては、上記スクロールピース及び上記シュラウドピースの他、ラジアルピースによって形成されるものとすることが可能である。この場合、上記圧入部、上記位置決め部、上記位相決め部、上記空間、及び上記連通部はそれぞれ、第1圧入部、第1位置決め部、第1位置決め部、第1空間、及び第1連通部とされる。更に、ハウジングには、第2圧入部、第2位置決め部、第2位相決め部、第2空間、及び第2連通部が設けられる。ハウジングにおける上記第2圧入部では、スクロールピースに対するラジアルピースの圧入が行われる。ハウジングにおける上記第2位置決め部は、ホイールの中心線方向についてのスクロールピースに対するラジアルピースの当接により、上記中心線方向についてのスクロールピースに対するラジアルピースの位置決めを行う。ハウジングにおける上記第2位相決め部は、ホイールの回転方向についてのスクロールピースに対するラジアルピースの当接により、上記回転方向についてのスクロールピースに対するラジアルピースの位置決めを行う。そして、上記第2空間は、スクロールピースに対するラジアルピースの圧入が行われた状態のもと、それらスクロールピースとラジアルピースとの間に、上記第2圧入部、上記第2位置決め部、及び上記第2位相決め部によって区画形成される。この第2空間により、スクロールピースに対しラジアルピースを圧入する際に両者の干渉が生じないようにされるため、その干渉を通じて上記圧入が阻害されることは回避される。また、上記第2空間は上記第2連通部を介して外部と連通している。このため、第2空間内のガスが高温時に膨張したとしても、その熱膨張したガスを連通路を介して外部に逃がすことができる。また、上記第2空間内の水分を上記第2連通路から外部に排出することもできるため、低温時に上記第2空間内の水分が凍結して膨張することを抑制できる。従って、高温時に上記第2空間内のガスが熱膨張したり、低温時に上記第2空間内の水分が凍結により膨張したりすることによるスクロールピースやラジアルピースの割れや、スクロールピースに対するラジアルピースの抜けが生じることを抑制できる。
上記ターボチャージャのハウジングでは、上記第2位相決め部によるホイールの回転方向についてのスクロールピースに対するラジアルピースの位置決めを次のように行うことが考えられる。すなわち、スクロールピースとラジアルピースとにそれぞれ形成された当接面同士を、ホイールの回転方向についてのスクロールピースとラジアルピースの相対変位を通じて当接させることにより、上記第2位相決め部によるホイールの回転方向についてのスクロールピースに対するラジアルピースの位置決めを行う。この場合、上記第2連通部を次のように形成することが好ましい。すなわち、スクロールピース及びラジアルピースの当接面同士を上記回転方向について互いに離間させることにより、上記当接面同士の間に上記第2連通部を形成する。このように上記第2連通部を形成すれば、同第2連通部を切削等の加工により新たに形成する必要はないため、そうした加工の実施に伴う製造コストの上昇を抑えることができる。
上記ターボチャージャのハウジングでは、その内部にスクロールピース、シュラウドピース、及びラジアルピースの各々の内面によって区画されるスクロール室が設けられる。スクロールピースの内面及びラジアルピースの内面は、上記第2連通部を形成すべくスクロールピース及びラジアルピースの当接面同士をホイールの回転方向について互いに離間させたとき、スクロールピースとラジアルピースとの境界部分で同一面となるように形成されていることが好ましい。この場合、スクロール室を形成するスクロールピース及びラジアルピースの内面における両者の境界部分に段差が生じることを回避でき、その段差によってスクロール室内での気体の流れが妨げられてターボチャージャの性能が低下することを抑制できる。
ターボチャージャのハウジングを示す断面図。 スクロールピースを示す平面図。 スクロールピースを示す斜視図。 図2のスクロールピースを矢印A−A方向から見た破断斜視図。 シュラウドピースを示す斜視図。 シュラウドピースを示す平面図。 図6のシュラウドピースを矢印B−B方向から見た破断斜視図。 ラジアルピースを示す斜視図。 ラジアルピースを示す平面図。 図9のラジアルピースを矢印C−C方向から見た破断斜視図。 ハウジングにおけるスクロール室周りを示す拡大断面図。 ハウジングにおけるスクロール室周りを示す拡大断面図。
以下、ターボチャージャのハウジングの一実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、ターボチャージャにおけるコンプレッサ側のハウジング1は、複数の羽根2を備えたホイール3を囲むよう設けられている。このホイール3は、ターボチャージャにおけるタービン側のホイールとシャフト4を介して繋がっている。同シャフト4は、上記ハウジング1とは別のハウジング5により回転可能に支持されている。そして、上記ホイール3は、シャフト4を介して、内燃機関の排気の流れを通じて回転する上記タービン側のホイールからの回転伝達を受ける。このようにタービン側のホイールからの回転伝達を受けたコンプレッサ側のホイール3は、シャフト4の軸線(ホイール3の中心線CE)周りに回転する。
ハウジング1には、上記別のハウジング5に取り付けられるスクロールピース6が設けられている。同スクロールピース6は、筒状に形成された吸入部7と、その吸入部7におけるホイール3側の端部から同ホイール3の中心線CEに対し離れる方向に延びるスクロール側壁部8と、そのスクロール側壁部8におけるホイール3の中心線CEから最も離れた部分に一体形成された筒状の外周側壁部9とを備えている。上記スクロールピース6の吸入部7の内周面におけるホイール3側の端部寄りの部分(以下、内周面7aという)には、シュラウドピース10に形成された円筒部11が圧入されている。そして、円筒部11のホイール3側の端部には、同ホイール3の中心線CEから離れる方向に突出した状態で上記中心線CE周りに延びる円環状の大径部12が形成されている。一方、上記スクロールピース6の外周側壁部9の内周面における上記別のハウジング5寄りの部分(以下、内周面9aという)には、ラジアルピース13のリング部14が圧入されている。そして、リング部14におけるホイール3の中心線CE寄りの部分には、円環状をなす小径部15が同リング部14と一体形成されている。
スクロールピース6に対しシュラウドピース10及びラジアルピース13が圧入されてハウジング1が形成された状態のもとでは、同ハウジング1におけるホイール3の周囲にスクロール室16が形成される。このスクロール室16を区画するための円弧状をなす内面8a、内面12a、及び内面15aはそれぞれ、スクロールピース6のスクロール側壁部8、シュラウドピース10の大径部12、及びラジアルピース13の小径部15に形成されている。また、スクロール室16は、内燃機関の吸気通路に繋がるとともに、シュラウドピース10の大径部12とラジアルピース13の小径部15との間に形成された通路17を介して、ホイール3における各羽根2間、更にはスクロールピース6の吸入部7に繋がっている。従って、ホイール3が回転すると、それに伴い同ホイール3の各羽根2間に吸入部7から通路17側への空気の流れが生じ、加圧された空気が通路17及びスクロール室16を介して内燃機関の吸気通路に吐出される。
ハウジング1においては、スクロールピース6に対しシュラウドピース10を圧入する際に両者の干渉が生じて上記圧入が阻害されないよう、スクロールピース6とシュラウドピース10との間に干渉防止用の第1空間18が形成される。詳しくは、スクロールピース6の吸入部7におけるホイール3側の端部E1と、シュラウドピース10の円筒部11のホイール3側の端部E2との間に、上記第1空間18が形成される。また、ハウジング1においては、スクロールピース6に対しラジアルピース13を圧入する際に両者の干渉が生じて上記圧入が阻害されないよう、スクロールピース6とラジアルピース13との間に干渉防止用の第2空間19が形成される。詳しくは、スクロールピース6の外周側壁部9における内周面9aと隣接する部位P1と、ラジアルピース13の小径部15におけるスクロールピース6のスクロール側壁部8寄りの部位P2との間に、上記第2空間19が形成される。
次に、スクロールピース6及びシュラウドピース10における上記第1空間18周りの構造、並びに、スクロールピース6及びラジアルピース13における上記第2空間19周りの構造について説明する。
図2〜4に示すように、スクロールピース6の上記部位P1は外周側壁部9に沿って周方向に延びており、スクロールピース6の上記端部E1は吸入部7に沿って周方向に延びている。なお、端部E1は、吸入部7における空気の流れの上流端側(図4の下端側)に向かうほど縮径するテーパ状に形成されている。スクロールピース6におけるスクロール側壁部8と外周側壁部9との境界部分には、上記部位P1と隣接する突き当て面20が周方向に延びるように形成されている。また、スクロールピース6における吸入部7とスクロール側壁部8との境界部分には、上記端部E1と隣接する突き当て面21が周方向に延びるように形成されている。なお、上述した突き当て面20,21は、それらに対し垂直となる当接面22を始点として螺旋状に延びている。
図5〜7に示すように、シュラウドピース10の上記端部E2は、円筒部11の外周面11aに沿って周方向に延びている。また、大径部12の円筒部11側の端面23は、スクロールピース6の突き当て面21に対応して周方向に延びるように形成されている。なお、同端面23は、それに対し垂直となる当接面24を始点として螺旋状に延びている。一方、図8〜図10に示すように、ラジアルピース13の上記部位P2は、小径部15に沿って周方向に延びている。また、小径部15の端面25(図10の上端面)は、スクロールピース6の突き当て面20に対応して周方向に延びるように形成されている。なお、同端面25は、それに対し垂直となる当接面26を始点として螺旋状に延びている。
図2〜図4に示すスクロールピース6に対する図5〜7に示すシュラウドピース10の組み付けは次のように行われる。すなわち、シュラウドピース10の当接面24とスクロールピース6の当接面22とを位置合わせした状態のもと、シュラウドピース10の円筒部11がスクロールピース6の吸入部7の内周面7aに圧入される。そして、シュラウドピース10の端面23がスクロールピース6の突き当て面21に当接した後、その当接状態を維持しつつシュラウドピース10をスクロールピース6に対しホイール3(図1)の中心線CE周りに相対回転させることにより、シュラウドピース10の当接面24をスクロールピース6の当接面22に当接させる。この状態のもとでは、上記端面23と上記突き当て面21との当接により、ホイール3の中心線方向についてのシュラウドピース10のスクロールピース6に対する位置決めがなされる。更に、上記当接面24,22同士の当接により、ホイール3の回転方向についてのシュラウドピース10のスクロールピース6に対する位置決めがなされる。
なお、スクロールピース6における吸入部7の内周面7a、及び、その内周面7aに圧入されるシュラウドピース10の円筒部11の外周面11aは、スクロールピース6に対するシュラウドピース10の圧入が行われる第1圧入部として機能する。また、シュラウドピース10の端面23、及び、その端面23が当接されるスクロールピース6の突き当て面21は、ホイール3の上記中心線方向についてのスクロールピース6に対するシュラウドピース10の位置決めを行う第1位置決め部として機能する。更に、シュラウドピース10の当接面24、及び、その当接面24に当接されるスクロールピース6の当接面22は、ホイール3の上記回転方向についてのスクロールピース6に対するシュラウドピース10の位置決めを行う第1位相決め部として機能する。
上述したようにスクロールピース6に対しシュラウドピース10が組み付けられると、図1に示すように、スクロールピース6の上記端部E1とシュラウドピース10の上記端部E2との間に、第1圧入部、第1位置決め部、及び第1位相決め部によって区画された上記第1空間18が形成される。更に、この第1空間18を外部と連通するため、シュラウドピース10をスクロールピース6に対しホイール3の回転方向について図2に示す角度θ(固定値)だけずらすことにより、スクロールピース6の当接面22からシュラウドピース10(図6等)の当接面24を上記回転方向について上記角度θだけ離間させる。これにより、上記当接面22と上記当接面24との間に隙間が生じ、その隙間が第1空間18を外部に連通する第1連通部として機能する。
図2〜図4に示すスクロールピース6に対する図8〜10に示すラジアルピース13の組み付けは次のように行われる。すなわち、ラジアルピース13の当接面26とスクロールピース6の当接面22とを位置合わせした状態のもと、ラジアルピース13のリング部14がスクロールピース6の外周側壁部9の内周面9aに圧入される。そして、ラジアルピース13の端面25がスクロールピース6の突き当て面20に当接した後、その当接状態を維持しつつラジアルピース13をスクロールピース6に対しホイール3(図1)の中心線CE周りに相対回転させることにより、ラジアルピース13の当接面26をスクロールピース6の当接面22に当接させる。この状態のもとでは、上記端面25と上記突き当て面20との当接により、ホイール3の中心線方向についてのラジアルピース13のスクロールピース6に対する位置決めがなされる。更に、上記当接面26,22同士の当接により、ホイール3の回転方向についてのラジアルピース13のスクロールピース6に対する位置決めがなされる。
なお、スクロールピース6における外周側壁部9の内周面9a、及び、その内周面9aに圧入されるラジアルピース13のリング部14の外周面14aは、スクロールピース6に対するラジアルピース13の圧入が行われる第2圧入部として機能する。また、ラジアルピース13の端面25、及び、その端面25が当接されるスクロールピース6の突き当て面20は、ホイール3の上記中心線方向についてのスクロールピース6に対するラジアルピース13の位置決めを行う第2位置決め部として機能する。更に、ラジアルピース13の当接面26、及び、その当接面26に当接されるスクロールピース6の当接面22は、ホイール3の上記回転方向についてのスクロールピース6に対するラジアルピース13の位置決めを行う第2位相決め部として機能する。
上述したようにスクロールピース6に対しラジアルピース13が組み付けられると、図1に示すように、スクロールピース6の上記部位P1とラジアルピース13の上記部位P2との間に、第2圧入部、第2位置決め部、及び第2位相決め部によって区画された上記第2空間19が形成される。更に、この第2空間19を外部と連通するため、ラジアルピース13をスクロールピース6に対しホイール3の回転方向について図2に示す角度θだけずらすことにより、スクロールピース6の当接面22からラジアルピース13(図9等)の当接面26を上記回転方向について上記角度θだけ離間させる。これにより、上記当接面22と上記当接面26との間に隙間が生じ、その隙間が第2空間19を外部に連通する第2連通部として機能する。
ここで、スクロールピース6に対しシュラウドピース10やラジアルピース13をホイール3の回転方向に上記角度θだけずらすと、次のような問題が生じる。すなわち、図11に示すように、スクロールピース6(スクロール側壁部8)の内面8aとシュラウドピース10(大径部12)の内面12aとの境界部分、及び、上記内面8aとラジアルピース13(小径部15)の内面15aとの境界部分で段差が生じ、それによってスクロール室16内での空気の流れが妨げられる。こうした問題に対処するため、上記内面8aと上記内面12aとは、スクロールピース6に対しシュラウドピース10をホイール3の回転方向について上記角度θだけずらしたとき、図12に示すように上記内面8aと上記内面12aとの境界部分で同一面となるように形成されている。更に、上記内面8aと上記内面15aとは、スクロールピース6に対しラジアルピース13をホイール3の回転方向について上記角度θだけずらしたとき、図12に示すように上記内面12aと上記内面15aとの境界部分で同一面となるように形成されている。
次に、本実施形態のハウジング1の作用について説明する。
仮に、ハウジング1の上記第1空間18及び上記第2空間19が密閉されているとすると、それら空間18,19内のガスが高温時に熱膨張したり、それら空間18,19内の水分が低温時に凍結して膨張したりする。その結果、スクロールピース6、シュラウドピース10、及びラジアルピース13の割れや、スクロールピース6に対するシュラウドピース10やラジアルピース13の抜けが生じるおそれがある。しかし、上記第1空間18は、スクロールピース6の当接面22とシュラウドピース10の当接面24との隙間(第1連通部)を介して外部と連通しているため、その第1空間18内のガスが高温時に膨張したとしても、その熱膨張したガスを連通路を介して外部に逃がすことができる。また、上記第1空間18内の水分を上記隙間から外部に排出することもできるため、低温時に上記第1空間18内の水分が凍結して膨張することを抑制できる。一方、上記第2空間は、スクロールピース6の当接面22とラジアルピース13の当接面26との隙間(第2連通部)を介して外部と連通しているため、その第2空間19内のガスが高温時に膨張したとしても、その熱膨張したガスを連通路を介して外部に逃がすことができる。また、上記第2空間19内の水分を上記隙間から外部に排出することもできるため、低温時に上記第2空間19内の水分が凍結して膨張することを抑制できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)高温時に第1空間18内のガスが熱膨張したり、低温時に上記第1空間18内に水分が凍結により膨張したりすることによるスクロールピース6やシュラウドピース10の割れや、スクロールピース6に対するシュラウドピース10の抜けが生じることを抑制できる。
(2)スクロールピース6の当接面22とシュラウドピース10の当接面24とを互いに離間させることにより、それら当接面22,24同士の間に生じる隙間が第1空間18を外部に対し連通させる第1連通部となっている。このため、第1連通部を切削等の加工により新たに形成する必要はないため、そうした加工の実施に伴う製造コストの上昇を抑えることができる。
(3)スクロールピース6の内面8aとシュラウドピース10の内面12aとは、スクロールピース6に対しシュラウドピース10をホイール3の回転方向について上記角度θだけずらしたとき、上記内面8aと上記内面12aとの境界部分で同一面となるように形成されている。このため、スクロール室16を形成する上記内面8aと上記内面12aとにおける両者の境界部分に段差が生じることを回避でき、その段差によってスクロール室16内での気体の流れが妨げられてターボチャージャの性能が低下することを抑制できる。
(4)高温時に第2空間19内のガスが熱膨張したり、低温時に上記第2空間19内に水分が凍結により膨張したりすることによるスクロールピース6やラジアルピース13の割れや、スクロールピース6に対するラジアルピース13の抜けが生じることを抑制できる。
(5)スクロールピース6の当接面22とラジアルピース13の当接面26とを互いに離間させることにより、それら当接面22,26同士の間に生じる隙間が第2空間19を外部に対し連通させる第2連通部となっている。このため、第2連通部を切削等の加工により新たに形成する必要はないため、そうした加工の実施に伴う製造コストの上昇を抑えることができる。
(6)更に、上記内面8aと上記内面15aとは、スクロールピース6に対しラジアルピース13をホイール3の回転方向について上記角度θだけずらしたとき、上記内面8aと上記内面15aとの境界部分で同一面となるように形成されている。このため、スクロール室16を形成する上記内面8aと上記内面15aとにおける両者の境界部分に段差が生じることを回避でき、その段差によってスクロール室16内での気体の流れが妨げられてターボチャージャの性能が低下することを抑制できる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・シュラウドピース10をスクロールピース6に対しホイール3の回転方向にずらすことにより、スクロールピース6の当接面22とシュラウドピース10の当接面24との間に隙間(第1連通部)を形成したが、これに代えて切削等により第1連通部を形成してもよい。
・ラジアルピース13をスクロールピース6に対しホイール3の回転方向にずらすことにより、スクロールピース6の当接面22とラジアルピース13の当接面26との間に隙間(第2連通部)を形成したが、これに代えて切削等により第2連通部を形成してもよい。
・スクロールピース6の当接面22を、シュラウドピース10の当接面24と当接する当接面と、ラジアルピース13の当接面26に当接する当接面との二つに分割してもよい。この場合、それら二つの当接面をスクロールピース6の周方向について異なる位置に形成することも可能である。
・ラジアルピース13がスクロールピース6と一体形成されたタイプのハウジングに適用してもよい。
・ターボチャージャにおけるタービン側のハウジングに適用してもよい。
1…ハウジング、2…羽根、3…ホイール、4…シャフト、5…ハウジング、6…スクロールピース、7…吸入部、7a…内周面、8…スクロール側壁部、8a…内面、9…外周側壁部、9a…内周面、10…シュラウドピース、11…円筒部、11a…外周面、12…大径部、12a…内面、13…ラジアルピース、14…リング部、14a…外周面、15…小径部、15a…内面、16…スクロール室、17…通路、18…第1空間、19…第2空間、20…突き当て面、21…突き当て面、22…当接面、23…端面、24…当接面、25…端面、26…当接面。

Claims (6)

  1. ターボチャージャのホイール周りを囲むようにスクロールピース及びシュラウドピースによって形成されるハウジングであって、
    前記スクロールピースに対する前記シュラウドピースの圧入が行われる圧入部と、
    前記ホイールの中心線方向についての前記スクロールピースに対する前記シュラウドピースの当接により、前記中心線方向についての前記スクロールピースに対する前記シュラウドピースの位置決めを行う位置決め部と、
    前記ホイールの回転方向についての前記スクロールピースに対する前記シュラウドピースの当接により、前記回転方向についての前記スクロールピースに対する前記シュラウドピースの位置決めを行う位相決め部と、
    を備え、
    前記スクロールピースと前記シュラウドピースとの間に、前記圧入部、前記位置決め部、及び前記位相決め部によって区画される空間が、その空間の外部と連通部を介して連通している
    ことを特徴とするターボチャージャのハウジング。
  2. 前記位相決め部は、前記スクロールピースと前記シュラウドピースとにそれぞれ形成された当接面同士を、前記回転方向についての前記スクロールピースと前記シュラウドピースの相対変位を通じて当接させることにより、前記回転方向についての前記スクロールピースに対する前記シュラウドピースの位置決めを行うものであり、
    前記連通部は、前記スクロールピース及び前記シュラウドピースの前記当接面同士を、前記回転方向について互いに離間させることにより前記当接面同士の間に形成される
    請求項1記載のターボチャージャのハウジング。
  3. 前記スクロールピース及び前記シュラウドピースによって形成される前記ハウジングの内部には、それらスクロールピース及びシュラウドピースの各々の内面によって区画されるスクロール室が設けられ、
    前記スクロール室を区画する前記スクロールピースの内面と前記シュラウドピースの内面とは、前記連通部を形成すべく前記スクロールピース及び前記シュラウドピースの当接面同士を前記回転方向について互いに離間させたとき、前記スクロールピースと前記シュラウドピースとの境界部分で同一面となるように形成されている
    請求項2記載のターボチャージャのハウジング。
  4. 前記ハウジングは、前記スクロールピース及び前記シュラウドピースの他、ラジアルピースによって形成されるものであり、
    前記圧入部、前記位置決め部、前記位相決め部、前記空間、及び前記連通部はそれぞれ、第1圧入部、第1位置決め部、第1位置決め部、第1空間、及び第1連通部であり、
    前記スクロールピースに対する前記ラジアルピースの圧入が行われる第2圧入部と、
    前記ホイールの中心線方向についての前記スクロールピースに対する前記ラジアルピースの当接により、前記中心線方向についての前記スクロールピースに対する前記ラジアルピースの位置決めを行う第2位置決め部と、
    前記ホイールの回転方向についての前記スクロールピースに対する前記ラジアルピースの当接により、前記回転方向についての前記スクロールピースに対する前記ラジアルピースの位置決めを行う第2位相決め部と、
    を更に備え、
    前記スクロールピースと前記ラジアルピースとの間に、前記第2圧入部、前記第2位置決め部、及び前記第2位相決め部によって区画される第2空間が、その第2空間の外部と第2連通部を介して連通している
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のターボチャージャのハウジング。
  5. 前記第2位相決め部は、前記スクロールピースと前記ラジアルピースとにそれぞれ形成された当接面同士を、前記回転方向についての前記スクロールピースと前記ラジアルピースの相対変位を通じて当接させることにより、前記回転方向についての前記スクロールピースに対する前記ラジアルピースの位置決めを行うものであり、
    前記第2連通部は、前記スクロールピース及び前記ラジアルピースの前記当接面同士を、前記回転方向について互いに離間させることにより前記当接面同士の間に形成される
    請求項4記載のターボチャージャのハウジング。
  6. 前記スクロールピース、前記シュラウドピース、及び前記ラジアルピースによって形成される前記ハウジングの内部には、それら各ピースの各々の内面によって区画されるスクロール室が設けられ、
    前記スクロール室を区画する前記スクロールピースの内面と前記ラジアルピースの内面とは、前記第2連通部を形成すべく前記スクロールピース及び前記ラジアルピースの当接面同士を前記回転方向について互いに離間させたとき、前記スクロールピースと前記ラジアルピースとの境界部分で同一面となるように形成されている
    請求項5記載のターボチャージャのハウジング。
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