JP6300675B2 - タービンハウジング - Google Patents

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本発明は、自動車のターボチャージャに好適なタービンハウジングに係る。
一般的にターボチャージャと呼ばれる排気タービン式過給機は、エンジンの排気ガスのエネルギーによってタービンが回転駆動され、これに直結されたコンプレッサによって吸入空気が圧縮されてエンジンに供給されるように構成されている。このターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングに関し、例えば特許文献1には、その段落〔0006〕において「内側ハウジングと、該内側ハウジングを覆う外側ハウジングとを備えたタービンハウジングにおいて、タービンホイールのシュラウド部を取り囲むためのシュラウド部材を設け、該シュラウド部材と、前記外側ハウジングの出口側端部とにより隙間を形成してその隙間に前記内側ハウジングの出口側端部を挿入し、前記隙間を、前記タービンホイールの出口側に対し閉止すると共に、前記タービンホイールの上流側に開放させたことを特徴とする」タービンハウジングが提案されている。更に、一般的な鋳造製のものに代えて、板金製とすることも提案されている(同段落〔0011〕に記載)。
また、特許文献2においては、「タービンホイールを囲繞するタービンハウジングにおいて、板金により形成されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の内周面に固定されるとともに同ハウジング本体とは別体のタング部材であって、インレットポートとスクロール空間とを同ハウジング本体の内部において区画する前記タング部材とを備える」ことが提案されており(特許文献2の段落〔0015〕に記載)、同様の構成が特許文献3にも開示されている。
特開2007−2791号公報 特許第5338991号公報 実開昭59−97237号公報
上記のシュラウド部材はディフューザとも呼ばれ、特許文献1においてシュラウド部材を設ける場合には、その図5に示すように、外側ハウジングの出口側端部に固定される構成が前提となるので、シュラウド部材は熱膨張によってタービンホイールに近接する側に軸方向移動し、結果、タービンホイールの周方向のクリアランスを確保することが困難となる。特許文献1の段落〔0038〕には「軸対称な円筒状であるため熱変形も軸対称となり、つまり拡縮径するのみである」旨記載されているが、熱膨張によってシュラウド部材全体が軸方向移動するので、タービンホイールへの近接は不可避である。
一方、特許文献2に記載のタービンハウジングにおいては、「板金により形成されるハウジング本体」に対し、「タング部材」は「ハウジング本体の内周面に固定されるとともに同ハウジング本体とは別体」としており、シュラウド部材は設けられていない。従って、特許文献1に記載のようにシュラウド部材を設ける場合には、タング部材はシュラウド部材に隣接配置することになるが、これらを相対的に適切な位置に組み付けることは至難であり、組み付け後、駆動流体である排気ガスの漏れが生じ、エネルギーロスを惹起するおそれがある。
そこで、本発明は、ターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングに関し、ハウジング部材及びシュラウド部材の熱膨張時にもタービンホイールに干渉することなく安定した回転を確保し得るタービンハウジングを提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングにおいて、前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、該カップリングフランジの開口中心軸と同軸の開口中心軸を有し前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、該出口フランジを前記カップリングフランジの開口中心軸方向及び該開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持する保持部材と、前記カップリングフランジに一方の開口端部が接合され前記カップリングフランジと前記出口フランジとの間にスクロール空間を形成するハウジング部材と、前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジと、前記タービンホイールを囲繞するように配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材の他方の開口端部に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材とを備え、該シュラウド部材には、前記スクロール空間を区画するタング部材が一体的に形成されている構成としたものである。
上記のタービンハウジングにおいて、前記ハウジング部材は、板金製とするとよい。そして、前記ハウジング部材は、前記一方の開口端部を有する第1のインナシェルと、該第1のインナシェルに接合され当該第1のインナシェルとの間に前記スクロール空間が形成され、前記他方の開口端部を有する第2のインナシェルとを備えたものとするとよい。
また、前記保持部材は、前記ハウジング部材を囲繞するように配置され、少なくとも前記カップリングフランジと前記出口フランジに接合される外側ハウジング部材で構成するとよい。そして、前記外側ハウジング部材は板金製とし、前記カップリングフランジに接合される第1のアウタシェルと、該第1のアウタシェルに接合されると共に前記出口フランジに接合される第2のアウタシェルとを備えたものとするとよい。
上記のタービンハウジングにおいて前記ハウジング部材は切欠部を有するものとし、該切欠部に前記タング部材が係止されるように構成するとよい。例えば、前記タング部材は、前記シュラウド部材の入口端部から径方向外側にオフセットした位置で、前記シュラウド部材の開口中心軸に平行に延出形成される立壁部と、前記シュラウド部材の円周方向に延出形成される周方向延出部と、前記シュラウド部材の径方向外側に延出形成される径方向延出部を有するものとし、該径方向延出部が前記切欠部に係止されるように構成するとよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のタービンハウジングにおいては、ターボチャージャに接合されるカップリングフランジに対し、下流側の排気系部材に接合される出口フランジが、保持部材によって所定の位置関係に保持されている。また、ハウジング部材内にスクロール空間が形成され、これに連通するように入口フランジが配設され、上流側の排気系部材に接合されている。そして、筒状のシュラウド部材がタービンホイールを囲繞するように配置され、その入口端部がハウジング部材に接合されると共に、出口端部が出口フランジに摺動自在に支持されている。而して、駆動流体である排気ガスの熱によって、ハウジング部材及びシュラウド部材が熱膨張しても、シュラウド部材は、その出口端部が出口フランジに対し摺動し、タービンホイールから離隔する方向に移動する。従って、ハウジング部材及びシュラウド部材の熱膨張時にもタービンホイールに干渉することなく安定した回転を確保することができる。しかも、シュラウド部材は、スクロール空間を区画するタング部材が一体的に形成されているので、シュラウド部材及びハウジング部材に対するタング部材の相対的な位置関係を容易且つ適切に維持することができる。即ち、シュラウド部材とタング部材が一体的に形成されているので、シュラウド部材に対するタング部材の相対的な位置関係が変化することはなく、ハウジング部材への組み付けが容易である。しかも、ハウジング部材に対するタング部材の相対的な位置関係を適切に維持することができるので、所望のタービン性能を確保することができる。尚、シュラウド部材及びタング部材は鋳造や機械加工による一体成形とするとよい。
上記のタービンハウジングにおいて、ハウジング部材を板金製とすれば、軽量化及び低熱容量化が可能となる。そして、ハウジング部材は、一方の開口端部を有する第1のインナシェルと、第1のインナシェルに接合され第1のインナシェルとの間にスクロール空間が形成され、他方の開口端部を有する第2のインナシェルとを備えたものとすることができ、板金によって容易且つ安価に形成することができる。
また、保持部材は、ハウジング部材を囲繞するように配置され、少なくともカップリングフランジと出口フランジに接合される外側ハウジング部材で構成すれば、この外側ハウジング部材と上記のハウジング部材との間に断熱空間を形成することができる。そして、外側ハウジング部材も板金製とし、カップリングフランジに接合される第1のアウタシェルと、第1のアウタシェルに接合されると共に出口フランジに接合される第2のアウタシェルとを備えたものとすれば、容易且つ安価に形成することができ、上記の断熱空間も容易に形成することができる。
更に、ハウジング部材の切欠部にタング部材が係止されるように構成すれば、ハウジング部材へのシュラウド部材及びタング部材の組み付けを容易且つ確実に行うことができる。例えば、タング部材は、シュラウド部材の入口端部から径方向外側にオフセットした位置で、シュラウド部材の開口中心軸に平行に延出形成される立壁部と、シュラウド部材の円周方向に延出形成される周方向延出部と、シュラウド部材の径方向外側に延出形成される径方向延出部を有するものとし、径方向延出部が切欠部に係止されるように構成すれば、ハウジング部材への組み付けを容易且つ確実に行うことができ、確実にスクロール空間を区画することができる。
本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの横断面図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの平面図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの正面図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの底面図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの縦断面図で、図3のC−C視の断面図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングに供するシュラウド部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に供するシュラウド部材のハウジング部材への装着状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態においてシュラウド部材をハウジング部材に装着した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図6は本発明の一実施形態に係るタービンハウジングTHを示すもので、図1は図3のA−A線断面を示し、図2は図4のB−B線断面を示し、各図の曲面部分における主要な凹凸部は適宜細線で示している。タービンハウジングTHは、図1に二点鎖線で示すようにタービンホイールTWを囲繞するようにターボチャージャTCに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材EU及びEDに接合される。本実施形態のタービンハウジングTHは、ターボチャージャTCに例えばクランプによって接合されるカップリングフランジ1と、このカップリングフランジ1の開口中心軸OCと同軸の開口中心軸を有し下流側の排気系部材EDに例えばボルトによって接合される出口フランジ2と、出口フランジ2をカップリングフランジ1の開口中心軸方向及び開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持する保持部材HMとを備えている。尚、排気系部材EU及びEDは装着対象の排気マニホールドや排気管等を含み、駆動流体である排気ガスの流れを図1に白抜き矢印で示す。
カップリングフランジ1には、ハウジング部材10の一方の開口端部11aが接合され、カップリングフランジ1と出口フランジ2との間のハウジング部材10内にスクロール空間SSが形成されている。また、ハウジング部材10には、図2に示す入口管41を介して入口フランジ3が装着され、これらを介してスクロール空間SSに連通するように配設され、入口フランジ3が上流側の排気系部材EUに接合されている。出口フランジ2は、円筒状の開口部2aと、これに連続する内周面の筒体部2bを有し、その小径側開口端の内周面には支持部2gが形成されている。更に、タービンホイールTWを囲繞するように筒状のシュラウド部材30が配置され、その入口端部31が、ハウジング部材10の他方の開口端部12aに接合されると共に、出口端部32が出口フランジ2の支持部2gに摺動自在に支持されている。尚、この支持構造については後述する。
本実施形態のハウジング部材10は、開口端部11a、筒体部11b及びフランジ部11cを有する板金製の第1のインナシェル11と、開口端部12a、筒体部12b及びフランジ部12cを有する板金製の第2のインナシェル12から成り、フランジ部11cとフランジ部12cが当接した状態で例えば溶接によって接合され、中央に開口部を有するシェル形状に形成されている。即ち、板金によってハーフシェル形状に形成された第1のインナシェル11と、板金によってハーフシェル形状に形成された第2のインナシェル12とが接合されて、シェル形状のハウジング部材10が構成されている。
本実施形態の保持部材HMは外側ハウジング部材20で構成され、ハウジング部材10を囲繞するように外側ハウジング部材20が配置されている。即ち、本実施形態においては、カップリングフランジ1と出口フランジ2に接合される外側ハウジング部材20によって保持部材HMが構成されている。この外側ハウジング部材20は、第1のアウタシェル21及び第2のアウタシェル22が夫々板金によってハーフシェル形状に形成され、例えば溶接によって接合されて、中央に開口部を有するシェル形状に形成されている。そして、第1のアウタシェル21の開口端部21aがカップリングフランジ1に例えば溶接によって接合されると共に、第2のアウタシェル22の開口端部22aが出口フランジ2に例えば溶接によって接合されている。而して、ハウジング部材10と外側ハウジング部材20との間に気密空間が形成され、断熱層が形成される。
本実施形態における外側ハウジング部材20の装着構造は、図1に示すように、カップリングフランジ1の外周面に環状溝1gが形成されており、この環状溝1gに第1のアウタシェル21の開口端部21a及び第1のインナシェル11の開口端部11aが溶接によって接合される。また、出口フランジ2の筒体部2bの外周面には環状段部2dが形成されており、この環状段部2dに第2のアウタシェル22の開口端部22aが溶接によって接合される。上記の保持部材HMとしては、ハウジング部材10の気密性及び断熱性が十分であれば、外側ハウジング部材20に代えて、剛体のアーム等(図示省略)を用いることとしてもよい。而して、図7に示す各部材が上記のように接合され、図1乃至図6に示すタービンハウジングTHが構成される。
本実施形態のシュラウド部材30は図1及び図6に示す断面形状に形成され、入口端部31が拡径されており、その内周面が、タービンホイールTWの外周面に対し一定の間隙を以って対向する湾曲面に形成されている。即ち、シュラウド部材30は、タービンホイールTWを構成するタービンブレード(図示せず)に対し全周に亘って最小のクリアランスを以って囲繞するように拡径され、シュラウド曲面に倣う湾曲内周面が形成された入口端部31を有すると共に、これに連続する円筒状の出口端部32を有する。このシュラウド部材30としては、装着対象の変形による影響を受けない剛性を確保するため、ハウジング部材10の厚さより肉厚とし、鋳造や機械加工(削り出し)による一体成形とすることが望ましい。
上記のように形成されたシュラウド部材30は、その入口端部31が、例えば溶接によって、ハウジング部材10の他方の開口端部12aに接合され、出口端部32は出口フランジ2に対し摺動自在に支持される。即ち、図1に示すように、出口フランジ2の筒体部2bの内周面に形成された支持部2gに出口端部32が嵌合され、シュラウド部材30が支持部2gに対して気密的摺動可能に配設される。特に、常態において、支持部2gの軸方向底部(段部)と出口端部32との間に間隙(d)が形成されるように配設される。この間隙(d)は、シュラウド部材30及びハウジング部材10と出口フランジ2との間の軸方向熱膨張差を吸収し得る寸法に設定される。
更に、本実施形態のシュラウド部材30には、図1及び図2に示すスクロール空間SSを区画するためタング部材33が一体的に形成されている。タング部材33は、図8に示すように、シュラウド部材30の入口端部31から径方向外側にオフセットした位置で、シュラウド部材30の開口中心軸(前述のOCと同軸)に平行に延出形成される立壁部33aと、シュラウド部材30の円周方向に延出形成される周方向延出部33bと、シュラウド部材30の径方向外側に延出形成される径方向延出部33eを有する。
一方、ハウジング部材10を構成する第1のインナシェル11の開口端部11aには、図9に示すように、分割部11dと切欠部11eが形成されており、分割部11dにタング部材33の立壁部33aが嵌合され、筒体部11bの外周面に周方向延出部33bの内周面が当接すると共に、切欠部11eに径方向延出部33eが係止されるように組み付けられる。この状態で、タング部材33が第1のインナシェル11に例えば溶接によって接合された後、第1のインナシェル11と第2のインナシェル12が溶接接合されると、第1及び第2のインナシェル11及び12とシュラウド部材30が図10に示す装着状態となる。
而して、図2に示すようにハウジング部材10内の流路がタング部材33によって遮蔽され、スクロール空間SSが適切に区画される。尚、タング部材33を別体で形成してシュラウド部材30に接合することとしてもよいが、一体とすることが望ましい。また、第1のインナシェル11の切欠部11eで構成されるタング部材33の係止手段は、シュラウド部材30(タング部材33)とハウジング部材10(第1のインナシェル11)の組み付け時の相対位置決めに有効であるが、他の有効な位置決め手段があれば、必ずしも切欠部11eに係止される構造とする必要はない。
本実施形態のタービンハウジングTHは上記のように構成されており、駆動流体である排気ガスの熱によって、ハウジング部材10及びシュラウド部材30が熱膨張しても、シュラウド部材30は出口フランジ2の支持部2gを摺動し、タービンホイールTWから離隔する方向に移動するので、タービンブレード(図示せず)との干渉を適切に回避することができる。この場合において、シュラウド部材30は出口フランジ2の支持部2gに対し気密的摺動可能に配設されており、入口フランジ3からスクロール空間SSに排気ガスが導入される際に、ハウジング部材10と外側ハウジング部材20との間の空間に流出して出口フランジ2から放出されるといった流れは最小限に抑えられるので、所望のタービン性能を確保することができる。尚、出口フランジ2に対するシュラウド部材30の一層の気密性を確保するため、支持部2gと出口端部32との間にガスケット等を介装することとしてもよい。
尚、図1に示す間隙(d)は、前述のようにハウジング部材10及びシュラウド部材30と出口フランジ2との間の軸方向熱膨張差を吸収し得る寸法に設定されているが、この設定に際しては一回の運転における最大熱膨張時のシュラウド部材30の先端位置、及び、運転が繰り返された後の熱変形におけるシュラウド部材30の先端位置を考慮して、最大(軸方向)移動時に間隙(d)が0となるように設定するとよい。更には、最大移動後に出口フランジ2(筒体部2b)側の熱膨張及び熱変形が主体的となりシュラウド部材30の先端を軸方向の反対側に押し返す場合までを勘案して、間隙(d)を設定することとしてもよい。
更に、本実施形態においては、タング部材33がシュラウド部材30に一体的に形成されており、シュラウド部材30に対するタング部材33の相対的な位置関係が変化することはなく、また、ハウジング部材10に対するタング部材33の相対的な位置関係を適切に維持することができるので、組み付けが容易であるだけでなく、所望のタービン性能を確保することができる。しかも、ハウジング部材10(第1のインナシェル11)の切欠部11eにタング部材33が係止されるように構成されているので、組み付け時に、ハウジング部材10に対するタング部材33の相対的な位置関係を容易に確定することができる。
1 カップリングフランジ
2 出口フランジ
2b 筒体部
2d 環状段部
2g 支持部
3 入口フランジ
10 ハウジング部材
11 第1のインナシェル
11a 開口端部
11b 筒体部
11c フランジ部
11e 切欠部
12 第2のインナシェル
12a 開口端部
12b 筒体部
12c フランジ部
20 外側ハウジング部材
21 第1のアウタシェル
22 第2のアウタシェル
30 シュラウド部材
33 タング部材
EU,ED 排気系部材
SS スクロール空間
HM 保持部材
TH タービンハウジング

Claims (7)

  1. タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングにおいて、前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、該カップリングフランジの開口中心軸と同軸の開口中心軸を有し前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、該出口フランジを前記カップリングフランジの開口中心軸方向及び該開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持する保持部材と、前記カップリングフランジに一方の開口端部が接合され前記カップリングフランジと前記出口フランジとの間にスクロール空間を形成するハウジング部材と、前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジと、前記タービンホイールを囲繞するように配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材の他方の開口端部に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材とを備え、該シュラウド部材には、前記スクロール空間を区画するタング部材が一体的に形成されていることを特徴とするタービンハウジング。
  2. 前記ハウジング部材は、板金製であることを特徴とする請求項1記載のタービンハウジング。
  3. 前記ハウジング部材は、前記一方の開口端部を有する第1のインナシェルと、該第1のインナシェルに接合され当該第1のインナシェルとの間に前記スクロール空間が形成され、前記他方の開口端部を有する第2のインナシェルとを備えたことを特徴とする請求項2記載のタービンハウジング。
  4. 前記保持部材は、前記ハウジング部材を囲繞するように配置され、少なくとも前記カップリングフランジと前記出口フランジに接合される外側ハウジング部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のタービンハウジング。
  5. 前記外側ハウジング部材は板金製であって、前記カップリングフランジに接合される第1のアウタシェルと、該第1のアウタシェルに接合されると共に前記出口フランジに接合される第2のアウタシェルとを備えたことを特徴とする請求項4記載のタービンハウジング。
  6. 前記ハウジング部材は切欠部を有し、該切欠部に前記タング部材が係止されることを特徴とする請求項記載のタービンハウジング。
  7. 前記タング部材は、前記シュラウド部材の入口端部から径方向外側にオフセットした位置で、前記シュラウド部材の開口中心軸に平行に延出形成される立壁部と、前記シュラウド部材の円周方向に延出形成される周方向延出部と、前記シュラウド部材の径方向外側に延出形成される径方向延出部を有し、該径方向延出部が前記切欠部に係止されること特徴とする請求項記載のタービンハウジング。
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