JP2014129459A - ひずみゲージ接着補助フィルム及びひずみゲージ接着方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ひずみゲージ10の表面に剥離可能に貼付され実質的に透明な材料によって形成されたひずみゲージ接着補助フィルム30であって、ひずみゲージ接着補助フィルムは、ひずみゲージの外形よりも外側に張り出した張出部を有し、張出部にはひずみゲージを測定対象物に接着する際の位置決めに用いられる指標31が表示される構成とする。
【選択図】図1
Description
一般に、ひずみゲージは、測定対象物に固定される絶縁体上に配置された金属製の抵抗体を有し、変形に起因する電気抵抗の変化をブリッジ回路等によって検出することによって、測定対象物のひずみを検出している。
例えば、特許文献1には、このようなひずみゲージが設けられた鉄道車両用輪軸を利用して、輪重及び横圧を精度良く連続測定する技術が記載されている。
しかし、セロファンフィルム越しにひずみゲージを押圧して測定対象物に圧着させる際に、ひずみゲージが正規の取付位置からずれやすく、精確な取付が困難であるという問題があった。
これによれば、ひずみゲージ接着補助フィルムの指標に対応する指標を測定対象物に罫書き、マーキング等によって表示させるとともに、これらの指標が一致するようにひずみゲージを測定対象物に当接させることによって、ひずみゲージの位置決めを精確に行うことができる。
その後、ひずみゲージ接着補助フィルムの表面からひずみゲージを押圧して測定対象物に圧着させることによって、ひずみゲージを測定対象物に強固に接着させてから、ひずみゲージ接着補助フィルムはひずみゲージから剥離され、除去される。
これによれば、ひずみゲージ接着補助フィルムが接着剤によって測定対象物に固着することを防止し、上述した効果を確実に得ることができる。
これによれば、ひずみゲージ接着補助フィルムの剥離時にひずみゲージと測定対象物との接着箇所が損傷を受けることがなく、上述した効果を確実に得ることができる。
図1は、実施形態のひずみゲージ接着方法の実施形態を時系列に示す模式図である。
実施形態のひずみゲージ接着方法は、ひずみゲージ10を、ひずみゲージ接着補助フィルム30を利用して、簡便かつ精確に測定対象物20に接着するものである。
ひずみゲージ10は、基材の表面にフォトエッチングで格子状の金属箔を形成するとともに、ラミネートフィルムで被覆して形成されている。
また、ひずみゲージ10からは、図示しないゲージリード線が引き出されている。
ひずみゲージ10の表面には、接着位置、接着方向を示す指標となる例えば十字状あるいはグリッド状等の指標11が表示されている。
ひずみゲージ10を測定対象物20に接着する接着剤は、ひずみゲージ接着補助フィルム30の材質に対して実質的に接着力を発生しないか、発生したとしても容易に剥離可能な程度の接着力となっている。
また、ひずみゲージ接着補助フィルム30には、例えば十字状あるいはグリッド状の指標(フィルム側指標)31が表示されている。
ひずみゲージ接着補助フィルム30は、例えば比較的弱い接着力あるいは粘着力を有する両面テープや接着剤等によって、ひずみゲージ10の表面(測定対象物20との接着面とは反対側の面)に剥離可能に貼付される。
このとき、剥離に必要な力は、ひずみゲージ10の測定対象物20への接着力よりも十分に小さく設定される。
このとき、ひずみゲージ10及びひずみゲージ接着補助フィルム30は、これらの指標11,31が重なるように配置され、ひずみゲージ接着補助フィルム30の外周縁部は、ひずみゲージ10よりも外側に張り出して配置されている。
先ず、図1(a)に示すように、測定対象物20に、ひずみゲージ接着補助フィルム30の指標31に対応した例えば十字状あるいはグリッド状等の指標(測定対象物側指標)21を、例えば罫書きやマーカによって形成する。
このとき、ひずみゲージ接着補助フィルム30の指標31が測定対象物20の指標21と重なるように配置する。
この状態で、ひずみゲージ接着補助フィルム30の表面側から押圧し、ひずみゲージ10を測定対象物に圧着させる。
このとき、余剰な接着剤がひずみゲージ10の外側に押し出され、測定対象物20とひずみゲージ接着補助フィルム30との間に入り込むが、接着剤はひずみゲージ接着補助フィルム30に対して実質的に接着力を発生しないため、ひずみゲージ接着補助フィルム30が測定対象物20に接着されることはない。
特に、従来行われていたように、ひずみゲージ10に対して固定されていないセロファンを用いてひずみゲージ10を圧着させる場合のように、ひずみゲージ10を圧着させる際にずれが生じることがなく、接着時の位置決めを精密に行うことができる。
なお、本発明は上述した各実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
例えば、ひずみゲージ接着補助フィルム及び測定対象物に設けられる指標は、実施形態のものに限らず、適宜変更することが可能である。
また、ひずみゲージ接着補助フィルムの材質も、セロファンに限らず、ひずみゲージの接着に用いられる接着剤が実質的に接着力を発生しないものであれば他の材質であってもよい。
20 測定対象物 21 指標
30 ひずみゲージ接着補助フィルム 31 指標
Claims (4)
- ひずみゲージの表面に剥離可能に貼付され実質的に透明な材料によって形成されたひずみゲージ接着補助フィルムであって、
前記ひずみゲージ接着補助フィルムは、前記ひずみゲージの外形よりも外側に張り出した張出部を有し、
前記張出部には前記ひずみゲージを測定対象物に接着する際の位置決めに用いられる指標が表示されること
を特徴とするひずみゲージ接着補助フィルム。 - 前記ひずみゲージ接着補助フィルムは、前記ひずみゲージの前記測定対象物への接着に用いられる接着剤が実質的に接着力を発生しない材質によって形成されること
を特徴とする請求項1に記載のひずみゲージ接着補助フィルム。 - 前記ひずみゲージ接着補助フィルムは、前記ひずみゲージの前記測定対象物への接着強度よりも小さい剥離力によって前記ひずみゲージから剥離可能であること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のひずみゲージ接着補助フィルム。 - ひずみゲージを測定対象物に接着するひずみゲージ接着方法であって、
実質的に透明な材料によって形成されひずみゲージの外形よりも外側に張り出した張出部を有するとともに、前記張出部に前記ひずみゲージを測定対象物に接着する際の位置決めに用いられるフィルム側指標が表示されたひずみゲージ接着補助フィルムを、ひずみゲージの表面に剥離可能に貼付し、
前記測定対象物に測定対象物側指標を設け、
前記ひずみゲージの裏面に前記ひずみゲージ接着補助フィルムに対しては実質的に接着力を発生しない接着剤を塗布し、
前記ひずみゲージ及び前記ひずみゲージ接着補助フィルムを、前記フィルム側指標と前記測定対象物側指標とが適合するように前記測定対象物に押し当て、
前記ひずみゲージ接着補助フィルムの表面側から前記ひずみゲージを押圧して前記ひずみゲージを前記測定対象物に圧着させ、
前記接着剤の硬化後に前記ひずみゲージ接着補助フィルムを前記ひずみゲージから剥離させて除去すること
を特徴とするひずみゲージ接着方法。
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JP2012287643A JP2014129459A (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | ひずみゲージ接着補助フィルム及びひずみゲージ接着方法 |
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-
2012
- 2012-12-28 JP JP2012287643A patent/JP2014129459A/ja active Pending
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