JP2014129030A - 自動車車体の組立装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフに係るクランプ機構の小型、軽量化が図れる組立装置を提供することを課題とする。
【解決手段】クランプ機構は、前クランプ治具61Fと、後クランプ治具61Rと、レーザー発光部91と、レーザー受光部92とからなる。
【効果】ルーフ18の中間部分を大きく欠落させることで、クランプ機構の小型、軽量化が図れる。前後に分けたことで発生する不具合は、クランプ機構状態確認機構90で解消するようにしたので、不具合が発生する心配はない。
【選択図】図13

Description

本発明は、自動車車体の組立装置に関する。
自動車車体は、少なくも、フロアとサイドパネルとルーフとを互いに溶接して製造される。
近年では、自動車車体は、治具及びロボットを用いることで自動的に組立てられる(例えば、特許文献1(図2、図3)参照。)。
特許文献1の図3に示されるように、自動車車体は、フロア(W1)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)とサイドパネル(W5、W5)とルーフ(W2)からなる。
セット治具(12、12)で、サイドパネル(W5、W5)を、フロア(W1)に強く押し付けてサイドパネル(W5、W5)の間隔を一定に保つ。
一定間隔に保たれたサイドパネル(W5、W5)にルーフ(W2)が置かれ、フロア(W1)とサイドパネル(W5、W5)とルーフ(W2)が溶接ロボット(13、18)により、溶接接合される。
以上に述べた従来の組立技術は、広く実用に供されているが、改良の余地があることが判明した。
先ず、セット治具(12、12)で、サイドパネル(W5、W5)を、フロア(W1)に強く押し付けてサイドパネル(W5、W5)の間隔を一定に保つことは、溶接の際に普通に行われており、この状態で溶接が実施される。しかし、溶接後にセット治具(12、12)を外すと、フロア(W1)に存在する圧縮変形が戻り、許容範囲内の寸法誤差内の車両を含め、結果として車体の幅寸法が増大する。この幅寸法の変化は一定ではないため、車体の幅寸法がばらつく要因となる。
また、圧縮して溶接するため、圧縮力を解除すると応力が残留する。この残留応力は歪の発生要因となる。
車体寸法のばらつき要因を解消すると共に歪の発生を抑制することができる組立技術が望まれる。
また、特許文献1の図3に示されるように、セット治具(12)には、溶接ロボット(13)が搭載されている。そのため、セット治具(12)は、複雑になり大型になる。車体側方の治具設置スペースは限りがあるため、このようなスペースにセット治具(12)を配置することを考えると、セット治具(12)の簡素化が求められる。
さらには、特許文献1の図2に示されるように、ルーフ(W2)は、走行枠(8)に付属された保持具(9、9)で吊られ、所定位置へ搬送される。走行枠(8)は鋼材を格子組みしてなるフレーム枠であり、ルーフ(W2)よりも全長が長く。
そのため、走行枠(8)は、大型で重くなり、この走行枠(8)に隣接して溶接ロボット(16、16)が搭載されるため(特許文献1図3)、組立ステーション(3)の大型化及び重量増加に繋がる。
組立ステーション(3)の小型化及び軽量化が望まれる中、ルーフ(W2)に係る走行枠(8)の小型、軽量化が求められる。
特開2000−203472公報
本発明は、上記した改善項目中、ルーフ(W2)に係る走行枠(8)の小型、軽量化が図れる組立装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、少なくも、フロアとサイドパネルとルーフとを互いに溶接して、自動車車体を組立てる自動車車体の組立装置であって、
前記サイドパネルに前記ルーフをクランプ又は押圧するクランプ機構を備え、
このクランプ機構は、
前記ルーフの長手方向中央が含まれない前記ルーフの前部に対応する前クランプ治具と、
前記ルーフの長手方向中央が含まれない前記ルーフの後部に対応する後クランプ治具と、
前記前クランプ治具と前記後クランプ治具の相互姿勢が正常であるか否かを確認するクランプ機構状態確認機構とからなることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、クランプ機構状態確認機構は、前クランプ治具と後クランプ治具の一方に設けられるレーザー発光部と、他方に設けられるレーザー受光部とからなり、
前記レーザー発光部から発射されたレーザー光が前記レーザー受光部に受光されたときには相互姿勢が正常であると判断し、前記レーザー光が前記レーザー受光部に受光されないときに相互姿勢が正常でないと判断すること特徴とする。
請求項3に係る発明では、自動車車体の組立装置に、地上側に治具連結機構が更に備えられ、
前クランプ治具と後クランプ治具に、治具連結機構に連結する連結具が更に備えられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、クランプ機構を、前クランプ治具と後クランプ治具とで構成するようにした。ルーフの中間部分を大きく欠落させることで、クランプ機構の小型、軽量化が図れる。
前後に分けたことで発生する不具合は、クランプ機構状態確認機構で解消するようにしたので、不具合が発生する心配はない。
請求項2に係る発明では、クランプ機構状態確認機構は、前クランプ治具と後クランプ治具の一方に設けられるレーザー発光部と、他方に設けられるレーザー受光部とからなる。レーザー光は直進性に優れているため、レーザー発光部とレーザー受光部とを大いに離して配置することができる。結果、ルーフの中間部分をより大規模にすることができ、クランプ機構の一層の軽量化、小型化が達成できる。
請求項3に係る発明では、地上側に治具連結機構が更に備えられ、前クランプ治具と後クランプ治具に、治具連結機構に連結する連結具が更に備えられている。
クランプ治具側のクランプ連結具を地上側の治具連結機構に連結することで、前クランプ治具及び後クランプ治具の位置決めを概ね実施することができ、クランプ機構状態確認機構による否の判定出現率を大いに減らすことができる。結果、組立作業の能率を高めることができる。
自動車車体の断面図である。 インナー骨格と呼ばれる自動車車体の断面図である。 本発明に係る自動車車体の組立装置平面図である。 レベル基準面及びサイドパネル押し機構の平面図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図6の要部断面図である。 レベル基準面の作用説明図である。 クランプ機構の側面図である。 図9の10−10線断面図である。 治具連結機構の作用説明図である。 図11の12−12線断面図である。 クランプ機構の作用説明図である。 図13の14矢視図である。 図10の変更図である。 図11の変更図である。 図16の17−17線断面図である。 本発明方法のフロア位置決め工程からルーフセット工程までを説明するフロー図である。 第2ロボット戻し工程以降を説明するフロー図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明に係る自動車車体の組立態様は、少なくとも二種類が想定される。これらの組立態様について説明する。
図1(a)に示すように、一端に上フランジ11及び下フランジ12を備え、他端にも同様の上フランジ11及び下フランジ12を備えるフロア13と、インナーパネル14及びアウターパネル15からなるサイドパネル16と、ルーフアーチ17を備えるルーフ18とを準備する。
そして、サイドパネル16の下部を上フランジ11及び下フランジ12に当接して溶接し、次に、サイドパネル16の上部にルーフ18を載せて溶接する。
以上により、図1(b)に示す自動車車体10が出来上がる。
図1(a)の時点で、サイドパネル16及びルーフ18は剛性に富むため、搬送ロボットによる搬送中に変形を心配する必要がなく、搬送ロボットによる位置決めは容易になる。
別の態様は、図2(a)に示すように、本発明の前工程で、フロア13にインナーパネル14、14が取付けられ、且つインナーパネル14、14にルーフアーチ17が取付けられている。
図2(b)に示すように、本発明装置により、アウターパネル15、15を取付け、ルーフ18を取付ける。
以上により、図1(b)に示す自動車車体10と同等の構造が出来上がる。
図2はインナー骨格と呼ばれる形態であるが、サブ組立ラインで図2(a)に示す構造体を組立てることができる。ただし、サイドパネルやルーフは、インナーパネル14やルーフアーチ17のみの構成であるが、インナー骨格はフロア13と、そして、各スキン(ルーフ18とアウターパネル15)は、各コンプ(組立体、ルーフ(17、18)、サイドパネル16)と、組立設備を共有することで、後述する本発明の組立装置は、インナー骨格での組立にも威力を発揮する。
すなわち、本発明は、図1及び図2の自動車用車体10に適用できる。
以下に、本発明に係る自動車車体の組立装置20及び組立方法を詳細に説明する。なお、本発明は、図1、図2の骨格に対応できるが、説明の便宜上、図1の構造を例に、図3以降を説明する。
図3に示すように、自動車車体の組立装置20は、中央に配置され、想像線で示すフロア13を載せた台車21を受け入れ、この台車21の三次元位置を確定する基準台22と、この基準台22の両側方に各々配置され、サイドパネル16、16の高さを確定するレベル基準面52、52と、基準台22の両側方に各々配置され、サイドパネル16、16を水平に押出しフロア13が変形しない程度の力で押出すサイドパネル押し機構30、30と、基準台22の周囲に配置され、サイドパネル16、16を搬送するサイドパネル搬送ロボット57、57、ルーフ18を搬送するルーフ搬送ロボット87、及び溶接ガン59を備える溶接ロボット58と、サイドパネル16、16にルーフ18をクランプ又は押圧するクランプ機構60とからなる。
基準台22は、例えば、上面に台形状のレベル出し面23を複数個備える。これらのレベル出し面23へ台車21が乗り上けると、台車21の高さ位置が定める。
また、例えば、基準台22の前後に昇降自在の位置決め材24、24が配置される。これらの位置決め材24、24で台車21を挟むことにより、台車21の長手方向の位置決めがなされる。
また、例えば、台車21に位置決めローラ25が備えられ、基準台22又はその近傍に位置決め鉛直面26が備えられる。この鉛直面26に位置決めローラ25が当たることで、台車21の幅方向の位置決めがなされる。
フロア13は4個のロケットピン27で台車21に支持される。ロケットピン27は高さ及び長手方向、幅方向の位置出し作用を発揮するため、フロア13の高さ及び長手方向、幅方向位置が定める。すなわち、基準台22に台車21を載せることにより、台車21の三次元位置が定まり、結果、フロア13の三次元位置が決定される。
クランプ機構60は、前スパイダー型クランプ治具61F(Fは前を示す添え字である。以下同様)と、このクランプ治具61Fを運搬する前治具ロボット62Fと、後スパイダー型クランプ治具61R(Rは後を示す添え字である。以下同様)と、このクランプ治具61Rを運搬する後治具ロボット62Rとからなる。詳細は後述する。
以下、主要機構を詳しく説明する。
図4に示すように、サイドパネル押し機構30は、サイドパネルを軽く押す第1押圧手段31と、サイドパネルを軽く押す第2押圧手段32とからなる。
ベッド33には、車体長手方向へ伸びるレール34、34、35、35が敷設される。
第1押圧手段31は、レール34、34により移動可能とされる。第2押圧手段32は、レール35、35により移動可能とされる。
搬入される車体のサイズが異なるときには、第1押圧手段31、31、第2押圧手段32、32の車体長手方向の位置を調節することができる。
図5に示すように、ベッド33に図面表裏方向(車体長手方向相当)へ延びるレール35、35が敷設され、これらのレール35、35に第1スライダ36が載せられ、この第1スライダ36に図面左右方向(車幅方向に相当)へ延びるレール37が敷設され、このレール37に第2スライダ38が載せられ、この第2スライダ38から支柱39が上へ延ばされ、この支柱39に縦レール41が設けられ、この縦レール41に第3スライダ42が取付けられ、第3スライダ42を昇降させるシリンダユニット43が設けられ、このような第3スライダ42の上に、第2押圧手段32の主要要素であるロケットピン44が取付けられる。
ロケットピン44は、扱うサイドパネルに応じて高さ位置が調節される(矢印(1))。また、矢印(2)のように、前進してサイドパネルを押す。
さらには、支柱39の上端に、治具連結機構80が備えられる。この治具連結機構80の詳細は後述する。
図6に示すように、ベッド33に図面表裏方向(車体長手方向相当)へ延びるレール34、34が敷設され、これらのレール34、34に第4スライダ46が載せられ、この第4スライダ46から中空支柱47が上へ延ばされ、この中空支柱47に昇降自在に脚材48が嵌められ、この脚材48の上端に機構ブロック49が取付けら、この機構ブロック49がシリンダユニット51により、昇降される。
図7に示すように、機構ブロック49の前部にレベル基準面52がビス53、53で固定され、このレベル基準面52上を水平に移動するようにサイドパネル押し片54が機構ブロック49に内蔵される。このサイドパネル押し片54はピストンロッド55に連結され、このピストンロッド55を備える押圧シリンダ56が、図6に示すように、機構ブロック49に固定される。
次に、レベル基準面52、第1押圧手段31及び第2押圧手段32の作用を説明する。
図6にて、シリンダユニット51により、レベル基準面52を所定の高さ(レベル)へ移動する。
結果、図8(a)に示すように、下フランジ12の真下にレベル基準面52が保持される。そこへ、サイドパネル搬送ロボットにより、サイドパネル16を搬送し、サイドパネル16の下端をレベル基準面52に当てる(載せる)。
アウターパネル15には、後でドアやバンパーで覆われる部位に、穴15aが設けられている。この穴15aは、ハーネスの通し穴である。この穴15aにロケットピン44を望ませる。
次に、図8(b)に示すように、ロケットピン44を前進させて穴15aに挿入すると共に、サイドパネル押し片54を前進させる。結果、サイドパネル16はレベル基準面52に摺接しながら前進し、下フランジ12に当たる。フロア13が変形しない程度の力で押出すようにサイドパネル押し機構が調節されているため、図8(b)の時点でフロア13が変形(微小な変形は除く。)しない。
以上により、フロア13に対してサイドパネル16が位置決めされた。
図1に示すサイドパネル搬送ロボット57、57は役割を終えたので、待機位置へ戻される。代わって、待機中の溶接ロボット58を作動させ、溶接ガン59でフロア13とサイドパネル16との溶接を開始することができる。
図8(b)の状態で溶接を実施する。すなわち、サイドパネル押し片54で下フランジ12へアウターパネル15が軽く押し付けられているだけであるから、フロア13は実質的に変形しない状態で溶接が実施される。圧縮変形に起因する車体の幅寸法変化は発生しない。圧縮変形を伴わないため、歪の発生も抑制することができる。
図9に示すように、クランプ機構60は、前スパイダー型クランプ治具61Fと、後スパイダー型クランプ治具61Rとからなる。サイドパネル16の前後に前スパイダー型クランプ治具61Fと、後スパイダー型クランプ治具61Rとが待機している。
前スパイダー型クランプ治具61Fは、前治具ロボット62Fに接続されるくも足状の枠63Fと、この枠63Fに適宜設けられる引張り金具64F及び押圧金具65Fを備える。さらに枠63Fの上部にレーザー発光部91を備える。さらに枠63Fの下部に連結具70を備える。
後スパイダー型クランプ治具61Rは、後治具ロボット62Rに接続されるくも足状の枠63Rと、この枠63Rに適宜設けられる引張り金具64R及び押圧金具65Rを備える。さらに枠63Rの上部にレーザー受光部92を備える。さらに枠63Rの下部に連結具70を備える。
図10に示すように、連結具70は、L字断面のロールホルダ71と、このロールホルダ71の上部水平部72の先端に設けられる位置決め端面73と、ロールホルダ71に取付けられ水平軸74回りに回転する位置決めロール75と、ロールホルダ71の下部垂直部76に取付けられ鉛直軸77、77回りに回転するガイドロール78、78とからなる。
また、支柱39の上端に設けられる治具連結機構80は、鉛直に延びる位置決め板81を備えるブラケット82と、このブラケット82に揺動自在に取付けられ閉じ位置で位置決めロール75のための挟み空間83を形成する鉤部材84と、この鉤部材84を揺動させる揺動シリンダ85とからなる。
鉤部材84を実線の位置に保ち、連結具70を下げると、位置決めロール75が位置決め板81の上面に当たる。次に、鉤部材84を想像線の位置まで揺動する。
すると、図11に示すように、鉤部材84に位置決め端面73が当たって車幅(図面左右)方向の連結具70の位置決めがなされる。位置決め板81の上面に位置決めロール75が当たっているため、連結具70の高さ位置が定める。
図11の12−12線断面図である図12に示すように、位置決め板81はガイドロール78、78で挟まれる。すなわち、連結具70の車体前後方向の位置決めがなされる。
すなわち、図9(図9では待機位置に保持されている。)から、前治具ロボット62Fで前スパイダー型クランプ治具61Fを下げ、治具連結機構80へ連結具70を連結することにより、前スパイダー型クランプ治具61Fの下端は三次元的に位置決めされる。後スパイダー型クランプ治具61Rの下端も同様である。
図3に示すルーフ搬送ロボット87により、ルーフ18が基準台22上に搬入される。
図13に示すように、既に位置決めされたサイドパネル16が存在するため、サイドパネル16の上辺に添うようにルーフ18が搬入される。
待機位置にあった、前スパイダー型クランプ治具61Fをルーフ18の前部に沿わせ、後スパイダー型クランプ治具61Rをルーフ18の後部に沿わせる。
この際に、図11で説明したように、連結具70を治具連結機構80に連結する。
そして、前・後スパイダー型クランプ治具61F、61Rでサイドパネル16にルーフ18をクランプ若しくは押圧する。この状態で溶接ロボットによる溶接が実施可能となる。
ところで、従来、サイドパネル16並の長さのクランプ機構であったものを、本発明では前後に分割し且つ中央部分を大幅に欠落させた。結果、前・後スパイダー型クランプ治具61F、61Rは車体長手方向の寸法が小さく、十分に小型化及び軽量化が可能となった。
さらに本発明では、図14に示すように、クランプ機構状態確認機構90として、前スパイダー型クランプ治具の枠63Fの上部中央にレーザー発光部91を設け、後スパイダー型クランプ治具の枠63Rの上部中央にレーザー受光部92を設けた。レーザー発光部91とレーザー受光部92は位置を逆にしてもよい。
レーザー光がレーザー受光部92に入光することが確認できれば、前スパイダー型クランプ治具61Fに対して後スパイダー型クランプ治具61Rの向きが正しいと判定できる。レーザー光でレーザー発光部91とレーザー受光部92の距離を測って判定の要素にすることもできる。
図3において、前スパイダー型クランプ治具61Fに対して後スパイダー型クランプ治具61Rの向きが正しいと判定できれば、ルーフ搬送ロボット87を待機位置へ戻し、溶接ロボットでルーフとサイドパネルの溶接を開始する。
否であれば、作業を中断し、警報を発し、車体を台車毎、ライン外へ移動させて、対策を講じる。
図15〜図16に示すように、ガイドローラ78の向きを変更することは差し支えない。図17に示すように、ガイドローラ78、78が図面表裏方向へ移動する場合には、位置決め板81に対してガイドローラ78、78が円滑に回転させることができる。
以上に断片的に組立方法を説明してきたが、次に自動車車体の組立方法を体系的に説明すると
図18に示すように、フロアが載っている台車を基準台へ引き込む(ST01)。基準台に載せることで、台車の三次元(高さ、長手方向及び幅方向)の位置が決定される。以降、位置決めされたフロアにサイドパネルが取付けられる。
すなわち、サイドパネル搬送ロボットでサイドパネルがフロアの近傍に搬入され、レベル基準面に載せられる(ST02)。レベル基準面によりサイドパネルの高さ位置が決定される。
次に、サイドパネル押し機構でサイドパネルが水平に押し出される(ST03)。結果、サイドパネルがフロアに当接する。
役目が終わったサイドパネル搬送ロボットは、サイドパネルから外され待避位置へ戻る(ST04)。以降、サイドパネルはサイドパネル搬送ロボットで拘束されることはない。
そこで、フロアとサイドパネルの溶接が開始される(ST05)。この溶接は溶接ロボットの溶接ガンで実施される。溶接ガンは2枚以上の板を圧着する機能を備えているため、フロアとサイドパネルは良好に溶接される。すなわち、サイドパネルは、強力な圧縮手段や拘束手段で圧縮、拘束されることなく、溶接される。
ST05と並行して、ルーフ搬送ロボットでルーフを搬入する(ST06)。ルーフはサイドパネルの近傍に保持される。
ルーフの前部と後部にスパイダー型クランプ治具を添える(ST07)。まだ、クランプは実施しない。
クランプ治具側の連結具を、地上側の治具連結機構に連結する(ST08)。これで、クランプ治具の位置決めが概ね行われる。
クランプ治具でルーフをサイドパネルにクランプ連結する(ST09)。まだ、溶接は開始しない。
図19に示すように、役目が終わったルーフ搬送ロボットは、ルーフから外され待避位置へ戻る(ST10)。以降、ルーフはルーフ搬送ロボットで拘束されることはない。
ST08でクランプ治具の位置決めが概ね行われたが、ルーフ搬送ロボットが外されたことで、前又は後のクランプ治具の姿勢が変わることはありうる。また、クランプ治具がサイドパネルにうまく掛かっていないこともありうる。また、ルーフに不適当な変形がある場合もある。これら、諸々の悪条件により、前又は後のクランプ治具の姿勢が変わることはありうる。
そこで、念のためにレーザ光で前後のクランプ治具の相互姿勢を確認する(ST11)。ST12で相互姿勢が良好と判断されれば、ルーフとサイドパネルの溶接を開始する(ST13)。
ST12で相互姿勢が不良であると判断されれば、異常警報を発し(ST14)、台車を組立ラインから撤去する(ST15)。
以上のフローを要約したものが、本発明方法となる。
すなわち、本発明方法は、フロアの位置決めを行うフロア位置決め工程(ST01)と、
サイドパネル搬送ロボットにより、サイドパネルをフロアの近傍まで移動するサイドパネル搬送工程(ST02)と、
レベル基準面にサイドパネルを当てることでサイドパネルの高さ位置を決定する高さ位置決め工程(ST02)と、
サイドパネルを水平に押出しフロアが変形しない程度の力で押出すサイドパネル押し機構により、フロアへサイドパネルを当接させるサイドパネル当接工程(ST03)と、
サイドパネル搬送ロボットを待機位置へ戻す第1ロボット戻し工程(ST04)と、
溶接ガンにより、フロアとサイドパネルとの溶接を開始する第1溶接開始工程(ST05)と、
ルーフ搬送ロボットにより、ルーフをサイドパネルの近傍まで移動するルーフ搬送工程(ST06)と、
クランプ機構により、サイドパネルへルーフをクランプ又は押圧するルーフセット工程(ST09)と、
ルーフ搬送ロボットを待機位置へ戻す第2ロボット戻し工程(ST10)と、
溶接ガンにより、サイドパネルとルーフとの溶接を開始する第2溶接開始工程(ST13)とからなる。
好ましくは、ルーフセット工程(ST09)と第2溶接開始工程(ST13)との間に、ルーフがサイドパネルに対して所定位置にセットされていることを確認するルーフセット状態確認工程(ST11)を設ける。
本発明は、フロアとサイドパネルとルーフとを互いに溶接する自動車車体の組立に好適である。
10…自動車車体、13…フロア、16…サイドパネル、18…ルーフ、20…自動車車体の組立装置、60…クランプ機構、61F…前クランプ治具(前スパイダー型クランプ治具)、61R…後クランプ治具(後スパイダー型クランプ治具)、70…連結具、80…治具連結機構、87…ルーフ搬送ロボット、90…クランプ機構状態確認機構、91…レーザー発光部、92…レーザー受光部。

Claims (3)

  1. 少なくも、フロアとサイドパネルとルーフとを互いに溶接して、自動車車体を組立てる自動車車体の組立装置であって、
    前記サイドパネルに前記ルーフをクランプ又は押圧するクランプ機構を備え、
    このクランプ機構は、
    前記ルーフの長手方向中央が含まれない前記ルーフの前部に対応する前クランプ治具と、
    前記ルーフの長手方向中央が含まれない前記ルーフの後部に対応する後クランプ治具と、
    前記前クランプ治具と前記後クランプ治具の相互姿勢が正常であるか否かを確認するクランプ機構状態確認機構とからなることを特徴とする自動車車体の組立装置。
  2. 前記クランプ機構状態確認機構は、前記前クランプ治具と前記後クランプ治具の一方に設けられるレーザー発光部と、他方に設けられるレーザー受光部とからなり、
    前記レーザー発光部から発射されたレーザー光が前記レーザー受光部に受光されたときには前記相互姿勢が正常であると判断し、前記レーザー光が前記レーザー受光部に受光されないときに前記相互姿勢が正常でないと判断すること特徴とする請求項1記載の自動車車体の組立装置。
  3. 前記自動車車体の組立装置には、地上側に治具連結機構が更に備えられ、
    前記前クランプ治具と前記後クランプ治具に、前記治具連結機構に連結する連結具が更に備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動車車体の組立装置。
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