JP2014128455A - 心電計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の被検者に対する心電図の記録効率を一層向上させることが可能な心電計を提供する。
【解決手段】 取得している複数の心電図のうち、記録されている心電図の表示領域の大きさを、記録されていない心電図の表示領域の大きさよりも小さくするか、記録されている心電図の表示を行わないようにするか、の少なくとも一方を実行する。
【選択図】 図3

Description

本発明は心電計に関し、特には、複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能な心電計に関する。
従来、心電図は、心疾患の診断指標として幅広く用いられており、心電計による心電図の記録を開始するまでの準備は、おおよそ以下のような手順で行われる。
・電極装着位置に、導電性を高めるゼリー、クリーム等を塗布する
・所定位置に各電極を装着する
・波形表示に基づき、電極はずれなどの異常が無いか確認する(あるいは、心電計で電極はずれ等の異常が検出されないことを確認する)
・記録開始を指示する
心電図は心臓の電気的活動を表し、異なる電極位置で取得される複数の誘導(電気信号)の変化を記録したものである。最も一般的な標準12誘導心電図を記録する場合、被検者の四肢の各々と、胸部6箇所にそれぞれ1つずつ、合計10個の電極を装着する必要がある。数が多いことはもちろん、特に胸部電極は第4肋間から第5肋間の所定位置に装着する必要があるため、肋間の数え間違いなどが起こりやすく、注意が必要であり、電極装着には時間がかかる。
また、記録は電極が体表面に安定して装着された状態で行う必要があるが、電極が安定して装着された状態になるまでには時間がかかる。例えば、一般には四肢誘導(I,II,III,aVR,aVL,aVF)用の4つの電極を四肢に装着したのち、胸部誘導(V1,V2,V3,V4,V5,V6)用の6つの電極を順に装着することが多いが、四肢の電極は大型であり、四肢を挟みこむクリップ状で体表面に強く押し付けられる構造であるのに対し、胸部誘導の電極は小型で、かつ電極の粘着材によって体表面上に取り付ける構造であることが多いため、四肢の電極よりも体表面への押圧力が弱く、電位が安定した状態になるまでには時間がかかる。
特に集団検診のように、大人数の被検者について短時間で記録を行わねばならない場合、1人の記録が完了してから次の被検者についての記録準備を開始すると、記録準備の時間×人数分の時間、記録していないことになり、無駄に時間がかかってしまう。
複数人の被検者に対する心電図記録に要する時間を削減するため、電極群を複数組接続可能な構成とし、各電極群から取得中の心電図をリアルタイムで表示しながらRAMに蓄積し、記録が指示された電極群から取得した、記録指示の入力時から過去の一定時間分の心電図をRAMから読み出してプリントアウト可能とした心電計が提案されている(特許文献1)。
特許文献1記載の心電計では、例えば電極群を2組接続し、一方の電極群を用いて記録している間に、他の被検者に対する記録準備、特には時間のかかる電極装着を並行して行なっておき、一方の被検者についての心電図のプリントアウトが完了したら、他方の被検者についてのプリントアウトを指示することで、心電計を効率よく使用して記録時間を短縮できるという利点がある。
特開平5−220122号公報
特許文献1記載の心電計は、複数の電極群のそれぞれから取得している誘導波形をリアルタイムに表示する機能を有しているが、プリントアウトされる心電図は表示されているものより古いものであり、表示と記録(プリントアウト)とを同期させることはできない。つまり、記録出力されている心電図を記録中に表示部で確認することはできない。
また、複数の電極群のそれぞれから取得している心電図(誘導信号群)は、電極群ごとに同等に表示される。そのため、プリントアウト中の心電図に対応する現在の心電図の表示がどれなのか、すぐに把握することができない。
また、心電図の記録を行う前には、全ての誘導について、電極の接触不良や外れ(以下、まとめて電極はずれと呼ぶ)やノイズなど影響が無いことを確認する必要がある。しかし、1つの表示部を複数に分割した領域ごとに各電極群からの心電図を表示するため、誘導波形あたりの表示領域が小さくなる。例えば、最も基本的な標準12誘導心電図について、記録を開始できるかどうかを誘導波形からユーザが確認できるようにするには、電極群ごとに12の誘導波形を表示する必要があるため、個々の誘導波形の表示領域はかなり小さくなる。その結果、適切に電極が装着されているかを波形表示から判断することは必ずしも容易でない場合がある。
本願発明はこのような従来技術の課題の1つ以上を解決することにより、複数の被検者に対する心電図の記録効率を一層向上させることが可能な心電計を提供することを目的とする。
上述の目的は、複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能な心電計であって、誘導信号群が、記録するに足りる品質を有するかどうかを判定する判定手段と、複数の被検者から同時に取得中の複数の心電図のうち1つを記録する記録手段と、表示装置における心電図の表示を制御する制御手段と、を有し、制御手段は、複数の心電図のうち、記録するに足りる品質を有すると判定手段によって判定された誘導信号群からなる心電図の表示領域を、記録するに足りる品質を有すると判定手段によって判定されていない誘導信号群からなる心電図の表示領域よりも自動的に大きくすることを特徴とする心電計によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、複数の被検者に対する心電図の記録効率を一層向上させることが可能な心電計を提供することができる。
本発明の実施形態に係る心電計の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る心電計の外観例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る心電計の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る心電計における表示制御の例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る心電計における表示制御の例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る心電計における表示制御の別の例を説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
(装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る心電計の機能構成例を示すブロック図である。
演算制御部10は、本実施形態の心電計全体の動作を制御する。演算制御部10は、例えば図示しないCPU、ROM、RAM(不揮発性RAMを含む)、各種インタフェースを有する汎用コンピュータ装置であり、例えば内蔵もしくは外付けされたハードディスク、光ディスク等の大容量記憶装置やROMに記憶された制御プログラムをCPUが実行することにより、以下に説明する各種動作を実行、制御する。ここでは、全てをソフトウェアにより処理せず、少なくともその一部をハードウェアによって実現しても構わない。
演算制御部10にはまた、各種の操作ガイダンスや計測結果、診断指標を表示可能な表示部70、計測結果、診断指標を記録出力可能な記録部75、計測結果、診断指標を保存する、例えばハードディスクドライブや書き込み可能な光ディスクドライブ、不揮発性半導体メモリ等からなる保存部80、音声でのガイダンス出力や各種報知音が出力可能な音声発生部85、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル等からなり、ユーザによる入力、指示を可能にする入力/指示部90が接続されている。
また、これ以外にも、他の機器と通信を行うための有線及び/又は無線通信インタフェースや、リムーバブルメディアを用いる記憶装置等が設けられても良い。また、表示部70や記録部75は、別途外部に接続可能な構成としても良い。すなわち、機器本体が内蔵する表示部70や記録部75とは別に、より大きな表示領域を有する及び/又は表示色の多い外部表示装置や、より大きな印字領域及び/又は印刷色の多い外部記録装置を接続可能としても良い。これにより、本体の小型化と出力の多様性を同時に実現することができる。この場合、周知のディスプレイインタフェース、プリンタインタフェースを設ければ良い。
第1の心電信号検出部204は、胸部や四肢に装着した電極24a,24bから心電図を構成する誘導を検出する。第1の心電信号検出部204は、フィルタ、増幅器、A/D変換器などを有し、所定のサンプリングレートおよびビット数を有するデジタルデータとして各誘導を出力する。なお、図1においては便宜上2つの電極24a,24bを示しているが、検出する誘形に応じて実際の電極の数は変化し、標準12誘導の場合には上述したように10個の電極が用いられる。
第2の心電信号検出部205は、第1の心電信号検出部204と同様の構成を有する。本実施形態の心電計は、複数の心電信号検出部を有することにより、複数の被検者から同時に心電図を取得することができる。なお、以下の説明では、第1の心電信号検出部204に接続される電極24a,24bをまとめて電極群24、第2の心電信号検出部204に接続される電極25a,25bをまとめて電極群25と呼ぶ。
第1および第2の心音検出部202,203は、心音マイク22,23を用いて検出された被検者の心音信号を演算制御部10に供給する。心音信号は主に、心臓における脈波の開始時点を決定するために用いられる。なお、第1および第2の心音検出部202,203および心音マイク22,23は本実施形態の心電計に必須ではない。
識別表示部71は、例えばカラーLEDなどの小型表示デバイスであり、装着可能な電極群と等しい数設けられる。また、電極群との対応関係が明確な位置に配置される。例えば、電極群を接続するコネクタの近傍であったり、電極群が装置本体の左右に接続可能は場合には、装置の左右に設けたりすることができる。識別表示部71は、点灯の有無や色の種類により、現在表示/記録されている電極群、電極はずれやノイズの有無といった情報を、電極群ごとに報知するために用いられる。
本実施形態の心電計は、複数の被検者の心電図を、複数の心電信号検出部から同時に取得し、表示部70に並行かつリアルタイムに表示することが可能である。また、表示されている複数の心電図のうち、記録部75で記録している心電図がどの心電図かが容易に判別可能なように、記録部75で記録中の心電図がある場合には、記録が行われていない場合と心電図の表示形態を変更することを特徴とする。
また、識別表示部71における表示を並行して行うことで、ユーザが表示部70の波形表示を見ることができない場合でも、記録中の心電図に関する情報や、電極の装着状態に関する情報を得られるようにする。
図2は、本実施形態に係る心電計の外観例を模式的に示す斜視図である。心電計は略箱形の筐体を有し、上部に表示部70が一端を軸として開閉可能に取り付けられた、一般的なノート型PCに類似した形態を有する。ここでは、2つの電極群を取り付けるコネクタが筐体の左右に1つずつ設けられており、それぞれの電極群に対応する識別表示部71A、71Bも筐体の左右に1つずつ配置されている。図2では、表示部70の左右端部に識別表示部71A,71Bを配置した例を示しているが、電極群との対応が直感的に把握可能であれば、例えば、電極群を取り付けるコネクタ近傍など、任意の部位に配置することができる。
図2の例では、各識別表示部71A,71Bが、例えば2つのLEDなど、2つの点灯可能な領域を有しており、後述するように、1つは記録中か否かを、もう1つは電極群の取り付けが正常か否かを、それぞれ点灯の有無や点灯色により表す。
以下、本実施形態に係る心電計の動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
ここでは、心電計本体の電源が投入され、初期化処理が終了した状態で、第1及び第2の心電信号検出部204および205による心電信号の検出が開始されているものとする。
S101で、制御手段としての演算制御部10は、各心電信号検出部204,205から供給される信号(ここでは標準12誘導の各誘導)を受信する。そしてS103で演算制御部10は、受信した各誘導の波形を、リアルタイムで表示部70に表示する。まず初期段階では、演算制御部10は、電極心電信号検出部204,205からの各誘導波形を、同じ大きさの領域に配置して表示する。
この状態における表示部70の表示形態を図4(a)に模式的に示す。図4では、第1の心電信号検出部204からの、被検者Aについての誘導波形が領域70Aに、第2の心電信号検出部205からの、被検者Bについての誘導波形が領域70Bに表示されるものとする。図4(a)では、領域70Aおよび70Bは同じ大きさである。また、識別表示部71A,71Bはいずれも消灯している。
なお、心電図の記録中、心音を出力する場合には、電極群24,25に加えてマイク22,23を被検者に装着する。そして、演算制御部10は、第1および第2の心音検出部202,203から心音のデータも受信する。
次に、S105で、判定手段としての演算制御部10は、電極群24,25のそれぞれが正しく取り付けられ、かつ個々の誘導が記録に適した品質を有しているか(電極はずれや、ノイズの影響があるか)の検出を開始する。検出は各誘導波形のレベルに基づいて行うことができる。演算制御部10は、この検出動作を以降の動作と並行して継続実施し、電極はずれやノイズの影響が検出されると、識別表示部71A,71Bの表示(例えば赤色点灯)や、表示部70の表示により報知する。
制御手段としての演算制御部10は、電極群24,25(第1及び第2の心電信号検出部204,205)からの心電図のいずれかについて、電極はずれやノイズの影響が検出されず、記録するのに適した状態となったことが検出されると、記録するのに適した状態となった心電図の表示領域を拡大する(S107)。なお、本明細書において、表示する誘導波形の数や表示する時間区間が変わらなければ、表示領域の拡大(縮小)は、個々の誘導波形を拡大(縮小)表示することと同義である。なお、表示領域の拡大(縮小)には、波形の拡大(縮小)、波形を表示する時間区間の拡張(短縮)、およびそれらの組み合わせを含む。例えば、表示領域を小さくする際に、それまで20秒間であった波形表示の時間区間を10秒間にすることができる。また、演算制御部10は、電極はずれやノイズの影響が検出されず、記録するのに適した状態となった誘導が得られるようになったことを、対応する識別表示部71の表示(例えば緑色点灯)によりユーザに報知する。
この状態における表示部70の表示形態を図4(b)に模式的に示す。ここでは、被検者Aについて、図4では、電極はずれやノイズの影響が検出されず、記録するのに適した状態と判定されたことにより、被検者Aの心電図を表示する領域70Aが拡大(領域70Bが縮小)され、識別表示部71Aの「電極はずれなし」を示す部分が例えば緑色点灯している。
図5は、図4(b)に対応する表示状態をより具体的に示した図である。このように、心電計によって誘導波形の品質が記録するに足りる基準に達したと判断されると、その誘導波形の表示領域を自動的に拡大するので、ユーザはより詳細なレベルで各誘導波形の状態を目視で確認しやすくなる。なお、図5の例では、被検者Bについては電極はずれやノイズの影響が検出されているため、警告表示701が行われている。なお、電極はずれやノイズの影響が検出されている誘導がある場合で、全ての誘導を同時に表示しない、もしくはできない場合には、問題のある誘導を優先的に表示するようにすることで、問題の解決を助けることができる。
図3に戻り、図4(b)や図5の表示状態で、表示領域が縮小されている心電図(この場合、被検者Bの心電図)の拡大表示指示が入力/指示部90から入力された場合(S109,Y)、演算処理部10は、指示された心電図の表示領域を拡大する(S111)。この拡大は、図4(a)のように、各被験者について均等の大きさとなるように拡大してもよいし、図4(b)のように、指示された心電図が最も大きな領域で表示されるように拡大してもよい。
S113で演算制御部10は、入力/指示部90から、記録開始指示が入力されていれば処理をS115へ進め、入力されていなければ処理をS109に戻す。このように、S109〜S113では、記録指示が入力されるまで、特定の心電図についての拡大指示があればその心電図の表示領域を拡大する処理を継続する。
S113で記録開始指示の入力が検出されると、S115で演算制御部10は、記録開始指示の入力時点で拡大表示されている心電図の記録を開始する。なお、表示領域の大きさに差が無い場合や、拡大表示されている心電図が、記録する品質に達していない(電極はずれ等が検出されている)場合には、記録する品質に達成している心電図の記録を開始する。演算制御部10はまた、記録を開始した被検者(電極群)がわかるように、対応する識別表示部71を点灯させる。
記録は記録部75におけるプリントアウトと、保存部80へのデータ記録の少なくとも一方であり、表示部70に表示されている誘導波形が記録される。つまり、表示と記録とは同期している。
記録を開始すると、演算制御部10は処理をS117に進め、表示部70に表示中の誘導波形のうち、記録中の誘導波形についての表示形態を変更する。例えば、演算制御部10は、図4(c)に示すように、記録中の誘導波形の表示領域70Aを縮小(待機中の被検者の誘導波形の表示領域70Bを拡大)する。これは、特に集団検診のように、記録時間が短い場合、記録中に電極はずれなどが起きる可能性は低く、それよりも次に記録を行う被検者に関してきちんとした誘導が得られているか確認する方が有益なことによる。なお、記録時間が経過するにつれて、記録中の誘導波形の表示領域を徐々にもしくは段階的に縮小(例えば画面表示の幅を狭く)するようにしてもよい。仮に電極はずれなどが記録中に検出された場合、警告表示701や識別表示部71Aの消灯や赤色点灯、音声発生部85からの音声メッセージ、警告音などの任意の組み合わせによりユーザに報知することができる。
なお、図4(c)の例では、表示領域70Aに表示されている誘導波形が記録されていることが、識別表示部71Aの点灯により示されている。また、表示領域70Bに表示中の誘導波形が、記録するに足りる品質に達していることが、識別表示部71Bの緑色点灯により示されている。
心音を併せて取得している場合、音声発生部85からの心音出力を、記録中の誘導波形について停止し、待機中の被検者の心音のみを出力するようにしてもよい。あるいは、表示されていない誘導波形に対応する心音のみを出力するようにしてもよい。
なお、心音の代わりに、心拍同期音を用いてもよい。心拍同期音は、取得した心電図波形のうち、代表波形(例えばII誘導)の特徴点(例えばR波)に同期した合成音である。心音の代わりに心拍同期音を用いる場合、待機中の被検者の心拍同期音と記録中の被検者の心拍同期音とを区別できるよう、音質や音の高さなどを異ならせてもよい。
所定の時間が経過するまで記録を継続し、記録が終了すると(S119,Y)、演算制御部10は、記録していない心電図のうち、記録する品質を有している(電極はずれ等が検出されていない)ものの表示領域を拡大する。なお、S117において、既に表示領域が拡大されている場合には、本工程を実行する必要はない。
被検者Aの心電図記録が終了すると、被検者Bの心電図記録の開始指示および、電極群24(および必要に応じて心音マイク22)の被検者Aから次の被検者への取り付けを行うことができる。以後、電極群24,25を順次用いて記録を進める。
このように、本実施形態によれば、複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能な心電計において、複数の電極群から入力される複数の誘導信号群のうち、記録中の誘導信号群よりも待機中の被検者についての誘導信号群の表示を拡大するため、記録中の誘導波形と待機中の誘導波形とが容易に判別可能となる。また、識別表示部による表示によって、波形表示を確認しなくても、どちらの電極群(被検者)について記録を行っているのかが容易に判別できる。
また、記録中の誘導信号群よりも待機中の被検者についての誘導信号群の表示を拡大するため、待機中の被検者について、電極はずれなどの問題が起きていないかをより詳細に確認した上で記録に備えることができる。これによっても、多数の被検者についての心電図記録の効率性を向上させることができる。
さらに、記録を開始する前の段階において、記録するに足りる品質を有すると判別された誘導信号群を自動的に拡大表示するようにすれば、ユーザは、個々の誘導信号群の表示を確認して、どの誘導信号群を記録すべきかを判定する必要なく、装置が十分な品質であると判定した誘導信号群について、より詳細な誘導波形を確認した上で記録指示を行うことができる。従って、効率よく、かつ品質のよい心電図の記録が可能になる。
(他の実施形態)
なお、上述の実施形態のS117における、表示形態の変更については、他の方法を用いることも可能である。図6(a)〜(c)に、記録中における表示形態の変更に関する別の例を示す。
図4(c)の例では、記録中の誘導波形表示について、表示する誘導の数を変えずに(標準12誘導のまま)、縮小表示するものであったが、表示する誘導の数を減らして、誘導波形の縮小率を抑制することもできる。図6(a)では、標準12誘導に変えて、I,II,III,aVR,aVL,aVFの6誘導を表示する例を示している。
一方、図6(b)の例では、記録中の誘導波形については、最低限の情報が表示されればよいという場合の表示形態を示している。ここでは、記録中の誘導波形については特定の1つの誘導(例えばII誘導)のみを表示し、他の領域には待機中の誘導波形を表示する例を示している。
さらに、図6(c)に示すように、記録が開始された誘導波形は、表示部における波形表示を行わず、識別表示部71の表示(点灯の有無や特定の色での点灯など)のみ行うようにしてもよい。なお、記録が開始された誘導波形を表示しないようにする場合、待機中の誘導波形の表示領域は必ずしも拡大しなくてもよい。
なお、表示領域の大きさ(表示倍率)の変更に限らず、外観の変更を行ってもよい。例えば、待機中の誘導波形の表示が、記録中の誘導波形の表示よりも目立つように表示形態を変更してもよい。具体的には、記録中の誘導波形の表示領域(70A)の背景色を、表示波形が目立たない色(例えば白や、表示波形と類似色)とし、待機中の誘導波形の表示領域(70B)の背景色(背景パターン)を、記録紙のグリッドを表すパターンにするといった変更であってもよい。もちろん、波形自体の表示色を変更したり、波形表示の輝度を低下させたりしてもよいし、表示領域の大きさの変更と組み合わせてもよい。
なお、上述した誘導波形の表示制御を含んだ心電計の動作制御は、ソフトウェア的に実現することが可能であり、コンピュータに上述した動作を実行させるためのプログラムや、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体もまた本発明を構成する。

Claims (13)

  1. 複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能な心電計であって、
    前記複数の被検者から同時に取得中の複数の心電図のうち1つを記録する記録手段と、 表示装置における心電図の表示を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記記録手段が前記複数の心電図のいずれかの記録を開始すると、前記記録されている心電図の表示領域の大きさを、記録されていない心電図の表示領域の大きさよりも小さくするか、前記記録されている心電図の表示を行わないようにするか、の少なくとも一方を実行することを特徴とする心電計。
  2. 前記制御手段は、前記記録されている心電図の表示領域の大きさを小さくする際に、該表示領域に表示する誘導信号の数を減らすことを特徴とする請求項1記載の心電計。
  3. 前記制御手段は、心電図の表示領域の大きさを小さくする際に、該表示領域に表示する誘導信号の時間区間を短縮することを特徴とする請求項1記載の心電計。
  4. 複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能な心電計であって、
    前記複数の被検者から同時に取得中の複数の心電図のうち1つを記録する記録手段と、 表示装置における心電図の表示を制御する制御手段と、を有し、
    前記記録手段が前記複数の心電図のいずれかの記録を開始すると、前記制御手段は、前記記録されている心電図の表示が、記録されていない心電図の表示よりも目立たなくなるように、表示領域の背景および前記心電図の表示形態の少なくとも一方を変更することを特徴とする心電計。
  5. 前記制御手段はさらに、前記記録手段により心電図が記録されている被検者から取得した心音もしくは前記記録手段により記録されている心電図の心拍同期音と、前記記録手段により心電図が記録されていない被検者から取得した心音もしくは前記記録手段により記録されていない心電図の心拍同期音との出力を異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の心電計。
  6. 前記制御手段は、前記記録手段により心電図が記録されている被検者から取得した心音もしくは前記記録手段により記録されている心電図の心拍同期音を出力せず、前記記録手段により心電図が記録されていない被検者から取得した心音もしくは前記記録手段により記録されていない心電図の心拍同期音を出力することを特徴とする請求項5記載の心電計。
  7. 前記制御手段は、前記記録手段により記録されている心電図の心拍同期音と、前記記録手段により記録されていない心電図の心拍同期音とを区別できるように出力することを特徴とする請求項5記載の心電計。
  8. 前記誘導信号群が、記録するに足りる品質を有するかどうかを判定する判定手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記記録手段による記録が開始される前に、前記複数の心電図のうち、記録するに足りる品質を有すると前記判定手段によって判定された誘導信号群からなる心電図の表示領域を、記録するに足りる品質を有すると前記判定手段によって判定されていない誘導信号群からなる心電図の表示領域よりも自動的に大きくすることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の心電計。
  9. 前記複数の心電図を構成する複数の前記誘導信号群のいずれもが、記録するに足りる品質を有すると前記判定手段によって判定されていない場合、前記制御手段は前記複数の心電図のそれぞれを、等しい大きさの表示領域に表示することを特徴とする請求項8に記載の心電計。
  10. 前記判定手段による判定結果を、点灯の有無あるいは点灯色によって表す表示手段をさらに有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の心電計。
  11. 複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能であり、前記複数の被検者から同時に取得中の複数の心電図のうち1つを記録する記録手段を有する心電計の制御方法であって、
    前記複数の心電図のいずれかの記録が開始されると、前記記録されている心電図の表示領域の大きさを、記録されていない心電図の表示領域の大きさよりも小さくするか、前記記録されている心電図の表示を行わないようにするか、の少なくとも一方を実行する制御工程を有することを特徴とする心電計の制御方法。
  12. 複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能であり、前記複数の被検者から同時に取得中の複数の心電図のうち1つを記録する記録手段を有する心電計の制御方法であって、
    前記複数の心電図のいずれかの記録が開始されると、前記記録されている心電図の表示が、記録されていない心電図の表示よりも目立たなくなるように、表示領域の背景および前記心電図の表示形態の少なくとも一方を変更する制御工程を特徴とする心電計の制御方法。
  13. 複数の誘導信号群からなる心電図を、複数の被検者から同時に取得可能であり、前記複数の被検者から同時に取得中の複数の心電図のうち1つを記録する記録手段を有する心電計が有するコンピュータに、請求項11または請求項12記載の工程を実行させるためのプログラム。
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