JP5659271B2 - 生体情報処理装置、運動負荷心電図検査システム及び生体情報処理プログラム - Google Patents

生体情報処理装置、運動負荷心電図検査システム及び生体情報処理プログラム Download PDF

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本発明は、運動負荷試験で計測された心電図を表示する生体情報処理装置、運動負荷心電図検査システム及び生体情報処理プログラムに関する。
トレッドミル運動負荷試験において計測された心電図を解析する心電図解析方法としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この方法(以下「Bi−Angle評価法」という。)は、トレッドミル運動負荷試験において15秒毎に心電図のSTレベルを計測し、当該計測結果を、時間をX軸としSTレベル計測値をY軸とする座標平面上にプロットし、負荷終了時のプロット点と負荷終了前5つ目のプロット点とを結ぶ線とX軸との角度θEを求め、負荷終了時のプロット点と負荷終了後5つ目のプロット点とを結ぶ線とY軸との角度θRを求め、2つの角度θE、θRの積を算出し(以下、この算出値を「Bi−Angle Score」という。)、Bi−Angle Scoreの大小に基づいて虚血性心疾患を診断する、というものである。
特開2005−103224号公報
しかしながら、上記従来の心電図解析装置にあっては、Bi−Angle評価法により、それ以前より用いられていた他の評価法(例えば、ST/HR Slope法等)に比べて、虚血性心疾患の診断精度が向上したことが記載されているが、心電図解析の際に、判定結果が適時に提供されないため、熟練度の低いユーザは勿論のこと、熟練度の高いユーザであっても、心疾患診断の信頼性や効率性の向上には一定の限界があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、運動負荷試験による虚血性心疾患の信頼性や効率性、安全性を向上させることができる生体情報処理装置、運動負荷心電図検査システム及び生体情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の生体情報処理装置は、被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形をリアルタイムでディスプレイに視覚化させる心電図波形視覚化手段と、前記被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形のSTレベルの時間軸方向の変化をSTレベルトレンドグラフとしてリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させるSTレベルトレンドグラフ視覚化手段と、負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間前の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きαを算出し、前記算出した直線とその傾きαをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる傾きα視覚化手段と、負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間経過後の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きβを算出し、前記算出した直線とその傾きβをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる傾きβ視覚化手段と、を備え、前記STレベルトレンドグラフ視覚化手段、前記傾きα視覚化手段及び前記傾きβ視覚化手段は、前記被検者の複数の誘導の心電図それぞれについて得られた複数のSTレベルトレンドグラフを、誘導毎に別々のグラフとして前記ディスプレイの画面内に並べて表示させると共に、前記複数のSTレベルトレンドグラフのそれぞれについて算出した前記傾きα、βをそれぞれ有する前記直線を、前記別々のグラフ上で、対応するSTレベルトレンドグラフに重ねて表示させる、構成を採る。
本発明の運動負荷心電図検査システムは、前記生体情報処理装置と、前記被検者の複数の誘導の心電図を計測する心電計と、前記被検者に運動を負荷する運動負荷装置と、を備える構成を採る。
本発明の生体情報処理プログラムは、被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形をリアルタイムでディスプレイに視覚化させる機能と、前記被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形のSTレベルの時間軸方向の変化をSTレベルトレンドグラフとしてリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる機能と、負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間前の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きαを算出し、前記算出した直線とその傾きαをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる機能と、負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間経過後の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きβを算出し、前記算出した直線とその傾きβをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる機能と、前記被検者の複数の誘導の心電図それぞれについて得られた複数のSTレベルトレンドグラフを、誘導毎の別々のグラフとして前記ディスプレイの画面内に並べて表示させると共に、前記複数のSTレベルトレンドグラフのそれぞれについて算出した前記傾きα、βをそれぞれ有する前記直線を、前記別々のグラフ上で、対応するSTレベルトレンドグラフに重ねて表示させる機能と、をコンピュータに実現させるための生体情報処理プログラムである。
本発明によれば、運動負荷試験による虚血性心疾患の信頼性や効率性、安全性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る運動負荷心電図検査システムの外観図 本実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のディスプレイの負荷試験画面の構成を示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のディスプレイの負荷試験中画面を示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置の負荷試験画面で開かれる選択情報ウィンドウを示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のディスプレイの検査結果画面の構成を示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のディスプレイのBi−Angle検査結果画面を示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置の検査結果画面で開かれる計測誘導選択ウィンドウを示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のSTレベル(Bi−Angle評価法)を示すフロー図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のBi−Angle評価の解析を示すフロー図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを説明する図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの判定を表にして示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のBi−Angle評価レポートの出力例を示す図 本実施の形態に係る生体情報処理装置のBi−Angle評価レポートの出力例を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る運動負荷心電図検査システムの外観図である。本実施の形態の生体情報処理装置は、トレッドミル運動負荷心電図検査を実施する心電図解析装置に適用した例である。
図1において、運動負荷心電図検査システム10は、生体情報処理装置100と、負荷装置としてのトレッドミル20とを有し、生体情報処理装置100とトレッドミル20とは専用ケーブル30によりオンラインで接続される。
生体情報処理装置100は、生体情報処理装置本体100aと、LCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ40と、キーボードやマウス等からなる操作部50と、プリンタ60と、血圧計70とを備えて構成される。
トレッドミル20は、被検者に心電図を装着監視し、走行ベルト20aの上を歩かすことで徐々に運動負荷を加え、負荷前後の心電図変化を確認することで虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の有無を判定する検査に用いる運動負荷装置である。
ディスプレイ40は、心電図波形、心拍数(Heart Rate)、血圧値、及びSTレベルトレンド等の検査情報を画面表示する。
操作部50は、医師等がキーボードやマウス等により運動負荷心電図検査の実施のための入力・設定を行う。例えば、医師は、キーボードやマウス等を用いてSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフ表示要求コマンドを入力する。
プリンタ60は、ディスプレイ40に表示される心電図波形、心拍数(Heart Rate)、血圧値、及びSTレベルトレンド等の検査情報をBi−Angle評価レポート70Aとして出力する。
Bi−Angle評価レポート70Aは、1枚のレポート用紙の表示面(印刷可能な面)に、所見や波形等の、医師から被検者への報告事項を全て表示することができる。
生体情報処理装置100は、PC(Personal Computer)端末装置であり、典型的には、例えばデスクトップ型PC等のような汎用コンピュータにおいて実現可能である。
図2は、生体情報処理装置100の構成を示すブロック図である。
図2において、生体情報処理装置100は、制御部101、ディスプレイインタフェース(以下「I/F」と略記する)102、プリンタI/F103、心電計I/F104、血圧計I/F105、入力機器I/F106、及び記憶部107を有する。生体情報処理装置100は、ディスプレイI/F102、プリンタI/F103、心電計I/F104、血圧計I/F105、及び入力機器I/F106を介して、それぞれディスプレイ120、プリンタ130、心電計140、血圧計150、ポインティングデバイスのマウス161、及びキーボード162が接続される。
本発明の心電図波形視覚化手段、STレベルトレンドグラフ視覚化手段、傾きα視覚化手段、傾きβ視覚化手段及び傾き積視覚化手段としての制御部101は、CPUと、CPUが実行する心電図解析プログラムを記憶する記憶装置とにより構成される。制御部101は、心電図解析プログラムを実行することにより、後述するBi−Angle評価レポート作成処理における各ステップを実行する機能を、生体情報処理装置100において実現する。制御部101の各制御機能については後述する。
ディスプレイI/F102は、ディスプレイ120と生体情報処理装置100とを通信可能に接続するI/Fである。ディスプレイ120は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)液晶ディスプレイ等の表示画面を有し、図示されないコネクタを介して生体情報処理装置100に接続される。
プリンタI/F103は、プリンタ130と生体情報処理装置100とを通信可能に接続するI/Fである。プリンタ130は、印刷用紙を給紙する給紙機構と、給紙された印刷用紙に印字する例えばサーマルヘッド式、レーザ式、インク式等の印字機構とを有し、図示されないコネクタを介して生体情報処理装置100に接続される。
心電計I/F104は、四肢用心電図電極部141と胸部用心電図電極部142とにより被検者から標準12誘導心電図を取得する心電計140と生体情報処理装置100とを通信可能に接続するI/Fであり、心電計140と生体情報処理装置100との間で授受されるデータは、心電計I/F104を経由する。心電計140の詳細については後述する。
血圧計I/F105は、オシロメトリック法により被検者から非侵襲的に血圧を測定する血圧計150と生体情報処理装置100とを通信可能に接続するI/Fであり、血圧計150と生体情報処理装置100との間で授受されるデータは、血圧計I/F105を経由する。血圧計150は、被検者の四肢、例えば上腕部に取り付けたカフ151を用いて取り付け部位の脈波を検出し、カフ151が血管を圧迫する力が平均血圧と等しい際に血管の容積変化が最大となることを利用して血圧を測定する。具体的には、血圧計150は、カフ151に給気して取り付け部位を圧迫、駆血した後、排気しながらカフ151の圧力を検出することにより、圧迫力が最低血圧を下回るまで脈波の重畳した圧力信号を取得する。そして、フィルタを用いて圧力信号から脈波信号を分離し、分離された脈波信号の全区間を通じて最大振幅を観測した時点におけるカフの圧力値が平均血圧に等しいものと判定する。
入力機器I/F106は、例えば汎用のインタフェースとしてUSB(Universal Serial BUS)ケーブルを介して接続されるインタフェースである。USBは、USB−IF(USB Implementers Forum)によって標準化された規格であって、生体情報処理装置100とマウス161や専用キーパネルであるキーボード162などの周辺機器とを接続するシリアスバスインタフェースである。
記憶部107は、ハードディスクドライブや半導体記憶装置等の記憶装置により構成される。記憶部107は、制御部101から随時入力されるデータを記憶する。記憶部107には、Bi−Angle評価レポートの描画に用いられる各種のデータが予め記憶されている。
〔制御部101の入力制御〕
制御部101は、CPUを主として有し、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフ表示プログラムを実行することにより、マウス161又はキーボード162を用いた医師の入力をコマンドとして解釈し、コマンドにより指示された処理を実行する。本実施の形態では入力機器としてマウス161及びキーボード162のみを例示しているが、タッチパネルやペンタブレット等のような他の入力機器を必要に応じて代用又は併用することもできる。
ここで、入力されるコマンドとしては、例えば次のものが挙げられる。
・インポート要求:心電計140からのデータのインポートを要求
・表示要求:ディスプレイ120の画面上でのBi−Angle評価レポートの表示を要求
・印刷要求:プリンタ130による記録用紙へのBi−Angle評価レポートの印刷を要求
・解析要求:解析機能の実行を要求
これらのコマンドにおいては、必要に応じて、患者を特定するための患者特定データ(例えば氏名、識別番号等)が示される。したがって、医師が、マウス161又はキーボード162を使用して、所望の処理及びその処理の対象となる患者を指示すると、制御部101は、その患者の患者特定データをディスプレイ120の画面上に表示し、その処理を実行する。
所望の処理が、ディスプレイ120の画面上でのBi−Angle評価レポートの表示、又はプリンタ130による記録用紙へのBi−Angle評価レポートの印刷である場合、医師は、Bi−Angle評価レポートにおいて表示又は印刷するアイテムも指定することができ、制御部101は、生成する表示要求又は印刷要求に、指定されたアイテムも示す。表示アイテム又は印刷アイテムとして指定され得るアイテムとしては、例えば次のものが挙げられる。
・第1合成心電図:I誘導、II誘導、III誘導、aVR誘導、aVL誘導及びaVF誘導の各波形を示すスカラー心電図を前面図(Front View)ベクトル心電図(以下、単に「前面図」という)の周囲に配置してなる心電図
・第2合成心電図:V1誘導、V2誘導、V3誘導、V4誘導、V5誘導及びV6誘導の各波形を示すスカラー心電図を水平面図(Horizontal View)ベクトル心電図(以下、単に「水平面図」という)の周囲に配置してなる心電図
・12誘導心電図解析結果
・ベクトル心電図解析結果
・リズム誘導波形
・三次元ベクトル心電図:任意指定の視点又は視方向から見たベクトルループを示すベクトル心電図
・患者データ
上記のアイテムのうち、例えば第1合成心電図及び第2合成心電図は、医師の入力操作による指定がなくてもデフォルトとして自動的に表示要求又は印刷要求に示され、その他のアイテムは、医師の入力操作により指定されたときに限り表示要求又は印刷要求に示される。なお、指定されるアイテムのデフォルトは適宜変更可能である。
〔制御部101の出力制御〕
制御部101は、Bi−Angle評価法プログラムを実行することにより、演算処理したBi−Angle評価レポートデータに基づいてBi−Angle評価レポートをディスプレイ120に表示させる、またプリンタ130に印刷させる、という機能を実現する。具体的には、制御部101は、Bi−Angle評価レポートデータと共に表示要求が入力された場合は、画面上での心電図レポートの表示をディスプレイ120に行わせ、Bi−Angle評価レポートデータと共に印刷要求が入力された場合は、記録用紙へのBi−Angle評価レポートの印刷をプリンタ130に行わせる。
これにより、STレベル(Bi−Angle評価法)を含むBi−Angle評価レポートの描画が実現される。
〔制御部101の医用測定機器制御〕
制御部101は、各種の医用測定機器との通信を制御するプログラムを記憶する例えばRAMやROM等の記憶装置、上記制御プログラムを実行するCPU、及び通信中の医用測定機器との間で授受されるデータを一時的に格納するためのバッファを、主として有する。各種の医用測定機器は、図示されないコネクタと各I/Fを介して生体情報処理装置100に接続される。本実施の形態では、心電計140及び血圧計150が生体情報処理装置100に接続されている。制御部101は、上記制御プログラムの実行により次の機能を実現する。すなわち、制御部101は、心電計140から12誘導心電図データのインポートを要求するコマンド(インポート要求)の入力を受信し、これを心電計140に送信する。そして、制御部101は、インポート要求に応答して心電計140から送信されてきた、インポート要求において指定された患者の患者データ及び12誘導心電図データを受信する。同様に、制御部101は、血圧計150から血圧のインポートを要求するコマンド(インポート要求)の入力を受信し、これを血圧計150に送信する。そして、制御部101は、インポート要求に応答して血圧計150から送信されてきた、インポート要求において指定された患者の血圧データを受信する。このようにして心電計140及び血圧計150からのデータのインポートが実現される。インポートされるデータは、患者データ、12誘導心電図データ及び血圧データの他に、属性データ及び心電計140による解析結果を含んでもよい。
ここで、患者データとは、氏名や識別番号等のような個々の患者を特定するためのデータである。また、12誘導心電図データは、標準12誘導法の測定結果を含むデータであり、心電計140において生成される。具体的には、心電計140は、心電図測定時に患者の四肢に装着される複数の心電図電極を有する四肢用心電図電極部141と、心電図測定時に患者の胸部に装着される複数の心電図電極を有する胸部用心電図電極部142とを用いて、標準12誘導法により、I誘導、II誘導、III誘導、aVR誘導、aVL誘導、aVF誘導、V1誘導、V2誘導、V3誘導、V4誘導、V5誘導及びV6誘導を測定可能である。本実施の形態では、標準12誘導法のうち、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導の心電図を測定し、これらの測定結果を表すディジタルデータを誘導計測心電図データとして生成する。心電計140は、生成した12誘導心電図データを患者データと関連付けて心電計140内の記憶装置(図示せず)に記憶する。
また、心電計140は、年齢や身長、体重等のような個々の患者に付随するデータ(以下「属性データ」という)も、患者データと関連付けて心電計140内の記憶装置に記憶することができる。さらに、心電計140は、解析機能を有する場合、生成した12誘導心電図データを解析し、その解析結果も患者データに関連付けて心電計140内の記憶装置に記憶することができる。心電計140が表示装置又は印刷装置を内蔵している場合は、心電計140は、生成した12誘導心電図データに基づいて、スカラー心電図を、内蔵の表示装置に表示させたり内蔵の印刷装置に印刷させたりすることができ、さらにスカラー心電図と一緒又は別々に、解析結果も表示又は印刷させることができる。
心電計140の上記各種の機能により、制御部101は、指定された患者の患者データ及び12誘導心電図データと一緒に、その患者データに関連付けられた属性データ若しくは解析結果又はその両方を必要に応じて心電計140から受信することもできる。
なお、制御部101が心電計140と生体情報処理装置100との接続を検出する機能を有する場合は、制御部101は、この接続を検出したときに自発的にインポート要求を心電計140に送信してもよい。また、制御部101から心電計140にインポート要求を送信することなく心電計140が12誘導心電図データの送信を開始してもよい。
また、制御部101は、入力機器I/F106を介して解析要求が入力された場合、解析要求において患者特定データにより指定された患者の12誘導心電図データ及びBi−Angle評価レポートデータを記憶部107から読み出し、読み出したデータに対して心電図解析を行い、この解析処理の結果を患者データに関連付けて記憶部107に記憶させる。
また、制御部101は、入力機器I/F106を介して表示要求が入力された場合、表示要求において患者特定データにより指定された患者の12誘導心電図データ及びBi−Angle評価レポートデータを記憶部107から読み出す。そして、制御部101は、読み出したBi−Angle評価レポートデータ及び12誘導心電図データに基づいて、Bi−Angle評価レポートを表すディジタルデータ(以下「Bi−Angle評価レポートデータ」という)を生成する。Bi−Angle評価レポートデータには、表示要求において指定されたアイテムについてのデータが含まれる。例えば、表示要求において第1及び第2合成心電図のみが表示アイテムとして指定された場合は、制御部101は、指定された患者の12誘導心電図データ及びBi−Angle評価レポートデータから第1及び第2合成心電図のデータを生成し、さらに、これらの第1及び第2合成心電図が所定のフォーマットに従って画面上に表示されるように第1及び第2合成心電図のデータを編集することによって、Bi−Angle評価レポートデータを生成する。制御部101は、生成したBi−Angle評価レポートデータを表示要求と共にディスプレイI/F102に出力し、ディスプレイ120は表示要求と生成されたBi−Angle評価レポートデータとを表示する。
また、制御部101は、入力機器I/F106を介して印刷要求が入力された場合、印刷要求において患者特定データにより指定された患者の12誘導心電図データ及びBi−Angle評価レポートデータを記憶部107から読み出す。そして、制御部101は、読み出したBi−Angle評価レポートデータ及び12誘導心電図データに基づいて、Bi−Angle評価レポートデータを生成する。例えば、印刷要求において第1及び第2合成心電図のみが印刷アイテムとして指定された場合は、制御部101は、指定された患者の12誘導心電図データ及びBi−Angle評価レポートデータから第1及び第2合成心電図のデータを生成し、さらに、これらの第1及び第2合成心電図が所定のフォーマットに従って記録用紙上に印刷されるように第1及び第2合成心電図のデータを編集することによって、Bi−Angle評価レポートデータを生成する。制御部101は、生成したBi−Angle評価レポートデータを印刷要求と共にプリンタI/F103に出力し、プリンタ130は印刷要求と生成されたBi−Angle評価レポートデータとを印刷する。
以上、生体情報処理装置100の構成について説明した。なお、本実施の形態では、生体情報処理装置100と心電計140とが互いに独立しているが、これらは一体化されていてもよい。
以下、上述のように構成された生体情報処理装置100の動作について説明する。
〔運用の流れ〕
まず、生体情報処理装置100の運用の流れ及び生体情報処理装置100の機能について説明する。
1.心疾患患者に対して冠動脈狭窄の疑いがある場合、生体情報処理装置100による運動負荷心電図検査を実施する。
2.生体情報処理装置100による運動負荷心電図検査は、安静時、負荷中、負荷後に分類され、患者の心電図及び血圧を負荷心電図装置に随時収録する。
生体情報処理装置100は、検査中、心電図波形、心拍数、血圧値、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフ等の検査情報を画面表示、レポート記録する。
負荷中は、負荷装置であるトレッドミル20の走行ベルト20aが動き、患者が約10分、歩行又は走行する。
負荷中は、トレッドミル20の速度及び勾配(傾斜)は生体情報処理装置100が制御する。
3.負荷中にSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフにおいて、狭窄の度合いを示す直線及び角度から、医師が負荷の停止を判断する。
4.負荷後も画面に表示される心電図波形、心拍数、血圧値、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフ等の検査情報を医師が所定(例えば6分)以上監視する。
5.患者の回復後に検査を終了する。
6.検査終了後、生体情報処理装置100は、検査結果(冠動脈狭窄の判定)を画面表示、レポート出力し、検査データを生体情報処理装置100の外部ストレージ(例えばハードディスクドライブ)に保存する。
7.冠動脈狭窄の判定が陽性の場合、冠動脈に狭窄病変があることが予想され、心臓カテーテル検査を行い、冠動脈形成術を行う。
ここで、生体情報処理装置100は、Bi−Angle評価法により、経過時間とSTレベルの関係から冠動脈狭窄の判定を行うことを特徴とする。
すなわち、上記3.において、負荷試験中、STレベルトレンドのBi−Angle評価法により負荷停止の判断に使用する。
また、上記4.において、負荷試験終了後、STレベルトレンドのBi−Angle評価法により冠動脈狭窄の判定を行う。
以上が、生体情報処理装置100の運用の流れである。
〔負荷試験中の動作〕
次に、負荷試験中の動作について述べる。
図3及び図4は、ディスプレイ120の表示画面を示す図であり、図3は、その負荷試験画面の構成を、図4は、その負荷試験中画面をそれぞれ示す。
図3において、表示画面200は、負荷試験画面200Aでは、上段に選択情報211,212とテストモードプロトコルID番号220とを有し、中段に計測値情報230とアベレージ波形241,242とカレント波形250とを有し、下段にリズム波形260と操作ボタン270とを有する。
選択情報211,212は、医師により選択された心電図データに関する情報、例えばSTレベルのトレンドグラフ、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導波形である。
テストモードプロトコルID番号220は、患者の氏名、ID、検査担当医師名、データ管理情報ボタンなどである。
計測値情報230は、ステージ、心拍数(bbm)、血圧(mmHg)、DP(×100)などである。
アベレージ波形241,242は、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導又はV5誘導の心電図である。
カレント波形250は、心電図のカレント波形であり、リズム波形260は、心電図の心拍波形である。
操作ボタン270は、計測誘導選択ボタンを含む各種操作ボタンである。
負荷試験画面200Aにおいて、選択情報211と選択情報212を上段左右に並置し、アベレージ波形241,242とカレント波形250を中段左右に並置し、アベレージ波形241,242とカレント波形250の下側の横長部分に横長のリズム波形260を配置することにより、報告事項を、1枚の用紙上に収め且つ見やすくすることができる。
図5は、負荷試験画面で開かれる選択情報ウィンドウを示す図である。本選択情報ウィンドウは、図3の負荷試験画面200Aの選択情報211又は選択情報212を、マウス161の右クリックすることで開かれる。
図5に示すように、選択情報ウィンドウ280は、心拍数、血圧+DP、VPC、負荷量、アベレージ、STレベル+STスロープ、STスロープ(スタート)+(エンド)、STインテグラル、STインデックス、R波高、ゾーン(心拍数+STレベル)、ゾーン(STスロープ+STレベル)、及びSTレベル(Bi−Angle)を有する。図5では、STレベル(Bi−Angle)が選択対象でありアクティブ状態となっている。
(1)図3に示す負荷試験画面200Aにおいて、選択情報211又は選択情報212をマウス161で右クリックする。
(2)図5に示す選択情報ウィンドウ280が表示される。
(3)選択情報ウィンドウ280から、[STレベル(Bi−Angle)]を選択する。負荷試験画面200Aの選択情報211又は選択情報212に、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフが表示される。
図4は、実際の負荷試験画面200Bを示している。図4の負荷試験画面200Bの選択情報211には、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフが表示され、選択情報212には、標準12誘導心電図のうち、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導波形が表示される。また、図4の負荷試験画面200Bには、アベレージ波形241,242、カレント波形250、及びリズム波形260の、各波形が表示されるとともに、テストモードプロトコルID番号220、計測値情報230、及び操作ボタン270の実例が表示される。
(4)負荷試験を終了する。
キーボード162又は専用キーパネルの「停止キー」を押すと負荷を終了し、リカバリに遷移する。
次に、負荷試験中のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの表示動作について述べる。
生体情報処理装置100は、負荷試験中と後述する負荷試験終了後にそれぞれ、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを表示することを特徴とする。
ここでは、負荷試験中のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフについて説明する。
(1)図4の選択情報211に示すように、負荷試験中に、水平軸に「経過時間」、垂直軸に「STレベル」のトレンドグラフを表示する。
(2)STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフには、15秒間隔のSTレベルをプロットする。
(3)STレベルが0.1mV(相対値)以上変化してから、最新のSTレベル点から90秒前(6点前)75秒前(5点前)のSTレベル点を直線で結ぶ。
(4)水平軸とその直線の角度(α)を表示する。
(5)0.1mV(相対値)以上変化したとき、カレントのアベレージ波形を目立つ色(例えば、赤色)で表示する。
(6)角度(α)の値により、医師又は技師の判断で負荷試験中を終了する。
(7)リカバリ時においても、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフには、15秒間隔のSTレベルをプロットする。
(8)リカバリ時は、負荷終了時点のSTレベル点から75秒後(5点後)のSTレベル点を直線で結ぶ。
(9)リカバリ時は、垂直軸とその直線の角度(β)を表示する。
負荷試験画面には、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを含む複数の波形が、リアルタイムで、つまり生体情報の計測と略同時に表示される。より具体的には、心電図信号及び脈波信号が心電計140から心電計I/F104を介して制御部101に供給されると即座に、制御部101は、供給された情報に基づいて得られる波形を画面に表示するための表示波形データを生成してディスプレイI/F102を介してディスプレイ120に供給する。ディスプレイ120は、表示波形データが供給されると即座にこれを画面に表示する。これにより、医師は、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフをリアルタイムで視認することができる。この場合、狭窄の度合いを示す直線とその角度(α)がリアルタイムでディスプレイ120に表示される。医師は、狭窄がある場合、負荷終了前はSTレベルが急に下がり、負荷終了後はSTレベルの回復が遅いという医学的見地から、負荷終了前にSTレベルが急に下がる、すなわち直線とその角度(α)が急峻な場合などは運動負荷の停止指示を直ちに実行することができる。
以上が、生体情報処理装置100の負荷試験中の動作である。
〔検査結果後の動作〕
次に、検査結果後の動作について述べる。
図6及び図7は、ディスプレイ120の表示画面を示す図であり、図6は、その検査結果画面の構成を、図7は、そのBi−Angle検査結果画面をそれぞれ示す。図3及び図4の負荷試験画面と同一構成部分には同一符号を付している。
図6において、表示画面200は、検査結果画面200Cでは、上段に各種トレンド310とテストモードプロトコルID番号220とを有し、中段に計測値情報230と検査結果概要320と画面ボタン330とを有し、下段にリズム波形260と操作ボタン270とを有する。
各種トレンド310は、心拍数、STインデックス、血圧+DP、R波高、VPCゾーン(心拍数−STレベル)、負荷量ゾーン(STスロープ−STレベル)、アベレージ、R−Rトレンド、STレベル+STスロープ、STスロープスタート+STスロープエンド、及びSTインテグラルである。各種トレンド310は、以下の操作で表示される。すなわち、ID情報入力ウィンドウを開き、コメント入力待ち状態となる。そして、ウィンドウを閉じると、基本画面同様に各種トレンド310が確認できる。
テストモードプロトコルID番号220は、テストモード、プロトコル、及びID番号を表示する。
計測値情報230は、心拍表示、及びハートマーク点滅を継続する。
検査結果概要320は、画面ボタン330の各ボタン操作に対応して検査結果情報、心拍−STLトレンド、MAX−STなどの検査結果の概要を一覧表示する。
画面ボタン330は、負荷量より下の部分に、次の画面ボタンを表示する。
・オーバーリード:オーバーリード画面となる。
・個別レポート:設定されているものではなく、個別にレポートを選択して出力する。
・結果概要:検査結果概要320のエリアに結果概要を表示する。図6は、この結果概要の画面ボタンにより表示された画面である。表示中は、薄文字にして無効(マスク)にする。
・負荷解析:検査結果概要320のエリアに負荷解析結果を表示する。
・R−R分析:検査結果概要320のエリアにR−R分析結果を表示する。
・Bi−Angle:検査結果概要320のエリアにBi−Angle評価結果を表示する。Bi−Angleの画面ボタンにより表示された画面は、図7により後述する。
・ベクトル:検査結果概要320のエリアにベクトル心電図を表示する。
図7に示すように、Bi−Angle検査結果画面200Dでは、各種トレンド310には、計測誘導の負荷量ゾーン(STスロープ−STレベル)311と心拍数312が表示される。また、検査結果概要320のエリアには、計測誘導のBi−Angle評価結果321,322が表示される。図7では、II誘導のBi−Angle評価結果321a及びSTレベル321b、V5誘導のBi−Angle評価結果322a及びSTレベル322bが表示される。
図7の場合、II誘導のBi−Angle評価結果321aの数値(α×β)は、狭窄の疑いの判定値(1500)より高い2175である。注意を喚起するため、STレベル321bは判定値(1500)を超えた2175を赤いレベルメータで表示する。一方、V5誘導のBi−Angle評価結果322aの数値(α×β)は、狭窄の疑いの判定値(1500)より低い1170であり、STレベル322bは1170を青いレベルメータで表示する。
図8は、検査結果画面で開かれる計測誘導選択ウィンドウを示す図である。計測誘導選択ウィンドウは、図6の検査結果画面200Cの各誘導ボタンを、マウス161の右クリックすることで開かれる。
図8に示すように、計測誘導選択ウィンドウは、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導を有する。図8では、V5誘導が選択対象でありアクティブ状態となっている。初期値は、II誘導及びV5誘導である。
(1)図3に示す負荷試験画面200Aにおいて、選択情報211又は選択情報212をマウス161で右クリックする。
(2)図5に示す選択情報ウィンドウ280が表示される。
(3)選択情報ウィンドウ280から、[STレベル(Bi−Angle)]を選択する。負荷試験画面200Aの選択情報211又は選択情報212に、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフが表示される。
図4は、実際の負荷試験画面200Bを示している。図4の負荷試験画面200Bの選択情報211には、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフが表示され、選択情報212には、標準12誘導心電図のうち、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導の波形が表示される。また、図4の負荷試験画面200Bには、アベレージ波形241,242、カレント波形250、及びリズム波形260の、各波形が表示されるとともに、テストモードプロトコルID番号220、計測値情報230、及び操作ボタン270の実例が表示される。
(4)負荷試験を終了する。
キーボード162又は専用キーパネルの「停止キー」を押すと負荷を終了し、リカバリに遷移する。
次に、検査結果後のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの表示動作について述べる。
生体情報処理装置100は、前述した負荷試験中(図3乃至図5)と負荷試験終了後にそれぞれ、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを表示する。検査結果後のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの表示は以下の通りである。
(1)図7の負荷量ゾーン(STスロープ−STレベル)311に示すように、負荷試験終了後、検査結果画面200Cで、水平軸に「経過時間」、垂直軸に「STレベル」のトレンドグラフを表示する。
(2)STレベルトレンドの開始は、負荷中0‘00“から表示する。
(3)負荷終了時のSTレベル点を原点とする。
(4)原点と負荷終了5点前(75秒前)のSTレベル点を直線(A)で結び表示する。
(5)原点と負荷終了5点後(75秒後)のSTレベル点を直線(B)で結び表示する。
(6)水平軸と直線(A)の角度(α)を表示する。
(7)垂直軸と直線(B)の角度(β)を表示する。
(8)α、β、α×βの値で、冠動脈狭窄の判定を行う。
(9)レベルメータのスケールは、「0〜6000」とする。数字の表示は、0,1500,3000,6000とする。
(10)判定は、「なし」、「疑い」、「あり」、「判定不能」とする。
・判定範囲は、「判定不能:HR<120、かつSTL>−0.1mV」、「陰性:0≦α×β<500」、「擬陽性:500≦α×β<1500」、「陽性:1500≦α×β」とする。
(11)判定範囲は、図12により後述する。一例を挙げると、判定範囲は、「判定不能:HR<120、かつSTL>−0.1mV」、「陰性:0≦α×β<500」、「擬陽性:500≦α×β<1500」、「陽性:1500≦α×β」とする。
(12)レベルメータには、数値(α×β)を表示する。
(13)図7のSTレベル321b,322bに示すように、レベルメータの色は、判定結果「あり:赤」、「疑い:黄」、「なし:白」とする。
(14)「判定不能」のときは、レベルメータは表示しない。
(15)「(α×β)1500」は、明確に判るようにする。
(16)STレベルは、絶対値で表示する。
(17)コントロールと負荷終了時のHRとSTレベルを表示する。
以上が、生体情報処理装置100の負荷試験終了後の動作である。
図9は、生体情報処理装置100のSTレベル(Bi−Angle評価法)を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各ステップを示す。
医師は、心疾患患者に対して冠動脈狭窄の疑いがある場合、運動負荷心電図検査を実施するため、運動負荷心電図検査システム10を起動する。医師は、マウス161又はキーボード162を用いてSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフ表示要求コマンドを入力する。
ステップS10では、生体情報処理装置100は、ディスプレイ120に負荷試験画面を表示する。例えば、図4の負荷試験画面200Bに示すように、選択情報211には、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを表示し、選択情報212には、II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導波形を表示する。また、アベレージ波形241,242、カレント波形250、及びリズム波形260の各波形を表示する。
ステップS20では、生体情報処理装置100は、各種設定・選択を行う。医師等がキーボード162やマウス161を用いて運動負荷心電図検査の実施のための設定及び計測誘導などの選択を行う。
ステップS30では、生体情報処理装置100は、解析対象である患者の心電図及び血圧データを取得する。運動負荷心電図検査は、安静時、負荷中、負荷後に分類され、生体情報処理装置100は、安静時、負荷中、負荷後のそれぞれにおいて患者の心電図データ(被検者から取得された標準12誘導心電図の波形を示すデータ)を心電計I/F104を介して心電計140から取得し、患者の血圧データを血圧計I/F105を介して血圧計150から取得する。
ステップS40では、生体情報処理装置100は、運動負荷心電図検査の安静時、負荷中、負荷後のいずれであるかを判別する。
運動負荷心電図検査の安静時の場合は、ステップS50で生体情報処理装置100は、安静時において、心電図、心拍数、血圧値、STレベルトレンド等の検査情報を画面表示するとともに、レポート印刷してステップS90に進む。
運動負荷心電図検査の負荷中の場合は、ステップS60で生体情報処理装置100は、トレッドミル20の走行ベルト20aを動作させてステップS70に進む。生体情報処理装置100は、負荷中において、トレッドミル20の速度及び勾配(傾斜)を制御する。トレッドミル20は、生体情報処理装置100からの制御により適切な速度及び勾配(傾斜)で走行ベルト20aを動作させる。患者は、約10分、トレッドミル20の走行ベルト20aの上を歩行又は走行する。
ステップS70では、生体情報処理装置100は、負荷中において、心電図、心拍数、血圧値、STレベルトレンド等の検査情報を画面表示、レポート印刷してステップS90に進む。
運動負荷心電図検査の負荷試験後の場合は、ステップS80で生体情報処理装置100は、負荷試験後において、心電図、心拍数、血圧値、STレベルトレンド等の検査情報を画面表示するとともに、レポート印刷してステップS90に進む。
ステップS90では、キーボード162及びマウス161操作により医師の停止指示があるか否かを判別する。
医師の停止指示がない場合は、ステップS100で生体情報処理装置100は負荷試験のデータを取得したか否かを判別する。負荷試験のデータを取得していなければ、上記ステップS40に戻って負荷試験のデータを取得するまで上記処理を繰り返す。
上記ステップS100で負荷試験のデータを取得した場合、あるいは上記ステップS90で医師の停止指示があった場合は、ステップS110に進む。ステップS110では、STレベルにおける角度の積、ST変化値及び負荷終了時の心拍数に基づいて解析を行う。ステップS110では、取得したSTレベルにおける角度の積、ST変化値及び負荷終了時の心拍数を解析し、その結果として、冠動脈狭窄の所見を導出する。また、解析したデータを、患者データに関連付けて記憶部107に記憶させる。このようにして、生体情報処理装置100の制御部101は、患者についての心電図データベース及びSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを作成又は更新する。
ステップS120では、検査結果をディスプレイ120の表示画面200に表示し、プリンタ130によりBi−Angle評価レポート70A(図1)を印刷して本フローを終了する。所見データに示された所見や、Bi−Angle評価レポート70Aに示された概観図及びSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフは、画面上又はレポート用紙上の所定の位置にそれぞれ描画される。
以上のようにして、Bi−Angle評価レポート70Aが作成される。
図10は、Bi−Angle評価の解析を示すフローチャートであり、図9のステップS110の詳細フローである。
ステップS210では、計測誘導設定を行う。
ステップS220では、サンプリングデータを取得する。
ステップS230では、トレンドグラフを作成する。
ステップS240では、解析を行う。
ステップS250では、判定出力を行って図9のステップS110に戻る。
なお、上記の処理フローにおいて、各ステップの変更及び削除、他のステップの追加並びにステップの順番の入れ替えが適宜可能である。
負荷試験後画面についても、負荷中画面の場合と同様に、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを含む複数の波形が、リアルタイムで、つまり生体情報の計測と略同時に表示される。医師は、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフをリアルタイムで視認することができる。この場合、狭窄の度合いを示す直線とその角度(β)がリアルタイムでディスプレイ120に表示される。医師は、狭窄がある場合、負荷終了前はSTレベルが急に下がり、負荷終了後はSTレベルの回復が遅いという特徴を角度の積により強調した数値を、視覚的に即座に知見することができる。
次に、計測仕様について説明する。
図11は、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフを説明する図である。横軸に負荷終了までと負荷終了からの経過時間を、縦軸に負荷終了時を原点とするSTレベル点のSTレベル値を示す。STレベル値は、絶対値をとるため水平軸のSTレベル点で折り返され、角度α,βを有する。
(1)計測誘導
II誘導、III誘導、aVF誘導、V4誘導及びV5誘導を測定する。初期値は、II誘導及びV5誘導である。
(2)サンプリングデータ
図11に示すように、15秒間隔のSTレベル値(絶対値)を使用する。また、15秒間のデータの最大値、最小値を除いた平均値を使用する。○印はプロットしたSTレベル値である。
(3)トレンドグラフ
負荷試験終了後、水平軸に「経過時間」、垂直軸に「STレベル」のトレンドグラフを作成する。経過時間とSTレベルのスケール比は、1(2min):1(0.1mV)とする。
(4)角度の基準
図11に示すように、負荷終了のSTレベル点を原点とする。
原点と負荷終了5点前(約75秒前)のSTレベル点の直線(A)を引く。
原点と負荷終了5点後(約75秒後)のSTレベル点の直線(B)を引く。
水平軸と直線(A)の角度をαとする。
垂直軸と直線(B)の角度をβとする。
(5)冠動脈狭窄の判定
α×βの値で、冠動脈狭窄の判定を行う。
「α×β≧1500」の場合は、狭窄あり。
「α×β<1500」の場合は、狭窄なし。
(6)出力判定
指定した誘導の中で、高い方の数値(α×β)を採用する。
図12は、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの判定を表にして示す図である。
本実施の形態は、負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTL(mV)と心拍数HR(rpm)とSTレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)に基づいて冠動脈狭窄を判定する。
図12において、負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTLが所定レベル(ここでは−0.1mV)より大きい場合、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)は判定パラメータに加えず、心拍数HRの所定値(ここでは120rpm)比較により冠動脈狭窄の判定不能/冠動脈狭窄なしを判定する。すなわち、STL>−0.1でHR<120の場合は冠動脈狭窄の判定不能、STL>−0.1でHR≧120の場合は冠動脈狭窄なしと判定する。なお、STL>−0.1であってもSTレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)を判定に用いてもよい。このように、STL>−0.1の場合は、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)を判定パラメータに加えることなく冠動脈狭窄のなし/判定不能と判定する。
負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTLが−0.1mV以下の場合、心拍数HRの120rpmとの比較と、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)の所定値の比較とにより冠動脈狭窄を判定する。HR<120の場合、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)が、0≦α×β<500及び500≦α×β<1500のとき、冠動脈狭窄の疑いと判定する。HR<120の場合、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)が、1500≦α×βのとき、冠動脈狭窄ありと判定する。このように、STL≦−0.1でかつHR<120の場合、冠動脈狭窄の疑い/冠動脈狭窄ありと判定する。
負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTLが−0.1mV以下の場合でHR≧120のとき、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)が、0≦α×β<500では冠動脈狭窄なしと判定する。また、500≦α×β<1500のとき、冠動脈狭窄の疑いと判定する。さらに、1500≦α×βのとき、冠動脈狭窄ありと判定する。このように、STL≦−0.1でかつHR≧120の場合、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)に応じて、冠動脈狭窄の判定は、冠動脈狭窄なし/冠動脈狭窄疑い/冠動脈狭窄ありと3つに分岐する。
本実施の形態は、負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTL(mV)と心拍数HR(rpm)とSTレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)に基づいて冠動脈狭窄を判定する。STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)は、冠動脈狭窄の判定の上で重要なパラメータである。しかしこれを単体で用いるのではなく、負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTLと心拍数HRとを組合わせた場合に極めて精度の良い判定が行えることが判明した。例えば、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)のみでは、1500≦α×βのとき、冠動脈狭窄ありそれ以外は冠動脈狭窄の疑いしか判定できなかった。これに対し本実施の形態では、負荷中及びリカバリ時の変化のSTレベルSTLと心拍数HRを併せて比較することで、冠動脈狭窄疑い/冠動脈狭窄ありの判定だけではなく、冠動脈狭窄なし/冠動脈狭窄疑い/冠動脈狭窄ありの判定が可能になった。
図13及び図14は、Bi−Angle評価レポートの出力例を示す図である。図13(a)はII誘導のSTレベルのトレンドグラフを、図13(b)はそのSTレベルを、図13(c)はその負荷終了前後のSTレベルと角度α,β及び積(Bi−Angle Score)とレベルメータをそれぞれ示す。図14(a)はV5誘導のSTレベルのトレンドグラフを、図14(b)はそのSTレベルを、図14(c)はその負荷終了前後のSTレベルと角度α,β及び積(Bi−Angle Score)とレベルメータをそれぞれ示す。
図13及び図14は、同一患者のII誘導及びV5誘導のBi−Angle評価レポートである。安静時の心拍数(bbm)、血圧(mmHg)、DP(×100)は、それぞれ70、134/77、150が取得され、負荷終了時の心拍数(bbm)、血圧(mmHg)、DP(×100)は、それぞれ125、154/99、150が取得された。
図13(a)(c)に示すように、この患者は、II誘導において、負荷終了時のSTレベルは−0.20mVである。図12のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの判定表に従って、STレベルSTL≦−0.1mVでHR≧120が適用され、STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)は、2175で1500≦α×βに該当する。したがって、冠動脈狭窄ありと判定される。
一方、図14(a)(c)に示すように、V5誘導において、負荷終了時のSTレベルは−0.06mVである。図12のSTレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフの判定表に従って、STレベルSTL>−0.1mVでHR≧120が適用される。トレンドグラフの角度の積(α×β)は1170であり、判定値(1500)より小さいが、この場合のSTレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)の適用は任意である。STレベルのトレンドグラフの角度の積(α×β)の1170を適用しないとすると、V5誘導では、冠動脈狭窄なしと判定される。
このように、II誘導とV5誘導とで冠動脈狭窄の判定において異なる判定結果が得られた場合、より悪い判定結果であるII誘導の判定結果を採用し、冠動脈狭窄ありと判定する。
以上のように、本実施の形態によれば、生体情報処理装置100は、負荷終了時を起点とし、負荷終了時より所定時間前のSTレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きαを算出し、算出した直線とその傾きαをリアルタイムで視覚化する。具体的には、運動負荷心電図検査システム10において、判定結果をリアルタイムで画面表示、レポート出力した。また、経過時間、STレベルだけを使用した狭窄の度合いをリアルタイムで図示、数値化した。さらに、複数の心電図誘導における判定結果において、角度を使用して図示、定量化した。これにより、医師は、STレベル(Bi−Angle評価法)トレンドグラフをリアルタイムで視認することができる。狭窄の度合いを示す直線とその角度(α)がリアルタイムでディスプレイ120に表示される。医師は、負荷終了前にSTレベルが急に下がる、すなわち直線とその角度(α)が急峻な場合などは運動負荷の停止指示を直ちに実行することができる。
また、本実施の形態では、負荷終了時より所定時間経過後の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きβを算出し、算出した直線とその傾きβを視覚化するとともに、算出された傾きαと傾きβの積を、所定判定値と共に視覚化するので、角度(α)と共に狭窄の度合いを示す直線とその角度(β)がリアルタイムでディスプレイ120に表示される。医師は、狭窄がある場合、負荷終了前はSTレベルが急に下がり、負荷終了後はSTレベルの回復が遅いという特徴を角度の積により強調した数値を、視覚的に即座に知見することができる。
したがって、心電図解析の際に、判定結果が適時に分かり易く提供されるので、熟練度の高いユーザは勿論のこと、熟練度の低いユーザであっても、運動負荷試験による虚血性心疾患の信頼性や効率性を向上させることができる。特に、狭窄の度合いを示す直線及び角度から、医師の所見で直ちに負荷の停止が可能になり、信頼性とともに安全性の向上を図ることがきる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。上記装置の構成及び動作についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能である。
例えば、本実施の形態では、負荷終了75秒前、負荷終了時、負荷終了75秒後のSTレベルにおける角度の積、変化値、及び負荷終了時の心拍数から狭窄を判定している。また、15秒間隔のSTレベルをプロットしているがこれらの測定条件及び測定間隔は任意である。但し、STレベル値は、1心拍ごとにばらつきがあるため、15秒間のデータの最大値、最小値を除いた平均値を使用すると好適である。
また、本実施の形態では、生体情報処理装置、運動負荷心電図検査システム及び生体情報処理方法という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、心電図解析装置、心疾患判定装置、冠動脈狭窄判定方法等であってもよいことは勿論である。
さらに、上記生体情報処理装置及び生体情報処理方法を構成する各部、例えばトレッドミル運動負荷の種類、その数及び接続方法などはどのようなものでもよい。
以上説明した生体情報処理装置及び生体情報処理方法は、この生体情報処理方法を機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。
10 運動負荷心電図検査システム
20 トレッドミル
20a 走行ベルト
30 専用ケーブル
40,120 ディスプレイ
50 操作部
60,130 プリンタ
70,150 血圧計
100 生体情報処理装置
101 制御部
102 ディスプレイI/F
103 プリンタI/F
104 心電計I/F
105 血圧計I/F
106 入力機器I/F
107 記憶部
140 心電計
141 四肢用心電図電極部
142 胸部用心電図電極部
151 カフ
161 マウス
162 キーボード

Claims (6)

  1. 被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形をリアルタイムでディスプレイに視覚化させる心電図波形視覚化手段と、
    前記被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形のSTレベルの時間軸方向の変化をSTレベルトレンドグラフとしてリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させるSTレベルトレンドグラフ視覚化手段と、
    負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間前の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きαを算出し、前記算出した直線とその傾きαをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる傾きα視覚化手段と、
    負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間経過後の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きβを算出し、前記算出した直線とその傾きβをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる傾きβ視覚化手段と、
    を備え、
    前記STレベルトレンドグラフ視覚化手段、前記傾きα視覚化手段及び前記傾きβ視覚化手段は、前記被検者の複数の誘導の心電図それぞれについて得られた複数のSTレベルトレンドグラフを、誘導毎に別々のグラフとして前記ディスプレイの画面内に並べて表示させると共に、前記複数のSTレベルトレンドグラフのそれぞれについて算出した前記傾きα、βをそれぞれ有する前記直線を、前記別々のグラフ上で、対応するSTレベルトレンドグラフに重ねて表示させる、
    ことを特徴とする生体情報処理装置。
  2. 算出された傾きαと傾きβの積を、所定判定値と共に前記ディスプレイに視覚化させる傾き積視覚化手段を備えることを特徴とする請求項記載の生体情報処理装置。
  3. 計測された心電図波形から被検者の心拍数を取得する心拍数取得手段を備え、
    前記傾き積視覚化手段は、取得した被検者の心拍数を、算出された傾きαと傾きβの積と共に前記ディスプレイに視覚化させることを特徴とする請求項2記載の生体情報処理装置。
  4. 前記α、βをそれぞれ有する前記直線と共に前記ディスプレイの画面内で並べて表示されるSTレベルトレンドグラフの誘導を選択する選択手段を備え、
    選択される誘導の初期値は、II誘導及びV5誘導である、
    請求項1記載の生体情報処理装置。
  5. 請求項1記載の生体情報処理装置と、
    前記被検者の複数の誘導の心電図を計測する心電計と、
    前記被検者に運動を負荷する運動負荷装置と、
    を備えることを特徴とする運動負荷心電図検査システム。
  6. 被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形をリアルタイムでディスプレイに視覚化させる機能と、
    前記被検者に対する運動負荷前から負荷終了後にかけて計測された心電図波形のSTレベルの時間軸方向の変化をSTレベルトレンドグラフとしてリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる機能と、
    負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間前の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きαを算出し、前記算出した直線とその傾きαをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる機能と、
    負荷終了時を起点とし、前記負荷終了時より所定時間経過後の前記STレベルトレンドグラフを直線近似して直線とその傾きβを算出し、前記算出した直線とその傾きβをリアルタイムで前記ディスプレイに視覚化させる機能と、
    前記被検者の複数の誘導の心電図それぞれについて得られた複数のSTレベルトレンドグラフを、誘導毎の別々のグラフとして前記ディスプレイの画面内に並べて表示させると共に、前記複数のSTレベルトレンドグラフのそれぞれについて算出した前記傾きα、βをそれぞれ有する前記直線を、前記別々のグラフ上で、対応するSTレベルトレンドグラフに重ねて表示させる機能と、
    をコンピュータに実現させるための生体情報処理プログラム。
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