JP2014126409A - ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及び、プログラム - Google Patents

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】番組の放送が受信しやすくなる経路を、番組の放送の受信状況の変化に対応しながら案内する。
【解決手段】予測値情報記憶部11は、受信状況の予測値を示す予測値情報を記憶する。経路決定部12は、予測値情報に基づいて、視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する。経路案内部13は、経路決定部12により決定された経路を案内する。実績値情報取得部14は、受信状況の実績値を示す実績値情報を取得する。予測値情報補正部15は、実績値情報に基づいて、予測値情報を補正する。再決定指示部16は、未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、経路決定部12に経路を再決定するように指示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及び、プログラムに関する。
カーナビゲーション装置やスマートフォンなどの分野では、番組の放送を受信する機能と出発地点から目的地点までの経路を案内するナビゲーション機能とを連動させる技術が知られている。例えば、特許文献1には、番組の放送を受信可能であって、番組の放送を継続して受信することが可能な経路を算出する携帯端末装置が開示されている。
特許文献1に開示された携帯端末装置は、出発地点から目的地点までの間の受信品質の分布を表す品質地図を使用して経路を算出し、携帯端末装置のユーザに算出した経路を案内する。なお、この品質地図は、携帯端末装置などから収集した受信品質を示すデータや測定位置を示す測定位置データに基づいて、放送基地局により生成される。そして、放送基地局により生成された品質地図は、携帯端末装置のユーザの求めに応じて、携帯端末装置に提供される。
特許第4485438号公報
ここで、ユーザが、案内された経路に従って出発地点から目的地点に向かうまでの間に、案内された経路のうち未通過の近傍の領域における受信状況が変化することがある。このような場合、案内された経路上に番組の放送が受信できない地点が発生したり、案内された経路よりも適切な経路が発生したりすることがある。しかしながら、引用文献1に開示された携帯端末装置は、経路の案内後における受信状況の変化に対応した構成ではなかった。このため、番組の放送が受信しやすくなる経路を、番組の放送の受信状況の変化に対応しながら案内することが可能な技術が望まれている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、番組の放送が受信しやすくなる経路を、番組の放送の受信状況の変化に対応しながら案内することが可能なナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るナビゲーション装置は、
ナビゲーション装置とともに移動する第1の放送受信装置が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を記憶する予測値情報記憶部と、
前記予測値情報記憶部に記憶されている予測値情報に基づいて、前記視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、前記第1の放送受信装置が前記視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する経路決定部と、
前記経路決定部により決定された前記経路を案内する経路案内部と、
第2の放送受信装置が前記視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点と前記地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する実績値情報取得部と、
前記実績値情報取得部により取得された前記実績値情報に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する予測値情報補正部と、
前記予測値情報補正部により、前記予測値情報により示される予測値のうち、前記経路決定部により決定された前記経路のうち未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、前記経路決定部に前記経路を再決定するように指示する再決定指示部と、を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るナビゲーション方法は、
ナビゲーション装置とともに移動する第1の放送受信装置が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を予測値情報記憶部に記憶する予測値情報記憶ステップと、
前記予測値情報記憶ステップで前記予測値情報記憶部に記憶された予測値情報に基づいて、前記視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、前記第1の放送受信装置が前記視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する経路決定ステップと、
前記経路決定ステップで決定された前記経路を案内する経路案内ステップと、
第2の放送受信装置が前記視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点と前記地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する実績値情報取得ステップと、
前記実績値情報取得ステップで取得された前記実績値情報に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する予測値情報補正ステップと、
前記予測値情報補正ステップにより、前記予測値情報により示される予測値のうち、前記経路決定ステップで決定された前記経路のうち未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、前記経路決定ステップにより前記経路を再決定するように指示する再決定指示ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
ナビゲーション装置とともに移動する第1の放送受信装置が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を記憶する予測値情報記憶部を備えるコンピュータを、
前記予測値情報記憶部に記憶されている予測値情報に基づいて、前記視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、前記第1の放送受信装置が前記視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する経路決定部、
前記経路決定部により決定された前記経路を案内する経路案内部、
第2の放送受信装置が前記視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点と前記地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する実績値情報取得部、
前記実績値情報取得部により取得された前記実績値情報に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する予測値情報補正部、
前記予測値情報補正部により、前記予測値情報により示される予測値のうち、前記経路決定部により決定された前記経路のうち未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、前記経路決定部に前記経路を再決定するように指示する再決定指示部、として機能させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、番組の放送が受信しやすくなる経路を、番組の放送の受信状況の変化に対応しながら案内することができる。
本発明の実施形態に係るナビゲーション装置を備えるナビゲーションシステムを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の物理的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の機能的な構成を示すブロック図である。 ユーザに提示される画面を説明するための第1の図である。 ユーザに提示される画面を説明するための第2の図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション装置が実行する経路案内処理を示すフローチャートである。 図6に示す受信状況更新処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るナビゲーション装置について説明する。なお、本実施形態に係るナビゲーション装置は、車両に搭載されるカーナビゲーション装置である。
まず、図1を参照して、本実施形態に係るナビゲーション装置100を備えるナビゲーションシステム1000について説明する。図1に示す例では、ナビゲーションシステム1000は、車両150、車両161〜163、地上デジタル番組放送局210、VICS(登録商標、Vehicle Information and Communication System)放送局220、GPS(Global Positioning System)衛星301〜303を備える。
車両150は、本実施形態に係るナビゲーション装置100が搭載された車両である。従って、車両150に搭乗するユーザは、車両150に搭載されたナビゲーション装置100を操作して、ナビゲーション装置100から視聴を希望する番組(以下「視聴希望番組」という。)が視聴しやすくなる経路の案内を受ける。
車両161〜163のそれぞれは、車両150の現在時刻における位置(以下「現在位置」という。)から所定範囲内に存在する車両150以外の車両であり、車両150と車車間通信するための装置を備える。典型的には、車両161〜163のそれぞれは、ナビゲーション装置100と同様の構成を備える。なお、図1では、所定範囲内に存在する車両150以外の車両が3台である例を示しているが、この台数に限定されないことはもちろんである。また、この所定範囲は、適宜、調整することが可能である。
車両150と、車両161〜163のそれぞれとは、車車間通信により、各種の情報を相互に送受信することができる。車車間通信により送受信される情報は、例えば、各車両に搭載された放送受信装置が放送を受信したときの地点と受信状況の実績値とを示す情報(以下「実績値情報」という。)である。なお、図示していないが、車両161〜163は、車車間通信により、各種の情報を相互に送受信することが可能である。
地上デジタルテレビ放送局210は、ハイビジョン放送やワンセグ放送を実行する放送局である。ハイビジョン放送は、主に家庭用のテレビジョンなどの固定機器を受信対象とする地上デジタルテレビ放送である。ワンセグ放送は、主に携帯電話などの携帯機器を受信対象とする地上デジタルテレビ放送である。地上デジタルテレビ放送局は、基本的には、同一電波(同一チャンネル)の中で、ハイビジョン放送とワンセグ放送とを実施するが、例えばハイビジョン放送のみを実施してもよい。
日本の地上デジタルテレビ放送の場合、1チャンネルあたり約6MHzの帯域を13セグメントに分けて放送を送信している。大半の放送局は、12セグメントを家庭用テレビ向けのハイビジョン放送、1セグメントを携帯端末向けのワンセグ放送として送信している。地上デジタルテレビ放送局210による放送は、適宜、中継局により中継される。後述するように、ナビゲーション装置100は、地上デジタルテレビ放送局210により放送されたハイビジョン番組やワンセグ番組、ならびに、これらの番組情報を受信することが可能である。
ここで、ワンセグ放送は、ハイビジョン放送よりも、安定して受信ができる場合が多く、受信エリアも広い場合が多い。一方、ハイビジョン放送は、ワンセグ放送よりも、高画質の画像を提供可能である。従って、放送受信機が、ワンセグ放送とハイビジョン放送との両方を受信可能である場合、受信環境が良好な場合は、ハイビジョン放送を受信し、受信環境が悪化した場合は、ワンセグ放送を受信するように放送受信機を構成することが好ましい。後述するように、ナビゲーション装置100は、ワンセグ放送とハイビジョン放送との両方を受信することが可能である放送受信機112を備える。
VICS放送局220は、VICSセンターが収集、処理、編集した各種の情報を放送する。VICS放送局220により放送される情報は、例えば、道路交通情報である。道路交通情報は、例えば、渋滞情報、工事情報、速度規制情報、車線規制情報、駐車場の位置情報、駐車場の満車・空車情報などである。後述するように、ナビゲーション装置100は、VICS放送局220により放送された道路交通情報を受信することが可能である。
GPS衛星301〜303のそれぞれは、現在時刻を示す情報(以下「時刻情報」という。)を放送する。後述するように、ナビゲーション装置100は、GPS衛星301〜303のそれぞれから放送された時刻情報を受信し、ナビゲーション装置100の現在位置を求めることができる。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るナビゲーション装置100の物理的な構成について説明する。なお、本発明が適用されるナビゲーション装置は、図2に示すナビゲーション装置100に限られない。例えば、ナビゲーション装置100に種々の構成要素が組み込まれた装置に本発明が適用されてもよいし、ナビゲーション装置100から適宜、構成要素が除外された装置に本発明が適用されてもよい。また、ナビゲーション装置100が備える構成要素の個数は、図2に示す例に限られない。
図2に示すように、ナビゲーション装置100は、制御装置110、GPS受信機111、放送受信機112、VICS受信機114、車車間通信装置115、外部I/F(Interface)116、不揮発性メモリ117、揮発性メモリ118、表示装置119、入力装置120、音声I/F121、マイクロフォン122、スピーカ123、を備える。なお、制御装置110には、ジャイロセンサ124、加速度センサ125、車速センサ126のそれぞれと接続される。
制御装置110は、ナビゲーション装置100の全体の動作を制御する。制御装置110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。制御装置110が備えるこれらの構成要素は、バスにより相互に接続される。CPUは、RAMをワークエリアとして使用し、ROMに格納されているプログラムに従って動作することで、制御装置110の全体の動作を制御する。
GPS受信機111は、GPS衛星301〜303のそれぞれから放送された時刻情報に基づいて、ナビゲーション装置100の現在時刻における現在位置を取得する。具体的には、まず、GPS受信機111は、GPS衛星301〜303のそれぞれから放送された時刻情報を受信する。そして、GPS受信機111は、GPS衛星301〜303のそれぞれから放送された時刻情報により示される時刻と、GPS衛星301〜303のそれぞれの位置と、に基づいて、ナビゲーション装置100の現在位置を算出する。GPS受信機111は、取得した時刻情報や算出した位置情報を、制御装置110に供給する。
放送受信機112は、地上デジタルテレビ放送局210により放送されたハイビジョン放送(ハイビジョン番組)やワンセグ放送(ワンセグ番組)、ならびに、これらの番組情報を受信する。放送受信機112は、(1)ハイビジョン放送とワンセグ放送との両方を受信することができるもの、(2)ハイビジョン放送のみ受信することができるもの、(3)ワンセグ放送のみを受信することができるもの、のいずれであってもよい。なお、番組情報は、ハイビジョン番組やワンセグ番組が放送される時間帯を示す情報を含む。典型的には、この番組情報は、EPG(Electronic Program Guide、電子番組ガイド)情報を含む。放送受信機112の受信チャンネルは、制御装置110により指定される。また、受信されたハイビジョン番組やワンセグ番組は、表示装置119やスピーカ123により視聴可能となる。
なお、制御装置110は、受信状況などに応じて、放送受信機112に、ハイビジョン番組とワンセグ番組とのうちいずれの番組を受信させるかを決定することができる。本実施形態では、特に何も明示しない場合、制御装置110は、放送受信機112にハイビジョン番組を受信させるものとして説明する。
VICS受信機114は、VICS放送局220により放送された情報を受信する。受信される情報は、例えば、道路交通情報である。VICS受信機114により受信された情報は、適宜、表示装置119やスピーカ123により提示される。
車車間通信装置115は、他の車両に搭載された他の車車間通信装置と車車間通信する。この車車間通信では、例えば、車両150に搭載された車車間通信装置115は、車両161に搭載された車車間通信装置から、車両161に搭載された放送受信機112における受信状況と、車両161の位置と、を示す情報(以下「実績値情報」という。)を受信する。同様に、車両150に搭載された車車間通信装置115は、車両162、163のそれぞれに搭載された車車間通信装置からも実績値情報を受信する。一方、車両150に搭載された車車間通信装置115は、車両161〜163のそれぞれに搭載された車車間通信装置に、実績値情報を送信する。なお、受信状況は、例えば、0以上1以下の数値により表される。本実施形態では、数値が大きいほど受信状況が良好であることを示すものとする。
外部I/F116は、ナビゲーション装置100を、ナビゲーション装置100以外の外部装置や外部ネットワークに接続可能なインターフェースである。外部I/F116は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポートなどの汎用性の高いインターフェースを備える。外部I/F116は、複数の種類のインターフェースを備えていても良い。外部I/F116は、例えば、ナビゲーション装置100を、楽曲データやアップデート用の地図情報が格納されたメモリや、インターネットなどの通信網に無線もしくは有線で接続するための通信装置に接続することができる。
不揮発性メモリ117は、制御装置110が実行する制御プログラム、地図情報、予測値情報、番組情報などを記憶する。予測値情報は、例えば、放送の種類毎、放送局(チャンネル)毎に、地点毎に、予測される受信状況を示す情報である。受信状況は、例えば、0以上1以下の数値により表される。予測値情報は、放送局(もしくは中継局)の位置と、この放送局による電波の放射可能距離とにより示されていても良い。予測値情報は、例えば、後述するサービスエリア情報に基づいて生成される。
番組情報は、例えば、番組を放送する放送の種類、放送局(チャンネル)、放送される時間帯などを示す情報を含む。番組情報は、互いに同じ内容である複数の番組が存在する場合、これらの番組が同じ内容であることを示す情報を含んでいても良い。不揮発性メモリ117は、例えば、フラッシュメモリである。ナビゲーション装置100は、不揮発性メモリ117に代えて、ハードディスクを備えていても良い。
揮発性メモリ118は、各種の情報を一時的に記憶する。揮発性メモリ118は、例えば、制御装置110が使用する拡張用のワークエリアとして機能する。揮発性メモリ118は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)である。
表示装置119は、ナビゲーション装置100のユーザに種々の画面を提示する。典型的には、表示装置119は、地図や経路を示す画面や、放送受信機112により受信された番組の映像を示す画面を表示する。この他、表示装置119は、例えば、ナビゲーション装置100の状態を示す画面や、ユーザに選択させる選択肢を提示する画面を表示する。表示装置119は、例えば、液晶表示装置である。
入力装置120は、ユーザからの操作入力を受け付ける。なお、ユーザは、入力装置120を操作することにより、ナビゲーション装置100に各種の指示を与えることができる。入力装置120は、例えば、ボタン、十字キー、レバーなどを備える。なお、表示装置119と入力装置120とがタッチスクリーンにより構成されていてもよい。
音声I/F121は、音声信号を処理する。例えば、音声I/F121は、マイクロフォン122から供給されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して、制御装置110に供給する。また、音声I/F121は、制御装置110から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、スピーカ123に供給する。なお、音声I/F121は、音声信号を、適宜、増幅もしくは減衰、あるいは、フィルタリングしてもよい。
マイクロフォン122は、周囲の音声を集音し、アナログ音声信号を生成する。マイクロフォン122により生成されたアナログ音声信号は、音声I/F121に供給される。なお、制御装置110が音声認識機能を有する場合、ユーザは、肉声によりナビゲーション装置100に対する各種の指示を与えることができる。
スピーカ123は、音声I/F121から供給されたアナログ音声信号に従って、音声を出力する。この音声は、例えば、ユーザに経路を案内する音声、放送受信機112により受信された番組の音声などである。スピーカ123は、イヤホンやヘッドホンであってもよい。
ジャイロセンサ124は、車両150が進行する方向を測定し、測定した方向を示す信号を制御装置110に供給する。
加速度センサ125は、車両150の加速度を測定し、測定した加速度を示す信号を制御装置110に供給する。
車速センサ126は、車両150が進行する速度を測定し、測定した速度を示す信号を制御装置110に供給する。
ジャイロセンサ124、加速度センサ125、車速センサ126は、車両150に予め備えられているものでよい。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るナビゲーション装置100の基本的な機能について説明する。図3は、ナビゲーション装置100の機能的な構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、ナビゲーション装置100は、機能的には、予測値情報記憶部11、経路決定部12、経路案内部13、実績値情報取得部14、予測値情報補正部15、再決定指示部16、時間帯情報取得部17、位置情報取得部18、地図情報記憶部19、目的地受付部20、第1の放送受信装置21を備える。
なお、ナビゲーション装置100の構成は、図3に示す例に限定されない。例えば、ナビゲーション装置100は、図3に示されていない構成要素を備えていてもよいし、図3に示す構成要素の一部を備えていなくてもよい。また、複数の構成要素の間で授受される情報は、図3において矢印で示すものに限定されない。従って、ナビゲーション装置100は、図3において矢印で示されていない情報を授受してもよいし、図3において矢印で示した情報の一部を授受しなくてもよい。
予測値情報記憶部11は、ナビゲーション装置100とともに移動する第1の放送受信装置21が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を記憶する。この予測値情報により示される予測値の初期値として、例えば、後述するサービスエリア情報に基づく値を採用することができる。予測値情報記憶部11は、例えば、不揮発性メモリ117を備える。
経路決定部12は、予測値情報記憶部11に記憶されている予測値情報に基づいて、出発地点から目的地点までの経路を決定する。この経路は、視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、第1の放送受信装置21が視聴希望番組の放送を受信しやすい経路である。放送を受信しやすい経路とは、例えば、上記時間帯の間、継続して放送を受信できる可能性が高いと予想される経路の他、上記時間帯のうち、なるべく長い時間、放送を受信できる可能性が高いと予想される経路である。なお、典型的には、受信状況が良好である場合、受信できる可能性が高くなる。経路決定部12は、車両150が経路上の進行する際のスケジュールなども考慮して、上記経路を決定する。従って、経路決定部12は、経路とともにスケジュールも決定する。経路決定部12は、例えば、制御装置110を備える。
経路案内部13は、経路決定部12により決定された経路を案内する。経路案内部13は、さらに、上記スケジュールも案内してもよい。例えば、経路案内部13は、画面内に表示された地図上に経路を明示する情報を重ねて表示する。また、経路案内部13は、経路上に、視聴希望番組の開始時刻における車両150のあるべき位置と視聴希望番組の終了時刻における車両150のあるべき位置とを明示する。経路案内部13は、例えば、制御装置110、表示装置119、音声I/F121、スピーカ123を備える。
実績値情報取得部14は、第2の放送受信装置22が視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点とこの地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する。実績値情報取得部14は、第2の放送受信装置22から直接的にこの実績値情報を受信してもよいし、第2の放送受信装置22に接続された他の装置から間接的にこの実績値情報を受信してもよい。また、第2の放送受信装置22は、第1の放送受信装置21であってもよいし、その他の装置であってもよい。実績値情報取得部14は、例えば、車車間通信装置115を備える。
予測値情報補正部15は、実績値情報取得部14により取得された実績値情報に基づいて、予測値情報記憶部11に記憶されている予測値情報を補正する。予測値情報補正部15が予測値情報を補正する手法は、適宜、調整することができる。例えば、ある地点における予測値が、この地点における実績値で上書きされてもよい。あるいは、ある地点における予測値とこの地点における実績値との平均値が、この地点における予測値に設定されてもよい。予測値情報補正部15は、例えば、制御装置110を備える。
再決定指示部16は、経路決定部12に経路を再決定するように指示する。この指示は、例えば、予測値情報補正部15により、予測値情報により示される予測値のうち、経路上の未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して実行される。再決定指示部16は、例えば、制御装置110を備える。
時間帯情報取得部17は、上述した時間帯を示す時間帯情報を取得する。時間帯情報取得部17は、例えば、放送受信機112を備える。
再決定指示部16は、時間帯情報取得部17により、所定の時間帯情報が取得されたことに応答して、経路決定部12に経路を再決定するように指示してもよい。この所定の時間帯情報は、例えば、経路決定部12による経路の決定に用いた時間帯とは異なる時間帯を示す時間帯情報である。
位置情報取得部18は、現在時刻においてナビゲーション装置100がある位置(現在位置)を示す位置情報を取得する。位置情報取得部18は、例えば、GPS受信機111を備える。
再決定指示部16は、車両150がスケジュール通りに経路を進行していないことを検出したことに応答して、経路決定部12に経路を再決定するように指示することができる。車両150がスケジュール通りに経路を進行していないことは、例えば、位置情報取得部18により取得された位置情報により示される位置から、現在時刻においてナビゲーション装置100がある予定であった位置までの経路上における道のりが所定値を超えるか否か、又は、この道のりの移動に要するもしくは要した時間が所定値を超えるか否かで判別可能である。
なお、車両150の経路上の進行がスケジュール通りでなくなる場合として、車両150の進行が予定に対して遅すぎる場合の他、車両150の進行が予定に対して早すぎる場合が考えられる。例えば、最初の経路決定時に、渋滞が発生しない前提で経路を決定したにもかかわらず、経路決定後に渋滞が発生した場合、車両150が予想より遅く予定地点に到着することになる。一方、最初の経路決定時に、渋滞が発生する前提で経路を決定したにもかかわらず、経路決定後に渋滞が解消した場合、車両150が予想より早く予定地点に到着することになる。なお、経路決定部12は、VICS受信機114により受信された渋滞情報に基づいて、渋滞が発生するかしないかを予測することができる。
再決定指示部16は、車両150の経路上の進行が、予定に対して遅すぎである場合のほか、予定に対して早すぎである場合も、経路決定部12に経路を再決定するように指示する。また、再決定指示部16は、いずれの場合も、現在位置から予定地点までの経路上における道のりが所定値を超えるか否か、又は、この道のりの移動に要するもしくは要した時間が所定値を超えるか否かで判別可能である。
予測値情報補正部15は、実績値情報取得部14により取得された実績値情報により示される実績値を、受信可能であったか否かを示す値に二値化することができる。この場合、予測値情報補正部15は、二値化により得られた値に基づいて、予測値情報記憶部11に記憶されている予測値情報を補正する。
地図情報記憶部19は、地図情報を記憶する。地図情報記憶部19は、例えば、不揮発性メモリ117を備える。
目的地受付部20は、目的地点の指定を受けつける。目的地受付部20は、例えば、入力装置120を備える。
第1の放送受信装置21は、ナビゲーション装置100とともに移動する放送受信装置である。第1の放送受信装置21は、ナビゲーション装置100に内蔵されてもよいし、もしくは、車両150内のナビゲーション装置100の近傍に設置されてもよい。第1の放送受信装置21は、有線、もしくは、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線によりナビゲーション装置100と電気的に接続されていてもよい。第1の放送受信装置21は、例えば、放送受信機112を備える。
第2の放送受信装置22は、例えば、第1の放送受信装置21と同等の受信性能を有する放送受信装置である。典型的には、第2の放送受信装置22は、第1の放送受信装置21を搭載する車両150とは別の車両である車両161〜163のそれぞれに搭載された放送受信装置である。ただし、第2の放送受信装置22は、第1の放送受信装置21であってもよい。第2の放送受信装置22は、例えば、放送受信機112と同様の放送受信装置を備える。
次に、図4と図5とを参照して、ナビゲーション装置100が、ユーザに経路を案内するときに、ユーザに提示する画面を説明する。
図4は、道のりが比較的短く、途中で休憩しなければ視聴希望番組の継続した視聴ができないことが予想される経路Aと、道のりが比較的長く、進行速度に多少の変動があっても視聴希望番組の継続した視聴が可能となることが予想される経路Bとの2つの経路を提示する画面を示す図である。
図4は、円401〜404と、ラベル411〜414と、シンボル421〜423と、ラベル431〜433と、矢印441と、ラベル451〜453と、矢印461と、ラベル471〜474とが画面に表示される例を示している。
円401〜404のそれぞれは、ある放送局もしくは中継局により放送された電波が届く領域の境界を示す。なお、円の内部が電波の届く領域であり、円の外部が電波の届かない領域である。
ラベル411は、円401が放送サービスエリアAの境界を示すことを明示するラベルである。ラベル412は、円402が放送サービスエリアBの境界を示すことを明示するラベルである。ラベル413は、円403が放送サービスエリアCの境界を示すことを明示するラベルである。ラベル414は、円404が放送サービスエリアDの境界を示すことを明示するラベルである。
シンボル421は、出発地点を示すシンボルである。なお、出発地点は、典型的には、経路探索時における車両150の位置である。ラベル431は、シンボル421が出発地点を示すことを明示するラベルである。
シンボル422は、目的地点を示すシンボルである。なお、目的地点は、典型的には、ユーザにより指定される地点である。ラベル432は、シンボル422が目的地点を示すことを明示するラベルである。
シンボル423は、駐車場が存在する地点を示すシンボルである。ラベル433は、シンボル423が駐車場が存在する地点を示すことを明示するラベルである。
矢印441は、経路Aを示す矢印である。ラベル451は、矢印441が経路Aを示すことを明示するラベルである。ラベル452は、視聴希望番組の放送が開始される予定の地点を明示するラベルである。ラベル453は、休憩をとらずに車両150を進行させた場合に、視聴希望番組の放送が終了する予定の地点を明示するラベルである。なお、矢印441は、休憩をとらずに車両150を進行させた場合に、視聴希望番組が放送される予定の時間帯に対応する部分が太い実線で示されている。
このように、経路Aは、道のりは短いが、シンボル423により示される駐車場で視聴希望番組の放送が終了するまで休憩をとらなければ、視聴希望番組の継続した視聴ができない経路であることを示している。
矢印461は、経路Bを示す矢印である。ラベル471は、矢印461が経路Bを示すことを明示するラベルである。ラベル472は、視聴希望番組の放送が開始される予定の地点を明示するラベルである。ラベル473は、視聴希望番組の放送が予定通りに終了する場合に、放送が終了する予定の地点を明示するラベルである。ラベル474は、視聴希望番組の放送が延長される場合に、放送が終了する予定の地点を明示するラベルである。
なお、矢印461の実線部分は、視聴希望番組の放送が予定通りに終了する場合に、進むべき経路を示している。この実線の経路上において、太い実線で示されている部分は、視聴希望番組が放送される予定の時間帯に対応する部分である。また、矢印461の破線部分は、視聴希望番組の放送が延長される場合に、進むべき経路を示している。
このように、経路Bは、道のりは長いが、視聴希望番組の放送時間が変更されたり、車両150の進行速度が速くなり過ぎたりしても、視聴希望番組の継続した視聴ができる経路であることを示している。
ナビゲーション装置100は、経路Aと経路Bとのうちのいずれかを指定する操作入力を受け付け、以後、指定された方の経路を案内する。
図5は、道のりが比較的短く、比較的長い時間、視聴希望番組の視聴ができない区間が存在することが予想される経路Aと、道のりが比較的長く、比較的短い時間、視聴希望番組の視聴ができない区間が存在することが予想される経路Bとの2つの経路を提示する画面を示す図である。
図5は、円401〜403と、ラベル411〜413と、シンボル421〜423と、ラベル431〜433と、矢印441と、ラベル451〜455と、矢印461と、ラベル471〜475と、が画面に表示される例を示している。以下、図5において図4と同様のシンボルやラベルは、適宜、説明を省略する。
矢印441は、休憩をとらずに車両150を進行させた場合であって、視聴希望番組の放送が延長される場合に、延長された時間帯に対応する部分が断続する太線で示されている。また、矢印441は、視聴希望番組の放送が受信ができないトンネルが存在する区間に対応する部分が白抜きで示されている。ラベル455は、矢印441における白抜きで示される部分が、番組の放送が受信ができないトンネルが存在する部分であることを明示するラベルである。
このように、経路Aは、トンネルを通過する経路であるため、道のりは短いが、シンボル423により示される駐車場で番組が終了するまで休憩をとらなければ、視聴希望番組の継続した視聴ができない経路であることを示している。
矢印461は、休憩をとらずに車両150を進行させた場合であって、視聴希望番組の放送が延長される場合に、延長された時間帯に対応する部分が断続する太線で示されている。また、矢印461は、視聴希望番組の放送が受信ができない比較的短い区間に対応する部分が白抜きで示されている。ラベル475は、矢印461における白抜きで示される部分が、視聴希望番組の放送が受信できない放送サービスエリア外の区間であることを示すラベルである。
このように、経路Bは、道のりは長いが、休憩をとらずに車両150を進行させた場合に、視聴希望番組の放送が受信できない区間が比較的短い経路であることを示している。
ナビゲーション装置100は、経路Aと経路Bとのうちのいずれかを指定する操作入力を受け付け、以後、指定された方の経路を案内する。ここで、図5に示す例では、経路Aと経路Bのいずれも、休憩をとらなければ、視聴希望番組の放送の継続した受信ができない経路である。このような場合、ナビゲーション装置100は、ユーザが適切な経路を選択できるように、経路Aと経路Bのそれぞれについて、有料道路の通行料金、予想される移動時間、放送の受信ができないと予想される時間などを提示することが好適である。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、ナビゲーション装置100が実行する経路案内処理について説明する。なお、ナビゲーション装置100は、視聴希望番組を受信しやすくする経路の探索指示が、ユーザから入力装置120などに受け付けられたことに応答して、図6に示す経路案内処理の実行を開始する。
まず、制御装置110は、目的地点を設定する(ステップS101)。例えば、制御装置110は、目的地点の入力を促す画面を表示装置119に表示させる。一方、ユーザは、表示装置119に表示された画面に示された情報に基づいて、入力装置120を用いて目的地点を示す情報を入力する。ここで、制御装置110は、入力装置120がユーザから受け付けた目的地点を示す情報を取得する。なお、本実施形態では、出発地点は、経路探索を開始するときの車両150の位置であるものとする。従って、制御装置110は、例えば、GPS受信機111により取得される位置情報により示される車両150の現在位置を、出発地点として設定する。
制御装置110は、ステップS101の処理を完了すると、視聴希望番組を設定する(ステップS102)。例えば、制御装置110は、まず、視聴を希望する放送の種類の選択肢を提示する画面を、表示装置119に表示させる。ここで、視聴を希望する放送の選択肢としては、テレビジョン放送(地上デジタルテレビ放送)やラジオ放送(AM(Amplitude Modulation)放送、FM(Frequency Modulation)放送)がある。一方、ユーザは、表示装置119の画面に提示された選択肢の中から、視聴を希望する放送を選択する。制御装置110は、入力装置120により受け付けられたユーザの操作入力などに基づいて、ユーザにより選択された放送を特定する。本実施形態では、ユーザが視聴を希望する放送は、地上デジタルテレビ放送であるものとして説明する。
ここで、日本の地上デジタルテレビ放送の場合、約6MHzの周波数帯域が、13セグメントに分割され、番組の放送に使用される。ここで、13セグメントのうち、12セグメントが家庭用テレビ向けのハイビジョン放送に使用され、1セグメントが携帯端末向けのワンセグ放送に使用される。ここで、上述したように、ハイビジョン放送とワンセグ放送との間には、受信特性や画質に差異がある。ここで、ハイビジョン放送とワンセグ放送のうち、いずれを受信するかは、適宜、調整することができる。
例えば、受信状況が良好な場合、ハイビジョン放送を受信し、受信状況が良好でない場合、ワンセグ放送を受信するように、受信状況に応じて、受信する放送が自動的に切り換えられてもよい。もしくは、ハイビジョン放送もしくはワンセグ放送のうちのいずれか一方のみが受信されるように設定されていてもよい。なお、ハイビジョン放送とワンセグ放送とで放送される番組が異なる場合、ハイビジョン放送とワンセグ放送とのうち、選択された番組を放送している放送が自動的に選択されるようにしてもよい。以下、ハイビジョン放送が受信されるものとして説明する。
次に、制御装置110は、例えば、放送受信機112などにより受信されたEPG情報を提示する画面を表示装置119に表示させる。一方、ユーザは、表示装置119により表示された画面により提示されたEPG情報を参照し、入力装置120を用いて、視聴希望番組を選択する。制御装置110は、入力装置120により受け付けられたユーザの操作入力などに基づいて、ユーザにより選択された視聴希望番組を特定する。
なお、制御装置110は、例えば、特定した視聴希望番組を放送する放送局(中継局)に関する情報を、不揮発性メモリに記憶されている放送局情報から取得することができる。また、制御装置110は、例えば、特定した視聴希望番組のチャンネルや開始時刻や終了時刻などの情報を、EPG情報に基づいて取得することができる。なお、制御装置110は、EPG情報を提示する画面の代わりに、放送の種類、放送局(チャンネル)、視聴希望番組の開始時刻や終了時刻などを直接ユーザに指定させるための画面を、表示装置119に表示させてもよい。
なお、地上デジタルテレビ放送の場合、EPG情報が放送されるため、制御装置110は、放送受信機112が受信したEPG情報に基づいて、番組に関する情報を取得することができる。EPG情報が放送されない種類の放送の場合、制御装置110は、例えば、外部I/F116に接続された通信モジュールが通信可能な外部ネットワークから、番組に関する情報を取得することができる。
制御装置110は、ステップS102の処理を完了すると、経路探索処理を実行する(ステップS103)。この経路探索処理は、視聴希望番組が放送される時間帯の間、ユーザが視聴希望番組をなるべく視聴できるように(視聴希望番組の放送が受信できないエリアをなるべく通過しないように、)、出発地点から目的地点までの経路を探索する処理である。なお、この時間帯の間、視聴希望番組の放送を継続して受信することが可能な経路が存在しない場合、例えば、視聴希望番組の放送の受信ができない時間が最短の経路が探索されてもよい。
この視聴希望番組を視聴しやすくするための経路探索は、通常の経路探索(番組を継続して視聴可能か否かを考慮せず、移動時間、移動距離、又は、通行料金などに基づく経路探索)における制約条件(例えば、移動時間が短い、移動距離が短い、通行料金が安いなど。)の他、予測値情報に基づく経路探索である。なお、予測値情報は、放送の種類毎、放送局(チャンネル)毎、受信地点毎に、受信状況の予測値(例えば、0以上1以下)を示す情報である。
なお、制御装置110は、受信状況の予測値が所定の閾値未満である場合、放送が受信できないと判別し、受信状況の予測値が所定の閾値を超える場合、放送が受信できると判別することができる。この所定の閾値は、例えば、放送受信機112の性能などに応じて、0よりも大きく1よりも小さい値に設定される。この閾値は、予測値と放送受信機112による実績値との一致度などに基づいて、適宜、調整されてもよい。
制御装置110は、経路案内処理に先立って、視聴希望番組の放送のサービスエリア情報などに基づいて、予測値情報を生成することができる。予測値情報は、例えば、不揮発性メモリ117に記憶される。
サービスエリア情報は、例えば、車両や放送受信装置のメーカにより提供される。サービスエリア情報は、放送受信機の受信性能に応じて最適化された情報であってもよい。サービスエリア情報は、受信状況の予測値(例えば、0以上1以下)を地点毎に示す情報である。なお、受信状況の予測値は、単に放送局(中継局)から発せられる電波の強度や放送局からの距離に基づくのではなく、地形や人工障害物(例えば、トンネル)の存在などを考慮して求められることが好適である。
例えば、マルチパスやフェージングが発生しやすい地形では、電界強度が強くても、受信障害が発生しやすいと考えられる。また、高速道路上は、車両150が高速で移動することが予想されるため、高速移動による受信性能の低下により、受信障害が発生しやすいと考えられる。
また、トンネルの内部で電波の届かない地点や、高層ビルなどにより電波が届きにくい地点は、放送局からの距離が近くても、受信状況の予測値が低く設定されることが望ましい。ただし、トンネルの内部であっても、トンネルの内部に中継装置が設置されている場合は、受信状況の予測値が高く設定される。これらのローカルな情報は、車両や放送受信機のメーカが蓄積したノウハウのような情報であってもよい。
なお、上述したメーカであっても、受信状況の予測値を地点毎に正確に示すサービスエリア情報を提供することは容易ではない。また、時間の経過とともに、受信状況が変化することも考えられる。そこで、本実施形態では、制御装置110は、メーカなどにより提供されるサービスエリア情報をそのまま利用するのではなく、サービスエリア情報に基づいて生成される予測値情報を利用する。ここで、予測値情報は、後述するように、車両150に設置された放送受信機、もしくは、車両150に設置された放送受信機と同等の受信性能を有する放送受信機から受信した情報に基づいて、更新される。このような更新により、予測値情報は、さらに信頼性が高くなることが期待できる。
このように、制御装置110は、地図情報、予測値情報、時間帯情報、などに基づいて、視聴希望番組が放送されている時間帯の間、視聴希望番組の放送を受信しやすい経路を探索する。なお、制御装置110は、経路上の各地点を車両150が通過する予測時刻を考慮して、経路を求めることが要求される。この予測時刻は、出発予定時刻(典型的には、経路探索時刻)や経路上の各地点を車両150が通過する予測速度などに基づいて求められる。この予測速度は、例えば、地図情報により示される道路の種類(制限速度)や、VICS受信機114により受信される渋滞情報などに基づいて予測される。
ここで、制御装置110は、視聴希望番組の放送を受信しやすい、推奨される経路を複数個提示してもよい。推奨される経路が複数個提示される場合、例えば、ユーザの指示に従って、案内に用いる1つの経路が決定される。本実施形態では、図4と図5のそれぞれに示すように、2つの経路が提示されるものとする。
制御装置110は、ステップS103の処理を完了すると、経路を選択する(ステップS104)。具体的には、制御装置110は、図4や図5に示すように複数の経路を提示する画面を表示装置119に表示させる。また、制御装置110は、表示装置119に表示される画面の文字やスピーカ123から発せられる音声により、経路を選択することをユーザに促す。一方、ユーザは、画面に提示された文字や図形などの情報、スピーカ123により発せられた音声により示される情報に従って、提示された複数の経路の中から、所望する1つの経路を選択する。制御装置110は、例えば、入力装置120により受け付けられたユーザの操作入力に基づいて、ユーザにより選択された1つの経路を特定する。なお、制御装置110は、経路とともに車両150がこの経路を進む場合のスケジュールを提示することができる。一方、ユーザは、提示された経路の他、提示されたスケジュールも考慮して、経路を選択することができる。
制御装置110は、ステップS104の処理を完了すると、選択した経路での案内を開始する(ステップS105)。例えば、制御装置110は、車両150の現在位置を示すシンボルなどを図4や図5に示す画像(ただし、選択されていない経路に関する情報が除外された画像)に重ねた画像を提示する画面を表示装置119に表示させる処理を開始する。なお、経路の案内中は、車両150の現在位置を示すシンボルが経路上を移動する様子が画面に表示されることになる。
なお、スケジュール通りに車両150が進行していない場合であっても、経路を変更するまでもないと判断される場合は、スケジュール通りに車両150が進行していないことが分かるような画面が提示されてもよい。例えば、視聴希望番組の放送開始時刻における車両150の予想位置や、視聴希望番組の放送終了時刻における車両150の予想位置が、経路探索時とわずかに異なる場合、これらの予想位置を示すシンボルやラベルが経路上を移動してもよい。
また、経路の案内中に、入力装置120などにより拡大又は縮小指示や表示範囲変更指示が受け付けられた場合に、画面内において地図が拡大又は縮小表示されたり、画面内に表示される地図の範囲が変更されたりすることは、よく知られたナビゲーション装置と同様である。
制御装置110は、ステップS105の処理を完了すると、受信状況更新処理を実行する(ステップS106)。受信状況更新処理については、図7に示すフローチャートを参照して、詳細に説明する。
まず、制御装置110は、他の放送受信機から実績値情報を取得する(ステップS201)。ここで、他の放送受信機は、例えば、車両150以外の車両である車両161〜163のそれぞれに搭載された放送受信機である。車車間通信装置115は、車車間通信により、車両161〜163のそれぞれが備える車車間通信装置から、実績値情報を取得する。制御装置110は、車車間通信装置115が受信した実績値情報を取得する。
ここで、制御装置110が、どのような車両から実績値情報を取得するかは、適宜、調整することが可能である。例えば、制御装置110は、車車間通信可能な車両(典型的には、同じメーカの車両であって、車車間通信が可能な距離に存在する全ての車両)から実績値情報を取得することができる。あるいは、制御装置110は、放送受信機112と同等の受信性能を有する車両から実績値情報を取得することができる。また、制御装置110は、車両150の現在時刻における位置、もしくは、提示中の経路の位置を基準とした所定の領域(範囲)に存在する車両のうち、車車間通信が可能な車両から実績値情報を取得することができる。なお、制御装置110は、制御装置110の処理能力に応じた所定の数の車両から実績値情報を取得してもよい。また、本実施形態では、実績値情報は、放送受信機112と同様の放送受信機が放送の受信を試みた地点と、この地点における受信状況とを示す情報であるものとする。
なお、放送受信機112の受信性能は、弱電界環境における受信能力、マルチパスやフェージングの多い環境での受信能力、高速移動時における受信能力などを含む。受信性能は、放送受信機112が備えるアンテナ数、チューナ数の他、アンテナの性能、チューナの性能、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器の性能などに起因する。なお、これらの受信性能を示す情報は、車車間通信において相互に送受信可能である。従って、制御装置110は、車車間通信において実績値情報が取得された際、この実績値情報に含まれる実績値がどの程度の受信性能の放送受信機によるものかを判別することができる。
制御装置110は、ステップS201の処理を完了すると、取得した実績値情報を編集する(ステップS202)。例えば、制御装置110は、取得した実績値情報により示される受信状況を二値化する。ここで、所定の期間内に、第1の実績値情報と第2の実績値情報とが取得された場合において、第1の実績値情報により示される地点と第2の実績値情報により示される地点とが同じ地点である場合がある。この場合、第1の実績値情報により示される受信状況を二値化した値と第2の実績値情報により示される受信状況を二値化した値とを平均した値を、この地点における受信状況を示す実績値とすることができる。なお、どの程度の距離まで同じ地点と見なすかは適宜調整することが可能である。例えば、数メートル以内、数十メートル以内、もしくは、数百メートル以内である場合に同じ地点であると見なすができる。
制御装置110は、ステップS202の処理を完了すると、編集後の実績値情報で予測値情報を更新する(ステップS203)。例えば、制御装置110は、ある地点の編集後の実績値と、予測値情報により示されるこの地点における予測値とを、所定の重み付けにより平均化する。そして、平均化により得られた値がこの地点における予測値となるように、予測値情報を更新する。なお、重み付けの係数をどのように設定するかは、適宜、調整することができる。例えば、実績値を0.5倍した数値と、予測値を0.5倍した値とを、新たな予測値としてもよい。本実施形態では、予測値は、0以上1以下の数値であり、数値が高いほど、受信状況が良好であることが予想されるものとする。
制御装置110は、ステップS203の処理を完了すると、自己の放送受信機112の実績値情報を取得する(ステップS204)。例えば、制御装置110は、放送受信機112が検出した受信状況の実績値と受信位置とを示す実績値情報を、放送受信機112から取得する。本実施形態では、実績値は、0以上1以下の数値であり、数値が高いほど、受信状況が良好であるものとする。
制御装置110は、ステップS204の処理を完了すると、取得した実績値情報で予測値情報を更新する(ステップS205)。例えば、制御装置110は、予測値情報により示される予測値を、取得した実績値情報により示される実測値で上書きする。具体的には、制御装置110は、予測値情報により示される予測値のうち、取得した実績値情報により示される位置における予測値が、取得した実績値情報により示される実績値となるように、予測値情報を更新する。ステップS205で実行される処理が重み付けでなく上書きである理由は、放送受信機112が検出した受信状況は極めて信頼性が高いからである。
制御装置110は、ステップS205の処理を完了すると、ステップS106の受信状況更新処理を完了する。
制御装置110は、ステップS106の処理を完了すると、所定の領域における受信状況が変化したか否かを判別する(ステップS107)。ここで、所定の領域をどのように設定するかは、適宜、調整することができる。例えば、車両150の現在時刻における位置からの距離が所定の距離以内の領域を、所定の領域とすることができる。または、提示された経路のうち、未通過の経路からの距離が所定の距離以内の領域を、所定の領域とすることができる。あるいは、車両150の現在位置と目的地点とを包含する所定の形状(例えば、円や楕円)の内部の領域であって、現在位置や目的地点からこの領域の外部までの距離が所定の距離以内である領域を、所定の領域とすることができる。
ここで、制御装置110が、受信状況が変化したか否かを判別する手法は、適宜、調整することができる。例えば、制御装置110は、受信状況更新処理によって、所定の領域内に包含されるいずれかの地点における予測値が、所定の閾値以上変化した場合、受信状況が変化したと判別することができる。なお、制御装置110は、予測値が変化したか否かを判別するために、例えば、受信状況更新処理において、所定の領域に含まれる地点の予測値が、所定の閾値以上変化するように更新した場合、不揮発性メモリ117内にフラグをセットするようにしてもよい。この場合、制御装置110は、ステップS107では、フラグがセットされているか否かを判別するだけで、所定の領域における受信状況が変化したか否かを判別することができる。
制御装置110は、所定の領域における受信状況が変化していないと判別すると(ステップS107:NO)、視聴希望番組が放送される時間帯が変更されたか否かを判別する(ステップS108)。なお、視聴希望番組が放送される時間帯が変更される典型的な例として、視聴希望番組がスポーツ番組である場合、試合時間が長引くことにより、視聴希望番組の放送終了時刻が遅くなる例が考えられる。制御装置110は、例えば、経路探索処理、もしくは、経路再探索処理を実行する際において視聴希望番組が放送されることが予定されていた時間帯と、放送受信機112により順次受信されるEPG情報により示される視聴希望番組が放送されることが予定されている時間帯とに差異があるか否かを判別することにより、視聴希望番組が放送される時間帯が変更されたか否かを判別することができる。
制御装置110は、視聴希望番組が放送される時間帯が変更されていないと判別した場合(ステップS108:NO)、現在位置がスケジュール通りでないか否かを判別する(ステップS109)。制御装置110は、現在位置がスケジュール通りでないか否かを判別する手法は、適宜、調整が可能である。例えば、制御装置110は、経路探索処理、もしくは、経路再探索処理において決定されたスケジュールにおいて予定されていた現在時刻における現在位置(以下「予定現在位置」という。)と、GPS受信機111により取得された現在位置(以下「取得現在位置」という。)とが、所定の関係を満たすか否かを判別する。
例えば、制御装置110は、予定現在位置から取得現在位置までの経路上における道のりが、所定の長さ以上である場合、現在位置がスケジュール通りでないと判別することができる。または、制御装置110は、予定現在位置から取得現在位置までを経路に従って移動した場合に要する時間が、所定の時間以上である場合、現在位置がスケジュール通りでないと判別することができる。
制御装置110は、現在位置がスケジュール通りでないことはないと判別した場合(ステップS109:NO)、所定の領域における道路状況が変化したか否かを判別する(ステップS110)。制御装置110が、道路状況が変化したか否かを判別する手法は、適宜、調整することができる。例えば、制御装置110は、VICS受信機114により順次受信される道路交通情報により示される道路状況と、既に取得済みの道路交通情報により示される道路状況とに差異があるか否かで、道路状況が変化したか否かを判別することができる。なお、所定の領域として、例えば、受信状況が変化したか否かを判別する処理において採用したものを採用することができる。
制御装置110は、所定の領域における道路状況が変化していないと判別した場合(ステップS110:NO)、視聴希望番組の放送が終了したか否かを判別する(ステップS111)。例えば、制御装置110は、GPS受信機111などにより取得される現在時刻が、時間帯情報により示される時間帯を超えた時刻であるか否かを判別する。
制御装置110は、視聴希望番組が終了したと判別した場合(ステップS111:YES)、次の番組を視聴するか否かを決定する(ステップS112)。次の番組とは、典型的には、視聴希望番組の放送が終了した直後に、視聴希望番組を放送している放送局(チャンネル)により放送される番組である。制御装置110は、例えば、放送受信機112により受信されるEPG情報などから、次の番組に関する情報を取得することができる。制御装置110は、例えば、次の番組に関する情報を明示する画面であって、次の番組の視聴を希望するか否かを問い合わせる画面を、表示装置119に表示させる。一方、ユーザは、入力装置120などに対する操作入力により、次の番組を視聴するか否かを選択する。制御装置110は、入力装置120により受け付けられたユーザの操作入力に基づいて、次の番組を視聴するか否かを決定することができる。
制御装置110は、所定の領域における受信状況が変化したと判別した場合(ステップS107:YES)、視聴希望番組が放送される時間帯が変更されたと判別した場合(ステップS108:YES)、現在位置がスケジュール通りでないと判別した場合(ステップS109:YES)、所定の領域における道路状況が変化したと判別した場合(ステップS110:YES)、もしくは、次の番組を視聴すると決定した場合(ステップS112:YES)、経路再探索処理を実行する(ステップS113)。
経路再探索処理は、探索条件が変更されるものの、基本的には、経路探索処理と同様の処理である。探索条件は、例えば、受信状況(予測値情報)、視聴希望番組が放送される時間帯、出発地点(現在地点)、道路状況などである。この経路再探索処理において決定される経路は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。2つ以上の経路が決定された場合、ステップS104における説明で述べたように、ユーザにより経路が選択される。
制御装置110は、ステップS113の処理を終了すると、経路再探索処理により決定された経路の案内を開始する(ステップS114)。制御装置110は、ステップS114の処理を終了すると、ステップS106に処理を戻す。
制御装置110は、視聴希望番組が終了していないと判別すると(ステップS111:NO)、視聴希望番組の視聴を中止するか否かを決定する(ステップS115)。例えば、制御装置110は、視聴希望番組の視聴を中止することを指示する操作入力が入力装置120により受け付けられたか否かに基づいて、視聴希望番組の視聴を中止するか否かを決定する。
制御装置110は、次の番組を視聴すると決定しない場合(ステップS112:NO)、もしくは、視聴希望番組の視聴を中止すると判別した場合(ステップS115:YES)、通常の経路再探索処理を実行する(ステップS116)。通常の経路再探索処理は、例えば、制御装置110が、通常の経路探索方法(例えば最短経路)により、現在地点から目的地点までの経路を再探索する処理である。なお、通常の経路探索方法は、予め定められていてもよいし、ユーザにより指定されてもよい。通常の経路探索方法の指定は、例えば、入力装置120が受け付けることができる。
制御装置110は、ステップS116の処理を終了すると、車両150が目的地点に到着したか否かを判別する(ステップS117)。例えば、制御装置110は、GPS受信機111により取得された現在位置と、目的地点との距離が、所定の距離以下であることを検出した場合、車両150が目的地点に到着したと判別する。
制御装置110は、車両150が目的地点に到着していないと判別すると(ステップS117:NO)、ステップS117に処理を戻す。つまり、制御装置110は、車両150が目的地点に到着したと判別するまで、車両150が目的地点に到着したか否かを判別する処理を繰り返す。一方、制御装置110は、車両150が目的地点に到着したと判別すると(ステップS117:YES)、経路案内処理を終了する。
制御装置110は、視聴希望番組の視聴を中止しないと判別した場合(ステップS115:NO)、車両150が目的地点に到着したか否かを判別する(ステップS118)。制御装置110は、車両150が目的地点に到着していないと判別すると(ステップS118:NO)、ステップS106に処理を戻す。一方、制御装置110は、車両150が目的地点に到着したと判別した場合(ステップS118:YES)、経路案内処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、各種の状況が変化したことに応答して、視聴希望番組の放送が受信しやすい経路が再探索される。従って、本実施形態によれば、経路の探索後に、各種の状況が変化した場合であっても、ユーザは、視聴希望番組の放送を視聴し続けることが期待できる。
例えば、経路の決定後に、現在位置から目的地点までの経路に関わる領域において、受信状況が変化した場合、自車もしくは他車が取得した実績値情報に基づいて、予測値情報が更新される。この場合、更新された予測値情報に基づいて、経路が再探索される。また、経路の決定後に、視聴希望番組が放送される時間帯が変更されると、変更後の予測値情報に基づいて、経路が再探索される。さらに、経路の決定後に、車両がスケジュール通りに移動していないことが検知されると、現在位置を出発地点として、経路が再探索される。また、経路の決定後に、現在位置から目的地点までの経路に関わる領域において、道路状況が変化したことが検知されると、変化後の道路状況に基づいて、経路が再探索される。このように、本実施形態によれば、視聴希望番組の放送の受信に適した経路が提示され続けることが期待できる。
なお、サービスエリア情報は、基本的に、どの車両にも利用される汎用的な情報である。従って、サービスエリア情報のデータ量を抑えようとすると、サービスエリア情報により示される受信状況の予測値の精度が低下すると考えられる。一方、この受信状況の予測値の精度を向上させようとすると、サービスエリア情報のデータ量が増大すると考えられる。しかしながら、本実施形態では、汎用的な情報が効率的に修正されるため、通信量の増大を抑制しつつ、予測値の精度の向上が期待できる。
例えば、車両が良く通過する領域の予測値の精度が主に向上することが期待できる。また、車両が搭載する放送受信機の受信性能に合致するように予測値が修正されることが期待できる。このように、本実施形態では、メーカなどにより提供されるサービスエリア情報に基づいて生成される予測値情報により示される受信状況の予測値の精度が高くない場合でも、時間の経過とともに、この予測値の精度が向上することが期待できる。
他車により取得された実測値は、二値化により単純化されてから予測値の修正に用いられる。このため、演算量の増大を抑制しつつ、予測値を修正することが期待できる。また、自車により取得された実測値により、予測値が上書きされる。このため、予測値情報は、自車に適した予測値を示す情報となることが期待できる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に開示したものに限られない。
上記実施形態では、ナビゲーション装置が、カーナビゲーション装置である例について説明した。ナビゲーション装置は、携帯電話やスマートフォンなどの携帯通信端末装置であってもよい。
上記実施形態では、受信される放送が、地上デジタルテレビ放送である例について説明した。受信される放送は、アナログ放送やラジオ放送(AM放送、FM放送)などであってもよい。
上記実施形態では、ナビゲーション装置100がCPUとROMとRAMとを備える制御装置110を備え、CPUがROMに記憶されているプログラムに従って、ソフトウェアにより経路案内処理が実現される例を示した。しかし、ナビゲーション装置100が実行する経路案内処理は、ソフトウェアにより実現されるものに限定されない。例えば、ナビゲーション装置100は、マイクロコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成されてもよい。
なお、本発明に係るナビゲーション装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いても実現可能である。例えば、コンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶して配布し、これをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行するナビゲーション装置を構成しても良い。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを記憶しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
11 予測値情報記憶部
12 経路決定部
13 経路案内部
14 実績値情報取得部
15 予測値情報補正部
16 再決定指示部
17 時間帯情報取得部
18 位置情報取得部
19 地図情報記憶部
20 目的地受付部
21 第1の放送受信装置
22 第2の放送受信装置
100 ナビゲーション装置
110 制御装置
111 GPS受信機
112 放送受信機
114 VICS受信機
115 車車間通信装置
116 外部I/F
117 不揮発性メモリ
118 揮発性メモリ
119 表示装置
120 入力装置
121 音声I/F
122 マイクロフォン
123 スピーカ
124 ジャイロセンサ
125 加速度センサ
126 車速センサ
150、161〜163 車両
210 地上デジタルテレビ放送局
220 VICS放送局
301〜303 GPS衛星
401〜403 円
411〜414、431〜433、451〜455、471〜475 ラベル
421〜423 シンボル
441、461 矢印

Claims (6)

  1. ナビゲーション装置とともに移動する第1の放送受信装置が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を記憶する予測値情報記憶部と、
    前記予測値情報記憶部に記憶されている予測値情報に基づいて、前記視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、前記第1の放送受信装置が前記視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する経路決定部と、
    前記経路決定部により決定された前記経路を案内する経路案内部と、
    第2の放送受信装置が前記視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点と前記地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する実績値情報取得部と、
    前記実績値情報取得部により取得された前記実績値情報に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する予測値情報補正部と、
    前記予測値情報補正部により、前記予測値情報により示される予測値のうち、前記経路決定部により決定された前記経路のうち未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、前記経路決定部に前記経路を再決定するように指示する再決定指示部と、を備える、
    ことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記時間帯を示す時間帯情報を取得する時間帯情報取得部をさらに備え、
    前記再決定指示部は、前記時間帯情報取得部により、前記経路決定部による前記経路の決定に用いた時間帯とは異なる時間帯を示す時間帯情報が取得されたことに応答して、前記経路決定部に前記経路を再決定するように指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 現在時刻において前記ナビゲーション装置がある位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
    前記再決定指示部は、前記位置情報取得部により取得された前記位置情報により示される位置から、現在時刻において前記ナビゲーション装置がある予定であった位置までの前記経路上における道のり、又は、前記道のりの移動に要するもしくは要した時間が所定値を超えたことに応答して、前記経路決定部に前記経路を再決定するように指示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記予測値情報補正部は、前記実績値情報取得部により取得された前記実績値情報により示される実績値を、受信可能であるか否かを示す値に二値化し、二値化により得られた値に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のナビゲーション装置。
  5. ナビゲーション装置とともに移動する第1の放送受信装置が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を予測値情報記憶部に記憶する予測値情報記憶ステップと、
    前記予測値情報記憶ステップで前記予測値情報記憶部に記憶された予測値情報に基づいて、前記視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、前記第1の放送受信装置が前記視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する経路決定ステップと、
    前記経路決定ステップで決定された前記経路を案内する経路案内ステップと、
    第2の放送受信装置が前記視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点と前記地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する実績値情報取得ステップと、
    前記実績値情報取得ステップで取得された前記実績値情報に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する予測値情報補正ステップと、
    前記予測値情報補正ステップにより、前記予測値情報により示される予測値のうち、前記経路決定ステップで決定された前記経路のうち未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、前記経路決定ステップにより前記経路を再決定するように指示する再決定指示ステップと、を備える、
    ことを特徴とするナビゲーション方法。
  6. ナビゲーション装置とともに移動する第1の放送受信装置が視聴希望番組の放送を受信する場合の地点毎の受信状況の予測値を示す予測値情報を記憶する予測値情報記憶部を備えるコンピュータを、
    前記予測値情報記憶部に記憶されている予測値情報に基づいて、前記視聴希望番組の放送が予定されている時間帯の間、前記第1の放送受信装置が前記視聴希望番組の放送を受信しやすくなるように、出発地点から目的地点までの経路を決定する経路決定部、
    前記経路決定部により決定された前記経路を案内する経路案内部、
    第2の放送受信装置が前記視聴希望番組を放送するチャンネルで放送された番組の放送を受信した地点と前記地点における受信状況の実績値とを示す実績値情報を取得する実績値情報取得部、
    前記実績値情報取得部により取得された前記実績値情報に基づいて、前記予測値情報記憶部に記憶されている前記予測値情報を補正する予測値情報補正部、
    前記予測値情報補正部により、前記予測値情報により示される予測値のうち、前記経路決定部により決定された前記経路のうち未通過の経路の近傍の地点における予測値が補正されたことに応答して、前記経路決定部に前記経路を再決定するように指示する再決定指示部、として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111928859A (zh) * 2020-07-29 2020-11-13 广州汽车集团股份有限公司 导航路径纠正方法和装置

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