JP2014126203A - 固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 薄板の板金に固定される固着具と板金との間で必要とする固定強度を得ることのできる固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法を提供することである。
【解決手段】 本発明は、冶具10の穴11に固着具1の本体2が入れられ、続いて板金7の下孔8がかしめ部4に入れられて板金7が固着具1の上に置かれる。固着具1のかしめ部4の貫通孔6にハンマー20が挿入部22から挿入され、かしめ部4が中心軸上の上部から挿入部22により押圧され周囲に拡げられ、さらにかしめ部4は成形部23により板金7の下孔8の周囲に成形されてかしめられる。このあと、ハンマー20が抜かれ、続いて冶具10が固着具1の本体2から抜かれることによりかしめ動作が終了し、固着具1のかしめ部4が板金7の下孔8の周囲にかしめられて固定される。
【選択図】図5
【解決手段】 本発明は、冶具10の穴11に固着具1の本体2が入れられ、続いて板金7の下孔8がかしめ部4に入れられて板金7が固着具1の上に置かれる。固着具1のかしめ部4の貫通孔6にハンマー20が挿入部22から挿入され、かしめ部4が中心軸上の上部から挿入部22により押圧され周囲に拡げられ、さらにかしめ部4は成形部23により板金7の下孔8の周囲に成形されてかしめられる。このあと、ハンマー20が抜かれ、続いて冶具10が固着具1の本体2から抜かれることによりかしめ動作が終了し、固着具1のかしめ部4が板金7の下孔8の周囲にかしめられて固定される。
【選択図】図5
Description
この発明は、例えば携帯電話機等に用いられる薄板の板金に固定する固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法に関する。
従来、引張荷重とトルク負荷に耐えて薄板(板金)との接合を確実に行って圧入するインサート(ファスナー)とも呼ばれるナット状の金属製固着具が実用化されている。このようなナット状の金属製固着具を取り付けると緩んだり落ちたりする心配がなくなる。
このような固着具が薄板の予め設けられた孔に圧入されて充分な強度で固定されるよう、固着具に設けられる突出部(実際に薄板に圧入される部分)の外側周面にローレット状その他の凹凸を設けて薄板に圧入する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
このような固着具が薄板の予め設けられた孔に圧入されて充分な強度で固定されるよう、固着具に設けられる突出部(実際に薄板に圧入される部分)の外側周面にローレット状その他の凹凸を設けて薄板に圧入する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
近年、例えば携帯電話機等の筐体においては「軽薄短小」と形容されるように筐体を軽くし、また薄くするような設計需要が増えてきている。このような需要に対応するためには、薄板(板金)そのものを薄くし、さらに固着具の全長を短くしなければならない。
これに対して、従来の固着具の突出部を薄板の板金に埋め込むためには板金の厚さがある程度必要であり、従来、板金の最小板厚はほぼ0.8mmが限界の厚さであった。そのため、0.8mm未満の板厚の板金には対応できないでいたが本発明者はこれを解決し、0.8mm〜0.2mmの板厚でも可能とした(例えば特許文献2)。
これに対して、従来の固着具の突出部を薄板の板金に埋め込むためには板金の厚さがある程度必要であり、従来、板金の最小板厚はほぼ0.8mmが限界の厚さであった。そのため、0.8mm未満の板厚の板金には対応できないでいたが本発明者はこれを解決し、0.8mm〜0.2mmの板厚でも可能とした(例えば特許文献2)。
しかしながら、0.3mm未満の板厚の板金に対応する際、例えば板金素材がアルミニウムのような比較的柔らかい素材の場合、固定された固着具と板金との間で必要とする固定強度(引張荷重とトルク負荷)が得られないという課題があった。
上記したように、携帯電話機等の筐体において、軽く薄くするような設計需要に対応するためには板金そのものを薄くし、0.3mm未満の板厚の板金に対応する際、特に板金素材が比較的柔らかい素材の場合、固定された固着具と板金との間で必要とする固定強度(引張荷重とトルク負荷)が得られないという課題があった。
この発明の目的は、0.3mm未満の板厚の板金に固定される固着具と板金との間で必要とする固定強度を得ることのできる固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法を提供することである。
この発明の目的は、0.3mm未満の板厚の板金に固定される固着具と板金との間で必要とする固定強度を得ることのできる固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法を提供することである。
そこで、本発明は、薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具であって、この固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、前記薄板の板金の下孔に前記かしめ部が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されるようにしたものである。
また、本発明は、薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の固定方法であって、この固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、前記薄板の板金の下孔に前記かしめ部が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されるようにしたものである。
また、本発明は、薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の固定方法であって、この固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、前記薄板の板金の下孔に前記かしめ部が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されるようにしたものである。
本発明は、0.3mm未満の板厚の板金に固定される固着具と板金との間で必要とする固定強度を得ることのできる固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、この発明に係るインサートと呼ばれる固着具1を示す片側断面図である。すなわち、この固着具1は、円柱状の本体2と、この本体2に隣接して本体2の外径より大径の大径部3と、この大径部3に隣接して大径部3の外径より小径のかしめ部4とが一体且つ同一中心軸上に設けられている。
図1は、この発明に係るインサートと呼ばれる固着具1を示す片側断面図である。すなわち、この固着具1は、円柱状の本体2と、この本体2に隣接して本体2の外径より大径の大径部3と、この大径部3に隣接して大径部3の外径より小径のかしめ部4とが一体且つ同一中心軸上に設けられている。
また、本体2の基端面a側から他端側に貫通した雌ねじ5が設けられている。さらにかしめ部4には、後述するかしめ加工のために雌ねじ5に接して上記同一中心軸上に貫通孔6が設けられれている。なお、貫通孔6には、基端面aに対する他端面の内面に面取りがされている。また、かしめ部4の外側周面bにはローレット(凹凸条)の加工が施されている。なお、かしめ部4の外径および凹凸条の形状は、板金の材質等に応じて変えられる。
図2は、固着具1がかしめられる薄板の板金7を示す断面図である。図2において板金7には、固着具1のかしめ部4を入れる下孔8(図2に示すように、当該板金の表裏に突起がない下孔)が予め設けられている。また、この下孔8は、板金7がディンプル(窪み)加工された窪み9のほぼ中心に設けられている。ディンプル(窪み)加工は、円形、楕円形、六角形等で窪み部分に下孔8が設けられれば良い。
なお、詳しくは後述するが板金7の窪み9は、板金7の表面cから固着具1のかしめ加工したあとのかしめ部4が飛び出さない深さになっている。
本実施例における板金7の材質はアルミニウムであり、固着具1の材質は黄銅である。
なお、詳しくは後述するが板金7の窪み9は、板金7の表面cから固着具1のかしめ加工したあとのかしめ部4が飛び出さない深さになっている。
本実施例における板金7の材質はアルミニウムであり、固着具1の材質は黄銅である。
また、本実施例の固着具1は、1/100mm単位で切削加工されている。
例えば、固着具1の寸法は、全長(基端面aから他端面まで)が2.00mm、本体2の外径が2.60mmで柱方向の長さが0.90mm、大径部3の外径が4.00mmで柱方向の長さが0.30mm、かしめ部4の外径が2.40mmで柱方向の長さが0.8mm、雌ねじ5はM1.2、かしめ部4の貫通孔6の内径は1.90mmで切削加工されている。板金7の寸法は、板厚が0.20mm、下孔8の孔径が2.50mmである。
また、固着具1は、本実施例では黄銅を用いているが、板金(軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、亜鉛等)の材質に対応して炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、亜鉛等の金属を用いても良い。
例えば、固着具1の寸法は、全長(基端面aから他端面まで)が2.00mm、本体2の外径が2.60mmで柱方向の長さが0.90mm、大径部3の外径が4.00mmで柱方向の長さが0.30mm、かしめ部4の外径が2.40mmで柱方向の長さが0.8mm、雌ねじ5はM1.2、かしめ部4の貫通孔6の内径は1.90mmで切削加工されている。板金7の寸法は、板厚が0.20mm、下孔8の孔径が2.50mmである。
また、固着具1は、本実施例では黄銅を用いているが、板金(軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、亜鉛等)の材質に対応して炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、亜鉛等の金属を用いても良い。
図3は、上述した固着具1を板金7の下孔8にかしめる際に用いられる固着具1と板金7を受ける冶具10を示す断面図である。冶具10は、外径10mm、高さ7mmの円筒形で材質は鉄である。冶具10には、固着具1の大径部3が置かれる面d側に固着具1の本体2が挿入される穴11が設けられている。
本実施例の穴11は、例えば直径2.65mmで深さ2.00mmの寸法である。
本実施例の穴11は、例えば直径2.65mmで深さ2.00mmの寸法である。
図4は、固着具1を板金7にかしめるためのハンマー(打ち棒)20の外観を示す図である。例えば、ハンマー20は、先端に固着具1のかしめ部4の貫通孔6に挿入されてかしめて固定するための先端部21が設けられている。
先端部21には、固着具1のかしめ部4の貫通孔6に挿入される挿入部22、かしめ部部4を押圧して周囲に拡げると共に成形する成形部23とが設けられている。
例えば、ハンマー20の寸法は、長さ40mmで外径6.0mmである。また、先端部21は、外径5.00mmで柱方向の長さ3.50mmで加工されている。
先端部21には、固着具1のかしめ部4の貫通孔6に挿入される挿入部22、かしめ部部4を押圧して周囲に拡げると共に成形する成形部23とが設けられている。
例えば、ハンマー20の寸法は、長さ40mmで外径6.0mmである。また、先端部21は、外径5.00mmで柱方向の長さ3.50mmで加工されている。
次に、このような構成において、冶具10を用いて板金7に固着具1をかしめて固定する動作について図5、図6を用いて説明する。
図5に示すように、まず、冶具10の穴11に固着具1の本体2が挿入され、続いて板金7の下孔8がかしめ部4に嵌められ、板金7が固着具1の上に置かれる。この際、固着具1の大径部3が穴11の外径より大きいので冶具10の面d上に置かれた状態となり、板金7の下孔8が大径部3の外径より小さいので板金7が大径部3の上に置かれた状態となる。
図5に示すように、まず、冶具10の穴11に固着具1の本体2が挿入され、続いて板金7の下孔8がかしめ部4に嵌められ、板金7が固着具1の上に置かれる。この際、固着具1の大径部3が穴11の外径より大きいので冶具10の面d上に置かれた状態となり、板金7の下孔8が大径部3の外径より小さいので板金7が大径部3の上に置かれた状態となる。
続いて、図5上の固着具1のかしめ部4の貫通孔6に図上の上部からハンマー20が挿入部22から挿入され、かしめ部4が中心軸上の上部から挿入部22により押圧され周囲に拡げられる。さらに、かしめ部4は成形部23により板金7の下孔8の周囲に成形されてかしめられる。
このあと、ハンマー20が抜かれ、続いて冶具10が固着具1の本体2から抜かれることによりかしめ動作が終了する。
このあと、ハンマー20が抜かれ、続いて冶具10が固着具1の本体2から抜かれることによりかしめ動作が終了する。
図6は、かしめ動作が終了して板金7に固着具1が固定された状態を示すもので、固着具1のかしめ部4が板金7の下孔8の周囲にかしめられて固定されている。この結果、かしめ部4に施されたローレット(凹凸条)により板金7に強固に固定され、固着具1と板金7との間に必要とされる固定強度を得ることができる。
また、板金7の下孔8が窪み9内にあるので、かしめられたあとのかしめ部4が板金7の面cから飛び出すのを防いでいる。
また、板金7の下孔8が窪み9内にあるので、かしめられたあとのかしめ部4が板金7の面cから飛び出すのを防いでいる。
なお、本実施例では板金の板厚を0.2mmとしたが、本願に基づいた固着具、冶具、ハンマー(打ち棒)、固定方法を用いることにより、薄板となる板金の板厚が0.3mm未満であっても固着具を固定することが可能となる。
また、固着具の外側周面にローレット(凹凸条)加工されたかしめ部と、このかしめ部に接する大径部の端面をローレット(凹凸条)加工するようにしてもよい。これにより、板金の穴周面の表裏両面にローレット(凹凸条)が接してさらに固着具と板金との間の固定強度を大きくすることができる。
また、固着具の外側周面にローレット(凹凸条)加工されたかしめ部と、このかしめ部に接する大径部の端面をローレット(凹凸条)加工するようにしてもよい。これにより、板金の穴周面の表裏両面にローレット(凹凸条)が接してさらに固着具と板金との間の固定強度を大きくすることができる。
以上説明したように上記発明の実施の形態によれば、0.3mm未満の板厚の板金に固定される固着具と板金との間で必要とする固定強度を得ることのできる固着具と打ち棒と冶具と固着具の固定方法を提供することができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…固着具、2…本体、3…大径部、4…かしめ部、5…雌ねじ、6…貫通孔、7…板金、8…下孔、9…窪み、10…冶具、11…穴、20…ハンマー、21…先端部、22…挿入部、23…成形部。
そこで、本発明は、0.3mm未満の板厚の薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具と打ち棒であって、上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される軸方向に凹曲線形テーパで形成される略円錐 形の挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端の挿入部が挿入され、この打ち棒の挿入部に押圧されることにより前記かしめ部が前記薄板の板金の下孔の周囲に拡げられ、この薄板の板金の下孔の周囲に拡げられたかしめ部がさらに前記打ち棒の成形部に押圧されることにより成形されてかしめられ、当該成形されたかしめ部が有する多数の凹凸条により前記固着具が前記薄板の板金に固定されるようにしたものである。
また、本発明は、0.3mm未満の板厚の薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の打ち棒を用いた固定方法であって、上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される軸方向に凹曲線形テーパで形成される略円錐形の挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端の挿入部が挿入され、この打ち棒の挿入部に押圧されることにより前記かしめ部が前記薄板の板金の下孔の周囲に拡げられ、この薄板の板金の下孔の周囲に拡げられたかしめ部がさらに前記打ち棒の成形部に押圧されることにより成形されてかしめられ、当該成形されたかしめ部が有する多数の凹凸条により前記固着具が前記薄板の板金に固定されるようにしたものである。
また、本発明は、0.3mm未満の板厚の薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の打ち棒を用いた固定方法であって、上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される軸方向に凹曲線形テーパで形成される略円錐形の挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端の挿入部が挿入され、この打ち棒の挿入部に押圧されることにより前記かしめ部が前記薄板の板金の下孔の周囲に拡げられ、この薄板の板金の下孔の周囲に拡げられたかしめ部がさらに前記打ち棒の成形部に押圧されることにより成形されてかしめられ、当該成形されたかしめ部が有する多数の凹凸条により前記固着具が前記薄板の板金に固定されるようにしたものである。
Claims (6)
- 薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具であって、
この固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、
上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、
前記薄板の板金の下孔に前記かしめ部が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されることを特徴とする固着具。 - 薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具と打ち棒であって、
上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、
上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、
上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、
前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端の挿入部が挿入され前記かしめ部が成形部で成形されてかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されることを特徴とする固着具と打ち棒。 - 薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具と打ち棒と冶具であって、
上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、
上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、
上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、
上記冶具は、前記固着具の本体の外径より大きく前記大径部の外径より小さい内径の穴を有し、
前記冶具の穴に前記固着具の本体が挿入されて前記大径部が前記穴上に置かれた状態で、前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端部が挿入されて前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されることを特徴とする固着具と打ち棒と冶具。 - 薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の固定方法であって、
この固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、
上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、
前記薄板の板金の下孔に前記かしめ部が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されることを特徴とする固着具の固定方法。 - 薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の打ち棒が用いられた固定方法であって、
上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、
上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、
上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、
前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端の挿入部が挿入され前記かしめ部が成形部で成形されてかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されることを特徴とする固着具の固定方法。 - 薄板の板金に設けられた当該板金の表裏に突起がない下孔に固定される雌ねじが設けられた固着具の打ち棒と冶具が用いられた固定方法であって、
上記固着具は、円柱状の本体と、この本体に隣接して前記本体の外径より大径の大径部と、この大径部に隣接して前記大径部の外径より小径で外側周面に多数の凹凸条を有するかしめ部とを一体且つ同一中心軸上に有し、前記本体側から前記大径部の前記同一中心軸を貫通した上記雌ねじと、この雌ねじに接して前記かしめ部に前記同一中心軸を貫通した貫通孔とを有し、
上記薄板の板金は、前記かしめ部の外径より大きく前記大径部より小さい内径の上記下孔を有し、
上記打ち棒は、前記大径部の外径より大きい円柱状の本体の先端に前記固着具のかしめ部に設けられた貫通孔に挿入される挿入部とかしめ部を成形する成形部とを有し、
上記冶具は、前記固着具の本体の外径より大きく前記大径部の外径より小さい内径の穴を有し、
前記冶具の穴に前記固着具の本体が挿入されて前記大径部が前記穴上に置かれた状態で、前記固着具のかしめ部に前記薄板の板金の下孔が嵌められて前記かしめ部の外側周面に接する前記大径部の面に前記薄板の板金が接した状態になった際、前記かしめ部の貫通孔に前記打ち棒の先端部が挿入されて前記かしめ部がかしめられることにより前記固着具が前記薄板の板金に固定されることを特徴とする固着具の固定方法。
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Citations (5)
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-
2012
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