JP2014125982A - 内燃機関の自動停止始動制御装置 - Google Patents

内燃機関の自動停止始動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の良好な走行性能の確保と燃費悪化の防止との両立を図ることができる内燃機関の自動停止始動制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の自動停止に関する制御モードとして、車両の走行中に内燃機関の自動停止を許可する走行中自動停止許可モードと、車両の走行中には内燃機関の自動停止を不許可とし車両の停止時にのみ内燃機関の自動停止を許可する走行中自動停止不許可モードと、を含み、車両が走行している路面の状況が低摩擦係数路又は悪路である旨の判断がされている間は、内燃機関の自動停止に関する制御モードを走行中自動停止許可モードから走行中自動停止不許可モードに変更すると共に、路面の状況が低摩擦係数路又は悪路から通常路面に復帰した旨の判断がされた場合には、内燃機関の自動停止に関する制御モードを走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに戻す制御を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の出力軸の回転力を駆動輪に伝達させる車両に適用され、所定の内燃機関停止条件が成立した場合に内燃機関の自動停止処理を行い、所定の再始動条件が成立した場合に内燃機関の再始動制御を行う内燃機関の自動停止始動制御装置に関する。
内燃機関を駆動源とする車両では、燃料消費率(燃費)の低減や環境負荷低減の観点から、内燃機関の自動停止制御(アイドルストップ制御)を行うものもある。アイドルストップ制御は、内燃機関のアイドル運転中に所定の停止条件が成立すると内燃機関を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立すると内燃機関を再始動させる制御である。
しかしながら、上記のようなアイドルストップ制御により内燃機関が自動停止したり再始動したりすると、内燃機関の出力軸の回転が変化することで、車両の駆動輪に付与される駆動力が変化し得る。この場合、この駆動力の変化に起因してブレーキ制御やトラクションコントロールによる車両の駆動力や制動力を適切に調節することができず、ドライバビリティが低下するおそれがある。
そこで従来は、上記のブレーキ制御やトラクションコントロールが行われている場合、内燃機関の自動停止処理や再始動処理を禁止することで、車両の駆動輪に付与される駆動力が変化する事態を回避し、ドライバビリティの低下を抑制する技術が提案されている。
また、例えば特許文献1に示すように、車両の走行速度が0よりも高い所定速度(例えば20km/h)を下回るとの条件を内燃機関の自動停止条件に含む走行中アイドルストップ制御を行う車両も提案されている。このような走行中アイドルストップ制御によれば、内燃機関を自動停止させる運転領域を拡大することができ、内燃機関の燃費低減効果の更なる向上を図ることが可能となる。
しかしながら、車両の走行中に内燃機関が停止したり再始動したりすると、内燃機関の出力軸の回転力が駆動輪へと伝達されることで、駆動輪の回転速度が急激に変化するおそれがある。この場合、駆動輪のスリップやロックが生じることで車両の操縦安定性が低下し、ドライバビリティが低下するおそれがある。特に、路面摩擦係数が比較的に低い凍結路面等の低摩擦係数路(いわゆる低μ路)や悪路(凹凸が有ったり路面の状態が悪かったりすることでで、車両の走行が困難な道路を指す、以下同じ。)を車両が走行している状況においては、走行中に内燃機関の停止や再始動を行うと、そのことに起因する駆動輪のスリップやロックが生じ易い。
この点に関して、特許文献1に記載の制御装置では、走行中アイドルストップが可能な車両において、検出した車両の操舵角と車速に基づいて、車輪スリップが起こりそうな場合に内燃機関の停止・再始動の少なくともいずれかに制約を課すようにしている。具体的には、内燃機関の再始動時に駆動輪に伝達されるトルクの立ち上がりを抑えることにより、再発進時の駆動輪のスリップを抑制するようにしている。
特開2010−285961号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、検出した車両の操舵角と車速に基づいて車輪スリップが起こり得る状況を判断し、走行中の内燃機関の停止又は再始動に制限を課している。そのため、実際に車輪スリップが発生しないような領域(状況)においても、走行中アイドルストップと停車時アイドルストップを禁止している。また、車両の運転者が意図しない状況で内燃機関の再始動復帰を行うようになっている。これらによって、車両の良好な走行性能の確保(走行商品性の確保)と車両の燃費悪化の防止との両立を図ることができないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の良好な走行性能の確保(走行商品性の確保)と車両の燃費悪化の防止との両立を図ることができる内燃機関の自動停止始動制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる内燃機関の自動停止始動制御装置は、内燃機関(3)の出力軸の回転力を駆動輪(DW)に伝達させる車両に適用され、所定の内燃機関停止条件が成立した場合に内燃機関(3)の自動停止処理を行い、所定の再始動条件が成立した場合に内燃機関(3)の再始動処理を行う内燃機関の自動停止始動制御装置において、内燃機関(3)の自動停止処理及び再始動処理を制御するための制御手段(2)と、車両が走行している路面の状況を判断する路面状況判断手段(2)と、を備え、制御手段(2)による内燃機関(3)の自動停止に関する制御モードとして、車両の走行中に内燃機関(3)の自動停止を許可する走行中自動停止許可モードと、車両の走行中には内燃機関(3)の自動停止を不許可とし車両の停止時にのみ内燃機関(3)の自動停止を許可する走行中自動停止不許可モードと、を含み、路面状況判断手段による路面状況の判断で、該路面の状況が低摩擦係数路又は悪路である旨の判断がされている間は、内燃機関の自動停止に関する制御モードを走行中自動停止許可モードから走行中自動停止不許可モードに変更すると共に、路面の状況が低摩擦係数路又は悪路から通常路面に復帰した旨の判断がされた場合には、内燃機関の自動停止に関する制御モードを走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに戻す制御を行うことを特徴とする。
本発明にかかる内燃機関の自動停止始動制御装置では、車両が走行している路面の状況が低摩擦係数路又は悪路である旨の判断がされている間は、内燃機関の自動停止に関する制御モードを走行中に内燃機関の自動停止を不許可とする自動停止不許可モードに変更するようにしている。これにより、車両が実際に凍結路面などの低摩擦係数路や凹凸の多い悪路を走行していると判断している場合にのみ走行中の内燃機関の自動停止を不許可とする(アイドルストップを禁止する)ことができるので、車両の良好な走行性能の確保(走行商品性の確保)が可能となると共に、車両の燃費悪化を効果的に防止することができる。
さらに、路面の状況が低摩擦係数路又は悪路から通常路面に復帰した旨の判断がされた場合には、内燃機関の自動停止に関する制御モードを走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに戻す制御を行うようにしている。すなわち、内燃機関の自動停止に関する制御モードを自動停止不許可モードに変更している場合でも、低摩擦係数路又は悪路からの復帰判断を行うことにより、再度、自動停止許可モードへの切り替えが可能となる。これにより、車両の良好な走行性能を確保しながら、車両の燃費の更なる向上を図ることができる。
上記内燃機関の自動停止始動制御装置では、車両が有する各車輪の回転速度を検出する車輪速センサ(75)を備え、路面状況判断手段は、車輪速センサ(75)の検出値に基づいて、車両の加速時に駆動輪(DW)が空転状態であるスキッド走行状態又は車両の減速時に駆動輪(DW)が回転停止状態であるロック走行状態を検出し、スキッド走行状態又はロック走行状態が第1の時間(T1)継続したことを検出した場合に、路面の状況が低摩擦係数路である旨の判断をし、スキッド走行状態又はロック走行状態が第2の時間(T2)検出されず、かつ、車両が一度停車したことを検出した場合に、路面の状況が低摩擦係数路から通常路面に復帰した旨の判断をするようにしてよい。
この構成によれば、車輪速センサの検出値に基づくスキッド走行状態又はロック走行状態の継続時間に応じて低摩擦係数路の走行を検出するので、車両が走行している路面が低摩擦係数路である旨の判断を適切に行うことができる。また、低摩擦係数路を検出して走行中自動停止不許可モードを設定した場合でも、車両の停止条件を必須として走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに復帰することができる。これにより、車両の燃費悪化を効果的に防止することができる。また、車両の停止時までは、走行中自動停止不許可モードを継続することができるので、車両の良好な走行性能の確保が可能となる。
さらにこの場合、上記第1の時間(T1)よりも上記第2の時間(T2)を長い時間に設定するとよい。このように、第1の時間よりも第2の時間を長い時間に設定することで、より長い時間で走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに復帰することができる。したがって、走行中自動停止許可モードへの復帰をより確実に行わせることが可能となる。
また、上記内燃機関の自動停止始動制御装置では、車速を検出する車速検出手段(73)と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段(72)と、を備え、路面状況判断手段は、車速検出手段(73)で検出した車速が所定速度の範囲内(V1≦V≦V2)、かつ、アクセル開度検出手段(72)で検出したアクセル開度(AP)が所定開度(AP1≦AP≦AP2)の範囲内、かつ、アクセル開度検出手段(72)で検出したアクセル開度の変化率(ΔAP)が所定変化率(ΔAP≦ΔAP1)の範囲内、かつ、車速検出手段(73)で検出した車速に基づく車両の加減速度(ΔG)が所定の闇値(ΔG1)を越える変化が第3の時間(T3)中に所定回数(N)以上となったことを検出した場合に、路面の状況が悪路である旨の判断をし、車両の加減速度(ΔG)が所定閾値(ΔG1)を第4の時間(T4)中に所定回数(N)を越えて変化しなくなった場合、かつ、車両が一度停止したことを検出した場合に、路面の状況が悪路から通常路面に復帰した旨の判断をするようにしてよい。
この構成によれば、車速とアクセル開度及びその変化率に基づいて悪路の走行を検出するので、車両が走行している路面が悪路である旨の判断を適切に行うことができる。また、悪路を検出して走行中自動停止不許可モードを設定した場合に、車両の停止条件を必須として走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに復帰することができる。これにより、車両の燃費悪化を効果的に防止することができる。また、車両の停止時までは、走行中自動停止不許可モードを継続することができるので、車両の良好な走行性能の確保が可能となる。
この場合、上記第3の時間(T3)よりも上記第4の時間(T4)を長い時間に設定するとよい。このように、第3の時間よりも第4の時間を長い時間に設定することで、より長い時間で走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに復帰することができる。したがって、走行中自動停止許可モードへの復帰をより確実に行わせることが可能となる。
また、上記内燃機関の自動停止始動制御装置では、内燃機関(3)の回転を変速して出力する無段式の変速機構(6)と、変速機構(6)で変速した回転を駆動輪(DW)側へ出力する出力軸(25)と、を備え、路面状況判断手段による路面状況の判断は、出力軸(25)から駆動輪(DW)側へ出力される回転による値を検出した検出値に基づいて行われるようにしてよい。またこの場合、無段式の変速機構は、ベルト式の無段変速機構(6)であってよい。
これによれば、車両の走行中の路面状況を無段式の変速機構の出力軸から駆動輪側へ出力される回転による値を検出した検出値に基づいて行うことで、車両の走行している路面状況をより精度良く検出することができる。また、無段式の変速機構がベルト式の無段変速機構である場合には、車両の走行している路面状況をより精度良く検出することで、ベルトのスリップを効果的に防止するなどして、変速機構の各部の効果的な保護が可能となる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる内燃機関の自動停止始動制御装置によれば、車両が実際に低摩擦係数路や悪路を走行していると判断している間のみ、走行中の内燃機関の自動停止を不許可とし、さらに、低摩擦係数路又は悪路からの復帰判断を行うことで、再度、走行中の内燃機関の自動停止を許可するようにしたことで、車両の良好な走行性能の確保(走行商品性の確保)と車両の燃費悪化の防止との両立を図ることができる。
本発明の実施形態にかかる内燃機関の自動停止始動制御装置を備えた車両の駆動系を示すスケルトン図である。 内燃機関の自動停止制御を行うECUのブロック図である。 低摩擦係数路の判断条件及び解除条件を説明するための表である。 悪路の判断条件及び解除条件を説明するための表である。 走行中アイドルストップ許可の判定手順を示すフローチャートである。 低摩擦係数路の判定手順を示すフローチャートである。 走行中アイドルストップ制御を実施する場合の各値の時間変化を示すタイミングチャートである。 走行中アイドルストップ制御の別モードを実施する場合の各値の時間変化を示すタイミングチャートである。 走行中アイドルストップ制御を実施しない場合の各値の時間変化を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に示す車両の駆動系は、車両の動力源としての内燃機関(以下「エンジン」という)3と、エンジン3の駆動力を車両の左右の駆動輪DW(右駆動輪のみ図示)に伝達するためのトルクコンバータ4と、前後進切換機構5及び無段変速機(CVT)6とを備えている。エンジン3は、ガソリンエンジンであり、駆動力を出力するためのクランク軸3aを有している。
トルクコンバータ4は、ポンプインペラ4a、タービンランナ4b及びロックアップクラッチ4cを有している。ポンプインペラ4aはクランク軸3aに、タービンランナ4bは後述する入力軸14に、それぞれ連結されており、両者4a、4bの間には、作動油が充填されている。エンジン3の駆動力(以下「エンジン駆動力」という)は、基本的には、ポンプインペラ4a、作動油及びタービンランナ4bを介して、入力軸14に伝達される。
前後進切換機構5は、遊星歯車装置11、前進クラッチ12及び後進ブレーキ13を有している。遊星歯車装置11は、シングルピニオン型のものであり、サンギヤ11aと、リングギヤ11bと、両ギヤ11a、11bに噛み合う複数のプラネタリギヤ11c(2つのみ図示)と、これらのプラネタリギヤ11cを回転自在に支持するキャリア11dで構成されている。サンギヤ11aは、入力軸14に一体に設けられている。
前進クラッチ12は、油圧式のものであり、そのインナが、入力軸14に一体に取り付けられており、前進クラッチ12のアウタは、リングギヤ11b及び主軸21に一体に取り付けられている。主軸21は、中空状に形成されており、その内側には、入力軸14が回転自在に配置されている。前進クラッチ12の締結によって、入力軸14が主軸21に直結され、前進クラッチ12の解放によって、入力軸14と主軸21の間の差回転が許容される。また、後進ブレーキ13は、油圧式のクラッチなどで構成され、キャリア11dに取り付けられており、締結状態にあるときにキャリア11dを回転不能に保持し、解放状態にあるときにキャリア11dの回転を許容する。
上記構成の前後進切換機構5では、車両の前進時には、前進クラッチ12が締結されるとともに、後進ブレーキ13が解放される。これにより、主軸21が、入力軸14と同方向に同じ回転数で回転する。一方、車両の後進時には、前進クラッチ12が解放されるとともに、後進ブレーキ13が締結される。これにより、主軸21が、入力軸14と反対方向に回転する。
無段変速機6は、ベルト式のものであり、上記主軸21、入力プーリ22、出力プーリ23、伝達ベルト24及び副軸25を備えている。入力プーリ22は、互いに対向する可動部22a及び固定部22bを有している。可動部22aは、主軸21に、その軸線方向に移動可能でかつ相対的に回転不能に取り付けられており、固定部22bは、主軸21に固定されている。両者22a、22bの間には、伝達ベルト24を巻き掛けるためのV字状のベルト溝が形成されている。また、可動部22aには、DR油室(図示せず)が設けられており、このDR油室に油圧が供給されることにより、可動部22aが軸線方向に移動することによって、入力プーリ22のプーリ幅が変更され、その有効径が変化する。
出力プーリ23は、上記入力プーリ22と同様に構成されており、その可動部23aが、副軸25に、その軸線方向に移動可能にかつ回転不能に取り付けられており、固定部23bが、副軸25に固定されている。両者23a、23bの間には、V字状のベルト溝が形成されている。また、可動部23aには、DN油室(図示せず)と、リターンスプリング23dが設けられている。このDN油室に油圧が供給されることにより、可動部23aが軸線方向に移動することによって、出力プーリ23のプーリ幅が変更され、その有効径が変化する。さらに、リターンスプリング23dは、可動部23aを、固定部23b側にすなわちDN油室を拡大させる側に付勢している。伝達ベルト24は、両プーリ22,23のベルト溝に嵌った状態で両プーリ22,23に巻き掛けられている。
以上のように、無段変速機6では、入力プーリ22のDR油室及び出力プーリ23のDN油室への油圧の供給によって、両プーリ22、23の有効径が無段階に変更され、それにより、その変速比が無段階に制御される。この変速比は、入力プーリ22の回転数と出力プーリ23の回転数との比である。
また、副軸25には、ギヤ25aが固定されており、このギヤ25aは、アイドラ軸ISに一体に設けられた大小のアイドラギヤIG1、IG2を介して、差動ギヤ機構DFのギヤGに噛み合っている。差動ギヤ機構DFは、左右の駆動輪DWに連結されている。
以上の構成の駆動系では、エンジン駆動力は、トルクコンバータ4や、前後進切換機構5、無段変速機6、差動ギヤ機構DFを介して、左右の駆動輪DWに伝達される。その際、前後進切換機構5により、伝達される駆動力の回転方向が正転方向と逆転方向の間で切り替えられることによって、車両の前進・後進が行われる。また、エンジン駆動力は、無段変速機6により無段階に変速された状態で、駆動輪DWに伝達される。
また、図2に示すように、車両には、エンジン3や変速機6を制御するためのECU(制御手段)2が搭載されている。ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAM及びROMなどから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2には、エンジン回転数センサ71からエンジン3の回転数を表す検出信号が出力される。さらに、ECU2には、アクセル開度センサ72から、車両のアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)を表す検出信号が出力される。さらに、車速センサ73から、車両の車速を表す検出信号が出力される。また、ブレーキセンサ74から、ブレーキ操作(ブレーキペダルの踏込量)の検出信号が出力される。また、四輪それぞれの車輪速を検出する車輪速センサ75から、四輪それぞれの車輪速の検出信号が出力される。さらに、加減速センサ(Gセンサ)76から、車両の加減速度の検出信号が出力される。また、図示は省略するが、ATのシフト位置を検出するシフト位置センサや、ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ、外気温度を検出する外気温センサなども設けられている。
ECU2は、上記の各種センサ71〜76からの検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムに従って、エンジン3の動作を制御する。特に、ECU2は、エンジン3のアイドルストップ制御(自動停止制御)を行う。アイドルストップ制御は、エンジン3の運転中に所定の停止条件が成立する場合にエンジン3を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立する場合にエンジン3を再始動させるものである。これにより、エンジン3の燃費低減効果を得ることが可能となる。さらにここでは、エンジン3の停止条件を、ブレーキ操作がなされている場合、かつ車両の走行速度が0よりも高い所定速度(例えば、20km/h)を下回る場合とする。これにより、車両が停車する以前にもエンジン3を自動停止させ、車両の停車時にのみエンジン3のアイドルストップ制御を許可する場合と比較して、エンジン3を自動停止させる運転領域を拡大させることが可能となる。これにより、燃費低減効果を向上させることが可能となる。
ここで、本実施形態の車両によるエンジン3のアイドルストップ制御の具体的な内容について詳細に説明する。本実施形態の車両によるエンジン3のアイドルストップ制御では、制御モードとして、車両の走行中にエンジン3のアイドルストップを許可する走行中アイドルストップ許可モードと、車両の走行中にエンジン3のアイドルストップを不許可とする走行中アイドルストップ不許可モードとが含まれる。具体的には、エンジン3のアイドルストップ制御では、下記(1)〜(4)の制御を行う。
(1)車両が走行している路面が低摩擦係数路(低μ路)又は悪路である旨の判断をした場合、エンジン3のアイドルストップ制御に関する制御モードとして、走行中アイドルストップを禁止する走行中アイドルストップ禁止モードを設定する。
(2)車両が走行を開始してから停止するまでに上記の低摩擦係数路又は悪路の走行を検知することで走行中アイドルストップ禁止モードを設定したら、その後、車両が一度停止するまでは、走行中アイドルストップ禁止モードの設定を継続する。
(3)車両の走行している路面が低摩擦係数路であるか否かの判定は、車輪速センサ75の検出値によって、前輪車輪速と後輪車輪速を比較して、前輪スキッド状態又は前輪ロック状態を判断することにより行う。
(4)車両の走行している路面が悪路であるか否かの判定は、加減速度センサ(Gセンサ)76の検出値によって、走行中の車両にかかる加減速度の変動(G変動)を監視し、所定時間内の加減速度の変動数をカウントすることで行う。
図3は、低摩擦係数路(低μ路)の判断条件及び解除条件を説明するための表である。車輪のスキッド判断及びロック判断では、車輪速センサ75で検出した四輪の車輪速に基づいて車輪速差ΔVを算出する。車輪速差ΔVは、下記の式(1)で算出される。
車輪速差ΔV=(前輪平均車輪速Vf)−(後輪平均車輪速Vr) (式1)
そして、前輪(駆動輪)にエンジン3からの駆動力が伝達されて車両が加速している状態で、上記車輪速差ΔVの値が所定値ΔV1以上(ΔV≧ΔV1)になった場合、前輪(駆動輪)のスキッド状態と判断する。この場合の具体例を挙げると、車両が非凍結路面と凍結路面の両方を含む道路を走行している場合、前輪が踏む路面が凍結路面から非凍結路面に遷移したときに前輪のグリップ力が急激に増加して、平均車輪速度Vfが0に近い値まで落ち込む。これにより、車輪速差ΔVの値が所定値ΔV1以上となる。
一方、ブレーキによる制動力が前輪(駆動輪)に付与されて車両が減速している状態で、上記車輪速差ΔVの値が他の所定値ΔV2以下(ΔV≦ΔV2)になった場合、前輪(駆動輪)のロック状態と判断する。この場合の具体例を挙げると、車両が非凍結路面と凍結路面の両方を含む道路を走行している場合、ブレーキによる制動力が前輪に作用している状態(ブレーキペダルが踏まれている状態)で前輪が踏む路面が非凍結路面から凍結路面に遷移したときに、前輪のグリップ力が急激に低下して、ブレーキによる制動力が路面からのグリップ力を上回った状態となる。その際、前輪平均車輪速Vfが瞬間的に0又は0に極めて近い値になることで、車輪速差ΔVの値が所定値ΔV2以下となる。
なおここでは、車両が前輪駆動車両の場合(前輪が駆動輪である場合)について説明しているが、車両が後輪駆動車両の場合には、後輪が駆動輪となり、四輪駆動車両の場合は、前後輪が駆動輪となる。
そして、車両の走行している路面が低摩擦係数路(低μ路)である旨の判断条件(低摩擦係数路判断フラグFa=0→1)は、次の(a)〜(c)に基づいて行う。(a)前輪がスキッドしている。(b)四輪がスキッドしている。(c)前輪がロックしている。これら(a)〜(c)のいずれかが所定時間(第1の時間)T1以上継続した場合に車両が低摩擦係数路を走行していると判断する。なお、上記の所定時間(第1の時間)T1は、一例として、T1=0.05(sec)とすることができる。
一方、低摩擦係数路判断の解除条件(低摩擦係数路判断フラグFa=1→0)は、次の(d)〜(f)に基づいて行う。(d)前輪がスキッドしていない。(e)四輪がスキッドしていない。(f)前輪がロックしていない。これら(d)〜(f)のすべてが時間T2以上継続した場合、かつ、車両が一度停止した場合に車両が低摩擦係数路を既に走行していないものとして、低摩擦係数路判断を解除する。なお、上記の時間T2は、一例として、T2=1.0(sec)とすることができる。
図4は、悪路の判断条件及び解除条件を説明するための表である。同図の表に示すように、悪路の判断条件(悪路判断フラグFb=0→1)は、次の(g),(h)に基づいて行う。すなわち(g)と(h)の両方が成立している場合に車両が悪路を走行していると判断する。
(g)車両が悪路を走行していると判断可能な状態であること。具体的には、車速センサ73で検出した車速Vが所定範囲内(V1≦V≦V2)で、かつ、アクセル開度センサ72で検出したアクセル開度APが所定開度AP1以下(AP≦AP1)で、かつ、アクセル開度APの変化量ΔAPが所定変化量ΔAP1以下(ΔAP≦ΔAP1)であること。ここで、上記のV1は、一例としてV1=10(km/h)、V2は、一例としてV2=70(km/h)、AP1は、一例としてAP1=4/8、ΔAP1は、一例としてΔAP1=0.4/8、とすることができる。
(h)車両の加減速度の変化率(G変動)ΔGが所定値ΔG1を越えること(ΔG≧ΔG1)が所定時間(第3の時間)T3以内に所定回数N回以上であったこと。ここで、ΔG1は、一例としてΔG1=0.4G、所定時間(第3の時間)T3は、一例としてT3=5(sec)、所定回数Nは、一例としてN=60(回)とすることができる。
一方、悪路の判断解除条件(悪路判断フラグFb=1→0)は、(i)車両が悪路を走行していると判断しない状態となってから所定時間(第4の時間)T4が経過した後、かつ、車両が一度停止した場合に悪路判断を解除する。ここでの所定時間(第4の時間)T4は、一例としてT4=30(sec)とすることができる。
図5は、走行中アイドルストップ制御における走行中アイドルストップ許可判定の手順を示すフローチャートである。走行中アイドルストップ許可判定では、まず、車両のブレーキがオンであるか否かを判断する(ステップST1−1)。ブレーキがオンであるか否かの判断は、ブレーキセンサ74の検出値に基づいて行う。その結果、ブレーキがオンでなければ(NO)、すなわちブレーキが非作動状態であれば、走行中アイドルストップ不許可(禁止)の判断をする(ステップST1−2)。一方、ブレーキがオンであれば(YES)、続けて、アクセルがオフであるか否かを判断する(ステップST1−3)。アクセルがオフであるか否かの判断は、アクセル開度センサ72の検出値に基づいて行う。その結果、アクセルがオフでなければ(NO)、すなわちアクセルがオンであれば、走行中アイドルストップ禁止の判断をする(ステップST1−2)。一方、アクセルがオフであれば(YES)、続けて、車両が低摩擦係数路を走行しているか否かを判断する(ステップST1−4)。その結果、車両が低摩擦係数路を走行していると判断した場合(YES)は、走行中アイドルストップ禁止の判断をする(ステップST1−2)。一方、車両が低摩擦係数路を走行していない旨の判断をした場合(NO)は、続けて、車両が悪路を走行しているか否かを判断する(ステップST1−5)。その結果、車両が悪路を走行している旨の判断をした場合(YES)は、走行中アイドルストップ禁止の判定をする(ステップST1−2)。一方、車両が悪路を走行していない旨の判断をした場合(NO)は、走行中アイドルストップ許可の判定をする(ステップST1−6)。
図6は、車両が低摩擦係数路を走行しているか否かの判定を行う低摩擦係数路判定の手順を示すフローチャートである。この低摩擦係数路判定では、車両が現在走行している路面が低摩擦係数路(低μ路)であるか否かを判断する(ステップST2−1)。その結果、車両が現在走行している路面が低摩擦係数路であると判断した場合(YES)は、続けて、車両が一度停止したか否かを判断する(ステップST2−2)。その結果、車両が一度停止していなければ(NO)、低摩擦係数路(低μ路)である旨の判定を継続し(ステップST2−3)、車両が一度停止していれば(YES)、低摩擦係数路である旨の判定を解除して、通常路面である旨の判定を行う(ステップST2−4)。
一方、先のステップST2−1で、車両が現在走行している路面が低摩擦係数路ではないと判断した場合は(NO)は、続けて、車輪がスキッド状態か否かを判断する(ステップST2−5)。その結果、車輪がスキッド状態であれば(YES)、低摩擦係数路であると判定し(ステップST2−6)、車輪がスキッド状態でなければ(NO)、続けて、車輪がロック状態か否かを判断する(ステップST2−7)。その結果、車輪がロック状態であれば(YES)、低摩擦係数路であると判定し(ステップST2−6)、車輪がロック状態でなければ(NO)、通常路面と判定する(ステップST2−8)。
図7は、走行中アイドルストップ制御を実施する場合の各値の時間変化を示すタイミングチャートである。同図及び後述する図8,9のタイミングチャートでは、ブレーキスイッチのオンオフ、アクセル開度、車速、無段変速機(CVT)6のレシオ、エンジン3の運転状態、エンジン3及びトルクコンバータ4(タービン)の回転数、ロックアップクラッチ(LC)圧、FWDクラッチ圧、ドリブンプーリ圧、ドライブプーリ圧ぞれぞれの変化を示している。同図に示すように、走行中アイドルストップ制御を実施する場合、ロックアップクラッチ4cがオンの状態である時刻t1−1までの間は、エンジン3の運転状態は、減速フュエルカット(FC)の状態である。そして、時刻t1−1にロックアップクラッチ4cがオフになると、エンジン3の運転状態がアイドル状態となる。その後、時刻t1−2に車速V=10km/hで走行中アイドルストップ許可条件が成立すると、エンジン3の運転状態がアイドルストップ状態(走行中アイドルストップ状態)となる。その後、時刻t−3で走行中アイドルストップ解除条件が成立すると、エンジン3が再始動する。
図8は、走行中アイドルストップの別モードを実施する場合の各値の時間変化を示すタイミングチャートである。同図に示すように、通常走行中アイドルストップの別モードでは、エンジン3の運転状態が、減速フュエルカット状態からアイドル状態を経ずに直接アイドルストップ状態に遷移する。すなわち、ロックアップクラッチ4cがオンの状態である時刻t2−1までの間は、減速フュエルカット状態である。そして、時刻t2−1にロックアップクラッチ4cがオフになると同時に、車速10km/hで走行中アイドルストップ許可条件が成立すると、アイドルストップ状態(走行中アイドルストップ状態)となる。その後、時刻t2−2で走行中アイドルストップ解除条件が成立すると、エンジン3が再始動する。
図9は、走行中アイドルストップ制御を実施しない場合の各値の時間変化を示すタイミングチャートである。同図に示すように、走行中アイドルストップ制御を実施しない場合には、ロックアップクラッチ4cがオンの状態である時刻t3−1までの間、エンジン3の運転状態は、減速フュエルカット状態である。そして、時刻t3−1にロックアップクラッチ4cがオフになると、エンジン3の運転状態がアイドル状態となる。その後、時刻t3−2に車両が停止する(車速V=0km/h)ことで、エンジン3の運転状態がアイドルストップ状態となる。その後、時刻t3−3で車両が走行を再開することでエンジン3が再始動する。
以上説明したように、本実施形態にかかるエンジン3の自動停止始動制御装置は、エンジン3のアイドルストップ(自動停止)に関する制御モードとして、車両の走行中にエンジン3のアイドルストップを許可する走行中アイドルストップ許可モード(走行中自動停止許可モード)と、車両の走行中にはエンジン3の自動停止を不許可とし車両の停止時にのみエンジン3の自動停止を許可する走行中アイドルストップ不許可(禁止)モード(走行中自動停止不許可モード)とを含む。そして、車両の走行している路面の状況が低摩擦係数路又は悪路である旨の判断がされている間は、エンジン3の自動停止に関する制御モードを走行中アイドルストップ許可モードから走行中アイドルストップ不許可モードに変更すると共に、路面の状況が低摩擦係数路又は悪路から通常路面に復帰した旨の判断がされた場合には、エンジン3の自動停止に関する制御モードを走行中アイドルストップ不許可モードから走行中アイドルストップ許可モードに戻す制御を行うようにした。
すなわち、車両が走行している路面の状況が低摩擦係数路又は悪路である旨の判断がされている間は、エンジン3の自動停止に関する制御モードを走行中にエンジン3の自動停止を不許可とする走行中アイドルストップ不許可モードに変更するようにしている。これにより、車両が実際に凍結路面などの低摩擦係数路や凹凸の多い悪路を走行していると判断している場合にのみ走行中のエンジン3の自動停止を不許可とする(走行中のアイドルストップを禁止する)ことができるので、車両の良好な走行性能の確保(走行商品性の確保)が可能となると共に、車両の燃費悪化を効果的に防止することができる。
さらに、路面の状況が低摩擦係数路又は悪路から通常路面に復帰した旨の判断がされた場合には、エンジン3の自動停止に関する制御モードを走行中自動停止不許可モードから走行中自動停止許可モードに戻す制御を行うようにしている。すなわち、エンジン3の自動停止に関する制御モードを自動停止不許可モードに変更している場合でも、低摩擦係数路又は悪路からの復帰判断を行うことにより、再度、自動停止許可モードへの切り替えが可能となる。これにより、車両の良好な走行性能を確保しながら、車両の燃費の更なる向上を図ることができる。
また、車輪速センサ73の検出値に基づくスキッド走行状態の継続時間に応じて低摩擦係数路の走行を検出するので、車両が走行している路面が低摩擦係数路である旨の判断を適切に行うことができる。また、車速とアクセル開度及びその変化率に基づいて悪路の走行を検出するので、車両が走行している路面が悪路である旨の判断を適切に行うことができる。そして、低摩擦係数路又は悪路を検出して走行中アイドルストップ不許可モードを設定した場合でも、車両の停止条件を必須として走行中アイドルストップ不許可モードから走行中アイドルストップ許可モードに復帰することができる。これにより、車両の燃費悪化を効果的に防止することができる。また、車両の停止時までは、走行中アイドルストップ不許可モードを継続することができるので、車両の良好な走行性能の確保が可能となる。
また、本実施形態では、エンジン3の回転を変速して出力する無段式の変速機6と、変速機6で変速した回転を駆動輪DW側へ出力する出力軸25とを備え、路面状況判断手段による路面状況の判断は、出力軸25から駆動輪DW側へ出力される回転による値を検出した検出値(具体的には、車速センサ73で検出した車速や車輪速センサ75で検出した車輪速など)に基づいて行われる。
この構成によれば、車両の走行中の路面状況を無段式の変速機6の出力軸25からの出力に基づく挙動にて検出することで、路面状況をより精度良く検出することができる。また、本実施形態では、無段式の変速機6がベルト式の無段変速機であるところ、変速機6の出力軸25からの出力による挙動にて検出した走行中の路面状況に基づいて車両走行中のアイドルストップの許可・不許可を切り替えるようにしたことで、無段式の変速機6が有するベルトのスリップを効果的に防止するなどして、該変速機6の各部の効果的な保護が可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、車両が走行している路面状況の判断は、アクセル開度センサ72、車速センサ73、車輪速センサ75、加減速度センサ76など車両に搭載した各種のセンサの検出値に基づいて判断するようにしている。しかしながら、本発明にかかる内燃機関の自動停止始動制御装置において車両が走行している路面状況の判断を行うためのデータとしては、上記のような車両に搭載した各種のセンサ装置で検出したデータに基づいて判断する以外にも、例えば、車両が外部との通信が可能な通信端末を搭載している場合には、当該通信端末にて受信した走行環境を含む情報(例えば、VICS(登録商標)情報、他の車両のとの通信による情報である車車間通信情報、路上などに設置した機器又はセンサ類との通信による情報である路車間通信情報など)に基づいて車両が現在走行している路面の状況を判断するように構成してもよい。
3 エンジン
3a クランク軸
4 トルクコンバータ
4a ポンプインペラ
4b タービンランナ
4c ロックアップクラッチ
5 前後進切換機構
6 無段変速機
11 遊星歯車装置
12 前進クラッチ
13 後進ブレーキ
14 入力軸
21 主軸
22 入力プーリ
22a 可動部
22b 固定部
23 出力プーリ
23a 可動部
23b 固定部
23d リターンスプリング
24 伝達ベルト
25 副軸
25a ギヤ
71 エンジン回転数センサ
72 アクセル開度センサ
73 車速センサ
74 ブレーキセンサ
75 車輪速センサ
DF 差動ギヤ機構
DW 駆動輪
G ギヤ
IG1 アイドラギヤ
IS アイドラ軸

Claims (7)

  1. 内燃機関の出力軸の回転力を駆動輪に伝達させる車両に適用され、所定の内燃機関停止条件が成立した場合に前記内燃機関の自動停止処理を行い、所定の再始動条件が成立した場合に前記内燃機関の再始動処理を行う内燃機関の自動停止始動制御装置において、
    前記内燃機関の自動停止処理及び再始動処理を制御するための制御手段と、
    車両が走行している路面の状況を判断する路面状況判断手段と、を備え、
    前記制御手段による前記内燃機関の自動停止に関する制御モードとして、車両の走行中に前記内燃機関の自動停止を許可する走行中自動停止許可モードと、車両の走行中には前記内燃機関の自動停止を不許可とし車両の停止時にのみ前記内燃機関の自動停止を許可する走行中自動停止不許可モードと、を含み、
    前記路面状況判断手段による路面状況の判断で、該路面の状況が低摩擦係数路又は悪路である旨の判断がされている間は、前記内燃機関の自動停止に関する制御モードを前記走行中自動停止許可モードから前記走行中自動停止不許可モードに変更すると共に、
    前記路面の状況が前記低摩擦係数路又は前記悪路から通常路面に復帰した旨の判断がされた場合には、前記内燃機関の自動停止に関する制御モードを前記走行中自動停止不許可モードから前記走行中自動停止許可モードに戻す制御を行う
    ことを特徴とする内燃機関の自動停止始動制御装置。
  2. 前記車両が有する各車輪の回転速度を検出する車輪速センサを備え、
    前記路面状況判断手段は、
    前記車輪速センサの検出値に基づいて、前記車両の加速時に前記駆動輪が空転状態であるスキッド走行状態又は前記車両の減速時に前記駆動輪が回転停止状態であるロック走行状態を検出し、
    前記スキッド走行状態又は前記ロック走行状態が第1の時間継続したことを検出した場合に、前記路面の状況が前記低摩擦係数路である旨の判断をし、
    前記スキッド走行状態又は前記ロック走行状態が第2の時間検出されず、かつ、車両が一度停車したことを検出した場合に、前記路面の状況が前記低摩擦係数路から通常路面に復帰した旨の判断をする
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の自動停止始動制御装置。
  3. 前記第1の時間よりも前記第2の時間を長い時間に設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の自動停止始動制御装置。
  4. 車速を検出する車速検出手段と、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、を備え、
    前記路面状況判断手段は、
    前記車速検出手段で検出した車速が所定速度の範囲内、かつ、前記アクセル開度検出手段で検出したアクセル開度が所定開度の範囲内、かつ、前記アクセル開度検出手段で検出したアクセル開度の変化率が所定変化率の範囲内、かつ、前記車速検出手段で検出した車速に基づく前記車両の加減速度が所定の闇値を越える変化が第3の時間中に所定回数以上となったことを検出した場合に、前記路面の状況が前記悪路である旨の判断をし、
    前記車両の加減速度が前記所定閾値を第4の時間中に前記所定回数を越えて変化しなくなった場合、かつ、車両が一度停止したことを検出した場合に、前記路面の状況が前記悪路から通常路面に復帰した旨の判断をする
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の自動停止始動制御装置。
  5. 前記第3の時間よりも前記第4の時間を長い時間に設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の自動停止始動制御装置。
  6. 前記内燃機関の回転を変速して出力する無段式の変速機構と、
    前記変速機構で変速した回転を駆動輪側へ出力する出力軸と、を備え、
    前記路面状況判断手段による路面状況の判断は、前記出力軸から前記駆動輪側へ出力される回転による値を検出した検出値に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の内燃機関の自動停止始動制御装置。
  7. 前記無段式の変速機構は、ベルト式の無段変速機構である
    ことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の自動停止始動制御装置。
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