JP2014124988A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房能力を多段階に切り替えるように構成された電気式ヒータを用いる場合に、暖房能力の切替前後で吹出空気の温度が大きく変化してしまうのを防止して乗員が違和感を感じないようにするとともに、快適性を向上させる。
【解決手段】低暖房制御時に高暖房制御に切り替える際、空気流路Rの低風速部位に配置されている下部発熱体33にのみ電力を供給した後、下部発熱体33の電力供給を遮断し、その後、上部発熱体31にのみ電力を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等に搭載される車両用空調装置に関し、特に電気式ヒータを制御する技術分野に属するものである。
従来から、例えば車両用空調装置の暖房熱源としてPTC素子等の発熱体を有する電気式ヒータが用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の空調装置は、電気式ヒータや送風ファン、各種ダンパ等を収容するケーシングを備えている。ケーシング内に導入した空調用空気を電気式ヒータによって加熱することで温風を得ることができるようになっている。
特許文献1の空調装置では、電気式ヒータに発熱量の異なる3種類の発熱体を設けている。ケーシング内の風速の高い部位に発熱量の高い発熱体を配置し、風速の低い部位に発熱量の低い発熱体を配置している。これにより、ケーシング内の低風速部位の空気温度が過度に上昇するのを防止している。
特開2001−1751号公報
ところで、特許文献1の電気式ヒータのように3種類の発熱体を1つの電気式ヒータに設ける構成では、要求される暖房能力に応じて、1つの発熱体にのみ通電する場合、2つの発熱体に通電する場合、全ての発熱体に通電する場合がある。そして、暖房時に要求暖房能力が変わることがあるが、例えば、1つの発熱体にのみ通電している場合に2つの発熱体に通電したり、2つの発熱体に通電している場合に全ての発熱体に通電すると、暖房能力が段階的に増大することになるので、暖房能力切替の前後でケーシングから吹き出す空調風の温度差が大きくなり、乗員が違和感を感じるとともに、快適性が損なわれてしまう。暖房能力を低下させる場合も段階的に低下することになるので同様な問題が発生する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、暖房能力を多段階に切り替えるように構成された電気式ヒータを用いる場合に、暖房能力の切替前後で吹出空気の温度が大きく変化してしまうのを防止して乗員が違和感を感じないようにするとともに、快適性を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ケーシング内では風速が均一でないことを利用し、例えば1つの発熱体に通電する場合であっても、その通電する発熱体の位置を選択することで暖房能力の切替前後で能力変化が小さくなるようにした。
第1の発明は、電力の供給により発熱する第1発熱体及び第2発熱体を有するとともに、通過する外部空気を加熱するように構成された電気式ヒータと、
上記電気式ヒータが配置される空気流路を有するケーシングと、
上記電気式ヒータを制御する空調制御装置とを備え、
上記ケーシングの空気流路に導入された空調用空気を、上記電気式ヒータを通過させてから車室の各部に供給するように構成された車両用空調装置において、
上記第1発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が低い部位に配置され、
上記空調制御装置は、上記第1発熱体及び上記第2発熱体の一方に電力を供給する低暖房制御と、上記第1発熱体及び上記第2発熱体に電力を供給する高暖房制御と、上記低暖房制御時に上記高暖房制御に切り替える前、上記第1発熱体に先に電力を供給した後、該第1発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第2発熱体に電力を供給する第1暖房能力切替制御とを行うように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、電気式ヒータの第1発熱体が空気流路の風速の低い部分に配置されるので、第1発熱体にのみ電力を供給した場合は、風速の高い部位に配置される第2発熱体にのみ電力を供給する場合に比べて暖房能力が低くなる。第1発熱体及び第2発熱体の一方に電力を供給する低暖房制御時に、第1発熱体及び第2発熱体に電力を供給する高暖房制御に切り替える前、第1発熱体に先に電力を供給した後、第1発熱体への電力供給を停止するとともに、第2発熱体に電力を供給することで、暖房能力が徐々に高まるので、低暖房制御から高暖房制御に切り替わった前後において吹出空気の温度変化を小さくすることが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記電気式ヒータは、電力の供給により発熱する第3発熱体を有し、
上記第3発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が高い部位に配置され、
上記空調制御装置は、低暖房制御において、上記第1発熱体、上記第2発熱体及び上記第3発熱体の1つにのみ電力を供給するように構成され、第1暖房能力切替制御において、上記第1発熱体に先に電力を供給した後、該第1発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第2発熱体に電力を供給する制御と、当該制御の後、上記第2発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第3発熱体に電力を供給する制御とを行うように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、第1発熱体、第2発熱体及び第3発熱体を用いることで暖房能力の増大変化をより一層小さくすることが可能になる。
第3の発明は、電力の供給により発熱する第1発熱体及び第2発熱体を有するとともに、通過する外部空気を加熱するように構成された電気式ヒータと、
上記電気式ヒータが配置される空気流路を有するケーシングと、
上記電気式ヒータを制御する空調制御装置とを備え、
上記ケーシングの空気流路に導入された空調用空気を、上記電気式ヒータを通過させてから車室の各部に供給するように構成された車両用空調装置において、
上記第1発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が低い部位に配置され、
上記空調制御装置は、上記第1発熱体及び上記第2発熱体の一方に電力を供給する低暖房制御と、上記第1発熱体及び上記第2発熱体に電力を供給する高暖房制御と、上記高暖房制御から上記低暖房制御に切り替えられた際、上記第2発熱体に先に電力を供給した後、該第2発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第1発熱体に電力を供給する第2暖房能力切替制御とを行うように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、電気式ヒータの第2発熱体が空気流路の風速の高い部分に配置されるので、第2発熱体にのみ電力を供給した場合は、風速の低い部位に配置される第1発熱体にのみ電力を供給する場合に比べて暖房能力が高くなる。高暖房制御から低暖房制御に切り替えられた際、第2発熱体に先に電力を供給した後、第2発熱体への電力供給を停止するとともに、第1発熱体に電力を供給することで、暖房能力が徐々に低くなるので、高暖房制御から低暖房制御に切り替わった前後において吹出空気の温度変化を小さくすることが可能になる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記電気式ヒータは、電力の供給により発熱する第3発熱体を有し、
上記第3発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が高い部位に配置され、
上記空調制御装置は、低暖房制御において、上記第1発熱体、上記第2発熱体及び上記第3発熱体の1つにのみ電力を供給するように構成され、第2暖房能力切替制御において、上記第3発熱体に先に電力を供給した後、該第3発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第2発熱体に電力を供給する制御と、当該制御の後、上記第2発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第1発熱体に電力を供給する制御とを行うように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、第1発熱体、第2発熱体及び第3発熱体を用いることで暖房能力の低減変化をより一層小さくすることが可能になる。
第1の発明によれば、低暖房制御時に高暖房制御に切り替える前、風速の低い部位に配置されている第1発熱体に先に電力を供給した後、第1発熱体への電力供給を停止するとともに、風速の高い部位に配置されている第2発熱体に電力を供給するようにしたので、暖房能力の切替前後で吹出空気の温度が大きく変化してしまうのを防止して乗員が違和感を感じないようにすることができるとともに、快適性を向上させることができる。
第2の発明によれば、互いに風速の異なる部位に配置された第1発熱体、第2発熱体及び第3発熱体を用いることで、暖房能力を増大させる際の吹出空気の温度変化をより一層小さくすることができる。
第3の発明によれば、高暖房制御から低暖房制御に切り替えられた際、風速の高い部位に配置されている第2発熱体に先に電力を供給した後、第2発熱体への電力供給を停止するとともに、風速の低い部位に配置されている第1発熱体に電力を供給するようにしたので、暖房能力の切替前後で吹出空気の温度が大きく変化してしまうのを防止して乗員が違和感を感じないようにすることができるとともに、快適性を向上させることができる。
第4の発明によれば、互いに風速の異なる部位に配置された第1発熱体、第2発熱体及び第3発熱体を用いることで、暖房能力を低減させる際の吹出空気の温度変化をより一層小さくすることができる。
実施形態に係る車両用空調装置の内部構造を示す断面図である。 電気式ヒータの正面図である。 車両用空調装置のブロック図である。 暖房能力を低下させる場合の空調制御装置による制御内容を示すフローチャートである。 暖房能力を増加させる場合の空調制御装置による制御内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1の断面図である。この車両用空調装置1は、例えば自動車の車室前部に設けられたインストルメントパネル(図示せず)内に収容されるようになっている。
尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
車両用空調装置1は、空調ユニット2と、空調制御装置3とを備えている。空調ユニット2は、送風ファン10と、冷却用熱交換器としてのエバポレータ11と、電気式ヒータ12と、エアミックスダンパ13と、ヒートダンパ14と、デフ/ベント切替ダンパ15と、ケーシング16とを備えており、エバポレータ11、電気式ヒータ12、エアミックスダンパ13、ヒートダンパ14及びデフ/ベント切替ダンパ15はケーシング16に収容されている。
ケーシング16は、例えば樹脂材等を成形してなるものである。ケーシング16の上部には、送風ファン10を収容するファンハウジング20が形成されている。送風ファン10は、送風モータ10aによって駆動されるようになっている。送風モータ10aは空調制御装置3によって制御されるようになっている。エバポレータ11及び電気式ヒータ12は、ファンハウジング20の下方に収容されるようになっている。
ファンハウジング20の側壁部には、図示しないが車室内の空気と車室外の空気とを切り替えて導入するための内外気切替ボックスが設けられている。内外気切替ボックスから導入された空調用空気はファンハウジング20の内部に導入されるようになっている。
ケーシング16のファンハウジング20の上部には、デフロスタ口22及びベント口23が形成されている。さらに、ケーシング16の後側下部には、ヒート口24が形成されている。
デフロスタ口22は、図示しないデフロスタダクトを介してインストルメントパネルのデフロスタ吹出口に接続されており、主にフロントウインドの内面に調和空気を供給するためのものである。ベント口23は、図示しないベントダクトを介してインストルメントパネルのベント吹出口に接続されており、主に乗員の上半身に調和空気を供給するためのものである。ベント吹出口は、インストルメントパネルの左右両側と中央部にそれぞれ設けられている。ヒート口24は、図示しないフットダクトを介して乗員の足下に調和空気を供給するためのものである。フットダクトは、前席だけでなく、後席まで延びるものであってもよい。
ケーシング16内には、空気流路Rが形成されている。空気流路Rは、ファンハウジング20から延びる冷風通路R1と、冷風通路R1の下流端から分岐して下へ延びる温風通路R2と、冷風通路R1の下流端の上側及び温風通路R2の下流端が連通するエアミックス空間R3と、エアミックス空間R3に連通して上方へ延びる上側通路R4と、エアミックス空間R3に連通して下方へ延びる下側通路R5とが形成されている。
冷風通路R1は、ケーシング16の前側から後方へ向かって延びており、中途部に上記エバポレータ11が配設され、このエバポレータ11によって冷風を生成する通路である。エバポレータ11は、冷凍サイクル装置の冷媒蒸発器を構成しており、複数のチューブ及びフィンを有するチューブアンドフィンタイプの熱交換器である。エバポレータ11は、チューブが上下方向に延びる姿勢とされて冷風通路R1を横切るように配置されている。ケーシング16に導入された空調用空気の略全量がエバポレータ11を通過する。
ケーシング16の底壁部には、エバポレータ11で発生した凝縮水を排水するためのドレン部16aが設けられている。
尚、冷風通路R1は、冷凍サイクル装置の圧縮機が作動している場合には冷風を生成し、圧縮機が停止している場合には冷風を生成しないが、この実施形態ではいずれの場合も冷風通路R1と呼ぶことにする。
温風通路R2は、ケーシング16内部において後側の下半部に形成されている。温風通路R2の上流端は、ケーシング16の上下方向中間部に位置している。ケーシング16の底壁部には、冷風通路R1と温風通路R2との境界部分に、上方(ケーシング16内)へ膨出する膨出部16bが形成されている。
温風通路R2は、下流側がUターンして上方へ向かって斜め前側へ延びている。温風通路R2の中途部には、電気式ヒータ12が配設されている。温風通路R2は、電気式ヒータ12によって温風を生成する通路である。温風通路R2を流れる空気の略全量が電気式ヒータ12を通過するようになっており、電気式ヒータ12は、上部が下部よりも後側に位置するように傾斜配置されている。
図2にも示すように、電気式ヒータ12は、上部発熱体31と、中間発熱体32と、下部発熱体33と、これらを一体化する固定部材34とを備えている。上部発熱体31は、複数のPTC素子31aと、複数のフィン31bとが交互に上下方向に並設されてなるものである。フィン31bは、例えばコルゲートフィン等で構成することができるものであり、外部空気が流通可能となっている。フィン31bを通過する外部空気がPTC素子31aの熱によって加熱されることで温風が生成される。中間発熱体32も複数のPTC素子32aと、フィン32bとが交互に並設されてなるものである。下部発熱体33も複数のPTC素子33aと、フィン33bとが交互に並設されてなるものである。
上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33のPTC素子31a、32a、33aは詳細は後述するが空調制御装置3によって制御されるようになっている。PTC素子31a、32a、33aにそれぞれ電力を供給することにより、上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33がそれぞれ発熱するようになっている。この実施形態では、上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33に同じ電力を供給した場合の単位時間当たりの発熱量は略等しく設定されている。
図1に仮想線で示すように、温風通路R2の電気式ヒータ12が配設された部位の断面Xは、電気式ヒータ12の傾斜角度と同じように上部が下部よりも後側に位置するように傾斜している。断面Xにおける風速分布は、同図に白抜きの矢印で示すように、断面Xの上下方向中間部が最も速く、また、断面Xの下部が最も遅く、また、断面Xの上部が上下方向中間部と下部との間の風速となっている。
温風通路R2の断面Xにおける下部の風速が最も遅い理由は、ケーシング16の底壁部に膨出部16bが形成されていて、冷風通路R1の冷風が断面Xにおける下部へ流れにくくなっているからである。断面Xにおける上下方向中間部の風速が最も速い理由は、温風通路R2の中心線が位置しており、実線の矢印で示すように主流が通るからである。断面Xにおける上部の風速が上下方向中間部よりも遅くなる理由は、温風通路R2の内壁に近いことと、後述するエアミックスダンパ13が回動することによるが、底壁部の膨出部16bのような邪魔になるものがないので、断面Xの下部に比べると風速は速い。
電気式ヒータ12の上部発熱体31は、温風通路R2の断面Xの上部に位置することになる。また、中間発熱体32は、温風通路R2の断面Xの上下方向中間部に位置することになる。また、下部発熱体33は、温風通路R2の断面Xの下部に位置することになる。温風通路R2の断面Xの風速分布が上記のように設定されているので、電気式ヒータ12の下部発熱体(第1発熱体)33は、温風通路R2における上部発熱体(第2発熱体)31及び中間発熱体32の配置部位よりも風速が低い部位に配置される。また、中間発熱体32(第3発熱体)は、温風通路R2における上部発熱体31の配置部位よりも風速が高い部位に配置されることになる。
このため、上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33のうち、中間発熱体32を通過する単位時間当たりの空気量が最も多くなり、また、下部発熱体33を通過する単位時間当たりの空気量が最も少なくなる。従って、上部発熱体31にのみ電力を供給する場合と、中間発熱体32にのみ電力を供給する場合と、下部発熱体33にのみ電力を供給する場合とを比べたときに、中間発熱体32にのみ電力を供給する場合が最も暖房能力が高まり、下部発熱体33にのみ電力を供給する場合が最も暖房能力が低くなる。
ケーシング16内部の上下方向中央部近傍には、電気式ヒータ12の上部を保持する上側保持部27が設けられている。ケーシング16内部の上側保持部27よりも後側には、温風通路R2と、下側通路R5とを区画するための区画壁28が設けられている。区画壁28は、ケーシング16の下壁部の後側から上方へ延び、温風通路R2の電気式ヒータ12よりも下流側部分を区画形成している。区画壁28の略下半部は、上側へ行くほど後に位置するように傾斜する一方、略上半部は、上側へ行くほど前に位置するように傾斜している。このように区画壁28を形成したことで、温風通路R2において電気式ヒータ12を通過した後の温風は上方へ向かって斜め前方に流れるようになる。
エアミックス空間R3は、ケーシング16内部において温風通路R2の上方に位置しており、温風と冷風とを混合して調和空気を生成するための空間である。
上側通路R4の上流端開口41は、エアミックス空間R3の上部に連通している。上側通路R4は、上方へ延びており、上側通路R4の下流側は前後方向に分岐している。上側通路R4の下流側の前側にはデフロスタ口22が形成され、後側にはベント口23が形成されている。
下側通路R5の上流端開口42は、エアミックス空間R3の後部に連通しており、上側通路R4の上流端開口41の後側に位置している。つまり、上側通路R4の上流端開口41と下側通路R5の上流端開口42とは隣接している。下側通路R5は、下方へ延びており、下流端部にヒート口24が形成されている。
エアミックスダンパ13は、エアミックス空間R3に流入する冷風量及び温風量を変更することによって調和空気の温度を調整するためのものであり、左右方向に延びる回動軸13aと、回動軸13aの径方向に延びる閉塞板部13bとを備えている。
回動軸13aは、ケーシング16の側壁部に対し左右方向に延びる中心線周りに回動可能に支持されている。回動軸13aには、ケーシング16の外部に配設されるアクチュエータ4が連結されている。アクチュエータ4は、空調制御装置3によって制御される。
エアミックスダンパ13の回動軸13aは、上側保持部27の前部近傍に位置している。閉塞板部13bは、回動軸13aの回動によって上下方向に揺動するようになっている。
閉塞板部13bは、上方へ揺動すると、冷風通路R1の下流端の上側部分を閉じ、温風通路R2の上流端を開ける。閉塞板部13bが冷風通路R1の下流端の上側部分を閉じると、冷風通路R1からエアミックス空間R3に冷風が流入しなくなり、冷風通路R1の冷風は温風通路R2に流入して加熱されてからエアミックス空間R3に流入するので、暖房を行うことができる。
一方、閉塞板部13bは、下方へ揺動すると、温風通路R2の上流端を閉じ、冷風通路R1の下流端の上側部分を開ける。閉塞板部13bが温風通路R2の上流端を閉じると、冷風通路R1から温風通路R2に冷風が流入しなくなり、冷風通路R1の冷風はエアミックス空間R3に流入するようになるので、冷房を行うことができる。つまり、エアミックスダンパ13の回動角度によってエアミックス空間R3に流入する冷風量及び温風量が変更される。
ヒートダンパ14は、左右方向に延びる支軸を介してケーシング16の側壁部に回動可能に支持されている。ヒートダンパ14は、上側通路R4の上流端開口41と、下側通路R5の上流端開口42との一方の閉じ、かつ、他方を開いた状態、または、両方を開いた状態とすることができるようになっている。
上側通路R4の上流端開口41を開き、かつ、下側通路R5の上流端開口42を閉じると、上側通路R4へ主に調和空気が流れる吹出モードとなる。この吹出モードでは、調和空気を下側通路R5に僅かに洩らすようにしてもよいし、全量を上側通路R4に流すようにしてもよい。
一方、図示しないが、上側通路R4の上流端開口41を閉じ、かつ、下側通路R5の上流端開口42を開くと、下側通路R5へ調和空気が流れる吹出モードとなる。また、上側通路R4の上流端開口41及び下側通路R5の上流端開口42の両方を開くと、上側通路R4及び下側通路R5へ調和空気が流れる吹出モードとなる。
デフ/ベント切替ダンパ15は、デフロスタ口22及びベント口23の一方を閉じ、他方の開くことによって吹出モードを切り換えるためのものであり、左右方向に延びる支軸を介してケーシング16の側壁部に回動可能に支持されている。デフ/ベント切替ダンパ15と上記ヒートダンパ14とはリンク機構により連動するようになっている。尚、ヒートダンパ14及びデフ/ベント切替ダンパ15は、アクチュエータで動作させるようにしてもよいし、乗員が操作ワイヤを操作して動作させるようにしてもよい。
ヒートダンパ14及びデフ/ベント切替ダンパ15の動きは、周知のリンク機構が有するカムの形状によって設定できる。この実施形態では、ヒートダンパ14が下側通路R5を閉じ、デフ/ベント切替ダンパ15がデフロスタ口22を閉じるベントモード、ヒートダンパ14が上側通路R4及び下側通路R5を開き、デフ/ベント切替ダンパ15がベント口23を閉じるデフ/フットモード、ヒートダンパ14が上側通路R4及び下側通路R5を開き、デフ/ベント切替ダンパ15がデフロスタ口22を閉じるバイレベルモード、ヒートダンパ14が下側通路R5を閉じ、デフ/ベント切替ダンパ15がベント口23を閉じるデフロスタモード、ヒートダンパ14が上側通路R4を閉じるフットモード等の吹出モードに切り替えることができるようになっている。
次に、空調制御装置3による制御について説明する。空調制御装置3は、周知の中央演算処理装置やROM、RAM等で構成されたマイクロコンピュータである。空調制御装置3には、図示しないが、外気温度センサ、日射センサ、内気温度センサ、水温センサ等の各種センサと、車室内の温度設定スイッチ、風量切替スイッチ等の各種スイッチ、冷凍サイクル装置が接続されている。また、図3に示すように、空調制御装置3には、送風モータ10a、アクチュエータ4の他、電気式ヒータ12の上部発熱体31への電力供給状態と遮断状態とを切り替える第1通電開閉器5と、中間発熱体32への電力供給状態と遮断状態とを切り替える第2通電開閉器6と、下部発熱体33への電力供給状態と遮断状態とを切り替える第3通電開閉器7とが接続されている。そして、空調制御装置3は所定のプログラムに従って動作し、送風モータ10a、アクチュエータ4、第1〜第3通電開閉器5〜7等を制御する。
空調制御装置3は、乗員の設定温度や外気温等に基づいて、エアミックスダンパ13の目標開度を演算して設定する。暖房が必要であると判断した場合には、エアミックスダンパ13の閉塞板部13bの上方への揺動量が大きく(温風通路R2の開度が大きく)なるようにエアミックスダンパ13の目標開度を設定し、一方、冷房が必要であると判断した場合には、エアミックスダンパ13の閉塞板部13bの下方への揺動量が大きく(温風通路R2の開度が小さく)なるようにエアミックスダンパ13の目標開度を設定する。そして、空調制御装置3は、目標開度の演算後、アクチュエータ4に対して動作信号を出力してエアミックスダンパ13を回動させる。
この実施形態の説明では、エアミックスダンパ13の開度が「大きい」とは、温風通路R2の開度が大きいことをいい、エアミックスダンパ13の開度が「小さい」とは、温風通路R2の開度が小さいことをいうものとする。
エアミックスダンパ13の目標開度は、空調装置1の作動中、所定の極めて短いサイクルで繰り返し演算されて設定される。例えば、乗員が設定温度を上げた場合には、エアミックスダンパ13の目標開度が大きくなるように設定し直す。また、暖房を開始してある程度の時間が経過した場合のように、車室内の温度が安定してきたら、暖房開始直後に比べて、エアミックスダンパ13の目標開度が小さくなるように設定する。
また、空調制御装置3は、暖房が必要であると判断した場合には、電気式ヒータ12を作動させる。このとき、例えば冬季で外気温が低い環境の中で長時間放置されていた場合のように車室内の温度が乗員の設定温度と比べて大きく離れている場合には、空調制御装置3は最大暖房能力が必要であるとして、第1〜第3通電開閉器5〜7を閉にして上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33の全てに電力を供給する。
一方、空調装置1がOFF状態となった場合や、冷房状態の場合には、第1〜第3通電開閉器5〜7を開にして上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33の電力供給を遮断する。また、空調制御装置3は要求される暖房能力に応じて第1〜第3通電開閉器5〜7に対し個別に異なるタイミングでも制御信号を出力することができるようになっている。
空調制御装置3は、基本的には、暖房能力が低くてよい場合には、上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33のいずれか1つにのみ電力を供給する(低暖房制御)。このとき、最も低い暖房能力でよい場合には、下部発熱体33にのみ電力を供給し、低い暖房能力の中でも若干高めの能力が必要な場合には、上部発熱体31にのみ電力を供給し、さらに高めの能力が必要な場合には、中間発熱体32にのみ電力を供給する。
一方、高い暖房能力が必要な場合には、上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33のいずれか2つにのみ電力を供給する(高暖房制御)。このとき、高い暖房能力の中でも、低めの暖房能力でよい場合には、上部発熱体31及び下部発熱体33に電力を供給し、若干高めの能力が必要な場合には、中間発熱体32及び下部発熱体33に電力を供給し、さらに高めの能力が必要な場合には、上部発熱体31及び中間発熱体32に電力を供給する。
以下、空調制御装置3による具体的な制御について、図4及び図5に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。図4に示すフローチャートは、最大暖房能力よりも低いが高めの暖房能力で運転中に暖房能力を低下させる場合の制御を示している。
フローチャートのステップSA1では、送風ファン10による送風が行われているか否かを判定する。ステップSA1の判定は、例えば空調スイッチのON/OFF等に基づいて判定することができる。ステップSA1でNOと判定されて送風が行われていない場合には、ステップSA2に進んで上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33の電力を供給を遮断する。これにより、電気式ヒータ12の異常過熱を防止できる。
一方、ステップSA1でYESと判定された場合には、ステップSA3に進み、エアミックスダンパ13の開度が大であるか否かを判定する。ステップSA3でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が大であるということは、高い暖房能力が要求されているということであり、ステップSA4に進んで上部発熱体31及び中間発熱体32に電力を供給し、下部発熱体33への電力供給は遮断する(高暖房制御)。
ステップSA3でNOと判定された場合には、低暖房制御を行う。すなわち、ステップSA3からステップSA5へ進み、エアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、その中開度の範囲内で最大側にあるか否かを判定する。ステップSA5でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、大きめであるということは、強めの暖房能力が要求されているということであり、ステップSA6に進んで中間発熱体32に電力を供給し、上部発熱体31及び下部発熱体33への電力供給を遮断する。中間発熱体32にのみ電力を供給することで、上部発熱体31や下部発熱体33にのみ電力を供給する場合に比べて大きな暖房能力が得られる。
ステップSA5でNOと判定された場合には、ステップSA7に進み、エアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、その中開度の範囲内で最小側にあるか否かを判定する。ステップSA7でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、小さめであるということは、ステップSA5で判定した場合よりも弱めの暖房能力が要求されているということであり、ステップSA8に進んで上部発熱体31に電力を供給し、中間発熱体32及び下部発熱体33への電力供給を遮断する。上部発熱体31にのみ電力を供給することで、中間発熱体32にのみ電力を供給する場合に比べて小さい暖房能力であるが、下部発熱体33にのみ電力を供給する場合に比べて大きな暖房能力が得られる。
ステップSA7でNOと判定された場合には、ステップSA9に進み、エアミックスダンパ13の開度が小であるか否かを判定する。ステップSA9でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が小であるということは、ステップSA7で判定した場合よりも弱めの暖房能力でよいということであり、ステップSA10に進んで下部発熱体33にのみ電力を供給し、上部発熱体31及び中間発熱体32への電力供給を遮断する。下部発熱体33にのみ電力を供給することで、上部発熱体31や中間発熱体32にのみ電力を供給する場合に比べて小さい暖房能力となる。
したがって、高暖房制御から低暖房制御に切り替えた際、電気式ヒータ12による暖房能力が徐々に低くなるので、高暖房制御から低暖房制御に切り替わった前後において吹出空気の温度変化を小さくすることが可能になる。
また、エアミックスダンパ13が最大開度にあるときには、上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33の全てに電力を供給しており、この状態からエアミックスダンパ13の開度が小さくなると、暖房能力を低下させていく。暖房能力を最大から低下させる場合には、まず、上部発熱体31及び中間発熱体32に電力を供給し、下部発熱体33の電力供給を遮断する。その後、中間発熱体32及び下部発熱体33に電力を供給し、上部発熱体31の電力供給を遮断する。しかる後、上部発熱体31及び下部発熱体33に電力を供給し、中間発熱体32の電力供給を遮断する。これにより、最大暖房から高暖房制御に切り替わった前後において吹出空気の温度変化を小さくすることが可能になる。
また、図5に示すフローチャートは、低い暖房能力で運転中に暖房能力を高める場合の制御を示している。
フローチャートのステップSB1では、図4に示すフローチャートと同様な判定を行う。ステップSB1でNOと判定されて送風が行われていない場合には、ステップSB2に進んで上部発熱体31、中間発熱体32及び下部発熱体33の電力を供給を遮断する。
一方、ステップSB1でYESと判定された場合には、ステップSB3に進み、エアミックスダンパ13の開度が小であるか否かを判定する。ステップSB3でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が小であるということは、低い暖房能力が要求されているということであり、ステップSB4に進んで下部発熱体33に電力を供給し、上部発熱体31及び中間発熱体32への電力供給は遮断する(低暖房制御)。
ステップSB3でNOと判定された場合には、ステップSB5に進み、エアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、その中開度の範囲内で最小側にあるか否かを判定する。ステップSB5でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、小さめであるということは、ステップSB3で判定した場合よりも強めの暖房能力が要求されているということであり、ステップSB6に進んで上部発熱体31に電力を供給し、中間発熱体32及び下部発熱体33への電力供給を遮断する。上部発熱体31にのみ電力を供給することで、下部発熱体33にのみ電力を供給する場合に比べて大きな暖房能力が得られるが、中間発熱体32にのみ電力を供給する場合に比べて小さな暖房能力が得られる。
ステップSB5でNOと判定された場合には、ステップSB7に進み、エアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、その中開度の範囲内で最大側にあるか否かを判定する。ステップSB7でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が中開度、かつ、大きめであるということは、ステップSB5で判定した場合よりも強めの暖房能力が要求されているということであり、ステップSB8に進んで中間発熱体32に電力を供給し、上部発熱体31及び下部発熱体33への電力供給を遮断する。中間発熱体32にのみ電力を供給することで、上部発熱体31や下部発熱体33にのみ電力を供給する場合に比べて大きな暖房能力が得られる。
ステップSB7でNOと判定された場合には、ステップSB9に進み、エアミックスダンパ13の開度が大であるか否かを判定する。ステップSB9でYESと判定されてエアミックスダンパ13の開度が大であるということは、ステップSB7で判定した場合よりも強めの暖房能力が必要ということであり、ステップSB10に進んで高暖房制御を行う。ステップSB10では、上部発熱体31及び中間発熱体32に電力を供給し、下部発熱体33への電力供給を遮断する。
したがって、低暖房制御から高暖房制御に切り替える前、電気式ヒータ12による暖房能力が徐々に高くなるので、低暖房制御から高暖房制御に切り替わった前後において吹出空気の温度変化を小さくすることが可能になる。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用空調装置1によれば、低暖房制御から高暖房制御に切り替える前、風速の低い部位に配置されている下部発熱体33に先に電力を供給した後、下部発熱体33への電力供給を停止するとともに、風速の高い部位に配置されている上部発熱体31や中間発熱体32に電力を供給するようにしたので、暖房能力の切替前後で吹出空気の温度が大きく変化してしまうのを防止して乗員が違和感を感じないようにすることができるとともに、快適性を向上させることができる。
また、高暖房制御から低暖房制御に切り替えられた際、風速の高い部位に配置されている中間発熱体32に先に電力を供給した後、中間発熱体32への電力供給を停止するとともに、風速の低い部位に配置されている上部発熱体31や下部発熱体33に電力を供給するようにしたので、暖房能力の切替前後で吹出空気の温度が大きく変化してしまうのを防止して乗員が違和感を感じないようにすることができるとともに、快適性を向上させることができる。
尚、上記実施形態では、電気式ヒータ12が3つの発熱体31〜33を有している場合について説明したが、これに限らず、図示しないが、例えば上部発熱体と下部発熱体の2つの発熱体を有する電気式ヒータであってもよいし、4つ以上の発熱体を有する電気式ヒータであってもよい。
また、上記実施形態では、送風ファン10を電気式ヒータ12と同じケーシング16に収容したフルセンタタイプの空調装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、送風ファンを電気式ヒータ12と別のケーシングに収容して車幅方向に一方側に配置したセミセンタタイプの空調装置に本発明を適用することも可能である。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば、電気自動車等に搭載することができる。
1 車両用空調装置
3 空調制御装置
10 送風ファン
11 エバポレータ
12 電気式ヒータ
13 エアミックスダンパ
16 ケーシング
31 上部発熱体(第2発熱体)
32 中間発熱体(第3発熱体)
33 下部発熱体(第1発熱体)
R 空気流路

Claims (4)

  1. 電力の供給により発熱する第1発熱体及び第2発熱体を有するとともに、通過する外部空気を加熱するように構成された電気式ヒータと、
    上記電気式ヒータが配置される空気流路を有するケーシングと、
    上記電気式ヒータを制御する空調制御装置とを備え、
    上記ケーシングの空気流路に導入された空調用空気を、上記電気式ヒータを通過させてから車室の各部に供給するように構成された車両用空調装置において、
    上記第1発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が低い部位に配置され、
    上記空調制御装置は、上記第1発熱体及び上記第2発熱体の一方に電力を供給する低暖房制御と、上記第1発熱体及び上記第2発熱体に電力を供給する高暖房制御と、上記低暖房制御時に上記高暖房制御に切り替える前、上記第1発熱体に先に電力を供給した後、該第1発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第2発熱体に電力を供給する第1暖房能力切替制御とを行うように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    上記電気式ヒータは、電力の供給により発熱する第3発熱体を有し、
    上記第3発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が高い部位に配置され、
    上記空調制御装置は、低暖房制御において、上記第1発熱体、上記第2発熱体及び上記第3発熱体の1つにのみ電力を供給するように構成され、第1暖房能力切替制御において、上記第1発熱体に先に電力を供給した後、該第1発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第2発熱体に電力を供給する制御と、当該制御の後、上記第2発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第3発熱体に電力を供給する制御とを行うように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 電力の供給により発熱する第1発熱体及び第2発熱体を有するとともに、通過する外部空気を加熱するように構成された電気式ヒータと、
    上記電気式ヒータが配置される空気流路を有するケーシングと、
    上記電気式ヒータを制御する空調制御装置とを備え、
    上記ケーシングの空気流路に導入された空調用空気を、上記電気式ヒータを通過させてから車室の各部に供給するように構成された車両用空調装置において、
    上記第1発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が低い部位に配置され、
    上記空調制御装置は、上記第1発熱体及び上記第2発熱体の一方に電力を供給する低暖房制御と、上記第1発熱体及び上記第2発熱体に電力を供給する高暖房制御と、上記高暖房制御から上記低暖房制御に切り替えられた際、上記第2発熱体に先に電力を供給した後、該第2発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第1発熱体に電力を供給する第2暖房能力切替制御とを行うように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載の車両用空調装置において、
    上記電気式ヒータは、電力の供給により発熱する第3発熱体を有し、
    上記第3発熱体は、上記空気流路における上記第2発熱体の配置部位よりも風速が高い部位に配置され、
    上記空調制御装置は、低暖房制御において、上記第1発熱体、上記第2発熱体及び上記第3発熱体の1つにのみ電力を供給するように構成され、第2暖房能力切替制御において、上記第3発熱体に先に電力を供給した後、該第3発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第2発熱体に電力を供給する制御と、当該制御の後、上記第2発熱体への電力供給を停止するとともに、上記第1発熱体に電力を供給する制御とを行うように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
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