JP2014124447A - おむつ用サイドパネル、おむつ、おむつ用サイドパネルの製造方法、及びサイドパネル用ウェブ - Google Patents

おむつ用サイドパネル、おむつ、おむつ用サイドパネルの製造方法、及びサイドパネル用ウェブ Download PDF

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Abstract

【課題】着脱の容易さを損なうことなく、着用者の腰部及び脚部に対する密着性を更に向上させる。
【解決手段】サイドパネル3は、腹側から背側にかけて着用者の股部をシート状の本体部で覆うおむつに用いられ、本体部の腹側端部と本体部の背側端部とを着用者の腰部の左右で着脱自在に連結する。サイドパネル3は、伸縮自在な素材からなり、一方向に沿った帯状を呈し、一方向に伸縮自在な伸縮部Eと、伸縮部Eにおける上記一方向の一端側に設けられ、本体部の背側端部に固定される固定部Aと、伸縮部Eにおける上記一方向の他端側に設けられ、本体部の腹側端部に着脱自在に接合される着脱部Bと、上記一方向に直交する方向での中央位置における固定部Aと着脱部Bとの距離は、上記一方向に直交する方向で中央位置を挟む両脇位置における固定部Aと着脱部Bとの距離よりも大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、おむつ用サイドパネル、おむつ、おむつ用サイドパネルの製造方法、及びサイドパネル用ウェブに関する。
特許文献1には、展開型のおむつであって、腹側及び背側の少なくとも一方の側縁部には伸縮性が付与され、該一方の伸縮性側縁部の外方縁側にファスニングテープが固定され取り付けられたものが開示されている。
特開2010−136788号公報
上述した従来のおむつは容易に装着することができる。一方、おむつには、着用中の漏れ出しを確実に防止することが求められ、着用者の腰部及び着用者の脚部への密着性が重要である。このため、従来のおむつには、着脱の容易さを損なうことなく、着用者の腰部及び脚部に対する密着性を更に向上させることが望まれる。
本発明は、一つの態様において、腹側から背側にかけて着用者の股部をシート状の本体部で覆うおむつに用いられ、本体部の腹側端部と本体部の背側端部とを着用者の腰部の左右で着脱自在に連結するためのサイドパネルであって、伸縮自在な素材からなり、一方向に沿った帯状を呈し、一方向に伸縮自在な帯状の伸縮部と、伸縮部における上記一方向の一端側に設けられ、本体部の腹側端部及び背側端部のいずれか一方に固定される固定部と、伸縮部における上記一方向の他端側に設けられ、本体部の腹側端部及び背側端部の他方に着脱自在に接合される着脱部と、を備え、上記一方向に直交する方向での中央位置における固定部と着脱部との距離は、上記一方向に直交する方向で中央位置を挟む両脇位置における固定部と着脱部との距離よりも大きい。
他の態様において、着脱部は、面ファスナーの雄材又は雌材であり得る。
他の態様において、着脱部よりも先端側に設けられたつまみ部を更に有するものであり得る。
本発明の一側面において、上記おむつ用サイドパネルを備えるおむつが提供される。
他の側面において、上記おむつ用サイドパネルの製造方法であって、伸縮部となるテープ状のベース材に、着脱部となる接合材をベース材の中心線に対して周期的に蛇行する第1の蛇行線に沿って設け、接合材の蛇行の周期と略同期すると共に接合材の曲部の内縁よりも外側を通るような振幅で蛇行する第2の蛇行線に沿ってベース材を幅方向に分割し、分割された各片を第2の蛇行線の谷部に対応する位置で長手方向に分割する製造方法が提供される。
他の側面において、おむつ用サイドパネルに用いられるウェブであって、伸縮部となるテープ状のベース材と、ベース材の中心線に対して周期的に蛇行する第1の蛇行線に沿って設けられ、着脱部となる接合材と、を備える。
本発明によれば、着脱の容易さを損なうことなく、着用者の腰部及び脚部に対する密着性を更に向上させることができる。
展開型のおむつの斜視図である。 図1中のおむつの腹側端部と背側端部とを連結した状態を示す斜視図である。 図1中のおむつ用サイドパネルの平面図である。 図3中のIV−IV線に沿う断面図である。 おむつ用サイドパネルの製造に用いるテープ状のベース材(伸縮部材)を示す平面図である。 図5中のテープ状のベース材に面ファスナーを貼り付けた状態を示す平面図である。 図6中のテープ状のベース材を幅方向に分割した状態を示す平面図である。 図7中の各長片を長手方向に分割した状態を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの製造方法の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの製造方法の他の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの製造方法の他の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの製造方法の他の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの製造方法の他の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの他の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの他の変形例を示す平面図である。 おむつ用サイドパネルの他の変形例を示す平面図である。
以下、おむつ用サイドパネル、おむつ、おむつ用サイドパネルの製造方法及びサイドパネル用ウェブの好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。各図において、同一の要素又は同等の機能を有する要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。図1は展開型のおむつの斜視図であり、図2は図1中のおむつの腹側端部と背側端部とを連結した状態を示す斜視図である。
図1及び図2に示されるように、展開型のおむつ1は、腹側から背側にかけて着用者の股部を覆うシート状の本体部2と、本体部2の腹側端部2aと背側端部2bとを着用者の腰部の左右で着脱自在に連結する一対のサイドパネル3,3とを有している。以下、おむつ1の各部の説明において、おむつ1の着用者側の面を「内面」といい、その反対側の面を「外面」という。
本体部2は、液体不透過性の外側フィルム4と、外側フィルム4の内側に積層された液体透過性の内側フィルム5と、外側フィルム4と内側フィルム5との間に収容された液体吸収性の高分子吸収体6とを有している。本体部2の腹側端部2aの外面には、本体部2の幅方向に伸びる帯状の雌側面ファスナー(面ファスナーの雌材)7が設けられている。雌側面ファスナー7の表面には、フック体が係合する多数のループ体が設けられている。表面にループ体が設けられた雌側面ファスナー7に代えて、フック体を繊維に係合させることが可能な不織布等により構成された雌側面ファスナー7を用いてもよい。また、雌側面ファスナー7を設けるのに代えて、フック体が係合する多数のループ体が設けられた素材により外側フィルム4を構成してもよいし、フック体を繊維に係合させることが可能な不織布等により外側フィルム4を構成してもよい。
サイドパネル3は、背側端部2bから本体部2の幅方向に突出している。以下、サイドパネル3の「先端側」、「基端側」は、突出方向における先端側、基端側を意味する。サイドパネル3は、伸縮部Eと、固定部Aと、着脱部Bとを備える。伸縮部Eは、伸縮自在な素材のみからなり、サイドパネル3の突出方向に沿った帯状を呈し、サイドパネル3の突出方向に伸縮自在である。固定部Aは、伸縮部Eの基端側に設けられ、背側端部2bの外面に接着、縫い付け、溶着等によって固定されている。着脱部Bは、伸縮部Eの先端側に設けられ、腹側端部2aに着脱自在に接合される。なお、サイドパネル3は、おむつ1から突出するイヤーと、イヤーの先端に連なるタブとを含む要素である。
サイドパネル3は、伸縮自在な素材からなる伸縮部材8からなり、伸縮部材8の先端部8aの内面には雄側面ファスナー(面ファスナーの雄材)9が設けられている。雄側面ファスナー9の表面には、雌側面ファスナー7のループ体に係合する多数のフック体が設けられている。これにより、図2に示されるように、雄側面ファスナー9を雌側面ファスナー7に着脱自在に接合することが可能である。伸縮部材8の基端部8bは、固定部Aを構成する。雄側面ファスナー9は、着脱部Bを構成する。すなわち、着脱部Bは面ファスナーの雄材である。着脱部Bは面ファスナーの雌材であってもよい。この場合、腹側端部2aの外面には、面ファスナーの雄材が設けられる。
このように、伸縮部材8上に固定部A及び着脱部Bが形成され、伸縮部材8のうち固定部Aと着脱部Bの間の部分は伸縮部Eを構成する。サイドパネル3の構造はこれに限られず、例えば、互いに別個に形成された固定部A、伸縮部E及び着脱部Bが直列に連結された構造であってもよい。
図3及び図4に示されるように、伸縮部材8は、伸縮性を有するコアシート10と、それぞれ伸縮性を有し、コアシート10を挟むカバーシート11,12とで構成されている。コアシート10は、JIS K6301 に従って測定する永久伸びが30%以下(好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下)、JIS K6251−93に従って測定する破断強度が7MPa以上(好ましくは13MPa以上、より好ましくは20MPa以上)であるエラストマーからなることが好ましい。このようなエラストマーとしては、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、塩ビ系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。スチレン系熱可塑性エラストマーを用いる場合、JIS K7210−76で測定したメルトインデックス(200℃、5kg)は100g/10分以下(好ましくは50g/10分以下、より好ましくは30g/10分以下)であるものを用いることが好ましい。オレフィン系熱可塑性エラストマーを用いる場合、メルトインデックス(230℃、2.16kg)が50g/10分以下(好ましくは30g/10分以下、より好ましくは10g/10分以下)であるものを用いることが好ましい。
熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントとソフトセグメントとからなり、主にハードセグメントが分子拘束の機能を有する。スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントがポリスチレンであり、ソフトセグメントがポリブタジエン、ポリイソプレン又はこれらの水添物であるもの(拘束様式は凍結相)が挙げられる。オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントがポリエチレン又はポリプロピレンであり、ソフトセグメントがエチレンプロピレン系ゴム(EPDM、EPM、EEM)又は水添(スチレン)ブタジエンゴムであるもの(拘束様式は結晶相)が挙げられる。塩ビ系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントが結晶ポリ塩化ビニルであり、ソフトセグメントが非結晶ポリ塩化ビニル又はNBRであるもの(拘束様式は結晶相)が挙げられる。ウレタン系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントがウレタン構造であり、ソフトセグメントがポリエステル又はポリエーテルであるもの(拘束様式は水素結合又は結晶相)が挙げられる。エステル系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントがポリエステルであり、ソフトセグメントがポリエーテル又はポリエステルであるもの(拘束様式は結晶相)が挙げられる。アミド系熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメントがポリアミドであり、ソフトセグメントがポリエーテル又はポリエステルであるもの(拘束様式は水素結合又は結晶相)が挙げられる。
熱可塑性エラストマーは、1種のみからなるものであっても、2種以上の混合物であってもよく、インターペネトレーティングポリマーネットワーク(IPN)を形成していてもよく、動的加硫により製造されるものであってもよい。
ここで、スチレン系熱可塑性エラストマー及びオレフィン系熱可塑性エラストマーについて更に説明する。スチレン系熱可塑性エラストマーには、芳香族ビニル−共役ジエン(又はその不飽和結合の一部又は全てが水素添加されたもの)−芳香族ビニルブロック共重合体、を基本構造とする様々なタイプの3元系ブロックポリマー材料を使用することができる。芳香族ビニル重合体を構成するビニル単量体として望ましいのはスチレンである。また、共役ジエンを構成する単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサンジエン、が挙げられ、それらの不飽和結合の一部又は全ては、スチレン系熱可塑性エラストマーとして使用される時点で水素添加されていてもよい。
スチレン系熱可塑性エラストマーの代表的なものとしては、スチレン―イソプレン―スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン・エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)、スチレン−ブタジエン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SBBS)が挙げられる。これらのスチレン系エラストマーの構造としては、線状、放射状、星状であってもよい。
スチレン系熱可塑性エラストマーには、芳香族ビニル−共役ジエン(又はその不飽和結合の一部又は全てが水素添加されたもの)を基本構造とする2元系のブロックポリマーが含まれていてもよい。ただし、永久伸びを低くするために、このような2元系のブロックポリマーの量は、スチレン系熱可塑性エラストマー成分全体の重量を100重量%とした場合、10重量%以下であることが好ましく、3重量%以下であることがより好ましい。
更に、スチレン系熱可塑性エラストマーとしてSISを用いる場合は、SIS全体の重量を100重量%としたときのスチレンの比率が35重量%以上であることが好ましく、40重量%程度であることがより好ましい。また、スチレン系熱可塑性エラストマー中の2元系のブロックポリマーの比率は、スチレン系熱可塑性エラストマー全体の重量(つまり、SISとSIの2元系のブロックポリマーとの合計量)を100重量%として、10重量%以下であることが好ましく、3重量%以下であることがより好ましい。なお、そのスチレンドメインの形状としては、スフィア構造、シリンダー構造が好ましく、スフィア構造がより好ましい。
例えば、SISブロック共重合体としては、日本ゼオン社製、商品名Quintac(登録商標) SL−159(メルトインデックス20g/10分以下(200℃、5kg)、2元系ブロックポリマー1重量%以下、スチレン比率48重量%)、及び デキサコ社製、商品名Vector(登録商標) 4411(メルトインデックス40g/10分(200℃、5kg)、2元系ブロックポリマー1重量%以下、スチレン比率44重量%)75重量%と、クレイトン社製、商品名D1117(メルトインデックス33g/10分(200℃、5kg)、2元系ブロックポリマー33重量%、スチレン比率17重量%)25重量%と、の混合物等が挙げられる。
オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、単純ブレンド型TPO、インプラント化TPO、動的加硫型TPO等が挙げられる。インプラント化TPOにおいては、エチレン比率が14%以上であることが好ましい。また、好ましいオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、メタロセン触媒を用いて重合されたオレフィン系エラストマーブロック共重合体(VistaMaxx6102、重量比エチレン含有率:16%、メルトインデックス3g/10分(230℃ 2.16kg))が挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーやオレフィン系熱可塑性エラストマーには、上記重合体の他に、タッキファイヤー(粘着性付与剤)等の添加剤が含まれていてもよい。タッキファイヤーとしては、上記重合体との相溶性の良いものが好ましい。例えば、SIS共重合体に対しては、ロジン系、テルペン系、石油系等のタッキファイヤーを使用することが好ましい。2種以上のタッキファイヤーを組み合わせて使用してもよい。例えば、ロジン系タッキファイヤーとしては、荒川化学工業株式会社製、商品名パインクリスタル(登録商標)が挙げられる。テルペン系タッキファイヤーとしては、ヤスハラケミカル株式会社製、商品名YSポリスターが挙げられる。石油系タッキファイヤーとしては、CRAY VALLEY社製、商品名ウイングタックプラス、及び荒川化学工業株式会社製、商品名アルコン(登録商標)等が挙げられる。タッキファイヤーの量は、例えば、コアシート10の原料組成物の全量を基準として、約0.1〜約10重量%とすることができる。コアシート10の原料組成物は、更に、各種の添加剤(酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、着色剤、無機充填材、オイル等)を含んでいてもよい。
得られるサイドパネル3の柔らかさ及び外観の良さの観点から、伸縮部材8に用いられるコアシート10の坪量は60g/m以下であることが好ましく、50g/m以下であることがより好ましく、45g/m以下であることが更に好ましい。一方、サイドパネル3の耐久性を保つ観点から、コアシート10の坪量は20g/m以上であることが好ましく、30g/m以上であることがより好ましい。
コアシート10の厚さは、例えば約20〜約150μmである。サイドパネル3の柔らかさ及び身体へのしなやかな追従性の観点から、コアシート10の厚さは、60μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。一方、耐久性を保つために、コアシート10の厚さは、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましい。コアシート10は、一層構造であっても複数層構造であってもよい。複数層構造の場合、各層を異なるエラストマー含有組成物によって構成することができる。この場合、複数層のうち少なくとも1層は、上述した熱可塑性エラストマーから構成される。
伸縮部材8に通気性を付与するために、コアシート10には細孔加工(パーフォレーション加工)が施されていてもよい。この場合、コアシート10をなす熱可塑性エラストマーにSISブロック共重合体を用いると、細孔を起点としたコアシート10の裂けを抑制することができる。また、SISブロック共重合体を用いると、コアシート10とカバーシート11,12との接合強度を特に高めることができる。
カバーシート11,12は、例えば不織布である。カバーシート11,12を構成する繊維材料について特に制限はなく、従来から知られている種々の繊維材料を使用することができる。カバーシート11,12の伸縮性、柔らかさ、及び、肌触りの良さを得るために、カバーシート11,12を構成する繊維材料は、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維とポリオレフィン繊維とを混紡した混合繊維、ポリエチレンテレフタレートの芯材をポリエチレンで覆った同心型複合繊維、又はポリプロピレンの芯材をポリエチレンで覆った同心型複合繊維等であることが好ましい。ポリエステル繊維とポリオレフィン繊維とを混紡した混合繊維の混紡比について特に制限はないが、良好な伸縮性を得るために、ポリエステル繊維の比率がポリオレフィン繊維の比率よりも高いことが好ましい。例えば、混合繊維におけるポリエステル繊維の含有率は80重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であることがより好ましい。また、ポリプロピレンの芯材をポリエチレンで覆った同心型複合繊維におけるポリプロピレンとポリエチレンの比率(ポリプロピレン:ポリエチレン)は、重量比で75:25〜25:75とすることができ、65:35〜35:65とすることが好ましく、60:40〜40:60とすることがより好ましい。
カバーシート11,12の製造方法に関しても特に制限はなく、従来から知られている製造方法を用いることができるが、伸縮部材8に良好な伸長性を付与するために、スパンボンド法、スパンレース法、又はサーマルボンド法等を用いることが好ましい。更に、スパンレース法を用いると、カバーシート11,12の肌触りをより良好にすることができる。
カバーシート11,12のそれぞれの厚さは、例えば約30〜約200μmである。布様の風合い及び柔らかさを得るために、カバーシート11,12のそれぞれの厚さは150μm以下であることが好ましく、80μm以下であることがより好ましい。一方、耐久性を保つために、カバーシート11,12のそれぞれの厚さは30μm以上であることが好ましく、35μm以上であることがより好ましい。カバーシート11,12のそれぞれの目付けは、例えば約10〜約50g/mである。柔らかさを得るために、カバーシート11,12のそれぞれの目付けは40g/m以下であることが好ましく、35g/m以下であることがより好ましい。一方、耐久性を保つために、カバーシート11,12のそれぞれの目付けは12g/m以上であることが好ましく、15g/m以上であることがより好ましい。なお、伸縮部材8は、必ずしもコアシート10及びカバーシート11,12の3層構造である必要はなく、例えばコアシート10及びカバーシート11の2層構造であってもよいし、カバーシート11,12を有しないコアシート10のみからなる1層構造であってもよい。
図3に示されるように、本発明の一実施形態において、伸縮部材8の基端縁8cは直線状であり、伸縮部材8の突出方向に直交している。伸縮部材8の先端縁8dは先細り形状を呈している。具体的には、伸縮部材8の先端縁8dは、中央部分が両端側の部分よりも先端側に突出すると共に角部なく湾曲した形状を呈している。
雄側面ファスナー9は、伸縮部材8の先端縁8dの形状に倣って帯状に設けられており、伸縮部材8の一方のカバーシート11の表面に接着、縫い付け、溶着等によって固定されている。雄側面ファスナー9の形状を画成する先端縁9a及び基端縁9bは、いずれも中央部分が両端側の部分よりも先端側に突出すると共に角部なく湾曲した形状を呈しているが、雄側面ファスナー9の幅は中央部分から両端側に向かうに従って徐々に小さくなっている。このため、雄側面ファスナー9の中央部分の幅W2は、雄側面ファスナー9の両端側の部分の幅W1,W3よりも大きい。先端縁9aの両端ep2,ep2に対する先端縁9aの中央部分の突出長(両端ep2,ep2を結ぶ直線L7と先端縁9aの中央部分との距離)は、基端縁9bの両端ep1,ep1に対する基端縁9bの中央部分の突出長(両端ep1,ep1を結ぶ直線L6と基端縁9bの中央部分との距離)よりも大きい。先端縁9aの中央部分は、伸縮部材8の先端縁8dの中央部分よりも基端側に位置しているため、伸縮部材8の先端側の一部は、雄側面ファスナー9よりも先端側に突出している。
雄側面ファスナー9の表面には、例えば茸状の複数のフック体が形成されている。複数のフック体は、例えば約60〜約1550個/cmの密度で形成されていることが好ましく、約125〜約690個/cmの密度で形成されていることがより好ましく、約248個/cmの密度で形成されていることが更に好ましい。各フック体の高さは、約0.03〜約1.27mmであることが好ましく、約0.1〜約0.51mmであることが好ましく、約0.18〜約0.33mmであることが更に好ましい。
各フック体の茎部の直径は、例えば約0.076〜約0.635mmであることが好ましく、約0.127〜約0.305mmであることがより好ましい。各フック体の傘部は、例えば円板形状を呈している。茎部の外周面からの傘部の張り出し量は、例えば約0.013〜約0.254mmであることが好ましく、約0.025〜約0.127mmであることがより好ましく、約0.12mmであることが更に好ましい。傘部の厚さは、例えば約0.013〜約0.254mmであることが好ましく、約0.025〜約0.127mmであることがより好ましい。傘部の平面形状は、円形状に限られず、楕円形状や多角形状であってもよい。各フック体を除外した雄側面ファスナー9の厚さ、すなわち各フック体を支持する雄側面ファスナー9のシート部分の厚さは、約0.025〜約0.512mmであることが好ましく、約0.064〜約0.254mmであることがより好ましい。
このような雄側面ファスナー9は、例えば、熱可塑性樹脂によって形成される。雄側面ファスナー9を形成する際には、複数のフック体の原形をなす複数の柱状体が表面に形成されたシート材を形成する。次に、各柱状体の先端部を加熱して円板状に潰すことで、各フック体を形成し、雄側面ファスナー9を得る。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンとのコポリマー等のポリオレフィン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナイロン等のポリアミド、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、可塑化塩化ビニル、ポリエステル等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂の1種のみを用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよいが、ポリエチレンとポリプロピレンとのコポリマーを用いることがより好ましい。
上述したように、伸縮部材8の基端部8b、すなわち、基端縁8cに沿う帯状部分は固定部Aを構成する。雄側面ファスナー9は着脱部Bを構成する。伸縮部材8のうち固定部Aと着脱部Bの間の部分は、伸縮部Eを構成する。伸縮部材8のうち、雄側面ファスナー9よりも先端側に突出している部分は、雄側面ファスナー9が雌側面ファスナー7に接合された状態でも容易につまむことが可能なつまみ部Tを構成する。すなわち、サイドパネル3は、着脱部Bよりも先端側に設けられたつまみ部Tを更に備える。
上述したように、雄側面ファスナー9の基端縁9bは、中央部分が両端側の部分よりも先端側に突出すると共に角部なく湾曲した形状を呈していることから、伸縮部Eの先端縁R1及び着脱部Bの基端縁R3は、角部なく湾曲して先細り形状を呈している。これに対し、固定部Aの先端縁R4は、伸縮部材8の突出方向に直交する直線に沿っている。このため、固定部Aと着脱部Bとの距離、すなわち固定部Aの先端縁R4と着脱部Bの基端縁R3との距離は、伸縮部材8の突出方向に直交する方向での中央位置から両外側に向かうに従って徐々に小さくなっており、伸縮部材8の突出方向に直交する方向での中央位置における固定部Aから着脱部Bまでの距離D2は、伸縮部材8の突出方向に直交する方向で上記中央位置を挟む両脇位置における固定部Aから着脱部Bまでの距離D1,D3よりも大きい。
また、雄側面ファスナー9の先端縁9aは、中央部分が両端側の部分よりも先端側に突出すると共に角部なく湾曲した形状を呈していることから、着脱部Bの先端縁R2は、角部なく湾曲して先細り形状を呈している。このため、着脱部Bの先端縁R2と固定部Aの先端縁R4との距離は、伸縮部材8の突出方向に直交する方向での中央位置から両外側に向かうに従って徐々に小さくなっており、上記距離D2と上記幅W2との合計長さは、上記距離D1と上記幅W1との合計長さ及び上記距離D3と上記幅W3との合計長さのいずれよりも長い。更に、上記幅W2は、上記幅W1,W3より大きいことから、着脱部Bの先端縁R2の両端部ep2,ep2に対する先端縁R2の中央部分の突出長は、伸縮部Eの先端縁R1の両端部ep1,ep1に対する先端縁R1の中央部分の突出長に比べて大きい。
以上説明したおむつ1は、内側フィルム5を着用者側に向けた状態で、腹側から背側にかけて着用者の股部を本体部2で覆い、本体部2の腹側端部2aと背側端部2bとを着用者の腰部の左右で連結することで装着される。腹側端部2aと背側端部2bとは、背側端部2bのサイドパネル3の伸縮部Eを突出方向に引き伸ばし、サイドパネル3の着脱部Bである雄側面ファスナー9を腹側端部2aの雌側面ファスナー7に接合することで容易に連結される。
また、伸縮部材8の突出方向に直交する方向での中央位置における固定部Aと着脱部Bとの距離D2は、伸縮部材8の突出方向に直交する方向で上記中央位置を挟む両脇位置における固定部Aと着脱部Bとの距離D1,D3よりも大きい。すなわち、上記両脇位置で固定部Aと着脱部Bとの間に位置する伸縮部Eの両脇部分の長さは、上記中央位置で固定部Aと着脱部Bとの間に位置する伸縮部Eの中央部分の長さに比べ短い。伸縮部Eの両脇部分は、おむつ1が着用されると着用者の胴側及び脚側に位置する。このため、伸縮部Eの中央部分と伸縮部Eの両脇部分との伸び量が等しい場合、着用者の胴側及び脚側に位置する伸縮部Eの両脇部分の伸び率は、胴側と脚側との間に位置する伸縮部Eの中央部分の伸び率に比べ大きい。伸び率が大きいと大きな反力が生じることから、伸縮部Eの胴側及び脚側では、胴側と脚側との間の位置に比べ反力が大きくなり、着用者の腰部及び脚部に対する密着性が相対的に高まる。従って、着用の容易さを損なうことなく、着用者の腰部及び脚部に対する密着性を更に向上させることができる。
また、伸縮部Eの先端縁R1は先細り形状を呈し、着脱部Bの先端縁R2も先細り形状を呈している。このため、着脱部Bの先端部がつまみ易く、着脱部Bの着脱が更に容易である。
また、伸縮部Eの先端縁R1は、角部なく湾曲していることから、伸縮部材8の突出方向に直交する方向での位置に応じ、固定部Aと着脱部Bとの距離が緩やかに変化している。このため、おむつ1の装着時において、狭い範囲に伸縮部Eの反力が集中し難くなり、着用者の快適さが向上する。
また、着脱部Bの先端縁R2の両端側の部分に対する先端縁R2の中央部分の突出長は、伸縮部Eの先端縁R1の両端側の部分に対する先端縁R1の中央部分の突出長に比べて大きいため、着脱部Bの先端部が更につまみ易く、着脱部Bの着脱が更に容易である。また、伸縮部Eよりも先端側につまみ部Tが設けられているため、着脱部Bの着脱が一層容易である。
続いて、サイドパネル3の製造方法について説明する。
まず、図5に示されるように、伸縮部Eとなるテープ状のベース材13を準備する。ベース材13は、上述したコアシート10の素材と、その素材を挟むカバーシート11,12の素材とで構成されている。次に、図6に示されるように、着脱部Bとなる接合材14を、ベース材13の中心線L1に対して周期的に蛇行する第1の蛇行線L2に沿って配置し、ベース材13の表面に例えば接着、縫い付け、溶着等によって貼り付ける。接合材14は、例えば雄側面ファスナー材である。これにより、伸縮部Eとなるベース材13と、ベース材13の中心線L1に対して周期的に蛇行する第1の蛇行線L2に沿って設けられ、着脱部Bとなる接合材14と、を備えるサイドパネル用ウェブP1が構成される。
次に、ベース材13を長手方向に移動させながら、例えばローラ式の連続打ち抜き加工機などでベース材13を切断する。具体的には、図7に示されるように、接合材14の蛇行の周期と略同期すると共に、接合材14の曲部の外縁R6よりも外側を通るような振幅で蛇行する第2の蛇行線L3に沿ってベース材13を切断する。なお、外縁R6よりも外側を通るとは、外縁R6により仕切られた2領域のうち、外縁R6が凸となる方の領域(すなわち、外縁R6により仕切られた2領域のうち、内縁R5の逆側の領域)を通ることを意味する。第2の蛇行線L3は、接合材14の曲部の外縁R6よりも外側を通ることから、当然に、接合材14の曲部の内縁R5よりも外側を通る。なお、内縁R5よりも外側を通るとは、内縁R5により仕切られた2領域のうち、内縁R5が凸となる方の領域(すなわち、内縁R5により仕切られた2領域のうち、外縁R6側の領域)を通ることを意味する。蛇行線L3に沿って切断することにより、ベース材13は幅方向に分割され、一対の長片13a,13bとなる。また、図8に示されるように、各長片13a,13bの切断端の谷部Vの略中央において、各長片13a,13bを長手方向に直交する方向に沿って切断し、各長片13a,13bを長手方向に分割する。これにより分割された各片が、サイドパネル3となる。図8において、斜線でハッチングを施した部分が、サイドパネル3の一つを示している。ベース材13を幅方向に分割する切断と、長片13a,13bを長手方向に分割する切断とは同時に行われてもよいし、別々に行われてもよい。
以上説明した製造方法では、第2の蛇行線L3は、接合材14の蛇行の周期と略同期すると共に、接合材14の曲部の内縁R5よりも外側を通っているため、各長片13a,13bの切断端の山部Mの内側には、山部Mの縁に倣った帯状の接合材片14aが接合材14から切り出される。山部Mは、伸縮部材8の先端縁8dとなる。接合材片14aは、雄側面ファスナー9、すなわち着脱部Bとなる。更に、第2の蛇行線L3は、接合材14の曲部の外縁R6よりも外側を通っており、外縁R6と第2の蛇行線L3との間の部分はつまみ部Tとなる。このように、各片13a,13bは、山部Mごとにサイドパネル3が並び連なったものとなり、各長片13a,13bの切断端の谷部Vに対応する位置で各長片13a,13bを長手方向に分割することで、サイドパネル3が得られる。
従って、ベース材13に接合材14を貼り付け、切断するという単純な工程で、固定部A、伸縮部E、着脱部B及びつまみ部Tを同時に形成することができ、効率よくサイドパネル3を製造することができる。また、ベース材13の中心線L1に対して千鳥状にサイドパネル3が切り出されるため、ベース材13の長手方向に沿って隣接した状態で切り出されるサイドパネル3同士の間の部分を他のサイドパネル3として活かすことができ、ベース材13を無駄なく活用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、図14に示されるように、雄側面ファスナー9には複数のスリット15が形成されていてもよい。また、図15に示されるように、スリット15に代えて開口部15Aが形成されていてもよい。開口部15Aの形状に制限はなく、例えば円形、矩形、ハニカム形等が挙げられる。図15に示す例では、開口部15Aはひし形を呈している。スリット15又は開口部15Aは、雄側面ファスナー9を貫通するものであってもよいし、貫通しないものであってもよい。スリット15又は開口部15Aを形成することにより、サイドパネル3の柔軟性が向上する。
スリット15又は開口部15Aの配置に制限はない。図14、図15に示す例では、スリット15、開口部15Aは、サイドパネル3の突出方向に直交する複数の列L6に沿うように形成されている。列L6に沿って隣り合うスリット15同士又は開口部15A同士の間は、雄側面ファスナー表面がそのままの形で存在し(例えば、複数のフック体がそのまま形成された形状となっている)、中継部16を形成している。スリット15又は開口部15Aは、サイドパネル3の突出方向に平行な複数の列に沿うように形成されていてもよい。スリット15又は開口部15Aは、図16に示されるように、伸縮部材8の先端縁8d及び雄側面ファスナー9の縁9a,9bに倣う複数の列L7に沿うように形成されていてもよい。図14〜図16では、隣り合う列L6又は列L7上に存在する中継部16は、列L6又は列L7に沿って互い違いに千鳥状に並んでいるが、これに限られず、隣り合う列L6又は列L7上に存在する複数の中継部16が一定方向に(例えば、複数の列L6又は列L7に直交する方向に)沿って直線状に並ぶように配列されていてもよい。複数の列L6,L7は、一列のフック体を挟むように並んでいてもよいし、二列以上のフック体を挟むように並んでいてもよい。更に、スリット15又は開口部15Aの配置は、上述のように配置規則を特定できない不規則な配置であってもよい。
伸縮部Eの先端縁R1及び着脱部Bの基端縁R3は、矩形状を呈していてもよい。先端縁R1及び基端縁R3が矩形状を呈しているサイドパネル3Aは、例えば図9に示されるように、サイドパネル3の製造方法における接合材14を矩形波状に蛇行する接合材14Aとすることで製造することができる。
また、伸縮部Eの先端縁R1及び着脱部Bの基端縁R3は、先尖り形状を呈していてもよい。先端縁R1及び基端縁R3が先尖り形状を呈しているサイドパネル3Bは、例えば図10に示されるように、サイドパネル3の製造方法における接合材14を三角波状に蛇行する接合材14Bとすることで製造することができる。
また、着脱部Bは、伸縮部材8の先端縁8dに倣って点在する複数の雄側面ファスナー9により構成されていてもよい。複数の雄側面ファスナー9が先端縁8dに倣って点在しているサイドパネル3Cは、例えば図11に示されるように、サイドパネル3の製造方法における接合材14を第1の蛇行線L2に沿って点在する複数の接合材14Cとすることで製造することができる。
また、伸縮部材8の先端縁8dは、矩形状を呈していてもよい。先端縁8dが矩形状であるサイドパネル3Dは、例えば図12に示されるように、サイドパネル3の製造方法における第2の蛇行線L3を、矩形波状に蛇行する第2の蛇行線L4とすることで製造することができる。
また、伸縮部材8の先端縁8dは、先尖り形状を呈していてもよい。先端縁8dが先尖り形状であるサイドパネル3Eは、例えば図13に示されるように、サイドパネル3の製造方法における第2の蛇行線L3を、三角波状に蛇行する第2の蛇行線L5とすることで製造することができる。
また、サイドパネル3は腹側端部2aに固定されてもよい。この場合、雌側面ファスナー7は背側端部2bに設けられる。
また、上述した実施形態では固定部Aを直線状にして着脱部Bを湾曲させているが、着脱部Bを直線状にして固定部Aを湾曲させてもよい。更に、着脱部B及び固定部Aの両方を湾曲させてもよい。
1…おむつ、2…本体部、2a…腹側端部、2b…背側端部、3,3A,3B,3C,3D,3E…サイドパネル、9…雄側面ファスナー(面ファスナーの雄材)、9a…先端縁、9b…基端縁、13…ベース材、14,14A,14B,14C…接合材、A…固定部、B…着脱部、E…伸縮部、L1…中心線、L2…第1の蛇行線、L3,L4,L5…第2の蛇行線、R5…内縁、T…つまみ部、V…谷部。

Claims (6)

  1. 腹側から背側にかけて着用者の股部をシート状の本体部で覆うおむつに用いられ、前記本体部の腹側端部と前記本体部の背側端部とを着用者の腰部の左右で着脱自在に連結するためのサイドパネルであって、
    伸縮自在な素材からなり、一方向に沿った帯状を呈し、前記一方向に伸縮自在な伸縮部と、
    前記伸縮部における前記一方向の一端側に設けられ、前記本体部の前記腹側端部及び前記背側端部のいずれか一方に固定される固定部と、
    前記伸縮部における前記一方向の他端側に設けられ、前記本体部の前記腹側端部及び前記背側端部の他方に着脱自在に接合される着脱部と、を備え、
    前記一方向に直交する方向での中央位置における前記固定部と前記着脱部との距離は、前記一方向に直交する方向で前記中央位置を挟む両脇位置における前記固定部と前記着脱部との距離よりも大きいおむつ用サイドパネル。
  2. 前記着脱部は、面ファスナーの雄材又は雌材である請求項1記載のおむつ用サイドパネル。
  3. 前記着脱部よりも先端側に設けられたつまみ部を更に備える請求項1又は2記載のおむつ用サイドパネル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載のおむつ用サイドパネルを備えるおむつ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載のおむつ用サイドパネルの製造方法であって、
    前記伸縮部となるテープ状のベース材に、前記着脱部となる接合材を前記ベース材の中心線に対して周期的に蛇行する第1の蛇行線に沿って設け、
    前記接合材の蛇行の周期と略同期すると共に前記接合材の曲部の内縁よりも外側を通るような振幅で蛇行する第2の蛇行線に沿って前記ベース材を幅方向に分割し、分割された各片を前記第2の蛇行線の谷部に対応する位置で長手方向に分割するおむつ用サイドパネルの製造方法。
  6. 請求項1記載のおむつ用サイドパネルに用いられるウェブであって、
    前記伸縮部となるテープ状のベース材と、
    前記ベース材の中心線に対して周期的に蛇行する第1の蛇行線に沿って設けられ、前記着脱部となる接合材と、を備えるサイドパネル用ウェブ。
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