JP2014124446A - 中空クッション - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の姿勢が安定しやすく、運動補助具としても使用可能な中空クッションを提供する。
【解決手段】底面壁部2と、座面壁部3と、外周壁部4とを有する中空クッション1である。座面壁部3は、底面壁部2に対向して隔離された状態で配置され、使用者が着座する座面31を有している。外周壁部4は、底面壁部2の外周縁部と座面壁部3の外周縁部とを接続している。底面壁部2と、座面壁部3と、外周壁部4とは可撓性を有するとともに、これらに囲まれた内部空間が中空に形成されている。座面壁部3の外周縁部は、少なくとも座面壁部3の中央部32を挟んで互いに向かい合う位置に、外周壁部4とともに座面壁部3の中央部32よりも上方に隆起した隆起部5を有している。隆起部5の内部は、内部空間に連なって中空に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部空間に空気を注入して使用する中空クッションに関する。
中空クッションは、外表面の形状が荷重に追随して変形しやすいため、例えば着座時における緩衝用や、健康増進のための運動補助具として用いられている。
例えば特許文献1には、通気孔を有する空気遮蔽部を内部空間に設けた中空クッションの例が開示されている。この中空クッションは、空気遮蔽部により内部空間が2つの中空部に区画されており、各々の中空部の間を空気が流通可能に構成されている。
特開2003−275065号公報
しかしながら、特許文献1に記載の中空クッションは、例えば着座中の使用者が姿勢を変更する際等に、使用者が臀部を中空クッションに対して傾けた場合、中空クッションの座面がその傾きを助長するように変形し、回復しづらい不安定な状態になりやすい。すなわち、中空部内の空気が、臀部の傾きにより座面が沈み込む部分からその反対側へ向けて移動して座面の沈み込み部分の反対側が膨出し、一方で沈み込み部分は沈んだままとなりやすい。その結果、着座した使用者の姿勢が安定しにくいものとなっていた。
また、上記中空クッションは、上述の特性を有しているため、例えば着座中の使用者が座面を左右に交互に傾動させる動作を行う際に、これをスムーズに繰り返すことが難しい。そのため、上記中空クッションは、必ずしも運動補助具として有効に利用することができなかった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、使用者の姿勢が安定しやすく、運動補助具としても使用可能な中空クッションを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、底面壁部と、
該底面壁部に対向して隔離された状態で配置され、使用者が着座する座面を有する座面壁部と、
上記底面壁部の外周縁部と上記座面壁部の外周縁部とを接続する外周壁部とを有しており、
上記底面壁部と、上記座面壁部と、上記外周壁部とは可撓性を有するとともに、これらに囲まれた内部空間が中空に形成されており、
上記座面壁部の外周縁部は、少なくとも上記座面壁部の中央部を挟んで互いに向かい合う位置に、上記外周壁部とともに上記座面壁部の中央部よりも上方に隆起した隆起部を有しており、
該隆起部の内部は、上記内部空間に連なって中空に形成されていることを特徴とする中空クッションにある(請求項1)。
上記中空クッションは、上記座面壁部の外周縁部における、上記座面壁部の中央部を挟んで互いに向かい合う少なくとも2箇所の位置に、上記外周壁部とともに上記座面壁部の中央部よりも上方に隆起した隆起部を有している。また、該隆起部の内部は、上記内部空間に連なって中空に形成されている。そのため、上記中空クッションは、使用者が着座した際に、上記座面が一方向に傾きすぎて不安定な状態となることを抑制可能なものとなる。
つまり、上記座面が一方に傾くように動作しようとした場合、少なくとも上記隆起部の互いに向かい合う方向においては、低く傾く側の上記隆起部により、上記中空クッションの外周縁部における厚みが過度に薄くなることを抑制しやすくなる。そのため、上記中空クッションは、使用者が着座した際に上記座面が一方向へ過度に傾くことを規制しやすいものとなる。その結果、上記中空クッションは、使用者の姿勢が比較的安定しやすいものとなる。
また、上記中空クッションは、上述のように、その外周縁部における厚みが過度に薄くなることを抑制しやすい。そのため、上記中空クッションは使用者が着座した状態において上記座面の傾動動作を適度に行うことができ、例えば腰部の揺動運動やひねり運動等を行う場合に、運動効果を向上させやすいものとなる。
また、上記中空クッションは、使用者が上記座面に着座した状態において、上記内部空間内の空気が上記隆起部の内部に集まりやすい構造となっている。そのため、上記隆起部の上記座面壁部側が拡縮し、使用者の臀部の形状に追随しやすいものとなる。その結果、上記中空クッションは、上記座面のフィット感を向上させやすく、上記座面の傾動動作を行う際に高い安定感を得やすいものとなる。このように、上記中空クッションは、上記座面の傾動動作を安定感を持って行うことができ、単なる着座時及び座面の傾動動作時の両方において安定感を得やすいものとなる。その結果、上記中空クッションは、運動補助具としても好適に使用可能なものとなる。
以上のように、上記中空クッションは、使用者の姿勢が安定しやすく、運動補助具としても使用可能なものとなる。
実施例における、中空クッションの斜視図。 実施例における、中空クッションの上面図。 実施例における、中空クッションの前面図。 実施例における、中空クッションの側面図。 図2のV−V線矢視断面図。 図5のVI−VI線矢視断面図。 実施例における、頂部の曲率半径及び外周壁部と座面壁部とのなす角度の算出方法を示す説明図。
上記中空クッションにおいて、上記底面壁部、上記座面壁部及び上記外周壁部の材質としては、可撓性を有する材料を採用することができる。具体的には、軟質ポリ塩化ビニル樹脂等の軟質プラスチックや、天然ゴム、合成ゴムあるいやシリコーンエラストマー等の弾性材料を採用することができ、これらを複合して使用してもよい。
また、上記隆起部における上記外周壁部と上記座面壁部とが接続された頂部は、上記隆起部の縦断面における形状が上方に凸の略円弧状を呈していることが好ましい(請求項2)。この場合には、上記頂部の強度が構造的に高くなるため、上記頂部は使用者が着座した際に変形しにくいものとなる。そのため、使用者が上記座面壁部に着座した際に、上記隆起部の形状が変形しにくくなり、上記内部空間から上記隆起部へより多くの空気が集まりやすくなる。その結果、上記中空クッションは、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
ここで、上記頂部の形状を示す略円弧状とは、幾何学的に定義される円弧に限らず、一般的な感覚として円弧と認識される形状を含む概念である。すなわち、「略円弧状」が示す形状には、例えば放物線や双曲線、あるいは楕円の一部等の形状が含まれており、これらを一般的な感覚として円弧と認識できる程度に変形した形状であってもよい。なお、上記隆起部の縦断面とは、上記頂部を挟み、上記外周壁部側と上記座面壁部側との両側を結ぶ断面である。
また、上記頂部は、上記隆起部の縦断面における曲率半径が5〜30mmの略円弧形状を呈しているとともに、上記頂部を挟んで連なる上記外周壁部と上記座面壁部とのなす角度が0°超え80°未満であることを特徴とすることが好ましい(請求項3)。この場合には、上記頂部の強度が構造的により高くなるため、上記頂部は使用者が着座した際により変形しにくいものとなる。そのため、上述と同様に、使用者が上記座面壁部に着座した際に、上記内部空間から上記隆起部へより多くの空気が集まりやすくなり、上記中空クッションは、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。また、上述した曲率半径は、上記頂部の強度をより向上させる観点から、7〜25mmがより好ましく、10〜20mmがさらに好ましい。
ここで、上記頂部の曲率半径は、例えば以下の方法により定めることができる。まず、上記縦断面において、上記頂部の外形線における略円弧状の部分を近似するように、その頂点を通る仮想の近似円を設定する。これにより得られた仮想円の半径を上記頂部の曲率半径とすることができる。
また、上記外周壁部と上記座面壁部とのなす角度は、例えば以下の方法により定めることができる。すなわち、上記頂部の曲率半径を求めた後、上記頂部の外形線と重なるようにして当該曲率半径を半径とする仮想の近似円を描く。次いで、上記頂部の両端において、上記頂部の外形線が上記近似円から離れ始める2点を設定する。そして、この2点の各々について接線を引き、2本の接線のなす角度を上記外周壁部と上記座面壁部とのなす角度とすることができる。
また、上記座面壁部は、上記隆起部として、その両側縁部に配された一対の側方隆起部を有していてもよい(請求項4)。この場合には、上記一対の側方隆起部は、それぞれ着座した使用者の側方に配されることとなる。これにより、上記中空クッションは、上記座面の側方への傾動動作に対してより安定性の高いものとなる。その結果、上記中空クッションは、運動補助具としてもより好適に使用できるものとなる。
また、上記一対の側方隆起部は、該側方隆起部を外方から見た時の外形線が上方に凸の曲線状を呈していてもよい(請求項5)。すなわち、上記側方隆起部を外方から見た時の外形線の形状は、頂点から両端方向へ行くにつれて緩やかに下降する形状であればよい。この場合には、上記一対の側方隆起部の強度が構造的に高くなるため、上記一対の側方隆起部は使用者が着座した際に変形しにくいものとなる。そのため、上述と同様に、使用者が上記座面壁部に着座した際に、上記内部空間から上記一対の側方隆起部へより多くの空気が集まりやすくなり、上記中空クッションは、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、上記座面壁部は、上記隆起部として、その後方縁部に配された後方隆起部を有していてもよい(請求項6)。この場合には、使用者が着座した際に上記内部空間から移動する空気が上記後方隆起部に集まりやすくなる。その結果、上記中空クッションは、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、上記後方隆起部は、上記一対の側方隆起部の間を接続するように配されていてもよい。この場合には、上記一対の側方隆起部は、各々の後方端縁同士が上記後方隆起部により接続されているため、上記一対の側方隆起部の外方への変形を規制されやすくなる。その結果、上記中空クッションは、上記座面のフィット感をより向上させやすいものとなり、上記中空クッションは、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、上記座面壁部は、上記隆起部として、その前方中央部に配された前方隆起部を有していてもよい(請求項7)。この場合には、使用者が着座した際に、上記内部空間から移動する空気が上記前方隆起部に集まりやすくなる。その結果、上記中空クッションは、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、上記座面壁部の前方側における上記前方隆起部の両側には、該前方隆起部の頂部よりも下方において上記外周壁部に連なる非隆起部を有していてもよい(請求項8)。この場合には、使用者は、脚部を上記非隆起部に載置しつつ上記座面に着座することができる。また、この場合には、上記前方隆起部は、使用者の股部の形状に沿ったものとなりやすく、形状的に上記座面と使用者の臀部とのずれを抑制することができる。その結果、上記中空クッションは、上記座面のフィット感をより向上させやすいものとなり、使用者にとってより高い安定感を得やすいものとなる。
また、少なくとも上記座面壁部と上記外周壁部との外表面に植毛塗装が施されていてもよい(請求項9)。この場合には、使用者が上記座面の傾動動作を行う際に、使用者の臀部と上記座面との摩擦力をより大きくすることができる。そのため、使用者の臀部が上記座面からずれにくくなり、上記座面の傾動動作をより容易に行うことが可能となる。その結果、上記中空クッションは、高い安定感を得やすく、運動補助具としてより好適に使用できるものとなる。
また、この場合には、上記中空クッションの外表面には短い繊維からなる層が形成されるため、植毛塗装を施された壁部が断熱性を有するものとなる。そのため、使用者が着座した際に、体表面の熱が上記座面壁部等へ伝達されにくくなる。その結果、上記中空クッションは、使用者が着座した際に冷感を感じにくいものとなり、使用者にとってより好ましいものとなる。
上記中空クッションの実施例について、図1〜図7を用いて説明する。図1に示すように、中空クッション1は、底面壁部2と、座面壁部3と、外周壁部4とを有している。座面壁部3は、図5及び図6に示すように、底面壁部2に対向して隔離された状態で配置され、図1に示すように使用者が着座する座面31を有している。外周壁部4は、図1に示すように底面壁部2の外周縁部と座面壁部3の外周縁部とを接続している。底面壁部2と、座面壁部3と、外周壁部4とは可撓性を有するとともに、図5及び図6に示すように、これらに囲まれた内部空間11が中空に形成されている。また、図1〜図3に示すように、座面壁部3の外周縁部は、少なくとも座面壁部3の中央部32を挟んで互いに向かい合う位置に、外周壁部4とともに座面壁部3の中央部32よりも上方に隆起した隆起部5を有している。そして、図5及び図6に示すように、隆起部5の内部50は、内部空間11に連なって中空に形成されている。
中空クッション1は、図2に示すように、上面視の形状が略円形を呈しており、その中央部分が座面31として機能するよう構成されている。また、中空クッション1は、隆起部5として座面31を囲むように配された、一対の側方隆起部51と、後方隆起部52と、前方隆起部53とを有している。
中空クッション1の座面壁部3、底面壁部2及び外周壁部4は、可撓性を有する軟質ポリ塩化ビニル樹脂より形成されており、それぞれの厚みは5.5mmである。また、中空クッション1の外表面、すなわち座面壁部3、底面壁部2及び外周壁部4の外表面には、植毛塗装が施されている。植毛塗装は、中空クッション1の外表面に、接着剤を用いてナイロン製の短繊維を接着することにより行われている。
図には示さないが、底面壁部2は、中空クッション1の上面視の形状と略同一形状となる円板状に形成されている。また、図5及び図6に示すように、底面壁部2には、内部空間11に空気を注入または排出するための逆止弁21が設けられている。
図2に示すように、座面壁部3は、上面視の形状が略円形を呈しており、その中央部分に平坦に形成された座面31を有している。本例において、座面壁部3は、底面壁部2と座面31とが略平行となるように配されており、座面31の高さH(図6参照)は70.2mmである。また、図5及び図6に示すように、座面壁部3の外周縁部における、一対の側方隆起部51、後方隆起部52及び前方隆起部53の各々を構成する領域は、座面31の外周縁部から外方へ向かうにつれて上方へ湾曲する曲面状を呈している。
外周壁部4は、図3及び図4に示すように、上下方向の中央部41がわずかに外方に膨出するように湾曲しつつ、底面壁部2と座面壁部3との間を接続している。
図2及び図3に示すように、座面壁部3は、隆起部5として、その両側縁部に一対の側方隆起部51を有している。一対の側方隆起部51は、図2及び図3に示すように、座面壁部3の中央部32を挟む両側に立設されている。また、図4に示すように、側方隆起部51を外方から見た時の外形線510が上方に凸の曲線状を呈している。本例において、側方隆起部51の高さI(図4参照)は142mmである。
また、図6に示すように、一対の側方隆起部51における外周壁部4と座面壁部3とが接続された頂部511は、側方隆起部51の縦断面における形状が上方に凸の略円弧状を呈している。そして、側方隆起部51の頂部511は、縦断面における曲率半径が14mmの略円弧形状を呈しているとともに、頂部511を挟んで連なる外周壁部4と座面壁部3とのなす角度が40°である。
なお、上述した頂部511の曲率半径及び外周壁部4と座面壁部3とのなす角度は、上述した近似円を用いる方法により算出した。すなわち、図7に示すように、側方隆起部51の縦断面において、頂部511の外形線510における略円弧状部分を近似するように、その頂点512を通る仮想の近似円513を設定する。これにより得られた近似円513の半径Rを頂部511の曲率半径とした。次いで、図7に示すように頂部511の外形線510と重なるようにして上記曲率半径を半径とする仮想の近似円513を描き、頂点512を挟む両側、すなわち座面壁部3側と外周壁部4側との各々において、頂部511の外形線510が近似円513から離れ始める点514(図7参照)を設定した。そして、図7に示すように、2つの点514の各々について接線515を引き、2本の接線515のなす角度θを外周壁部4と座面壁部3とのなす角度とした。
図1〜図3に示すように、座面壁部3は、隆起部5として、その後方縁部に後方隆起部52を有している。後方隆起部52は、図1〜図3に示すように、座面壁部3の後方縁部に立設されており、一対の側方隆起部51の間を接続するように配されている。本例において、後方隆起部52の中央部の高さJ(図5参照)は93mmである。また、後方隆起部52は、図3に示すように、その中央部を最下点として、側方へ向かうにつれて次第に高くなるように形成されている。
また、図5に示すように、後方隆起部52における外周壁部4と座面壁部3とが接続された頂部521は、後方隆起部52の縦断面における形状が上方に凸の略円弧状を呈している。そして、後方隆起部52の頂部521は、縦断面における曲率半径が14mmの略円弧形状を呈しているとともに、頂部521を挟んで連なる外周壁部4と座面壁部3とのなす角度が40°である。なお、図には示さないが、上述した後方隆起部52の頂部521における曲率半径及び外周壁部4と座面壁部3とのなす角度は、側方隆起部51と同様に、近似円を用いた方法により算出した。
また、図1〜図3に示すように、座面壁部3は、隆起部5として、その前方中央部に前方隆起部53を有している。前方隆起部53は、中空クッション1の側方方向における中心線12上(図2参照)に配されており、図5に示すように、前方に向かうにつれて周囲より次第に隆起するよう形成されている。
また、図1及び図3に示すように、座面壁部3の前方側における前方隆起部53の両側には、前方隆起部53の頂部531よりも下方において外周壁部4に連なる非隆起部532を有している。すなわち、非隆起部532は、座面壁部3の外周端縁において、前方隆起部53と各々の側方隆起部51との間に配されている。
次に、中空クッション1の作用効果を説明する。図2に示すように、中空クッション1は、座面壁部3の外周縁部における、座面壁部3の中央部32を挟んで互いに向かい合う少なくとも2箇所の位置に、外周壁部4とともに座面壁部3の中央部32よりも上方に隆起した隆起部5を有している。また、図5及び図6に示すように、隆起部5の内部50は、内部空間11に連なって中空に形成されている。そのため、中空クッション1は、使用者が着座した際に、座面31が一方向に傾きすぎて不安定な状態となることを抑制可能なものとなる。
また、中空クッション1は、上述のように、その外周縁部における厚みが過度に薄くなることを抑制しやすい。そのため、中空クッション1は使用者が着座した状態において座面31の傾動動作を適度に行うことができ、例えば腰部の揺動運動やひねり運動等を行う場合に、運動効果を向上させやすいものとなる。
また、中空クッション1は、使用者が座面31に着座した状態において、内部空間11内の空気が隆起部5の内部50に集まりやすい構造となっている。そのため、隆起部5の座面壁部3側が拡縮し、使用者の臀部の形状に追随しやすいものとなる。その結果、中空クッション1は、座面31のフィット感を向上させやすく、座面31の傾動動作を行う際に高い安定感を得やすいものとなる。このように、中空クッション1は、座面31の傾動動作を安定感を持って行うことができ、単なる着座時及び座面31の傾動動作時の両方において安定感を得やすいものとなる。その結果、中空クッション1は、運動補助具としても好適に使用可能なものとなる。
また、図1〜図3に示すように、座面壁部3は、隆起部5として、その両側縁部に配された一対の側方隆起部51を有している。そのため、一対の側方隆起部51は、それぞれ着座した使用者の側方に配されることとなる。これにより、中空クッション1は、座面31の側方への傾動動作に対してより安定性の高いものとなる。その結果、中空クッション1は、運動補助具としてもより好適に使用できるものとなる。
また、図6及び図7に示すように、一対の側方隆起部51における外周壁部4と座面壁部3とが接続された頂部511は、隆起部5の縦断面における形状が上方の凸の略円弧形状を呈している。そして、頂部511の縦断面における曲率半径が5〜30mmであるとともに、頂部511を挟んで連なる外周壁部4と座面壁部3とのなす角度が0°超え80°未満である。これにより、頂部511の強度が構造的に高くなり、頂部511は使用者が着座した際に変形しにくいものとなる。そのため、使用者が座面壁部3に着座した際に、側方隆起部51の形状が変形しにくくなる。
また、図4に示すように、一対の側方隆起部51は、側方隆起部51を外方から見た時の外形線510が上方に凸の曲線状を呈している。そのため、一対の側方隆起部51の強度が構造的に高くなり、一対の側方隆起部51は使用者が着座した際に変形しにくいものとなる。
このように、一対の側方隆起部51は、縦断面の形状と外方から見た時の形状との双方を上述のようにすることにより、使用者が着座した際により変形しにくいものとなる。その結果、使用者が座面壁部3に着座した際に、内部空間11から一対の側方隆起部51へより多くの空気が集まりやすくなるため、中空クッション1は、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、図1及び図2に示すように、座面壁部3は、隆起部5として、その後方縁部に配された後方隆起部52を有している。そのため、使用者が着座した際に内部空間11から移動する空気が後方隆起部52にも集まりやすくなる。その結果、中空クッション1は、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、図1〜図3に示すように、本例において、後方隆起部52は、一対の側方隆起部51の間を接続するように配されている。そのため、一対の側方隆起部51は、各々の後方端縁同士が後方隆起部52により接続されていることにより、一対の側方隆起部51の外方への変形を規制されやすくなる。その結果、中空クッション1は、座面31のフィット感をより向上させやすいものとなり、中空クッション1は、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、図5に示すように、後方隆起部52における外周壁部4と座面壁部3とが接続された頂部521は、後方隆起部52の縦断面における形状が上方の凸の略円弧形状を呈している。そして、頂部521の縦断面における曲率半径が5〜30mmであるとともに、頂部521を挟んで連なる外周壁部4と座面壁部3とのなす角度が0°超え80°未満である。これにより、後方隆起部52は、側方隆起部51と同様に、頂部521の強度が構造的に高くなり、頂部521は使用者が着座した際に変形しにくいものとなる。そのため、使用者が座面壁部3に着座した際に、後方隆起部52の形状が変形しにくくなる。
また、図1〜図5に示すように、座面壁部3は、隆起部5として、その前方中央部に配された前方隆起部53を有している。そのため、使用者が着座した際に、内部空間11から移動する空気が前方隆起部53にも集まりやすくなる。その結果、中空クッション1は、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
また、図1〜図3に示すように、座面壁部3の前方側における前方隆起部53の両側には、前方隆起部53の頂部531よりも下方において外周壁部4に連なる非隆起部532を有している。そのため、使用者は、脚部を非隆起部532に載置しつつ座面31に着座することができる。また、前方隆起部53は、使用者の股部の形状に沿ったものとなりやすく、形状的に座面31と使用者の臀部とのずれを抑制することができる。その結果、中空クッション1は、座面31のフィット感をより向上させやすいものとなり、使用者にとってより高い安定感を得やすいものとなる。
また、座面壁部3、外周壁部4及び底面壁部2の外表面に植毛塗装が施されている。これにより、使用者が座面31の傾動動作を行う際に、使用者の臀部と座面31との摩擦力をより大きくすることができる。そのため、使用者の臀部が座面31からずれにくくなり、座面31の傾動動作をより容易に行うことが可能となる。その結果、中空クッション1は、高い安定感を得やすく、運動補助具としてより好適に使用できるものとなる。
また、中空クッション1の外表面には短い繊維からなる層が形成されるため、植毛塗装を施された壁部が断熱性を有するものとなる。そのため、使用者が着座した際に、体表面の熱が座面壁部3等へ伝達されにくくなる。その結果、中空クッション1は、使用者が着座した際に冷感を感じにくいものとなり、使用者にとってより好ましいものとなる。
また、本例においては、底面壁部2、座面壁部3及び外周壁部4の材質として、可撓性を有する軟質ポリ塩化ビニル樹脂を用いている。軟質ポリ塩化ビニル樹脂は、可撓性を有するとともに、外力による変形を受けた後、元の形状へ復元する復元力を大きくしやすい性質を有している。そのため、軟質ポリ塩化ビニル樹脂を用いた中空クッション1は、座面31のフィット感をより向上させやすいものとなり、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすいものとなる。
以上のように、中空クッション1は、使用者の姿勢が安定しやすく、運動補助具としても使用可能なものとなる。
なお、上記実施例においては、隆起部5として、一対の側方隆起部51と、後方隆起部52と、前方隆起部53とを備えた中空クッション1の例を示したが、隆起部5は、少なくとも座面壁部3の中央部32を挟んで互いに向かい合う位置に配されていればよい。すなわち、例えば、一対の側方隆起部51のみを設け、後方隆起部52及び前方隆起部53を有しない構成や、一対の側方隆起部51を設けず、後方隆起部52及び前方隆起部53を有する構成をとることもできる。
また、一対の側方隆起部51や後方隆起部52、前方隆起部53の形状は、上記実施例の形状に限定されることはない。例えば、一対の側方隆起部51を外方から見た外形線510を曲線状とせず、その上端が底面壁部2と平行になるように立設する構成等が考えられる。また、各々の隆起部5における頂部の縦断面における形状に関しても、略円弧状とせず、矩形状とする構成等が考えられる。
また、中空クッション1の材質は、軟質ポリ塩化ビニル樹脂に限定されることはなく、可撓性を有する材質であれば公知のものを採用することができる。これらのうち、可撓性を有するとともに、外力による変形を受けた後、元の形状へ復元する復元力を大きくしやすい性質を有している材質を採用することにより、上述したように、単なる着座時や傾動動作時の両方においてより高い安定感を得やすい中空クッション1を得ることができる。
1 中空クッション
11 内部空間
2 底面壁部
3 座面壁部
31 座面
32 中央部
4 外周壁部
5、51、52、53 隆起部
50 隆起部の内部

Claims (9)

  1. 底面壁部と、
    該底面壁部に対向して隔離された状態で配置され、使用者が着座する座面を有する座面壁部と、
    上記底面壁部の外周縁部と上記座面壁部の外周縁部とを接続する外周壁部とを有しており、
    上記底面壁部と、上記座面壁部と、上記外周壁部とは可撓性を有するとともに、これらに囲まれた内部空間が中空に形成されており、
    上記座面壁部の外周縁部は、少なくとも上記座面壁部の中央部を挟んで互いに向かい合う位置に、上記外周壁部とともに上記座面壁部の中央部よりも上方に隆起した隆起部を有しており、
    該隆起部の内部は、上記内部空間に連なって中空に形成されていることを特徴とする中空クッション。
  2. 請求項1に記載の中空クッションにおいて、上記隆起部における上記外周壁部と上記座面壁部とが接続された頂部は、上記隆起部の縦断面における形状が上方に凸の略円弧状を呈していることを特徴とする中空クッション。
  3. 請求項2に記載の中空クッションにおいて、上記頂部は、上記隆起部の縦断面における曲率半径が5〜30mmの略円弧状を呈しているとともに、上記頂部を挟んで連なる上記外周壁部と上記座面壁部とのなす角度が0°超え80°未満であることを特徴とする中空クッション。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の中空クッションにおいて、上記座面壁部は、上記隆起部として、その両側縁部に配された一対の側方隆起部を有していることを特徴とする中空クッション。
  5. 請求項4に記載の中空クッションにおいて、上記一対の側方隆起部は、該側方隆起部を外方から見た時の外形線が上方に凸の曲線状を呈していることを特徴とする中空クッション。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の中空クッションにおいて、上記座面壁部は、上記隆起部として、その後方縁部に配された後方隆起部を有していることを特徴とする中空クッション。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の中空クッションにおいて、上記座面壁部は、上記隆起部として、その前方中央部に配された前方隆起部を有していることを特徴とする中空クッション。
  8. 請求項7に記載の中空クッションにおいて、上記座面壁部の前方側における上記前方隆起部の両側には、該前方隆起部の頂部よりも下方において上記外周壁部に連なる非隆起部を有していることを特徴とする中空クッション。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の中空クッションにおいて、少なくとも上記座面壁部と上記外周壁部との外表面に植毛塗装が施されていることを特徴とする中空クッション。
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