JP2015077192A - クッションチェア - Google Patents
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Abstract
【課題】着座し易く、優れた座り心地を有するクッションチェアを提供する。【解決手段】クッションチェア1は、使用者が着座する座面2と、座面2に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、座面2を挟んで起立する一対の側方片部3とを有している。また、クッションチェア1は、着座する使用者の自重によって座面2が下方に沈むと共に一対の側方片部3が互いに近づく方向に移動するよう構成されている。座面2の外周縁部における後方には、座面2の中央部よりも上方に隆起した後方隆起部5を有していてもよい。【選択図】図1
Description
本発明は、クッションチェアに関する。
椅子に着座する際の座り心地を向上させるため、椅子の座面にクッションを配設する場合がある。例えば特許文献1には、通気孔を有する空気遮蔽部を内部空間に設けた中空クッションの例が開示されている。この中空クッションは、空気遮蔽部により内部空間が2つの中空部に区画されており、各々の中空部の間を空気が流通可能に構成されている。そのため、外表面の形状が荷重に追随して変形し易く、着座する使用者の臀部とのフィット感を高め、座り心地を向上させることができる。
しかしながら、従来のクッションは、座り心地の改善という観点から未だ改善の余地があり、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより向上させることが望まれている。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、着座し易く、優れた座り心地を有するクッションチェアを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、使用者が着座する座面と、
上記座面に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、上記座面を挟んで起立する一対の側方片部とを有しており、
着座する使用者の自重によって上記座面が下方に沈むと共に上記一対の側方片部が互いに近づく方向に移動するよう構成されていることを特徴とするクッションチェアにある。
上記座面に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、上記座面を挟んで起立する一対の側方片部とを有しており、
着座する使用者の自重によって上記座面が下方に沈むと共に上記一対の側方片部が互いに近づく方向に移動するよう構成されていることを特徴とするクッションチェアにある。
上記クッションチェアは、上記座面に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、上記座面を挟んで起立する一対の側方片部を有している。そして、該側方片部は、着座する使用者の自重によって上記座面が下方に沈むと共に上記一対の側方片部が互いに近づく方向に移動するように構成されている。そのため、上記クッションチェアは、着座する使用者の自重により、着座する使用者の臀部及び腰部を包み込むように上記座面及び一対の側方片部が変形する。その結果、上記クッションチェアは、使用者の臀部の形状に沿うように上記座面が変形するのみであった従来のクッションに比べて、着座した状態において使用者が感じるフィット感を高めやすいものとなる。
また、上記一対の側方片部は、使用者の自重によって互いに近づく方向に移動するよう構成されている。そのため、使用者が着座する前においては、一対の側方片部の間隔が着座後に比べて広くなっており、使用者が上記座面に着座し易くなっている。そして、使用者が着座した後においては、上述したように、使用者の臀部及び腰部を包み込むように変形するため、着座のし易さを確保しつつ、フィット感を高めることが可能となる。
以上のように、上記クッションチェアは、着座し易く、優れた座り心地を有するものとなる。
上記クッションチェアにおいて、上記座面の外周縁部における後方には、上記座面の中央部よりも上方に隆起した後方隆起部を有していてもよい。この場合には、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、上記クッションチェアの座り心地をより良くすることができる。
また、上記座面の外周縁部における前方中央部には、上記座面の中央部よりも上方に隆起した前方隆起部を有していてもよい。この場合には、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、上記クッションチェアの座り心地をより良くすることができる。
また、上記クッションチェアは、全体が一体に形成されていると共に内部が中空に形成されており、内部に封入する空気の圧力により上記座面の沈み込み量及び上記一対の側方片部の移動量を調整可能に構成されていてもよい。この場合には、内部に封入する空気の圧力を調整することにより、上記座面の沈み込み量及び上記一対の側方片部の移動量を使用者の体形等に応じて適宜調整することができる。その結果、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、上記クッションチェアの座り心地をより良くすることができる。
また、この場合には、クッションチェアを長期間使用しない場合等に、空気を抜いた状態で保管することができる。そのため、使用していない状態のクッションチェアをよりコンパクトにすることができ、クッションチェアをより収納し易くすることができる。
また、少なくとも上記座面及び上記一対の側方片部は、袋体に樹脂ビーズを封入してなるビーズ封入体により構成されていてもよい。この場合には、上記座面及び上記一対の側方片部は、着座する使用者の自重により、使用者の体形に沿うように変形することができる。その結果、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、上記クッションチェアの座り心地をより良くすることができる。
また、上記袋体が伸縮性を有していてもよい。この場合には、上記袋体が伸縮することにより上記ビーズ封入体の変形が規制されにくくなり、より大きく変形しやすくなる。その結果、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、上記クッションチェアの座り心地をより良くすることができる。
また、上記クッションチェアは、略全体を覆う表皮部を有していてもよい。この場合には、上記クッションチェア自体の摩耗を抑制することができる。また、上記表皮部が着脱自在に装着されている場合には、例えば上記クッションチェアに汚れが付着した際等に、上記表皮部を取り外して洗浄することにより、上記クッションチェアを清潔に保つことが容易となる。
また、上記クッションチェアは、使用者が着座した状態で、接地させた足を基点として腰部を動かすことにより、腰部の動きに追従して上記座面を全方向に傾斜させたり、水平方向に移動させたりすることができるように構成されていても良い。この場合には、上記クッションチェアは、上記座面に着座した使用者が例えば腰部の揺動運動や回転運動、ひねり運動等の体重移動を伴う運動をスムーズに行うための運動補助具として使用することができる。また、かかる運動は、腰部の疲労の軽減や、美容、健康維持のために効果的である。それ故、使用者の腰部の動きに追従して移動可能に構成された上記座面を有するクッションチェアは、椅子としての機能のみならず、運動補助具としても好適に使用できるものとなる。
上記座面を使用者の腰部の動きに追従して移動させる態様としては、種々の態様が考えられる。例えば、使用者が腰部の揺動運動等を行う際に、クッションチェア全体が使用者の動きに追従して変形するように上記クッションチェアが構成されていても良い。このような構成は、例えば、可撓性を有する材料を用いて上記クッションチェアの全体を一体に形成すると共に内部を中空に形成することや、上記クッションチェアを上記ビーズ封入体により構成すること等により実現することができる。
また、底面が略球面形状を呈するように構成されていてもよい。この場合には、上記底面の形状を利用して上記座面を全方向に傾斜させたり、水平方向に移動させたりすることができる。なお、上記底面の形状を指す略球面形状とは、幾何学上定義される完全な球面に限らず、一般的な感覚として球面状と認識される形状を含む概念である。つまり上記底面は、上記座面の全方向への傾動動作をスムーズに行うことが可能な程度であれば、曲率が異なる部位を有していてもよい。例えば、上記底面は、その曲率半径を一様とせず、端縁方向に行くとともに曲率半径を小さくすることや、中心軸に対して回転対称とせず、互いに直交する方向の曲率半径を異なる値とすることなども可能である。
また、上記底面は、略球面形状を呈する揺動補助部と、該揺動補助部の外周縁部を外方に向けて膨出させてなる転がり防止部とを有しており、上記揺動補助部と上記転がり防止部との両方が床面に接触した状態において、上記クッションチェアの姿勢が安定するよう構成されていてもよい。この場合、使用者は、上述したように、揺動補助部の略球面形状を利用して、腰部の揺動運動等を容易に行うことができる。
また、使用者が揺動運動等を行わない場合には、上記揺動補助部と上記転がり防止部との双方を床面に当接させて上記クッションチェアの姿勢を安定させることにより、上記クッションチェアが意図せず傾くことを抑制できる。その結果、上記クッションチェアを単なる椅子として使用する場合の安定感をより向上させることができる。
以上のように、上記揺動補助部と上記転がり防止部との双方を具備したクッションチェアは、椅子としての性能及び運動補助具としての性能の双方に優れたものとなる。
また、上記クッションチェアは、上記底面が、上記座面に着座する使用者の自重によりつぶれて床面との接触面積が増加するよう構成されていてもよい。この場合には、上記底面と床面との接触面積が増大することにより、上記クッションチェアの安定感をより向上させることができる。そのため、椅子としての性能及び運動補助具としての性能の双方により優れたものとなる。
(実施例1)
上記クッションチェアの実施例について、図1〜図6を用いて説明する。図1に示すように、クッションチェア1は、使用者が着座する座面2と、座面2に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、座面2を挟んで起立する一対の側方片部3とを有している。そして、図6に示すように、クッションチェア1は、着座する使用者の自重によって座面2が下方に沈む(矢印101)と共に一対の側方片部3が互いに近づく方向に移動する(矢印102)よう構成されている。
上記クッションチェアの実施例について、図1〜図6を用いて説明する。図1に示すように、クッションチェア1は、使用者が着座する座面2と、座面2に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、座面2を挟んで起立する一対の側方片部3とを有している。そして、図6に示すように、クッションチェア1は、着座する使用者の自重によって座面2が下方に沈む(矢印101)と共に一対の側方片部3が互いに近づく方向に移動する(矢印102)よう構成されている。
図1〜図3に示すように、クッションチェア1は、使用者が着座する座面2と、床面に当接する底面4とが互いに対向して配置されている。また、座面2と底面4との間は、上下方向の中央が外方に膨出するように湾曲する曲面状を呈している。
また、図5及び図6に示すように、クッションチェア1は、座面2を有する座面壁部21と、底面4を有する底面壁部41と、座面壁部21と底面壁部41とを接続する外周壁部11とを有しており、これらの壁部11、21及び41により囲まれた内部空間12が中空に形成されている。そして、底面壁部41には、内部空間12に空気を注入または排出するための逆止弁411が設けられている。
なお、本例のクッションチェア1における座面壁部21、底面壁部41及び外周壁部11は、可撓性を有する軟質ポリ塩化ビニル樹脂より一体に形成されている。また、これらの壁部の厚みは5.5mmである。
また、図には示さないが、クッションチェア1は、略全体を覆う表皮部を有している。本例の表皮部は布材より構成されており、座面壁部21、底面壁部41及び外周壁部11を覆うように、着脱自在に装着されている。
また、図4に示すように、クッションチェア1は、上面視における形状が略楕円形を呈しており、その内側が座面2を構成している。図5及び図6に示すように、座面2は、その周縁部から中央部に近づくにつれて下方に向かうよう緩やかに傾斜しており、連続した滑らかな曲面を形成している。
本例のクッションチェア1における座面2の高さH(図5参照)は、使用者が着座していない状態において約380mmである。ここで、座面2の高さHは、座面2を上方に向け、底面4を下方に向けた状態において測定することにより得られる、座面2の最下点200と底面4の最下点421との間の鉛直方向の距離である。なお、クッションチェア1の座面2の高さHは、300〜500mmの範囲で適宜設定することができる。
図2及び図4に示すように、座面2の外周端縁における側方、すなわち座面2に着座する使用者の骨盤部分に面する位置には、一対の側方片部3が起立している。図3及び図5に示すように、一対の側方片部3は、側面視において、座面2から上方へ向かうにつれて幅が徐々に狭くなるように形成されている。また、図6に示すように、一対の側方片部3における座面2側の面32と、座面2とは連続した滑らかな曲面を形成している。
図1〜図2及び図4〜図5に示すように、座面2の外周縁部における後方には、座面2の中央部よりも上方に隆起した後方隆起部5が設けられている。後方隆起部5は、一対の側方片部3の間を接続するように配されている。
また、座面2の外周縁部における前方中央部には、座面2の中央部よりも上方に隆起した前方隆起部6が設けられている。図2及び図4に示すように、前方隆起部6はクッションチェア1の側方方向における中央位置13上に配されている。また、図5に示すように、前方隆起部6は前方に向かうにつれて周囲より次第に隆起するよう形成されている。
図3及び図5に示すように、底面4は、略球面形状を呈する揺動補助部42と、揺動補助部42の外周縁部を外方に向けて膨出させてなる転がり防止部43とを有している。そして、後述するように、揺動補助部42と転がり防止部43との両方が床面に接触した状態において、クッションチェア1の姿勢が安定するよう構成されている。
揺動補助部42は、底面4の前方に配置されている。また、揺動補助部42の最下点421は、座面2を上方に向けた状態において、転がり防止部43よりも下方となる位置に配されている。
転がり防止部43は、揺動補助部42よりも後方に配置されており、揺動補助部42の外周縁部422から後方に向けて延出し、外周壁部11に接続されている。また、図6に示すように、転がり防止部43は、正面視において、側方方向の両端431から内側へ近づくにつれて下方に向かうように湾曲した曲面状を呈している。
本例のクッションチェア1は、揺動補助部42と、転がり防止部43との両方が床面と接触するようにしてクッションチェア1を床面に設置することができる。これにより、座面2が上方を向いた状態でクッションチェア1の姿勢を安定させることができる。
また、クッションチェア1は、底面4が、座面2に着座する使用者の自重によりつぶれて床面との接触面積が増加するよう構成されている。
次に、本例のクッションチェア1の作動の一例について説明する。本例のクッションチェア1は、可撓性を有する樹脂より構成された座面壁部21、底面壁部41及び外周壁部11を有していると共に、これらの壁部21、41及び11に囲まれた内部空間12が中空に形成されている。そのため、座面2に使用者が着座する際には、その自重により、以下の変形が同時に生じる。
図5及び図6に示すように、座面2は、使用者の自重により座面2が下方へ向けて沈み込むように変形する(矢印101)。また、一対の側方片部3が座面2に連なっているため、座面2の沈み込み(矢印101)に伴って、一対の側方片部3が内側へ向けて撓み、使用者の腰部側に移動する(矢印102)。さらに、内部空間12に封入された空気の圧力と着座する使用者の自重とを均衡させるように、外周壁部11が外方へ向けて膨出する(矢印103)とともに、側方片部3における座面2側の面32が内方へ向けて膨出する。
また、本例のクッションチェア1は、逆止弁411を介して内部空間12に封入された空気の圧力を調整することにより、座面2の沈み込み量及び側方片部3の移動量を調整することができる。すなわち、座面2の沈み込み量及び側方片部3の移動量を小さくしたい場合には、内部空間12に封入された空気の圧力を予め高くしておけば良い。逆に、座面2の沈み込み量及び側方片部3の移動量を大きくしたい場合には、内部空間12に封入された空気の圧力を予め低くしておけば良い。
このように、本例のクッションチェア1は、全体が一体に形成されていると共に内部が中空に形成されている。そして、内部に封入する空気の圧力により座面2の沈み込み量及び一対の側方片部3の移動量を調整可能に構成されている。
次に、クッションチェア1の作用効果について説明する。図1に示すように、クッションチェア1は、座面2に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、座面2を挟んで起立する一対の側方片部3を有している。そして、図5及び図6に示すように、側方片部3は、着座する使用者の自重によって座面2が下方に沈むと共に一対の側方片部3が互いに近づく方向に移動するように構成されている。そのため、クッションチェア1は、着座する使用者の臀部及び腰部を包み込むように変形することにより、着座した状態において使用者が感じるフィット感を容易に高めることができるものとなる。
また、一対の側方片部3は、使用者の自重によって互いに近づく方向に移動するよう構成されている。そのため、着座のし易さを確保しつつ、フィット感を高めることが可能となる。
また、図4に示すように、座面2の外周縁部における後方には、座面2の中央部よりも上方に隆起した後方隆起部5を有している。そして、座面2の外周縁部における前方中央部には、座面2の中央部よりも上方に隆起した前方隆起部6を有している。これらの隆起部5及び6を有することにより、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、クッションチェア1の座り心地をより良くすることができる。
また、図5及び図6に示すように、クッションチェア1は、全体が一体に形成されていると共に内部が中空に形成されており、内部に封入する空気の圧力により座面2の沈み込み量及び一対の側方片部3の移動量を調整可能に構成されている。そのため、内部に封入する空気の圧力を調整することにより、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができる。その結果、クッションチェア1の座り心地をより良くすることができる。
また、クッションチェア1は、略全体を覆う表皮部を有している。そのため、クッションチェア1自体の摩耗を抑制することができると共に、クッションチェア1を清潔に保つことが容易となる。
また、本例のクッションチェア1は、可撓性を有する材質を用いて全体が一体に形成されていると共にその内部空間12が中空に形成されている。かかる構成を有することにより、使用者が着座した状態において腰部の揺動運動等を行う際に、クッションチェア1全体を使用者の動きに追従して変形させることができ、座面2を使用者の腰部の動きに追従して移動させることができる。その結果、上記クッションチェア1は、椅子としての機能のみならず、運動補助具としても好適に使用できるものとなる。また、使用していない状態のクッションチェア1をよりコンパクトにすることができ、クッションチェア1をより収納し易くすることができる。
また、底面4は、略球面形状を呈する揺動補助部42と、揺動補助部42の外周縁部を外方に向けて膨出させてなる転がり防止部43とを有しており、揺動補助部42と転がり防止部43との両方が床面に接触した状態において、クッションチェア1の姿勢が安定するよう構成されている。そのため、使用者は、上述したように、揺動補助部42の略球面形状を利用して、腰部の揺動運動等を容易に行うことができる。また、クッションチェア1を単なる椅子として使用する場合の安定感をより向上させることができる。
つまり、本例のクッションチェア1は、座面2の高さHが約380mmであり、一般的な椅子と同等の座面2の高さHを有しているため、使用者の腰部の位置が床面から高くなり、重心が高くなりやすい。そのため、例えば転がり防止部43を設けず、揺動補助部42のみとする場合にはクッションチェア1を単なる椅子として使用する場合の安定感が不十分となる恐れがある。一方、本例のように、揺動補助部42と転がり防止部43とを共に設けることにより、かかる問題を回避でき、クッションチェア1を単なる椅子として使用する場合の安定感をより向上させることができる。
また、クッションチェア1は、底面4が、座面2に着座する使用者の自重によりつぶれて床面との接触面積が増加するよう構成されている。そのため、クッションチェア1は、椅子としての性能及び運動補助具としての性能の双方により優れたものとなる。
以上のように、クッションチェア1は、着座し易く、優れた座り心地を有するものとなる。
(実施例2)
本例は、ビーズ封入体7を用いてクッションチェア1を構成した例である。図7及び図8に示すように、本例のクッションチェア1は、実施例1と略同一の外形を呈している。
本例は、ビーズ封入体7を用いてクッションチェア1を構成した例である。図7及び図8に示すように、本例のクッションチェア1は、実施例1と略同一の外形を呈している。
本例のクッションチェア1は、布材より構成された表皮部8を有している。図7及び図8に示すように、表皮部8の内部は、仕切り材部81により、座面2及び底面4を有する本体部室82と、座面2の外周端縁における側方に配され、側方片部3をそれぞれ構成する一対の側方片部室83との3つの部屋に区画されている。そして、本体部室82及び一対の側方片部室83には、袋体71に樹脂ビーズ72を封入してなるビーズ封入体7が配置されている。
このように、本例のクッションチェア1の座面2及び一対の側方片部3は、袋体71に樹脂ビーズ72を封入してなるビーズ封入体7により構成されている。また、ビーズ封入体7に用いた袋体71は、伸縮性を有している。その他は実施例1と同様である。
このように、座面2及び一対の側方片部3を、袋体71に樹脂ビーズ72を封入してなるビーズ封入体7により構成した場合にも、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、クッションチェア1の座り心地をより良くすることができる。
また、袋体71が伸縮性を有していることにより、ビーズ封入体7の変形が規制されにくくなり、より大きく変形しやすくなる。その結果、着座した状態において使用者が感じるフィット感をより高めることができ、クッションチェア1の座り心地をより良くすることができる。その他、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、実施例1及び2には、着座する使用者の自重によりクッションチェア1全体が変形するように構成した例を示したが、例えば座面2及び一対の側方片部3のみが自重により変形するよう構成してもよい。かかる構成としては、例えば、硬質発泡ウレタン等の自重により変形しにくい材質を用いて底面4及びその近傍部を形成すると共に、可撓性を有する材料を用いて座面2近傍及び一対の側方片部3を中空に形成する等の構成が考えられる。
1 クッションチェア
2 座面
3 側方片部
2 座面
3 側方片部
Claims (5)
- 使用者が着座する座面と、
上記座面に着座する使用者の骨盤部分の側方となる位置に配され、上記座面を挟んで起立する一対の側方片部とを有しており、
着座する使用者の自重によって上記座面が下方に沈むと共に上記一対の側方片部が互いに近づく方向に移動するよう構成されていることを特徴とするクッションチェア。 - 上記座面の外周縁部における後方には、上記座面の中央部よりも上方に隆起した後方隆起部を有していることを特徴とする請求項1に記載のクッションチェア。
- 上記座面の外周縁部における前方中央部には、上記座面の中央部よりも上方に隆起した前方隆起部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のクッションチェア。
- 上記クッションチェアは、全体が一体に形成されていると共に内部が中空に形成されており、内部に封入する空気の圧力により上記座面の沈み込み量及び上記一対の側方片部の移動量を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のクッションチェア。
- 少なくとも上記座面及び上記一対の側方片部は、袋体に樹脂ビーズを封入してなるビーズ封入体により構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のクッションチェア。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018102537A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | サンヨーホームズ株式会社 | 椅子型ロボット |
JP2018187101A (ja) * | 2017-05-08 | 2018-11-29 | 株式会社 Mtg | 着座具 |
US11812863B1 (en) * | 2022-06-14 | 2023-11-14 | Kinetic Furniture of Vermont, Inc. | Active sitting chair |
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2013
- 2013-10-15 JP JP2013214956A patent/JP2015077192A/ja active Pending
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