JP2014124383A - 浴室部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室部材において、塗膜形成過程で発生する白化現象を目立ちにくくすること、紫外線硬化による塗膜の硬化を促進することで白化現象の発生を抑制すること、低コストで且つ簡単な構造で防滑性と親水性とを両立すること、等である。
【解決手段】浴室部材としての浴槽1は、基材2の表面の少なくとも一部に親水性被膜3が形成され、親水性被膜3の対水接触角が15度以下となるように設定され、親水性被膜3内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材7が混入され、このフレーク材7によって親水性被膜3の表面に凹凸が形成されている。親水性被膜3は、基材の表面に密着状に形成されるフレーク材7を混入した第1親水性被膜5と、この第1親水性被膜5の表面に密着状に形成されるフレーク材7を混入しない少なくとも1層の第2親水性被膜6a,6bとを有する。
【選択図】図2
【解決手段】浴室部材としての浴槽1は、基材2の表面の少なくとも一部に親水性被膜3が形成され、親水性被膜3の対水接触角が15度以下となるように設定され、親水性被膜3内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材7が混入され、このフレーク材7によって親水性被膜3の表面に凹凸が形成されている。親水性被膜3は、基材の表面に密着状に形成されるフレーク材7を混入した第1親水性被膜5と、この第1親水性被膜5の表面に密着状に形成されるフレーク材7を混入しない少なくとも1層の第2親水性被膜6a,6bとを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は浴室部材に関し、特にその基材の表面に親水性被膜を形成し、この親水性被膜内に薄片状のフレーク材を混入した浴室部材に関する。
従来から、アクリル系樹脂製の浴槽の内側の側面や底面に親水性被膜を形成したものが種々提案されている。この親水性被膜は、浴槽の表面と、この浴槽の表面に付着した皮脂等の油脂分や石鹸カスによる汚れとの間に浴槽水を浸入させ、浴槽内で流動している浴槽水のセルフクリーニング効果により浴槽に汚れを付着させにくくすることができるものである。
しかし、浴槽の内側の側面や底面には、人体(臀部、背中、足底)が接触するので、これら側面や底面に親水性被膜による水膜が形成されてしまうと、その側面や底面に対して人体が過度に滑り易くなってしまうという問題がある。そこで、この問題を解決するために、例えば、特許文献1,2に示すような構造が開示されている。
特許文献1の浴槽においては、浴槽の底面や肘掛け面に形成される親水性被膜に樹脂ビーズと酸化アルミ粒子からなる粒子状物質を混入することで、親水性被膜の表面に凹凸を形成した構造が開示されている。特許文献2の浴室ユニット用の床部材においては、床部材の表面に形成される対水接触角が40度〜70度の親水性被膜に対して、ポリアミドパウダーからなる滑り止め粒子を混入した構造が開示されている。
ところで、浴槽等の浴室部材に親水性被膜を形成する場合、一般的には、有機溶媒等で塗料化した溶液を塗装することで形成するため、塗装後には、浴槽の表面上の親水性被膜を形成する塗膜は湿潤状態や半乾燥状態となっている。この半乾燥状態の塗膜を浴槽の表面に固着させて親水性被膜を形成するためには、塗装後の乾燥工程、加熱して硬化させる熱硬化工程や紫外線照射等により硬化させる紫外線硬化工程が必要である。
しかし、従来から、基材への被膜形成過程における塗膜乾燥工程、熱硬化工程や紫外線硬化工程等において、塗膜の白化現象が発生するという問題がある。この白化現象が発生すると、不良率の増加、被膜形成後に再度塗装することが必要になる等生産工程の所要時間が長くなりコスト増に繋がるという虞がある。特に、親水性能を有する塗膜の場合、この塗膜が塗装環境下での温湿度による影響(例えば吸湿など)を受け易いので、一般的な汎用塗膜よりも白化現象が発生しやすくなる。
被膜形成過程中に発生する白化現象の原因は定かではないが、温湿度等の環境が要因であったり、硬化時における塗膜収縮が要因だと考えられている。このような課題を解決するために、塗装時における温湿度管理や塗料の為の溶媒構成等を最適化することが必要であり、設備費用や高額になり、多くの開発時間が必要であった。
上記の白化現象は、特許文献1,2の親水性被膜においても同様に発生するものである。特許文献1の親水性被膜では、粒子状物質として樹脂ビーズと酸化アルミ粒子を混入しているが、これら樹脂ビーズと酸化アルミ粒子の形状は球状であるので、親水性被膜内に乱反射がおきにくく白化現象が発生しても緩和することができない。また、粒子状物質として、材質の異なる2種類の粒子を使用するためコスト高となる。
特許文献2の親水性被膜では、滑り止め粒子が混入されているが、滑り止め粒子の添加量が少なく親水性被膜の表面の大部分は平坦面となるので、白化現象が発生した場合は目立ってしまう虞がある。
本発明の目的は、浴室部材において、被膜形成過程で発生する白化現象を目立ちにくくすること、紫外線硬化により塗膜の硬化を促進することで白化現象の発生を抑制すること、低コストで且つ簡単な構造で防滑性と親水性とを両立すること、等である。
請求項1の浴室部材は、基材の表面の少なくとも一部に親水性被膜が形成された浴槽等の浴室部材において、前記親水性被膜の対水接触角が15度以下となるように設定され、前記親水性被膜内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材が混入され、このフレーク材によって前記親水性被膜の表面に凹凸が形成されたことを特徴としている。
請求項2の浴室部材は、請求項1の発明において、前記親水性被膜は、前記基材の表面に密着状に形成される前記フレーク材を混入した第1親水性被膜と、この第1親水性被膜の表面に密着状に形成される前記フレーク材を混入しない少なくとも1層の第2親水性被膜とを有することを特徴としている。
請求項3の浴室部材は、請求項2の発明において、前記第1親水性被膜形成用の塗膜として前記フレーク材と親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成し、前記少なくとも1層の第2親水性被膜形成用の塗膜として親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成した状態で、紫外線を照射して硬化させ、前記親水性被膜を形成することを特徴としている。
請求項4の浴室部材は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記フレーク材は、ガラスを主成分とするフレーク材の表面を銀又は酸化チタンの被膜でコーティングしたものであることを特徴としている。
請求項5の浴室部材は、請求項1〜4の何れか1項の発明において、前記親水性被膜の膜厚は15μm〜100μmの範囲に設定され、前記フレーク材の長手方向の長さは15μm〜90μmの範囲に設定されたことを特徴としている。
請求項6の浴室部材は、請求項5の発明において、前記浴室部材がアクリル系樹脂製の基材を有する浴槽であり、この浴槽の内面に前記親水性被膜が形成されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、親水性被膜の対水接触角が15度以下となるように設定され、親水性被膜内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材が混入され、このフレーク材によって親水性被膜の表面に凹凸が形成されたので、フレーク材を混入することで親水性被膜の表面に摩擦抵抗を確保して防滑性を向上することができ、低コストで且つ簡単な構造で防滑性と親水性とを両立することができる。
親水性被膜内に薄片状のフレーク材を混入することで、球状のフレーク材と比較して親水性被膜内に乱反射が発生し易くなる上、フレーク材の表面を白系の被膜でコーティングしているため、仮に被膜形成過程において白化現象が発生しても、白化現象が目立ちにくくなる。尚、親水性被膜形成用の塗膜に紫外線を照射して硬化させる場合、親水性被膜内で紫外線が乱反射されるので、紫外線吸収性が高まって塗膜の硬化を促進することで白化現象の発生を抑制して硬化工程の所要時間を短縮し、コスト増を防止することができる。
親水性被膜の対水接触角が15度以下となるように設定されるので、親水性被膜の表面に水膜は形成されるが、親水性被膜の表面にフレーク材による微細な凹凸が形成されるので、人体との接触部は点接触的な接触となり接触圧が上昇することで、防汚機能を確保しながら防滑性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、親水性被膜は、基材の表面に密着状に形成されるフレーク材を混入した第1親水性被膜と、この第1親水性被膜の表面に密着状に形成されるフレーク材を混入しない少なくとも1層の第2親水性被膜とを有するので、少なくとも1層の第2親水性被膜により、第1親水性被膜に混入されたフレーク材による表面のざらつき感を低減することができ、フレーク材が被膜外へ露出するのを防止して第1,第2親水性被膜の耐久性を確保できる。
請求項3の発明によれば、第1親水性被膜形成用の塗膜としてフレーク材と親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成し、少なくとも1層の第2親水性被膜形成用の塗膜として親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成した状態で、紫外線を照射して硬化させ、親水性被膜を形成するので、第1親水性被膜形成用の塗膜の硬化処理と第2親水性被膜形成用の塗膜の硬化処理とを同時に行うことができる。
請求項4の発明によれば、フレーク材は、ガラスを主成分とするフレーク材の表面を銀又は酸化チタンの被膜でコーティングしたものであるので、銀又は酸化チタンはアクリル系樹脂に対する濡れ性が良く親水性被膜に対する密着性が向上するため、親水性被膜にフレーク材を混入しても耐久性を維持することができる。
請求項5の発明によれば、親水性被膜の膜厚は15μm〜100μmの範囲に設定され、フレーク材の長手方向の長さは15μm〜90μmの範囲に設定されたので、親水性被膜の膜厚をフレーク材の長手方向の長さより大きくすることで、親水性被膜の表面からフレーク材が外部に突出するのを極力防止することができる。
請求項6の発明によれば、前記浴室部材がアクリル系樹脂製の基材を有する浴槽であり、この浴槽の内面に親水性被膜が形成されたので、親水性能と防滑性能の両方を備え且つ白化現象を緩和した浴槽を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1,図2に示すように、この浴室部材としての浴槽1は、基材2の表面の少なくとも一部に親水性被膜3が形成された浴室部材において、親水性被膜3の対水接触角が15度以下となるように設定され、親水性被膜3内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材7が混入され、このフレーク材7によって親水性被膜3の表面に凹凸が形成されたことを特徴とするものである。
図1,図2に示すように、この浴室部材としての浴槽1は、基材2の表面の少なくとも一部に親水性被膜3が形成された浴室部材において、親水性被膜3の対水接触角が15度以下となるように設定され、親水性被膜3内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材7が混入され、このフレーク材7によって親水性被膜3の表面に凹凸が形成されたことを特徴とするものである。
浴槽1は、例えばアクリル系樹脂の基材2を有し、この浴槽1の内側の底面と側面の全面に親水性被膜3を形成することが望ましいが、浴槽1の表面の少なくとも一部(例えば、側面のうちの喫水線付近)に親水性被膜3を形成してもよい。尚、浴室部材は、浴槽1に限らず、浴室の床材や壁材等であってもよい。また、基材2の材料としては、アクリル系樹脂に限定する必要はなく、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を主成分とした人工大理石や、繊維強化プラスチック(FRP)を適用してもよく、特にこれらに限定される訳ではない。
次に、親水性被膜3について説明する。
基材2の表面に形成された親水性被膜3は、対水接触角が15度以下となるように設定された親水性被膜に構成されている。親水性被膜3内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材7が混入されている。親水性被膜3の表面には、フレーク材7によって微細な凹凸が形成されている。親水性被膜3の膜厚は、好ましくは15μm〜100μmの範囲に設定される。尚、フレーク材7の添加量と詳細な構造については後述する。
基材2の表面に形成された親水性被膜3は、対水接触角が15度以下となるように設定された親水性被膜に構成されている。親水性被膜3内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材7が混入されている。親水性被膜3の表面には、フレーク材7によって微細な凹凸が形成されている。親水性被膜3の膜厚は、好ましくは15μm〜100μmの範囲に設定される。尚、フレーク材7の添加量と詳細な構造については後述する。
図2に示すように、親水性被膜3は、基材2の表面に密着状に形成されるフレーク材7を混入した第1親水性被膜5と、この第1親水性被膜5の表面に密着状に形成されるフレーク材7を混入しない2層の第2親水性被膜6a,6bとを有する。2層の第2親水性被膜6a,6bは、第1親水性被膜5に混入されたフレーク材7によるざらつき感を低減することができる。1層の第2親水性被膜の場合には、薄い第2親水性被膜の膜厚にバラツキが発生した場合に、フレーク材7の一部が第2親水性被膜の外側へ露出する虞があるが、2層の第2親水性被膜6a,6bを形成するため、フレーク材7の一部が第2親水性被膜6a,6bの外側へ露出することはなく、親水性被膜3の耐久性を確保し且つざらつき感を低減できる。
但し、第1親水性被膜5の表面に少なくとも1層の第2親水性被膜を形成してもよく、3層以上の第2親水性被膜を形成してもよく、また、第2親水性被膜を省略して第1親水性被膜5のみを形成してもよい。
基材2の表面に親水性被膜3を形成する場合、第1親水性被膜形成用の塗膜としてフレーク材7と親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成し、2層の第2親水性被膜形成用の塗膜として親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成した状態で、紫外線を照射して硬化させ、反応性モノマー同士を重合させることによって親水性被膜3を形成する。この方法では、第1親水性被膜5の硬化と第2親水性被膜6a,6bの硬化を同時に行うことができる。
第1親水性被膜形成用の塗膜及び第2親水性被膜形成用の塗膜は、フレーク材7の有無の差異はあるが、基本的に同じ成分の親水性塗料を用いて形成される。この親水性塗料は、例えば、アクリル系樹脂のウレタンアクリレート樹脂からなる反応性モノマーに、親水基を予め付与したものである。親水基は、親水性置換基の生成量が水との接触角が15度以下となるように付与されている。
反応性モノマーとしては、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、アクリルウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の何れかを適用することができる。親水基としては、スルホ基[−SO3H]、ヒドロキシル基[−OH]、カルボキシル基[−COOH]、カルボニル基[−CO−]、アミノ基[−NH2]等の何れかを適用することができる。
基材2の表面にフレーク材7が混入された親水性塗料を塗布して第1親水性被膜形成用の塗膜を形成し、この塗膜の表面にフレーク材7が混入されていない親水性塗料を塗布して2層の第2親水性被膜形成用の塗膜を形成し、その後紫外線を照射して硬化処理を行う。 このとき、親水性塗料の反応性モノマーに親水基を予め付与してあるので、その親水基が親水性塗料の溶媒成分が揮発するときに親水性塗料の表面に現われ、紫外線照射することでポリマー化する。反応性モノマーに予め新水基がグラフト重合しているため、一般的な後塗りとは異なり、長期にわたり親水性と耐久性を維持することができる。
次に、親水性被膜3の親水性能について説明する。
親水性被膜3は、親水性能を有するものであれば良い。基材2の表面の親水性能の程度により、浴槽1の内面の喫水部域における防汚効果が変化するため、基材2の表面の親水性能については、対水接触角は15度以下に設定することが好ましい。この範囲を超えると、親水性能が十分でなくなり喫水部域の防汚効果が低下する傾向がある。
親水性被膜3は、親水性能を有するものであれば良い。基材2の表面の親水性能の程度により、浴槽1の内面の喫水部域における防汚効果が変化するため、基材2の表面の親水性能については、対水接触角は15度以下に設定することが好ましい。この範囲を超えると、親水性能が十分でなくなり喫水部域の防汚効果が低下する傾向がある。
浴槽1の汚れには様々な汚れが含まれるが、ここで言う防汚効果とは、浴槽水における主に皮脂汚れと石鹸カス汚れに対する防汚効果であり、特に、浴槽1の内面の喫水近傍部分における汚れ付着を低減させることにある。浴槽1の内面に親水性被膜3を形成すれば、防汚効果が効果的に発現し、一般的な撥水性能による防汚効果を大きく凌ぐものとなる。
基材2に親水性能を付与する為に、親水性能を有する親水性被膜形成用塗膜を形成する場合、ディッピング法、スプレーコーティング法等を使用できるが、基材2の全面に塗装する必要は必ずしもなく、例えば、浴槽1の場合は、浴槽1の内側の喫水近傍部等の部位を選択的に塗装しても良い。尚、平板状の浴室部材(床材、壁材)などの場合、予めフィルム状成形体に親水性被膜3を形成する為に親水性塗料を塗工しておき、このフィルム状成形体を基材2に貼り付けても良い。
基材2に対して親水性被膜3を密着状に形成するためには、出来る限り薄膜状に塗装することが望ましく、親水性被膜3の膜厚は15μm〜100μmの範囲に設定することが望ましい。15μm未満の膜厚の場合には、親水性被膜3中のフレーク材7が親水性被膜3の表面に突き出す虞があるし、100μm超の膜厚の場合には、塗膜の乾燥と硬化処理の時間が長くなるだけでなく、親水性被膜3の硬化時の収縮量も大きくなるため、剥離や白化現象が発生しやすくなる。
尚、親水性被膜3の基材2への密着力を更に高めようとする場合、基材2の表面へのプライマリー層の導入、基材2の表面に対する表面処理(例えば、サンドブラスト処理、コロナ処理、プラズマ処理)等を併用しても良い。
親水性被膜3を形成する為の塗膜の硬化方法としては、紫外線照射による硬化方法が効率的に塗膜を硬化させることが可能であり、乾燥時間と硬化時間の短縮を図ることができ、熱硬化方法で必要な金型の熱制御等が不要になる等の効果がある。
一般的に、紫外線による硬化処理は、平板やフィルム上への硬化処理に適用されることが多く、塗装面がフラットであることが望ましいが、これは紫外線ランプ(例えば、高圧水銀ランプ)を塗装面に対して水平に設置することで硬化させ易いという理由がある。
しかし、浴槽1のような3次元曲面を有する表面に塗膜を効率的に硬化させる為には、例えば、高圧水銀ランプ等のランプを、浴槽1の内側の底面及び側面を影なく紫外線照射できるように、浴槽1の内面に沿ってスキット状の骨組み等からなる構造体を構成し、この構造体に複数の高圧水銀ランプを適切に設置することで、浴槽1の内側の底面と側面を均一に紫外線照射可能である。
このような構造体を使用することで、浴槽1のような3次元曲面を有する成形体の塗膜を均一に硬化することができる。前記の構造体は、浴槽1の内側の底面と側面を影なく均一に照射できるようなものであれば、特に限定されるものではない。
次に、フレーク材7について説明する。
フレーク材7は、ガラスを主成分とする薄片状のフレーク材7の表面を銀又は酸化チタンの被膜でコーティングしたものである。銀又は酸化チタンは、白色に近い色又はメタリック色であり、アクリル系樹脂に対する濡れ性がよく、親水性被膜3に対する密着性に優れるため、親水性被膜3にフレーク材7を混入しても耐久性を維持することができる。フレーク材7の長手方向の長さは好ましくは15μm〜90μmの範囲に設定される。
フレーク材7は、ガラスを主成分とする薄片状のフレーク材7の表面を銀又は酸化チタンの被膜でコーティングしたものである。銀又は酸化チタンは、白色に近い色又はメタリック色であり、アクリル系樹脂に対する濡れ性がよく、親水性被膜3に対する密着性に優れるため、親水性被膜3にフレーク材7を混入しても耐久性を維持することができる。フレーク材7の長手方向の長さは好ましくは15μm〜90μmの範囲に設定される。
尚、フレーク材7としては薄片状のものが好ましく、薄片状のフレーク材7の方が汚染回復性にも優れている。
白色に近い色又はメタリック色のフレーク材7を親水性被膜3に混入することで、親水性被膜3の白化現象を目立たなくすることができる。混入するフレーク材7の長手方向の長さは大きい方が望ましいが、その長さは15μm〜90μmの範囲とするのが望ましい。
前記の長さが15μm未満であると白化現象を目立たなくする効果が低減する。また、前記の長さが90μm超になると手触り感に影響が出るため好ましくない。尚、フレーク材7の平均長さ(平均粒径)は約30μmとするのが望ましい。上記のフレーク材7の長さ15μm〜90μmに鑑みて、前記のように親水性被膜3の膜厚を15μm〜100μmの範囲に設定した。
フレーク材7は、親水性被膜3を形成する樹脂固形分に対して任意量を添加することができるが、好ましくは50重量%程度にすることが望ましい。
フレーク材7を混入することによる白化現象が発生しにくくなり且つ白化現象が目立たなくなるメカニズムとしては、フレーク材7の長手方向の長さが上記の範囲にあれば、最適に乱反射するため、或いは、塗膜形成時にフレーク材7が過剰な熱や紫外線エネルギーを吸収することで塗膜安定化に寄与しているため、或いは、フレーク材7が塗膜形成時の熱収縮率を緩衝しているため等の理由を上げることができる。
フレーク材7の色層として白化現象をより目立ちにくくするために、白系やパール系が好ましい。また、用途によっては耐久性が要求されるため、フレーク材7の主成分としてはガラスが好ましいが、ガラスに限定される訳ではない。
フレーク材7を混入することによって、白化現象だけでなく、塗膜形成過程における塗膜へのゴミ、異物の付着、混入に対しても外観上目立ちにくくするという効果も奏する。
親水性被膜3のうちのフレーク材7が混入された第1親水性被膜5を形成する塗膜の塗工方法については、フレーク材7が混入していない場合と同様に、ディッピング法、スプレー法、スピンコート法等による一般的な塗装方法が使用できるが、特にこれらに限る訳ではない。
フレーク材7が混入された第1親水性被膜5については、基材2から剥離しなければ特に制限はない。第1親水性被膜5は、単層でも複数層でも特に制限はなく、他の色層、透明層等と適時組み合わせて塗装しても良い。
親水性被膜3の膜厚を、15μm〜100μmの範囲に設定し、フレーク材7の長手方向の長さを15μm〜90μmの範囲に設定するため、親水性被膜3の膜厚をフレーク材7の長手方向の長さより大きくすることで、親水性被膜3の表面からフレーク材7が外部に露出するのを極力防止することができる。
基材2がアクリル系樹脂製の浴槽1であり、この浴槽1の内面にアクリル系樹脂の親水性被膜3が形成されるため、基材2と親水性被膜3との密着性に優れ、かつ親水性能と防滑性能の両方を備え且つ白化現象を緩和した浴槽1を提供することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
先ずは、親水性被膜の評価として、表1に示すように、比較例1〜4と実施例1のフレーク材を混入しない親水性被膜(以下、サンプル被膜という)を形成し、これらサンプル被膜についての対水接触角、密着力、防汚性能、硬化度を評価した。
先ずは、親水性被膜の評価として、表1に示すように、比較例1〜4と実施例1のフレーク材を混入しない親水性被膜(以下、サンプル被膜という)を形成し、これらサンプル被膜についての対水接触角、密着力、防汚性能、硬化度を評価した。
先ず、比較例1〜4と実施例1のサンプル被膜を形成する為の基材として、アクリルモノマーとガラスフリットからなるコンパウンドを作製し、これらを浴槽成形体用コンパウンドとして浴槽成形体を作製することで、サンプル被膜に対する基材とした。
サンプル被膜を形成する為の樹脂溶液に、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等の溶剤を適宜加えながら粘度調整を行い、所望の膜厚となるように浴槽成形体に対してスプレー塗工を実施した。このとき、樹脂溶液に溶剤を加えるため塗工後に乾燥を実行する。
スプレー塗工された塗膜の硬化方法としては、比較例1〜3の塗膜に対しては、従来の紫外線照射による硬化方法(表1ではUVと表記)を実施し、比較例4の塗膜に対しては、従来の熱処理による硬化方法(表1では熱と表記)を実施した。実施例1の塗膜の紫外線硬化方法(表1ではUVSと表記)としては、樹脂溶液の硬化時に使用する赤外線ランプに蛍光灯型の複数の高圧水銀ランプを採用し、これら高圧水銀ランプを浴槽の内側の底面と側面に沿って組み立てられた構造体に適宜設置し、塗膜が適切に硬化するように照射量、曝露時間等を適切に調整しながら硬化させてサンプル被膜を形成した。
比較例1のサンプル被膜の膜厚は、350μmに設定し、比較例2のサンプル被膜の膜厚は、75μmに設定し、比較例3,4のサンプル被膜の膜厚は、50μmに設定した。尚、比較例1,2の樹脂溶液には、中国塗料(株)の商品「フォルシード」を用い、比較例3と実施例1の樹脂溶液には、三井化学(株)の商品「オレスターRAシリーズ」を用い、比較例4の樹脂溶液には、綜研化学(株)の商品「LSI60」を用いた。
尚、実施例1の塗装に供する樹脂溶液には、フレーク材7を混入していないが、このことは、対水接触角、密着力、防汚性能、硬化度の評価に影響を及ぼすものではない。
上記のように得られた比較例1〜4と実施例1のサンプル被膜についての対水接触角、密着力、防汚性能、硬化度を評価した(表1参照)。
対水接触角について、対水接触角測定器による測定を実施した。比較例1の対水接触角は40度であり、比較例2の対水接触角は40度であり、比較例3の対水接触角は4度であり、比較例4の対水接触角は95度であり、実施例1の対水接触角は4度である。
密着力については、碁盤目試験(1グリッド2mm、25マスに対するセロハンテープ剥離)による評価を実施し、この碁盤目試験の結果を2段階にレベル分けした。剥離がなかった場合には、表1では「○」で表示し、50%以上の剥離があった場合には、表1では「×」で表示した。
防汚性能については、対水接触角測定値と実使用上の汚れ(皮脂汚れと石鹸カス汚れ)との間に相関関係があることに鑑み、その防汚性能を2段階にレベル分けした。サンプル被膜の表面の防汚性能が良好である場合には、表1では「○」で表示した。サンプル被膜の表面の防汚性能があまり良好でない場合には、表1では「△」で表示した。
硬化度については、各サンプル被膜を80度の温水に全浸漬させ、100時間後の被膜外観から判断して、その硬化度を3段階にレベル分けした。サンプル被膜の硬化度が良好である場合には、表1では「○」で表示した。サンプル被膜の硬化度があまり良好でない場合には、表1では「△」で表示した。サンプル被膜の硬化度が不良である場合には、表1では「△×」で表示した。
表1に示す評価結果から分かるように、実施例1のサンプル被膜において、三井化学(株)の「オレスターRAシリーズ」を用いて膜厚を50μmに設定することで、対水接触角は4度となり、良好な親水性と防汚性能が得られた。特に、実施例1において、高圧水銀ランプと構造体を用いた紫外線照射による硬化処理方法の場合に、優れた硬化度が得られた。
尚、紫外線照射による硬化処理は、従来の熱硬化処理方法と比較すると、処理時間が短く、安定した品質の被膜を経済的に形成することができる。
次に、フレーク材が混入された親水性被膜を評価するため、表2に示すように、比較例1〜6と実施例1の親水性被膜(以下、サンプル被膜という)を形成し、これらサンプル被膜についての白化現象、手触り感、耐久性を評価した。尚、比較例6の親水性被膜は、フレーク材を混入しない透明層である。
先ず、比較例1〜6と実施例1のサンプル被膜を形成するために、親水性被膜を形成する主成分であるアクリレート系樹脂として三井化学(株)の商品「オレスターRAシリーズ」等を使用して、適宜硬化剤を使用してフレーク材(比較例6には混入しない)と各種溶媒を添加し攪拌して塗料組成物を作製後、浴槽成形体の基材に適宜塗装を実施し、溶媒を温風により乾燥後UV硬化によりサンプル被膜を形成した。
フレーク材の主成分としては、比較例1,2,4,5と実施例1のフレーク材の主成分はガラスであり、比較例3のフレーク材の主成分は雲母である。フレーク材の平均粒径は、比較例1のフレーク材の平均粒径は90μmに設定され、比較例2のフレーク材の平均粒径は15μmに設定され、比較例3〜5と実施例1のフレーク材の平均粒径は30μmに設定される。
フレーク材の添加量としては、比較例1〜4と実施例1のフレーク材の添加量は50重量%に設定され、比較例5のフレーク材の添加量は0.5重量%に設定された。フレーク材のコーティングとしては、比較例1,2,5と実施例1のフレーク材の表面を酸化チタンの被膜でコーティングし、比較例4のフレーク材の表面を銀の被膜でコーティングし、比較例3のフレーク材の表面にはコーティングを施していない。
上記のように得られた比較例1〜6と実施例1のサンプル被膜についての白化現象、手触り感、耐久性を評価した(表2参照)。
白化現象については、サンプル被膜の表面を目視による評価を行った。その白化現象の目立ちにくさの状態を3段階にレベル分けした。サンプル被膜の白化現象が目立たない場合は、表2では「○」で表示した。サンプル被膜の白化現象が少し目立つ場合は、表2では「△」で表示した。サンプル被膜の白化現象が目立つ場合は、表2では「×」で表示した。
手触り感については、サンプル被膜の表面を直に触ることで評価を行った。その手触り感を2段階にレベル分けした。サンプル被膜の表面の手触りが良好である場合は、表2では「○」で表示した。サンプル被膜の表面のざらつき感が強い場合は、表2では「×」で表示した。
耐久性については、一般的な耐久性試験により、2段階にレベル分けした。サンプル被膜の耐久性が良好である場合は、表2では「○」で表示した。サンプル被膜にひび割れなどが生じたりした場合は、表2では「×」で表示した。
表2に示す評価結果から分かるように、実施例1のサンプル被膜において、平均サイズ30μmのガラスを主成分とするフレーク材の表面を酸化チタンの被膜でコーティングし、フレーク材の添加量を50重量%とすることで、白化現象、手触り感、耐久性、全てにおいて良好な結果が得られた。
これに対して、比較例1のサンプル被膜においては、フレーク材の平均粒径が90μmであるため、手触り感が悪化してしまう。比較例3のサンプル被膜においては、フレーク材の主成分が雲母であるため、主成分をガラスとした場合と比較すると耐久性が低下する。比較例2のサンプル被膜においては、フレーク材の平均粒径が15μmであるため、比較例4のサンプル被膜においては、金の被膜でコーティングしたため、比較例5のサンプル被膜においては、添加量が0.5重量%であるため、白化現象が多少目立ってしまう。
上記評価より、親水性被膜の膜厚は15μm〜100μmの範囲(最も好ましくは50μm)に設定され、フレーク材の長手方向の長さは15μm〜90μmの範囲(最も好ましくは30μm)に設定され、フレーク材は、ガラスを主成分とするフレーク材の表面を銀又は酸化チタン(最も好ましくは酸化チタン)の被膜でコーティングすることで、滑り止め効果と白化現象緩和効果を得ることができる。
このように、親水性被膜の対水接触角が15度以下となるように設定され、親水性被膜内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材が混入され、このフレーク材によって親水性被膜の表面に凹凸が形成されたので、フレーク材を混入することで親水性被膜の表面に摩擦抵抗を確保して防滑性を向上することができ、故に、低コストで且つ簡単な構造で防滑性と親水性とを両立することができる。
また、親水性被膜内に薄片状のフレーク材を混入することで、球状のフレーク材と比較して親水性被膜内に乱反射が発生し易くなる上、フレーク材の表面を白系の被膜でコーティングしているため、仮に被膜形成過程で白化現象が発生しても、白化現象が目立ちにくくなる。さらに、被膜形成過程で親水性塗膜に紫外線を照射する場合、親水性塗膜内で紫外線が乱反射されるので、塗膜の硬化を促進することで白化現象を抑制しつつ生産工程の冗長化を防止することができる。
親水性被膜の対水接触角が15度以下となるように設定されると、親水性被膜の表面に親水性による水膜は維持されるが、親水性被膜の表面にフレーク材による微細な凹凸が形成されるので、人体の接触部は点接触的な接触となり接触圧が上昇することで、水膜があっても防滑性を向上させることができる。
本発明は浴槽、浴室の床材や壁材等の浴室部材であって防汚性能が必要とされる合成樹脂製部材に適用することができる。
1 浴室部材
2 基材
3 親水性被膜
5 第1親水性被膜
6a,6b 第2親水性被膜
7 フレーク材
2 基材
3 親水性被膜
5 第1親水性被膜
6a,6b 第2親水性被膜
7 フレーク材
Claims (6)
- 基材の表面の少なくとも一部に親水性被膜が形成された浴槽等の浴室部材において、
前記親水性被膜の対水接触角が15度以下となるように設定され、
前記親水性被膜内に、表面を白系の被膜でコーティングした薄片状のフレーク材が混入され、このフレーク材によって前記親水性被膜の表面に凹凸が形成されたことを特徴とする浴室部材。 - 前記親水性被膜は、前記基材の表面に密着状に形成される前記フレーク材を混入した第1親水性被膜と、この第1親水性被膜の表面に密着状に形成される前記フレーク材を混入しない少なくとも1層の第2親水性被膜とを有することを特徴とする請求項1に記載の浴室部材。
- 前記第1親水性被膜形成用の塗膜として前記フレーク材と親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成し、前記少なくとも1層の第2親水性被膜形成用の塗膜として親水基を付与したアクリル系樹脂の反応性モノマーからなる塗膜を形成した状態で、紫外線を照射して硬化させ、前記親水性被膜を形成することを特徴とする請求項2に記載の浴室部材。
- 前記フレーク材は、ガラスを主成分とするフレーク材の表面を銀又は酸化チタンの被膜でコーティングしたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の浴室部材。
- 前記親水性被膜の膜厚は15μm〜100μmの範囲に設定され、前記フレーク材の長手方向の長さは15μm〜90μmの範囲に設定されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の浴室部材。
- 前記浴室部材がアクリル系樹脂製の基材を有する浴槽であり、この浴槽の内面に前記親水性被膜が形成されたことを特徴とする請求項5に記載の浴室部材。
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Cited By (1)
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CN114134908A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-03-04 | 上海悠远建筑工程有限公司 | 深基坑建筑废弃泥浆固化回填工法 |
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-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012283872A patent/JP2014124383A/ja active Pending
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