JP2014122696A - ピン釘 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、先端に鋭利な打ち込み部3を有する軸部2と、軸部2の基端側に設けられた頭部4とを備えたピン釘1に関する。軸部2の外周面には、鋭利な先端が軸部2の基端側に向いた状態で当該軸部2の軸心に対して傾斜した抜け止め片5が形成され、この抜け止め片5は軸部2の径方向に弾性変形可能である。
【選択図】図2
Description
この特許文献1には、軸部の外周面に、水平に突出する側面円弧状の突起が所定間隔で複数設けられたピン釘が記載されている(特許文献1の図8参照:以下、「従来例1」という。)。
特に、板材の材質が石膏ボードなどの脆い材料である場合には、上記の欠点はより顕著であり、突起を設けたことが却ってピン釘の固着力を弱める結果となる。
このため、石膏ボードなどの支持力が弱い板材に対しても、打ち込み後の固着力を安定的に維持することができる。
このため、石膏ボードなどの支持力が弱い板材に対しても、打ち込み後の固着力を安定的に維持することができる。
かかる配置にすれば、抜け止め片が周方向に1つだけである場合に比べて、石膏ボードなどの板材に対する抜け止め効果をより向上させることができる。
かかる配置にすれば、抜け止め片を軸部に形成する工程(例えば、軸部に斜めに切り込みを入れて切り起こす工程)を周方向の一方側だけから行えば足りるので、抜け止め片を周方向の複数位置に形成する場合に比べて、ピン釘を容易に製作することができる。
かかる配置にすれば、ピン釘を打ち込んだ場合に、石膏ボードなどの板材を貫通した抜け止め片の先端がその板材の裏面に丁度引っ掛かり、ピン釘の抜け止め効果をより向上させることができる。
かかる配置にすれば、抜け止め片が上記範囲に含まれる軸部の部分に1箇所だけ配置されている場合に比べて、石膏ボードなどの板材に対する抜け止め効果をより向上させることができる。
かかる方向にピン釘を打ち込むことにすれば、板材の法線方向に打ち込む場合に比べて、板材に貫通した軸部の周囲と釘穴との接触面積が大きくなり、石膏ボードなどの板材に対する抜け止め効果を向上させることができる。
かかる配置にすれば、ピン釘を板材に打ち込んだ場合に、第1範囲の抜け止め片が板材に突き刺さる方向と、第2範囲の抜け止め片が板材に突き刺さる方向がずれるので、軸部が屈曲していない場合に比べて、石膏ボードなどの板材に対する抜け止め効果を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るピン釘1の側面図である。
このピン釘1は、軸部2の先端(図示右側の先端)に鋭利な打ち込み部3が形成され、その軸部2の基端側(図示左側)に頭部4を一体に有している。
図1(a)の例では、抜け止め片5が軸部2における軸方向1箇所に配置され、図1(b)の例では、抜け止め片5が軸部2における軸方向2箇所に配置され、図1(c)の例では、抜け止め片5が軸部2における軸方向3箇所に配置されている。
なお、図1(a)〜図1(c)のいずれの場合も、軸方向の各々箇所には、左右一対の抜け止め片5が、周方向に180度の間隔をおいた放射状に配置されている。
なお、図2(a)は、切り込み6が見える周方向角度からの側面図であり、図2(b)は、図2(a)から軸部2を周方向に90回転させた場合の側面図である。
図2に示すように、本実施形態の抜け止め片5は、鋭利な先端が軸部2の基端側(図示左側)に向いた状態で、当該軸部2の軸心に対して傾斜しており、言わば魚の鰓状を呈する形状に形成されている。
本実施形態の抜け止め片5は、上記切り込み6によって非常に薄肉に形成されていることから、軸部2の周方向に対して弾性変形可能となっている。
また、抜け止め片5の径方向突出量Tは0.2mmであり、切り込み6の径方向深さFは0.2mmである。
0.9mm≦D≦1.2mm
0.9mm≦L≦1.2mm
0.15mm≦T≦0.25mm
0.15mm≦F≦0.25mm
図3に示す例では、石膏ボードよりなる板材10の外壁の表面側(図示左側)に被取付体11が当接されている。そして、被取付体11の挿通孔11Aにピン釘1を挿通して、ピン釘1を板材10に打ち込むことにより、被取付体11が板材10の表面に固定されている。
そして、ピン釘1の軸方向3箇所に設けられた抜け止め片5のうち、最も先端側に位置する抜け止め片5は、軸部2を板材10に貫通した場合に、当該板材10の裏面とほぼ一致する軸方向位置に来るように配置されている。
また、抜け止め片5が軸部2の径方向に弾性変形可能であるから、打ち込みの際に抜け止め片5が板材10の内部で釘穴を押し広げることがなく、石膏ボードなどの支持力が弱い板材10に対しても、打ち込み後の固着力を安定的に維持できる。
この変形例に係るピン釘1では、抜け止め片5が、軸部2の複数の軸方向位置(図例では3箇所)に配置されており、それらの抜け止め片5が、軸部2の周方向の同じ位置に一列に並んで配置されている。
図4の変形例によれば、抜け止め片5の切り起こし工程を周方向の一方側だけから行えば足りる。このため、抜け止め片5を周方向の複数位置に形成する図1〜図3の実施形態の場合に比べて、ピン釘1を容易に製作できるという利点がある。
この変形例に係るピン釘1では、軸部2が、軸方向中途部でほぼ「へ」の字状に屈曲している。そして、軸部2の基端部から屈曲部2Aまでの第1範囲と、屈曲部2Aから先端部までの第2範囲との双方に、抜け止め片5が配置されている。
図5の変形例によれば、ピン釘1を板材10に打ち込んだ場合に、第1範囲の抜け止め片が板材10に突き刺さる方向と、第2範囲の抜け止め片5が板材10に突き刺さる方向が、屈曲部2Aが屈曲している分だけずれる。
例えば、上記実施形態では、左右一対の抜け止め片5が、軸部2の同じ軸方向位置において周方向に180度で放射状をなすように配置されているが、1つの軸方向位置に抜け止め片5を1つだけ設けることにしてもよいし、3つ以上設けることにしてもよい。
6:切り込み 10:板材 11:被取付体 11A:挿通孔
Claims (8)
- 先端に鋭利な打ち込み部を有する軸部と、前記軸部の基端側に設けられた頭部とを備えたピン釘であって、
前記軸部の外周面に、鋭利な先端が前記軸部の基端側に向いた状態で当該軸部の軸心に対して傾斜した抜け止め片が形成されていることを特徴とするピン釘。 - 前記抜け止め片は、前記軸部の径方向に弾性変形可能である請求項1に記載のピン釘。
- 前記抜け止め片は、前記軸部の同じ軸方向位置において周方向に放射状をなすように配置されている請求項1又は2に記載のピン釘。
- 前記抜け止め片は、前記軸部の複数の軸方向位置でかつ当該軸部の周方向の同じ位置に一列に並んで配置されている請求項1又は2に記載のピン釘。
- 前記抜け止め片は、前記軸部を石膏ボードなどの板材に貫通させた場合に、当該板材の裏面とほぼ一致する軸方向位置に配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のピン釘。
- 前記抜け止め片は、石膏ボードなどの板材の厚さ範囲内に含まれる前記軸部の複数の箇所に配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のピン釘。
- 石膏ボードなどの板材の法線方向に対して傾斜した方向に打ち込まれる請求項1〜6のいずれか1項に記載のピン釘。
- 前記軸部の軸方向中途部に屈曲部が形成され、基端部から屈曲部までの範囲と屈曲部から先端部までの範囲との双方に前記抜け止め片が配置されている請求項1〜7のいずれか1項に記載のピン釘。
Priority Applications (1)
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JP2013091760A JP2014122696A (ja) | 2012-11-25 | 2013-04-08 | ピン釘 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
2013
- 2013-04-08 JP JP2013091760A patent/JP2014122696A/ja active Pending
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