JP2014122173A - フィルムを形成する殺虫忌避製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
スプレー製剤とエアゾール製剤の特性を活かした上で薬物による環境汚染と人体への悪影響をなくし、殺虫後の死骸の処理を簡便かつ衛生的に行えることを前提に、より高い殺虫効果と忌避効果を有するフィルムを形成する殺虫忌避製剤を提供する。
【解決手段】
ニトロセルロースを、エチルアルコール及び/又はイソプロピルアルコールに溶解し、溶解補助剤として酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソペンチル、酢酸エチル、アセトン、1,3−ブチレングリコール、メトキシメチルブタノール又はテレピン油、或いはこれらの化合物の2種類以上の混合した溶解剤に溶解してスプレー容器、或いはエアゾール容器に充填して製剤とした殺虫忌避製剤。
【選択図】図1

Description

この発明は、殺虫効果及び忌避効果を有するフィルム形成型殺虫忌避製剤に関するものである。
害虫に対する駆除は一般的に殺虫効果を有する農薬が使用されている。例えば、特許文献1等に開示されるように、ゴキブリの捕獲・駆除する目的で餌・誘引剤と粘着シートによる捕獲器、薬剤を遠くまで飛ばすスプレー型殺虫剤、火や水による化学燻蒸で締め切った室内を燻す殺虫剤、ホウ酸や薬剤入りのベイト剤がある。粘着シートによる捕獲器はゴキブリの学習能力が高いために次第に入らなくなる。薬品は人体にも有害な場合が多く、使用方法によっては耐性ゴキブリが発生する恐れがある。
また、特許文献2等に開示されているように、化学燻蒸は煙の届かない奥のより安全な場所にゴキブリが逃げて、そこに巣を作ってしまい、事態をより悪化させてしまう。又、室内を煙で汚染する上に卵に対しては効果がないので完全にゴキブリを絶滅させることはできない。ベイト剤は放置すると給餌ケースそのものが巣と化す場合が多い。
その他、泡スプレーはゴキブリの気門を封じて殺虫するものであるが、噴射力が弱いために素早く動く害虫に対する命中率が極めて低く、効果が弱く即効性が無く、且つ殺虫後の泡が周辺を汚染して処理自体が非衛生的である。これらの駆除方法はゴキブリ自体の体表のサルモネラ菌等の細菌による感染症を防御することが難しく、ゴキブリ特有の臭いを封じることが出来ない為に殺虫後の作業に影響を与える。
ダニは換気を良くして室内の湿度を下げたり、こまめな清掃と寝具・衣服を洗濯して常に清潔にしておく、更に畳の上にカーペット等の敷物を敷かないといったことを実践することで発生を予防することが出来る。しかし、発生した場合は隅々まで清掃した後にダニ駆除剤(農薬)を使用することが一般的である。更にダニの死骸や糞の人体への付着や吸入によって深刻なアレルギー症状を発症する危険性さえある。ノミは犬猫を屋内で飼うことが多くなっているために、犬猫のいる部屋や排泄箇所に発生がよく見られ、常に畳の下、床下などに潜み,雌は畳などに卵を産みつけ幼虫はゴミの中で成長し、伝染病を媒介するため厄介である。駆除対策としては部屋の換気を良くして室内の湿度を下げ、こまめに清掃し、ペット自体のノミの駆除を行うことが予防策である。発生した場合は、有機リン系の薬剤を散布するのが一般的であるが薬剤による室内汚染と人体への影響が懸念される。
ハエ・コバエ及び蚊といった飛翔する害虫は消石灰や石灰窒素を散布するウジ対策に加えて成虫に対してはエアゾール剤、燻煙で駆除するが上記、ゴキブリ駆除と同様に人体に対する農薬汚染等の問題点が発生する。
又、ノミやダニに対する殺虫剤は農薬を使用しているために、スプレーや散布によって自然環境に悪影響を与え、人体にとっても好ましくないものである。忌避剤はハーブ系を使用しているが有効成分の揮発性が高く、短時間しか忌避効果を維持できないために何回もスプレーする必要性があり、非常に手間であった。更に殺虫後の死骸がアレルゲンとなり人体にとってアレルギー性反応を起こす危険性を残している。
殺虫剤に常用されている農薬は致死効果が高いが耐性が出来やすく、長期使用による環境汚染や人体に対する影響も大きなことが懸念されている。
また、電線・通信ケーブルにネズミが近づかないようにするために、にんにく精油等を電線・通信ケーブルの埋没溝に配置することは、特許文献3等に開示されている。
特開2001−181105号公報 特開平9−165307号公報 特開平7−285821号公報
ゴキブリ駆除方法であるスプレー式殺虫剤は殺虫成分が農薬であるので殺虫時及び殺虫後に室内空間及び床等を農薬で汚染することになり、人体にも影響する危険性がある。更に殺虫したゴキブリの処理時にサルモネラ菌等の病原体を死骸周辺に撒き散らして病原菌の伝播をすることになる。捕獲器は初期の捕獲はいいが、ゴキブリの学習性が高いために捕獲器には入らなくなる現実がある。又、捕獲容器の設置が日々の清掃をし難くし、粘着面で足裏等を汚すことも多い。捕獲引数を増やす為に長期間設置する必要があり、このことが先に捕獲したゴキブリの死骸を長期間保持することになり、非常に非衛生的な状況を維持することになる。ホウ酸や薬剤入りのベイト剤は持ち帰らせて巣ごと撲滅するタイプは放置すると設置した給餌ケースそのものが巣と化すケースが多く、又途中で死んだゴキブリの死骸が確認できない場所で散乱して細菌汚染を引き起こす。
燻蒸タイプはゴキブリが煙の届かない場所に逃げて、そこに巣を作ってしまって自体を悪化させたり、天敵であるアシダカグモなどの益虫までも殺してしまう。又殺虫剤が卵には効果がないので、卵が孵化するタイミングを待って再度燻蒸する必要があり、室内を報範囲に煙で汚すことにもなる。
泡スプレーは即効性が無く、卵(カプセル)には全く効果が無い上に殺虫するのに時間を要することと、泡による周辺部位の汚染が激しく、不完全な殺虫後の処理に手間が非常にかかることが難点である。
空中に飛来する蚊やハエを殺虫するには、農薬が周囲に飛散して農薬汚染と人体にとって有害な作用を起こす危険性がある。ダニやノミは殺虫後の農薬による環境汚染と殺虫後の死骸が人体にアレルゲンとなってアレルギー性反応を起こす危険性も大である。更に従来の精油やハーブを使用した忌避剤は効果の持続性が弱く、香りを強烈にしたりスプレー回数を多くする必要性があり、ゴキブリやネズミによって人の目が届かない天井裏や機器室の配線を齧って漏電等の危険な問題を起こし、その対策に苦慮している現状にある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、スプレー製剤とエアゾール製剤の特性(使用が簡便で即効性がある)を活かした上で薬物(農薬)による環境汚染と人体への悪影響をなくし、さらに殺虫後の死骸の処理を簡便かつ衛生的に行えることを前提に、より高い殺虫効果と忌避効果を出すにはどのような製剤処方を設定すれば良いかという点にある。
本発明者はスプレー製剤及びエアゾール製剤の特性と効果を落とさずに、環境汚染や人体への悪影響を与える危険性のある農薬(薬物)を使用しないで殺虫効果を高めるには、いかなる製剤処方がいいかという点についていろいろと考察を重ね、試作、検討を実施した。
そして噴射したスプレー液が害虫の体表面に付着した瞬間に皮膜形成して皮膚表面、特に腹部の気門を被覆して密封した結果、害虫を窒息死させることによって問題点を解決できることを発案した。更に形成された皮膜に粘着性を持たせることによって皮膜形成初期の害虫の動きを抑制し、捕獲しやすく且つ確実な第2弾目の殺虫スプレーが可能であると考えた。ニトロセルロースをエタノールに溶解してひまし油を添加した処方液をスプレー容器に充填して被射体としたガラス製ボール球と昆虫死骸体にスプレーすると期待どおりに瞬時に球表面と昆虫死骸体表面に透明皮膜を形成したのを確認することができた。
本発明者は、この事実を基にして更に研究を重ねた結果、この発明を完成させることができた。
この発明に係るフィルムを形成する殺虫忌避製剤は、前記課題を解決したものであって、次のとおりのものである。
すなわち、ニトロセルロースを、エチルアルコール及び/又はイソプロピルアルコールに溶解し、溶解補助剤として酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソペンチル、酢酸エチル、アセトン、1,3-ブタンジオール、メトキシメチルブタノール又はテレピン油、或いはこれらの化合物の2種類以上の混合物で構成される溶解剤を適量添加して充填用製剤としたものであり、農薬ではなく安全で殺虫補助効果と忌避効果を有するメントール、はっか油、カンフル、ペパーミント油、ケイヒ油、ユーカリ油、ヒノキオイル、ヒノキチオール、リモネン、レモン油、ローズマリー油、シトラス、クローブ、レモンユーカリの内、1種類以上を添加してもよく、更に害虫の体表面への付着性を高める目的でポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の高分子やロジン、コーパル、セラック等の天然由来樹脂を添加してもよく、スプレー容器又はエアゾール容器に充填後に害虫にスプレーしたときに溶剤が揮散し、害虫の体表面に粘着性を有する透明、或いは半透明の耐水性フィルムを形成することによって害虫の運動機能を抑制し、体表面にある気門を封鎖することによって安全且つ確実に殺虫効果と忌避効果を発揮することが期待できる。
製剤処方にシソオイル、ゴマ油、エゴマ油、オリーブ油、馬油、ひまし油等の天然油の1種以上を添加することによってフィルム形成時の皮膜の強度・柔軟性及び密封性(ODT効果)を強化して窒息による害虫の殺虫効果を高めることができる。
また、従来の精油やハーブを使用した忌避剤は効果の持続性が弱く、香りを強烈にしたりスプレー回数を多くする必要性があり、ゴキブリやネズミによって人の目が届かない天井裏や機器室の配線を齧って漏電等の危険な問題を起こし、その対策に苦慮するが、このフィルムを形成する殺虫忌避製剤を使用すれば、ゴキブリやネズミに対する忌避効果が長時間持続する。
[作用]
この発明に係るフィルムを形成する殺虫製剤においては、ニトロセルロースを、エチルアルコール又はイソプロピルアルコール、又はこれらの混合液に溶解し、溶解補助剤として酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソペンチル、酢酸エチル、アセトン、1,3-ブタンジオール、メトキシメチルブタノール、テレピン油、或いはこれらの混合物を添加したものである。
殺虫効果を高め、忌避効果を持たせる目的でメントール、はっか油、カンフル、ペパーミント油、ケイヒ油、ユーカリ油、ヒノキオイル、ヒノキチオール、リモネン、レモン油、ローズマリー油、シトラス、クローブ、レモンユーカリの内、1種類以上を添加し、更に形成皮膜に粘着性を持たせて害虫の動きを制御する目的で天然の植物由来樹脂であるロジン、コーパル、動物由来樹脂セラックやポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の高分子を添加してもよい。また、警報フェロモンによって、仮想外敵の存在を知らせて、忌避効果を出すことも可能である。
更に形成皮膜の密封性(ODT効果)を高めて害虫の体表面にある気門の封鎖性を高める目的でシソオイル、ゴマ油、エゴマ油、オリーブ油、馬油、ひまし油等の天然油を添加してもよい。
本発明のフィルムを形成する殺虫忌避製剤によれば、前記の処方設計された製剤液をスプレー容器又はエアゾール容器に充填したのち対象物にスプレーすると、簡単にその薬効を含んだ薬液で対象物をコーティングすることができる。そのため、害虫等には殺虫効果があり、電線等のケーブルや遮蔽物では忌避効果が持続する。
すなわち、害虫にスプレーすると、散布したときに溶剤が揮散し、害虫の体表面を被覆するように耐水性の皮膜(フィルム)が形成され、害虫の呼吸機能を止めることによって安全性と有効性の高い殺虫効果が発揮される。特に、害虫は死に際にフェロモン等を拡散させるが、害虫の運動機能を抑制し、且つ気門を封鎖することによって安全に殺虫効果とフェロモンの消臭効果を発揮する。
更に、害虫及び周辺部に飛散後に付着した忌避成分が形成皮膜から徐々に放出されて長期期間の忌避効果が発揮される。更に、害虫及び糞を皮膜で被覆することによって、害虫自体が発する臭いや糞の臭いを消し、害虫の集合とアレルゲン性を低減する。
又、害虫の卵全体を皮膜で被覆して孵化を予防して害虫の発生を防止する。すなわち、害虫の体表面に形成された耐水性フィルムによる密封効果が殺虫効果を高め、対象物に形成された忌避成分含有皮膜による忌避効果が害虫の忌避効果を高めることができる。
また、従来の精油やハーブを使用した忌避剤は揮散性が高い為に効果の持続性が弱く、香りを強烈にしたりスプレー回数を多くする必要性があり、ゴキブリやネズミによって人の目が届かない天井裏や機器室の配線を齧って漏電等の危険な問題を起こし、その対策に苦慮するが、電線・通信ケーブルや遮蔽物に本発明のフィルムを形成する殺虫忌避製剤を散布すれば、ゴキブリやネズミが電線・通信ケーブルを齧ることがなく、近づくことなく、ゴキブリやネズミに対する忌避効果が長時間持続する。
更に、このフィルムを形成する殺虫忌避製剤を使用すれば、ゴキブリやネズミが発するフェロモンを防臭し、他の臭い(ハーブ)を付着させることによってフェロモン効果を乱して流産させ、幼虫や仔の発生を防ぐことができ、間接的な殺虫や殺鼠効果を発揮する。
[表1:殺虫効果の評価判定結果1]の図、 [表2:殺虫効果の評価判定結果2]の図、 [表3:処理し易さの評価判定結果]の図、 [表4:衛生度の評価判定結果]の図、 [表5:死骸に対する防臭効果の評価判定結果]の図、 [表6:ネズミに対する忌避効果試験結果]の図、 [表7:ネズミに対する忌避効果の評価判定結果]の図 [表8:ネズミの生殖に対する不妊試験結果]の図である。
本発明は、害虫の体表面を被覆するように耐水性の皮膜(フィルム)を形成して、害虫の殺虫効果を高めることを実現した。以下に本発明の好適な実施例でフィルムを形成する殺虫忌避製剤を実験結果の表に沿って説明する。
本発明のフィルムを形成する殺虫忌避製剤の好適な実施例1を説明するが、先ず、この実施例1の配合比は次の[処方1]に示すものである。
[実施例1の処方1][組成比]
ニトロセルロース・・・・・・・10.0w/w(重量)%
エチルアルコール・・・・・・・65.0w/w%
アセトン・・・・・・・・・・・・5.0w/w%
酢酸イソブチル・・・・・・・・・3.0w/w%
1,3−ブタンジオール・・・・・1.0w/w%
ロジン・・・・・・・・・・・・・3.0w/w%
ひまし油・・・・・・・・・・・・1.0w/w%
オリーブ油・・・・・・・・・・・5.0w/w%
ポリビニルピロリドン・・・・・・1.0w/w%
ヒドロキシプロピルセルロース・・1.0w/w%
レモン油・・・・・・・・・・・・5.0w/w%
合計:100.0w/w%
[調製方法]
上記の組成比になるように本実施例1のフィルム式殺虫忌避製剤は、次のような手順で調製する。
先ず、ニトロセルロースをエチルアルコール、アセトン及び酢酸イソブチルの混液に溶解させたのち、更に1,3−ブタンジオールを添加して良く攪拌する。
次にこの溶解液にロジンを加えて良く攪拌したのち、ひまし油、オリーブ油、レモン油を加えてよく混合・攪拌した後にポリビニルピロリドンとヒドロキシプロピルセルロースを順次攪拌しながら少量ずつ添加し、約60分間混合撹拌下の後、24時間室温放置して製造する。
なお、実施例1でのニトロセルロースは3〜15w/w%が好ましく、より好ましくは10.0w/w%であり、エチルアルコールは50〜80w/w%が好ましく、より好ましくは65.0w/w%であり、アセトン、オリーブ油、レモン油は4〜6w/w%が好ましく、より好ましくは5w/w%であり、酢酸イソブチル、ロジンは1〜5w/w%が好ましく、より好ましくは3w/w%であり、1,3−ブタンジオール、ひまし油、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースは0.5〜5w/w%が好ましく、より好ましくは1w/w%である。
[スプレーによる殺虫試験]
上記の組成、及び調整法で製造した実施例1のフィルム式殺虫忌避製剤の作用・効果を以下の条件で検証した。
(1)被検体:フィルム式殺虫忌避製剤
(上記の実施例1の製剤:以下「実施例1」という。
対照製品1:通常市販のスプレー式殺虫製剤
(A社製スプレー式殺虫剤:以下「比較例1」という。)
対照製品2:通常市販の泡式殺虫剤
(R社製泡式殺虫剤;以下「比較例2」という。)
(2)使用害虫:クロゴキブリ(以下害虫)10匹×3群、計30匹
(3)試験方法:
透明セロファン蓋付きダンボール箱(縦30cm×横50cm×高さ30cm)に害虫を1匹入れ、動きが安定、静止したのを確認した後、被検体を1回2秒間害虫に向かって50cmの距離からスプレーした。クロゴキブリに対してスプレー後5分、10分、20分でクロゴキブリの動きを観察し、最終的にピンセットで体に接触したときの動き(静止状態)で生死を確認した。
殺虫効果及びそれに伴う種々の評価は下記の基準に従って評価判定した。
(A)殺虫効果の評価判定
動き回る:3点
軽度に動く:2点
足又は触覚が動く:1点
全く動かない:0点
(B)死骸処理のし易さの評価判定
死骸の処理のしやすさを下記の基準に従って判定した。
非常に処理し易い:3点
処理し易い:2点
普通:1点
処理しにくい:0点
(C)処理に伴う衛生度の評価判定
処理に伴う衛生度の評価を下記の基準に従って判定した。
非常に良い:3点
良い:2点
普通:1点
悪い:0点
(D)防臭の評価判定
死骸に対する防臭の評価を下記の基準に従って判定した。
非常に有り:3点
有り:2点
軽度に有り:1点
無し:0点
(4)試験結果
試験結果を図1の[表1:殺虫効果の評価判定結果1]、図2の[表2:殺虫効果の評価判定結果2]、図3の[表3:処理し易さの評価判定結果]、図4の[表4:衛生度の評価判定結果]、図5の[表5:死骸に対する防臭効果の評価判定結果]に示した。
(A)殺虫効果の評価判定試験([表1],[表2])
実施例1は、スプレー5分後の判定では10匹中1匹が動き回り、軽度に動くのが3匹、足触覚を動かすのが3匹、全く動かないのが3匹であった。これに対して、比較例1では2匹が動き回り、軽度に動くのが3匹、足触覚を動かすのが1匹であり全く動かないのが4匹であった。更に、比較例2では、動き回るのが3匹、軽度に動くのが3匹、足触覚を動かすのが3匹、全く動かないのが1匹であった。
スプレー後10分の判定では実施例1では動き回るのは無く、軽度に動くのと足触覚を動かすのが各1匹であり、全く動かないのが8匹であった。比較例1では動き回るのは無く、軽度に動くのが1匹、足触覚を動かすのが3匹、全く動かないのが6匹であった。
比較例2では1匹が動き回り、軽度に動くのが4匹、足触覚を動かすのが3匹であり、全く動かないのは2匹であった。
スプレー後20分の判定では実施例1では総てのゴキブリが全く動かなくなった。比較例1では1匹のみが足触覚を動かしたが、残り9匹は総て全く動かなかった。比較例2では動き回るのは無かったが、3匹が軽度に動き、3匹が足触覚を動かし、全く動かなかったのは4匹であった。
[表2]の合計評価点数の評価判定では、実施例1はスプレー5分後で12点、10分後で3点、20分後で0点となった。比較例2ではスプレー5分後で10点、10分後で5点、20分後で1点であった。比較例品2ではスプレー後5分で18点、10分後で14点、20分後で9点であった。
以上の結果から実施例1はスプレー直後から効果がではじめ、20分後には確実な殺虫効果を示した。これに対して比較例1ではスプレー直後の効果が高く、早い段階で確実な殺虫効果を示したが実施例1よりは若干劣った。比較例2はスプレー直後の効果は弱く、徐々に効果が強くなる傾向があったが確実な殺虫効果は確認できなかった。
(B)死骸処理のし易さの評価判定試験[表3]
死骸の処理については、例えば、実施例1での死骸はコーティング処理されているので、床にへばり付かず簡単にゴミ箱に捨てられ、アルコールを含んでいるので床を簡単に、且つ衛生的に拭き取れる。これに対して、従来のものは、害虫自体が動き回り農薬等の殺虫剤を床に撒き散らすので処理に手間がかかる。これらの観点から評価した。
実施例1は10匹中8匹が非常に処理しやすく、処理し易いが2匹であった。
比較例2は非常に処理し易いのが1匹、処理し易いのが1匹、普通が3匹、処理し難いのが5匹であった。比較例2は処理し易いのが全く無く、普通が3匹、処理し難いのが7匹であった。合計評価点数では実施例1が28点、比較例1が12点、比較例2が3点であった。
以上の結果から、実施例1は2種類の比較例品に比較して極めて高い処理し易さの評価結果を示した。
(C)処理に伴う衛生度の評価判定試験[表4]
処理に伴う衛生度については、例えば、前述したように実施例1での死骸はコーティング処理されているので、死に際に害虫が糞(フェロモン)等を出しても外部には散乱せず、簡単にゴミ箱に捨てられ、アルコールを含んでいるので床を簡単に且つ衛生的に拭き取れる。これに対して、従来のものは、害虫が死間際に床を走り回り、殺虫剤や体液を揮散させ、特に、フェロモンを撒き散らすとそれに害虫がよって来たりする問題がある。これらの観点から評価した。
実施例1は非常に良いが2匹、良いが5匹、普通が3匹、悪いは0匹であった。比較例1は非常に良いが1匹、良いが3匹、普通が3匹、悪いが3匹であった。比較例2は非常に良いと良いの判定は0であり、普通が2匹、悪いが8匹であった。合計評価点数では実施例1が19点、比較例1が12点、 比較例2が2点であった。
以上の結果から実施例1は2種類の比較例1,2に比較して処理上の衛生度が高いことが示された。
(D)死骸に対する防臭効果の評価判定試験(表5)
スプレー後20分の最終判定日に実施したゴキブリの臭いに対する防臭試験の結果、実施例1は防臭効果が非常に有りが7匹、有りが2匹、軽度に有りが1匹であった。比較例1は有りが1例、軽度に有りが1匹、無しが8匹であり、比較例2は非常に有りが2匹、有りが3匹、軽度有りが1例であり無しが4例であった。合計の評価点数は実施例品が26点、比較例1が3点、比較例2が13点であった。このように、ゴキブリ自体の臭いは脂質ペタコサジエン(表面の光沢物質)であるが、扱い上の防臭効効果に加えて糞の臭い(フェロモン)がゴキブリの集合を促すが、糞にもスプレーして密封することによって防臭することと忌避成分が、次の進入ゴキブリを阻止する有効な手段となる。
以上の結果から、実施例1は2種類の比較例品に比較して高い防臭効果を有することがわかった。
以上の試験(A)〜(D)の総合的な評価の結果、ゴキブリに対して実施例1は従来の農薬型スプレーとほぼ同等の殺虫効果を有し、死骸の取り扱いに於いて処理し易さとその衛生度は比較例1、2に比較して極めて高い評価が得られ、更に防臭効果は際立って高いものあった。この結果は実施例1の皮膜形成機能に由来するものであり、従来品にない特徴と有用性を有するものであると考えられた。
このように、実施例1のフィルムを形成する殺虫忌避製剤によれば、害虫に散布したときに溶剤が揮散し、害虫の体表面に透明、或いは半透明の軽度の粘着性を有する耐水性フィルムを形成して被覆することと、被膜の粘着特性により害虫の運動機能を抑制し、且つ気門を封鎖することによって安全に殺虫効果を発揮する。
本発明のフィルムを形成する殺虫忌避製剤の実施例2を説明するが、実施例2の配合例は[処方2]に示すとおりである。
[実施例2の処方2][組成比]
ニトロセルロース・・・・・・・・12.0w/w%
イソプロピルアルコール・・・・・68.0w/w%
酢酸イソプロピル・・・・・・・・・5.0w/w%
メトキシメチルブタノール・・・・・3.0w/w%
セラック・・・・・・・・・・・・・3.0w/w%
ポリビニルピロリドン・・・・・・・1.0w/w%
カルボキシビニルポリマー・・・・・1.0w/w%
ゴマ油・・・・・・・・・・・・・・3.0w/w%
ひまし油・・・・・・・・・・・・・2.0w/w%
はっか油・・・・・・・・・・・・・2.0w/w%
合計:100.0w/w%
[調製方法]
上記の組成比による本実施例2のフィルムを形成する殺虫忌避製剤は次のような手順で調整する。イソプロピルアルコール、酢酸イソプロピル及びメトキシメチルブタノールの混液にニトロセルロースを加えて混合攪拌して溶解させる。この溶解液にセラックとはっか油を加えて混合攪拌し、攪拌下にゴマ油とひまし油を順次加えて、最後にポリビニルピロリドンとカルボキシビニルポリマーを少量づつ添加後、約60分間攪拌して製する。
なお、実施例2でのニトロセルロースは6〜16w/w%が好ましく、より好ましくは12.0w/w%であり、イソプロピルアルコールは60〜80w/w%が好ましく、より好ましくは68.0w/w%であり、酢酸イソプロピルは4〜6w/w%が好ましく、より好ましくは5w/w%であり、メトキシメチルブタノール、セラック、ゴマ油2〜4w/w%が好ましく、より好ましくは3w/w%であり、ひまし油、はっか油は1〜3w/w%が好ましく、より好ましくは2w/w%であり、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーは0.5〜2w/w%が好ましく、より好ましくは1w/w%である。
[ネズミの齧(かじる)り防止試験]
[試験方法]
実施例2は、忌避に重点をおいた組成で、フィルムを形成する殺虫忌避製剤で効果を長くするもので、例えば、ネズミはものを齧る習性があり、ケーブル等はネズミの齧り対象となるが、実施例2は、ケーブルに塗布することによって、自然環境でのネズミを長時間遠ざけることを期待したものである。
上記の組成及び調製方法で製造した実施例2のネズミに対する忌避効果を以下の条件で検証した。
(1)被検体:フィルム式殺虫忌避製剤
(上記の実施例2製剤:以下「実施例2」という)
対照製品(通常のスプレー式忌避製剤:以下「比較例3」という)
対照群(アルコール単独スプレー:以下「比較例4」という)
(2)使用動物:マウス(21〜22g、♂8週齢)1群10匹×3群
(3)試験方法:
ゲージ(縦30cm×横50cm×高さ20cm)に塩化ビニール配線(長さ10cm、直径3mm)1本をセットした後に2日間絶食したマウス1匹を入れ、24時間後に取り出し、塩化ビニール管の噛み具合を下記の評価基準に準拠して評価した。尚、塩化ビニール管は予め「本発明品」と「比較例品」及び「対照群」をそれぞれスプレー処理したものを1日、7日及び14日保管したものをそれぞれ使用した。尚、ゲージは10連ゲージを使用した。
評価基準:非常な齧り(3点)
中等度の齧り(2点)
軽度の齧り(1点)
殆ど齧らない(0点)
(4)試験結果:
試験結果を[表6:ネズミに対する忌避効果試験結果]と[表7:ネズミに対する忌避効果の評価判定結果]とに示した。
実施例2はスプレー1日後のサンプルで10匹中1匹が軽度の齧りを示したが残りの9匹は全く齧り反応は示さなかった。スプレー後7日及び14日のサンプルで各2匹が軽度の齧り反応を示した。これに対して比較例3はスプレー1日後のサンプルで10匹中1匹が中等度の齧りが1匹と軽度の齧りを示したが、残りの8匹は反応を示さなかった。スプレー後7日のサンプルでは非常な齧りが3匹、中等度の齧りが5匹、軽度の齧りが1匹、殆ど齧らないが1匹であった。
スプレー後14日で、8匹が非常に齧り、2匹が中程度の齧り、軽度及び殆ど齧ないが0匹であった。
無処置の比較例4はスプレー後1日のサンプルで8匹が非常な齧り、2匹が中等度の齧り反応を示し、スプレー後7日及び14日後に10匹総てに非常な齧り反応が認められた。
総合評価点数では実施例2はスプレー1日後は1点、7日後で2点、14日後4点であったのに対して比較例3はスプレー1日後で3点、7日後で20点、14日後で28点であった。比較例4(対照群)はスプレー1日後で28点、7日後及び14日後では共に30点であった。試験開始から終了日までの中等度以上のネズミの齧り反応率は実施例2で10%であったが比較例3及び比較例4(対照群)は共に100%であった。
次に、実施例2でのネズミの生殖に対する不妊試験を行った。
[試験方法]
前記の組成及び調製方法で調整した実施例2のネズミに対する不妊効
を下記の条件で検証した。
(1)被検体:フィルム式殺虫忌避製剤
(上記実施例2製剤:以下「実施例2」という)
対照製品(通常のスプレー式忌避製剤:「以下「比較例3」という」
対照群(アルコール単独スプレー:以下「比較例4」という)
(2)使用動物:マウス(20〜22g、♂・♀8週齢)
(1群♂1匹、♀5匹)×2群×2組
(3)試験方法:マウスの多婚性方式で実施した。
ゲージ(縦30cm×横50cm×高さ20cm)にマウスの雄1匹と雌5匹を入れたものを1群として計3群を2セット用意した。第1セットは被検体を1匹の雄に向かって約2秒間スプレーした後に雌5匹と合流させ5日間飼育したのちに雄のみゲージから取り出して、その後雌のみを24日間飼育した。飼育期間中に妊娠、或いは出産したマウスの数をカウントした。上記と同様な内容で被検体のスプレー後5日の雄のマウスを使って試験した。次に雌5匹の個々の個体に被検体を2秒間スプレーしてゲージに入れ、スプレー処理していない雄のマウスを同一ゲージに入れて5日間飼育した後に雄のマウスのみを取り出し、雌のマウス5匹を同一ゲージで24日間飼育した。飼育期間中に妊娠、或いは出産した雌マウス数をカウントした。上記と同様な方法で被検体をスプレー後5日間の雌のマウスを使って同様の試験を実施した。
(4)試験結果:試験結果を[表8:ネズミの生殖に対する不妊試験結果]に示した。
雄1匹に被検体をスプレーした場合は、スプレー直後の設定での妊娠・出産したマウスは実施例2では0であったが比較例3で2匹、比較例3で5匹であった。同一系でスプレー後5日の設定では実施例2で0匹、比較例2と比較例3は共に5匹であった。この系での妊娠・出産率は実施例2で0%比較例3で70%、比較例4では100%であった。
次に、雌5匹に被検体をスプレーした場合は、スプレー直後の設定での妊娠・出産したマウスは実施例2で0匹、比較例3で3匹、比較例4では5匹であった。同一系でスプレー後5日の設定で、妊娠・出産したマウスは実施例2で0匹、比較例3及び4では共に5匹であった。この系での妊娠・出産率は実施例2で0%、比較例3で80%、比較例4では100%であった。
以上の結果から実施例2は比較例3と比較例4に比べて確実にマウスの妊娠・出産を予防することが明確に実証された。このことは被検体2がマウスのフェロモンの効果をスプレー後の皮膜形成と持続的なハーブの徐放によって防御したものと考えられた。
以上の結果から実施例2はマウスに対する忌避効果とその持続性に於いて比較例品に比べて格段に優位な結果を示した。このことはフィルム形成における薬効持続の製剤的特長が出た結果であると考えられた。
このように、電線等のケーブルや遮蔽物に本発明のフィルムを形成する殺虫忌避製剤を散布すれば、ケーブルや遮蔽物の忌避効果が持続し、ネズミ等がケーブルを齧ったり、また近づかない効果が長時間持続することが判った。
更に、ゴキブリやネズミが発するフェロモンを防臭し、他の臭い(ハーブ)を付着させることによって流産させ、幼虫や仔の発生を防ぐことができ、間接的な殺虫や殺鼠効果を発揮する。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上述した各実施例に限定されるものでないことは勿論である。

Claims (4)

  1. ニトロセルロースを、エチルアルコール及び/又はイソプロピルアルコールに溶解し、溶解補助剤として酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソペンチル、酢酸エチル、アセトン、1,3−ブチレングリコール、メトキシメチルブタノール又はテレピン油、或いはこれらの化合物の2種類以上の混合した溶解剤に溶解してスプレー容器、或いはエアゾール容器に充填して製剤としたことを特徴とするフィルム形成型殺虫忌避製剤。
  2. 前記溶解剤の中に形成皮膜に粘着性を持たせる目的で天然の植物由来樹脂ロジン、コーパル、動物由来樹脂セラック、合成高分子のポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマーの内、1種以上を含有し、素材由来の粘着性を利用して害虫の動きを抑制し、且つ粘着力による付着性を利用した死後の死骸処理を衛生的且つ容易にすることを特徴とする請求項1のフィルム形成型殺虫忌避製剤。
  3. 前記溶解剤の中に刺激作用を有するハッカ油、l−メントール、はっか油、カンフル、ペパーミント油、ケイヒ油(シンナミックアルデヒド)、ユーカリ油、ヒノキオイル、ヒノキチオール、リモネン、レモン油、ローズマリー油、シトラス、クローブ、レモンユーカリの内、一種以上を含有し害虫の神経麻痺と殺虫効果を高めると同時に忌避効果を発揮することを特徴とする請求項1のフィルム形成型殺虫忌避製剤。
  4. 前記溶解剤の中にシソオイル、ゴマ油、エゴマ油、オリーブ油、馬油、ひまし油の天然油の内、一種以上を含有し、フィルム形成時の膜の強度・柔軟性とODT(密封)効果を強化することによって殺虫効果と忌避効果の持続性を高めることを特徴とする請求項1のフィルム形成型殺虫忌避製剤。
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