JP2017104528A - ゴキブリの臭気抑制方法 - Google Patents

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【課題】ゴキブリが発する特有の臭気を、簡便かつ効果的に抑制し得るゴキブリの臭気抑制方法およびゴキブリの臭気抑制剤を提供する。
【解決手段】本発明に係るゴキブリの臭気抑制方法は、ゴキブリの臭気が発生している空間で、ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種を揮散させる。さらに、本発明に係るゴキブリの臭気抑制剤は、ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種を有効成分として含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴキブリの臭気抑制方法に関する。
ゴキブリは様々な場所に生息し、生命力や繁殖力が強く感染症の原因となる病原体を媒介する衛生害虫である。さらに、ゴキブリは特有の臭気(ゴキブリ臭)を発する。このようなゴキブリ臭は、集合フェロモンや性フェロモン(翅上げフェロモン)といった種々のフェロモン、糞や死骸などに起因すると考えられる。そのため、ゴキブリが住居内や厨房などに生息していると、衛生面で悪影響を及ぼすだけではなく、不快なゴキブリ臭が発生して人に不快感を与える。さらに、ゴキブリ臭は、ゴキブリが生息していた場所に染み付いており、ゴキブリが居なくなった後も暫くの間、臭気を感じることがある。
ゴキブリを忌避したり駆除したり防除する方法は種々存在している。しかし、人に不快感を与えるゴキブリ臭を抑制する方法は、ほとんど知られておらず、ゴキブリ臭の抑制方法が望まれている。特許文献1には、オゾンガスを用いて飲食ゴミやゴキブリなどの害虫の臭気を消臭する方法が記載されている。しかし、特許文献1に記載の方法は、回転寿司店などの飲食店で使用される回転飲食台で発生する臭気に対して行われる方法である。そのため、一般的な住居においては、このような方法で臭気を抑制することはできない。さらに、オゾンは特異な臭気を有しており、高濃度では有害であるため、濃度の管理などの点で簡便に取り扱いにくい。
特開2001−61633号公報
本発明の課題は、ゴキブリが発する特有の臭気を、簡便かつ効果的に抑制し得るゴキブリの臭気抑制方法およびゴキブリの臭気抑制剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)ゴキブリの臭気が発生している空間で、ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種を揮散させることを特徴とするゴキブリの臭気抑制方法。
(2)ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするゴキブリの臭気抑制剤。
本発明によれば、ゴキブリが発する特有の臭気を、簡便かつ効果的に抑制することができる。
実施例および比較例で行ったゴキブリ臭の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行った総合的な香気の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行ったゴキブリ臭の別の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行った総合的な香気の別の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行ったゴキブリ臭のさらに別の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行った総合的な香気のさらに別の評価結果を示すグラフである。
本発明に係るゴキブリの臭気抑制方法は、ゴキブリの臭気が発生している空間で、ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種(以下、「特定成分」と記載する場合がある)を揮散させる。以下、本発明の臭気抑制方法について、詳細に説明する。
本発明の方法に使用されるハッカ油は、ハッカ属植物から抽出される成分である。このようなハッカ油は、原料となる植物種によって成分構成が異なり、例えば、メントールを主成分とするものや、カルボンを主成分とするものがある。
ハッカ属植物としては、例えば、セイヨウハッカ、ニホンハッカなどのペパーミント、オランダハッカなどのスペアミント、マルバハッカなどのアップルミントなどが挙げられる。
ペパーミントやニホンハッカ由来のハッカ油には、主成分としてメントールが含有され、メントン、酢酸メンチルなどの他の成分が含有されている。一方、スペアミント由来のハッカ油には、主成分としてカルボンが含有され、リモネン、シネオールなどの他の成分が含有されている。
本発明の方法に使用されるハッカ油の原料となる植物種は特に限定されず、異なる植物種のハッカ油を2種以上混合して用いてもよい。さらに、本発明において「ハッカ油」とは、上記のハッカ属植物から得られる一般的なハッカ油だけでなく、例えば合成によって得られたメントールやカルボンを主成分とし、必要に応じて他の成分を含む組成物なども包含される。これらの中でも、ハッカ属の植物から得られる天然由来のハッカ油が好ましい。
本発明の方法に使用されるレモン油は、レモンの果皮から抽出される精油である。レモン油の原料となるレモンの品種は特に限定されず、例えば、リスボン種、ユーレカ種、ビアフランカ種などが挙げられる。レモン油には、リモネン、シトラールなどに加えて種々の成分が含まれている。
本発明の方法に使用されるレモン油の原料となる品種は特に限定されず、異なる品種のレモン油を2種以上混合して用いてもよい。さらに、本発明において「レモン油」とは、上記のレモンの果皮から得られる一般的なレモン油だけでなく、例えば合成によって得られたリモネンやシトラールを主成分とし、必要に応じて他の成分を含む組成物なども包含される。これらの中でも、レモンの果皮から得られる天然由来のレモン油が好ましい。
本発明の方法に使用されるラベンダー油は、ラベンダーの花から抽出される精油である。ラベンダー油の原料となるラベンダーの品種は特に限定されず、例えば、真正ラベンダー、スパイクラベンダー、フレンチラベンダーなどが挙げられる。ラベンダー油には、酢酸リナリル、リナロールなどに加えて種々の成分が含まれている。
本発明の方法に使用されるラベンダー油の原料となる品種は特に限定されず、異なる品種のラベンダー油を2種以上混合して用いてもよい。さらに、本発明において「ラベンダー油」とは、上記のラベンダーの花から得られる一般的なラベンダー油だけでなく、例えば合成によって得られた酢酸リナリルやリナロールを主成分とし、必要に応じて他の成分を含む組成物なども包含される。これらの中でも、ラベンダーの花から得られる天然由来のラベンダー油が好ましい。
本発明の方法に使用されるユーカリ油は、ユーカリの葉から抽出される精油である。ユーカリ油の原料となるユーカリの品種は特に限定されず、例えば、ユーカリプタス・グロブルス、ユーカリプタス・ラディアータ、ユーカリ・シトリオドラなどが挙げられる。ユーカリ油には、1,8−シネオール、α−ピネンなどに加えて種々の成分が含まれている。
本発明の方法に使用されるユーカリ油の原料となる品種は特に限定されず、異なる品種のユーカリ油を2種以上混合して用いてもよい。さらに、本発明において「ユーカリ油」とは、上記のユーカリの葉から得られる一般的なユーカリ油だけでなく、例えば合成によって得られた1,8−シネオールやα−ピネンを主成分とし、必要に応じて他の成分を含む組成物なども包含される。これらの中でも、ユーカリの葉から得られる天然由来のユーカリ油が好ましい。
天然由来のハッカ油やレモン油は、原料となるハッカ属の植物やレモンの果皮を、例えば、水蒸気蒸留に供したり圧搾したりすることによって得られる。天然由来のラベンダー油やユーカリ油は、原料となるラベンダーの花やユーカリの葉を、例えば、水蒸気蒸留に供したり圧搾したりすることによって得られる。
本発明に係るゴキブリの臭気抑制方法において、特定成分の使用量は特に限定されない。臭気の強さなどに応じて適宜設定される。好ましくは、ゴキブリ臭が発生している空間において、ゴキブリ臭の発生源1cm2あたり少なくとも0.75μLの特定成分を処理して揮散させればよい。特定成分の揮散量が多いほど、ゴキブリ臭の抑制効果は高くなるが、多く使用したとしても害はなく、揮散量の上限は特に限定されない。
特定成分の揮散方法は特に限定されず、自然に揮散させてもよく強制的に揮散させてもよい。自然に揮散させる方法としては、例えば、担体に保持させた特定成分または容器に充填した特定成分を揮散させる方法が挙げられる。担体としては、例えば、紙、パルプ、糸、ネット、レース、不織布、木材、無機高分子物質、無機多孔質物質、有機高分子物質、樹脂類、吸液性ポリマー、綿、海綿体、連続気泡の発泡体などが挙げられる。
特定成分は、例えば、滴下、浸漬、練り込みなどの方法によって、このような担体に保持させることができる。また、特定成分を担体に保持させる場合、特定成分を水やアルコール(エタノールなど)などの溶媒に溶解あるいは分散して用いてもよい。特定成分の保持量は、効果の持続期間、担体の大きさなどを勘案して適宜設定され得る。さらに、特定成分を賦形剤と混合して、錠剤、顆粒剤、粉剤などの形状に成形して用いてもよい。担体には特定成分以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の添加剤を保持させてもよい。このような他の添加剤としては、例えば、香料、酸化防止剤、殺虫剤、忌避剤、殺菌剤、防カビ剤、消臭剤、色素などが挙げられる。
特定成分を保持させた担体は、ゴキブリ臭が発生している空間に設置、例えば、単に置いたり吊り下げたりすればよい。こうすることによって、担体から特定成分が徐々に揮散し、さらに揮散した特定成分が気流に乗って空間に広がる。特定成分を保持させた担体は、揮散した特定成分がこもらないように設置するのが好ましい。さらに、担体を花びらの形状、植物の形状、動物の形状、立体的形状、人形などの意匠性に富んだ形状に加工して用いてもよい。担体を加工した後に特定成分を保持させてもよく、特定成分を保持させた担体を加工してもよい。錠剤、顆粒剤、粉剤などの形状で用いる場合は、ゴキブリ臭が発生している箇所に直接散布してもよく、容器や袋体などに入れて静置していてもよい。
さらに、エアゾール剤、噴霧剤などの形態で用いて揮散させる方法が挙げられる。エアゾール剤は、特定成分および噴射剤、必要に応じて水やアルコール(エタノールなど)などの溶媒や上記の添加剤をエアゾール缶に充填して得られる。このようにして得られたエアゾール剤を、ゴキブリ臭が発生している空間に噴射すればよい。
噴霧剤は、水やアルコール(エタノールなど)などの溶媒に特定成分(必要に応じて、上記の添加剤)を溶解あるいは分散させ、霧吹きなどの噴霧器に充填して得られる。このようにして得られた噴霧剤を、ゴキブリ臭が発生している空間にスプレーすればよい。
さらに特定成分を揮散させやすくするために、送風機を用いて風を送ったり、ヒータで加温したりする方法も挙げられる。
ゴキブリ臭の発生源となるゴキブリの種類は特に限定されない。例えば、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、トビイロゴキブリなどが挙げられる。
本発明に係るゴキブリの臭気抑制方法は、ゴキブリが発する特有の臭気を、特定成分を揮散させることによって簡便かつ効果的に抑制することができる。したがって、飲食店などの店舗だけでなく、一般的な住居(台所、納戸、押入れ、クローゼット、居間など)にも好適に適用し得る。さらに、本発明に係るゴキブリの臭気抑制方法は、特にハッカ油を使用する場合、忌避効果も発揮され、適用した空間にはゴキブリが生息しにくくなる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
クロゴキブリの飼育で使用したシェルターを小片(4cm×5cm)に切断し、試験片を得た。このシェルターは、1ヶ月間の飼育に使用したものである。得られた試験片に100μLのハッカ油を含浸させ、試験片をプラスチックカップに入れた。次いで、10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭の強さを1点(感じない)〜5点(強く感じる)の5段階で評価してもらった。図1に示すように、パネラー10名の平均点は1.1点であった。さらに、最終的に感じる総合的な香気について、1点(不快)〜5点(快い)の5段階で評価してもらった。図2に示すように、パネラー10名の平均点は3.6点であった。
(比較例1)
試験片にハッカ油を含浸させなかった以外は、実施例1と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。ゴキブリ臭については、図1に示すように、パネラー10名全員が5点であった。一方、総合的な香気については、図2に示すように、パネラー10名全員が1点であった。
(比較例2)
ハッカ油の代わりに、消臭剤である「ファブリーズ」(トウモロコシ由来消臭成分や香料などを含む)を100μL用いた以外は、実施例1と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。
ゴキブリ臭については、図1に示すように、パネラー10名の平均点は4.5点であった。一方、総合的な香気については、図2に示すように、パネラー10名の平均点は1.5点であった。
(比較例3)
ハッカ油の代わりに、消臭剤である「リセッシュ」(緑茶エキスや香料などを含む)を100μL用いた以外は、実施例1と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。
ゴキブリ臭については、図1に示すように、パネラー10名の平均点は3.7点であった。一方、総合的な香気については、図2に示すように、パネラー10名の平均点は1.7点であった。
図1に示すように、ハッカ油を用いた実施例1では、ゴキブリ臭の評価が1.1点と低く、パネラーがゴキブリ臭を感じていないことがわかる。したがって、ハッカ油は、ゴキブリ臭を効果的に抑制していることがわかる。さらに図2に示すように、総合的な香気については、ハッカの清涼感ある香気を感じており、パネラーは特に不快に感じていないことがわかる。
一方、市販の消臭剤を用いた比較例2および3では、ゴキブリ臭の評価が4.5点および3.7点と高い。この結果は、パネラーが、消臭剤を用いていない比較例1と同じように、ゴキブリ臭を感じていることを示している。したがって、ゴキブリ臭は、市販されている代表的な消臭剤を用いたとしても抑制できないことがわかる。さらに、ゴキブリ臭が効果的に抑制されていないため、総合的な香気についても、消臭剤由来の香気とゴキブリ臭とが相俟った不快な臭気を感じていることがわかる。
(実施例2)
ハッカ油を15μL用いた以外は、実施例1と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。ゴキブリ臭については、図3に示すように、パネラー10名の平均点は1.2点であった。一方、総合的な香気については、図4に示すように、パネラー10名の平均点は4.2点であった。
(実施例3)
ハッカ油の代わりにレモン油を15μL用いた以外は、実施例2と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。ゴキブリ臭については、図3に示すように、パネラー10名の平均点は1.8点であった。一方、総合的な香気については、図4に示すように、パネラー10名の平均点は4.1点であった。
(比較例4)
ハッカ油の代わりに消臭剤「パンシル」(柿タンニン由来物を含む)を15μL用いた以外は、実施例2と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。
ゴキブリ臭については、図3に示すように、パネラー10名の平均点は4.8点であった。一方、総合的な香気については、図4に示すように、パネラー10名の平均点は1.3点であった。
(比較例5)
ハッカ油の代わりに消臭剤「フレッシュシライマツ」(茶由来物を含む)を15μL用いた以外は、実施例2と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。
ゴキブリ臭については、図3に示すように、パネラー10名の平均点は4.2点であった。一方、総合的な香気については、図4に示すように、パネラー10名の平均点は1.8点であった。
図3に示すように、ハッカ油の使用量を100μLから15μLに少なくしても(実施例2)、ゴキブリ臭の評価が1.2点と低く、パネラーがゴキブリ臭を感じていないことがわかる。ハッカ油の代わりにレモン油を用いた場合も(実施例3)、ゴキブリ臭の評価が1.8点と低く、パネラーがゴキブリ臭を感じていないことがわかる。さらに図4に示すように、総合的な香気については、ハッカの清涼感ある香気やレモンの爽やかな香気を感じており、パネラーは特に不快に感じていないことがわかる。
一方、市販の消臭剤を用いた比較例4および5では、ゴキブリ臭の評価が4.8点および4.2点と高く、ゴキブリ臭を抑制できないことがわかる。さらに、ゴキブリ臭が効果的に抑制されていないため、総合的な香気についても、消臭剤由来の香気とゴキブリ臭とが相俟った不快な臭気を感じていることがわかる。
(実施例4)
ハッカ油の代わりにラベンダー油を15μL用いた以外は、実施例2と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。ゴキブリ臭については、図5に示すように、パネラー10名の平均点は1.5点であった。一方、総合的な香気については、図6に示すように、パネラー10名の平均点は4.2点であった。
(実施例5)
ハッカ油の代わりにユーカリ油を15μL用いた以外は、実施例2と同様の手順で10名のパネラーに試験片の臭気を嗅いでもらい、ゴキブリ臭および最終的に感じる総合的な香気について評価してもらった。ゴキブリ臭については、図5に示すように、パネラー10名の平均点は2.4点であった。一方、総合的な香気については、図6に示すように、パネラー10名の平均点は3.3点であった。
図5に示すように、ラベンダー油を用いた実施例4およびユーカリ油を用いた実施例5では、ゴキブリ臭の評価がそれぞれ1.5点および2.4点と低く、パネラーがゴキブリ臭を感じていないことがわかる。したがって、ラベンダー油およびユーカリ油は、ゴキブリ臭を効果的に抑制していることがわかる。さらに図6に示すように、総合的な香気については、実施例4ではラベンダーのフローラルな香気を感じており、実施例5ではユーカリのフレッシュな香気を感じている。したがって、いずれもパネラーは特に不快に感じていないことがわかる。

Claims (2)

  1. ゴキブリの臭気が発生している空間で、ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種を揮散させることを特徴とするゴキブリの臭気抑制方法。
  2. ハッカ油、レモン油、ラベンダー油およびユーカリ油の少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするゴキブリの臭気抑制剤。
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