JP2014118767A - 同時掘進シールド掘進機 - Google Patents

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直樹 勝本
Haruo Note
晴男 能手
Koji Noguchi
宏治 野口
Hiroaki Yamamoto
寛哲 山元
Kunio Komatsubara
邦夫 小松原
Keijiro Nonaka
圭二郎 野中
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Abstract

【課題】簡易な操作で同時掘進シールド掘進機の方向制御を行う。
【解決手段】シールド掘進機1は、同時掘進時にシールド本体3に発生するアンバランスモーメントを低減させるアンバランスモーメント低減機構10を備え、アンバランスモーメント低減機構10は、シールド本体3の前部に地山側に出没可能に設けられる可動ソリ11と、同時掘進時にシールド本体3に発生するアンバランスモーメントを低減させるべく、同時掘進時に可動ソリ11を地山側に突出させる可動ソリ制御部12とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールド本体を複数のシールドジャッキにより推進させながら、同時にシールド本体の後部でセグメントを組み立てる同時掘進シールド掘進機に関する。
シールド掘進機は、シールド本体の前部に設けられた回転カッタで地山を掘削しながら土砂を取り込んで後方に搬出し、シールド本体の後部で順次セグメントを組み立ててトンネルを構築していくものである。シールド掘進機の掘進は、シールド本体の内周に沿って複数設けられたシールドジャッキで行われ、シールドジャッキのロッドを既設セグメントに当接させた状態でロッドを伸長させてシールド掘進機に推進力を与えるようにしている。
近年、掘進速度の高速化の目的から、地山の掘削を行いつつその後方でセグメントの組立を行う所謂同時掘進シールド工法が行われるようになってきている。その場合、周方向に複数設けられたシールドジャッキの内、組立中のセグメントに対応するシールドジャッキ(盛り替えジャッキ)を引き抜いてそこにセグメントを組み立てると共に、盛り替えジャッキ以外のシールドジャッキを伸長させてシールド掘進機の推進を行う。盛り替えシールドジャッキは、順次周方向に移し替えられて、掘進と同時にセグメントの組立が行われる。
ところで、このような同時掘進シールド工法を行う場合、一部のシールドジャッキ(盛り替えジャッキ)の不作動によって、周方向における推進力のバランスが崩れるため、シールド本体にアンバランスモーメントが発生する可能性がある。そこで、同時掘進時におけるシールド掘進機の方向制御を行うために各種の装置及び方法が提案されている。
例えば、同時掘進シールド工法としては、盛り替えジャッキ以外のシールドジャッキを負荷ジャッキと制御ジャッキとに分け、負荷ジャッキと制御ジャッキとに分けられた各シールドジャッキに供給する圧油の圧力(ジャッキ圧力)を三種類(負荷圧P1、制御圧P2、P3)に分けて調整して、シールド掘進機の方向制御を行うものが提案されている(特許文献1及び2参照)。
特許第3104955号公報 特開2010−77651号公報
しかしながら、盛り替えジャッキ以外のシールドジャッキを負荷ジャッキと制御ジャッキとに分けて制御する従来の方法では、シールドジャッキに供給する圧油の圧力制御のための圧力制御弁を多数必要とし、操作も複雑となる。
また、盛り替えジャッキ以外のシールドジャッキを負荷ジャッキと制御ジャッキとに分けて制御する従来の方法では、シールドジャッキの装備本数が少ない小口径のシールド掘進機においては、シールド掘進機の方向制御(姿勢制御)が困難となる場合がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な操作で同時掘進シールド掘進機の方向制御を行うことにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係る同時掘進シールド掘進機は、シールド本体を複数のシールドジャッキにより推進させながら、同時に前記シールド本体の後部でセグメントを組み立てる同時掘進シールド掘進機において、同時掘進時に前記シールド本体に発生するアンバランスモーメントを低減させるアンバランスモーメント低減機構を備え、前記アンバランスモーメント低減機構は、前記シールド本体の前部に地山側に出没可能に設けられる可動ソリと、同時掘進時に前記シールド本体に発生するアンバランスモーメントを低減させるべく、同時掘進時に前記可動ソリを地山側に突出させる可動ソリ制御部とを有するものである。
前記可動ソリは、前記シールド本体に周方向に複数設けられても良い。
前記アンバランスモーメント低減機構は、前記シールドジャッキに供給する圧油の圧力を調整する圧力制御弁を含む油圧回路と、前記油圧回路を用いて前記シールドジャッキを制御するシールドジャッキ制御部とをさらに有し、前記シールドジャッキ制御部は、既設のセグメントから反力を取って前記シールド本体を推進させる負荷ジャッキ及び制御ジャッキを前記シールドジャッキから選択し、前記シールド本体の設定推進力及び同時掘進時に前記シールド本体に発生するアンバランスモーメントを基に、負荷ジャッキに選択された前記シールドジャッキに供給する圧油の圧力である負荷圧と制御ジャッキに選択された前記シールドジャッキに供給する圧油の圧力である制御圧とを設定するものであっても良い。
前記シールド本体の後部の長さ及び前記シールドジャッキのストロークに、前記シールド本体の推進と同時に下部ピースのセグメントを組み立てるのに必要な長さ分の余裕をもたせ、前記シールド本体を1リング分のセグメント幅に相応する距離だけ推進させた後に、前記シールド本体の推進と同時に下部ピースのセグメントを組み立てるようにしても良い。
本発明によれば、簡易な操作で同時掘進シールド掘進機の方向制御を行うことができるという優れた効果を奏する。
(a)は本発明の一実施形態に係る同時掘進シールド掘進機の側断面図であり、(b)は(a)のA−A線矢視図であり、(c)は(a)のB−B線矢視図である。 同時掘進時のシールドジャッキ選択パターンの説明図である。 同時掘進時のシールドジャッキ選択パターンの説明図である。 同時掘進時のシールドジャッキ選択パターンの説明図である。 同時掘進シールド工法の説明図である。 シールドジャッキに圧油を供給する油圧回路の概略図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係る同時掘進シールド掘進機の側断面図であり、(b)は(a)のA−A線矢視図であり、(c)は(a)のB−B線矢視図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施形態に係る同時掘進シールド掘進機は、本発明を岩盤・巨礫用泥土圧シールド掘進機に適用したものである。
図1に示すように、本実施形態に係る同時掘進シールド掘進機(以下、シールド掘進機という)1は、筒状(本実施形態では円筒状)のシールドフレーム2を有するシールド本体3と、シールド本体3の前部に回転可能に配設され、地山を切削する回転カッタ4と、回転カッタ4によって切削された土砂をシールド本体3の内部に取り込むための排土装置(本実施形態ではスクリューコンベヤ)5と、シールド本体3の内部に配設され、セグメントSをシールドフレーム2の内周面に沿ってリング状に組み立てるエレクタ6と、シールドフレーム2の内周面に周方向に間隔を隔てて複数配設され、リング状に組み立てられたセグメントSに反力を取ってシールド本体3を前進させるためのシールドジャッキ(推進ジャッキ)7とを備えている。
シールドフレーム2は、筒状(本実施形態では円筒状)の前胴2fと後胴2rとから構成されており、前胴2fと後胴2rとが球面継手8を介して全方向に屈曲可能に接続され、且つ、前胴2fと後胴2rとが中折れジャッキ9を介して連結されている。中折れジャッキ9は、シールドフレーム2の周方向に間隔を隔てて複数配設されている。
本実施形態に係るシールド掘進機1では、シールド本体3の内部には、シールドジャッキ7が、シールドフレーム2の周方向に間隔を隔てて8本(No.1〜8)配設されている(図1(b)参照)。また、1リング分のセグメント(S1〜S4及びSK)が、エレクタ6によってリング状に組み立てられるようになっている(図1(c)参照)。
また、本実施形態に係るシールド掘進機1では、シールド本体3の後胴2rの長さ(テール長さ)、及びシールドジャッキ7のストローク(シールドジャッキストローク)に、前側セグメント組立余裕(一般に100〜150mm)と、後側セグメント押し余裕(一般に50〜100mm)とに加えて、シールド本体3の推進と同時に下部1ピースのセグメントS1を組み立てるのに必要な長さ分の余裕(本実施形態では150mm)をもたせている。
即ち、テール長さ及びシールドジャッキストロークは、1リング分のセグメント幅(本実施形態では1200mm)に、前側セグメント組立余裕と、後側セグメント押し余裕と、シールド本体3の推進と同時に下部1ピースのセグメントS1を組み立てるのに必要な長さ分の余裕とを足し合わせた長さとされている。シールド本体3の推進と同時に下部1ピースのセグメントS1を組み立てるのに必要な長さ分の余裕は、同時掘進時の掘進速度と、同時掘進時に下部1ピースのセグメントS1を組み立てるのに要する時間とから求めることができる。
また、本実施形態に係るシールド掘進機1では、下部1ピースのセグメントS1にのみ対応するシールドジャッキ7は下部1ピースのセグメントS1を組み立てる際には必ず縮退されるので、下部1ピースのセグメントS1にのみ対応するシールドジャッキ7(本実施形態ではNo.4、5のシールドジャッキ7)のストロークにはシールド本体3の推進と同時に下部1ピースのセグメントS1を組み立てるのに必要な長さ分の余裕をもたせてはいない。即ち、下部1ピースのセグメントS1にのみ対応するシールドジャッキ7以外のシールドジャッキ7のストロークだけが、シールド本体3の推進と同時に下部1ピースのセグメントS1を組み立てるのに必要な長さ分の余裕の分だけ長くなっている(図1(a)参照)。
本実施形態に係るシールド掘進機1は、同時掘進時にシールド本体3に発生するアンバランスモーメントを低減させるアンバランスモーメント低減機構(アンバランスモーメント修正機構)10を備えている。
アンバランスモーメント低減機構10は、可動ソリ11と、可動ソリ制御部12とを有する。
可動ソリ11は、シールド本体3の前胴2fの下半部に地山側に出没可能に設けられている。可動ソリ11は、シールド本体3の内部に設けられた油圧シリンダ13によって地山側へ押し出されるようになっている。また、可動ソリ11の地山への押し付け力は、油圧シリンダ13に供給する圧油の圧力を調整することにより任意に調整することができる。
可動ソリ制御部12は、同時掘進時にシールド本体3に発生するアンバランスモーメントを低減させるべく、同時掘進時に可動ソリ11を地山側に突出させる。可動ソリ制御部12は、回転カッタ4やシールドジャッキ7等を制御するための制御装置14に設けられている。
本実施形態に係るシールド掘進機1では、可動ソリ制御部12は、同時掘進時にシールド本体3に発生するピッチング方向(上下方向)のアンバランスモーメントMpを基に、可動ソリ11の地山への押し付け力を設定するようになっている。
また、アンバランスモーメント低減機構10は、圧力制御弁15を有する油圧回路16(図6参照)と、油圧回路16を用いてシールドジャッキ7を制御するシールドジャッキ制御部17とを有する。
図6に示す油圧回路16は、油圧ポンプ18に接続され、油圧ポンプ18により加圧された圧油をシールドジャッキ7に供給するための圧油供給ライン19を有している。圧油供給ライン19に負荷圧側ライン20が接続されており、負荷圧側ライン20には、上流側から順次、負荷圧側ライン20を開閉する開閉弁21、チェック弁(逆止弁)22が設けられている。また、圧油供給ライン19に制御圧側ライン23が接続されており、制御圧側ライン23には、上流側から順次、圧力制御弁15、制御圧側ライン23を開閉する開閉弁24、チェック弁(逆止弁)25が設けられている。
シールドジャッキ制御部17は、既設のセグメントSから反力を取ってシールド本体3を推進させる負荷ジャッキ及び制御ジャッキをシールドジャッキ7から選択し、シールド本体3の設定推進力及び同時掘進時にシールド本体3に発生するアンバランスモーメントを基に、負荷ジャッキに選択されたシールドジャッキ7に供給する圧油の圧力(負荷圧P1)と制御ジャッキに選択されたシールドジャッキ7に供給する圧油の圧力(制御圧P2)とを設定する。シールドジャッキ制御部17は、油圧ポンプ18の速度制御によって負荷圧P1の設定を行い、圧力制御弁15の開度制御によって制御圧P2の設定を行うようになっている。シールドジャッキ制御部17は、回転カッタ4やシールドジャッキ7等を制御するための制御装置14に設けられている。
シールドジャッキ7が負荷ジャッキに選択された場合、負荷圧側ライン20の開閉弁21が開、制御圧側ライン23の開閉弁24が閉とされ、圧油供給ライン19の圧油が負荷圧側ライン20を通ってシールドジャッキ7に供給され、シールドジャッキ7に負荷圧P1が付与される。
一方、シールドジャッキ7が制御ジャッキに選択された場合、負荷圧側ライン20の開閉弁21が閉、制御圧側ライン23の開閉弁24が開とされ、圧油供給ライン19の圧油が制御圧側ライン23を通り、圧力制御弁15によって減圧された後、シールドジャッキ7に供給され、シールドジャッキ7に制御圧P2が付与される。
本実施形態に係るシールド掘進機1では、シールドジャッキ制御部17は、不作動のシールドジャッキ7(引き抜きジャッキ)以外のシールドジャッキ7を負荷ジャッキと制御ジャッキとに分けた後、シールド本体3の設定推進力及びヨーイング方向(左右方向)のアンバランスモーメントMyを基に、負荷ジャッキに選択されたシールドジャッキ7に付与する負荷圧P1と制御ジャッキに選択されたシールドジャッキ7に付与する制御圧P2とを設定するようになっている。
同時掘進時のシールドジャッキ選択パターンの一例を図2〜4に示す。
図2に示すパターン〔1〕及び〔2〕は負荷ジャッキを4本とした例である。
パターン〔1〕では、No.2、4〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.1、3、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなる。
パターン〔2〕では、No.3〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.1、2、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなる。
パターン〔1〕及び〔2〕では、負荷ジャッキに選択されたシールドジャッキ7によってヨーイング方向のアンバランスモーメントMyが相殺できるように、シールドジャッキ7に付与する負荷圧P1が設定される。
図3に示すパターン〔3〕から〔5〕は、負荷ジャッキを3本とし、制御ジャッキを2本とした例である。
パターン〔3〕では、No.4〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.3、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなり、No.1、2のシールドジャッキ7が制御ジャッキとなる。
パターン〔4〕では、No.4〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.2、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなり、No.1、3のシールドジャッキ7が制御ジャッキとなる。
パターン〔5〕では、No.4〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.1、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなり、No.2、3のシールドジャッキ7が制御ジャッキとなる。
パターン〔3〕から〔5〕では、負荷ジャッキ及び制御ジャッキに選択されたシールドジャッキ7によってヨーイング方向のアンバランスモーメントMyが相殺できるように、シールドジャッキ7に付与する負荷圧P1及び制御圧P2が設定される。
図4に示すパターン〔6〕及び〔7〕は、負荷ジャッキを3本とし、制御ジャッキを1本とした例である。
パターン〔6〕では、No.1、4〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.3、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなり、No.2のシールドジャッキ7が制御ジャッキとなる。
パターン〔7〕では、No.1、4〜6のシールドジャッキ7が引き抜きジャッキであり、No.2、7、8のシールドジャッキ7が負荷ジャッキとなり、No.3のシールドジャッキ7が制御ジャッキとなる。
パターン〔6〕及び〔7〕では、負荷ジャッキ及び制御ジャッキに選択されたシールドジャッキ7によってヨーイング方向のアンバランスモーメントMyが相殺できるように、シールドジャッキ7に付与する負荷圧P1及び制御圧P2が設定される。
本実施形態に係るシールド掘進機1を用いた同時掘進シールド工法を図5に示す。
図5(a)に示すように、シールド本体3を1リング分のセグメント幅に相応する距離だけ推進させた後に、下側(No.4〜6)のシールドジャッキ7の引き(縮退)を開始する(同時掘進開始)。
下側(No.4〜6)のシールドジャッキ7の引きの開始により、シールド本体3に下向きのアンバランスモーメントMp及び左右方向のアンバランスモーメントMyが発生する。そのため、可動ソリ11を地山側に突出させ、可動ソリ11によって地山から反力を取ることにより下向きのアンバランスモーメントMpを修正する。一方、左右方向のアンバランスモーメントMyはシールドジャッキ7の選択パターンと圧力制御(負荷圧P1、制御圧P2)とにより修正する。
図5(b)に示すように、下側(No.4〜6)のシールドジャッキ7の引きが完了した後に、エレクタ6による下部1ピースのセグメントS1の組立を開始する。そして、下部1ピースのセグメントS1の組み立てが完了した後に、下側(No.4〜6)のシールドジャッキ7の押し(伸長)を開始する。
図5(c)に示すように、シールド本体3を同時掘進開始から同時掘進距離(本実施形態では150mm)だけ掘進させた後に、シールド掘進機1の掘進を停止する(同時掘進終了)。
以上の構成からなる本実施形態に係るシールド掘進機1の作用効果を説明する。
本実施形態に係るシールド掘進機1では、同時掘進時にシールド本体3に発生するピッチング方向のアンバランスモーメントMpはシールド本体3の前胴2fに設けた可動ソリ11によって修正することにより、同時掘進時におけるシールド掘進機1の方向制御を行うようにしている。
また、本実施形態に係るシールド掘進機1では、同時掘進時にシールド本体3に発生するヨーイング方向のアンバランスモーメントMyはシールドジャッキ7の圧力制御(負荷圧P1、制御圧P2)によって修正することにより、同時掘進時におけるシールド掘進機1の方向制御を行うようにしている。
このように、アンバランスモーメント低減機構10を可動ソリ11とシールドジャッキ7の圧力制御(圧力制御弁15)とを組み合わせたシステムとすることにより、簡易な操作で同時掘進が可能となる。
特に、アンバランスモーメント低減機構10に可動ソリ11を装備することにより、シールドジャッキ7の圧力制御の方法が簡易となり、シールドジャッキ7の装備本数が少ない小口径のシールド掘進機1においても、シールド掘進機1の方向制御が可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、図7に示すように、可動ソリ11を、シールド本体3の前胴2fに周方向に間隔を隔てて複数設けても良い。可動ソリ11をシールド本体3の前胴2fに周方向に複数設ける場合、可動ソリ11の配置によっては、ピッチング方向のアンバランスモーメントMpのみならず、ヨーイング方向のアンバランスモーメントMyも可動ソリ11で修正可能である。
また、シールド掘進機1は、本実施形態では岩盤・巨礫対応型のものを示したが、岩盤・巨礫対応型以外のものであっても良い。
また、シールド掘進機1は、本実施形態では泥土圧式のものを示したが、泥水式のものであっても良い。
1 シールド掘進機(同時掘進シールド掘進機)
3 シールド本体
7 シールドジャッキ
10 アンバランスモーメント低減機構(アンバランスモーメント修正機構)
11 可動ソリ
12 可動ソリ制御部
15 圧力制御弁
16 油圧回路
17 シールドジャッキ制御部
S セグメント

Claims (4)

  1. シールド本体を複数のシールドジャッキにより推進させながら、同時に前記シールド本体の後部でセグメントを組み立てる同時掘進シールド掘進機において、同時掘進時に前記シールド本体に発生するアンバランスモーメントを低減させるアンバランスモーメント低減機構を備え、前記アンバランスモーメント低減機構は、前記シールド本体の前部に地山側に出没可能に設けられる可動ソリと、同時掘進時に前記シールド本体に発生するアンバランスモーメントを低減させるべく、同時掘進時に前記可動ソリを地山側に突出させる可動ソリ制御部とを有することを特徴とする同時掘進シールド掘進機。
  2. 前記可動ソリは、前記シールド本体に周方向に複数設けられる請求項1に記載の同時掘進シールド掘進機。
  3. 前記アンバランスモーメント低減機構は、前記シールドジャッキに供給する圧油の圧力を調整する圧力制御弁を含む油圧回路と、前記油圧回路を用いて前記シールドジャッキを制御するシールドジャッキ制御部とをさらに有し、
    前記シールドジャッキ制御部は、既設のセグメントから反力を取って前記シールド本体を推進させる負荷ジャッキ及び制御ジャッキを前記シールドジャッキから選択し、前記シールド本体の設定推進力及び同時掘進時に前記シールド本体に発生するアンバランスモーメントを基に、負荷ジャッキに選択された前記シールドジャッキに供給する圧油の圧力である負荷圧と制御ジャッキに選択された前記シールドジャッキに供給する圧油の圧力である制御圧とを設定する
    請求項1又は2に記載の同時掘進シールド掘進機。
  4. 前記シールド本体の後部の長さ及び前記シールドジャッキのストロークに、前記シールド本体の推進と同時に下部ピースのセグメントを組み立てるのに必要な長さ分の余裕をもたせ、
    前記シールド本体を1リング分のセグメント幅に相応する距離だけ推進させた後に、前記シールド本体の推進と同時に下部ピースのセグメントを組み立てる
    請求項1から3のいずれかに記載の同時掘進シールド掘進機。
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