JP2014118533A - バイオフィルム除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイオフィルムを効果的に除去する方法を提供できるようにする。
【解決手段】バイオフィルム除去方法は、(a)成分として2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを0.005〜0.5質量%、(b)成分としてメチルグリシン−N,N−二酢酸又はその塩を0.005〜0.5質量%、(c)成分として非イオン性可溶化剤を0.2〜2質量%、含有するバイオフィルム除去用水溶液をバイオフィルムが存在する表面に接触させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、バイオフィルム除去方法に関する。
バイオフィルムは生物膜又はスライムともいわれ、一般に水系で菌等の微生物が物質の表面に付着して増殖する際に、微生物細胞が産生する多糖、タンパク質及び核酸等の高分子物質により形成された、微生物を包み込む構造体を指す。バイオフィルムが形成されると、微生物による種々の問題が発生するため、様々な産業分野で問題となっている。
例えば、食品プラントの配管内にバイオフィルムが形成されると、このバイオフィルムが剥がれ落ちて製品内へ異物として混入されたり、菌に由来する毒素により食中毒が発生する原因となったりする。また、金属表面へのバイオフィルム形成は金属腐食の原因となり、設備の老朽化を促進する。医療分野においては、内視鏡等の医療機器の狭い隙間や空孔内に残存した微生物がバイオフィルムを形成し、院内感染を引き起こすことが知られている。また、ヒト口腔内においては歯にデンタルプラーク(歯垢)と呼ばれるバイオフィルムが形成され、う食や歯周病の原因となることが知られている。
バイオフィルムによる危害を防止するためには、微生物、特に細菌に対して殺菌作用又は静菌作用を与えることによって菌を増殖させない考え方が一般的に検討されてきた。しかし、バイオフィルムを形成した微生物集合体には、分散浮遊状態にある微生物と比較して、殺菌剤・静菌剤のような微生物制御薬剤が十分に作用しない場合が多い。このため、バイオフィルムによる危害を防止する方法について検討が行われている(例えば、特許文献1〜3を参照。)。
特開2006−188648号公報 特開2009−149775号公報 特開2009−149776号公報
しかしながら、特許文献1は高濃度の界面活性剤を含有する洗浄剤の除菌効果を改善することを目的としている。特許文献1には、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、メチルグリシン二酢酸、及びアミンオキシドを含有する組成物が記載されている。しかし、実施例等で開示されているのは該組成物中のアミンオキシドの含有量が4質量%以上の組成物、又はアミンオキシドを含まない組成物であり、また、バイオフィルムの除去については検討していない。
特許文献2及び特許文献3にはメチルグリシン二酢酸を洗濯槽用又はパイプ用の洗浄剤とすることが記載されており、マンガン化合物や銅化合物によりバイオフィルム等を除去できるとされている。特許文献2及び特許文献3にはノニオン界面活性剤の一般記載はあるものの、具体的な組成物の例については開示がない。また、特許文献2及び特許文献3ではバイオフィルムの除去について十分な検討をしていない。
本発明の課題はバイオフィルムを効果的に除去する方法を提供することである。
本発明のバイオフィルム除去方法は、(a)成分として2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを0.005〜0.5質量%、(b)成分としてメチルグリシン−N,N−二酢酸又はその塩を0.005〜0.5質量%、(c)成分として非イオン性可溶化剤を0.2〜2質量%、含有するバイオフィルム除去用水溶液をバイオフィルムが存在する表面に接触させる。
本発明のバイオフィルム除去方法によれば、バイオフィルムを効果的に除去することができる。
本実施形態に係るバイオフィルムの除去方法は、下記の(a)成分、(b)成分及び(c)成分を所定量含むバイオフィルム除去用水溶液をバイオフィルムが存在する表面に接触させる。これにより、バイオフィルムを効果的に除去することが可能となる。
<(a)成分>
(a)成分は、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルである。(a)成分である2−エチルヘキシルグリセリルエーテルは、2−エチルヘキサノールと、エピハロヒドリン又はグリシドール等のエポキシ化合物とを、三フッ化ホウ素(BF3)等の酸触媒又はアルミニウム触媒を用いて反応させて製造することができる。このような方法により製造した場合には、複数の生成物を含む混合物となる(例えば、特開2001−49291号公報を参照。)。
具体的に、(a)成分は2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルと副生成物である多付加化合物との混合物としてよい。2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルとして、エポキシ化合物の1位に2−エチルヘキサノールが付加した化合物である(3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオール、以下(a1)という)、及びエポキシ化合物の2位に付加した化合物である(2−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,3−プロパンジオール、以下(a2)という)を挙げることができる。また、副生成物として、(a1)又は(a2)にさらにエポキシ化合物が付加した多付加化合物(以下(a3)という)を挙げることができる。
本実施形態においては、(a)成分における(a3)成分の含有量は30質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい。
<(b)成分>
(b)成分は、メチルグリシン−N,N−二酢酸(MGDA)又はその塩である。MGDAの塩としてはMGDAナトリウム、MGDA二ナトリウム、MGDA二カリウム、MGAD三カリウム、及びMGDAアンモニウム等をあげることができる。(b)成分はMGDA、MGDAの塩、及びMGDAとMGDAの塩の混合物のいずれであってもよい。また、MGADAの塩は、単独であっても複数の塩の混合物であってもよい。
<(c)成分>
(c)成分は(a)成分を可溶化するための、非イオン性可溶化剤である。非イオン可溶化剤は、アルキルグリコシド型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル型界面活性剤及び溶剤から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、アルキルグリコシド型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
アルキルグリコシド型界面活性剤としては、下記の一般式(1)で表される化合物を用いることができる。なお、本発明実施形態においてアルキルグリコシドの概念には、アルキルモノグリコシド、アルキルオリゴグリコシド、アルキルポリグリコシドが含まれる。
11−(OR12m1t (1)
一般式(1)において、R11は直鎖の炭素数8以上、16以下、好ましくは10以上、16以下、より好ましくは10以上、14以下のアルキル基である。R12は炭素数2以上、4以下のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、より好ましくはエチレン基である。Gは還元糖に由来する残基である。m1は平均付加モル数であり、m1の値は0〜6の数、好ましくは0〜3の数、より好ましくは0であり、tは糖の平均縮合度であり、その値は1〜10の数、好ましくは1〜5の数、より好ましくは1〜2の数である。
一般式(1)において原料の還元糖は、アルドースとケトースの何れであってもよく、例えば、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを用いることができる。アルドースは、例えばアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを用いることができる。ケトースは、例えばフラクトースを用いることができる。本実施形態においては、特に炭素数5又は6のアルドペントース又はアルドヘキソースが好ましく、中でもグルコースが最も好ましい。
式(1)の化合物は、糖とR11−(OR12m1−OHとを酸触媒を用いてアセタール化反応又はケタール化反応すれば容易に合成することができる。また、アセタール化反応の場合、ヘミアセタール構造であってもよく、通常のアセタール構造であってもよい。
アミンオキシド型界面活性剤としては、炭素数10〜18の炭化水素基と、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を有するアミンオキシド型界面活性剤を用いることができる。中でも、下記の一般式(2)で表される化合物が好ましい。
Figure 2014118533
ただし一般式(2)において、R21は炭素数6以上、14以下の炭化水素基、R22は炭素数1以上、3以下のアルキレン基、R23及びR24はそれぞれ独立して、炭素数1以上、6以下、好ましくは3以下のアルキル基、又は炭素数1以上、3以下のヒドロキシアルキル基、Y21は−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、及び−O−から選ばれる基、m2は0又は1である。
一般式(2)において溶解性向上の観点から、R21が炭素数8以上、12以下のアルキル基であり、R23、R24が共にメチル基であり、m2が0である化合物が特に好ましい。具体的には、ジメチルアルキル(炭素数6以上、14以下)アミンオキサイドを用いることが好ましく、ジメチルアルキル(炭素数8以上、12以下)アミンオキサイドを用いることがより好ましく、ジメチルラウリルアミンオキサイドを用いることがさらに好ましい。
一般式(2)において、R21は同一の鎖長を有する単独のアルキル(又はアルケニル)基であっても、異なる鎖長を有する混合アルキル基(又はアルケニル基)であってもよい。後者の場合には、ヤシ油、パーム核油から選ばれる植物油から誘導される混合アルキル(又はアルケニル)鎖長を有するものが好適である。具体的には、ラウリル基(又はラウリン酸残基)及びミリスチル基(又はミリスチン酸残基)の混合体が好ましい。また、ラウリル基(又はラウリン酸残基)のミリスチル基(又はミリスチン酸残基)に対するモル比が95/5以上、20/80以下、好ましくは90/10以上、30/70以下であることが、溶解性向上の点から好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル型界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル型界面活性剤としては、下記一般式(3)で表される化合物を用いることができる。
31−O−(R32O)m3−H (3)
一般式(3)において、R31は、炭素数8〜16のアルキル基又はアルケニル基、R32は炭素数2〜3のアルキレン基、m3は平均付加モル数であり、その値は1〜30の数である。
溶解性向上の観点から、R31は炭素数が10〜14であることが好ましい。また、R7はアルキル基であることが好ましい。R8はエチレン基又はプロピレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。m3は1〜25が好ましく、1.5〜25がより好ましく、5〜25がさらに好ましく、10〜24がよりさらに好ましく、15〜23が一層好ましく、20〜22がより一層好ましい。
溶剤としては水溶性有機溶媒が好ましく、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びプロピレングリコールモノエチルエーテル等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
<バイオフィルム除去用水溶液>
本実施形態のバイオフィルム除去用水溶液は、(a)成分、(b)成分、及び(c)成分を所定量含む水溶液である。
バイオフィルム除去用水溶液に含まれる(a)成分の含有量は、0.005質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.04質量%以上である。また、0.5質量%以下、好ましくは、0.25質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下である。
バイオフィルム除去用水溶液に含まれる(b)成分の含有量は、0.005質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上である。また、0.5質量%以下、好ましくは、0.25質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下である。
バイオフィルム除去用水溶液に含まれる(c)成分の含有量は、0.2質量%以上、好ましくは0.23質量%以上、より好ましくは0.27質量%以上である。また、2質量%以下、好ましくは、1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。
バイオフィルム除去用水溶液に含まれる(a)成分の質量の(b)成分の質量に対する質量比(a)/(b)は、特に限定されないが、0.05以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、1以上がさらに好ましく、そして20以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。
バイオフィルム除去用水溶液の、(a)成分、(b)成分及び(c)成分を除いた残部は水であってよい。ただし、バイオフィルム除去用水溶液は、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水以外の成分を含んでいてもよい。バイオフィルム除去用水溶液における水の含有量は、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、そして、好ましくは99.75質量%以下であり、より好ましくは99.7質量%以下であり、さらに好ましくは99.65質量%以下である。水は、特に限定されずイオン交換水、逆浸透(RO)水、又は蒸留水等を用いることができる。また、水道水等であってもよい。
バイオフィルム除去用水溶液は、(d)成分としてベタイン型界面活性剤を含んでいてもよい。ベタイン型界面活性剤は、下記一般式(4)で示される1種又は2種以上の化合物が好ましい。
Figure 2014118533
一般式(4)においてR41は炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R42は炭素数1〜6のアルキレン基であり、R43及びR44はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R45はヒドロキシ基で置換してもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Y41は−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、及び−O−から選ばれる基であり、m4は0又は1である。Dは−COO-、−SO3 -、及び−OSO3 -から選ばれる基である。
より具体的には、ベタイン型界面活性剤として、2−アルキル(炭素数8以上、16以下)−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、及びラウリン酸アミドプロピルベタインから選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。
バイオフィルム除去用水溶液におけるベタイン型界面活性剤の含有量は特に限定されないが、0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、そして0.1質量%以下が好ましく、0.07質量%以下がより好ましい。
バイオフィルム除去用水溶液は、陰イオン界面活性剤を含んでいないことが好ましい。ただし、バイオフィルム除去性能に影響がない範囲で陰イオン界面活性剤を含んでいてもよい。バイオフィルム除去用水溶液に含まれる、陰イオン界面活性剤の量は0.001質量%以下が好ましく、0.0005質量%以下がより好ましく、含まれていないことがさらに好ましい。
バイオフィルム除去用水溶液の20℃における水素イオン濃度(pH)は、使用時における安全性をより向上させる観点から、5以上、好ましくは5.5以上、より好ましくは6以上であり、そして、9以下、好ましくは8.5以下、より好ましくは8以下である。pHは、例えば実施例に記載した方法により測定することができる。
バイオフィルム除去用水溶液は、各成分を所定の濃度となるように水に溶解させて調製してもよいが、各成分を高濃度に含む希釈用組成物を水で希釈して調製してもよい。各成分を高濃度に含む希釈用組成物を水で希釈してバイオフィルム除去用水溶液を調製する場合の希釈倍率は、好ましくは2質量倍以上、より好ましくは5質量倍以上、さらに好ましくは10質量倍以上、そして、好ましくは200質量倍以下、より好ましくは100質量倍以下、さらに好ましくは50質量倍以下である。
希釈用組成物における各成分の濃度は以下のようにすればよい。(a)成分の濃度は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは1.5質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは4.5質量%以下とすることができる。(b)成分の濃度は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは1.5質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは4.5質量%以下とすることができる。(c)成分の濃度は好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、よりさらに好ましくは20質量%以下とすることができる。
希釈用組成物は、(a)成分、(b)成分、(c)成分以外の成分を含んでいる必要はないが、バイオフィルム除去用水溶液に含有させることができる他の成分を含んでいてかまわない。希釈に用いる水は、特に限定されずイオン交換水、逆浸透(RO)水、蒸留水、又は水道水等を用いることができる。
バイオフィルム除去用水溶液は、その他の任意成分として、バイオフィルム除去効果を妨げない範囲において、一般的な洗浄剤等に配合される成分を含有することができる。例えば、キレート剤、ハイドロトロープ剤、分散剤、pH調整剤、粘度調整剤、香料、着色剤、酸化防止剤、及び防腐剤等が挙げられる。
<バイオフィルム除去方法>
本実施形態のバイオフィルム除去方法は、バイオフィルム除去用水溶液をバイオフィルムと接触させる。バイオフィルムは、微生物の細胞外に形成された高分子の膜であり、多糖及び糖タンパク質等の糖鎖が互いに結合し合って形成されている。本実施形態のバイオフィルム除去用水溶液をバイオフィルムが存在する表面に接触させることにより、バイオフィルムにおける糖鎖同士の結合を解離させることができる。これにより、バイオフィルムを分解して除去することができる。
イオン強度及び塩濃度等が大きく変化すると糖タンパク質が変性する。糖タンパク質が変性すると、バイオフィルム内においてより強固な結合が形成され、バイオフィルムの除去が困難となる恐れがある。しかし、本実施形態のバイオフィルム除去用水溶液は、このような糖タンパク質の変性を誘発しにくい。このため、効率よくバイオフィルムを除去することができる。
バイオフィルム除去用水溶液とバイオフィルムとの接触は、除去しようとするバイオフィルムがバイオフィルム除去用水溶液と接触すればどのような方法により行ってもよい。例えば、バイオフィルムを除去しようとする対象物を、バイオフィルム除去用水溶液中に浸漬することにより行えばよい。対象物全体をバイオフィルム除去用水溶液中に浸漬するのではなく、バイオフィルムが存在する表面がバイオフィルム除去用水溶液と接触するように、対象物の一部だけをバイオフィルム除去用水溶液中に浸漬してもよい。また、バイオフィルムが存在する表面にバイオフィルム除去用水溶液を塗布又はスプレーしてもよい。さらに、バイオフィルム除去用水溶液を、紙、布、及びスポンジ等の可撓性吸水性材料に含浸させ、バイオフィルム除去用水溶液を含浸させた可撓性吸水性材料をバイオフィルムが存在する表面と接触させてもよい。
バイオフィルム除去用水溶液とバイオフィルムとが接触した状態で静置することによりバイオフィルムを除去することができるが、除去を促進するために加温してもかまわない。さらに、バイオフィルム除去用水溶液を含浸させた可撓性吸水性材料を用いて、バイオフィルムが存在する表面をこすり洗いしてもよい。
本実施形態のバイオフィルム除去方法により、バイオフィルムを除去することができ、バイオフィルムを形成する微生物に、殺菌剤・静菌剤等の微生物抑制薬剤が作用しやすくなる。このため、本実施形態のバイオフィルム除去方法によりバイオフィルムを除去した後、微生物抑制薬剤を用いて微生物の除菌又は殺菌を行うことが好ましい。また、本実施形態のバイオフィルム除去用水溶液の作用に影響を与えない微生物抑制剤を用いれば、本実施形態のバイオフィルム除去方法の実施と同時に除菌又は殺菌を行うことも可能である。この場合には、バイオフィルム除去用水溶液と微生物抑制薬剤とを混合して用いればよい。
バイオフィルムを除去する対象物は、特に限定されないが例えば皿、はし、及びスプーン等の食器、並びにまな板、包丁、及びボウル等の調理器具とすることができる。なお、調理器具にはスポンジ等の洗浄道具も含まれる。また、製麺機、炊飯ライン、コンベア、カッター、及びスライサー等の食品加工設備に使用することもできる。さらに、ピンセット、メス、鉗子、舌圧子、及び歯鏡等の医療器具及び内視鏡等の医療用装置におけるバイオフィルムの除去にも用いることができる。
−評価方法−
<pH>
洗浄剤組成物のpHは、ガラス電極を用いるpH測定装置(HORIBA社製:PHMETER F-22)により測定した。測定の際に試料の温度は20℃とした。
<バイオフィルム除去性>
ポリエチレンのテストピース(日本テストパネル社製:標準試験版PE(両面保護テープ付き))を、底面が1.5cm×1.5cmの正方形となるように切り出した。切り出したテストピース200枚を有効塩素濃度0.1%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液100mLに液温25℃で1時間浸漬した後、イオン交換水200mLで濯ぎ、25℃で1時間乾燥した。その後、そのテストピースをエタノール100mLに液温25℃で30分間浸漬した後、25℃で1時間乾燥し、殺菌洗浄したテストピースAとした。
テストピースAを24ウェルプレート(ファルコン社製)の各ウェルに1枚ずつセットした。MTC2培地(BectonDickinson社製)に、緑膿菌(Pseudomonasaeruginosa)を生理食塩水に分散させた分散液であって、吸光度(OD)が1となるように調整した緑膿菌分散液を1%混合した菌液を調製し、テストピースをセットしたウェルに、調製した菌液をそれぞれ1mL添加して25℃にて2日間培養し、テストピースにバイオフィルムを形成した。菌液を廃棄した後、イオン交換水2mLによる3分間の洗浄と洗浄液の廃棄とを3回繰り返し、バイオフィルムを形成したテストピースBとした。
テストピースBを別に用意した24ウェルプレートの各ウェルに1枚ずつセットし、洗浄剤組成物をイオン交換水で20倍希釈した試料溶液2mLを各ウェルに投入して、10分間テストピースBを浸漬した。その後、各洗浄剤組成物を廃棄して、イオン交換水2mLによる3分間の洗浄と洗浄液(水)の廃棄とを3回繰り返した。続いて、各ウェルに0.3質量%のクリスタルバイオレット液(和光純薬工業株式会社)を2mL投入し、テストピースを90分間浸漬して染色した。次に、クリスタルバイオレット液を廃棄し、イオン交換水2mLによる3分間の洗浄と洗浄液(水)の廃棄とを2回繰り返した。洗浄した、テストピースBを別に用意した24ウェルプレートの各ウェルに1枚ずつセットし、各ウェルにエタノール2mLを投入した。テストピースBを25℃で12時間エタノールに浸漬して、クリスタルバイオレットをエタノール中に溶解させた後、このエタノールの吸光度を測定してサンプル吸光度Asとした。また、試料溶液に代えて水を用いて同様の測定を行い、ネガティブコントロール吸光度Anとした。
サンプル吸光度As及びネガティブコントロール吸光度Anに基づき、バイオフィルム除去率(%)を下記の式にて算出した。
バイオフィルム除去率(%)=((An−As)/An)×100
−バイオフィルム除去用水溶液−
<(a)成分>
(a)成分には以下の化合物を用いた。
・GE−2EH:2−エチルヘキシルグリセリルエーテル:下記の方法で合成した化合物〔(a3)成分の多付加化合物の含有量は、ガスクロマトグラフィーの分析の結果1質量%以下であった。〕
<2−エチルヘキシルグリセリルエーテルの合成方法>
酢酸(キシダ化学社製;1級,純度99%以上)9.57g、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(シェルジャパン社製,純度99%)150g、イオン交換水28.44g、及び水酸化ナトリウム(和光純薬工業社製;特級,純度95%)6.61gを300mL丸底フラスコに一括して仕込み、三日月羽根(幅4cm,高さ1.6cm)にて300rpmで攪拌保持し反応させ、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを得た。反応はガスクロマトグラフィーによる定量分析にて転化率99%となった時点で終了した。
<(b)成分>
(b)成分には以下の化合物を用いた。
・MGDA:メチルグリシン二酢酸・3ナトリウム塩、BASF社製(商品名「TrilonM Compactate」)、有効分40質量%の水溶液、表1には、メチルグリシン二酢酸・3ナトリウム塩の含有量を記載した。
<(c)成分>
(c)成分には以下の化合物を混合して用いた。
・アルキルグリコシド:一般式(1)においてR11がラウリル基、m1が0、Gがグルコースに由来する基、グルコースの縮合度tが1.3のアルキルグリコシド型界面活性剤
・AO:N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド
<(d)成分>
(d)成分には以下の化合物を用いた。
・ベタイン:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン
−実施例及び比較例−
(実施例1)
(a)成分であるGE−2EH0.043質量%と、(b)成分であるMGDA0.03質量%と、(c)成分であるアルキルグリコシド0.22質量%及びAO0.08質量%と、(d)成分であるベタイン0.015質量%と、水とを含むバイオフィルム除去用水溶液を調製し、バイオフィルム除去率を評価した。バイオフィルム除去用水溶液に含まれる各成分の量は、それぞれ有効成分の量である。(a)成分の質量と(b)成分の質量との質量比(a)/(b)は1.43である。pHは6.6であり、バイオフィルム除去率は60%であった。
(比較例1)
(a)成分を含まず、(b)成分であるMGDA0.03質量%と、(c)成分であるアルキルグリコシド0.22質量%及びAO0.08質量%と、(d)成分であるベタイン0.015質量%と、水とを含むバイオフィルム除去用水溶液を調製し、バイオフィルム除去率を評価した。バイオフィルム除去用水溶液に含まれる各成分の量は、それぞれ有効成分の量である。pHは6.6であり、バイオフィルム除去率は10%であった。
(比較例2)
(b)成分を含まず、(a)成分であるGE−2EHを0.043質量%と、(c)成分であるアルキルグリコシド0.22質量%及びAO0.08質量%と、(d)成分であるベタイン0.015質量%と、水とを含むバイオフィルム除去用水溶液を調製し、バイオフィルム除去率を評価した。バイオフィルム除去用水溶液に含まれる各成分の量は、それぞれ有効成分の量である。pHは6.6であり、バイオフィルム除去率は0%であった。
(比較例3)
(a)成分であるGE−2EHを0.043質量%と、(b)成分であるMGDA0.03質量%と、(c)成分であるアルキルグリコシド0.08質量%及びAO0.08質量%と、(d)成分であるベタイン0.015質量%と、水とを含むバイオフィルム除去用水溶液を調製し、バイオフィルム除去率を評価した。バイオフィルム除去用水溶液の各成分の濃度は、それぞれ有効成分の濃度である。(a)成分の質量と(b)成分の質量との質量比(a)/(b)は1.43である。pHは6.6であり、バイオフィルム除去率は15%であった。
表1に各実施例及び比較例をまとめて示す。表1に示すようにA成分、B成分及びC成分を所定量含む場合には、優れたバイオフィルム除去性を示した。
Figure 2014118533
表2に示す成分を用い、実施例と同様にしてバイオフィルム除去用水溶液を調製した。
Figure 2014118533

Claims (8)

  1. (a)成分として2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを0.005質量%以上、0.5質量%以下、
    (b)成分としてメチルグリシン−N,N−二酢酸又はその塩を0.005質量%以上、0.5質量%以下、
    (c)成分として非イオン性可溶化剤を0.2質量%以上、2質量%以下、含有するバイオフィルム除去用水溶液をバイオフィルムが存在する表面に接触させるバイオフィルム除去方法。
  2. 前記バイオフィルム除去用水溶液における、前記(a)成分の質量の前記(b)成分の質量に対する質量比(a)/(b)が1以上、3以下である請求項1に記載のバイオフィルム除去方法。
  3. 前記(c)成分がアルキルグリコシド型界面活性剤、及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上である請求項1又は2に記載のバイオフィルム除去方法。
  4. 前記バイオフィルム除去用水溶液は、(d)成分としてベタイン型界面活性剤を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオフィルム除去方法。
  5. 前記バイオフィルム除去用水溶液中の陰イオン界面活性剤の含有量が0.001質量%以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバイオフィルム除去方法。
  6. 前記バイオフィルム除去用水溶液を含浸させた可撓性吸水性材料によりバイオフィルムが存在する表面をこすり洗いする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のバイオフィルム除去方法。
  7. 前記バイオフィルム除去用水溶液にバイオフィルムが存在する表面を有する対象物を浸漬させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のバイオフィルム除去方法。
  8. 前記バイオフィルム除去用水溶液は、前記(a)成分、前記(b)成分、及び前記(c)成分を含有する希釈用組成物を、使用の際に水により5質量倍以上、200質量倍以下に希釈して生成し、
    前記希釈用組成物における前記(a)成分の含有量は0.5質量%以上、10質量%以下であり、前記(b)成分の含有量は0.5質量%以上、10質量%以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載のバイオフィルム除去方法。
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