JP2014118297A - 乗客コンベヤ用コム - Google Patents

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Kazufumi Yoshida
一文 吉田
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Abstract

【課題】踏段に損傷が発生することを抑制するとともに、踏段に載ったより小さな異物を検出することができる乗客コンベヤ用コムを得る。
【解決手段】乗降口に設置されたコムプレート31に設けられ、下方を踏段2が通過するエスカレータ用コム32であって、踏段2の踏板21に形成された溝22に挿入され、溝22の底面23に接触する接触位置とこの接触位置よりも上方に位置する検出位置との間で変位するローラ321と、ローラ321を変位可能に支持する支持装置322と、ローラ321の位置が検出位置であることを検出するスイッチ323とを備え、異物4が載った踏段2がローラ321の下方に進入する場合に、ローラ321が異物4によって押し上げられて接触位置から検出位置に変位する。
【選択図】図4

Description

この発明は、乗降口に設置されたコムプレートに設けられ、下方を踏段が通過する乗客コンベヤ用コムに関する。
従来、乗降口に設置されたコムプレートに設けられ、下方を踏段が通過するエスカレータ用コムであって、コムプレートに支持される取付板と、取付板に設けられ、踏段の踏板の上面に形成された溝に挿入される検出板とを備え、検出板が、踏板の溝の底面から上方へ所定距離だけ離れた位置である所定位置と、所定位置よりも上方の位置である検出位置との間で変位するエスカレータ用コムが知られている。異物が載った踏段がエスカレータ用コムの下方に進入する場合に、検出板が異物によって押し上げられて所定位置から検出位置に変位する。これにより、異物が載った踏段がエスカレータ用コムの下方に進入したことを検出することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−43279号公報
しかしながら、踏段に載った小さな異物を検出するために、検出板の所定位置を検出板が踏板の溝の底面に接触する接触位置とする場合、検出板が踏板の底面に接触して擦れることによって、踏段に損傷が発生してしまう。したがって、踏段に載った小さな異物を検出することができないという問題点があった。
この発明は、踏段に損傷が発生することを抑制するとともに、踏段に載ったより小さな異物を検出することができる乗客コンベヤ用コムを提供するものである。
この発明に係る乗客コンベヤ用コムは、乗降口に設置されたコムプレートに設けられ、下方を踏段が通過する乗客コンベヤ用コムであって、踏段の踏板に形成された溝に挿入され、溝の底面に接触する接触位置とこの接触位置よりも上方に位置する検出位置との間で変位するローラと、ローラの位置が検出位置であることを検出する検出装置とを備え、異物が載った踏段がローラの下方に進入する場合に、ローラが異物によって押し上げられて接触位置から検出位置に変位する。
この発明に係る乗客コンベヤ用コムによれば、踏段の踏板に形成された溝に挿入され、溝の底面に接触する接触位置とこの接触位置よりも上方に位置する検出位置との間で変位するローラと、ローラの位置が検出位置であることを検出する検出装置とを備え、異物が載った踏段がローラの下方に進入する場合に、ローラが異物によって押し上げられて接触位置から検出位置に変位するので、踏段に損傷が発生することを抑制するとともに、踏段に載ったより小さな異物を検出することができる。
この発明の実施の形態1に係るエスカレータを示す側面図である。 図1の乗降口安全装置を示す拡大図である。 図2のIII−III線に沿った矢視断面図である。 図3のローラが接触位置から検出位置に変位した状態を示す断面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータを示す側面図である。エスカレータ(乗客コンベヤ)は、上階側階床と下階側階床とに渡って設けられ、長手方向両端部に乗降口11が形成された主枠1と、一対の乗降口11の間を循環移動する踏段2と、各乗降口11に設けられた乗降口安全装置3とを備えている。
図2は図1の乗降口安全装置3を示す拡大図、図3は図2のIII−III線に沿った矢視断面図である。図において、乗降口安全装置3は、乗降口11(図1)に設置されたコムプレート31と、コムプレート31に取り付けられたエスカレータ用コム(乗客コンベヤ用コム)32と、エスカレータ用コム32をコムプレート31に固定する固定ねじ33とを備えている。
エスカレータ用コム32は、踏段2の踏板21の上面に形成された溝22に挿入され、溝22の底面23に接触する接触位置(所定位置)と接触位置よりも上方に位置する検出位置との間で変位する複数のローラ321と、各ローラ321を変位可能に支持する支持装置322と、ローラ321の位置が検出位置であることを検出するスイッチ(検出装置)323と、支持装置322を上方から覆うコムカバー(規制部材)324とを備えている。
支持装置322は、乗降口11の幅方向に延びた回動軸325と、ローラ321を回転可能に支持し、回動軸325を中心に回動する複数のローラアーム326と、ローラアーム326と一体に形成されたレバー327とを有している。1つのローラ321を2本のローラアーム326が支持している。回動軸325は、ローラアーム326の基端部に固定されている。ローラ321は、ローラアーム326の先端部に取り付けられている。回動軸325は、コムカバー324に支持されている。
レバー327は、回動軸325からローラアーム326とは反対側に延びて形成されている。レバー327は、ローラ321の位置が接触位置である場合に、スイッチ323を押圧する。図4は図3のローラ321が接触位置から検出位置に変位した状態を示す断面図である。ローラ321が接触位置から検出位置に変位することによって、回動軸325が回動して、レバー327がスイッチ323から離れる。スイッチ323は、レバー327がスイッチ323から離れることによって、ローラ321の位置が検出位置であることを検出する。スイッチ323は、ローラ321の位置が検出位置であることを検出する場合に、踏段2に異物4が載っていることを示す情報をエスカレータ制御装置(図示せず)に送信する。エスカレータ制御装置は、踏段2に異物4が載っていることを示す情報を受信する場合に、踏段2の循環移動を停止する。これにより、踏段2に載っている異物4が踏段2とコムプレート31との間に挟まれることを防止することができる。
コムカバー324は、ローラ321が接触位置から検出位置に変位する場合に、ローラアーム326の所定量以上の回動を規制して、ローラ321の上方への所定高さ以上の移動を規制する。
次に、エスカレータ用コム32の動作について説明する。踏段2が循環移動すると、ローラ321は、ローラ321の自重によって踏板21の溝22の底面23を転動する。小さな異物4が載った踏段2がローラ321の下方に進入すると、ローラ321が異物4によって押し上げられて接触位置から検出位置に変位する。これにより、ローラ321の位置が検出位置であることをスイッチ323が検出し、踏段2に異物4が載っていることを示す情報がエスカレータ制御装置に送信される。エスカレータ制御装置は、踏段2に異物4が載っていることを示す情報を受信すると、踏段2の循環移動を停止する。一方、大きな異物が載った踏段2がローラ321の下方に進入すると、異物がコムカバー324の上面に移動する。これにより、踏段2から異物が取り除かれる。以上により、エスカレータ用コム32の動作が終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエスカレータ用コム32によれば、踏段2の踏板21に形成された溝22に挿入され、溝22の底面23に接触する接触位置とこの接触位置よりも上方に位置する検出位置との間で変位するローラ321と、ローラ321の位置が検出位置であることを検出するスイッチ323とを備え、異物4が載った踏段2がローラ321の下方に進入する場合に、ローラ321が異物4によって押し上げられて接触位置から検出位置に変位するので、踏段2に損傷が発生することを抑制するとともに、踏段2に載ったより小さな異物4を検出することができる。
また、エスカレータ用コム32は、ローラ321の上方への移動を規制するコムカバー324を備えているので、踏段2に乗った乗客がローラ321に衝突することを防止することができる。その結果、乗客がローラ321に躓くことを防止することができる。
なお、上記実施の形態1では、スイッチ323が検出位置に変位する場合にエスカレータを停止させる構成について説明したが、これに限定するものではなく、例えば、スイッチ323が検出位置に変位する場合に、エスカレータの運転状態を監視する監視盤などに異常警報を出力し、係員へ点検を促す構成であってもよい。
また、上記実施の形態1では、所定位置と検出位置との間で変位するスイッチ323を備えたエスカレータ用コム32の構成について説明したが、これに限らず、例えば、ローラ321についての所定位置からの第1の変位量を検出する第1のスイッチと、ローラ321についての所定位置からの第1の変位量よりも大きい第2の変位量を検出する第2のスイッチとを備えたエスカレータ用コムの構成、または、1つのスイッチで第1の変位量および第2の変位量を検出することができる2段スイッチを備えたエスカレータ用コムの構成であってもよい。この場合、ローラ321の変位量に応じて、ローラ321の変位を2段階で検出することができ、例えば、第1のスイッチのみがローラ321の変位を検出する場合に、エスカレータの運転状態を監視する監視盤などに異常警報を出力し、第1のスイッチおよび第2のスイッチの両方がローラ321の変位を検出する場合に、エスカレータを停止させるようにしてもよい。
なお、上記実施の形態1では、乗客コンベヤ用コムとして、エスカレータ用コム32を例に説明したが、動く歩道用コムであってもよい。
1 主枠、2 踏段、3 乗降口安全装置、4 異物、11 乗降口、21 踏板、22 溝、23 底面、31 コムプレート、32 エスカレータ用コム(乗客コンベヤ用コム)、321 ローラ、322 支持装置、323 スイッチ(検出装置)、324 コムカバー(規制部材)、325 回動軸、326 ローラアーム、327 レバー。

Claims (2)

  1. 乗降口に設置されたコムプレートに設けられ、下方を踏段が通過する乗客コンベヤ用コムであって、
    前記踏段の踏板に形成された溝に挿入され、前記溝の底面に接触する接触位置と前記接触位置よりも上方に位置する検出位置との間で変位するローラと、
    前記ローラの位置が前記検出位置であることを検出する検出装置と
    を備え、
    異物が載った前記踏段が前記ローラの下方に進入する場合に、前記ローラが前記異物によって押し上げられて前記接触位置から前記検出位置に変位することを特徴とする乗客コンベヤ用コム。
  2. 前記ローラの上方への移動を規制する規制部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベヤ用コム。
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