JP2014116653A - 画像処理方法、画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

画像処理方法、画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷画像を読み取ってデータを作成する際に、当該データのデータ量を有効に削減することができる画像処理方法、画像形成装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】データ取得部により、基準印刷物について、各ページの印刷画像データが基準データとして取得され、また、非基準印刷物について、各ページの印刷画像データが取得される。そして、差分情報生成部65により、非基準印刷物の印刷画像データと、基準データとを対応するページ同士で比較して差分情報が生成される。非基準印刷物については差分情報を生成することで、印刷画像データそのものを利用する場合に較べてデータ量そのものを減らすことができる。また、部が異なる同一の印刷物について、対応するページ同士を比較しているので、比較される画像同士の類似性が保証され、これにより、データ量を有効に減らすことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理方法、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
従来より、プリンタ、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この類の画像形成装置では、用紙に形成された印刷画像を光学的に読み取り、これにより、印刷画像データを生成する手法が知られている。例えば特許文献1には、複数ページからなる印刷物に基づき、その印刷物の各ページのイメージデータを復元可能なデータを作成することができる印刷物圧縮装置が開示されている。この装置によれば、所定ページの印刷物に基づき、第1ページ用の圧縮データとして、第1ページのイメージデータを符号化した通常圧縮データを作成する。また、第P(P=2〜最終)ページ用の圧縮データとして、第Pページのイメージデータと第P−1ページのイメージデータとの差分情報、すなわち、異なる部分の位置及び内容を示した差分圧縮データを作成する。これにより、従来よりもサイズが小さなデータを作成することができるとしている。
特開2000−350044号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法によれば、ページ間で差分情報を作成するが、ページ間での類似性がない場合には、データ量そのものを減らすことができないという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷画像を読み取ってデータを作成する際に、当該データのデータ量を有効に削減することができる手法を提供することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、所定のページ数からなる印刷物とその印刷部数とを含む印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を形成する第1のステップと、用紙に形成された画像を読み取り、印刷画像データを生成する第2のステップと、複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物について、各ページの印刷画像データを基準データとして取得する第3のステップと、複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物以外の印刷物について、各ページの印刷画像データを取得し、当該取得した印刷画像データと基準データとを対応するページ同士で比較して差分情報を生成する第4のステップと、を有する画像処理方法を提供する。
ここで、第1の発明は、生成された差分情報に基づいて印刷物に関する印刷品質の指標を示す品質指標を算出する第5のステップと、算出された品質指標を基準値と比較することにより、印刷物の印刷品質の良否を判断する第6のステップと、をさらに有することが好ましい。
また、第1の発明は、印刷物の印刷品質を不良と判断した場合に、ユーザに対して警告を報知する処理、画像形成を中止する処理、再印刷を行う処理、画像形成における画質を一定に維持するための画像安定化動作を行う処理、のうちいずれか一つ以上を実行する第7のステップをさらに有することが好ましい。
また、第1の発明において、第5のステップは、画像領域のうちの一部の領域に係る差分情報を抽出して品質指標を算出することが好ましい。
また、第1の発明において、第4のステップは、算出された品質指標に基づいて差分情報の解像度を変更することが好ましい。
また、第1の発明は、差分情報を表示する第8のステップをさらに有することが好ましい。
また、第1の発明において、第4のステップは、印刷画像データに係る画像領域のうちの一部の領域を抽出して差分情報を算出することが好ましい。
また、第1の発明において、第2のステップは、読み取り対象となる印刷物の情報を示す印刷物情報を取得し、当該印刷物情報に基づいて画像の読み取りの要否を判断するステップを含むことが好ましい。
また、第1の発明において、第4のステップは、読み取り対象となる印刷物の情報を示す印刷物情報を取得し、当該印刷物情報に基づいて差分情報の生成の要否を判断するステップを含むことが好ましい。
また、第1の発明は、第3のステップは、取得した基準データを、保存領域に格納するステップを含み、第4のステップは、生成した差分情報を、保存領域に格納するステップを含むことが好ましい。
また、第1の発明において、第4のステップは、読み取り対象となる印刷物の情報を示す印刷物情報を取得し、当該印刷物情報に基づいて差分情報を保存領域に保存するか否かを判断ステップを含むことが好ましい。
また、第1の発明において、第4のステップは、差分情報に印刷データを識別する識別情報を付与して保存領域に保存しており、識別情報から再印刷であることを判断した場合には、保存領域に格納されたデータを基準データとして使用することが好ましい。
また、第1の発明において、第4のステップは、差分情報をページ単位で区切って保存する、又は差分情報を部単位で区切って保存することが好ましい。
また、第2の発明は、所定のページ数からなる印刷物とその印刷部数とを含む印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部から出力される用紙に形成された画像を読み取り、印刷画像データを生成する印刷画像読取部と、印刷画像読取部から、印刷物1部毎に、各ページの印刷画像データを取得するデータ取得部と、複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物に関する印刷画像データである基準データと、複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物以外の印刷物に関する印刷画像データとを対応するページ同士で比較して差分情報を生成する差分情報生成部と、を有する画像形成装置を提供する。
ここで、第2の発明は、生成された差分情報に基づいて印刷物に関する印刷品質の指標を示す品質指標を算出する指標算出部と、算出された品質指標と基準値とを比較することにより、印刷物の印刷品質の良否を判断する判断部と、をさらに有することが好ましい。
また、第2の発明において、指標算出部は、画像領域のうちの一部の領域に係る差分情報を抽出して品質指標を算出することが好ましい。
また、第2の発明において、差分情報生成部は、算出された品質指標に基づいて差分情報の解像度を変更することが好ましい。
また、第2の発明において、差分情報生成部は、印刷画像データに係る画像領域のうちの一部の領域を抽出して差分情報を算出することが好ましい。
また、第3の発明は、所定のページ数からなる印刷物とその印刷部数とを含む印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部から出力される用紙に形成された画像を読み取り、印刷画像データを生成する印刷画像読取部と、印刷画像読取部から、印刷物1部毎に、各ページの印刷画像データを取得するデータ取得部と、複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物について、各ページの印刷画像データを基準データとして保存する基準データ保存部と、複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物以外の印刷物について、各ページの印刷画像データを取得し、当該取得した印刷画像データと基準データとを対応するページ同士で比較して差分情報を生成する差分情報生成部と、生成された差分情報を保存する差分情報保存部と、を有する画像形成システムを提供する。
本発明によれば、基準印刷物以外の印刷物については、当該基準印刷部との比較で差分情報が生成されるので、印刷画像データそのものを利用する場合に較べてデータ量そのものを減らすことができる。また、部が異なる同一の印刷物について、対応するページ同士を比較しているので、比較される画像同士の類似性が保証され、これにより、データ量を有効に減らすことができる。
第1の実施形態にかかる画像形成装置を模式的に示す構成図 画像形成装置に係る制御系の構成を模式的に示すブロック図 第1の実施形態にかかる画像形成装置の動作手順を示すフローチャート 差分情報生成処理の詳細を示すフローチャート 差分情報の生成概念を示す説明図 生成されるデータの形式を説明する模式図 生成されるデータの形式を説明する模式図 画像領域の分割を示す説明図 差分情報の表示概念を示す説明図 読み取った印刷画像を表示する際の処理手順を示すフローチャート
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる画像形成装置1を模式的に示す構成図である。画像形成装置1は、例えば電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。
画像形成装置1は、図示しない原稿読取装置、露光部15Y,15M,15C,15K、帯電・現像ユニット20Y,20M,20C,20K、中間転写ベルト23、定着装置30、印刷画像読取部40と、制御ユニット60とを主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取装置は、装置の上部に備えられた自動原稿送り装置(図示せず)を有し、自動原稿送り装置によって搬送される原稿の画像を読み取り、画像信号を得る。画像信号は、画像読取制御部(図示せず)に出力され、この画像読取制御部は、画像信号に対して、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理を施し、制御ユニット60に印刷データとして出力する。なお、制御ユニット60に入力される印刷データとしては、原稿読取装置で読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置から受信したものであってもよい。
個々の露光部15Y〜15Kは、レーザ光源、ポリゴンミラー、複数のレンズ等から構成される。各露光部15Y〜15Kは、印刷データをもとに制御ユニット60から出力される出力情報に対応して、後述する感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kの表面をレーザビームにより走査露光する。
帯電・現像ユニット20Yは、感光体ドラム21Yと、その周辺に配置されている帯電・現像部22Yを主体に構成されており、イエローに対応する画像を感光体ドラム21Y上に形成する。また、残余の帯電・現像ユニット20M,20C,20Kも、帯電・現像ユニット20Yと同様な構成であり、感光体ドラム21M,21C,21Kの周辺に、帯電・現像部22M,22C,22Kがそれぞれ配置されており、マゼンダ、シアン、ブラックに対応する画像を感光体ドラム21M,21C,21K上にそれぞれ形成する。
各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kは、帯電・現像部22Y,22,22C,22Kによりその表面が一様に帯電させられており、上述した露光部15Y,15M,15C,15Kによる走査露光により、個々の感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kには潜像が形成される。さらに、帯電・現像部22Y,22,22C,22Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム21Y,21M,21C,21K上の潜像を顕像化する。これにより、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21K上には画像(トナー画像)が形成される。個々の感光体ドラム21Y,21M,21C,21K上に形成された画像は、中間転写ベルト23上の所定位置に逐次転写され、これにより、各色の画像が重ね合わせられた画像が形成される。
中間転写ベルト23上に転写された画像は、用紙Pが所定のタイミングで搬送されることにより、転写ローラー24により用紙Pに転写される。
給紙部50は一つ以上の給紙トレイ51から構成されており、各給紙トレイ51には用紙Pが収容されている。この給紙部50は、ユーザによって選択された用紙Pを給紙トレイ51から一枚ずつ給紙する。給紙トレイ51から給紙された用紙Pは、搬送ローラーにより機内を搬送されることにより、転写ローラー24により用紙Pに画像が転写される転写位置へと供給され、その後、定着装置40へと供給される。
定着装置30は、未定着な状態の画像を用紙Pに定着させる装置であり、互いに圧接された一対の定着部材と、当該定着部材の一方又は双方を加熱する加熱手段とで構成されている。この定着装置30は、用紙Pの搬送過程において、一対の定着部材のニップ部に用紙Pを通過させることにより、当該ニップ部による加圧と定着部材の有する熱との作用を通じて、画像を用紙Pに定着させる。定着処理がなされた用紙Pは、搬送方向の下流側へと搬送される。
ここで、上述した各要素、すなわち、露光部15Y,15M,15C,15K、帯電・現像ユニット20Y,21M,21C,21K、中間転写ベルト23、転写ローラー24及び定着装置30は、画像形成部を構成する。すなわち、画像形成部は、例えば(1)画像を形成する、(2)形成された画像を用紙Pに転写する、(3)転写された画像を用紙Pに定着させる、という一連のプロセスを通じて、用紙Pに画像を形成する。
印刷画像読取部40は、用紙Pの搬送経路上に設けられており、搬送される用紙P(印刷物)に形成された画像を読み取るものである。例えば、印刷画像読取部40は、1画素毎に光電変換する複数の撮像素子を、用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に一次元状に並べて配置させたラインセンサで構成され、用紙幅方向の1ライン単位で印刷物の画像(印刷画像)を読み取ることができる。印刷画像読取部40は、定着装置30から出力される印刷物を対象として印刷画像を読み取り、印刷画像データを生成する。印刷画像読取部40は、用紙Pの片面に相当する1ページ相当の印刷画像データを生成すると、これを制御ユニット60に出力する。
印刷画像読取部40を通過した用紙Pは、排紙ローラー55により、装置筐体の外部側面に取り付けられた用紙トレイ(図示せず)に排出される。また、用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、ガイド部材(図示せず)により、用紙表面に対する画像形成を終えた用紙Pを下方にある反転ローラー56に搬送する。反転ローラー56は、搬送された用紙Pの後端を挟持した後、逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送路57に送り出す。この再給紙搬送路57により、表裏が反転された用紙Pが、再度転写ローラー24へと搬送される。
図2は、画像形成装置1に係る制御系の構成を模式的に示すブロック図である。制御ユニット60は、画像形成装置1を統合的に制御する機能を担っている。例えば、制御ユニット60は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)、通信I/F部などを備えるコンピューターであり、これらの要素はバスを介して相互に接続されている。制御ユニット60は、これを機能的に捉えた場合、印刷制御部61、データ取得部62、データ一時保存部63、基準データ保存部64、差分情報生成部65、差分情報保存部66と、指標算出部67、品質判断部68及び基準設定部69を有している。
印刷制御部61は、原稿読取装置、露光部15Y,15M,15C,15K、帯電・現像ユニット20Y,20M,20C,20K、中間転写ベルト23、定着装置30などを制御することにより、用紙Pに画像を形成する。また、印刷制御部61は、印刷ジョブに基づいて、用紙Pに画像を形成する。印刷ジョブには、所定のページ数からなる印刷物と、当該印刷物の印刷部数とが含まれている。また、この印刷ジョブには、さらに、片面・両面の印刷種別、用紙Pの種類(例えば、斤量)、画像の濃度や倍率などといったその他の印刷設定に関する情報も含まれている。
データ取得部62は、印刷画像読取部40から、印刷物に係る各ページの印刷画像データを取得する。印刷ジョブの実行に伴い、データ取得部62を通じ、印刷物1部毎に各ページの印刷画像データが取得される。取得した印刷画像データは、データ一時保存部63に保存される。
取得した印刷画像データが、例えば1部目といったように、複数の印刷部数のなかの基準となる印刷物(以下「基準印刷物」という)に対応する場合、データ取得部62は、当該印刷画像データを基準データとして基準データ保存部64に保存する。このため、基準データ保存部64には、基準印刷物に対応する各ページの基準データ(印刷画像データ)が保存される。
差分情報生成部65は、基準印刷物以外の印刷物(非基準印刷物)について、非基準印刷物に係る印刷画像データと、基準データとを対応するページ同士で比較して、差分情報である差分画像データを生成する。ここで、差分画像データとは、非基準印刷物に係る印刷画像データと、基準データ(基準印刷物に係る印刷画像データ)とにおいて、位置的に対応する輝度値の差分を二次元的に求めた情報である。差分画像データは、非基準印刷物を構成するページ毎に生成され、当該各ページの差分画像データは、差分情報保存部66に保存される。
指標算出部67、品質判断部68及び基準設定部69は、後述する第2の実施形態において説明するように印刷物の品質を判断するための要素であり、その詳細については後述する。そのため、第1の実施形態のみに係る内容においては、これらの要素を省略することも可能である。
操作表示部70は、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルである。操作表示部は70、ユーザの入力操作を通じて、各種の情報を制御ユニット60に出力する。また、操作表示部70は、制御ユニット60に制御されることにより、所望の情報を表示し、これにより、ユーザに所定の情報を提示する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、印刷ジョブの入力をトリガーとして実行される。
まず、ステップ10(S10)において、印刷画像読取部40は、用紙P(印刷物)に形成された画像(印刷画像)を読み取るべく、印刷制御部61より印刷物情報を取得する。印刷部情報とは、読み取り対象となる印刷物の情報を示すものであり、印刷物の部番号、ページ番号、1部あたりの総ページ数、用紙サイズ、カラー印刷・モノクロ印刷などの情報を含む。以下の説明では、M部目のNページ目の印刷物を処理しているものとして説明する。
なお、印刷物情報の取得は、印刷物に印刷物情報を含んだバーコード等を印字し、それを印刷画像の読み取り時に読み取ることで行ってもよい。
ステップ11(S11)において、印刷画像読取部40は、1ページ相当の印刷画像を読み取り、印刷画像データを生成する。印刷画像読取部40は、印刷画像データにページ情報及び部情報を関連付けた上で、これをデータ取得部62に出力する。
なお、印刷画像読取部40は、印刷制御部61から印刷物情報を取得するのではなく、内部で現在の部番号とページ番号をカウントアップして印刷物情報を取得してもよい。しかし、両面印刷時は、生産性向上のために表面と裏面とで交互に画像形成を行う場合がある。この場合、読み取った順番が必ずしもページ順序と一致しないので、印刷制御部61から取得した印刷物情報に基づいて処理を行うことが望ましい。また、印刷画像読取部40は、用紙Pの種類によって読み取り解像度を変えてもよい。普通紙は厚みが薄いので用紙搬送の線速が早いために低解像度でしか画像を読み取れないが、厚紙では用紙搬送の線速が遅いので高解像度で画像を読み込むことが可能となる。また、ストレージの残り容量や、書き込み速度に応じて、読み取り解像度を変更してもよい。さらに、用紙1枚あたりに複数ページの画像が印刷されている場合は、読み込んだ印刷画像データをページ毎に分割して、ページ毎の印刷画像データを生成してもよい。
ステップ12(S12)において、データ取得部62は、印刷画像読取部40から印刷画像データ、ページ情報及び部情報を取得する。データ取得部62は、印刷画像データにページ情報及び部情報を関連付けて、これをデータ一時保存部63に保存する。ここで、データ一時保存部63のバッファの容量は、両面印刷時の循環枚数分のサイズを用意しておくのが望ましい。
ステップ13(S13)において、データ取得部62は、印刷画像データの部情報に基づいて、現在の読み取りを行った印刷物が、基準印刷物を構成するものであるか否かを判断する。基準印刷物は予め設定されており、例えば、1部目を採用することが望ましい。しかしながら、基準印刷物は、必ずしも1部目である必要はない。例えば、画像形成が安定した時点など特定のX部目を基準印刷物としてもよい。その場合は、X−1部目までのデータは、データ一時保存部63に保存しておき、基準印刷物が読み込まれた後に、後述する差分情報生成処理を行うこととなる。
このステップ13において肯定判定された場合には、ステップ14(S14)に進む。一方、ステップ13において否定判定された場合には、ステップ16(S16)に進む。
ステップ14において、データ取得部62は、取得した印刷画像データを基準データとして基準データ保存部64に保存する。基準データには、印刷画像データのみならず、これにページ情報及び部情報が関連付けられている。基準データを保存する場合、データ取得部62は、データ容量を削減するために圧縮処理を行う。圧縮処理は、ランレングス符号化などの画質の劣化のない可逆圧縮であることが特に望ましい。また、データ取得部62は、基準データの保存が完了した後、Nページ目の画像が読み込み完了したことを示す読取完了フラグをセットする。読取完了フラグは、1部あたりの総ページ数に合わせて用意される。
なお、基準データは、基準印刷物に関する印刷画像データそのものでなくともよい。例えば、部番号が異なる複数の印刷物を対象として、対応するページの印刷画像データから、各位置の画素の平均値あるいは中央値を算出して生成した画像データを利用することもできる。
ステップ15(S15)において、データ取得部62は、データ一時保存部63に基準印刷物以外、すなわち、非基準印刷物のNページ目の印刷画像データが保存されているか否かを判定する。このステップ15において肯定判定された場合には、後述するステップ19(S19)の処理に進む。一方、ステップ15において否定判定された場合には、後述するステップ17(S17)の処理に進む。
ステップ16において、データ取得部62は、Nページ目に対応する基準データ、すなわち、基準印刷物に係るNページ目の印刷画像データが存在するか否かを判断する。このステップ16において肯定判定された場合には、ステップ17の処理に進む。一方、ステップ16において否定判定された場合には、ステップ19の処理に進む。
ステップ17において、差分情報生成部65は、差分情報生成処理を行う。ここで、図4は、差分情報生成処理の詳細を示すフローチャートであり、図5は、差分情報の生成概念を示す説明図である。まず、ステップ170(S170)において、差分情報生成部65は、基準データ保存部64からNページ目の基準データを読み込むとともに、データ一時保存部63からM部目のNページ目の印刷画像データを読み込む。
ステップ171(S171)において、差分情報生成部65は、読み込んだ基準データと印刷画像データとから、1画素分のデータ(画素値)を取得する。
ステップ172(S172)において、差分情報生成部65は、取得した両画素値が一致するか否かを判断する。この判断では、両画素値が厳密に一致する場合のみならず、両画素値の差異が所定値よりも小さい場合にも、両者は一致するとみなすようにしてもよい。印刷画像読取部40のノイズに起因する読取誤差や、用紙Pの搬送速度に起因する読取位置の誤差などが発生するために、画素値の差異が小さい場合には、両者は一致していると判断する方が好ましいからである。
ステップ172において否定判定された場合には、ステップ173(S173)の処理に進む。一方、ステップ172において肯定判定された場合には、ステップ174(S174)の処理に進む。
ステップ173において、差分情報生成部65は、基準データと印刷画像データとの画素値の差を現在処理している画素位置と関連付け、これを差分画像データ(差分情報)として生成する。なお、差分情報生成部65は、画素値の差ではなく、現在処理している印刷画像データの画素値とその画素位置とを差分画像データとしてもよい。
ステップ174において、差分情報生成部65は、未処理の次の画素があるか否かを判定する。このステップ174において肯定判定された場合、ステップ171の処理に戻る。一方、ステップ174において否定判定された場合、すなわち、1ページ相当の差分画像データが生成された場合には、本ルーチンを抜ける。
なお、ステップ17において、差分情報生成部65は、差分画像データを生成する前に、印刷画像データに対して平行移動や回転などの処理を施しておき、基準データとの間で位置合わせをしておいてもよい。この場合、差分画像データには、平行移動量や回転量も保存しておくことが好ましい。
また、差分情報生成部65は、生成した1ページ相当の差分画像データを操作表示部70に表示してもよい。この場合、特に輝度値の差が大きい箇所を強調するように表示することで、ユーザの理解を容易にする工夫をしてもよい。
また、基準印刷物がX(X≠1)部目に設定されている場合、データ一時保存部63には、X−1部目までのNページに関する印刷画像データが保存されている。この場合には、X部目のNページ目の印刷画像が読み取られた時点で、X−1部目までの各印刷画像データを対象として、差分情報生成処理を行う。
ステップ18(S18)において、差分情報生成部65は、生成した差分画像データを、ページ情報及び部情報とともに、差分情報保存部66に保存する。この保存の際、差分情報生成部65は、差分画像データを圧縮処理した上で保存してもよい。また、差分情報生成部65は、差分画像データの生成がなされた印刷画像データを、データ一時保存部63から消去する。
そして、ステップ19において、印刷画像読取部40は、印刷制御部61に問い合わせて、定着装置30から次の出力があるか否かを判断する。このステップ19において肯定判定された場合には、ステップ10の処理に戻る。一方、ステップ19において否定判定された場合には、データ取得部62は、基準データに相当する印刷画像データをデータ一時保存部63から消去した上で、本ルーチンを終了する。
図6及び図7は、生成されるデータの形式を説明する模式図である。上述した一連の処理により、印刷ジョブ毎に、その印刷ジョブについて読み取った印刷物に関するデータが生成される。ここで、図6は、ページ単位で印刷画像データを保存する形式のデータを示し、図7は、部単位で印刷画像データを保存する形式のデータを示す。
まず、ページ単位で印刷画像データを保存する形式について説明する。このデータは、印刷ジョブ情報、1ページ目データ、2ページ目データ、・・・、Nページ目データから構成されている。
まず、データ取得部62は、データ全体のヘッダとして、印刷ジョブ情報を書き込む。この印刷ジョブ情報により、部数、1部あたりのページ数、基準印刷物の部番号及び各ページデータの開始位置が記録される。
また、データ取得部62は、各ページデータの先頭に、ページヘッダとしてページ情報を書き込む。ページ情報には、保存する印刷画像データのサイズ、濃度などの印刷設定、各部のページデータへのファイル内の開始位置が記録される。また、データ取得部62は、ページ情報の後端に、各部のデータを記録する。この場合、記録されるデータとしては、その部が基準印刷物である場合には、基準データが採用され、その部が非基準印刷物である場合には、差分画像データが採用される。
データ取得部62は、印刷ジョブが開始されると、まず印刷ジョブ情報を書き込む。ここで、未だに読み取りが行われていない部のデータの開始位置は適当な値(例えば0)で初期化しておく。データ取得部62は、これから読み取るページが1部目であるときは、ページデータのヘッダであるページ情報を書き込み、未読み取りの部のデータの開始位置は適当な値で初期化しておく。データ取得部62は、画像を1枚読み取るたびに、データを圧縮して各ページ毎にファイルの末端に追記し、ページ情報に書き込んだ部のデータの開始位置を設定していく。この処理を繰り返すことでデータを記録していく。
このようなデータ形式によれば、ページ単位で画像が保存されるので、ユーザが同じページを連続して比較確認する際に、画像の読み込みにかかる時間が少ないというメリットを有している。
つぎに、部単位で印刷画像データを保存する形成について説明する。このデータは、印刷ジョブ情報、1部目データ、2部目データ、・・・、M部目データから構成されている。
まず、データ取得部62は、データ全体のヘッダとして、印刷ジョブ情報を書き込む。印刷ジョブの開始時点で、全部数と1部あたりのページ数とが分かっているので、データ取得部62は、印刷ジョブ情報のサイズを確定することができる。印刷ジョブ情報には、部数、1部あたりのページ数、基準印刷物の部番号、ページ情報と、各部のデータの開始位置を記録する。ページ情報には、各ページの印刷画像データのサイズ、印刷設定を記録する。
また、データ取得部62は、各部のデータの先頭に、部のヘッダとして部情報を書き込む。部情報には、各ページデータの開始位置が記録されている。部情報の後端に各ページのデータが記録される。この場合、記録されるデータとしては、その部が基準印刷物である場合には、基準データが採用され、その部が基準印刷物以外の印刷物である場合には、差分画像データが採用される。
データ取得部62は、印刷ジョブが開始されると、まず印刷ジョブ情報を書き込む。ここで、未だに読み取りが行われていない部のデータの開始位置は適当な値(例えば0)で初期化しておく。データ取得部62は、これから読み取るページが1ページ目である場合は、部が切り替わったと判断し、部データのヘッダである部情報を書き込み、未読み取りのページの開始位置は適当な値で初期化しておく。データ取得部62は、画像を1枚読み込むごとに、保存データを圧縮してファイルの末端に追記し、部情報に書き込んだページのデータの開始位置を設定していく。この処理を繰り返すことでデータを記録していく。
この方法では、印刷物の読み取り順にページ画像データをファイルの先頭からシーケンシャルに書き込みできるので、ストレージに保存するときにデータの断片化が発生する可能性が少ない。なお、両面印刷のときは、読み取り順とページ順は必ずしも一致しない。循環枚数分のバッファを設け、両面共に読まれたページから書き込むようにすると、ストレージのデータ断片化を防ぐことができる。
このように本実施形態において、データ取得部62により、基準印刷物について、各ページの印刷画像データが基準データとして取得され、また、非基準印刷物について、各ページの印刷画像データが取得される。そして、差分情報生成部65により、非基準印刷物の印刷画像データと、基準データとを対応するページ同士で比較して差分情報が生成される。
かかる構成によれば、非基準印刷物については差分情報を生成することで、印刷画像データそのものを利用する場合に較べてデータ量を減らすことができる。また、部が異なる同一の印刷物について、対応するページ同士を比較しているので、比較される画像同士の類似性が保証され、これにより、データ量を有効に減らすことができる。
なお、読み取った印刷画像は必ずしも全領域を保存しなくてもよい。たとえば、後処理で裁断するような領域がある場合、印刷データに対して出力紙サイズが大きく印刷データに基づく画像が形成されていない領域がある場合など、これらの領域を保存しないことでデータ量を削減することができる。同様に、データの保存時のみならず、印刷画像データに係る画像領域のうちの一部の領域において差分情報を算出してもよいし、当該領域のみを読み取り対象としてもよい。
また、差分情報生成部65は、差分画像データを保存する際に、データの改ざんを防ぐために、データに電子署名を施したり、暗号化を施したりしてもよい。
さらに、本実施形態では、印刷画像が1枚読み込まれる毎に差分情報生成処理を行う例を示したが、1部相当の印刷物に含まれる各ページの印刷画像の読み込みが完了したタイミングで差分情報生成処理を行ってもよい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第2の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、差分情報に基づいて印刷品質を判断することにある。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
印刷品質の判断は、指標算出部67、品質判断部68及び基準設定部69によって実行される。また、印刷品質を判断するタイミングとしては、差分情報生成処理(第1の実施形態に示すステップ17)の後、差分画像データの保存処理(第1の実施形態に示すステップ18)の前に実行する。
具体的には、指標算出部67は、差分情報生成部65から差分画像データを取得すると、差分画像データに基づいて、品質指標を算出する。品質指標は、現在の印刷物に関する印刷品質の指標を示すパラメータであり、基準印刷物に対応する印刷画像と非基準印刷物に対応する印刷画像との類似度を示す。この品質指標は、例えば各画素の差分値の絶対値を累積して総画素数で正規化した値として定義することができる。印刷画像の階調を8bitのデータ量で表すとき、品質指標は0から255の値を取る。品質指標が0に近いほど印刷画像の差異が小さい、すなわち印刷品質がよいことを表す。算出した品質指標は、品質判断部68に出力される。
なお、指標算出部67は、品質指標を算出する場合、差分画像データに係る画像領域を複数領域に分割し、それぞれの領域を単位として品質指標を算出してもよい。あるいは、指標算出部67は、複数の領域のうちの一部の領域を抽出して品質指標を算出してもよい。
図8は、画像領域の分割を示す説明図である。例えば、複数の印刷部数が設定される場合、印刷画像の所定位置(領域PART3)に部番号が印字され、また、別の位置(領域PART8,9)に印刷日時を印刷することがある。印刷制御部61から受け取る印刷物情報にこれらの領域に関する情報を含めることで、指標算出部67は、これらの領域を処理対象から除くことができる。
部番号や印刷日時、あるいはシリアル番号などを印刷するとき、また、はがきの宛先など同じフォームを利用しても印刷される内容が同一でない場合、これらが印刷された領域は、部毎に印刷画像が異なっていることが予め分かっている。このような領域も品質指標の算出対象にしてしまうと、その値が悪化する方向に働き、印刷物の品質を正しく判断することができなくなる。そのため、これらの領域は品質指標の算出対象から除くことが望ましい。どの領域を除くかということについては、例えば印刷設定に含めておくことができる。
品質判断部68は、品質指標を指標算出部67から取得するとともに、基準設定部69から印刷品質の良否を判定する品質基準値を取得する。品質判断部68は、印刷画像の品質指標が品質基準値未満であれば、その印刷物の印刷品質は良好と判断する。印刷物の品質指標が品質基準値以上であれば、その印刷物の印刷品質は不良と判断する。品質判断部68は、印刷品質が良好であれば、差分情報生成部65に差分画像データの保存を要求し(第1の実施形態に示すステップ18の処理)、印刷品質が不良であれば、判断結果を印刷制御部61に通知する。
ここで、基準設定部69が保有する品質基準値は固定値であってもよいし、操作表示部70を通じてユーザによって任意に設定されるものであってもよい。あるいは、再印刷回数が増えるたびに品質基準値が緩くなるといったように、印刷状況に応じて動的に変動する値であってもよい。また、印刷品質の判断結果は、品質の良い順に「良」「可」「不可」などのように多段階の評価であってもよい。
不合格判定が通知された場合、印刷制御部61は、例えば、次のようなエラー処理を行う。
[ユーザに通知]
印刷制御部61は、品質判断結果が不良であった場合、画像形成を一時停止する。そして、印刷制御部61は、操作表示部70を介して、ユーザに対して警告を報知する。また、印刷制御部61は、操作表示部70を介して、印刷を継続するか否かをユーザに選択させる。このとき、印刷制御部61は、ユーザが傷やしわの原因を判断しやすいように、輝度値の差が大きい箇所を強調した状態で差分画像データを表示することが望ましい。
[印刷中止]
印刷制御部61は、品質判断結果が不良であった場合は、画像形成を中止する。
[再印刷〕
印刷制御部61は、品質判断結果が不良であった場合は、不良であったページを再印刷する。このとき、印刷制御部61は、再印刷するか否かを操作表示部70に表示してユーザに選択させるのが望ましい。また、印刷制御部61は、複数回同じページを再印刷しても品質判断結果が不合格である場合、印刷を中止することもできる。
[画質調整]
印刷制御部61は、品質判断結果が不合格であった場合は、画像形成における画質を一定に維持するための画像安定化動作、すなわち、キャリブレーションを行って画像形成装置1の画質などを調整する。このとき、キャリブレーションを行うか否かの選択を、操作表示部70を通じてユーザに選択させることが望ましい。なお、複数回キャリブレーションを行っても品質判断結果が不良である場合、機械不良で印刷を中止することが望ましい。
このように本実施形態によれば、指標算出部67により、差分画像データに基づいて品質指標が算出される。また、品質判断部68により、品質指標を基準値と比較することにより印刷物の印刷品質の良否が判断される。
かかる構成によれば、差分画像データを生成することで、データ量の削減を図りつつ、これを参照することで印刷物の印刷品質の良否を判断することができる。
また、本実施形態によれば、エラー処理を行うことにより、不良な印刷物に対して適切な対処を行うことができる。
なお、本実施形態によれば、画像領域のうちの一部の領域に係る差分情報を抽出して品質指標を算出することもできる。かかる構成によれば、類似性が保証されないと事前に分かっているような領域では、品質指標の算出を避けることができるので、適当な品質を備える画像に悪い品質指標が算出されるといった自体を抑制することができる。
また、印刷品質の算出・判断は、印刷物の読み取り時に実行せずに、印刷画像データを一旦保存した後に行ってもよい。例えば、ユーザが後で読み取った印刷物を確認する場合、その印刷画像の表示に併せて印刷品質の算出・判断を行うといった如くである。これにより、必要な時にだけ処理を行うこととなるので、処理時間を削減することができる。この場合は、差分画像データの保存時に、品質判断に使用する領域などの必要な情報も差分情報保存部66に保存する。
この場合、読み取った印刷画像の差分画像データを操作表示部70に表示する場合、次のような処理を行った上で表示を行うことでもよい。
(1)画素毎の差分の大きさを識別して表示
1部目から最終部までのNページ目について読み取った各印刷物の差分画像データ(図9(a))を加算して平均を求める(図9(b))。これにより、差分の大きい領域、すなわち印刷品質が低い領域が明らかになる。この結果に基づき、画素平均値の範囲に応じて各画素を識別して、例えば、色分け、マークや枠で強調して表示すると、ユーザが印刷物の品質の悪い領域を識別しやすくなる(図9(c),(d))。なお、この手法は、1画素ごとに差分画像データを平均化するのではなく、複数画素から構成される領域ごとに差分画像データを平均化してもよい。
(2)連続表示
同ページのみを連続して一定時間ごとに切り替えて表示してもよい。これにより、ユーザが差異を認識しやすい形態で表示することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第3の実施形態に係る画像形成装置1は、第2の実施形態と同様、差分画像データに基づいて印刷品質を判断することにある。なお、第2の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
印刷品質が悪い原因を推定するために、印刷品質が不良と判断される印刷物については、ユーザが事後に印刷画像データを確認する可能性が高い。これに対して、印刷品質が良と判断される印刷物については、ユーザが事後に印刷画像データを確認する可能性は低い。そこで、印刷品質が不良と判断された印刷物のみを高解像度で保存し、印刷品質が良いと判断された印刷物は低解像度で保存することで、実用上問題ない範囲でデータ量を削減することとする。
データ取得部62は、印刷画像読取部40から出力される高解像度の印刷画像データから、低解像度の印刷画像データを生成する。そして、データ取得部62は、高解像度の印刷画像データと、低解像度の印刷画像データとをデータ一時保存部63に保存する。例えば、高解像度の印刷画像データが600dpiのとき、低解像度の印刷画像データとして300dpiの画像を生成する(ステップ12の処理に相当)。
データ取得部62は、読み取った印刷物が基準印刷物である場合、高解像度の印刷画像データを基準データとして、ページ情報とともに基準データ保存部64に保存する(ステップ14の処理に相当)。なお、低解像度の印刷画像データは高解像度の印刷画像データから生成できるので、基準データとして保存するのは高解像度の印刷画像データのみでよい。
差分情報生成部65は、データ一時保存部63から基準印刷物のNページ目の基準データと、M部目Nページ目の印刷画像データを読み込み、差分画像データを算出する。差分画像データの算出は、高解像度の印刷画像データ及び低解像度の印刷画像データに対してそれぞれ行われる。
指標算出部67は、差分情報生成部65から高解像度の基準データと印刷画像データとの差分画像データを取得する。そして、指標算出部67は、差分画像データから現在の印刷物の品質指標の算出を行う。算出した品質指標は、品質判断部68に出力され、印刷画像に対する印刷品質が判断される。
差分情報生成部65は、品質判断部68から印刷品質が良と通知された場合は、低解像度の差分画像データをページ情報とともに差分情報保存部66に圧縮して保存する。一方、差分情報生成部65は、印刷品質が不良と通知された場合は、高解像度の差分画像データをページ情報とともに差分情報保存部66に圧縮して保存する。なお、ページ情報には、保存する差分画像データの解像度も併せて記録しておく。
このように本実施形態によれば、差分情報生成部65により、算出された品質指標に基づいて差分画像データの解像度が変更される。
かかる構成によれば、必要に応じて差分画像データの解像度を低くすることができる。これにより、データ量の削減を有効に実現することができる。
なお、指標算出部67は、第2の実施形態に示すように、読み取った印刷画像を複数領域に分割して領域毎に品質指標を算出し、印刷品質判断を領域毎に行ってもよい。この場合、差分情報生成部65は各領域の印刷品質の判断に基づき、保存する解像度を領域ごとに選択することができる。また、品質判断部68で判断された結果に基づいて、低解像度の印刷画像データの生成及び差分画像データの生成を行う形態でもよい。この場合、不要な低解像度の印刷画像データの差分情報生成処理を省くことができる。
また、本実施形態では、解像度は2段階のみだったが、印刷品質に応じて3段階以上に設定してもよい。差分画像データを不可逆圧縮方式で圧縮して保存する場合、品質判断部68で判断された結果に基づき、保存時の圧縮率(品質)を変えることでデータ削減を行ってもよい。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第4の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、読み取った印刷画像を表示する際に印刷品質を判断することにある。なお、第2の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図10は、読み取った印刷画像を表示する際の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップ30(S30)において、データ取得部62は、基準データ保存部64に保存した読取データから、印刷物情報を読み込んで部数や1部あたりのページ数などを取得する。ステップ31(S31)において、データ取得部62は、基準データ保存部64に保存したデータから、圧縮された基準データを読み込んで展開する。
ステップ32(S32)において、データ取得部62は、データ一時保存部63に基準データを保存する。また、データ取得部62は、基準印刷物に含まれるNページ目の基準データの読み込み完了したことを示す読込完了フラグをセットする。
ステップ34(S34)において、データ取得部62は、最終ページまで基準データの読み込みを完了したか否かを判断する。この判断は、読込完了フラグをチェックすることによりなされる。このステップ34において肯定判定された場合には、ステップ35(S35)に進み、一方、ステップ34において否定判定された場合には、ステップ31に戻り、残りページに対応する基準データを読み込む。
ステップ35において、データ取得部62は、差分情報保存部66から、圧縮された差分画像データを読み込んで展開し、これをデータ一時保存部63に保存する。
ステップ36(S36)において、指標算出部67は、差分画像データから現在の印刷画像の品質指標を算出する。算出した品質指標は、品質判断部68に出力される。
ステップ37(S37)において、品質判断部68は、基準設定部69から品質基準値を取得すると、印刷品質に問題がないか否かを判断する。品質判断部68は、印刷画像の品質指標が品質基準値未満であれば、品質に問題がないことから、その印刷物の印刷品質は合格と判断する。一方、印刷物の品質指標が品質基準値以上であれば、その品質に問題があることから、その印刷物の印刷品質は不合格と判断し、ステップ38(S38)に進む。
ステップ38(S38)において、印刷制御部61は、エラー処理として、第2の実施形態に示すように、(1)ユーザに通知、(2)印刷中止、(3)印刷リカバリ、(4)画質調整といった処理を行う。
ステップ39(S39)において、データ取得部62は、次のページに対応する差分画像データがあるか否かを判断する。このステップ39において肯定判定された場合には、本ルーチンを抜ける。一方、ステップ39において否定判定された場合には、ステップ35の処理に戻り、残りページに対応する差分画像データを読み込む。
このように本実施形態において、印刷品質の判断は、読み取った印刷物の表示時に行うこととしている。ユーザが表示を指示した時に印刷品質の判断をすることで、印刷物読取時における処理負荷の低減を図ることができる。なお、部番号などの領域を品質判断から除く場合は、差分画像データの保存時の情報に、品質判断に使用する領域を記録しておく。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第5の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、印刷画像読取部40を通過する用紙Pに対して選択的に読取処理を行うことである。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
ユーザが情報として知りたいのは、ユーザが指示した印刷データに基づく印刷結果である。画像形成装置1にて搬送される用紙Pには、最終的な製本形態を考慮したインデックス紙や、画像の適否を評価するためのサンプル紙も含まれており、ユーザがこれらの用紙Pについて読み取った情報を後で見返すことは希である。すなわち、ユーザが印刷指示した印刷物でない場合は、印刷画像データの読み取り対象から除くことで、データ量の削減ができる。そこで、印刷画像読取部40は、第1の実施形態に示すステップ10の処理を、次のように変更して実行する。
まず、印刷画像読取部40は、用紙Pに形成された画像(印刷画像)を読み取るべく、印刷制御部61より印刷物情報を取得する。本実施形態において、印刷物情報には、用紙Pに形成される画像の元となる印刷データを識別する印刷データ識別情報もさらに含まれる。印刷データ識別情報は、インデックス紙やサンプル排紙など、ユーザが印刷指示した印刷物でない場合は設定されない。もっとも、インデックス紙やサンプル排紙などに特有の識別情報が設定されてもよい。
そして、印刷画像読取部40は、印刷物情報を参照し、印刷データ識別情報が設定されているか否かを判断する。印刷データ識別情報が設定されている場合には、印刷画像読取部40は、1ページ相当の印刷画像を読み取り、印刷画像データを生成する。一方、印刷データ識別情報が設定されていない場合には、印刷画像読取部40は、印刷制御部61に問い合わせて、定着装置30から次の出力があるか否かを判断する。
このように本実施形態によれば、不要な出力物を読取対象から除外することにより、データ量が増加するといった事態を抑制することができる。
なお、ユーザが印刷指示した印刷物以外の取扱いについては、印刷画像読取部40で読み取らないことが望ましいが、これ以外にも、読み取りを行った上で差分画像データの生成対象から除いたり、あるいは、差分画像データを生成した上で保存対象から除いたりすることで、データ量の削減を実現してもよい。また、ジャム発生時、画像形成装置1の搬送経路に滞留中の用紙Pは廃棄することとなるので、この用紙Pも処理対象から外すことが望ましい。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第6の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、再度の印刷に際して基準データを流用することにある。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
増刷などで再印刷を行う場合には、同じ印刷データを使用することとなるので、従前に取得した基準データを流用しても問題ない。これにより、再印刷を複数回行う場合は、基準データの保存に必要なデータ量を削減することができる。そこで、印刷画像読取部40は、第1の実施形態に示すステップ10乃至12の処理を、次のように変更して実行する。
まず、印刷画像読取部40は、印刷物に形成された画像(印刷画像)を読み取るべく、印刷制御部61より印刷物情報を取得する。本実施形態において、印刷物情報には、印刷画像の元となる印刷データを識別する印刷データ識別情報と、印刷ジョブが再印刷であるか示す再印刷フラグが含まれている。
つぎに、印刷画像読取部40は、1ページ相当の印刷画像を読み取り、印刷画像データを生成する。データ取得部62は、印刷画像読取部40から印刷画像データ、ページ情報及び部情報を取得し、これをデータ一時保存部63に保存する。
そして、データ取得部62は、印刷物情報を参照し、再印刷か否か、すなわち、再印刷フラグが含まれているか否か確認する。印刷ジョブが再印刷である場合には、基準データの読み込み準備をする。なお、本処理は、各印刷ジョブに対して1部目1枚目の印刷物を読んだ時の1回のみ行う。
データ取得部62は、印刷物情報に含まれる印刷データ識別情報を参照し、基準データ保存部64から印刷データ識別情報の付与された基準データを読み出す。そして、データ取得部62は、読み出した基準データと展開し、データ一時保存部63に保存する。
このように本実施形態によれば、再印刷を複数回行う場合は、基準データの保存に必要なデータ量を削減することができる。なお、紙種や濃度設定などの印刷設定が変更されている場合は、再印刷であっても新規印刷として扱うことが望ましい。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置及び画像処理方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。上述した実施形態では、画像形成装置内にデータを保存する保存領域を備えるものであったが、当該保存領域は、外部のコンピューターなどを利用してもよく、必ずしも画像形成装置内にあることを要しない。また、画像読取部を備えるものであったが、専用の読取装置を画像形成装置の後段に配置して、印刷物の読み取り及びデータの保存に係る処理を当該読取装置にて行ってもよく、このような画像形成システムであっても本発明の一部として機能する。また、画像形成システムは、複数の独立した装置で構成するのみならず、上述した実施形態に示すように、画像形成、印刷画像の読み取り、データの保存を行う種々の機能を備える単一の画像形成装置それ自体を含むものとする。
1 画像形成装置
15Y〜15K 露光部
20Y〜20K 帯電・現像ユニット
21Y〜21K 感光体ドラム
22Y〜22K 帯電・現像部
23 中間転写ベルト
24 転写ローラー
30 定着装置
40 印刷画像読取部
50 給紙部
51 給紙トレイ
55 排紙ローラー
56 反転ローラー
57 再給紙搬送路
60 制御ユニット
61 印刷制御部
62 データ取得部
63 データ一時保存部
64 基準データ保存部
65 差分情報生成部
66 差分情報保存部
67 指標算出部
68 品質判断部
69 基準設定部

Claims (19)

  1. 所定のページ数からなる印刷物とその印刷部数とを含む印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を形成する第1のステップと、
    用紙に形成された画像を読み取り、印刷画像データを生成する第2のステップと、
    複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物について、各ページの印刷画像データを基準データとして取得する第3のステップと、
    複数の印刷部数の印刷物のなかの前記基準となる印刷物以外の印刷物について、各ページの印刷画像データを取得し、当該取得した印刷画像データと前記基準データとを対応するページ同士で比較して差分情報を生成する第4のステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記生成された差分情報に基づいて印刷物に関する印刷品質の指標を示す品質指標を算出する第5のステップと、
    前記算出された品質指標を基準値と比較することにより、前記印刷物の印刷品質の良否を判断する第6のステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記印刷物の印刷品質を不良と判断した場合に、ユーザに対して警告を報知する処理、画像形成を中止する処理、再印刷を行う処理、画像形成における画質を一定に維持するための画像安定化動作を行う処理、のうちいずれか一つ以上を実行する第7のステップをさらに有することを特徴とする請求項2に記載された画像処理方法。
  4. 前記第5のステップは、画像領域のうちの一部の領域に係る前記差分情報を抽出して前記品質指標を算出することを特徴とする請求項2又は3に記載された画像処理方法。
  5. 前記第4のステップは、算出された品質指標に基づいて前記差分情報の解像度を変更することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載された画像処理方法。
  6. 前記差分情報を表示する第8のステップをさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された画像処理方法。
  7. 前記第4のステップは、前記印刷画像データに係る画像領域のうちの一部の領域を抽出して前記差分情報を算出することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載された画像処理方法。
  8. 前記第2のステップは、読み取り対象となる印刷物の情報を示す印刷物情報を取得し、当該印刷物情報に基づいて前記画像の読み取りの要否を判断するステップを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載された画像処理方法。
  9. 前記第4のステップは、読み取り対象となる印刷物の情報を示す印刷物情報を取得し、当該印刷物情報に基づいて前記差分情報の生成の要否を判断するステップを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載された画像処理方法。
  10. 前記第3のステップは、前記取得した基準データを、保存領域に格納するステップを含み、
    前記第4のステップは、前記生成した差分情報を、保存領域に格納するステップを含むことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載された画像処理方法。
  11. 前記第4のステップは、読み取り対象となる印刷物の情報を示す印刷物情報を取得し、当該印刷物情報に基づいて前記差分情報を前記保存領域に保存するか否かを判断するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載された画像処理方法。
  12. 前記第4のステップは、前記差分情報に印刷データを識別する識別情報を付与して前記保存領域に保存しており、
    前記識別情報から再印刷であることを判断した場合には、前記保存領域に格納されたデータを前記基準データとして使用することを特徴とする請求項10に記載された画像処理方法。
  13. 前記第4のステップは、前記差分情報をページ単位で区切って保存する、又は前記差分情報を部単位で区切って保存することを特徴とする請求項10に記載された画像処理方法。
  14. 所定のページ数からなる印刷物とその印刷部数とを含む印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から出力される用紙に形成された画像を読み取り、印刷画像データを生成する印刷画像読取部と、
    前記印刷画像読取部から、印刷物1部毎に、各ページの印刷画像データを取得するデータ取得部と、
    複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物に関する印刷画像データである基準データと、複数の印刷部数の印刷物のなかの前記基準となる印刷物以外の印刷物に関する印刷画像データとを対応するページ同士で比較して差分情報を生成する差分情報生成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記生成された差分情報に基づいて印刷物に関する印刷品質の指標を示す品質指標を算出する指標算出部と、
    前記算出された品質指標と基準値とを比較することにより、前記印刷物の印刷品質の良否を判断する判断部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項14に記載された画像形成装置。
  16. 前記指標算出部は、画像領域のうちの一部の領域に係る前記差分情報を抽出して前記品質指標を算出することを特徴とする請求項14又は15に記載された画像形成装置。
  17. 前記差分情報生成部は、前記算出された品質指標に基づいて前記差分情報の解像度を変更することを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載された画像形成装置。
  18. 前記差分情報生成部は、前記印刷画像データに係る画像領域のうちの一部の領域を抽出して前記差分情報を算出することを特徴とする請求項13から17のいずれかに記載された画像形成装置。
  19. 所定のページ数からなる印刷物とその印刷部数とを含む印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から出力される用紙に形成された画像を読み取り、印刷画像データを生成する印刷画像読取部と、
    前記印刷画像読取部から、印刷物1部毎に、各ページの印刷画像データを取得するデータ取得部と、
    複数の印刷部数の印刷物のなかの基準となる印刷物について、各ページの印刷画像データを基準データとして保存する基準データ保存部と、
    複数の印刷部数の印刷物のなかの前記基準となる印刷物以外の印刷物について、各ページの印刷画像データを取得し、当該取得した印刷画像データと前記基準データとを対応するページ同士で比較して差分情報を生成する差分情報生成部と、
    前記生成された差分情報を保存する差分情報保存部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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